JP2006321266A - 車両用ドア構造 - Google Patents

車両用ドア構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2006321266A
JP2006321266A JP2005143849A JP2005143849A JP2006321266A JP 2006321266 A JP2006321266 A JP 2006321266A JP 2005143849 A JP2005143849 A JP 2005143849A JP 2005143849 A JP2005143849 A JP 2005143849A JP 2006321266 A JP2006321266 A JP 2006321266A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
reinforcement
vehicle
belt line
mirror
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005143849A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Sasaki
隆 佐々木
Masataka Shimamoto
昌孝 島本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2005143849A priority Critical patent/JP2006321266A/ja
Publication of JP2006321266A publication Critical patent/JP2006321266A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】ドアミラーの取付ベースの保持剛性を向上させることができ、所謂鏡面びびりの発生を抑制することができる車両用ドア構造を得る。
【解決手段】ドアヒンジリインフォースメント24を上方へ大型化しかつドアインナパネル18から外側へ離間させると共に、ドアベルトラインアウタリインフォースメント20の前端部20Aを当該上端側部分24Eに重合させて高剛性化し、そこにドアミラー12の取付部32を締結した。従って、高速走行時に作用する曲げモーメントのモーメントアームLが短くなり、びびり音の発生を抑制することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ドアミラーの取付ベース固定用の結合面を有する車両用ドア構造に関する。
ドアミラーの取付ベースは、ドアインナパネルに取り付けられる場合とドアアウタパネルに取り付けられる場合の二種類がある。例えば、下記特許文献1に開示された技術では、側面衝突対策としてドアベルトラインを補強するべく、ドアインナパネルの上端部の車室外側に二枚板による閉断面構造のベルトラインリインフォースを配置し、このベルトラインリインフォースのアウタリインフォースの前端部を車両上方側へ延長させてドアインナパネルの上縁前端部に重合させた上で、ドアミラーの取付ベースをボルトで固定する構造を採っている。
特開2002−219938号公報
しかしながら、上記先行技術に開示された構成による場合、ドアミラーの取付ベースがドアインナパネル側まで車両幅方向に延長されてボルト締めされるため、換言するとドアベルトラインリインフォースの車両幅方向内側で取付ベースを結合させているので、車両走行時にドアミラーから取付ベースに作用する曲げモーメントのモーメントアームが長くなり、ドアミラーの取付ベースの保持剛性が低下する可能性がある。さらに、取付ベースの保持剛性が低下すると、高速走行時にドアミラーの鏡面が振動し、所謂びびり音(異音)が発生するという問題も生じる。
本発明は上記事実を考慮し、ドアミラーの取付ベースの保持剛性を向上させることができ、所謂鏡面びびりの発生を抑制することができる車両用ドア構造を得ることが目的である。
請求項1記載の本発明に係る車両用ドア構造は、ドア外板を構成するドアアウタパネルと、ドア内板を構成するドアインナパネルと、ドアアウタパネルのドアベルトラインに沿って延在するドアベルトラインアウタリインフォースメントと、このドアベルトラインアウタリインフォースメントの前端側に配置されると共にドア上下方向に延在する上下方向リインフォースメントと、を含んで構成された車両用ドアに適用され、前記上下方向リインフォースメントの上端側部分をドアインナパネルから車両幅方向外側へ離間させると共に、当該上下方向リインフォースメントの上端側部分に前記ドアベルトラインアウタリインフォースメントの前端部を結合させ、当該上下方向リインフォースメントの上端側部分にドアアウタパネル付けのドアミラーの取付ベースの取付部が固定されている、ことを特徴としている。
請求項2記載の本発明に係る車両用ドア構造は、請求項1記載の発明において、前記上下方向リインフォースメントの上端側部分と前記ドアベルトラインアウタリインフォースメントの前端部との重合部に前記取付ベースの取付部を共締めした、ことを特徴としている。
請求項3記載の本発明に係る車両用ドア構造は、請求項1記載の発明において、前記上下方向リインフォースメントの上端側部分と前記ドアベルトラインアウタリインフォースメントの前端部との非重合部に前記取付ベースの取付部を締結した、ことを特徴としている。
請求項4記載の本発明に係る車両用ドア構造は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の発明において、前記上下方向リインフォースメントは、ドアヒンジが結合される部材である、ことを特徴としている。
請求項5記載の本発明に係る車両用ドア構造は、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の発明において、前記高剛性化された上端側部分は、ドアガラスよりも車両前方側に配置されている、ことを特徴としている。
請求項1記載の本発明では、ドア内板を構成するドアインナパネルではなく、ドア外板を構成するドアアウタパネル側にドアミラーの取付ベースの取付部が固定される。
ここで、本発明では、ドアベルトラインアウタリインフォースメントの前端側に配置されてドア上下方向に延在する上下方向リインフォースメントの上端側部分に、ドアベルトラインアウタリインフォースメントの前端部を結合させたので、上下方向リインフォースメントの上端側部分の剛性が高められる。そして、高剛性化された上下方向リインフォースメントの上端側部分に、ドアアウタパネル付けのドアミラーの取付ベースの取付部を固定したので、ドアミラーの取付ベースの保持剛性(取付剛性又は支持剛性と置き換えてもよい。)が高められる。
さらに、ドアミラーの取付ベースの取付面である上下方向リインフォースメントの上端側部分はドアインナパネルから車両幅方向外側へ離間して配置(オフセット配置)されているため、高速走行時にドアミラーを介して取付ベースに作用する曲げモーメントのモーメントアームを短くすることができる。従って、取付ベースを介してドアミラーに伝わる振動を抑制することができ、ドアミラーの鏡面のびびり音を低減することができる。
請求項2記載の本発明によれば、上下方向リインフォースメントの上端側部分とドアベルトラインアウタリインフォースメントの前端部との重合部にドアミラーの取付ベースの取付部を共締めしたので、板厚が厚くより剛性の高い部分にドアミラーの取付部を固定することができる。
請求項3記載の本発明によれば、上下方向リインフォースメントの上端側部分とドアベルトラインアウタリインフォースメントの前端部との非重合部にドアミラーの取付ベースの取付部を締結することとしたので、ドアベルトラインアウタリインフォースメントを上下方向リインフォースメントの上端側部分に結合させながらも、重合代(ラップ量)をあまり確保できないようなドア構造(車種)に対して好適である。
請求項4記載の本発明によれば、上下方向リインフォースメントはドアヒンジが結合される部材であるため、ドアミラーの取付ベースの保持剛性がより一層高くなる。すなわち、一般にドアヒンジが結合される部分は高い剛性が確保されるように設計するので、上下方向リインフォースメントがドアヒンジとの結合面を含むように設定することにより、ドアミラーの取付ベースの保持剛性を確保するために高剛性の部材をそのまま活用することができる。
請求項5記載の本発明によれば、上下方向リインフォースメントにおける高剛性化された上端側部分をドアガラスよりも車両前方側に配置したので、当該高剛性化された上側部分に車室内側からアクセスすることができる。従って、ドアミラーの取付ベースの取付作業を車室内側から行うことができる。
請求項1記載の本発明に係る車両用ドア構造は、ドア外板を構成するドアアウタパネルと、ドア内板を構成するドアインナパネルと、ドアアウタパネルのドアベルトラインに沿って延在するドアベルトラインアウタリインフォースメントと、このドアベルトラインアウタリインフォースメントの前端側に配置されると共にドア上下方向に延在する上下方向リインフォースメントと、を含んで構成された車両用ドアに適用され、上下方向リインフォースメントの上端側部分をドアインナパネルから車両幅方向外側へ離間させると共に、当該上下方向リインフォースメントの上端側部分にドアベルトラインアウタリインフォースメントの前端部を結合させ、当該上下方向リインフォースメントの上端側部分にドアアウタパネル付けのドアミラーの取付ベースの取付部を固定する構成としたので、ドアミラーの取付部の結合面の剛性の向上及び高速走行時に作用する曲げモーメントのモーメントアームの短縮化を達成でき、その結果、ドアミラーの取付ベースの保持剛性を向上させることができ、所謂鏡面びびりの発生を抑制することができるという優れた効果を有する。
請求項2記載の本発明に係る車両用ドア構造は、請求項1記載の発明において、上下方向リインフォースメントの上端側部分とドアベルトラインアウタリインフォースメントの前端部との重合部にドアミラーの取付ベースの取付部を共締めしたので、より剛性の高い部分にドアミラーの取付部を固定することができ、その結果、ドアミラーの取付ベースの保持剛性をより一層向上させることができるという優れた効果を有する。
請求項3記載の本発明に係る車両用ドア構造は、請求項1記載の発明において、上下方向リインフォースメントの上端側部分とドアベルトラインアウタリインフォースメントの前端部との非重合部にドアミラーの取付ベースの取付部を締結することとしたので、ドアベルトラインアウタリインフォースメントを上下方向リインフォースメントの上端側部分に結合させながらも、重合代(ラップ量)をあまり確保できないようなドア構造(車種)に対して有効であるという優れた効果を有する。
請求項4記載の本発明に係る車両用ドア構造は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の発明において、上下方向リインフォースメントはドアヒンジが結合される部材であるため、ドアミラーの取付ベースの保持剛性をより一層高めることができるという優れた効果を有する。
請求項5記載の本発明に係る車両用ドア構造は、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の発明において、上下方向リインフォースメントにおける高剛性化された上端側部分をドアガラスよりも車両前方側に配置したので、ドアミラーの取付ベースの取付作業を車室内側から行うことができ、その結果、ドアミラーの取付ベースの保持剛性の向上とドアミラーの組付性の向上とを両立させることができるという優れた効果を有する。
以下、図1〜図6を用いて、本発明に係る車両用ドア構造の実施形態について説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印INは車両幅方向内側を示している。
図4には、本実施形態に係る車両用ドア構造が適用されたサイドドア10の側面図が示されている。また、図1及び図2、図3には、サイドドア10に取り付けられたドアミラー12の取付ベース14における縦断面図、横断面図がそれぞれ示されている。さらに、図5には、サイドドア10の分解斜視図が示されている。
これらの図に示されるように、サイドドア10は、ドア外板を構成するドアアウタパネル16と、ドア内板を構成するドアインナパネル18と、ドアアウタパネル16のドアベルトラインに沿って延在する長尺状のドアベルトラインアウタリインフォースメント20と、ドアインナパネル18のドアベルトラインに沿って延在する長尺状のドアベルトラインインナリインフォースメント22と、ドアヒンジリインフォースメント24と、上下一対のドアヒンジリテーナ26と、を含んで構成されている。まず最初に、これらの要素について概説する。
ドアアウタパネル16は略矩形平板状に形成されており、その前端上部にはドアミラー12を取り付けるための略三角形状の開口部28が形成されている。なお、図1等に示されるように、ドアミラー12は、ドアアウタパネル16の開口部28の形成位置に固定される略三角形状の取付ベース14と、この取付ベース14から車両幅方向外側へ張り出されて図示しないミラー(鏡面)を保持する樹脂製のミラーホルダ30、取付ベース14から車両幅方向内側へ向けて立設された複数(本実施形態では、三本)の取付部32と、ドアミラーホルダ30内に配設された図示しないミラー駆動ユニット等を駆動させるためのワイヤハーネス34と、を含んで構成されている。
上記ドアアウタパネル16の車室内側に配置されるドアインナパネル18は、ドアインナパネル一般面を構成するドアインナパネル本体部36と、このドアインナパネル本体部36の前端側に配置されてドアインナパネル本体部36の前端側に結合されるヒンジサイドパネル38と、によって構成されている。なお、ドアインナパネル18とドアアウタパネル16とはヘミング加工によって結合されている(図3等参照)。
図1〜図3及び図5に示されるように、ヒンジサイドパネル38は車両上下方向に沿って延在する長尺状の部材であり、平断面形状が略階段形状となるように形成されている。より詳細に説明すると、図2及び図3に示されるように、ヒンジサイドパネル38は、ドアアウタパネル16の外周部に結合される前端部38Aと、この前端部38Aの根元から車両幅方向内側へ屈曲されてドアアウタパネル16に対して略直交する面を成すドアヒンジ取付部38Bと、このドアヒンジ取付部38Bの内側の端部から車両後方側へ屈曲されてドアアウタパネル16に略対向して配置される中段部38Cと、この中段部38Cの根元から車両幅方向内側へ屈曲された屈曲部38Dと、この屈曲部38Dから車両後方側へドアアウタパネル16に対して略平行に延出されてドアインナパネル本体部36に結合される基部38Eと、によって構成されている。
上記構成のヒンジサイドパネル38におけるドアヒンジ取付部38Bには、上下一対のドアヒンジリテーナ26(図3参照)が配設されている。ドアヒンジリテーナ26は車両上下方向に細長い形状を成している。
また、ヒンジサイドパネル38の上端側の外側面には、「上下方向リインフォースメント」としてのドアヒンジリインフォースメント24が配設されている。ドアヒンジリインフォースメント24はプレート状に形成されており、プレス成形によって構成されている。より詳細に説明すると、ドアヒンジリインフォースメント24は、ヒンジサイドパネル38のドアヒンジ取付部38Bに面接触状態で当接される前端部24Aと、この前端部24Aの内側の端部から車両後方側へ屈曲されてヒンジサイドパネル38の中段部38Cに面接触状態で当接される中間部24Bと、この中間部24Bの車両後方側の端部から車両幅方向外側(ドアアウタパネル16側)へ屈曲されてヒンジサイドパネル38から離間された棚部24Cと、この棚部24Cの根元からヒンジサイドパネル38の基部38Eに対して略平行となるように車両後方側へ屈曲された延出部24Dと、によって構成されている。
図5に示されるように、上述したドアヒンジリインフォースメント24の延出部24Dは、ドアベルトラインインナリインフォースメント22の前端部に結合されるようになっている。また、ドアヒンジリインフォースメント24の前端部24Aには上下一対のボルト挿通孔40が形成されており、上側のドアヒンジリテーナ26とヒンジサイドパネル38のドアヒンジ取付部38Bとの間に挟持されている(図3参照)。
ここで、本実施形態では、上述したドアヒンジリインフォースメント24の上端側部分24Eが車両上方側へ延長されており(つまり、車両上方側へ大型化されており)、又ドアベルトラインアウタリインフォースメント20の前端部20Aが車両前方側へ延長されている。
より具体的に説明すると、ドアヒンジリインフォースメント24の上端側部分24Eとドアベルトラインアウタリインフォースメント20の前端部20Aとが側面視で重合(オーバーラップ)するように、ドアヒンジリインフォースメント24については車両上方側へ延長させ、ドアベルトラインアウタリインフォースメント20については車両前方側へ延長させている。さらに、ドアヒンジリインフォースメント24の棚部24Cをヒンジサイドパネル38から車両幅方向外側へ離間させ、ドアアウタパネル16側へ近付けるようなオフセット配置を採用している。
また、車両上方側へ延長された棚部24Cの上端側には、ドアミラー12の取付部32と同軸上に複数のボルト挿通孔42が形成されている。また、前記の如く、ドアベルトラインアウタリインフォースメント20の前端部20Aはドアヒンジリインフォースメント24の棚部24Cと重合するように車両前方側へ延長されており、その前端部20Aには前記ボルト挿通孔42と同軸上に複数のボルト挿通孔44が形成されている。これに対応して、ヒンジサイドパネル38の基部38Eには、前記ボルト挿通孔42、44と同軸上となる位置に作業穴46が形成されている。
そして、取付ベース14の取付部32がドアアウタパネル16の外側から開口部28内へ挿入されて、ドアヒンジリインフォースメント24の上端側部分24Eとドアベルトラインアウタリインフォースメント20の前端部20Aとの重合部に、ボルト48で共締めされている。なお、ドアヒンジリインフォースメント24の上端側部分24Eとドアベルトラインアウタリインフォースメント20の前端部20Aとの重合部は、ボルト締結前に予めスポット溶接により結合されている。
組付後の状態では、ドアミラー12の取付部32の取付位置が、ドアフレーム50(図2、図3参照)に保持されたドアガラス52の前端部52Aよりも車両前方側に配置されている。
(本実施形態の作用・効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
本実施形態に係る車両用ドア構造では、ドアミラー12の取付ベース14の取付部32が、ドアアウタパネル16側に取り付けられる。具体的には、取付ベース14の取付部32がドアアウタパネル16の外側から開口部28内へ挿入されて、当該取付部32がドアベルトラインアウタリインフォースメント20の前端部20Aに形成されたボルト挿通孔44及びドアヒンジリインフォースメント24の棚部24Cに形成されたボルト挿通孔42に対して同軸上となるように位置決めされる。この状態でヒンジサイドパネル38の作業穴46から工具が挿入されて、ボルト48が取付部32の雌ねじに螺合されることにより、ドアヒンジリインフォースメント24の上端側部分24Eとドアベルトラインアウタリインフォースメント20の前端部20Aとの重合部に、ドアミラー12の取付部32が固定される。
ここで、本実施形態に係る車両用ドア構造では、ドアベルトラインアウタリインフォースメント20の前端側に配置されてドア上下方向に延在するドアヒンジリインフォースメント24の上端側部分24Eに、ドアベルトラインアウタリインフォースメント20の前端部20Aを(スポット溶接により予め)結合させたので、ドアヒンジリインフォースメント24の上端側部分24Eの剛性が高められる。そして、高剛性化されたドアヒンジリインフォースメント24の上端側部分24Eに、ドアアウタパネル16の外側からドアミラー12の取付ベース14の取付部32を挿入して固定する構成としたので、ドアミラー12の取付ベース14の保持剛性(取付剛性又は支持剛性と置き換えてもよい。)が高められる。
さらに、上記の如く、ドアミラー12の取付ベース14の取付面を規定するドアヒンジリインフォースメント24の上端側部分24Eはドアインナパネル18から車両幅方向外側へ離間して配置(オフセット配置)されているため、高速走行時にドアミラー12を介して取付ベース14に作用する曲げモーメントのモーメントアームL(図1参照)を短くすることができる。従って、取付ベース14を介してドアミラー12に伝わる振動を抑制することができ、ドアミラー12の鏡面のびびり音を低減することができる。
以上を総括すると、本実施形態に係る車両用ドア構造によれば、ドアミラー12の取付ベース14の保持剛性を向上させることができ、所謂鏡面びびりの発生を抑制することができる。
また、本実施形態に係る車両用ドア構造では、ドアヒンジリインフォースメント24の上端側部分24Eとドアベルトラインアウタリインフォースメント20の前端部20Aとの重合部にドアミラー12の取付ベース14の取付部32を共締めしたので、より剛性の高い二枚板部分にドアミラー12の取付部32を固定することができる。その結果、本実施形態によれば、ドアミラー12の取付ベース14の保持剛性をより一層向上させることができる。
さらに、本実施形態に係る車両用ドア構造では、ドアヒンジリインフォースメント24がドアヒンジが結合される部材であるため、ドアミラー12の取付ベース14の保持剛性がより一層高くなる。すなわち、一般にドアヒンジが結合される部分は高い剛性が確保されるように設計するので、ドアミラー12の取付ベース14の保持剛性を確保するために高剛性の部材をそのまま活用することができる。その結果、本実施形態によれば、ドアミラー12の取付ベース14の保持剛性をより一層高めることができる。
また、本実施形態に係る車両用ドア構造では、ドアヒンジリインフォースメント24における高剛性化された上端側部分24Eをドアガラス52よりも車両前方側に配置したので、当該高剛性化された上端側部分24Eに車室内側(ヒンジサイドパネル38の作業穴46から)からアクセスすることができる。従って、前述した要領で、ドアミラー12の取付ベース14の取付作業を車室内側から行うことができる。その結果、本実施形態によれば、ドアミラー12の取付ベース14の保持剛性の向上とドアミラー12の組付性の向上とを両立させることができる。
組付性に関して補足説明すると、ドアミラー12のワイヤハーネス34の配索経路をドアガラス52の前方側に確実に確保することができるので、この点についても作業性の向上を図ることができる。
〔上記実施形態の補足説明〕
なお、上述した本実施形態では、ドアヒンジリインフォースメント24の上端側部分24Eとドアベルトラインアウタリインフォースメント20の前端部20Aとの重合部にドアミラー12の取付部32を共締めする構成を採ったが、これに限らず、ドアミラー12の取付部32の結合相手となる部分が高剛性化されていれば、必ずしも重合部に共締めする必要はない。
例えば、図6に示されるように、ドアヒンジリインフォースメント24の上端側部分24E(棚部24C)にドアベルトラインアウタリインフォースメント60の前端部60Aを一部重ねてスポット溶接により予め結合しておき、締結部はドアヒンジリインフォースメント24の上端側部分24E(棚部24C)とドアベルトラインアウタリインフォースメント20の前端部60Aとの非重合部にて行うようにしてもよい。この場合、ドアヒンジリインフォースメント24の上端側部分24E(一枚板の棚部24C)にドアミラー12の取付部32が固定されることになるが、ドアベルトラインアウタリインフォースメント60の前端部60Aが当該上端側部分24Eにスポット溶接により予め結合されているので、棚部24Cはある程度高剛性化されている。従って、このような構成であっても、本発明の目的は達成される。
因みに、図6に示される構成は、ドアヒンジリインフォースメントの上端側部分とドアベルトラインアウタリインフォースメントの前端部との重合代(ラップ量)をあまり確保できないようなドア構造(車種)に対して功を奏する。
また例えば、ドアヒンジリインフォースメント24の上端側部分24Eにドアベルトラインアウタリインフォースメント20の前端部20Aを予め溶接接合せずに、当該上端側部分24Eと当該前端部20Aとの重合部にドアミラー12の取付部32を単純にボルト締めする構成を採ってもよい。このような構成も本発明には含まれる。仮にこのような構成を採った場合、予めスポット溶接で両者を結合することによる高剛性化は図れないが、結果的に二枚板の重合部にドアミラー12の取付部32を固定することができるので、一枚板の部分にボルト締めするよりは高剛性化が図られている。
本実施形態に係る車両用ドア構造の要部に係り、サイドドアに取り付けられたドアミラーの取付ベースにおける図4の1‐1線に沿う縦断面図である。 本実施形態に係る車両用ドア構造の要部に係り、サイドドアに取り付けられたドアミラーの取付ベースにおける図4の2‐2線に沿う横断面図である。 本実施形態に係る車両用ドア構造の要部に係り、サイドドアに取り付けられたドアミラーの取付ベースにおける図4の3‐3線に沿う横断面図である。 本実施形態に係る車両用ドア構造が適用されたサイドドアの側面図である。 図1乃至図4に示されるサイドドアの分解斜視図である。 変形例に係り、図2に対応する横断面図である。
符号の説明
10 サイドドア(車両用ドア)
12 ドアミラー
14 取付ベース
16 ドアアウタパネル
18 ドアインナパネル
20 ドアベルトラインアウタリインフォースメント
20A 前端部
24 ドアヒンジリインフォースメント(上下方向リインフォースメント)
24E 上端側部分
26 ドアヒンジリテーナ
32 取付部
52 ドアガラス
60 ドアベルトラインアウタリインフォースメント
60A 前端部

Claims (5)

  1. ドア外板を構成するドアアウタパネルと、
    ドア内板を構成するドアインナパネルと、
    ドアアウタパネルのドアベルトラインに沿って延在するドアベルトラインアウタリインフォースメントと、
    このドアベルトラインアウタリインフォースメントの前端側に配置されると共にドア上下方向に延在する上下方向リインフォースメントと、
    を含んで構成された車両用ドアに適用され、
    前記上下方向リインフォースメントの上端側部分をドアインナパネルから車両幅方向外側へ離間させると共に、当該上下方向リインフォースメントの上端側部分に前記ドアベルトラインアウタリインフォースメントの前端部を結合させ、
    当該上下方向リインフォースメントの上端側部分にドアアウタパネル付けのドアミラーの取付ベースの取付部が固定されている、
    ことを特徴とする車両用ドア構造。
  2. 前記上下方向リインフォースメントの上端側部分と前記ドアベルトラインアウタリインフォースメントの前端部との重合部に前記取付ベースの取付部を共締めした、
    ことを特徴とする請求項1記載の車両用ドア構造。
  3. 前記上下方向リインフォースメントの上端側部分と前記ドアベルトラインアウタリインフォースメントの前端部との非重合部に前記取付ベースの取付部を締結した、
    ことを特徴とする請求項1記載の車両用ドア構造。
  4. 前記上下方向リインフォースメントは、ドアヒンジが結合される部材である、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の車両用ドア構造。
  5. 前記高剛性化された上端側部分は、ドアガラスよりも車両前方側に配置されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の車両用ドア構造。
JP2005143849A 2005-05-17 2005-05-17 車両用ドア構造 Pending JP2006321266A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005143849A JP2006321266A (ja) 2005-05-17 2005-05-17 車両用ドア構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005143849A JP2006321266A (ja) 2005-05-17 2005-05-17 車両用ドア構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006321266A true JP2006321266A (ja) 2006-11-30

Family

ID=37541263

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005143849A Pending JP2006321266A (ja) 2005-05-17 2005-05-17 車両用ドア構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006321266A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100903333B1 (ko) 2007-12-14 2009-06-18 현대자동차주식회사 차량 검사구용 도어더미
WO2009125528A1 (ja) * 2008-04-08 2009-10-15 本田技研工業株式会社 車両用ドア構造体およびその製造方法
WO2010092737A1 (ja) * 2009-02-11 2010-08-19 本田技研工業株式会社 車両用ドア構造体
JP2012056496A (ja) * 2010-09-10 2012-03-22 Suzuki Motor Corp 車両のドア構造
JP2015202719A (ja) * 2014-04-11 2015-11-16 マツダ株式会社 自動車のドアミラー支持構造
CN106891703A (zh) * 2015-12-17 2017-06-27 北汽福田汽车股份有限公司 车辆外后视镜的安装装置和车辆
CN111683830A (zh) * 2017-11-29 2020-09-18 三菱自动车工业株式会社 门镜安装结构
US10988005B2 (en) 2018-03-28 2021-04-27 Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki Vehicle door structure and method for manufacturing the same

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100903333B1 (ko) 2007-12-14 2009-06-18 현대자동차주식회사 차량 검사구용 도어더미
US8418408B2 (en) 2008-04-08 2013-04-16 Honda Motor Co., Ltd. Vehicle door structure and method for fabricating the same
WO2009125528A1 (ja) * 2008-04-08 2009-10-15 本田技研工業株式会社 車両用ドア構造体およびその製造方法
JP2009269591A (ja) * 2008-04-08 2009-11-19 Honda Motor Co Ltd 車両用ドア構造体およびその製造方法
EP2233334A1 (en) * 2008-04-08 2010-09-29 Honda Motor Co., Ltd. Vehicle door structure and method of producing the same
EP2233334A4 (en) * 2008-04-08 2011-02-23 Honda Motor Co Ltd VEHICLE DOOR STRUCTURE AND METHOD FOR THE PRODUCTION THEREOF
JP5443397B2 (ja) * 2009-02-11 2014-03-19 本田技研工業株式会社 車両用ドア構造体
WO2010092737A1 (ja) * 2009-02-11 2010-08-19 本田技研工業株式会社 車両用ドア構造体
US8727420B2 (en) 2009-02-11 2014-05-20 Honda Motor Co., Ltd. Vehicle door structure
CN103991368A (zh) * 2009-02-11 2014-08-20 本田技研工业株式会社 车门构造体
US9102218B2 (en) 2009-02-11 2015-08-11 Honda Motor Co., Ltd. Vehicle door structure
JP2012056496A (ja) * 2010-09-10 2012-03-22 Suzuki Motor Corp 車両のドア構造
JP2015202719A (ja) * 2014-04-11 2015-11-16 マツダ株式会社 自動車のドアミラー支持構造
CN106891703A (zh) * 2015-12-17 2017-06-27 北汽福田汽车股份有限公司 车辆外后视镜的安装装置和车辆
CN111683830A (zh) * 2017-11-29 2020-09-18 三菱自动车工业株式会社 门镜安装结构
US10988005B2 (en) 2018-03-28 2021-04-27 Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki Vehicle door structure and method for manufacturing the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006321266A (ja) 車両用ドア構造
US9248865B2 (en) Vehicle body front structure
US8556336B2 (en) Vehicle body panel joining structure
JP4243833B2 (ja) サイドメンバとバンパビームとの取り付け構造
US10807644B2 (en) Vehicle front structure
JP5776560B2 (ja) 自動車の車体前部構造
US20110266833A1 (en) Vehicle body reinforcing structure
CN109204510B (zh) 车身前部构造
JP2006327284A (ja) 自動車のルーフ構造
JP6610595B2 (ja) 車両用ピラー構造
JP2010105585A (ja) 自動車のステアリング支持構造
JP2013248982A (ja) 車体フレーム構造
JP2020044976A (ja) 車両の前部車体構造
CN112455542A (zh) 车辆用副车架
JP2006137208A (ja) 車両の後部車体構造
CN110949518A (zh) 前副车架结构
JP4085889B2 (ja) カウルカバ構造
JP2015013502A (ja) 車両用ドア
JP5321734B2 (ja) インストルメントパネルモジュール
JP6055745B2 (ja) 車両の後部車体構造
JP2014131888A (ja) 自動車の車体
JP4329379B2 (ja) センタピラー下部とサイドシルとの結合構造
JP2009018768A (ja) 自動車のドア構造
KR20080024730A (ko) 차량용 도어 힌지 어셈블리
JP2006218995A (ja) 自動車の後部車体構造