JP6175977B2 - 後部車体構造 - Google Patents

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Description

この発明は、後部車体構造に関し、詳しくは、車両の後部に設けられ、リヤエンドパネルを下縁とする後部開口と、上記後部開口を開閉するリフトゲートと、上記リフトゲートの上記リヤエンドパネルの上端部と車両前後方向に対向する位置に設けられ、押圧操作によってラッチとストライカとの係合を解除して上記リフトゲートを開放可能にするオープンスイッチと、を備えたような後部車体構造に関する。
従来、後部開口を開閉するリフトゲートに設けられたラッチと、車体後部に設けられたストライカとは機械的に係合、解除するように構成されていたが、近年では電気信号でラッチとストライカとの係合を解除してリフトゲートを開放可能にするオープンスイッチを用いる構造が主流になっている。
上述のオープンスイッチは、レイアウトの自由度が高いので車両により様々な箇所に設けることができる。
例えば、図10に示すように、オープンスイッチ91を、リフトゲート92の背面部において車幅方向中央に設けた場合には、リフトゲート92を開放するために、まずオープンスイッチ91の操作部を押圧操作して、ラッチとストライカとの係合を解除し、次にリフトゲート92下端を持って当該リフトゲート92を開放操作するという所謂2アクション(2動作)が必要となり、使い勝手が悪い問題点があった。
このような問題点を解決するために、オープンスイッチをリフトゲートの底壁部に設けると、1アクションにてリフトゲートを開放操作することができる利点がある一方、後突時に後続車のバンパがオープンスイッチ配設部位に衝突する可能性が高くなる。
さらに、車両商品性の観点から荷室を掃き出しフロアにすることが求められており、この場合、リヤエンドパネルの上端部とリフトゲートの底壁部とが車両前後方向で対向する位置関係となり、オープンスイッチをリフトゲートの底壁部に設けた場合には、後突時において後続車のバンパとリヤエンドパネルとの間にオープンスイッチが挟まれ、当該スイッチの破損やリフトゲートの開放事態が発生する問題点があった。
ところで、特許文献1には、トランクリッドのドアアウタパネルに凹部を形成し、この凹部にベース部材を介してオープンスイッチを設けた構造が開示されている。
このオープンスイッチは、その操作部の周囲にエチレン‐プロピレンゴムなどの弾性部材から成る操作部と略同一高さのリップ部が形成され、該オープンスイッチが当該スイッチとトランクリッド開放用のハンドルを兼ねるようになっている。
しかしながら、該特許文献1に開示された従来構造においては、車両後突時にオープンスイッチを保護する技術思想については全く開示されていない。
特開2006−342511号公報
そこで、この発明は、リフトゲートの開放操作性の向上を図りつつ、車両後突時にオープンスイッチがリヤエンドパネルと後続車のバンパとの間に挟まれても、当該オープンスイッチを保護することができる後部車体構造の提供を目的とする。
この発明による後部車体構造は、車両の後部に設けられ、リヤエンドパネルを下縁とする後部開口と、上記後部開口を開閉するリフトゲートと、上記リフトゲートの上記リヤエンドパネルの上端部と車両前後方向に対向する位置に設けられ、押圧操作によってラッチとストライカとの係合を解除して上記リフトゲートを開放可能にするオープンスイッチと、を備えた後部車体構造であって、上記オープンスイッチは、上記リフトゲートの底壁部に、上記リフトゲートを形成するアウタパネルとインナパネルとの端部がヘミング加工されたヘミング加工部の直前部であって、かつ上記アウタパネルの車両前方に位置するよう設けられると共に、該オープンスイッチは、上記底壁部の下側に位置するスイッチ本体と、該底壁部の上側に位置するコネクタ部とを備え、上記オープンスイッチの上記スイッチ本体は、押圧操作される操作部と、該操作部の車幅方向両側に設けられて当該操作部よりも下方へ突設された突設部と、上記リフトゲートを開放操作するためのハンドル部と、上記ヘミング加工部と上記操作部との間において下方に膨出する膨出部と、を備え、上記オープンスイッチの上記スイッチ本体と上記リヤエンドパネルとの間には、上記ハンドル部を操作する際の操作スペースが設けられたものである。
上記構成によれば、上述のハンドル部と操作スペースとを設けたので、リフトゲートの開放時には、操作スペースから手を入れてハンドル部に手を掛けて、リフトゲートを容易に持ち上げ操作することができるので、リフトゲートの開放操作性の向上を図ることができる。
しかも、上記操作部の車幅方向両側に設けられて当該操作部よりも下方へ突設された突設部を備えているので、車両後突時にオープンスイッチがリヤエンドパネルと後続車のバンパとの間に挟まれても、該突設部によりオープンスイッチを保護して、操作部が押圧操作されるのを防止することができ、リフトゲートの開放を阻止することができる。
要するに、リフトゲートの開放操作性の向上と、後突時のオープンスイッチ保護との両立を図ることができる。
また、上記オープンスイッチは、上記リフトゲートの底壁部に、上記リフトゲートを形成するアウタパネルとインナパネルとの端部がヘミング加工されたヘミング加工部と隣接するように設けられると共に、上記オープンスイッチは、該ヘミング加工部と上記操作部との間において下方に膨出する膨出部を備えたものであるから、リフトゲートの開放時に、上記操作スペースから挿入した手を、ハンドル部と膨出部とに当接して該リフトゲートを開放することができ、リフトゲート開放の際に手がヘミング加工部に当りにくくなるので、リフトゲート開放時の操作フィーリング性の向上を図ることができる。
この発明によれば、リフトゲートの開放操作性の向上を図りつつ、車両後突時にオープンスイッチがリヤエンドパネルと後続車のバンパとの間に挟まれても、当該オープンスイッチを保護することができ、リフトゲートの不所望な開放を阻止することができる効果がある。
本発明の後部車体構造を備えた車両の斜視図 図1のA−A線矢視断面図 後部車体構造を示す図2の斜視図 図2の要部拡大側面図 ラッチレインフォースメントを単体で示す斜視図 後部車体構造を、車両の下方から見上げた状態で示す斜視図 オープンスイッチを示し、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は底面図 後続車による後突初期の変形状態を示す側面図 後続車による後突後期の変形状態を示す側面図 従来の後部車体構造を示す車両の斜視図
リフトゲートの開放操作性の向上を図りつつ、車両後突時にオープンスイッチがリヤエンドパネルと後続車のバンパとの間に挟まれても、当該オープンスイッチを保護するという目的を、車両の後部に設けられ、リヤエンドパネルを下縁とする後部開口と、上記後部開口を開閉するリフトゲートと、上記リフトゲートの上記リヤエンドパネルの上端部と車両前後方向に対向する位置に設けられ、押圧操作によってラッチとストライカとの係合を解除して上記リフトゲートを開放可能にするオープンスイッチと、を備えた後部車体構造であって、上記オープンスイッチは、上記リフトゲートの底壁部に、上記リフトゲートを形成するアウタパネルとインナパネルとの端部がヘミング加工されたヘミング加工部の直前部であって、かつ上記アウタパネルの車両前方に位置するよう設けられると共に、該オープンスイッチは、上記底壁部の下側に位置するスイッチ本体と、該底壁部の上側に位置するコネクタ部とを備え、上記オープンスイッチの上記スイッチ本体は、押圧操作される操作部と、該操作部の車幅方向両側に設けられて当該操作部よりも下方へ突設された突設部と、上記リフトゲートを開放操作するためのハンドル部と、上記ヘミング加工部と上記操作部との間において下方に膨出する膨出部と、を備え、上記オープンスイッチの上記スイッチ本体と上記リヤエンドパネルとの間には、上記ハンドル部を操作する際の操作スペースが設けられるという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は後部車体構造を示し、図1は当該後部車体構造を備えた車両全体の斜視図であって、図1において、ハッチバック型の車両には、その上部を構成するルーフ部としてのルーフパネル1が設けられ、このルーフパネル1の左右両サイド(但し、図面では左側部のみを示す)には、車両の前後方向に延びるルーフサイドレール2を設け、車体側面に形成されたフロントドア開口3(前席乗員乗降口)と、リヤドア開口4(後席乗員乗降口)とを、フロントドア5およびリヤドア6で開閉可能に覆っている。
上述のフロントドア5は、ドアアウタパネルおよびドアインナパネルを備えたドア本体5aと、ドアサッシュ部5bと、サイドウインド5cとを有し、図示しないヒンジピラーに対して開閉可能に取付けられている。
同様に、リヤドア6は、ドアアウタパネルおよびドアインナパネルを備えたドア本体6aと、ドアサッシュ部6bと、サイドウインド6cとを有し、図示しないセンタピラーに対して開閉可能に取付けられている。
そして、車両の後部には、ルーフサイドレール2に連続するリヤピラー7と、ルーフサイドレール2の後部相互間を車幅方向に延びて連結するリヤヘッダ(図示せず)と、リヤエンド部8(図2、図3参照)とで囲繞された後部開口9(詳しくは、後部荷室開口)が形成され、この後部開口9は、リフトゲート10により開閉可能に覆われている。また、該後部開口9は、車両の後部に設けられ、後述するリヤエンドパネル22(図2参照)をその下縁とするものである。
ここで、上述のリヤピラー7は、リヤピラーアウタパネルと、リヤピラーインナパネルとを備え、これら両パネル間に車両の略上下方向に延びるリヤピラー閉断面が形成された車体強度部材である。
上述のリフトゲート10は、その上部が前記リヤヘッダと対応する位置に配置され、リヤヘッダ側に設けられたリフトゲートヒンジ(図示せず)により、車体に対して開閉可能に支持されている。リフトゲート10は、その上下方向の上部にウインド開口部を有し、リヤウインドシールド11(いわゆるバックウインドガラス)がこのウインド開口部を覆うように配置されている。また、リヤウインドシールド11の上端部には、ルーフパネル1のルーフ面と連続して車幅方向に延びるリヤルーフスポイラ12が設けられており、このリヤルーフスポイラ12の車幅方向中央部後面には、ハイマウントストップランプ13が設けられている。
また、車両には、左右のリヤピラー7に連続するリヤフェンダパネル14(図面では左側のみを示す)が配設され、これら左右のリヤフェンダパネル14,14間には、合成樹脂製のリヤバンパ15が配設されている。
図2は図1のA−A線矢視断面図、図3はその斜視図であって、上述のリヤバンパ15は、図2,図3に示すように、リヤエンド部8の車両後方に配設され、これを車両後方から覆っている。リヤバンパ15の車幅方向中央部には、車両前方に向かって凹むライセンスプレート取付け面15aが形成されており、その上方には、車両後方に向かって相対的に突出する庇部15bが形成されている。
ライセンスプレート取付け面15aには、ライセンスプレートホルダ16が取付けられており、庇部15bは、ライセンスプレートホルダ16に取付けられたライセンスプレートを上方から覆うようになっている。この庇部15bの下面には、上記ライセンスプレートを照明するライセンスランプ(図示せず)が取付けられる。
なお、図1に示す部材17は、リヤコンビネーションランプいわゆるテールランプであり、部材18は、フューエルリッドである。
図4は図2の要部拡大側面図であって、上述のリフトゲート10は、図2、図3、図4に示すように、車内側に位置するリフトゲートインナパネル19と、車外側に位置するリフトゲートアウタパネル20とを備えている。
リフトゲートインナパネル19は、上下方向に延びる内面形成部19aと、該内面形成部19aの下端からリフトゲートアウタパネル20の下端に向かって車両後方に延びる底部形成部19bとを有しており、リフトゲートアウタパネル20によって、リフトゲート10の外面部(意匠面)が形成される一方、リフトゲートインナパネル19の内面形成部19a、底部形成部19bによって、リフトゲート10の内面部、底部が形成されている。
また、リフトゲート10は、その下端にヘミング加工部21を有している。このヘミング加工部21では、底部形成部19bの後端を覆うようにリフトゲートアウタパネル20の下端を車内側に折り返すヘミング加工が施されている。つまり、リフトゲート10を形成するリフトゲートアウタパネル20とリフトゲートインナパネル19との下端部がヘミング加工されて上記ヘミング加工部21(ヘミング結合部)を形成したものである。
一方、図2,図3に示すように、車体側のリアエンド部8は、車外側に位置して車幅方向に延びるリヤエンドパネル22と、車内側に位置して車幅方向に延びるリヤエンドメンバ23と、これらリヤエンドパネル22とリヤエンドメンバ23との間に位置する補強部材としてのレインフォースメント24とにより構成され、リヤエンドパネル22とリヤエンドメンバ23とにより車幅方向に延びるリヤエンド閉断面25が形成されている。
上述のリヤエンドメンバ23の車幅方向中央部には、側面視で逆U字状をなすストライカ26が配設される一方、リフトゲート10の底部形成部19bの車幅方向中央部には、ストライカ26に対応してラッチユニット27が配設されている。
ラッチユニット27は、リフトゲート10の閉操作時にストライカ26と係合可能なラッチ27Lを有しており、ストライカ26とラッチ27Lとを係合させることで、リフトゲート10を閉状態にロックすることができるようになっている。
また、リヤエンド部8では、ストライカ26よりも車両後方でリヤエンドメンバ23の上端とリヤエンドパネル22の上端とがフランジ結合されており、ラバー製のシール部材としてのウエザストリップ28が当該フランジ結合部の上端を跨ぐように取付けられている。ウエザストリップ28は、後部開口9の縁部に沿って延設されており、リフトゲート10の閉時にその縁部と当接することで車両の荷室をシールするようになっている。
図4に拡大図で示すように、リフトゲート10の下縁部を構成するリフトゲートインナパネル19の底部形成部19bは、ラッチユニット配設孔29を形成したラッチユニット取付け部19cと、該ラッチユニット取付け部19cの後端から車両後方かつ下方に傾斜する傾斜部19dと、該傾斜部19dの後端からヘミング加工部21まで略水平に延びる水平部19eとを有し、上述のウエザストリップ28と当接するシール面19fが、ラッチユニット取付け部19c(ラッチユニット27)よりも車両後方の傾斜部19dに形成されている。
また、図4に示すように、上述の水平部19eの車幅方向中央部には、リフトゲート10の開操作時にストライカ26とラッチ27Lとの係合を解除するための操作手段としてオープンスイッチ30が配設されている。
そして、リヤバンパ15の庇部15bの車幅方向中央部上面には、図1、図3に示すように、オープンスイッチ30に対応して下方に凹む凹部15cが形成されている。
上述したラッチユニット27は、ラッチ27Lを作動させるためのソレノイド(図示せず)を備えた所謂電磁式ラッチユニットであり、底部形成部19bと凹部15cとの間の隙間からオープンスイッチ30にアクセスし、これを操作することによって、前記ソレノイドが通電されるようになっている。そして、このソレノイドの通電により、ストライカ26とラッチ27Lとの係合、つまりは、リフトゲート10のロックを解除することができるようになっている。
上述のオープンスイッチ30は、図4に示すように、リフトゲート10側においてリヤエンドパネル22の上端部と車両前後方向に対向する位置に設けられており、押圧操作によってラッチ27Lとストライカ26との係合を解除して、リフトゲート10を開放可能にするための操作手段である。
また、上述のオープンスイッチ30は、同図に示すように、リフトゲート10の底壁部としての底部形成部19b(詳しくは、その水平部19e)にヘミング加工部21と隣接するように設けられている。
また、リフトゲートインナパネル19の底部形成部19bには、図2、図3、図4に示すように、ラッチユニット取付け部19cを補強する補強板としてラッチレインフォースメント40が配設されている。
図5はラッチレインフォースメント40の斜視図であって、図4、図5に示すように、このラッチレインフォースメント40は、リフトゲートインナパネル19の内面形成部19aに沿って上下方向に延びる前端部41と、該前端部41の後端からラッチユニット取付け部19cに沿って後方に延びる補強部42と、該補強部42の後端から傾斜部19dに沿って車両後方かつ下方に傾斜する傾斜部43と、該傾斜部43の後端から車両後方に延びる延長部44とを有している。
ラッチレインフォースメント40は、スポット溶接によりリフトゲートインナパネル19に接合固定され、詳しくは、ラッチレインフォースメント40の前端部41、補強部42、および傾斜部43が、図5に×印で示すスポット溶接部WP1〜WP3でそれぞれ内面形成部19a、底部形成部19bのラッチユニット取付け部19c、傾斜部19dにスポット溶接される。ここで、スポット溶接部WP1〜WP3は、何れもリフトゲートインナパネル19のシール面19fよりも車両前方に形成されている。
補強部42は、ラッチユニット取付け部19cのラッチユニット配設孔29に対応してラッチユニット配設孔45が形成されている。ラッチレインフォースメント40がリフトゲートインナパネル19に接合固定された状態では、図4に示すように2つのラッチユニット配設孔29、45の位置が略一致しており、ラッチユニット27は、ラッチユニット配設孔29、45に嵌め込まれた状態で配設される。
そして、ラッチユニット配設孔29、45に嵌め込まれたラッチユニット27は、ボルト、ナットからなる締結部材(図示せず)によって補強部42およびラッチユニット取付け部19cに締結される。なお、図5に符号46、46で示す孔部は、前記ボルトを挿通するための挿通孔であり、リフトゲートインナパネル19のラッチユニット取付け部19cにおいても、挿通孔46、46に対応する挿通孔(図示せず)が形成されている。
上述の延長部44は、図4、図5に示すように、スポット溶接部WP3からリフトゲートアウタパネル20に向かって略水平に延びており、底部形成部19bの水平部19eから上方に離間している。これにより、スポット溶接部WP3の車両後方では、リフトゲートインナパネル19とラッチレインフォースメント40との間に空間部47が形成されている。
そして、この空間部47内には、オープンスイッチ30(詳しくは、そのコネクタ部32)が配設され、延長部44には、空間部47内に配設されたオープンスイッチ30との干渉を回避するためのスイッチ配設孔48が形成されている。
また、延長部44は、リフトゲートアウタパネル20に沿って上方に延びる後端部49を有している。この後端部49は、その車幅方向両端部に塗着された接着剤50によってリフトゲートアウタパネル20の内面側に接着固定されており、この後端部49の接着固定により、延長部44がリフトゲートアウタパネル20に連結されている。
図6は後部車体構造を、車両の下方から見上げた状態で示す斜視図、図7はオープンスイッチを示し、図7の(a)はその正面図、図7の(b)は側面図、図7の(c)は底面図である。
図4、図6、図7に示すように、上述のオープンスイッチ30は、リフトゲートインナパネル19における水平部19eの下側に位置するスイッチ本体31と、水平部19eの上側に位置し、空間部47およびスイッチ配設孔48を介してリフトゲート10の内部空間51まで上方に延びるコネクタ部32と、を備えている。
上述のスイッチ本体31は内部スイッチ(図示せず)を有し、上述のコネクタ部32は内部スイッチのON,OFF信号を、ハーネスを介して、ラッチユニット27のソレノイド(図示せず)に信号伝達する複数のコネクタ端子(図示せず)を備えている。
また図7に示すように、オープンスイッチ30はそのコネクタ部32側に、車幅方向の左右に位置する係止部33,34を有しており、これら左右の各係止部33,34を、リフトゲートインナパネル19の水平部19eに係止することで、当該オープンスイッチ30を該水平部19eに固定すべく構成している。
さらに、上述のスイッチ本体31は、その車両前後方向の幅よりも車幅方向の幅が大きい横長形状の直方体形状に形成されており、コネクタ部32はスイッチ本体31の前後方向中央部かつ車幅方向中央部から上方に突出するように形成されている。
リフトゲートインナパネル19の水平部19eには、オープンスイッチ30のコネクタ部32を下方から上方に差し込むスイッチ配設孔19g(図3参照)が形成されており、このスイッチ配設孔19gにコネクタ部32を差し込んだ時、係止部33,34がスイッチ配設孔19gの孔縁に係合して、オープンスイッチ30をリフトゲート10の底壁部に固定するよう構成している。
なお、当該スイッチ配設孔19gとオープンスイッチ30との間は、シール部材35でシールされる。
しかも、上述のオープンスイッチ30は、押圧により内部スイッチ(図示せず)を操作する操作部36と、この操作部36の車幅方向左右両側に設けられて当該操作部36よりも所定量下方へ突設された突設部37,37と、オープンスイッチ30の取付け状態下で前端に位置し、リフトゲート10の開放操作時に手を掛けるハンドル部38と、上記操作部36とヘミング加工部21との間において下方に膨出する膨出部39と、を備えている。
この実施例では、突設部37,37の操作部36からの突設量と、膨出部39の操作部36からの膨出量と、を同等に設定し、図7の(c)に示すように、操作部36の左方、右方、後方の三方を底面視でコの字状に囲繞するコ字状膨出構造30Aを形成している。
図4に示すように、上述の突設部37および膨出部39の下面は、それぞれヘミング加工部21の下端よりも上方に位置しており、特に、膨出部39の下面は、操作部36の下面よりも下方で、かつ、ヘミング加工部21の下端よりも上方に位置するように形成されている。ここで、膨出部39の下面は、上述の条件を満たしつつ、ヘミング加工部21に近接する近接位置まで下方に膨出させることが好ましい。
さらに、図4に示すように、オープンスイッチ30のハンドル部38と、リヤエンドパネル22の上端部との間には、該ハンドル部38を操作する際の車両前後方向の空間部としての操作スペースS1が設けられており、この操作スペースS1は、オープンスイッチ30の最下面部とリヤバンパ15の凹部15c上面との間の後方が開放した上下方向空間部としての操作スペースS2と連通しており、これら両操作スペースS1,S2により、リフトゲート10開放時に手を差し入れる操作空間部S3が形成されたものである。
そして、上述のハンドル部38と操作スペースS1とを設けることにより、リフトゲート10の開放時に当該操作スペースS1に手を入れて、ハンドル部38に手を掛け、リフトゲート10を容易に持ち上げ操作し、リフトゲート10の開放操作性の向上を図るように構成したものである。
また、操作部36の車幅方向両側に設けられて当該操作部36よりも下方へ突設された突設部37,37を備えることで、車両後突時にオープンスイッチ30がリヤエンドパネル22と後続車のバンパとの間に挟まれても、該突設部37により、オープンスイッチ30を保護し、操作部36が後突衝撃により押圧操作されることを防止し、リフトゲート10の不測の開放を阻止すべく構成したものである。
さらに、上記膨出部39を設けることで、リフトゲート10の開放時に、各操作スペースS2,S1から挿入した手を、ハンドル部38と膨出部39とに当接してリフトゲート10を開放することを可能とし、リフトゲート10の開放時に手がヘミング加工部21に当りにくくなり、リフトゲート開放時の操作フィーリング性の向上を図るように構成したものである。
図示実施例は上記の如く構成するものにして、以下作用を説明する。
図4に示すように、上述の各操作スペースS1,S2は側面視でL字状に連通しているので、リフトゲート10の開放時には、オープンスイッチ30の操作部36を押圧して、ラッチユニット27のソレノイドを介して、ストライカ26とラッチ27Lとの係合を解除した後に、各操作スペースS1,S2から差し入れた手を、ハンドル部38に掛けると共に、膨出部39に当接させた状態で、リフトゲート10を上方に持ち上げ操作すると、当該リフトゲート10を容易に開放することができる。
この際、オープンスイッチ30をリフトゲート10開放用のハンドル部38として有効利用することができると共に、リフトゲート10持ち上げ時に、手がハンドル部38と膨出部39とに当接し、手がヘミング加工部21に当りにくくなるので、リフトゲート開放時の操作フィーリング性の向上を図ることができる。
一方、荷室の掃き出しフロアを達成する関係上、図4に示すように、リヤエンドパネル22の上端部と、リフトゲート10の底壁部としての底部形成部19b(特に、その水平部19e)とが車両前後方向で対向する位置関係となっており、オープンスイッチ30をリフトゲート10の水平部19eに設けているので、後続車が追突した場合には、リヤエンドパネル22の上端部と後続車のバンパとの間にオープンスイッチ30が挟まれる。
すなわち、図4に示すノーマル状態から図8に示すように、後続車が後突した場合、その衝撃荷重の入力により、リフトゲート10の下部が変形して前方へ移動し、上記水平部19eが略上下方向に変形するので、オープンスイッチ30も図8に示すように略上下方向に指向して、その操作部36がリヤエンドパネル22側に向くが、該オープンスイッチ30はその左右の突設部37,37が先にリヤエンドパネル22上端部に当るので、この突設部37により、オープンスイッチ30を保護することができる。
その後、図8に示す後突初期から図9に示す後突後期において、リフトゲート10の下部がさらに変形して前方へ移動するが、オープンスイッチ30は左右の突設部37,37(詳しくは、スイッチ本体31の左右両側壁と突設部37,37からなる縦壁)で保護された状態を維持するので、操作部36が押圧操作されるのを防止して、リフトゲート10の不測の開放を阻止することができる。
なお、図中、矢印Fは車両の前方を示し、矢印Rは車両の後方を示し、矢印UPは車両の上方を示す。また、図面においてラッチユニット27およびオープンスイッチ30の内部構造については、図示の便宜上、省略している。
このように、上記実施例の後部車体構造は、車両の後部に設けられ、リヤエンドパネル22を下縁とする後部開口9と、上記後部開口9を開閉するリフトゲート10と、上記リフトゲート10の上記リヤエンドパネル22の上端部と車両前後方向に対向する位置に設けられ、押圧操作によってラッチ27Lとストライカ26との係合を解除して上記リフトゲート10を開放可能にするオープンスイッチ30と、を備えた後部車体構造であって、上記オープンスイッチ30は、押圧操作される操作部36と、該操作部36の車幅方向両側に設けられて当該操作部36よりも下方へ突設された突設部37と、上記リフトゲート10を開放操作するためのハンドル部38とを有し、上記オープンスイッチ30と上記リヤエンドパネル22との間には、上記ハンドル部38を操作する際の操作スペースS1が設けられたものである(図1,図4参照)。
この構成によれば、上述のハンドル部38と操作スペースS1とを設けたので、リフトゲート10の開放時には、操作スペースS1から手を入れてハンドル部38に手を掛けて、リフトゲート10を容易に持ち上げ操作することができるので、リフトゲート10の開放操作性の向上を図ることができる。
しかも、上記操作部36の車幅方向両側に設けられて当該操作部36よりも下方へ突設された突設部37を備えているので、車両後突時にオープンスイッチ30がリヤエンドパネル22と後続車のバンパとの間に挟まれても、該突設部37によりオープンスイッチ30を保護して、操作部36が押圧操作されるのを防止することができ、リフトゲート10の開放を阻止することができる。
要するに、通常時におけるリフトゲート10の開放操作性の向上と、後突時のオープンスイッチ保護との両立を図ることができる。
また、この発明の一実施形態においては、上記オープンスイッチ30は、上記リフトゲート10の底壁部(底部形成部19bにおける水平部19e参照)に、上記リフトゲート10を形成するリフトゲートアウタパネル20とリフトゲートインナパネル19との端部がヘミング加工されたヘミング加工部21と隣接するように設けられると共に、上記オープンスイッチ30は、該ヘミング加工部21と上記操作部36との間において下方に膨出する膨出部39を備えたものである(図4、図7参照)。
この構成によれば、リフトゲート10の開放時に、上記操作スペースS1から挿入した手を、ハンドル部38と膨出部39とに当接して該リフトゲート10を開放することができ、リフトゲート開放の際に手がヘミング加工部21に当りにくくなるので、リフトゲート開放時の操作フィーリング性の向上を図ることができる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明のリフトゲートを形成するアウタパネルは、実施例のリフトゲートアウタパネル20に対応し、
以下同様に、
インナパネルは、リフトゲートインナパネル19に対応し、
リフトゲートの底壁部は、水平部19eに対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
以上説明したように、本発明は、車両の後部に設けられ、リヤエンドパネルを下縁とする後部開口と、上記後部開口を開閉するリフトゲートと、上記リフトゲートの上記リヤエンドパネルの上端部と車両前後方向に対向する位置に設けられ、押圧操作によってラッチとストライカとの係合を解除して上記リフトゲートを開放可能にするオープンスイッチと、を備えた後部車体構造について有用である。
9…後部開口
10…リフトゲート
19…リフトゲートインナパネル(インナパネル)
19e…水平部(リフトゲートの底壁部)
20…リフトゲートアウタパネル(アウタパネル)
21…ヘミング加工部
22…リヤエンドパネル
26…ストライカ
27L…ラッチ
30…オープンスイッチ
31…スイッチ本体
32…コネクタ部
36…操作部
37…突設部
38…ハンドル部
39…膨出部
S1…操作スペース

Claims (1)

  1. 車両の後部に設けられ、リヤエンドパネルを下縁とする後部開口と、
    上記後部開口を開閉するリフトゲートと、
    上記リフトゲートの上記リヤエンドパネルの上端部と車両前後方向に対向する位置に設けられ、押圧操作によってラッチとストライカとの係合を解除して上記リフトゲートを開放可能にするオープンスイッチと、を備えた後部車体構造であって、
    上記オープンスイッチは、上記リフトゲートの底壁部に、上記リフトゲートを形成するアウタパネルとインナパネルとの端部がヘミング加工されたヘミング加工部の直前部であって、かつ上記アウタパネルの車両前方に位置するよう設けられると共に、
    該オープンスイッチは、上記底壁部の下側に位置するスイッチ本体と、該底壁部の上側に位置するコネクタ部とを備え、
    上記オープンスイッチの上記スイッチ本体は、押圧操作される操作部と、
    該操作部の車幅方向両側に設けられて当該操作部よりも下方へ突設された突設部と、
    上記リフトゲートを開放操作するためのハンドル部と
    上記ヘミング加工部と上記操作部との間において下方に膨出する膨出部と、を備え、
    上記オープンスイッチの上記スイッチ本体と上記リヤエンドパネルとの間には、上記ハンドル部を操作する際の操作スペースが設けられたことを特徴とする
    後部車体構造。
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