JP6175977B2 - 後部車体構造 - Google Patents
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Description
このオープンスイッチは、その操作部の周囲にエチレン‐プロピレンゴムなどの弾性部材から成る操作部と略同一高さのリップ部が形成され、該オープンスイッチが当該スイッチとトランクリッド開放用のハンドルを兼ねるようになっている。
しかも、上記操作部の車幅方向両側に設けられて当該操作部よりも下方へ突設された突設部を備えているので、車両後突時にオープンスイッチがリヤエンドパネルと後続車のバンパとの間に挟まれても、該突設部によりオープンスイッチを保護して、操作部が押圧操作されるのを防止することができ、リフトゲートの開放を阻止することができる。
要するに、リフトゲートの開放操作性の向上と、後突時のオープンスイッチ保護との両立を図ることができる。
図面は後部車体構造を示し、図1は当該後部車体構造を備えた車両全体の斜視図であって、図1において、ハッチバック型の車両には、その上部を構成するルーフ部としてのルーフパネル1が設けられ、このルーフパネル1の左右両サイド(但し、図面では左側部のみを示す)には、車両の前後方向に延びるルーフサイドレール2を設け、車体側面に形成されたフロントドア開口3(前席乗員乗降口)と、リヤドア開口4(後席乗員乗降口)とを、フロントドア5およびリヤドア6で開閉可能に覆っている。
上述のフロントドア5は、ドアアウタパネルおよびドアインナパネルを備えたドア本体5aと、ドアサッシュ部5bと、サイドウインド5cとを有し、図示しないヒンジピラーに対して開閉可能に取付けられている。
そして、車両の後部には、ルーフサイドレール2に連続するリヤピラー7と、ルーフサイドレール2の後部相互間を車幅方向に延びて連結するリヤヘッダ(図示せず)と、リヤエンド部8(図2、図3参照)とで囲繞された後部開口9(詳しくは、後部荷室開口)が形成され、この後部開口9は、リフトゲート10により開閉可能に覆われている。また、該後部開口9は、車両の後部に設けられ、後述するリヤエンドパネル22(図2参照)をその下縁とするものである。
上述のリフトゲート10は、その上部が前記リヤヘッダと対応する位置に配置され、リヤヘッダ側に設けられたリフトゲートヒンジ(図示せず)により、車体に対して開閉可能に支持されている。リフトゲート10は、その上下方向の上部にウインド開口部を有し、リヤウインドシールド11(いわゆるバックウインドガラス)がこのウインド開口部を覆うように配置されている。また、リヤウインドシールド11の上端部には、ルーフパネル1のルーフ面と連続して車幅方向に延びるリヤルーフスポイラ12が設けられており、このリヤルーフスポイラ12の車幅方向中央部後面には、ハイマウントストップランプ13が設けられている。
なお、図1に示す部材17は、リヤコンビネーションランプいわゆるテールランプであり、部材18は、フューエルリッドである。
リフトゲートインナパネル19は、上下方向に延びる内面形成部19aと、該内面形成部19aの下端からリフトゲートアウタパネル20の下端に向かって車両後方に延びる底部形成部19bとを有しており、リフトゲートアウタパネル20によって、リフトゲート10の外面部(意匠面)が形成される一方、リフトゲートインナパネル19の内面形成部19a、底部形成部19bによって、リフトゲート10の内面部、底部が形成されている。
また、リフトゲート10は、その下端にヘミング加工部21を有している。このヘミング加工部21では、底部形成部19bの後端を覆うようにリフトゲートアウタパネル20の下端を車内側に折り返すヘミング加工が施されている。つまり、リフトゲート10を形成するリフトゲートアウタパネル20とリフトゲートインナパネル19との下端部がヘミング加工されて上記ヘミング加工部21(ヘミング結合部)を形成したものである。
上述のリヤエンドメンバ23の車幅方向中央部には、側面視で逆U字状をなすストライカ26が配設される一方、リフトゲート10の底部形成部19bの車幅方向中央部には、ストライカ26に対応してラッチユニット27が配設されている。
ラッチユニット27は、リフトゲート10の閉操作時にストライカ26と係合可能なラッチ27Lを有しており、ストライカ26とラッチ27Lとを係合させることで、リフトゲート10を閉状態にロックすることができるようになっている。
そして、リヤバンパ15の庇部15bの車幅方向中央部上面には、図1、図3に示すように、オープンスイッチ30に対応して下方に凹む凹部15cが形成されている。
また、上述のオープンスイッチ30は、同図に示すように、リフトゲート10の底壁部としての底部形成部19b(詳しくは、その水平部19e)にヘミング加工部21と隣接するように設けられている。
そして、この空間部47内には、オープンスイッチ30(詳しくは、そのコネクタ部32)が配設され、延長部44には、空間部47内に配設されたオープンスイッチ30との干渉を回避するためのスイッチ配設孔48が形成されている。
上述のスイッチ本体31は内部スイッチ(図示せず)を有し、上述のコネクタ部32は内部スイッチのON,OFF信号を、ハーネスを介して、ラッチユニット27のソレノイド(図示せず)に信号伝達する複数のコネクタ端子(図示せず)を備えている。
さらに、上述のスイッチ本体31は、その車両前後方向の幅よりも車幅方向の幅が大きい横長形状の直方体形状に形成されており、コネクタ部32はスイッチ本体31の前後方向中央部かつ車幅方向中央部から上方に突出するように形成されている。
なお、当該スイッチ配設孔19gとオープンスイッチ30との間は、シール部材35でシールされる。
そして、上述のハンドル部38と操作スペースS1とを設けることにより、リフトゲート10の開放時に当該操作スペースS1に手を入れて、ハンドル部38に手を掛け、リフトゲート10を容易に持ち上げ操作し、リフトゲート10の開放操作性の向上を図るように構成したものである。
図4に示すように、上述の各操作スペースS1,S2は側面視でL字状に連通しているので、リフトゲート10の開放時には、オープンスイッチ30の操作部36を押圧して、ラッチユニット27のソレノイドを介して、ストライカ26とラッチ27Lとの係合を解除した後に、各操作スペースS1,S2から差し入れた手を、ハンドル部38に掛けると共に、膨出部39に当接させた状態で、リフトゲート10を上方に持ち上げ操作すると、当該リフトゲート10を容易に開放することができる。
なお、図中、矢印Fは車両の前方を示し、矢印Rは車両の後方を示し、矢印UPは車両の上方を示す。また、図面においてラッチユニット27およびオープンスイッチ30の内部構造については、図示の便宜上、省略している。
しかも、上記操作部36の車幅方向両側に設けられて当該操作部36よりも下方へ突設された突設部37を備えているので、車両後突時にオープンスイッチ30がリヤエンドパネル22と後続車のバンパとの間に挟まれても、該突設部37によりオープンスイッチ30を保護して、操作部36が押圧操作されるのを防止することができ、リフトゲート10の開放を阻止することができる。
要するに、通常時におけるリフトゲート10の開放操作性の向上と、後突時のオープンスイッチ保護との両立を図ることができる。
また、この発明の一実施形態においては、上記オープンスイッチ30は、上記リフトゲート10の底壁部(底部形成部19bにおける水平部19e参照)に、上記リフトゲート10を形成するリフトゲートアウタパネル20とリフトゲートインナパネル19との端部がヘミング加工されたヘミング加工部21と隣接するように設けられると共に、上記オープンスイッチ30は、該ヘミング加工部21と上記操作部36との間において下方に膨出する膨出部39を備えたものである(図4、図7参照)。
この発明のリフトゲートを形成するアウタパネルは、実施例のリフトゲートアウタパネル20に対応し、
以下同様に、
インナパネルは、リフトゲートインナパネル19に対応し、
リフトゲートの底壁部は、水平部19eに対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
10…リフトゲート
19…リフトゲートインナパネル(インナパネル)
19e…水平部(リフトゲートの底壁部)
20…リフトゲートアウタパネル(アウタパネル)
21…ヘミング加工部
22…リヤエンドパネル
26…ストライカ
27L…ラッチ
30…オープンスイッチ
31…スイッチ本体
32…コネクタ部
36…操作部
37…突設部
38…ハンドル部
39…膨出部
S1…操作スペース
Claims (1)
- 車両の後部に設けられ、リヤエンドパネルを下縁とする後部開口と、
上記後部開口を開閉するリフトゲートと、
上記リフトゲートの上記リヤエンドパネルの上端部と車両前後方向に対向する位置に設けられ、押圧操作によってラッチとストライカとの係合を解除して上記リフトゲートを開放可能にするオープンスイッチと、を備えた後部車体構造であって、
上記オープンスイッチは、上記リフトゲートの底壁部に、上記リフトゲートを形成するアウタパネルとインナパネルとの端部がヘミング加工されたヘミング加工部の直前部であって、かつ上記アウタパネルの車両前方に位置するよう設けられると共に、
該オープンスイッチは、上記底壁部の下側に位置するスイッチ本体と、該底壁部の上側に位置するコネクタ部とを備え、
上記オープンスイッチの上記スイッチ本体は、押圧操作される操作部と、
該操作部の車幅方向両側に設けられて当該操作部よりも下方へ突設された突設部と、
上記リフトゲートを開放操作するためのハンドル部と、
上記ヘミング加工部と上記操作部との間において下方に膨出する膨出部と、を備え、
上記オープンスイッチの上記スイッチ本体と上記リヤエンドパネルとの間には、上記ハンドル部を操作する際の操作スペースが設けられたことを特徴とする
後部車体構造。
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