JP2009190664A - ドア構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】側面衝突時のドアの変形を抑制すると共に、ドアの開閉動作を繰り返したときに、インパクトビームの後端部を固定するエクステンションとドアインナパネルとの溶接箇所での応力集中の発生を抑制する。
【解決手段】インパクトビーム24の後端部24Bはエクステンション28の下端部28Bに接合され、エクステンション28はドアインナパネル42に接合されている。インパクトビーム24を挟んで車両幅方向外側には、エクステンション28より厚い厚板ブラケット30が配置されており、厚板ブラケット30の前端部30Bがインパクトビーム24に接合され、厚板ブラケット30の後端部30Aがエクステンション28の上端部28Aに接合されている。厚板ブラケット30の取付部31にはドアアウタパッド50が締結固定されており、その締結作業は、ドアインナパネル42のサービスホール56の下方側に設けられた水抜き孔58から行われる。
【選択図】図6

Description

本発明は、車両用ドアの内部に車両前後方向に沿ってインパクトビームを配設したドア構造に関する。
下記特許文献1には、ドアの側面衝突対策として、ガイドレールのインパクトビームと交叉する位置に脆弱部を形成した構造が開示されている。この構造では、側面衝突時にドアの下部においてアウタパネル及びインパクトビームがインナパネルに向けて変形移動し、インパクトビームがガイドレールに当たると、ガイドレールが脆弱部で容易に折曲がり、ドアの上部が車室内側に進入するのを防止している。
特開2000−127880号公報
しかしながら、上記先行技術による場合、ガイドレールを脆弱部で変形させるため、側面衝突時のドアの変形が大きくなる。
また、側面衝突対策として、インパクトビームの取付ブラケットをドアインナパネルに溶接固定する際に取付ブラケットの板厚を厚くする構造が考えられる。しかし、この構造では、取付ブラケットとドアインナパネルとの板厚差が大きくなり、ドアの開閉動作の繰り返しにより、取付ブラケットとドアインナパネルとの溶接箇所に応力集中が発生する。
本発明は上記事実を考慮し、側面衝突時のドアの変形を抑制すると共に、ドアの開閉動作を繰り返したときに、インパクトビームの取付ブラケットとサイドドアとの溶接箇所に生じる応力集中を低減できるドア構造を得ることが目的である。
請求項1の発明に係るドア構造は、車両用ドアの内部のドアインナパネル側に車両前後方向に沿って配置されたインパクトビームと、前記ドアインナパネルに設けられたサービスホールの車両下方側に配置されると共に、一端で前記インパクトビームの端部を把持し、他端が前記ドアインナパネルに溶接固定されたエクステンションと、前記エクステンションよりも板厚が厚く、一端部が前記インパクトビームに固定され、他端部が前記エクステンションに固定された厚板材と、を有することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載のドア構造において、車両側面からの衝撃を吸収する衝撃吸収部材が、前記サービスホールと対向する位置に配置されると共に、前記衝撃吸収部材は前記厚板材に締結固定されていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2に記載のドア構造において、前記衝撃吸収部材を前記厚板材に締結固定するための締結作業用開口が、前記サービスホールの車両下方側に設けられていることを特徴とする。
請求項1記載の本発明によれば、ドアインナパネルに設けられたサービスホールの車両下方側にエクステンションが配置されており、車両前後方向に沿って配置されたインパクトビームの端部がエクステンションの一端で把持され、エクステンションの他端がドアインナパネルに溶接固定されている。さらに、エクステンションよりも板厚が厚い厚板材の一端部がインパクトビームに固定され、厚板材の他端部がエクステンションに固定されている。この厚板材を設けることで、車両用ドアが補強され、側面衝突時に車両用ドアの変形を抑制することができる。
また、エクステンションより厚板材の板厚を厚くすることで、例えば、板厚関係をドアインナパネル<エクステンション<厚板材に設定することが可能となり、板厚差が少ないエクステンションとドアインナパネルとを溶接固定することができる。これによって、車両用ドアを閉止したときにインパクトビームの慣性等によりインパクトビームの端部を把持したエクステンションとドアインナパネルとの相対変位が大きくなることが抑制され、車両用ドアの開閉動作を繰り返したときに、エクステンションとドアインナパネルとの溶接箇所に応力集中が発生することが低減される。従って、車両用ドアの開閉動作を繰り返しても、エクステンションとドアインナパネルとの溶接箇所の接合状態は良好に維持される。
請求項2記載の本発明によれば、衝撃吸収部材がサービスホールと対向する位置に配置され、厚板材に締結固定されているので、衝撃吸収部材を取付けるための取付ブラケットが不要となり、部品点数を削減できる。また、側面衝突時に厚板材が変形することが防止又は抑制され、衝撃吸収部材により狙い通りにエネルギー吸収させることができる。
請求項3記載の本発明によれば、締結作業用開口がサービスホールの車両下方側に設けられているので、締結作業用開口から工具を挿入して締結作業を行うことによって、衝撃吸収部材を厚板材に締結固定することができる。その際、サービスホールから衝撃吸収部材の締結作業を行う場合に比べて、衝撃吸収部材の締結位置をドア下部側に設けることができるため、衝撃吸収部材の作用体積を減少させることを防止又は抑制できる。従って、エネルギー吸収効果として必要な衝撃吸収部材の作用体積を確保できる。
以上説明したように、請求項1記載の本発明に係るドア構造は、側面衝突時の車両用ドアの変形を抑制できると共に、車両用ドアの開閉動作を繰り返したときに、エクステンションとドアインナパネルとの溶接箇所に生じる応力集中を低減できるという優れた効果を有する。
請求項2記載の本発明に係るドア構造は、側面衝突時に衝撃吸収部材により狙い通りにエネルギー吸収させることができるという優れた効果を有する。
請求項3記載の本発明に係るドア構造は、エネルギー吸収効果として必要な衝撃吸収部材の作用体積を確保できるという優れた効果を有する。
以下、図1〜図7を用いて、本発明に係るドア構造の一実施形態について説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印OUTは車両幅方向外側を示している。
図1には、本実施形態に係るエクステンション及び厚板ブラケットを用いてインパクトビームをリアサイドドアの内部に取付けた状態が示されている。この図に示されるように、車両10のボデー本体11の側部には、車両前後方向にフロントサイドドア開口部12とリアサイドドア開口部14とが形成されている。フロントサイドドア開口部12には、フロントサイドドア16がヒンジ18によって開閉可能に取付けられており、リアサイドドア開口部14には、リアサイドドア20がヒンジ22によって開閉可能に取付けられている。リアサイドドア20は、車室外側に配置されるドアアウタパネル40と、車室内側に配置されるドアインナパネル42とで構成されている。なお、図1では、ドアアウタパネル40の車両前後方向後端側の下部を切り欠いた状態で示されている。
リアサイドドア20の内部には、車体前後方向に沿ってインパクトビーム24が配設されており、インパクトビーム24の前端部24Aは、ブラケット26を介してドアインナパネル42に固定されている。インパクトビーム24の後端部24Bは、エクステンション28を介してドアインナパネル42に固定されており、インパクトビーム24を挟んでエクステンション28より車両幅方向外側には、厚板材としての厚板ブラケット30がエクステンション28とインパクトビーム24との間に掛け渡されている。厚板ブラケット30の上部の車両幅方向内側には、衝撃吸収部材としてのドアアウタパッド50が取付けられている。ドアアウタパッド50については後に詳述する。
また、フロントサイドドア16の内部には、車体前後方向に沿ってインパクトビーム32が配設されている。インパクトビーム32の前端部32Aと後端部32Bは、それぞれ取付ブラケット34、36を介してドアインナパネル42に固定されている。インパクトビーム32の後端部32B側には、取付ブラケット52を介してドアアウタパッド54が取付けられている。
図2及び図3に示されるように、リアサイドドア20を構成するドアインナパネル42の中央部付近には、サービスホール56が形成されている。サービスホール56は、略長円形状の開口であり、サービスホール56の車両後方下部側と対向する位置にドアアウタパッド50が配設されている。サービスホール56は、図示しないサービルホールカバーによって閉塞されるようになっている。ドアインナパネル42の車両後方側におけるサービスホール56の下方側近傍には、サービスホール56よりも小さい水抜き孔58が形成されている。水抜き孔58は、厚板ブラケット30の上部に形成された取付部31と対向する位置に設けられている。水抜き孔58は、略矩形状の開口からなり、開口の下縁側が凹状に窪んだ形状となっている。
図6及び図7に示されるように、エクステンション28は、車両上下方向に沿って配置された長板状部材からなり、車両側面視にて長手方向の上端部28Aが下端部28Bよりも車両後方側となるように車両上下方向に対してやや斜めに配置されている。エクステンション28の下端部28B付近には、車両幅方向外側へ突出した突出部28Cが形成されており、この突出部28Cに車両幅方向内側へ凹状に湾曲した略半円状の凹状部28Dが形成されている。インパクトビーム24はパイプ材で構成されており、インパクトビーム24の後端部24Bは、エクステンション28の凹状部28Dにアーク溶接によって固定されている。
また、エクステンション28の後端部には、車両幅方向内側に凹状に窪んだ複数(本実施形態では4箇所)の取付部28Eが、車両上下方向に沿って設けられている。複数の取付部28Eの車両幅方向内側面は、ドアインナパネル42の車両幅方向外側面に面接触状態で配置されてスポット溶接46により固定されている。なお、図6では、図中の前方に配置されるドアアウタパネル40を省略している。また本実施形態では、エクステンション28の板厚はドアインナパネル42の板厚よりも厚いが、両者の板厚差は小さく設定されている。
厚板ブラケット30は、エクステンション28よりも板厚が厚い長板状部材からなり、車両側面視にて長手方向の後端部30Aが前端部30Bよりも上方となるように、車両前後方向に対して斜めに配置されている。厚板ブラケット30は、長手方向の前端部30Bが後端部30Aに対して車両幅方向外側にやや湾曲するように形成されており、厚板ブラケット30の前端部30Bには、車両幅方向外側へ凹状に湾曲する凹状部30Cが形成されている。インパクトビーム24は、長手方向の後端部24Bよりも中央部の位置で厚板ブラケット30の凹状部30Cにアーク溶接によって固定されている。厚板ブラケット30の後端部30Aの上部は車両後方側へ延出しており、厚板ブラケット30の後端部30Aの上下2箇所の車両幅方向内側面がエクステンション28の上端部28Aの車両幅方向外側面に面接触状態で配置されてスポット溶接48により固定されている。
このような構成では、厚板ブラケット30は、車両幅方向内側のエクステンション28に対してインパクトビーム24を挟んで車両幅方向外側に配置されており、厚板ブラケット30の前端部30Bに形成された凹状部30Cは、車両幅方向外側から車両幅方向内側に向けて回り込むようにインパクトビーム24を把持している。さらに、エクステンション28の下端部28Bに形成された凹状部28Dは、車両幅方向内側から車両幅方向外側に向けて回り込むようにインパクトビーム24を把持しており、これによって、厚板ブラケット30とエクステンション28とでインパクトビーム24を挟み込んだ構造となっている。
図4に示されるように、ドアアウタパッド50は、車両側面視にて略「く」の字状に形成された板状体であり、車両後端部が上方側に突出するように配置されている。ドアアウタパッド50の下部には、車両前後方向の3箇所に車両前端側から順に、下部側に突出する板片状の突出部50A、50B、50Cが形成されている。中間部の突出部50Bには、円形のボルト挿通孔50Dが車両幅方向に沿って形成されている。ドアアウタパッド50は、発泡樹脂等の弾性体で構成されており、側面衝突時のエネルギーを吸収する機能を有するものである。
図5及び図6に示されるように、厚板ブラケット30の長手方向中間部の上部には、前述した取付部31が上方側に突出するように形成されている。取付部31は、ドアインナパネル42の水抜き孔58と車両幅方向に対向するように配置されており、取付部31には、車両幅方向に沿ってボルト挿通孔31Aが形成されている。取付部31の車両幅方向外側の壁面には、ボルト挿通孔31Aの周囲にウェルドナット60が予め溶着されている。そして、取付部31の車両幅方向内側の壁面と、ドアアウタパッド50の突出部50Bの車両幅方向外側の壁面とが面接触された状態で、車両幅方向内側からボルト挿通孔50D、31Aにボルト62が挿通されてウェルドナット60に螺合されることにより、厚板ブラケット30の取付部31とドアアウタパッド50の突出部50Bとが締結固定されている。その際、水抜き孔58からボルト62をボルト挿通孔50D、31Aに挿通してウェルドナット60に螺合させることで、締結作業を行うことができるようになっている。すなわち、水抜き孔58は、厚板ブラケット30の取付部31にドアアウタパッド50を締結固定するときの締結作業用開口として機能している。ドアアウタパッド50を厚板ブラケット30の取付部31に締結固定した状態では、ドアアウタパッド50の車両幅方向外側の面とドアアウタパネル40の車両幅方向内側の面との間に隙間が形成されている。
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
インパクトビーム24を挟んでエクステンション28より車両幅方向外側に、エクステンション28よりも厚い厚板ブラケット30を設けることで、リアサイドドア20のインパクトビーム24の後端部24B付近を補強することができる。このため、車両10の側面衝突時に、厚板ブラケット30が変形することが防止又は抑制され、リアサイドドア20の変形を抑制することができる。
また、エクステンション28よりも厚板ブラケット30の板厚を厚くすることで、板厚関係をドアインナパネル42<エクステンション28<厚板ブラケット30に設定することができ、板厚差が少ないエクステンション28とドアインナパネル42とを溶接固定することができる。これにより、リアサイドドア20を閉止したときにインパクトビーム24の慣性等によりインパクトビーム24の後端部24Bに固定されたエクステンション28とドアインナパネル42との相対変位が大きくなることが抑制され、リアサイドドア20の開閉動作を繰り返したときに、エクステンション28とドアインナパネル42とのスポット溶接46に応力集中が発生することが低減される。従って、リアサイドドア20の開閉動作を繰り返しても、リアサイドドア20のドアインナパネル42とエクステンション28とのスポット溶接46の接合状態は良好に維持される。
また、図6等に示されるように、車両幅方向外側の厚板ブラケット30と車両幅方向内側のエクステンション28とでインパクトビーム24を挟み込み、厚板ブラケット30が車両幅方向外側から車両幅方向内側に向けて回り込むようにインパクトビーム24を把持することにより、側面衝突時に厚板ブラケット30が車両幅方向外側からの外力に対してリアサイドドア20のドアインナパネル42の変形を抑制するように作用する。また、インパクトビーム24よりも車両幅方向内側に配置されたエクステンション28によって、側面衝突時にインパクトビーム24の車室内への侵入量を極力抑えることができる。
厚板ブラケット30の前端部30Bとエクステンション28の下端部28Bの把持位置は、インパクトビーム24の長手方向で異なるので、厚板ブラケット30をインパクトビーム24の長手方向のより広い範囲に配置して補強することができる。また、リアサイドドア20の内部の狭いスペースで厚板ブラケット30の前端部30Bとエクステンション28の下端部28Bをインパクトビーム24に固定させることができ、空間利用効率が良い。
さらに、図2及び図5に示されるように、ドアアウタパッド50がサービスホール56と対向する位置に配置され、厚板ブラケット30にボルト62とウェルドナット60により締結固定されているので、ドアアウタパッド50を取付けるための専用の取付ブラケットが不要となり、部品点数を削減できる。また、側面衝突時に厚板ブラケット30が変形することが防止又は抑制されるので、ドアアウタパッド50により狙い通りにエネルギー吸収させることができる。
また、締結作業用の水抜き孔58がサービスホール56の下方側近傍に設けられているので、取付部31の車両幅方向内側の壁面と、ドアアウタパッド50の突出部50Bの車両幅方向外側の壁面とを面接触させた状態で、水抜き孔58からボルト62をボルト挿通孔50D、31Aに挿通し、ウェルドナット60に螺合させることにより、厚板ブラケット30の取付部31とドアアウタパッド50の突出部50Bとを締結固定することができる。その際、サービスホールからドアアウタパッド50を締結固定する場合に比べて、ドアアウタパッド50の締結位置をドア下部側に設けることができ、ドアアウタパッド50の作用体積〔エネルギー吸収(EA)作用体積〕が減少することを防止又は抑制できる。
これに対して、特開2005−138838号公報に記載されるように、サービスホールから衝撃吸収パッドを保持部材に取付具で固定する場合には、衝撃吸収パッドの保持部材への取付位置をサービスホールと対向する位置に設ける必要があり、衝撃吸収パッドの取付位置の分だけ衝撃吸収パッドの作用体積が減少することになる。特に、リアサイドドアに衝撃吸収パッドを取付ける場合、リアサイドドアのドアインナパネルは、フロントサイドドアのドアインナパネルよりも小さく、また様々なものが取付けられるため、建蔽率が高く、サービスホールを自由に設けることができず、サービスホールの寸法も小さくなりがちである。
本実施形態では、サービスホール56の下方側近傍の水抜き孔58からドアアウタパッド50を厚板ブラケット30に固定するための締結作業を行うことで、ドアアウタパッド50の作用体積が減少することを防止又は抑制することができる。このため、エネルギー吸収効果として必要なドアアウタパッド50の作用体積を確保することができる。また、水抜き孔58を利用することで、専用の締結作業用開口(作業孔)を設ける必要がなく、低コスト化が可能である。
図8には、比較例のフロントサイドドア100のドアアウタパッド104の取付構造が示されている。なお、図1と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
図8及び図9に示されるように、フロントサイドドア100の内部に配設されるインパクトビーム32の中間部には、取付ブラケット110を介してドアアウタパッド104が取付けられている。フロントサイドドア100を構成するドアインナパネル102の車両中央部付近には、ドアアウタパッド104と対向する位置にサービスホール106が形成されている。ドアインナパネル102の車両後方側におけるサービスホール106の下方側近傍には、水抜き孔108が形成されている。
図10及び図11に示されるように、ドアアウタパッド104は、車両側面視にて略ベース状の板状体であり、突出部が下部側に配置されている。ドアアウタパッド104の車両前方側の下部には、凹状に窪んだ取付部104Aが形成されている。取付部104Aには、車両前後の2箇所に円形のボルト挿通孔104Bが車両幅方向に沿って形成されている。さらに、取付部104Aには、ボルト挿通孔104Bの下部に車両幅方向外側に突出する略円形の突起104Cが形成されている。
図11に示されるように、取付ブラケット110の下部には車両幅方向内側に凹状に窪んだ取付部110Aが設けられており、取付部110Aがインパクトビーム32に溶接により接合されている。取付ブラケット110の上部には、略平面状の取付部110Bが設けられており、取付部110Bの上部側にボルト挿通孔110Cが形成されると共に、取付部110Bの下部側に突起104Cが挿入される略円形の挿入孔110Dが形成されている。
このようなフロントサイドドア100では、取付ブラケット110の取付部110Bの車両幅方向内側の壁面と、ドアアウタパッド104の取付部104Aの車両幅方向外側の壁面とを面接触させると共に、ドアアウタパッド104の突起104Cを取付部110Bの挿入孔110Dに挿入した状態で、サービスホール106からボルト62をボルト挿通孔104B、110Cに挿通し、ウェルドナット60に螺合させることにより、取付ブラケット110とドアアウタパッド104の取付部104Aとが締結固定される。その際、ボルト62をサービスホール106からボルト挿通孔104B、110Bに挿入して締結作業するため、サービスホール106の寸法を大きくとる必要がある。また、ドアアウタパッド104の取付部104Aの分だけドアアウタパッド104の作用体積が減少することになる。
一方、本実施形態のリアサイドドア20では、ボルト62を水抜き孔58からボルト挿通孔50D、31Aに挿入して締結作業するため、サービスホール56の寸法を大きくとれない場合でも、ドアアウタパッド50の作用体積を減らす必要はない。また、ドアアウタパッド50を厚板ブラケット30に締結固定することで、専用の取付ブラケットを1部品削減できる。さらに、厚板ブラケット30は、インパクトビーム24と異なり、側面衝突時に曲がることが防止又は抑制されるので、ドアアウタパッド50により狙い通りにエネルギー吸収させることができる。
〔実施形態の補足説明〕
上述した実施形態では、リアサイドドア20にエクステンション28、厚板ブラケット30、ドアアウタパッド50、及び水抜き孔58を設けたが、これに限らず、フロントサイドドア16に本実施形態のエクステンション28、厚板ブラケット30、ドアアウタパッド50、及び水抜き孔58を設けてもよい。また、ドアアウタパッド50の位置及び形状は、これに限らず、他の構成でもよい。水抜き孔58の位置及び形状は、厚板ブラケット30におけるドアアウタパッド50の取付部と対向する位置に設けられていれば、他の構成でもよい。
上述した実施形態では、板厚関係をドアインナパネル42<エクステンション28<厚板ブラケット30に設定したが、これに限らず、厚板ブラケット30の板厚がドアインナパネル42とエクステンション28の板厚よりも厚い設定であれば、ドアインナパネル42とエクステンション28の板厚はほぼ同じでもよい。
一実施形態に係るドア構造が適用された車両の側部を示す一部裁断側面図である。 図1に示すリアサイドドアにおけるインパクトビーム、エクステンション、厚板ブラケット及びドアアウタパッドの取付構造を車両幅方向外側から見た状態で示す一部裁断側面図である。 図2に示すリアサイドドアのドアアウタパッドを取り外した状態を示す一部裁断側面図である。 図2に示すドアアウタパッド単体を示す側面図ある。 ドアアウタパッドを厚板ブラケットに取付けた状態を示す縦断面図である。 インパクトビーム、エクステンション、厚板ブラケット及びドアアウタパッドの取付構造を車両幅方向外側から見た状態で示す斜視図である。 インパクトビーム、エクステンション、厚板ブラケットの取付構造を車両幅方向内側から見た状態で示す斜視図である。 比較例のフロントサイドドアにおけるインパクトビーム、取付ブラケット及びドアアウタパッドの取付構造を車両幅方向外側から見た状態で示す一部裁断側面図である。 図8に示すフロントサイドドアのドアアウタパッドを取り外した状態を示す一部裁断側面図である。 図8に示すドアアウタパッド単体を示す側面図ある。 ドアアウタパッドを取付ブラケットに取付けた状態を示す縦断面図である。
符号の説明
10 車両
20 リアサイドドア(車両用ドア)
24 インパクトビーム
24B 後端部(端部)
28 エクステンション
28A 上端部(他端)
28B 下端部(一端)
28D 湾曲部(一端)
30 厚板ブラケット(厚板材)
30A 後端部(他端部)
30B 前端部(一端部)
31 取付部(締結固定する部分)
42 ドアインナパネル
50 ドアアウタパッド(衝撃吸収部材)
50B 突出部(締結固定する部分)
56 サービスホール
58 水抜き孔(締結固定用開口)
60 ウェルドナット(締結固定するための締結具)
62 ボルト(締結固定するための締結具)

Claims (3)

  1. 車両用ドアの内部のドアインナパネル側に車両前後方向に沿って配置されたインパクトビームと、
    前記ドアインナパネルに設けられたサービスホールの車両下方側に配置されると共に、一端で前記インパクトビームの端部を把持し、他端が前記ドアインナパネルに溶接固定されたエクステンションと、
    前記エクステンションよりも板厚が厚く、一端部が前記インパクトビームに固定され、他端部が前記エクステンションに固定された厚板材と、
    を有することを特徴とするドア構造。
  2. 車両側面からの衝撃を吸収する衝撃吸収部材が、前記サービスホールと対向する位置に配置されると共に、
    前記衝撃吸収部材は前記厚板材に締結固定されていることを特徴とする請求項1に記載のドア構造。
  3. 前記衝撃吸収部材を前記厚板材に締結固定するための締結作業用開口が、前記サービスホールの車両下方側に設けられていることを特徴とする請求項2に記載のドア構造。
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