JP3858798B2 - 車両のサイドドア構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両の側部に設けられた乗員乗降用の開口を開閉するサイドドアを備えたような車両のサイドドア構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両のサイドドア構造としては次のような構造がある。すなわち、車体側部に仕切りのない連続したドア開口を設け、このドア開口をフロントドアとリヤドアとで開閉可能に覆い、フロントドアはその前部をフロントドアヒンジを介して車体に枢着し、リヤドアはその後部をリヤドアヒンジを介して車体に枢着し、これらフロントドアとリヤドアとからなるサイドドアを所謂観音開き構造に構成すると共に、フロントドアの後端部をリヤドアの前端部外側に重合させ、かつリヤドアの前端部内部には上下方向に延びる補強部材を設けたものである(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−138864号公報。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述のサイドドアにおけるフロントドアのドアインナパネルには、一般的にドアモジュールユニット取付け用の開口が設けられており、モジュールパネルに対してウインドレギュレータ、ワイヤハーネス、スピーカ等のドア機能部品を取付けて、ドアモジュールユニットを構成し、このドアモジュールユニットをドアインナパネルの開口に取付けるように構成されている。
【0005】
従来、上述のドアモジュールユニット取付け用の開口は、ドアインナパネルに対して比較的大きい単一の開口が形成されており、組付け性、取付け性の向上を図るように構成されているが、この開口の開口面積が大きいことに起因して、ドア剛性、特にドアのねじり剛性が低下する問題点があった。
【0006】
この発明は、ドアインナパネルにドアモジュールユニット取付け用の開口を設けると共に、該開口をドアインナパネルの上下方向に延びる仕切り部にて前後に分割することで、ドアモジュールユニットの組付け性とドアの剛性の確保との両立を図ることができ、特に大型のドアにおいて有効となり、さらにサイドドアの車室内側にプルハンドルを配設し、該プルハンドルを上記仕切り部に取付けることで、プルハンドルによるドア開閉時の力を仕切り部に伝達して、ドアの耐久性向上を図ることができる車両のサイドドア構造の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明による車両のサイドドア構造は、車両の側部開口を開閉するサイドドアを備えた車両のサイドドア構造であって、上記サイドドアはドアアウタパネルとドアインナパネルとが接合されて構成され、上記ドアインナパネルにはドア機能部品が一体的にモジュール化されたドアモジュールユニットを取付けるためのドアモジュールユニット取付け用の開口が設けられると共に、上記ドアモジュールユニット取付け用の開口はドアインナパネルの上下方向に延びる仕切り部により前後に分割され、上記サイドドアの車室内側にはプルハンドルが配設され、該プルハンドルは上記仕切り部に取付けられたものである。
【0008】
上記構成のドア機能部品は、ウインドレギュレータ、ワイヤハーネス、スピーカ等に設定してもよい。また上記構成の仕切り部は斜め上下方向に延びることが望ましい。
【0009】
上記構成によれば、前後に分割された開口相互間にドアインナパネルの上下方向に延びる仕切り部が存在するので、ドアの剛性、特にねじり剛性が確保されると共に、仕切り部の前後の開口により、ドアモジュールユニットの組付け性が確保される。
【0010】
しかも、上記サイドドアの車室内側にはプルハンドルが配設され、該プルハンドルは上記仕切り部に取付けられたものであるから、ドア開閉時の力が仕切り部に伝達され、ドアの耐久性の向上を図ることができる。
【0011】
この発明による車両のサイドドア構造は、また、車両の側部開口を開閉するサイドドアを備えた車両のサイドドア構造であって、上記サイドドアはドアアウタパネルとドアインナパネルとが接合されて構成され、上記ドアインナパネルにはドア機能部品が一体的にモジュール化されたドアモジュールユニットを取付けるためのドアモジュールユニット取付け用の開口が設けられると共に、上記ドアモジュールユニット取付け用の開口はドアインナパネルの上下方向に延びる仕切り部により前後に分割され、上記ドアモジュールユニットは上記仕切り部に取付けられたものである。
【0012】
上記構成のドアモジュールユニットの仕切り部に対する取付け位置は、ドアモジュールユニットの略中心部が望ましい。
【0013】
上記構成によれば、前後に分割された開口相互間にドアインナパネルの上下方向に延びる仕切り部が存在するので、ドアの剛性、特にねじり剛性が確保されると共に、仕切り部の前後の開口により、ドアモジュールユニットの組付け性が確保される。
【0014】
しかも、上記ドアモジュールユニットは上記仕切り部に取付けられたものであるから、このドアモジュールユニットの取付け剛性が向上する。
【0015】
この発明の一実施態様においては、上記仕切り部には補強用のビード部が一体形成されたものである。
上記構成によれば、仕切り部に補強用のビード部を一体形成したので、このビード部により仕切り部の強度向上を図って、ドア剛性をさらに向上させることができる。
【0016】
この発明の一実施態様においては、上記プルハンドルと上記ドアモジュールユニットとが上記仕切り部に対して共通の固定部材にて共に取付けられたものである。
上記構成によれば、プルハンドルとドアモジュールユニットと仕切り部とを所謂共締め固定することができるので、取付け構造の簡略化が図れると共に、取付け性の向上を図りつつ、取付け剛性の向上を図ることができる。
【0017】
この発明の一実施態様においては、上記サイドドアのドアアウタパネルとドアインナパネルとの間には車両の前後方向に延びるインパクトバーが仕切り部と交差して配設されたものである。
【0018】
上記構成によれば、交差配設された仕切り部とインパクトバーとの両者が側面衝突時の衝突荷重の入力に対して対抗するので、側突に対する剛性の向上を図ることができる。
【0019】
この発明の一実施態様においては、上記インパクトバーは上下方向に所定距離離間して複数配設されたものである。
上記構成によれば、側突時の荷重入力に対して上下方向の広範囲において対応することができる。
【0020】
この発明の一実施態様においては、上記サイドドアの後部縦辺部には該後部縦辺部に沿って上下方向に延びるリヤレインフォースメントが設けられたものである。
【0021】
上記構成によれば、リヤレインフォースメントにより側突に対する剛性が高くなり、側突時のドアの侵入量低減を図ることができる。
【0022】
この発明の一実施態様においては、ウインド部材の昇降を案内するドアガラスガイドを設け、上記ドアガラスガイドの下端が下方へ延長されてドアインナパネルに接合固定されたものである。
上記構成によれば、既存のドアガラスガイドを用いてドア全体の剛性向上を図ることができる。
【0023】
この発明の一実施態様においては、上記ドアガラスガイドは上記仕切り部の上部まで延設され、該ドアガラスガイドの下端部が仕切り部の上部に接合固定されたものである。
上記構成によれば、ドアガラスガイドの下端部延設による接合固定構造によって、仕切り部の剛性向上、ドアインナパネルの剛性向上を図ることができる。
【0024】
この発明の一実施態様においては、上記サイドドアは、車両側部の仕切りのない連続した開口を、前部がヒンジを介して車体に開閉可能に枢着されたフロントドアと、後部がヒンジを介して車体に開閉可能に枢着されたリヤドアとにより開閉可能に覆う観音開き構造のドアのフロントドアに設定されたものである。
上記構成によれば、車両の側部開口がセンタピラーレス構造となっても、側突に対する剛性の確保、向上を図ることができる。
【0025】
【実施例】
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は車両のサイドドア構造を示し、車両を車外側から見た状態を示す図1において、車両1の車体側面には、フロントドア2とリヤドア3とで構成されるサイドドアが設けられ、フロントドア2の前端部とリヤドア3の後端部とに、それぞれヒンジ部としてのフロントドアヒンジ4とリヤドアヒンジ5が設けられてフリースタイル構造(観音開き構造)のサイドドアが構成されている。上述の各ドアヒンジ4,5はドア側ヒンジブラケット、ヒンジピン、ボディ側ヒンジブラケットを有するものである。
【0026】
上述のフロントドア2はフロントドアヒンジ4,4を介して車体剛性部材としてのヒンジピラーに開閉可能に枢着され、上述のリヤドア3はリヤドアヒンジ5,5を介してリヤボディに開閉可能に枢着され、これらの両ドア2,3により車両側部の仕切りのない連続したドア開口部15(図11参照)つまり、センタピラーレスのドア開口部(車両の側部開口)を開閉可能に覆っている。
【0027】
これらサイドドアを構成するフロントドア2とリヤドア3とは、それぞれ、ドア本体6,7とドアサッシュ部8,9とウインドガラス10(但し、樹脂製のものも含む),フリップウインド部材11とで構成され、このうちドア本体6,7の内部には車両の前後方向に延びるインパクトバー12,13およびインパクトバー14が設けられる。
【0028】
この実施例の観音開き構造のドアはフロントドア2が優先して開放され、リヤドア3はフロントドア2の開放後において、その開成が許容されるように構成している。
【0029】
上述の各ドア2,3はドア開口部15(図11参照)を開閉するもので、図1に示すようにフロントドア2の後端部にはリヤドア3に対して係脱可能なドアラッチ16を設け、このドアラッチ16がリヤドア3の前端部に設けられたストライカ29(図3参照)でロックされ、リヤドア3の前端部上下には車体に対して係脱可能なドアラッチ17,18を設け、これらドアラッチ17,18はドア開口部15(図11参照)の上辺部および下辺部に設けた後述するボディ側のストライカ19,20(図11参照)でそれぞれロックされるように構成している。
【0030】
図2は右側のサイドドアを車室内側から見た状態で示す側面図、図3は図2のA−A線に沿う部分断面図であって、フロントドア2とリヤドア3との閉鎖時には図3に示すようにリヤドア3の前部外側に対してフロントドア2の後部が所定量重なり合うようなオーバラップ構造となる。
【0031】
上述のフロントドア2はドアアウタパネル21とドアインナパネル22とを備え、ドアインナパネル22には図2に示すようにドアモジュール取付け用の2つの開口部23,24と、これら開口部23,24間に位置して斜め方向つまり前高後低状に傾斜して上下方向に延びる仕切り部25とが形成されている。つまり、上述の各開口部23,24は仕切り部25によって前後に分割されると共に、上記仕切り部25をスラント配設して、斜交いとしての補強機能をもたせたものである。しかも、この仕切り部25と上述の2つのインパクトバー12,13とは図4からも明らかなように側面視で互に交差するように配設されている。
【0032】
また、図4、図5に示すように上述の仕切り部25にはその長手方向に沿って複数条かつ凹凸形状の補強用のビード部25a,25bが一体形成されている。
【0033】
上述のリヤドア3は、図3に示すように、2部材に分割形成されたドアアウタパネル26,28と、ドアインナパネル27とを備え、これらの各パネル26,27,28はアルミニウムまたはアルミ合金などの軽金属や軽合金にて形成されると共に、リヤドア3の前部縦辺部を構成するドアアウタパネル28の所定部には、フロントドア2のドアラッチ16に対応してストライカ29が取付けられている。
【0034】
図4は右側のフロントドア2を車室内側から見た状態で示す側面図、図5は図4のB−B線矢視断面図であって、ドアアウタパネル21とドアインナパネル22とを接合して構成されるフロントドア2の前部縦辺部には該前部縦辺部に沿って上下方向に延びる剛性部材としてのヒンジレインフォースメント30が設けられており、このヒンジレインフォースメント30によりドア剛性の向上を図っている。
【0035】
このヒンジレインフォースメント30は車外側において車両の前後方向に延びる前部片30aと、車内側において車両の前後方向に延びる後部片30bと、これら両片30a,30bを接続して車幅方向に延びる接続片30cとを有するように厚板部材にて断面略Z字状に形成されている。
【0036】
またフロントドア2の後部縦辺部には該後部縦辺部に沿って上下方向に延びる剛性部材としてのフロントドアリヤレインフォースメント31が設けられており、このフロントドアリヤレインフォースメント31によりドア剛性の向上を図ると共に、側突に対する剛性を向上させて、車両の側突時のドア2の車室内への侵入量を軽減すべく構成している。
【0037】
このフロントドアリヤレインフォースメント31は図3、図5、図6、図7に示すように、車外側において車両の前後方向に延びる後部片31aと、車内側において車両の前後方向に延びる前部片31bと、これら両片31a,31bを接続して車幅方向に延びる接続片31cとを有するように厚板部材にて断面略Z字状に形成されている。
【0038】
さらに図4に示すように上述のフロントドアリヤレインフォースメント31の上端部はドアサッシュ部8の後部縦辺部8a内に連続して延びる延出部32を備え、サッシュ剛性の向上を図り、高速走行時の負圧により、シール部材が車外側へ吸い出されるのを防止すべく構成している。
【0039】
しかも、図4に示すように上述のフロントドアリヤレインフォースメント31の下端部にはフロントドア2の下部の前後辺に沿って前方に延びる延長部33を備えて、フロントドアリヤレインフォースメント31それ自体の剛性向上を図ると共に、フロントドア下部の剛性向上を図るように構成している。
【0040】
また上下両端に延出部32および延長部33を備えたフロントドアリヤレインフォースメント31の全体には図6に示すように複数の凹凸部を形成して、該フロントドアリヤレインフォースメント31の強度向上を図っている。
【0041】
図4、図5、図8に示すように前述のインパクトバー12はヒンジレインフォースメント30の前部片30aと、フロントドアリヤレインフォースメント31の後部片31aとの間、すなわち剛性部材相互間に車両の前後方向に延びるように接合固定されている。換言すれば、インパクトバー12の前端部および後端部はヒンジレインフォースメント30、フロントドアリヤレインフォースメント31と重合するように設けられ、強固な構造を確保すべく構成している。
【0042】
上述のインパクトバー12に対して上下方向に離間する下側のインパクトバー13も図4に示すように、ヒンジレインフォースメント30の前部片30aと、フロントドアリヤレインフォースメント31の後部片31aとの間、すなわち剛性部材相互間に車両の前後方向に延びるように接合固定されている。換言すれば、インパクトバー13の前端部および後端部はヒンジレインフォースメント30、フロントドアリヤレインフォースメント31と重合するように設けられ、強固な構造を確保すべく構成している。
【0043】
また図8に示すように上下方向に離間する複数のインパクトバー12,13は車外側に突出するような横向き凸状の断面形状を有し、この断面構造により、インパクトバー12,13それ自体の剛性向上を図ると共に、インパクトバー12,13を上下に離間して複数設けることにより、側突時の荷重入力に対して上下方向で広範囲において対応すべく構成している。
【0044】
図9は図4のE−E線に沿う要部拡大断面図であって、フロントドア2の後部側の下端部には該フロントドア2から車体側のサイドシル34のサイドシルアウタ35に向けて凸状に突出したキャッチャーピン36を設けている。
【0045】
すなわち、上述のフロントドアリヤレインフォースメント31における下端部の延長部33にナット37を予め溶接固定し、このナット37と対向する延長部33およびドアインナパネル22にはキャッチャーピン36のネジ部を挿通する孔部を形成して、上述のキャッチャーピン36をドアインナパネル22の車室内側から上記ナット37に締付け固定したものである。
【0046】
また上述のキャッチャーピン36は車両の側突時においてドア2の侵入を規制するものであって、このキャッチャーピン36と対応する位置においてサイドシルアウタ35には合成樹脂製で、かつ凹状のキャッチャーピン受け部38を設け、フロントドア2の閉時に上述のキャッチャーピン36がキャッチャーピン受け部38に挿入されるように構成している。
【0047】
図9はフロントドア2の全閉時の断面図であって、キャッチャーピン36の外径に対して、キャッチャーピン受け部38の内径は比較的大きく設定されている。また上述のキャッチャーピン36は車両の側突時においてフロントドア2の侵入を規制するためのドア侵入規制部材である。
【0048】
キャッチャーピンはフロントドア2のみならず図1、図2に示すようにリヤドア3の下部にも設けられており、各キャッチャーピン36,39,40が略等間隔で前後方向に並ぶように構成されいてる。
【0049】
一方、図9においてサイドシルアウタ35の上端部外面には、車体とフロントドア2との間をシールするシール部材41を設け、またフロントドア2のドアインナパネル22の下部には、該フロントドア2と車体としてのサイドシル34との間をシールするシール部材42を設けている。
【0050】
図10は右側のリヤドア3を車室内側から見た状態で示す側面図、図11は図10のG−G線矢視断面図、図12は図10のH−H線矢視断面図であって、図10、図11に示すようにリヤドア3下部におけるインナパネル27の所定部にはシートベルトリトラクタ43のブラケット44を取付けるための開口部45が形成されている。
【0051】
また図3、図10、図11に示すようにリヤドア3の前部縦辺部には該リヤドア3のドアサッシュ部9を含む略全高にわたって上下方向に沿って延びるバーチカルレインフォースメント46が配設されている。
【0052】
このバーチカルレインフォースメント46はアルミニウムまたはアルミ合金などの軽金属や軽合金の厚板部材にて形成されると共に、図3に示すように車内側前部において車両の前後方向に延びる前部片46aと、この前部片46aの後端から車幅方向に延びる前面片46bと、この前面片46bの外端から車両前後方向後方に延びる側面片46cと、この側面片46cの後端から車両の前後方向後方で、かつ車幅方向内方に延びる後面片46dと、この後面片46dの内端から車両の前後方向後方に延びる後部片46eとを有するように断面略ハット状に形成されている。
【0053】
そして、上述の前部片46aはドアインナパネル27と、ドアパネル28との間にサンドイッチ状に挟持固定され、前面片46bとドアアウタパネル28とが重合する部分には前述のストライカ29が取付けられ、後部片46eはドアインナパネル27の前後方向中間部内面に接合されている。
【0054】
さらに図3に示すように、リヤドア3の後部縦辺部には該リヤドア3の上下方向に沿って延びる剛性部材としてのヒンジレインフォースメント47が配設されている。
【0055】
このヒンジレインフォースメント47は車内側において車両の前後方向に延びる前部片47aと、車外側において車両の前後方向に延びる後部片47bと、これら両片47a,47bを接続して車幅方向に延びる接続片47cとを有するように、アルミニウムまたはアルミ合金などの軽金属や軽合金の厚板部材にて、断面略Z字状に形成されている。
【0056】
図3、図10、図11に示すように前述の横インパクトバー14はバーチカルレインフォースメント46の側面片46cと、ヒンジレインフォースメント47の後部片47bとの間、すなわち剛性部材相互間に車両の前後方向に延びるように接合固定されている。換言すれば、この横インパクトバー14はその前後両端部がバーチカルレインフォースメント46、ヒンジレインフォースメント47と重合するように設けられており、この重合構造により、リヤドア3の側突に対する剛性の向上を図るように構成している。
【0057】
また上述の横インパクトバー14は図11に断面形状にて示すように凹凸状に形成されていて、この凹凸構造により横インパクトバー14それ自体の剛性向上を図るように構成している。
【0058】
図10に示すように上述のリヤドア3はその前部縦辺部が後傾するように形成されており、この前部縦辺部の前上角部3U(前側上部コーナ部)と前下角部3D(前側下部コーナ部)より離間した部位との間を上下方向に略垂直に延びる縦インパクトバー48を設けている。
【0059】
この縦インパクトバー48は高張力鋼のパイプ部材(剛性パイプ部材)にて形成されている。
また図10に示すように上述のバーチカルレインフォースメント46は側面視において縦インパクトバー48と車両の前後方向にオーバラップするように配設されている。さらに詳しくは、図3に示すように上述のバーチカルレインフォースメント46とリヤドア本体7のドアインナパネル27との間には閉断面49が形成され、縦インパクトバー48はこの閉断面49内部に配設されたものである。
【0060】
さらに上述の横インパクトバー14は図3、図10に示すように、その前部が縦インパクトバー48と車両の前後方向にてオーバラップすべく配設されている。
しかも、図3にフロントドア2およびリヤドア3をそれぞれ閉鎖状態で示すように、両ドア2,3の閉鎖時にはフロントドアリヤレインフォースメント31がリヤドア3の前部縦辺部に設けられたバーチカルレインフォースメント46と重なり合うように配設されており、この重合構造により、該重合部の剛性向上を図って、側突時のサイドドアの車室内への侵入量を軽減すべく構成している。
【0061】
ところで、図11に示すように、リヤドア3内の下部には断面凹状のドアラッチレインフォースメント50を設けている。
このドアラッチレインフォースメント50の車外側立上り片はリベット51(取付け部材)を用いてバーチカルレインフォースメント46の下部に固定する一方、車内側立上り片はボルト、ナットおよびリベット等の取付け部材52を用いて、ブラケット44および後述する縦インパクトバー48の下端ブラケット55と共にドアインナパネル27に共締め固定している。
【0062】
上述の縦インパクトバー48は図11、図13に示すように上端ブラケット53、中間ブラケット54、下端ブラケット55を用いて、バーチカルレインフォースメント46およびドアインナパネル27に固定されている。
【0063】
ここで、上端ブラケット53は断面略半円形状の保持部56を有する外部ブラケット57と、断面略半円形状の保持部58を有する内部ブラケット59との2部材から成り、これら両ブラケット57,59を接合して、縦インパクトバー48の上端部を保持すると共に、外部ブラケット57はリベット60(取付け部材)を用いてバーチカルレインフォースメント46の上部に固定し、内部ブラケット59はボルト、ナット等の取付け部材61…を用いて、ドアラッチ17およびショルダベルトアンカ用のアンカブラケット62と共にドアインナパネル27に共締め固定している。
【0064】
また中間ブラケット54は断面略半円形状の保持部63と、上部取付け片64と、下部取付け片65とを備え、図3にも示すように、保持部63で縦インパクトバー48の中間部を保持すると共に、上部取付け片64はボルト、ナット等の取付け部材66を用いて、ブラケット44と共にドアインナパネル27に共締め固定し、下部取付け片65はリベット67(取付け部材)を用いて横インパクトバー14と共にバーチカルレインフォースメント46に共締め固定している。
【0065】
すなわち、縦インパクトバー48の上下方向の中間部は、バーチカルレインフォースメント46はドアインナパネル27との双方に接続される中間ブラケット54によって支持されたものである。また横インパクトバー14と、バーチカルレインフォースメント46と、中間ブラケット54が上述のリベット67にて共締め固定されたものである。
【0066】
さらに下端ブラケット55は断面略半円形状の保持部68と前後の取付け片69,70とを備え、保持部68で縦インパクトバー48の下端部を保持すると共に、前後の取付け片69,70はボルト、ナットおよびリベット等の取付け部材52を用いて、ドアラッチレインフォースメント50およびブラケット44と共にドアインナパネル27に共締め固定している。
なお、上述の上端ブラケット53、中間ブラケット54、下端ブラケット55の所定部は縦インパクトバー48の外周部に溶接固定されている。
【0067】
ここで、図11に示すようにリヤドア3のロック機構つまり上部のドアラッチ17と下部のドアラッチ18とは縦インパクトバー48の上下両端部に取付けられている。詳しくは、上部のドアラッチ17は縦インパクトバー48の上端部に内部ブラケット59を介して取付けられており、下部のドアラッチ18は縦インパクトバー48の下端部に下端ブラケット55およびドアラッチレインフォースメント50を介して取付けられている。
【0068】
図11において車体側上部のルーフパネル71の側部にはルーフレールアウタ72とルーフレールインナ73とを接合すると共に、このルーフレールインナ73には前述のストライカ19を取付けている。
【0069】
また車体側下部のフロアパネル74の側部には、サイドシルインナ75とサイドシルアウタ35とから成るサイドシル34を接合すると共に、上述のサイドシルアウタ35の所定部には前述のストライカ20を取付けていて、車体側のこれらの各ストライカ19,20にリヤドア3の縦インパクトバー48の上下両端部に取付けたドアラッチ17,18が係合するように構成している。
【0070】
図14はフロントドア2のドアインナパネル22における開口部23,24間の仕切り部25にドアモジュールユニット77を取付けた状態で示す側面図、図15はドアモジュールユニット77を示す側面図であって、ドアモジュールユニット77は図15に示すようにモジュールパネル(ドアモジュール、モジュールプレートと同意)78に複数のドア機能部品を組付けて構成している。
【0071】
この実施例では図15に示すように、モジュールパネル78に対して、レギュレータ79、キャリアプレート80、モータ81等から成るウインドレギュレータ82と、複数のコネクタ83A〜83Hを有するワイヤーハーネス84と、スピーカ取付け部85aに配置されるスピーカ85(図17参照)とを取付けてドアモジュールユニット77を構成している。
【0072】
ここで上述のコネクタ83Aは所謂三角窓部に配置される小スピーカ用に、コネクタ83Bはドアミラー用に、コネクタ83Eはウインドレギュレータ82のモータ81用に、コネクタ83Fはスピーカ取付け部85aに配置されるスピーカ85用に、コネクタ83Gはドアラッチ16駆動用のアクチュエータ16a用に設定されており、ワイヤーハーネス84は複数の固定部材86,87を用いてモジュールパネル78に固定されている。
【0073】
また、このモジュールパネル78のコネクタ83Gと対応する部分には開口部78aが形成され、この開口部78aを利用してドアラッチ16駆動用のアクチュエータ16a側のコネクタと、ワイヤハーネス84側のコネクタ83Gとを接続すべく構成している。
【0074】
上述のワイヤハーネス84の基端部84aは、フロントドア2に設けられたハーネス導出用の開口部88を介して、ボディ側へ導出されるものである。
図16はフロントドア2のインナパネル22にドアモジュールユニット77およびドアトリム89を取付け、このフロントドア2を車室内側から見た状態で示す側面図、図17は図16のJ−J線に沿う要部の拡大断面図、図18はドアトリム89の斜視図、図19は図18のK−K線矢視断面図である。
【0075】
図18、図19に示すように上述のドアトリム89は複数の部材を組合せて一体的に形成されると共に、その上部にはドアインナハンドル配設孔90が形成され、上下方向の中間部後部における車室内側にはアームレスト部91が一体形成され、このアームレスト部91の前部にはプルハンドル92および開口93が形成され、前側下部にはポケット部94が一体的に形成されている。上述のプルハンドル92は図19に示すように、その内部の複数のリブ92aが一体形成されていて、該プルハンドル92の剛性を確保している。
【0076】
また上述のドアトリム89の周辺部複数箇所は図示しないクリップ等の取付け部材を用いて、ドアインナパネル22に取付け固定されるものである。
ここで、上述のドアトリム89は合成樹脂を主体として形成されるが、繊維強化プラスチックを用いてもよく、また、その表面には表皮材としての布等が用いられる。
【0077】
図16、図17に示すように上述のドアトリム89のほぼ中心部、詳しくはプルハンドル92の前側上部にはモジュールパネル78側へ突出するボス部95が一体形成されている。
【0078】
このボス部95は中空状に形成され、その開放端部にはスイッチパネル取付け片95aが一体形成されている。
【0079】
一方、このボス部95と対応するようにドアインナパネル22の仕切り部25にはモジュールパネル78側へ突出する突部25cが一体形成され、この突部25cの背面側つまりドア内部空間側には予めナット96が溶接固定されている。
【0080】
そして、図17に示すようにスイッチ97およびスイッチパネル98を取付ける前段階において、車室内側から上述のナット96に締付けられるボルト99を用いて、仕切り部25の突部25cと、ドアモジュールユニット77のモジュールパネル78と、プルハンドル92を一体的に備えたドアトリム89のボス部95とが共締め固定されている。
【0081】
つまり、プルハンドル92とドアモジュールユニット77とが上述の仕切り部25に対して共通の固定部材(ボルト99、ナット96参照)にて共に取付けられたものである。
【0082】
また、上述の三者25,77,92の共締め固定後において、スイッチパネル取付け片95aには、スイッチ97およびスイッチパネル98が取付けられ、見栄えの向上を図るように構成している。
【0083】
ところで、図4、図16に示すように、フロントドア2にはウインド部材としてのウインドガラス10の昇降を案内する断面コの字状のドアガラスガイド100が設けられ、このドアガラスガイド100の下端が下方へ延長されてドアインナパネル22に接合固定されている。
【0084】
すなわち、上述のドアガラスガイド100は上記仕切り部25の上部まで延設され、このドアガラスガイド100の下端部が仕切り部25の上部に接合固定されたものである。
【0085】
なお、以上の説明においては主として右側のフロントドア2およびリヤドア3の構造について述べたが、左側のフロントドア2およびリヤドア3は右側のそれと対称に構成されている。さらに図中、Fは車両前方を示し、Rは車両後方を示し、INは車両内方を示し、OUTは車両外方を示すものである。
【0086】
このように図1〜図19で示した実施例の車両のサイドドア構造は、車両の側部開口(ドア開口部15参照)を開閉するサイドドア(フロントドア2参照)を備えた車両のサイドドア構造であって、上記サイドドア(フロントドア2参照)はドアアウタパネル21とドアインナパネル22とが接合されて構成され、上記ドアインナパネル22にはドア機能部品(ウインドレギュレータ82、ワイヤハーネス84、スピーカ85参照)が一体的にモジュール化されたドアモジュールユニット77を取付けるためのドアモジュールユニット取付け用の開口部23,24が設けられると共に、上記ドアモジュールユニット取付け用の開口部23,24はドアインナパネル22の上下方向に延びる仕切り部25により前後に分割されたものである。
【0087】
この構成によれば、前後に分割された開口部23,24相互間にドアインナパネル22の上下方向に延びる仕切り部25が存在するので、ドアの剛性、特にねじり剛性が確保されると共に、仕切り部25の前後の開口部23,24により、ドアモジュールユニット77の組付け性が確保される。
【0088】
また、上記仕切り部25には補強用のビード部25a,25bが一体形成されたものである。
この構成によれば、仕切り部25にビード部25a,25bを一体形成したので、このビード部25a,25bにより仕切り部25の強度向上を図って、ドア剛性をさらに向上させることができる。
【0089】
さらに、上記サイドドア(フロントドア2参照)の車室内側にはプルハンドル92が配設され、該プルハンドル92は上記仕切り部25に取付けられたものである。
この構成によれば、プルハンドル92を上述の仕切り部25に固定したので、フロントドア2の開閉時の力が仕切り部25に伝達され、フロントドア2の耐久性の向上を図ることができる。つまり、ドアトリム89に一体形成されたプルハンドル92を把持して、フロントドア2を開閉する際、この開閉操作力が鉄板製(金属製)のドアインナパネル22における高強度の仕切り部25に伝達されるので、フロントドア2の耐久性が向上するものである。
【0090】
加えて、上記ドアモジュールユニット77は上記仕切り部25に取付けられたものである。
この構成によれば、仕切り部25にドアモジュールユニット77を取付けたので、このドアモジュールユニット77の取付け剛性が向上する。
【0091】
しかも、上記プルハンドル92と上記ドアモジュールユニット77とが上記仕切り部25に対して共通の固定部材(ボルト99、ナット96参照)にて共に取付けられたものである。
この構成によれば、プルハンドル92とドアモジュールユニット77のモジュールパネル78と仕切り部25とを所謂共締め固定することができるので、取付け構造の簡略化が図れると共に、取付け性の向上を図りつつ、取付け剛性の向上を図ることができる。
【0092】
また、上記サイドドア(フロントドア2参照)のドアアウタパネル21とドアインナパネル22との間には車両の前後方向に延びるインパクトバー12,13が仕切り部25と交差して配設されたものである。
【0093】
この構成によれば、交差配設された仕切り部25とインパクトバー12,13との両者が側面衝突時の衝突荷重の入力に対して対抗するので、側突に対する剛性の向上を図ることができる。
【0094】
さらに、上記インパクトバー12,13は上下方向に所定距離離間して複数配設されたものである。
この構成によれば、側突時の荷重入力に対して上下方向の広範囲において対応することができる。
【0095】
加えて、上記サイドドア(フロントドア2参照)の後部縦辺部には該後部縦辺部に沿って上下方向に延びるフロントドアリヤレインフォースメント31が設けられたものである。
【0096】
この構成によれば、フロントドアリヤレインフォースメント31により側突に対する剛性が高くなり、側突時のフロントドア2の侵入量低減を図ることができる。
【0097】
また、ウインド部材(ウインドガラス10参照)の昇降を案内するドアガラスガイド100を設け、上記ドアガラスガイド100の下端が下方へ延長されてドアインナパネル22に接合固定されたものである。
この構成によれば、既存のドアガラスガイド100を用いてフロントドア2全体の剛性向上を図ることができる。
【0098】
さらに、上記ドアガラスガイド100は上記仕切り部25の上部まで延設され、該ドアガラスガイド100の下端部が仕切り部25の上部に接合固定されたものである。
この構成によれば、ドアガラスガイド100の下端部延設による接合固定構造によって、仕切り部25の剛性向上、ドアインナパネル22の剛性向上を図ることができる。
【0099】
加えて、上記サイドドアは、車両側部の仕切りのない連続した開口(センタピーレスのドア開口部15参照)を、前部がヒンジ4を介して車体に開閉可能に枢着されたフロントドア2と、後部がヒンジ5を介して車体に開閉可能に枢着されたリヤドア3とにより開閉可能に覆う観音開き構造のドアのフロントドア2に設定されたものである。
この構成によれば、車両の側部開口(ドア開口部15参照)がセンタピラーレス構造となっても、側突に対する剛性の確保、向上を図ることができる。
【0100】
図20、図21は車両のサイドドア構造の他の実施例を示すものであって、図20の実施例においてはドアトリム89のボス部95の外面に複数のリブ95b,95bを一体形成して、プルハンドル92と仕切り部25との連結強度の向上を図ったものである。
図21の実施例においてはスピーカ85と対向するドアトリム89のポケット部94にスピーカグリル94aを一体的に形成したものである。
【0101】
図20、図21に示す実施例においても、その他の構成、作用、効果については先の実施例と同様であるから、図20、図21において前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0102】
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の車両の側部開口は、実施例のセンタピラーレスのドア開口部15に対応し、
以下同様に、
サイドドアは、フロントドア2に対応し、
ドア機能部品は、ウインドレギュレータ82、ワイヤハーネス84、スピーカ85に対応し、
ドアモジュールユニット取付け用の開口は、開口部23,24に対応し、
共通の固定部材は、ボルト99、ナット96に対応し、
リヤレインフォースメントは、フロントドアリヤレインフォースメント31に対応し、
ウインド部材は、ウインドガラス10に対応し、
車両側部の仕切りのない連続した開口は、センタピラーレスのドア開口部15に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【0103】
【発明の効果】
この発明によれば、ドアインナパネルにドアモジュールユニット取付け用の開口を設けると共に、該開口をドアインナパネルの上下方向に延びる仕切り部にて前後に分割し、サイドドアの車室内側にプルハンドルを配設し、該プルハンドルを上記仕切り部に取付けることで、ドアモジュールユニットの組付け性とドアの剛性の確保との両立を図ることができ、特に大型のドアにおいて有効となり、さらにプルハンドルによるドア開閉時の力を仕切り部に伝達して、ドアの耐久性向上を図ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の車両のサイドドア構造を示す側面図。
【図2】 サイドドアを車室内側から見た状態で示す側面図。
【図3】 図2のA−A線矢視断面図。
【図4】 フロントドアの側面図。
【図5】 図4のB−B線矢視断面図。
【図6】 フロントドアリヤレインフォースメントの斜視図。
【図7】 図6のD−D線矢視断面図。
【図8】 図4のC−C線矢視断面図。
【図9】 図4のE−E線に沿う要部拡大断面図。
【図10】 リヤドアの側面図。
【図11】 図10のG−G線矢視断面図。
【図12】 図10のH−H線に沿う拡大断面図。
【図13】 縦インパクトバーおよびその取付けブラケットの分解斜視図。
【図14】 ドアモジュールユニットが取付けられたフロントドアの側面図。
【図15】 ドアモジュールユニットの側面図。
【図16】 ドアモジュールユニットおよびドアトリムが取付けられたフロントドアの側面図。
【図17】 図16のJ−J線に沿う要部拡大断面図。
【図18】 ドアトリムの斜視図。
【図19】 図18のK−K線矢視断面図。
【図20】 車両のサイドドア構造の他の実施例を示す断面図。
【図21】 ドアトリムの他の実施例を示す斜視図。
【符号の説明】
2…フロントドア(サイドドア)
3…リヤドア(サイドドア)
4,5…ヒンジ
10…ウインドガラス(ウインド部材)
12,13…インパクトバー
15…ドア開口部(側部開口)
21…ドアアウタパネル
22…ドアインナパネル
23,24…開口部
25…仕切り部
25a,25b…ビード部
31…フロントドアリヤレインフォースメント(リヤレインフォースメント)
77…ドアモジュールユニット
78…モジュールパネル(ドアモジュール)
82…ウインドレギュレータ(ドア機能部品)
84…ワイヤハーネス(ドア機能部品)
85…スピーカ
92…プルハンドル
96…ナット(固定部材)
99…ボルト(固定部材)
100…ドアガラスウインド
Claims (10)
- 車両の側部開口を開閉するサイドドアを備えた車両のサイドドア構造であって、
上記サイドドアはドアアウタパネルとドアインナパネルとが接合されて構成され、
上記ドアインナパネルにはドア機能部品が一体的にモジュール化されたドアモジュールユニットを取付けるためのドアモジュールユニット取付け用の開口が設けられると共に、
上記ドアモジュールユニット取付け用の開口はドアインナパネルの上下方向に延びる仕切り部により前後に分割され、
上記サイドドアの車室内側にはプルハンドルが配設され、該プルハンドルは上記仕切り部に取付けられた
車両のサイドドア構造。 - 車両の側部開口を開閉するサイドドアを備えた車両のサイドドア構造であって、
上記サイドドアはドアアウタパネルとドアインナパネルとが接合されて構成され、
上記ドアインナパネルにはドア機能部品が一体的にモジュール化されたドアモジュールユニットを取付けるためのドアモジュールユニット取付け用の開口が設けられると共に、
上記ドアモジュールユニット取付け用の開口はドアインナパネルの上下方向に延びる仕切り部により前後に分割され、
上記ドアモジュールユニットは上記仕切り部に取付けられた
車両のサイドドア構造。 - 上記仕切り部には補強用のビード部が一体形成された
請求項1または2記載の車両のサイドドア構造。 - 上記プルハンドルと上記ドアモジュールユニットとが上記仕切り部に対して共通の固定部材にて共に取付けられた
請求項1または3記載の車両のサイドドア構造。 - 上記サイドドアのドアアウタパネルとドアインナパネルとの間には車両の前後方向に延びるインパクトバーが仕切り部と交差して配設された
請求項1〜4の何れか1に記載の車両のサイドドア構造。 - 上記インパクトバーは上下方向に所定距離離間して複数配設された
請求項5記載の車両のサイドドア構造。 - 上記サイドドアの後部縦辺部には該後部縦辺部に沿って上下方向に延びるリヤレインフォースメントが設けられた
請求項5または6記載の車両のサイドドア構造。 - ウインド部材の昇降を案内するドアガラスガイドを設け、
上記ドアガラスガイドの下端が下方へ延長されてドアインナパネルに接合固定された
請求項1〜7の何れか1に記載の車両のサイドドア構造。 - 上記ドアガラスガイドは上記仕切り部の上部まで延設され、該ドアガラスガイドの下端部が仕切り部の上部に接合固定された
請求項8記載の車両のサイドドア構造。 - 上記サイドドアは、車両側部の仕切りのない連続した開口を、前部がヒンジを介して車 体に開閉可能に枢着されたフロントドアと、後部がヒンジを介して車体に開閉可能に枢着されたリヤドアとにより開閉可能に覆う観音開き構造のドアのフロントドアに設定された
請求項1〜9の何れか1に記載の車両のサイドドア構造。
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