JP4924628B2 - 車両のサイドドア構造 - Google Patents
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上述のセンタピラーレスの観音開きドアにおいて、リヤドアの前部に補強部材を設け、かつリヤドアの前端部外側にフロントドアの後端部を重合させる程度の構造では、側突に対する剛性が不充分で、車両の側突時においてサイドドアの車室内への侵入量を充分に軽減することが困難な問題点があった。
さらに、上記フロントドア内部に設けられた上記フロント側長尺部材と、上記リヤドアの前部縦辺部に設けられた上記バーチカルレインフォースメントとが側面視でオーバラップして配設されたものである。
上記構成によれば、フロントドアの後部縦辺部に上述の剛性部材をその上下方向に沿って設けたので、センターピラーレスのサイドドアにおいて、側突に対する剛性が向上し、車両の側突時のドアの車室内への侵入量を軽減することができて、乗員の安全性向上を図ることができる。
また、フロント側長尺部材それ自体を剛性の高い部位で支持しつつ、上述の剛性部材とフロント側長尺部材との両者で互に補強し合って、より一層強固な構造を確保することができる。
上記構成によれば、縦インパクトバーとバーチカルレインフォースメントとが側面視においてオーバラップするので、このオーバラップ構造によりリヤドア剛性が向上し、側突時のドアの車室内への侵入量をさらに軽減することができる。
上記構成によれば、リヤ側長尺状部材とバーチカルレインフォースメントとの重合構造により、リヤドアの剛性が向上するので、側突時のドアの車室内への侵入量をさらに低減することができる。
上記構成によれば、複数のフロント側長尺部材により、より一層剛性の向上を図ることができると共に、側突時の荷重入力に対して上下方向で広範囲において対応できるので、乗員の安全性がさらに向上する。
上記構成によれば、フロントドアの後部縦辺部に上述の剛性部材をその上下方向に沿って設けたので、センターピラーレスのサイドドアにおいて、側突に対する剛性が向上し、車両の側突時のドアの車室内への侵入量を軽減することができて、乗員の安全性向上を図ることができる。
上記構成によれば、上述の延長部を有するので上記剛性部材それ自体の剛性と、フロントドア下部の剛性とをさらに向上させることができる。
図面は車両のサイドドア構造を示し、図1において、車両1の車体側面には、フロントドア2とリヤドア3とで構成されるサイドドアが設けられ、フロントドア2の前端部とリヤドア3の後端部とに、それぞれヒンジ部としてのフロントドアヒンジ4とリヤドアヒンジ5が設けられてフリースタイル構造(観音開き構造)のサイドドアが構成されている。
また、図10に示すように、上述のバーチカルレインフォースメント46は側面視において縦インパクトバー48と車両の前後方向にオーバラップするように配設されている。さらに詳しくは、図3に示すように上述のバーチカルレインフォースメント46とドアインナパネル27との間には閉断面49が形成され、縦インパクトバー48はこの閉断面49内に配設されたものである。
しかも、図3にフロントドア2およびリヤドア3をそれぞれ閉鎖状態で示すように、両ドア2,3の閉鎖時にはフロントドアリヤレインフォースメント31がリヤドア3の前部縦辺部に設けられたバーチカルレインフォースメント46と重なり合うように配設されている。
このドアラッチレインフォースメント50の車外側立上り片は、リベット51を用いてバーチカルレインフォースメント46の下部に固定する一方、車内側立上り片は、ボルト、ナットおよびリベット等の取付け部材52を用いて、ブラケット44および後述する縦インパクトバー48の下端ブラケット55と共にドアインナパネル27に共締め固定している。
なお、上述の上端ブラケット53、中間ブラケット54、下端ブラケット55の所定部は縦インパクトバー48の外周部に溶接固定されている。
この構成によれば、フロントドアの後部縦辺部に上述の剛性部材をその上下方向に沿って設けたので、センターピラーレスのサイドドアにおいて、側突に対する剛性が向上し、車両の側突時のドアの車室内への侵入量を軽減することができて、乗員の安全性向上を図ることができる。
この構成によれば、縦インパクトバーとバーチカルレインフォースメントとが側面視においてオーバラップするので、このオーバラップ構造によりリヤドア剛性が向上し、側突時のドアの車室内への侵入量をさらに軽減することができる。
この構成によれば、リヤ側長尺状部材とバーチカルレインフォースメントとの重合構造により、リヤドアの剛性が向上するので、側突時のドアの車室内への侵入量をさらに低減することができる。
この構成によれば、複数の長尺部材により、より一層剛性の向上を図ることができると共に、側突時の荷重入力に対して上下方向で広範囲において対応できるので、乗員の安全性がさらに向上する。
この構成によれば、フロントドアの後部縦辺部に上述の剛性部材をその上下方向に沿って設けたので、センターピラーレスのサイドドアにおいて、側突に対する剛性が向上し、車両の側突時のドアの車室内への侵入量を軽減することができて、乗員の安全性向上を図ることができる。
この構成によれば、上述の延長部を有するので上記剛性部材それ自体の剛性と、フロントドア下部の剛性とをさらに向上させることができる。
この発明の長尺状部材は、実施例のインパクトバー12,13,14に対応し、
以下同様に、
剛性部材は、フロントドアリヤレインフォースメントに対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
3…リヤドア
4…ヒンジ
12,13…フロント側インパクトバー(長尺状部材)
14…リヤ側インパクトバー(長尺状部材)
15…ドア開口部(開口)
31…フロントドアリヤレインフォースメント(剛性部材)
33…延長部
35…サイドシルアウタ
46…バーチカルレインフォースメント
48…縦インパクトバー
Claims (6)
- 車両側部の仕切りのない連続した開口を、前部が車体にヒンジを介して開閉可能に枢着されたフロントドアと、該フロントドアの後方に設けられたリヤドアとにより開閉可能に覆った車両のサイドドア構造であって、
上記フロントドアの後部縦辺部には該後部縦辺部に沿って上下方向に延びる剛性部材が設けられ、
上記リヤドアの前部縦辺部には、該前部縦辺部に沿って上下方向に延びるバーチカルレインフォースメントが設けられ、
上記フロントドアとリヤドアの閉鎖時に、上記剛性部材の後端部が上記バーチカルレインフォースメント前端部よりも車幅方向外側に位置して車幅方向に重なり合うように配設され、
上記フロントドアには、車両の前後方向に延びるフロント側長尺部材が、その後端部が上記フロントドアの剛性部材と重合するように設けられ、
さらに、上記フロントドア内部に設けられた上記長尺部材と、上記リヤドアの前部縦辺部に設けられた上記バーチカルレインフォースメントとが側面視でオーバラップして配設された
車両のサイドドア構造。 - リヤドア内には、上下方向にその前部縦辺部に沿って延びる縦インパクトバーが設けられ、上記バーチカルレインフォースメントは、側面視において該縦インパクトバーとオーバーラップするよう配設されている
請求項1記載の車両のサイドドア構造。 - リヤドア内には、車両前後方向に延びるリヤ側長尺状部材が設けられ、
上記リヤ側長尺状部材の前端部は、上記バーチカルレインフォースメントと重合している
請求項1または2記載の車両のサイドドア構造。 - 上記フロントドア内部に設けられた上記長尺部材は上下方向に離間して複数本配設された
請求項1または2に記載の車両のサイドドア構造。 - 上記剛性部材の下端部および上記バーチカルレインフォースメントの下端部は、車体側のサイドシルアウタの一部と重複する位置まで下方に延設されていることを特徴とする
請求項1記載の車両のサイドドア構造。 - 上記剛性部材の下端部はフロントドアの前後辺に沿って延びる延長部を備えた
請求項5記載の車両のサイドドア構造。
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JP2009021534A JP4924628B2 (ja) | 2009-02-02 | 2009-02-02 | 車両のサイドドア構造 |
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