JP6365595B2 - 自動車の側部車体構造 - Google Patents
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Description
図7に示す従来構造は、車体のフロントウインドガラス71配設用の開口部72と、前席乗員の乗降口となるフロントドア開口部73との間の周縁部を構成するフレーム部としてのフロントピラー74を備えている。
また、上述の中空突出部を含んで、レインフォースメントの前外をピラーアウタパネルで覆っている。
上述の外装部材としては、ガーニッシュとも呼ばれるカバー部材であり、ポリプロピレン等の樹脂、または、GFRP、CFRP、セルロースファイバFRP等の繊維強化プラスチックを用いることができる。また、上述のアウタレインフォースメントとしては、高張力鋼板を用いることが好ましい。
要するに、フレーム部のデザイン性確保と、アウタパネルのプレス成形性確保と、フレーム部の剛性確保とを達成することができる。
上述の間接的な弾性当接とは、アウタパネルとアウタレインフォースメントとの間に、シーラー(sealer)等の生地塗り用塗料やシール剤などを介設することを意味する。
図面は自動車の側部車体構造を示し、図1は当該側部車体構造を備えた自動車の側面図、図2は図1の部分拡大斜視図、図3(a)は図1のA−A線矢視断面図、図3(b)は図1のB−B線矢視断面図、図3(c)は図1のC−C線矢視断面図、図4(a)はガーニッシュを取外した状態で示す側部車体構造の斜視図、図4(b)は図4(a)の要部拡大斜視図である。
そして、このフロントピラー12は、図3に示すように、アウタパネル41と、アウタレインフォースメント42と、インナパネル43とを備えている。
また、上述のアウタパネル41における凸形状部41cの前上部には、フロントピラー12の長手方向に沿うアウタパネル開口部41d(図4参照)が形成されている。
上述のインナパネル43は、車幅方向内側に延びる接合フランジ部43aと下方に延びる接合フランジ部43bとの間に、凹形状部43cを一体形成したものである。
このガーニッシュ50は、図3(c)に示すように、クリップ支持片51に設けたクリップ52を用いて、アウタレインフォースメント42の凸形状部42cにおける頂面部に支持されている。また、フロントピラー12にガーニッシュ50を取付けた状態で、当該ガーニッシュ50の外面と、ルーフサイドレール11のルーフサイドレールアウタパネル31の外面と、が略面一に連続するように、ルーフサイドレールアウタパネル31の前端部には段差部31a(いわゆるバルジ)が形成されている(図4(a)参照)。
これにより、必要断面の確保を図るアウタレインフォースメント42の断面形状維持と、フロントピラー12の外観デザインの自由度との両立を図るよう構成している。
なお、図3において、53はフロントウインドガラス16をフロントピラー12のシール面である接合フランジ部41aに接着するための接着剤である。また、図3においては、本実施例のフロントピラー12と従来例のフロントピラーとの構造(特に、形状)の差異を明確にするため、従来構造を仮想線にて併記している。さらに、図中、矢印Fは車両の前方を示し、矢印Rは車両の後方を示し、矢印INは車幅方向の内方を示し、矢印OUTは車幅方向の外方を示す。
要するに、フレーム部(フロントピラー12)のデザイン性確保と、アウタパネル41のプレス成形性確保と、フレーム部(フロントピラー12)の剛性確保とを達成することができる。
なお、上述の段差部50c、延長部50d、屈曲部50aは、ガーニッシュ50の長手方向に連続して延びるものである。
図6に示すこの実施例では、ルーフパネル10に代えて、当該ルーフパネルを透明性のガラスや樹脂で形成した例えばパノラマルーフガラス60を採用したものである。
このように構成しても先の実施例とほぼ同様の作用、効果を奏するので、図6において前図と同一の部分には、同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
この発明のフレーム部は、実施例のフロントピラー12および図6のルーフサイドレール11に対応し、
以下同様に、
外装部材は、ガーニッシュ50に対応し、
アウタパネル外面の縁部は、コーナ部Xに対応し、
アウタレインフォースメント外面の縁部は、コーナ部Yに対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
また、大型の樹脂パネルを形成する樹脂としては、耐久性が確保されるポリプロピレン等の一般的な樹脂や、GFRP、CFRP、セルロースファイバFRP等の繊維強化プラスチックを用いることができる。
12…フロントピラー(フレーム部)
15,17,61…開口部
40…突出部
41…アウタパネル
41d…アウタパネル開口部
42…アウタレインフォースメント
50…ガーニッシュ(外装部材)
X…コーナ部(アウタパネル外面の縁部)
Y…コーナ部(アウタレインフォースメント外面の縁部)
Claims (4)
- 車体の複数の開口部間の周縁部を構成するフレーム部を備えた自動車の側部車体構造であって、
上記フレーム部は、アウタパネルと、外側に突出した凸断面のアウタレインフォースメントとを有しており、
上記アウタパネルが、
外側に突出した凸断面に形成されるとともに、アウタパネル開口部が設けられた凸形状部と、
該凸形状部における凸断面の両端から延設されるとともに、上記アウタレインフォースメントに設けた2つのフランジ部にそれぞれ接合される2つの接合フランジ部とで一体形成され、
上記アウタパネルの内側から上記アウタパネル開口部を介して上記アウタレインフォースメントの一部が外側に突出して設けられ、
該アウタレインフォースメントの突出部と上記アウタパネルの一部とが外装部材で外側から覆われたことを特徴とする
自動車の側部車体構造。 - 上記アウタパネル開口部の口縁内側と上記アウタレインフォースメント外面とは、直接または間接的に弾性当接された
請求項1に記載の自動車の側部車体構造。 - 上記アウタパネル外面の縁部と、上記アウタレインフォースメント外面の縁部との車幅方向の相対位置が、上記フレーム部の長手方向で漸次変化し、
少なくとも該フレーム部の外形寸法がその長手方向で漸次変化する
請求項1または2に記載の自動車の側部車体構造。 - 上記フレーム部は、その後端側に対して前端側ほど細くなるよう形成された
請求項3に記載の自動車の側部車体構造。
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JP2016113561A JP6365595B2 (ja) | 2016-06-07 | 2016-06-07 | 自動車の側部車体構造 |
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JP (1) | JP6365595B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
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JP2009220651A (ja) * | 2008-03-14 | 2009-10-01 | Toyota Central R&D Labs Inc | 車両のフロントピラー構造 |
US8398157B2 (en) * | 2010-08-26 | 2013-03-19 | Honda Motor Co., Ltd. | Pillar reduction by outer panel cut |
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