JP2010111140A - 車両の側部車体構造 - Google Patents

車両の側部車体構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2010111140A
JP2010111140A JP2008282855A JP2008282855A JP2010111140A JP 2010111140 A JP2010111140 A JP 2010111140A JP 2008282855 A JP2008282855 A JP 2008282855A JP 2008282855 A JP2008282855 A JP 2008282855A JP 2010111140 A JP2010111140 A JP 2010111140A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hinge
reinforcement
side sill
vehicle
pillar
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008282855A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5369624B2 (ja
Inventor
Yoshikazu Nishimura
佳和 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2008282855A priority Critical patent/JP5369624B2/ja
Publication of JP2010111140A publication Critical patent/JP2010111140A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5369624B2 publication Critical patent/JP5369624B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】この発明は、車両衝突時において、大径化されたタイヤから伝達される衝撃荷重により車室が変形することを確実に抑制しつつ、ドアヒンジの補強を実現することができる車両の側部車体構造を提供することを目的とする。
【解決手段】サイドシル8前部とヒンジピラー5下部の接合部近傍に、ロアヒンジ12用の取付部10e、52aを補強するヒンジレインフォースメント14が設けられ、ヒンジレインフォースメント14は、下方延設部14aを有し、該下方延設部14aを、サイドシル8内において車体前後方向に延びるように設けられたサイドシルレインフォースメント8bに結合し、タイヤ7からの衝撃荷重をヒンジレインフォースメント14を介してサイドシル8に伝達するように構成した。
【選択図】図5

Description

この発明は、サイドシル前部とヒンジピラー下部の接合部近傍にドアヒンジ取付部を補強するヒンジレインフォースメントが設けられた車両の側部車体構造に関する。
車両において前面衝突等が発生した時、大きな衝撃荷重が前方から作用することによって、前輪を構成するタイヤが後退し、このタイヤが後方の車体部材に当接することにより、前記衝撃荷重がタイヤを介して車体側に作用することがある。
そこで、従来より、前面衝突等によってタイヤが後退し、これが車体に当接した時には、タイヤの当接位置と略対応する高さ位置に配設されたサイドシルに沿って衝撃荷重を伝達させる等の対策が施されている。
サイドシルは、車体の幅方向両端下部において前後方向に延びる部材であり、上述したように前記衝撃荷重をサイドシルに伝達させるようにすることで、この衝撃荷重をサイドシルに沿って車体後部に効率的に分散させることができ、結果として車室の変形等を抑制することが可能になる。
しかしながら、近年では、ホイールの大径化に伴ってタイヤが大径化される傾向にあり、前面衝突時等においてタイヤが車体部材に当接した時には、その当接位置、即ち衝撃荷重が車体側に伝達される位置が上方にずれることよって、前記衝撃荷重をサイドシルにうまく伝達させることができない場合があった。
そこで、このような問題を解決するために、例えば、下記特許文献1に開示されているように、フロントドア用のドアヒンジが取付けられるヒンジピラーにおいて、サイドシル前部近傍でかつ上方に位置するロアヒンジの取付部にレインフォースメントを設けることが考えられる。
この場合、大きな直径を有するタイヤが採用されたとしても、車両前面衝突時等においてタイヤが車体部材に当接した時には、前記レインフォースメントにより衝撃荷重を確実に受け止めることができるため、前記衝撃荷重に起因するヒンジピラーの断面変形、及び車室の変形を抑制することが可能になる。
特開2001−315664号公報
しかしながら、実際には、上述したレインフォースメントにより衝撃荷重を受け止めるだけでは、衝撃荷重によるヒンジピラーや車室の変形を抑制するには必ずしも十分ではなかった。
この発明は、車両衝突時において、大径化されたタイヤから伝達される衝撃荷重により車室が変形することを確実に抑制しつつ、ドアヒンジの補強を実現することができる車両の側部車体構造を提供することを目的とする。
この発明の車両の側部車体構造は、サイドシル前部とヒンジピラー下部の接合部近傍にドアヒンジ取付部を補強するヒンジレインフォースメントが設けられた側部車体構造であって、前記ヒンジレインフォースメントは、下方延設部を有し、該下方延設部を、前記サイドシル内において車体前後方向に延びるように設けられたサイドシルレインフォースメントに結合したものである。
この構成によれば、車両衝突時、タイヤからの衝撃荷重をヒンジレインフォースメントを介してサイドシルに伝達させることができる。このため、タイヤが大径化された場合であっても、タイヤから伝達される衝撃荷重によりヒンジピラーが断面変形することを抑制し、サイドシルを介して前記衝撃荷重を後方に効率的に伝達させて車室の変形をより確実に抑制することができる。
さらに、ヒンジレインフォースメントをサイドシルに接合したことで、ドアヒンジの補強を兼ねることができる。
この発明の一実施態様においては、前記ヒンジレインフォースメントが箱型とされ、前記サイドシルレインフォースメントの上面に載置された状態で結合されているものである。
この構成によれば、ヒンジレインフォースメント自身の剛性を高めることができ、前記衝撃荷重をより確実にサイドシルレインフォースメントの上面に伝達させることができる。
この発明の一実施態様においては、前記ヒンジレインフォースメントの後部から車体後方に延びるフランジ部が設けられ、該フランジ部の下面がサイドシルレインフォースメントの上面に結合されているものである。
この構成によれば、タイヤから車体側に伝達される前記衝撃荷重をフランジ部に沿って後方にスムーズに案内することができ、車体後方への荷重伝達をより確実なものとすることができる。
この発明の一実施態様においては、前記ヒンジレインフォースメントの後部が、前記ヒンジピラーを構成するアウタパネルにおいてその車体後方側で車幅方向内方に延びる後壁に近接するとともに、前記ヒンジレインフォースメントの後部下端には、車体前方側に折り曲げられ前記サイドシルレインフォースメントの上面に接合される接合フランジ部が設けられるものである。
この構成によれば、予めヒンジレインフォースメントをヒンジピラーのアウタパネル側に結合した後に、ヒンジレインフォースメントの接合フランジ部をサイドシルレインフォースメントの上面に結合することができる。このため、ヒンジレインフォースメントの前記アウタパネルに対する位置精度を確保した上で、ヒンジレインフォースメントとサイドシルレインフォースメントとを結合させることができる。
さらに、ヒンジレインフォースメントの後部が、ヒンジピラーのアウタパネル後壁に近接していることで、この後壁を利用して衝撃荷重をサイドシルに確実に伝達させることができる。
この発明によれば、タイヤが大径化された場合であっても、車両衝突時、タイヤから伝達される衝撃荷重によりヒンジピラーが断面変形することを抑制し、サイドシルを介して前記衝撃荷重を後方に効率的に伝達させて車室の変形をより確実に抑制することができる。
さらに、ヒンジレインフォースメントをサイドシルに接合したことで、ドアヒンジの補強を兼ねることができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳述する。
図1は、本実施形態に係る側部車体構造を備えた車両のAピラーおよびヒンジピラー付近を車幅方向外方から見た斜視図であり、図2は、フェンダパネルを取外した時のAピラーおよびヒンジピラー付近を車幅方向外方から見た斜視図である。
車体1は、その前部に図1に示すような左右一対のフェンダパネル2を備えており、主に、フェンダパネル本体2a(以下、本体2aと略記する。)と、下部カバー体2bとから構成される。本体2aは、その後端が、フロントドア用開口部3の前縁を形成するAピラー4、ヒンジピラー5まで延び、前端が不図示のヘッドランプの後端まで延びている。なお、本実施形態に係る側部車体構造は、車体1の左右において略対称の関係にあるため、本実施形態においては車体1の右側を例に挙げて説明する。
本体2aは、その後端側の下部で、下部カバー体2bと隣接しており、本体2a及び下部カバー体2bの車外側縁部が円弧を描くように略連続的に形成されている。そして、これら本体2a及び下部カバー体2bの車外側縁部に沿うようにホイールハウス6が設けられており、このホイールハウス6により図中二点鎖線で示す前輪のタイヤ7を覆うようになっている。
下部カバー体2bは、その下端がフロントドア用開口部3の下縁を形成するサイドシル8を車外側から覆うサイドシルガーニッシュ9の前端上部まで延び、該サイドシルガーニッシュ9と隣接するように配設されている。
フロントドア用開口部3は、Aピラー4及びヒンジピラー5と、後縁を形成する不図示のセンタピラーと、Aピラー4およびセンタピラーの上端がそれぞれ連結される不図示のルーフサイドレールの前部と、ヒンジピラー5及びセンタピラーの下端がそれぞれ連結されたサイドシル8の前部とにより区画されている。
図1、図2に示す部材10は、キャブサイドアウタパネルであり、そのうち、Aピラー4に対応する部位は、図2に示すように、Aピラー4のアウタパネル部10aを構成する他、ヒンジピラー5に対応する部位は、ヒンジピラー5のアウタパネル部10bを構成し、サイドシル8に対応する部位は、サイドシル8のアウタパネル部10cを構成している。
ここで、Aピラーは、図3に示すAピラーインナ4aとキャブサイドアウタパネル10のアウタパネル部10aとで下方に行くに従い前方に位置するように傾斜する略上下方向に延びる閉断面を形成している。
また、Aピラー4の下端部より略真っ直ぐ下方に延びるヒンジピラー5は、図2、図3に示すヒンジピラーインナ5aとキャブサイドアウタパネル10のアウタパネル部10bとで閉断面を形成しており、Aピラー4の下端部をヒンジピラー5の上端部に接合して該両ピラー4、5の閉断面を上下方向に連続させている。
また、サイドシル8は、サイドシルインナ8aとキャブサイドアウタパネル10のアウタパネル部10cとで、車体前後方向に延びる閉断面を形成しており、ヒンジピラー5の下端部をサイドシル8の前端部に接合して両者の閉断面を連続させている。
ところで、ヒンジピラー5においては、その上下に図2に示すようなフロントドア用(不図示)のドアヒンジとしてのアッパヒンジ11、ロアヒンジ12がボルト、ナット等によって締結されるようになっている。
ヒンジピラー5のアウタパネル部10bの上下には、図2に示すように、各ヒンジ11、12取付け用のボルトを挿通させるための挿通孔を形成したヒンジ取付部10d、10eが形成されている。これにより、各ヒンジ11、12を、アウタパネル部10bに対して締結し、車体側に固定することが可能になっている。
また、ヒンジピラー5には、両ピラー4、5により形成された閉断面内において、上下の第1、第2パネル部材51、52により構成されるヒンジピラーレインフォースメント5bが配設されている。
ヒンジピラーレインフォースメント5bの第1、第2パネル部材51、52は、平面視で略断面ハット状をなしており、その車外側の突出部には、アウタパネル部10bのヒンジ取付部10d、10eに対応する位置に、図3に示すような挿通孔を形成したヒンジ取付部51a、52aが形成されている。
また、ヒンジピラーレインフォースメント5bが略断面ハット状をなすことにより形成された車幅方向内側の凹部空間には、その上下において図4、図5に示すような2つのヒンジレインフォースメント13、14が配設されている。
上側のヒンジレインフォースメント13は、上壁、下壁、前壁、後壁、車外側側壁を有しつつ、車幅方向内方が開口した箱型をなしており、その上下には、取付部13a、13aが形成されている。そして、このヒンジレインフォースメント13は、上下の取付部13a、13aがボルト、ナット等の締結部材15によりヒンジピラーインナ5aに締結されることにより車体に固定される。
さらに、ヒンジレインフォースメント13は、その車外側側壁において、取付部10d、51aの挿通孔に対応する位置に挿通孔(図5参照)が形成された取付部13bを有している。アッパヒンジ11は、上述した取付部10d、51a、13bの挿通孔に共通のボルトを挿通させ、締結することにより、アウタパネル部10b、ヒンジピラーレインフォースメント5b(第1パネル部材51)、及びヒンジレインフォースメント13と重合締結される。
これにより、アウタパネル部10b、ヒンジピラーレインフォースメント5bにおける取付部10d、51aは、ヒンジレインフォースメント13により補強され、アッパヒンジ11の支持剛性向上が図られている。
一方、下側のヒンジレインフォースメント14は、1枚の鋼板により構成されており、適宜の折り曲げ加工により図4〜図6に示すような上壁、前壁、後壁、車外側側壁を有しつつ、車幅方向内方が開口した箱型をなしている。そして、このヒンジレインフォースメント14は、サイドシル8の前端部とヒンジピラー5の下端部との接合部近傍に配設され、図5、図6に示すサイドシルインナ8aやアウタパネル部10c(図2参照)とともにサイドシル8内において車体前後方向に延びるサイドシルレインフォースメント8b(図2〜図6参照)の上面に載置されるようにして配設されている。
また、ヒンジレインフォースメント14は、その下部においてサイドシル8側へ延びる下方延設部14aを有しており、この下方延設部14aには、複数のフランジ部14b、14c、14dが形成されている。そして、これらフランジ部14b〜14dが図中×印で示す位置でサイドシルレインフォースメント8bの上面及び車外側側面に接合されている。
フランジ部14bは、図4、図6に示すように、ヒンジレインフォースメント14の前壁下部から後方に延び、図中×印で示す位置でサイドシルレインフォースメント8bの上面に接合されている。
フランジ部14cは、図5に示すように、ヒンジレインフォースメント14の車外側側壁の下部において下方に延設するように形成され、図中×印で示す位置でサイドシルレインフォースメント8bの車外側側面に接合されている。
フランジ部14dは、図4〜図6に示すように、ヒンジレインフォースメント14の後壁14gから車体後方に延びるように形成され、略三角形状をなす縦壁部14eと下面部14fとから構成される。そして、そのうち下面部14fが、図5中×印で示す位置でサイドシルレインフォースメント8bの上面に接合されている。
さらに、ヒンジレインフォースメント14は、その車外側側壁において、取付部10e、52aの挿通孔に対応する位置に挿通孔(図5参照)が形成された取付部14hを有している。ロアヒンジ12は、上述した取付部10e、52a、14hの挿通孔に共通のボルトを挿通させ、締結することにより、アウタパネル部10b、ヒンジピラーレインフォースメント5b(第2パネル部材52)、及びヒンジレインフォースメント13と重合締結される。
これにより、アウタパネル部10b、ヒンジピラーレインフォースメント5bにおける取付部10e、52aは、ヒンジレインフォースメント14により補強され、ロアヒンジ12の支持剛性向上が図られている。
また、本実施形態では、タイヤ7として大径化されたものが採用された場合、車両の前面衝突等によってタイヤ7が後退し、これが後方の車体部材、つまりホイールハウス6(図1参照)に当接した時には、下側のヒンジレインフォースメント14の前壁によって衝撃荷重を受けるようになっている。
この時、ヒンジレインフォースメント14では、その下方延設部14aがサイドシルレインフォースメント8bに接合されていることにより、衝撃荷重は、図5、図6中の太矢印α、β、γで示すように、サイドシルレインフォースメント8bに沿って車体後部側に伝達、分散されることになる。
このように、タイヤ7からの衝撃荷重をヒンジレインフォースメント14を介してサイドシル8に伝達させるように構成したことで、タイヤ7が従来のものに比べて大径化されたものであっても、タイヤ7から伝達される衝撃荷重によりヒンジピラー5が断面変形することを抑制し、サイドシル8を介して前記衝撃荷重を後方に効率的に伝達させて車室の変形をより確実に抑制することができる。
さらに、ヒンジレインフォースメント14をサイドシル8に接合したことで、ロアヒンジ12の補強を兼ねることができる。
また、ヒンジレインフォースメント14を箱型に形成することで、自身の剛性を高めることができ、前記衝撃荷重をより確実にサイドシルレインフォースメント8bの上面に伝達させることができる。
また、ヒンジレインフォースメント14の後部において、車体後方に延びるフランジ部14dを設けたことにより、タイヤ7から車体側に伝達される前記衝撃荷重をフランジ部14に沿って後方にスムーズに案内することができ、車体後方への荷重伝達をより確実なものとすることができる。
そして、フランジ部14dのうち、縦壁部14eを図示のように下面部14f及び後壁14hに対して略直交するように形成することで、ヒンジレインフォースメント14前部の箱状部位を強固に支持することができる。このため、前記衝撃荷重に対する剛性をより向上させて、サイドシル8への荷重伝達をより確実なものとすることができる。
また、本実施形態では、ヒンジレインフォースメント14のフランジ部14b及び14dがサイドシルレインフォースメント8bの上面に接合される一方、フランジ部14cは車外側側面に接合されており、ヒンジレインフォースメント14は、サイドシルレインフォースメント8bの2面にわたって結合された状態にある。これにより、タイヤ7から衝撃荷重が作用した時には、これを図5、図6にて太矢印α、β、γで示すように2方向に分岐して伝達させることができ、より効率的に前記衝撃荷重を後方に伝達させることができる。
ところで、ヒンジピラー5においては、アウタパネル部10b及びヒンジピラーレインフォースメント5bが、図2〜図4に示すようにその車体後方側で車幅方向内方に延びる後壁10f、52bを有しており、ヒンジレインフォースメント14の後壁14g及びフランジ部14dの下面部14fが、図4に示すように後壁10f、52bと近接している。
ここで、車体側部の組付け作業では、一般的にスポット溶接による接合方法が採用されているが、本実施形態の場合、仮にヒンジレインフォースメント14をアウタパネル部10b側に締結した後、ヒンジレインフォースメント14をサイドシルレインフォースメント8bにスポット溶接しようとすると、上述した後壁10f、52bが下面部14fに近接していることによって、溶接ガンを溶接ポイントにアクセスさせることが困難になるという問題がある。
このため、本実施形態の場合には、図7に示すように、先ずヒンジレインフォースメント14の下面部14f等をサイドシルレインフォースメント8bにスポット溶接してから、その後にアウタパネル部10b側との締結作業を行うことが好ましいと考えられる。
ところが、ヒンジレインフォースメント14とサイドシルレインフォースメント8bとを接合してから、ヒンジレインフォースメント14をアウタパネル部10b側に締結しようとすると、取付部14hの挿通孔と各取付部10e、52aの挿通孔との位置合わせ作業が困難となり、結果としてアウタパネル部10b等に対するヒンジレインフォースメント14の位置精度を低下させる虞がある。
そこで、図8〜図10に示す他の実施形態では、上述したような組付け作業上の問題点を考慮して、ヒンジレインフォースメント14の後壁114g下端から延びるフランジ部114dを車体前方に折り曲げて形成することとし、後壁10f、52bの存在に関わらず、溶接ガンを車幅方向内方からアクセスできるように構成している。なお、図8〜図10に示す他の実施形態において、図1〜図7を参照して説明した最初の実施形態と同様の構成要素については、同一の番号を付して説明を省略する。
図8〜図10に示す実施形態においても、ヒンジレインフォースメント14は、上壁、前壁、後壁、車外側側壁を有しつつ、車幅方向内方が開口した箱型をなしており、サイドシルレインフォースメント8bの上面に載置されるようにして配設されている。
そして、ヒンジレインフォースメント14の下方延設部14aには、複数のフランジ部14b、14c、114dが形成され、これらが、図中×印で示す位置でサイドシルレインフォースメント8bに接合されている。
また、本実施形態では、ヒンジレインフォースメント14の後壁114gの上部が、アウタパネル部10b、ヒンジピラーレインフォースメント5bの後壁10f、52bの傾斜に沿うように近接するとともに、途中で前方に屈曲し、下端からは、車体前方を指向するフランジ部114dが延びている。
この場合、フランジ部114dが、後壁10f、52bの配設されている側と車体前後方向において反対側となる車体前方に延びていることにより、後壁10f、52bの存在に関わらず、溶接ガンを車幅方向内方から容易にアクセスさせることができる。
つまり、本実施形態の場合、予めヒンジレインフォースメント14をアウタパネル部10b側に締結した後、ヒンジレインフォースメント14のフランジ部114dをサイドシルレインフォースメント8bの上面にスポット溶接することができるため、ヒンジレインフォースメント14のアウタパネル部10b等に対する位置精度を確保した上で、ヒンジレインフォースメント14とサイドシルレインフォースメント8bとを接合させることができる。
また、本実施形態の場合であっても、車両の前面衝突等によってタイヤ7が後退し、これが後方のホイールハウス6(図1参照)に当接した時には、ヒンジレインフォースメント14の下方延設部14aがサイドシルレインフォースメント8bに接合されていることにより、図9、図10中の太矢印α′、β、γで示すように、衝撃荷重をサイドシルレインフォースメント8bに沿って車体後部側に伝達、分散させることができる。
さらに、本実施形態では、ヒンジレインフォースメント14の後壁114gが、後壁10f、52bの傾斜に沿うように近接していることで、車両の前面衝突時等において、衝突荷重の作用により後壁114hと後壁52bとが当接した時には、図8中太矢印δで示すように、後壁10fを利用して前記衝撃荷重をサイドシル8に確実に伝達させることができる。
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
この発明の、ヒンジレインフォースメントの後部から車体後方に延びるフランジ部は、フランジ部14dに対応し、
以下同様に、
フランジ部の下面は、下面部14fに対応し、
接合フランジ部は、フランジ部114dに対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
この発明の実施形態に係る側部車体構造を備えた車両のAピラーおよびヒンジピラー付近を車幅方向外方から見た斜視図。 図1のフェンダパネルを取外した時のAピラーおよびヒンジピラー付近を車幅方向外方から見た斜視図。 図1、図2のキャブサイドアウタパネルを取外した時のAピラーおよびヒンジピラー付近を車幅方向外方から見た斜視図。 この発明の実施形態に係る側部車体構造を備えた車両のAピラーおよびヒンジピラー付近を車幅方向内方から見た斜視図。 図3のヒンジピラーレインフォースメントを取外した時のAピラーおよびヒンジピラー付近を車幅方向外方から見た斜視図。 下側のヒンジレインフォースメントとサイドシルレインフォースメントとの接合状態を示す斜視図。 車体側部の組付け作業を説明するための説明図。 この発明の他の実施形態に係る側部車体構造を備えた車両のAピラーおよびヒンジピラー付近を車幅方向内方から見た斜視図。 図8のヒンジピラーレインフォースメントを取外した時のAピラーおよびヒンジピラー付近を車幅方向外方から見た斜視図。 下側のヒンジレインフォースメントとサイドシルレインフォースメントとの接合状態を示す斜視図。
符号の説明
5…ヒンジピラー
8…サイドシル
8b…サイドシルレインフォースメント
10…キャブサイドアウタパネル
10d、10e、51a、52a…取付部
10f…後壁
13、14…ヒンジレインフォースメント
14a…下方延設部
14d…フランジ部
14f…下面部
114d…フランジ部

Claims (4)

  1. サイドシル前部とヒンジピラー下部の接合部近傍にドアヒンジ取付部を補強するヒンジレインフォースメントが設けられた側部車体構造であって、
    前記ヒンジレインフォースメントは、下方延設部を有し、
    該下方延設部を、前記サイドシル内において車体前後方向に延びるように設けられたサイドシルレインフォースメントに結合した
    車両の側部車体構造。
  2. 前記ヒンジレインフォースメントが箱型とされ、
    前記サイドシルレインフォースメントの上面に載置された状態で結合されている
    請求項1記載の車両の側部車体構造。
  3. 前記ヒンジレインフォースメントの後部から車体後方に延びるフランジ部が設けられ、
    該フランジ部の下面がサイドシルレインフォースメントの上面に結合されている
    請求項1または2記載の車両の側部車体構造。
  4. 前記ヒンジレインフォースメントの後部が、前記ヒンジピラーを構成するアウタパネルにおいてその車体後方側で車幅方向内方に延びる後壁に近接するとともに、
    前記ヒンジレインフォースメントの後部下端には、車体前方側に折り曲げられ前記サイドシルレインフォースメントの上面に接合される接合フランジ部が設けられる
    請求項1または2記載の車両の側部車体構造。
JP2008282855A 2008-11-04 2008-11-04 車両の側部車体構造 Expired - Fee Related JP5369624B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008282855A JP5369624B2 (ja) 2008-11-04 2008-11-04 車両の側部車体構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008282855A JP5369624B2 (ja) 2008-11-04 2008-11-04 車両の側部車体構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010111140A true JP2010111140A (ja) 2010-05-20
JP5369624B2 JP5369624B2 (ja) 2013-12-18

Family

ID=42300079

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008282855A Expired - Fee Related JP5369624B2 (ja) 2008-11-04 2008-11-04 車両の側部車体構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5369624B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103097231A (zh) * 2011-09-05 2013-05-08 丰田自动车株式会社 下边梁的端部结构
JP2014118009A (ja) * 2012-12-14 2014-06-30 Mazda Motor Corp 車両の側部車体構造
US8899666B1 (en) 2013-10-28 2014-12-02 Kia Motors Corporation Vehicle body having reinforcement structure
JP2016060403A (ja) * 2014-09-19 2016-04-25 マツダ株式会社 車両のドア取付部構造及びドア取付部製造方法
JP2016060401A (ja) * 2014-09-19 2016-04-25 マツダ株式会社 車両の側部車体構造
CN107054474A (zh) * 2015-09-15 2017-08-18 本田技研工业株式会社 车身前部结构
JP2017197056A (ja) * 2016-04-28 2017-11-02 マツダ株式会社 車両の側部車体構造
CN107336748A (zh) * 2016-04-28 2017-11-10 马自达汽车株式会社 车辆的侧部车身结构
DE102015110304B4 (de) 2014-07-03 2019-05-23 GM Global Technology Operations LLC (n. d. Gesetzen des Staates Delaware) Rad-umlenkungsklammer
CN114845927A (zh) * 2020-01-08 2022-08-02 宝马股份公司 用于车辆的车前端结构

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61198178U (ja) * 1985-05-31 1986-12-11
JP2000203462A (ja) * 1999-01-13 2000-07-25 Toyota Motor Corp 自動車の車体の下部構造
JP2002211436A (ja) * 2001-01-19 2002-07-31 Suzuki Motor Corp 自動車の側部車体構造

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61198178U (ja) * 1985-05-31 1986-12-11
JP2000203462A (ja) * 1999-01-13 2000-07-25 Toyota Motor Corp 自動車の車体の下部構造
JP2002211436A (ja) * 2001-01-19 2002-07-31 Suzuki Motor Corp 自動車の側部車体構造

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103097231A (zh) * 2011-09-05 2013-05-08 丰田自动车株式会社 下边梁的端部结构
US9108684B2 (en) 2011-09-05 2015-08-18 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Rocker end portion structure
JP2014118009A (ja) * 2012-12-14 2014-06-30 Mazda Motor Corp 車両の側部車体構造
US8899666B1 (en) 2013-10-28 2014-12-02 Kia Motors Corporation Vehicle body having reinforcement structure
DE102015110304B4 (de) 2014-07-03 2019-05-23 GM Global Technology Operations LLC (n. d. Gesetzen des Staates Delaware) Rad-umlenkungsklammer
CN106184391A (zh) * 2014-09-19 2016-12-07 马自达汽车株式会社 车辆的门安装部结构及门安装部的制造方法
JP2016060401A (ja) * 2014-09-19 2016-04-25 マツダ株式会社 車両の側部車体構造
CN106184391B (zh) * 2014-09-19 2018-11-27 马自达汽车株式会社 车辆的门安装部结构及门安装部的制造方法
JP2016060403A (ja) * 2014-09-19 2016-04-25 マツダ株式会社 車両のドア取付部構造及びドア取付部製造方法
CN107054474A (zh) * 2015-09-15 2017-08-18 本田技研工业株式会社 车身前部结构
JP2017197056A (ja) * 2016-04-28 2017-11-02 マツダ株式会社 車両の側部車体構造
CN107336748A (zh) * 2016-04-28 2017-11-10 马自达汽车株式会社 车辆的侧部车身结构
US10526020B2 (en) 2016-04-28 2020-01-07 Mazda Motor Corporation Side body structure of vehicle
CN114845927A (zh) * 2020-01-08 2022-08-02 宝马股份公司 用于车辆的车前端结构

Also Published As

Publication number Publication date
JP5369624B2 (ja) 2013-12-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5369624B2 (ja) 車両の側部車体構造
JP5526644B2 (ja) 車両の車体構造
JP5029135B2 (ja) 自動車の側部車体構造
US9849918B2 (en) Motor vehicle body
US8205925B2 (en) Vehicle body reinforcing structure
KR100462091B1 (ko) 차체 구조
JP2010137792A (ja) 車両のドア構造
JP2008265653A (ja) 自動車の前部車体構造
US11713084B2 (en) Body front-end structure for a vehicle
JP2011136593A (ja) フロントピラー下部構造
JP7106974B2 (ja) 車両の側部車体構造
JP2010264980A (ja) スライドドア車の下部車体構造
JP2017171113A (ja) 車体側部構造
JP2007015637A (ja) スライドドア車の下部車体構造
JP4666254B2 (ja) キャブオーバ型車両の乗降口周縁部構造
JP5426461B2 (ja) 車体側部構造
JP4022846B2 (ja) 自動車の車体前部構造
JP7102454B2 (ja) 車体側部構造
JP4431161B2 (ja) 側面衝突性能を強化させた自動車用ドア
JP5831130B2 (ja) フロントピラー構造
JP2022089486A (ja) 車体前部構造
JP6588073B2 (ja) 車体構造
JP2009184488A (ja) 自動車の車体後部構造
JP5136025B2 (ja) フェンダーパネルの固定構造
JP6338901B2 (ja) キャブオーバー型車両のドア構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110914

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120827

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130205

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130403

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130820

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130902

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5369624

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees