JP2009143290A - 側部車体構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】部品手数を少なくすることができて、製造コストを低廉化することができる側部車体構造を提供する。
【解決手段】車両のルーフの左右端部に車両前後方向に延びるルーフサイドレール7を設け、ルーフサイドレール7に、車室内側に位置するルーフサイドインナパネル10を設け、ルーフサイドインナパネル10に、ルーフサイドインナパネル10の上方に位置する複数のパネル16,17,18同士を溶接接合するための溶接具13を通す溶接作業用孔14を設け、ルーフサイドインナパネル10の車室内側に配置した衝撃吸収部材15Aで溶接作業用孔14を覆ってある。
【選択図】図5

Description

本発明は、
車両のルーフの左右端部に車両前後方向に延びるルーフサイドレールを設け、
前記ルーフサイドレールに車室内側に位置するルーフサイドインナパネルを設け、
前記ルーフサイドインナパネルに、前記ルーフサイドインナパネルの上方に位置する複数のパネル同士を溶接接合するための溶接具を通す溶接作業用孔を設けてある側部車体構造に関する。
車両には、サイドボディアウタパネルの車幅方向内側の端部と、ルーフパネルの車幅方向外側の端部とを重ね合わせて溶接接合する際に、溶接接合部の下方にルーフサイドインナパネルが位置する車両がある。このような車両では、ルーフサイドインナパネルに溶接作業用孔を設け、前記溶接作業用孔に下方から前記溶接具を通して、サイドボディアウタパネルの車幅方向内側の端部と、ルーフパネルの車幅方向外側の端部とを溶接接合している。
この溶接接合が完了した後に前記溶接作業用孔を開放したままにしておくと、車室内に騒音が侵入しやすくなることから、従来、溶接作業用孔を塞ぐ専用のキャップを製作し、このキャップで溶接作業用孔を塞いでいた(車両のルーフの左右端部に前記ルーフサイドレールを設け、ルーフサイドレールにルーフサイドインナパネルを設けた構造については特許文献1参照)。
特開2004−291835号公報
上記従来の構造によれば、溶接作業用孔を塞ぐ専用のキャップを製作し、このキャップで溶接作業用孔を塞いでいたために、部品点数が多くなって製造コストが高くなっていた。
本発明は上記実状に鑑みて成されたもので、その目的は、部品手数を少なくすることができて、製造コストを低廉化することができる側部車体構造を提供する点にある。
本発明の特徴は、
車両のルーフの左右端部に車両前後方向に延びるルーフサイドレールを設け、
前記ルーフサイドレールに車室内側に位置するルーフサイドインナパネルを設け、
前記ルーフサイドインナパネルに、前記ルーフサイドインナパネルの上方に位置する複数のパネル同士を溶接接合するための溶接具を通す溶接作業用孔を設けてある側部車体構造であって、
前記ルーフサイドインナパネルの車室内側に衝撃吸収部材を配置し、前記衝撃吸収部材で前記溶接作業用孔を覆ってある点にある。(請求項1)
この構成によれば、前記ルーフサイドインナパネルの車室内側に衝撃吸収部材を配置し、前記衝撃吸収部材で前記溶接作業用孔を覆ってあるから、溶接作業用孔を塞ぐための専用のキャップ不要にすることができる。そして、溶接作業用孔から車室内側に騒音が侵入するのを衝撃吸収部材で防ぐことができる。また、例えば車両が衝突したときの衝撃で乗員が飛び上がったときに、乗員の頭部を衝撃吸収部材で受け止め、衝撃吸収部材を変形させて衝突エネルギーを吸収することができ、これにより、乗員を保護することができる。(請求項1)
本発明において、
前記衝撃吸収部材に係合爪を設け、
前記係合爪を前記溶接作業用孔の周縁部に係合させてあると、次の作用を奏することができる。(請求項2)
前記衝撃吸収部材に係合爪を設け、係合爪を溶接作業用孔の周縁部に係合させてあるから、衝撃吸収部材の前記溶接作業用孔への取付け作業を簡単化することができ、溶接作業用孔を衝撃吸収部材で確実に塞ぐことができる。(請求項2)
本発明において、
前記車両にスライド移動式のサイドドアを設け、
前記ルーフサイドレールに前記サイドドアのスライド部をガイドするアッパーレールを配置し、
前記ルーフサイドインナパネルに、アッパーレール配置空間を形成するべく車幅方向内側に膨出する膨出部を設け、
前記溶接作業用孔を前記膨出部の下壁に形成してあると、次の作用を奏することができる。(請求項3)
ルーフサイドインナパネルに前記膨出部が形成されていても、溶接具を膨出部の下壁の溶接作業用孔を通して前記複数のパネル同士を溶接接合することができる。従って、車両の製造工程を大きく変更することなくスライド移動式のサイドドアを備えた車両を生産することができる。(請求項3)
本発明において、
前記サイドドアをセンターピラーよりも車両後方側に配置し、
前記膨出部を前記センターピラーの上方に配置して、前記溶接作業用孔を前記センターピラーの上方に配置してあると、次の作用を奏することができる。(請求項4)
センターピラーとルーフの結合剛性を確保しやすい溶接位置の下方に溶接作業用孔を配置することができ、車両の剛性を向上することができる。(請求項4)
本発明において、
前記複数のパネルをルーフパネルとサイドボディアウタパネルとルーフクロスメンバとで構成し、
前記ルーフパネルの車幅方向外側の端部と前記サイドボディアウタパネルの車幅方向内側の端部と前記ルーフクロスメンバの車幅方向外側の端部とを互いに重ね合わせて車両前後方向に沿うモヒカン溝部を形成し、
前記モヒカン溝部を形成する前記ルーフパネルとサイドボディアウタパネルとルーフクロスメンバとの各端部同士を、前記溶接作業用孔を通した前記溶接具でスポット溶接し、
さらに、前記複数のパネルをセンターピラーリンフォースとアッパーレールロアパネルとルーフサイドインナリンフォースメントとで構成し、
互いに重ね合わせた前記センターピラーリンフォースとアッパーレールロアパネルとルーフサイドインナリンフォースメントとを、前記溶接作業用孔を通した前記溶接具でスポット溶接してあると、ルーフサイドレールとセンターピラーの結合剛性を確保でき、車体の剛性を向上することができる。(請求項5)
本発明において、
前記モヒカン溝部の下方に位置するアッパーレールロアパネル部分に貫通孔を形成し、
前記溶接作業用孔を通した前記溶接具を前記貫通孔を通して、前記ルーフパネルとサイドボディアウタパネルとルーフクロスメンバの各端部同士をスポット溶接してあると、次の作用を奏することができる。(請求項6)
モヒカン溝部の下方にアッパーレールロアパネルが位置していても、前記溶接作業用孔を通した前記溶接具を前記貫通孔を通して、前記ルーフパネルとサイドボディアウタパネルとルーフクロスメンバの各端部同士をスポット溶接することができる。(請求項6)
従って、部品手数を少なくすることができて、製造コストを低廉化することができる側部車体構造を提供することができた。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。図1(a),図1(b)にスライド移動式のサイドドア1を備えた自動車(車両に相当)を示してある。図1(a)はサイドドア1を閉じた状態、図1(b)はサイドドア1を車両後方側に開いた状態を示している。サイドドア1は、センターピラー5よりも車両後方側に位置し、アッパー、センター、ロアの各レール部2,3,4を介して車体にスライド移動自在に支持されたリヤドアである。
次に、前記自動車の側部車体構造について説明する。図2〜図4は右側のセンターピラー5の上端部の周りA(図1(a),図1(b)参照)の構造を車体の右斜め上方から見た図であり、そのうちの図2は、サイドボディアウタパネル17とセンターピラーリンフォース22(図5参照)を取り外した構造を示す斜視図、図3は図2の構造からアッパーレールアッパーパネル21を取り外した構造を示す斜視図、図4は図3の構造からアッパーレールロアパネル20とルーフサイドインナリンフォースメント23を取り外した構造を示す斜視図である。センターピラー5はセンターピラーインナパネル39・センターピラーリンフォース22(図5参照)・センターピラーアッパートリム38等を備えている。
図1〜図4に示すように、自動車のルーフ6の左右両端部に車両前後方向に延びるルーフサイドレール7を設け、このルーフサイドレール7に、サイドドア1のスライド部をガイドするアッパーレール8を配置してある。また、前記スライド部をサイドドア1の車両前方側Frの端部に支持アーム9(図1(b)参照)を介して支持させ、アッパーレール8の車両前方側Frの端部8Aを車両前方側Frほど車幅方向内側W1に位置する円弧状に形成して(図3参照)、前記スライド部をサイドドア1の本体部と共に車体に対して車幅方向内側W1に引き寄せたドア閉じ状態(図1(a)参照)に設定できるようにしてある。
そして、図4に示すように、前記ルーフサイドレール7に、車室内側に位置するルーフサイドインナパネル10を設けてある。このルーフサイドインナパネル10はセンター部11とフロント部12を備えている。
[ルーフサイドインナパネル10の構造]
図4に示すように、ルーフサイドインナパネル10のセンター部11は、車幅方向内側W1に膨出する平面視台形山形状の下壁26と、この下壁26の車幅方向内側W1の側部から立ち上がる側壁27と、側壁27から車幅方向内側W1に折曲するフランジ28とを備え、フランジ28に複数のクリップ取付孔29を備えている。クリップ取付孔29には、リヤウォッシャホースやルーフアンテナケーブルを固定するクリップが取り付けられる。
前記センター部11は、アッパーレール配置空間S(アッパーレール8の車両前方側Frの端部8A(図3参照)を収容する空間)を形成するべく車幅方向内側W1に膨出する膨出部に相当し、センターピラー5の上方に位置している。前記ルーフサイドインナパネル10のフロント部12は車両前後方向に延びており、前記センター部11の車両前方側Frの端部11Aがフロント部12の車両後方側の端部12Bに接続している。アッパーレール8を収容する空間はアッパーレールアッパーパネル21と後述のアッパーレールロアパネル20とによって形成され、車幅方向外側に向かって開放している。
図5にも示すように、前記ルーフサイドインナパネル10のセンター部11に、このセンター部11の上方に位置する複数のパネル同士を溶接接合するための棒状の溶接ガン13(溶接具に相当)を通す溶接作業用孔14を設け、センター部11の車室内側に配置した樹脂製の第1衝撃吸収部材15Aで溶接作業用孔14を覆ってある。この溶接作業用孔14は車両前後方向に長い長方形状の孔であり、センターピラー5の上方の前記下壁26に形成されている。前記第1衝撃吸収部材15Aは乗員の頭部等を受け止め、衝突エネルギーを吸収して乗員を保護する。後述するように、前記溶接作業用孔14はアッパーレール8を収容する空間(前記アッパーレール配置空間Sを含む)よりも車両前方側Frに位置している。
[ルーフサイドレール7の周りの構造]
図5に示すように、前記複数のパネルをルーフパネル16とサイドボディアウタパネル17とルーフクロスメンバ18とで構成してある。そして、ルーフパネル16の断面L字状に折曲した車幅方向外側W2の端部16Aと、サイドボディアウタパネル17の断面L字状に折曲した車幅方向内側W1の端部17Aと、ルーフクロスメンバ18の車幅方向外側W2の端部18Aとを上下方向で互いに重ね合わせて車両前後方向に沿うモヒカン溝部19(ルーフとサイドボディを結合する為に、ルーフとルーフサイドレールとの間に形成された溶接用の溝)を形成し、このモヒカン溝部19を形成する前記ルーフパネル16とサイドボディアウタパネル17とルーフクロスメンバ18との各端部16A,17A,18A同士を、溶接作業用孔14を通した上向きの溶接ガン13でスポット溶接してある。
前記ルーフクロスメンバ18の車幅方向外側W2の端部18Aは、ルーフパネル16の断面L字状に折曲した車幅方向外側W2の端部16Aと、サイドボディアウタパネル17の断面L字状に折曲した車幅方向内側W1の端部17Aとに上下方向で挟み込まれている。
[ルーフサイドインナリンフォースメント23のフロント部24の構造]
図2,図3,図5に示すように、ルーフサイドインナパネル10のフロント部12(図4参照)にルーフサイドインナリンフォースメント23のフロント部24を車幅方向外側W2から重ねて溶接固定してある。このフロント部24は、センターピラー5の上方からルーフサイドインナパネル10のフロント部12に沿って車両前方側Frに延びている。ルーフサイドインナリンフォースメント23のフロント部24の車両後方側の端部は、図5に示すように、縦断面において、車幅方向外側W2に凸の傾いたL字状に折曲している。
[アッパーレールロアパネル20の構造]
図3,図5に示すように、ルーフサイドインナパネル10のセンター部11にアッパーレールロアパネル20を車室外側から重ね合わせて溶接接合してある。このアッパーレールロアパネル20は、センターピラー5よりも車両後方側のルーフサイドインナパネル10のセンター部11に重なる第1アッパーレールロアパネル部20Aと、センターピラー5の上方のルーフサイドインナパネル10のセンター部11に対して上方に間隔を空けて位置するように膨出した第2アッパーレールロアパネル部20Bとから成る。つまり、第1アッパーレールロアパネル部20Aの前端縁から上方に立ち上がる縦壁を介して、第2アッパーレールロアパネル部20Bが第1アッパーレールロアパネル部20Aよりも高い位置に配置されている。
すなわち、第1アッパーレールロアパネル部20Aの下壁40と側壁30とフランジ31が、ルーフサイドインナパネル10のセンター部11の下壁26と側壁27とフランジ28(図4参照)に重なって溶接接合されている。
また、前記第2アッパーレールロアパネル部20Bがルーフサイドインナパネル10のセンター部11の下壁26と側壁27に対向しており、第2アッパーレールロアパネル部20Bの車幅方向内側W1の端部41が、ルーフサイドインナパネル10のセンター部11のフランジ28に上方から重なって溶接接合され、第2アッパーレールロアパネル部20Bの車幅方向外側W2の下端部42が、前記ルーフサイドインナリンフォースメント23のフロント部24に車室外側(車幅方向外側W2)から重なって溶接接合されている。これにより、第2アッパーレールロアパネル部20Bとルーフサイドインナパネル10のセンター部11とで閉じ断面を形成している。この閉じ断面の空間は、アッパーレール8を収容する空間(前記アッパーレール配置空間Sを含む)とアッパーレールロアパネル20の縦壁によって分断され、別の空間となっており、車外に開放された前記アッパーレール配置空間Sからの音や埃の侵入が防止されている。
前記溶接作業用孔14は前記閉じ断面を形成している前記下壁26の一部分に形成されており、アッパーレール8を収容する空間よりも車両前方側Frに位置している。
前記閉じ断面は車両前後方向でセンターピラー5と同じ位置に位置してセンターピラー5に連続している。これにより、車体の剛性を向上させることができ、サイドドア1の円滑な開閉を確保できるとともに、ドア閉じ操作時の衝撃を効果的に受け止めることができる。さらに、前記閉じ断面は、前記モヒカン溝部19よりも車幅方向内側W1まで延び、車両前後方向でルーフクロスメンバ18と同じ位置でルーフクロスメンバ18の下方に位置している。これにより、車両の側方からセンターピラー5に加えられるセンターピラー5を車幅方向内側W1に押し込む衝撃荷重に対して、その変形をルーフクロスメンバ18に伝えることができて、前記モヒカン溝部19の過度な変形を抑えることができる。
図5に示すように、縦断面において、第2アッパーレールロアパネル部20Bは車幅方向外側W2に凸の傾いたL字状に折曲している。
[アッパーレールアッパーパネル21の構造]
図2,図5に示すように、アッパーレールロアパネル20にアッパーレールアッパーパネル21を車室外側から重ね合わせて溶接接合してある。このアッパーレールアッパーパネル21は第1アッパーレールロアパネル部20Aに重なる第1アッパーレールアッパーパネル部21Aと、膨出した第2アッパーレールロアパネル部20Bに重なる第2アッパーレールアッパーパネル部21Bとから成る。アッパーレールアッパーパネル部21Aの下面には、アッパーレール8が溶接固定されている。
そして、前記モヒカン溝部19の下方に位置するアッパーレールロアパネル部分20C(第2アッパーレールロアパネル部20Bの一部分)に上下方向に貫通する第1貫通孔H1を形成するとともに(図2,図3,図5参照)、これに上方から重なるアッパーレールアッパーパネル部分(第2アッパーレールアッパーパネル部21Bの一部分)に切欠き43を形成し(図2参照)、前記溶接作業用孔14を通した溶接ガン13の先端部を前記第1貫通孔H1を通して、ルーフパネル16とサイドボディアウタパネル17とルーフクロスメンバ18の各端部同士16A,17A,18Aをスポット溶接してある(図5参照)。
[ルーフサイドインナリンフォースメント23のセンター部25の構造]
図3,図5に示すように、ルーフサイドインナリンフォースメント23のフロント部24に対してルーフサイドインナリンフォースメント23のセンター部25を設けてある。このセンター部25は、ルーフサイドインナリンフォースメント23のフロント部24に対応して縦断面においてL字状に折曲し、前記フロント部24の車両後方側の端部と第2アッパーレールロアパネル部20Bとに車室内側から重なって、これらに一体に溶接接合されている。
縦断面において、ルーフサイドインナリンフォースメント23のフロント部24のコーナー部と、ルーフサイドインナリンフォースメント23のセンター部25との間には空間Tが形成されている。また、ルーフサイドインナリンフォースメント23のセンター部25は溶接ガン13の先端部を通す車両前後方向に長い第2貫通孔H2を備えている。
図5に示すように、前記複数のパネルをセンターピラーリンフォース22とアッパーレールロアパネル20とルーフサイドインナリンフォースメント23のフロント部24とで構成し、前記センターピラーリンフォース22の上端部22Aと、この上端部22Aよりも車室内側のアッパーレールロアパネル20(詳しくは第2アッパーレールロアパネル部20B)と、このアッパーレールロアパネル20よりも車室内側のルーフサイドインナリンフォースメント23のフロント部24とを互いに重ね合わせ、これら三者を、前記溶接作業用孔14と第2貫通孔H2とを通した斜め上方を向く溶接ガン13でスポット溶接してある。
[衝撃吸収部材15の構造]
図6は、第1衝撃吸収部材15Aと第2衝撃吸収部材15Bの配置を示す図であり、右側のルーフサイドインナパネル10やセンターピラー5を車室内側の斜め下方から見上げた斜視図である。第1衝撃吸収部材15Aはセンターピラー5の上方から車両前方側Frに延びており、第2衝撃吸収部材15Bは第1衝撃吸収部材15Aの車両後方側の端部に接続して車両後方側に延びている。図7は前記第1衝撃吸収部材15Aを示す図である。両図に示すように、第1衝撃吸収部材15Aと第2衝撃吸収部材15Bは車両前後方向に長い格子状に形成されている。そして、車室内側からルーフライニング32に覆われている(図5参照)。
図6,図7に示すように、上下方向に延びる多数の縦の衝撃吸収片33Aを、車両前後方向に伸びる横の衝撃吸収片33Bで連結して第1衝撃吸収部材15Aと第2衝撃吸収部材15Bをそれぞれ構成してある。そして、第1衝撃吸収部材15Aの長手方向の一端部に設けた平板状の爪支持板34に、幅方向外方側ほど上方に位置するように突出する傾斜した第1係合爪35(係合爪に相当)と、衝撃吸収部材15の長手方向で第1係合爪35の両側に位置する一対の第2係合爪36(係合爪に相当)とを設けてある。さらに、第1衝撃吸収部材15Aに長手方向に間隔を空けて設けた複数の爪支持板にそれぞれ第3係合爪37を設けてある。
図4に示すように、前記第1係合爪35と第2係合爪36を前記溶接作業用孔14の周縁部に係合させ、第3係合爪37をルーフサイドインナパネル10に設けた係合部に係合させてある。この係合状態で、第1係合爪35は車両前後方向から見て車幅方向外側W2の斜め上方に向かって突出し、第2係合爪36は上方に突出している。
図5に示すように、第1衝撃吸収部材15Aの車室内側の周縁部15Sはルーフライニング32に沿う曲線状(下側になるにつれて車幅方向外側W2に位置するように緩やかに折曲した車幅方向外側W2に凸の曲線状)に形成されてルーフライニング32の内面に当接している。これにより、小さな力でルーフライニング32が変形することを防止することができる。ルーフライニング32の下端部には、センターピラーアッパートリム38の上端部が車幅方向内側W1から係合している。
上記構造により、第1衝撃吸収部材15Aと第2衝撃吸収部材15Bで下方から向かってくる乗員の頭部を受け止め、第1衝撃吸収部材15Aと第2衝撃吸収部材15Bが変形して衝突エネルギーを吸収する。これにより乗員を保護することができる。
(a)はサイドドア1を閉じた状態、(b)はサイドドア1を車両後方側にスライド移動させて開いた状態を示す自動車の斜視図 右側のセンターピラーの上端部の周りの構造を車体の右斜め上方から見た図であり、サイドボディアウタパネルとセンターピラーリンフォースを取り外した構造を示す斜視図 右側のセンターピラーの上端部の周りの構造を車体の右斜め上方から見た図であり、図2の構造からアッパーレールリンフォースを取り外した構造を示す斜視図 右側のセンターピラーの上端部の周りの構造を車体の右斜め上方から見た図であり、図3の構造からアッパーレールロアパネルとルーフサイドインナリンフォースメントを取り外した構造を示す斜視図 自動車の側部車体構造の縦断面正面図(車両前方側から見た断面図) 衝撃吸収部材の配置を示す図であり、右側のルーフサイドインナパネルやセンターピラーを車室内側の斜め下方から見上げた斜視図 衝撃吸収部材を示す図
符号の説明
1 サイドドア
5 センターピラー
6 ルーフ
7 ルーフサイドレール
8 アッパーレール
10 ルーフサイドインナパネル
11 膨出部(ルーフサイドインナパネルのセンター部)
13 溶接具(溶接ガン)
14 溶接作業用孔
15A 衝撃吸収部材
16 ルーフパネル(複数のパネル)
16A ルーフパネルの車幅方向外側の端部
17 サイドボディアウタパネル(複数のパネル)
17A サイドボディアウタパネルの車幅方向内側の端部
18 ルーフクロスメンバ(複数のパネル)
18A ルーフクロスメンバの車幅方向外側の端部
19 モヒカン溝部
20 アッパーレールロアパネル(複数のパネル)
20C アッパーレールロアパネル部分(モヒカン溝部の下方に位置するアッパーレールロアパネル部分)
22 センターピラーリンフォース(複数のパネル)
23 ルーフサイドインナリンフォースメント(複数のパネル)
26 下壁(膨出部の下壁)
35,36 係合爪
H1 貫通孔(第1貫通孔)
S アッパーレール配置空間
W1 車幅方向内側
W2 車幅方向外側

Claims (6)

  1. 車両のルーフの左右端部に車両前後方向に延びるルーフサイドレールを設け、
    前記ルーフサイドレールに車室内側に位置するルーフサイドインナパネルを設け、
    前記ルーフサイドインナパネルに、前記ルーフサイドインナパネルの上方に位置する複数のパネル同士を溶接接合するための溶接具を通す溶接作業用孔を設けてある側部車体構造であって、
    前記ルーフサイドインナパネルの車室内側に衝撃吸収部材を配置し、前記衝撃吸収部材で前記溶接作業用孔を覆ってある側部車体構造。
  2. 前記衝撃吸収部材に係合爪を設け、
    前記係合爪を前記溶接作業用孔の周縁部に係合させてある請求項1記載の側部車体構造。
  3. 前記車両にスライド移動式のサイドドアを設け、
    前記ルーフサイドレールに前記サイドドアのスライド部をガイドするアッパーレールを配置し、
    前記ルーフサイドインナパネルに、アッパーレール配置空間を形成するべく車幅方向内側に膨出する膨出部を設け、
    前記溶接作業用孔を前記膨出部の下壁に形成してある請求項1又は2記載の側部車体構造。
  4. 前記サイドドアをセンターピラーよりも車両後方側に配置し、
    前記膨出部を前記センターピラーの上方に配置して、前記溶接作業用孔を前記センターピラーの上方に配置してある請求項3記載の側部車体構造。
  5. 前記複数のパネルをルーフパネルとサイドボディアウタパネルとルーフクロスメンバとで構成し、
    前記ルーフパネルの車幅方向外側の端部と前記サイドボディアウタパネルの車幅方向内側の端部と前記ルーフクロスメンバの車幅方向外側の端部とを互いに重ね合わせて車両前後方向に沿うモヒカン溝部を形成し、
    前記モヒカン溝部を形成する前記ルーフパネルとサイドボディアウタパネルとルーフクロスメンバとの各端部同士を、前記溶接作業用孔を通した前記溶接具でスポット溶接し、
    さらに、前記複数のパネルをセンターピラーリンフォースとアッパーレールロアパネルとルーフサイドインナリンフォースメントとで構成し、
    互いに重ね合わせた前記センターピラーリンフォースとアッパーレールロアパネルとルーフサイドインナリンフォースメントとを、前記溶接作業用孔を通した前記溶接具でスポット溶接してある請求項4記載の側部車体構造。
  6. 前記モヒカン溝部の下方に位置するアッパーレールロアパネル部分に貫通孔を形成し、
    前記溶接作業用孔を通した前記溶接具を前記貫通孔を通して、前記ルーフパネルとサイドボディアウタパネルとルーフクロスメンバの各端部同士をスポット溶接してある請求項5記載の側部車体構造。
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