JP6160348B2 - リフトゲートのラッチユニット取付け補強構造 - Google Patents

リフトゲートのラッチユニット取付け補強構造 Download PDF

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この発明は、車体に対して開閉可能に支持されたリフトゲートの底部に設けられ、前記リフトゲートの閉操作時に車体側に設けられたストライカと係合するラッチを有するラッチユニットと、該ラッチユニットの取付け部を補強する補強板とを備えたラッチユニット取付け補強構造に関する。
従来、車体に対して開閉可能に支持されたリフトゲートにおいて、車内側のインナパネル及び車外側のアウタパネルの他に、底部に設けられるラッチユニットの取付け部を補強するための補強板を設けたものが知られている。
しかしながら、補強板を設けた場合、リフトゲートの閉操作時にラッチを車体側のストライカと係合させることで前記補強板にせん断力が発生し、補強板がインナパネルから外れる虞があった。そこで、前記せん断力に対する強度を向上させるべく、補強板をインナパネルに沿って配設すると共に、これをアウタパネルまで延設し、その後端部をアウタパネルと連結したものが提案されている(下記特許文献1参照)。
特開2006−56361号公報
ところで、近年、車両の軽量化を目的としてリフトゲート(インナパネル、アウタパネル)の板厚を薄く設定する場合がある。この場合、補強板とインナパネルとの厚みに大きな差が生じることになるため、ラッチをストライカと係合させた時には、補強板とインナパネルと間で振動周波数に差が生じ、両者の振動挙動が不一致となってしまう。このため、リフトゲートの開閉を繰り返すうちに補強板がインナパネルから剥離する虞があった。
前記特許文献1では、インナパネルに沿って補強板を配設することで、前記せん断力に対する強度を向上させることはできるが、補強板とインナパネルとの間の振動周波数の差に起因して生じる補強板の剥離現象については、何ら開示がない。
また、リフトゲートによって開閉される車体開口部の縁部には、一般的にシール部材が配設され、このシール部材がリフトゲートの閉時にインナパネル縁部に形成されたシール面と接触することでシール性が確保されるが、前記特許文献1では、シール部材の開示がなく、リフトゲートの閉時におけるシール性については何ら開示がない。
前記特許文献1の場合、上述したように補強板をインナパネルに沿ってアウタパネルまで配設しているため、補強板とインナパネルとの溶接部が増大することになり、その結果、インナパネル表面には、溶接部と他の部位とによって広範囲に亘り凹凸が形成されることになる。このため、仮に、上述したシール部材を車体開口部の縁部に配設し、シール面をインナパネルに形成したとしても、両者の密着性が前記凹凸によって不十分になる虞があり、シール性を十分確保できない構造になってしまう。
この発明は、ラッチユニットの取付け部を補強する補強板の剥離防止と、リフトゲートの閉時におけるシール性確保とを両立することができるリフトゲートのラッチユニット取付け補強構造を提供することを目的とする。
この発明のリフトゲートのラッチユニット取付け補強構造は、車体に対して開閉可能に支持されたリフトゲートの底部に設けられ、前記リフトゲートの閉操作時に車体側に設けられたストライカと係合するラッチを有するラッチユニットと、該ラッチユニットの取付け部を補強する補強板とを備えたラッチユニット取付け補強構造であって、前記リフトゲートは、車内側に位置するインナパネルと、車外側に位置するアウタパネルとで構成され、前記インナパネルには、車体側に設けられたシール部材と当接するシール面が、前記ラッチユニットより車両後方に形成されると共に、前記補強板には、前記インナパネルへの溶接部が、前記シール面より車両前方に形成され、前記補強板は、前記溶接部から前記アウタパネルに向けて延びる延長部を有し、該延長部は、前記アウタパネルと連結されると共に、前記インナパネルから離間していることにより、前記インナパネルとの間で空間部を形成され、前記延長部は、前記ラッチと前記ストライカとの係合方向と平行して延びているものである。
この構成によれば、インナパネルとの間で空間部を形成するように延長部を延ばすことで、ラッチをストライカと係合させた時、補強板の剥離を抑制する突っ張り力を延長部に発生させることができる。これにより、補強板がインナパネルから剥離することを防止できる。
そして、溶接部をシール面より車両前方に形成し、かつ延長部を溶接部からアウタパネルに向かって延ばすように構成することで、シール面は、溶接部から車両後方に離間した空間部の位置に形成されることになる。つまり、この場合、補強板との溶接によってシール面に凹凸が形成されることを防止でき、シール面とシール部材との密着性を向上させることができる。これにより、リフトゲートの閉時におけるシール性を確保することができる。
また上述したように、前記延長部は、前記ラッチと前記ストライカとの係合方向と平行して延びているため、ラッチをストライカと係合させた時の突っ張り力をより効果的に発揮させることができる。これにより、補強板がインナパネルから剥離することをより確実に防止できる。
この発明の一実施態様においては、前記空間部には、前記リフトゲートの開操作時に前記ラッチと前記ストライカとの係合を解除するための操作手段が設けられたものである。
この構成によれば、オープンスイッチをリフトゲートの底部に配設することになるため、リフトゲートの外面部(意匠面)にオープンスイッチを設ける場合に比べて、車両後方からリフトゲートを見た時の見栄えを向上させることができる。そして、補強板の剥離防止とシール性確保との両立を目的として形成した空間部を、オープンスイッチの配設スペースとして有効利用することができる
の発明の一実施態様においては、前記延長部は、前記アウタパネルに対して接着剤により連結されたものである。
この構成によれば、リフトゲートの見栄えを確保することができる。詳しくは、例えば、延長部をアウタパネルに対して溶接により連結した場合、溶接による凹凸がアウタパネルの外面部(意匠面)に現れることで、車両後方からリフトゲートを見た時の見栄えが低下する虞があるが、延長部を接着剤により連結した場合には、アウタパネルの外面部(意匠面)に凹凸が現れることがない。このため、リフトゲートの見栄えを確保することができる。
そして、車両走行時におけるリフトゲートの振動や、リフトゲートの開閉操作時における衝撃等に起因してインナパネル、アウタパネルが変位、変形した場合であっても、接着剤の弾性によって延長部とアウタパネルとの間の相対変位を吸収することができる。
この発明によれば、ラッチユニットの取付け部を補強する補強板の剥離防止と、リフトゲートの閉時におけるシール性確保とを両立することができるリフトゲートのラッチユニット取付け補強構造を提供することができる。
本発明の実施形態の前提構造に係るリフトゲートのラッチユニット取付け補強構造を備えた車両の後部を示す斜視図。 図1のA−A線矢視断面図。 図2の要部拡大断面図。 ラッチレインフォースメントを示す斜視図。 本発明の実施形態に係るリフトゲートのラッチユニット取付け補強構造を示す要部拡大断面図。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳述する。
図1は、本発明の実施形態の前提構造に係るリフトゲート6のラッチユニット取付け補強構造を備えた車両Vの後部を示す斜視図であり、図2は、図1のA−A線矢視断面図、図3は、図2の要部拡大断面図である。図1に示す車両Vは、ハッチバック型の車両であり、その後部には、車両Vの上部を構成するルーフ部としてのルーフパネル1が設けられ、このルーフパネル1の左右には、車両前後方向に向けて延びるルーフサイドレール2(図1では左側のみを示す)が設けられている。
そして、車両Vの後部には、ルーフサイドレール2に連続するリアピラー3と、ルーフサイドレール2の後部相互間を車幅方向に延びるリアヘッダ(図示せず)と、リアエンド部4(図2、図3参照)とで囲繞された開口部5が形成され、この開口部5は、リフトゲート6により開閉可能に覆われている。
リフトゲート6は、その上部が前記リアヘッダと対応する位置に配置され、リアヘッダ側に設けられたヒンジ(図示せず)により、車体に対して開閉可能に支持されている。リフトゲート6は、ウインドウ開口部を有し、リアウインドウシールド7がこのウインドウ開口部を覆うように配設されている。また、リアウインドウシールド7の車幅方向中央部上方には、ハイマウントストップランプ8が設けられている。
また、車両Vには、左右のリアピラー3に連続するリアフェンダ9(図では左側のみを示す)が配設され、これら左右のリアフェンダ9、9間には、樹脂製のリアバンパ10が配設されている。
リアバンパ10は、図2に示すように、リアエンド部4の車両後方に配設され、これを車両後方から覆っている。リアバンパ10の車幅方向中央部には、車両前方に向かって凹むライセンスプレート取付け面10aが形成されており、その上方には、車両後方に向かって相対的に突出する庇部10bが形成されている。
ライセンスプレート取付け面10aには、ライセンスプレートホルダ11が取付けられており、庇部10bは、ライセンスプレートホルダ11に取付けられたライセンスプレート(図示せず)を上方から覆うようになっている。この庇部10bの下面には、前記ライセンスプレートを照明するライセンスランプ(図示せず)が取付けられる。
なお、図1に示す部材12は、テールランプであり、部材13は、フューエルリッドである。
ところで、リフトゲート6は、図2、図3に示すように、主に、車内側に位置するインナパネル61と、車外側に位置するアウタパネル62とで構成されている。インナパネル61は、上下方向に延びる内面形成部61aと、該内面形成部61aの下端からアウタパネル62の下端に向かって車両後方に延びる底部形成部61bとを有しており、アウタパネル62によって、リフトゲート6の外面部(意匠面)が形成される一方、インナパネル61の内面形成部61a、底部形成部61bによって、リフトゲート6の内面部、底部が形成されている。
また、リフトゲート6は、その下端にヘミング部6aを有している。このヘミング部6aでは、底部形成部61bの後端を覆うように車内側にアウタパネル62の下端を折り返すヘミング加工が施されている。
また、車体側のリアエンド部4は、車内側に位置するインナパネル41と、車外側に位置するアウタパネル42と、これらインナパネル41とアウタパネル42との間に位置するレインフォースメント43とにより構成され、インナパネル41とアウタパネル42とにより車幅方向に延びる閉断面44が形成されている。
このうち、リアエンド部4のアウタパネル42には、側面視で略逆L字状をなすバンパ取付けレイン45が接合されている。リアバンパ10には、庇部10bの上面後端において車両後方に突出する車体取付けフランジ部10cが形成されており、この車体取付けフランジ部10cが、リアエンド部4のアウタパネル42から車両後方に突出するバンパ取付けレイン45の上部に取付けられることで、リアバンパ10は、車体(リアエンド部4)に取付けられている。
インナパネル41の車幅方向中央部には、側面視で略U字状をなすストライカ14が配設される一方、底部形成部61bの車幅方向中央部には、ストライカ14に対応してラッチユニット15が配設されている。
ラッチユニット15は、リフトゲート6の閉操作時にストライカ14と係合可能なラッチ15aを有しており、ストライカ14をラッチ15aに係合させることで、リフトゲート6を閉状態にロックすることができるようになっている。本前提形態では、リフトゲート6の閉操作時にラッチ15aがストライカ14に向かって侵入する方向、つまりはストライカ14とラッチ15aとの係合方向が、図2、図3に太矢印で示すように、車両前方かつ下方に設定されている。
また、リアエンド部4では、ストライカ14より車両後方でインナパネル41の上端のフランジ部41aと、アウタパネル42の上端のフランジ部42aと、レインフォースメント43の上端のフランジ部43aとが接合されている。そして、ラバー製のシール部材16がリアエンド部4の上端に設けられ、これがフランジ部41a〜43aの接合部を跨ぐように取付けられている。シール部材16は、開口部5の縁部に沿って延設されており、リフトゲート6の閉時にその縁部と当接することで車両Vの荷室をシールするようになっている。
リフトゲート6の下縁部を構成するインナパネル61の底部形成部61bは、ラッチユニット配設孔61dを形成したラッチユニット取付け部61cと、該ラッチユニット取付け部61cの後端から車両後方かつ下方に傾斜する傾斜部61eと、該傾斜部61eの後端からヘミング部6aまで略水平に延びる水平部61fとを有し、上述したシール部材16と当接するシール面61gが、ラッチユニット取付け部61c(ラッチユニット15)よりも車両後方の傾斜部61eに形成されている。
また、水平部61fの車幅方向中央部には、リフトゲート6の開操作時にストライカ14とラッチ15aとの係合を解除するための操作手段としてオープンスイッチ17が配設されている。
そして、リアバンパ10の庇部10bの車幅方向中央部上面には、図1、図2に示すように、オープンスイッチ17に対応して下方に凹む凹部10dが形成されている。
上述したラッチユニット15は、ラッチ15aを作動させるためのソレノイドを備えたいわゆる電磁式ラッチユニットであり、底部形成部61bと凹部10dとの間の隙間からオープンスイッチ17にアクセスし、これを操作することによって、前記ソレノイドが通電されるようになっている。そして、このソレノイドの通電により、ストライカ14とラッチ15aとの係合、つまりは、リフトゲート6のロックを解除することができるようになっている。
また、インナパネル61の底部形成部61bには、図2、図3に示すように、ラッチユニット取付け部61cを補強する補強板としてラッチレインフォースメント18が配設されている。ラッチレインフォースメント18は、図2〜図4に示すように、インナパネル61の内面形成部61aに沿って上下方向に延びる前端部18aと、該前端部18aの後端からラッチユニット取付け部61cに沿って延びる補強部18bと、該補強部18bの後端から傾斜部61eに沿って車両後方かつ下方に傾斜する傾斜部18cと、該傾斜部18cの後端から車両後方に延びる延長部18dとを有している。
ラッチレインフォースメント18は、スポット溶接によりインナパネル61に接合され、詳しくは、ラッチレインフォースメント18の前端部18a、補強部18b、及び傾斜部18cが、図3、図4に×印で示す溶接部WP1〜WP3でそれぞれ内面形成部61a、底部形成部61bのラッチユニット取付け部61c、傾斜部61eにスポット溶接される。ここで、溶接部WP1〜WP3は、図3に示すように、いずれもインナパネル61のシール面61gよりも車両前方に形成されている。
補強部18bは、ラッチユニット取付け部61cのラッチユニット配設孔61dに対応してラッチユニット配設孔18eが形成されている。ラッチレインフォースメント18がインナパネル61に接合された状態では、図2、図3に示すように2つのラッチユニット配設孔61d、18eの位置が略一致しており、ラッチユニット15は、ラッチユニット配設孔61d、18eに嵌め込まれた状態で配設される。
そして、ラッチユニット配設孔61d、18eに嵌め込まれたラッチユニット15は、ボルト、ナットからなる締結部材(図示せず)によって補強部18b及びラッチユニット取付け部61cに締結される。なお、図4に符号18f、18fで示す孔部は、前記ボルトを挿通するための挿通孔であり、インナパネル61のラッチユニット取付け部61cにおいても、挿通孔18f、18fに対応する挿通孔が形成されている。
延長部18dは、図2、図3に示すように、溶接部WP3からアウタパネル62に向かって略水平に延びており、底部形成部61bの水平部61fから上方に離間している。これにより、溶接部WP3の車両後方では、インナパネル61とラッチレインフォースメント18との間に空間部19が形成されている。
そして、この空間部19内には、オープンスイッチ17が配設され、延長部18dには、空間部19内に配設されたオープンスイッチ17との干渉を回避するためのスイッチ配設孔18gが形成されている。
また、延長部18dは、アウタパネル62に沿って上方に延びる後端部18hを有している。この後端部18hは、車幅方向両端部に塗布された接着剤20によってアウタパネル62の内面側に接着されており、この後端部18hの接着により、延長部18dがアウタパネル62に連結されている。
以上に示したように、本前提形態のリフトゲート6のラッチユニット取付け補強構造は、車体に対して開閉可能に支持されたリフトゲート6の底部(底部形成部61b)に設けられ、リフトゲート6の閉操作時に車体側に設けられたストライカ14と係合するラッチ15aを有するラッチユニット15と、ラッチユニット取付け部61cを補強するラッチレインフォースメント18とを備え、リフトゲート6は、車内側に位置するインナパネル61と、車外側に位置するアウタパネル62とで構成され、インナパネル61には、車体側に設けられたシール部材16と当接するシール面61gが、ラッチユニット15より車両後方に形成されると共に、ラッチレインフォースメント18には、インナパネル61への溶接部WP1〜WP3が、シール面61gより車両前方に形成され、ラッチレインフォースメント18は、溶接部WP3からアウタパネル62に向けて延びる延長部18dを有し、該延長部18dは、アウタパネル62と連結されると共に、インナパネル61から離間していることにより、インナパネル61との間で空間部19を形成している。
上述したリフトゲート6のラッチユニット取付け補強構造によれば、インナパネル61との間で空間部19を形成するように延長部18dを延ばすことで、ラッチ15aをストライカ14と係合させた時、ラッチレインフォースメント18の剥離を抑制する突っ張り力を延長部18dに発生させることができる。これにより、ラッチレインフォースメント18がインナパネル61から剥離することを防止できる。
そして、溶接部WP1〜WP3をシール面61gより車両前方に形成し、かつ延長部18dを溶接部WP3からアウタパネル62に向かって延ばすように構成することで、シール面61gは、溶接部WP3から車両後方に離間した空間部19の位置に形成されることになる。つまり、この場合、ラッチレインフォースメント18との溶接によってシール面61gに凹凸が形成されることを防止でき、シール面61gとシール部材16との密着性を向上させることができる。これにより、リフトゲート6の閉時におけるシール性を確保することができる。
特に、本実施形態の前提構造の場合、シール面61gをラッチユニット15より車両後方に形成しているため、上述したようにシール面61gとシール部材16との密着性を向上させることで、ラッチユニット15を雨水等から確実に保護することができる。
また、本実施形態の前提構造のリフトゲート6のラッチユニット取付け補強構造では、空間部19に、リフトゲート6の開操作時にラッチ15aとストライカ14との係合を解除するためのオープンスイッチ17が設けられている。
上述したリフトゲート6のラッチユニット取付け補強構造によれば、オープンスイッチ17を底部形成部61bに配設することになるため、リフトゲート6の外面部(意匠面)にオープンスイッチ17を設ける場合に比べて、車両後方からリフトゲート6を見た時の見栄えを向上させることができる。そして、ラッチレインフォースメント18の剥離防止とシール性確保との両立を目的として形成した空間部19を、オープンスイッチ17の配設スペースとして有効利用することができる。
また、本実施形態の前提構造のリフトゲート6のラッチユニット取付け補強構造では、延長部18dは、アウタパネル62に対して接着剤20により連結されている。
上述したリフトゲート6のラッチユニット取付け補強構造によれば、リフトゲート6の見栄えを確保することができる。詳しくは、例えば、延長部18dをアウタパネル62に対して溶接により連結した場合、溶接による凹凸がアウタパネル62の外面部(意匠面)に現れることで、車両後方からリフトゲート6を見た時の見栄えが低下する虞があるが、延長部18dを接着剤20により連結した場合には、アウタパネル62の外面部(意匠面)に凹凸が現れることがない。このため、リフトゲート6の見栄えを確保することができる。
そして、車両走行時におけるリフトゲート6の振動や、リフトゲート6の開閉操作時における衝撃等に起因してインナパネル61、アウタパネル62が変位、変形した場合であっても、接着剤20の弾性によって延長部18dとアウタパネル62との間の相対変位を吸収することができる。特に、この効果は、車両の軽量化を目的としてインナパネル61やアウタパネル62の板厚を薄く設定した場合においてより顕著となる。
また、本実施形態の前提構造では、延長部18dを略水平に延ばすことで、その寸法を可及的に短く設定して軽量化を図りつつ、ラッチレインフォースメント18の剥離防止とシール性確保との両立を図ることができる。
図5は、本発明に係るリフトゲート6のラッチユニット取付け補強構造の実施形態を示している。なお、図5において、図1〜図4に示す先の実施形態の前提構造と同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
図5に示す本実施形態では、延長部58dが、ストライカ14とラッチ15aとの係合方向と平行して延びており、溶接部WP3からアウタパネル62に向かって車両後方かつ上方に延びている。
そして、延長部58dが車両後方かつ上方に延びていることで、延長部58dとオープンスイッチ17とが上下方向に離間しており、延長部58dでは、スイッチ配設孔18g(図2〜図4参照)に相当する部位が省略されている。
以上に示したように、本実施形態のリフトゲート6のラッチユニット取付け補強構造は、延長部58dが、ストライカ14とラッチ15aとの係合方向と平行して延びている。
上述したリフトゲート6のラッチユニット取付け補強構造によれば、ラッチ15aをストライカ14と係合させた時の突っ張り力をより効果的に発揮させることができる。このため、ラッチレインフォースメント18がインナパネル61から剥離することをより確実に防止できる。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明のリフトゲートの底部は、底部形成部61bに対応し、
以下同様に、
補強板は、ラッチレインフォースメント18に対応し、
操作手段は、オープンスイッチ17に対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
例えば、操作手段としては、上述したオープンスイッチ17に必ずしも限定されるものではなく、例えば、タッチ操作によってストライカ14とラッチ15aとの係合を解除することが可能なタッチセンサ等であってもよい。
6…リフトゲート
14…ストライカ
15…ラッチユニット
15a…ラッチ
16…シール部材
17…オープンスイッチ
18…ラッチレインフォースメント
18d、58d…延長部
19…空間部
20…接着剤
61…インナパネル
61b…底部形成部
61c…ラッチユニット取付け部
61g…シール面
62…アウタパネル
WP1、WP2、WP3…溶接部

Claims (3)

  1. 車体に対して開閉可能に支持されたリフトゲートの底部に設けられ、前記リフトゲートの閉操作時に車体側に設けられたストライカと係合するラッチを有するラッチユニットと、
    該ラッチユニットの取付け部を補強する補強板とを備えたラッチユニット取付け補強構造であって、
    前記リフトゲートは、車内側に位置するインナパネルと、車外側に位置するアウタパネルとで構成され、
    前記インナパネルには、車体側に設けられたシール部材と当接するシール面が、前記ラッチユニットより車両後方に形成されると共に、
    前記補強板には、前記インナパネルへの溶接部が、前記シール面より車両前方に形成され、
    前記補強板は、前記溶接部から前記アウタパネルに向けて延びる延長部を有し、
    該延長部は、前記アウタパネルと連結されると共に、
    前記インナパネルから離間していることにより、前記インナパネルとの間で空間部を形成され、
    前記延長部は、前記ラッチと前記ストライカとの係合方向と平行して延びている
    リフトゲートのラッチユニット取付け補強構造。
  2. 前記空間部には、前記リフトゲートの開操作時に前記ラッチと前記ストライカとの係合を解除するための操作手段が設けられた
    請求項1記載のリフトゲートのラッチユニット取付け補強構造。
  3. 前記延長部は、前記アウタパネルに対して接着剤により連結された
    請求項1または2記載のリフトゲートのラッチユニット取付け補強構造。
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