JP5776560B2 - 自動車の車体前部構造 - Google Patents

自動車の車体前部構造 Download PDF

Info

Publication number
JP5776560B2
JP5776560B2 JP2012006430A JP2012006430A JP5776560B2 JP 5776560 B2 JP5776560 B2 JP 5776560B2 JP 2012006430 A JP2012006430 A JP 2012006430A JP 2012006430 A JP2012006430 A JP 2012006430A JP 5776560 B2 JP5776560 B2 JP 5776560B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
cowl
connecting member
brace
width direction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012006430A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013144525A (ja
Inventor
孝宏 須崎
孝宏 須崎
崇 八尾
崇 八尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2012006430A priority Critical patent/JP5776560B2/ja
Priority to US13/741,152 priority patent/US8690230B2/en
Publication of JP2013144525A publication Critical patent/JP2013144525A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5776560B2 publication Critical patent/JP5776560B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D25/00Superstructure or monocoque structure sub-units; Parts or details thereof not otherwise provided for
    • B62D25/08Front or rear portions
    • B62D25/081Cowls
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D25/00Superstructure or monocoque structure sub-units; Parts or details thereof not otherwise provided for
    • B62D25/04Door pillars ; windshield pillars
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D25/00Superstructure or monocoque structure sub-units; Parts or details thereof not otherwise provided for
    • B62D25/08Front or rear portions
    • B62D25/14Dashboards as superstructure sub-units
    • B62D25/145Dashboards as superstructure sub-units having a crossbeam incorporated therein

Description

本発明は、自動車の車体前部構造に関する。
下記特許文献1に記載された自動車用フロントピラー構造では、フロントピラーリインフォースメントとフロントピラーインナパネルとによって閉断面が形成されており、この閉断面は、閉断面に交差する方向(上下方向)において、略一定の大きさに形成されている。
また、フロントピラーインナパネルの車両幅方向内側には、インパネリインフォースブラケットが設けられており、インパネリインフォースブラケットの前端部が、フロントピラーリインフォースメントとフロントピラーインナパネルとの結合部分に結合されている。さらに、インパネリインフォースブラケットは、カウルブレースによって、フロントピラーの車両前方に配置されたカウルと連結されている。
特開平11−115801号公報
しかしながら、この自動車用フロントピラー構造では、フロントピラーとラップするバリア側面衝突時に、カウル等のフロントピラーの周辺部材への側面衝突荷重の伝達が十分でないため、主にインパネリインフォースメントが側面衝突荷重を受ける。これにより、フロントピラーの断面が崩れて、フロントピラーが折れ曲がる可能性がある。
本発明は、上記事実を考慮し、側面衝突時におけるフロントピラーの折れ曲がりを抑制できる自動車の車体前部構造を提供することを目的とする。
請求項1に記載の自動車の車体前部構造は、フロントピラーインナパネルの車両後側の部分に形成され、平断面視においてその一般面よりも車両幅方向内側へ突出された突出部と、車両幅方向に延在されて車両前後方向に沿った側断面視において上方に開放されたカウルの前端部と後端部とを連結する第1連結部材と、前記カウルの車両後方かつ前記フロントピラーインナパネルの車両幅方向内側において車両前後方向に延在され、前端部が前記第1連結部材と車両前後方向に重なるように前記カウルの後端部に固定されると共に、後端部がインパネリインフォースメントに結合されたブラケットと共に前記突出部に固定された第2連結部材と、を備えている。
請求項1に記載の本発明では、車両前後方向に沿った側断面視において上方に開放されたカウルが車幅方向に延在されている。
ここで、第2連結部材が、カウルの車両後方かつフロントピラーインナパネルの車両幅方向内側において、車両前後方向に延在されている。そして、第2連結部材の前端部がカウルの後端部に固定されると共に、第2連結部材の後端部が、インパネリインフォースメントに結合されたブラケットと共にフロントピラーインナパネルに固定されている。このため、フロントピラーとラップするバリア側面衝突時には、側面衝突荷重が、ブラケットを介してインパネリインフォースメントに伝達されると共に、第2連結部材を介してカウルにも伝達される。
しかも、第1連結部材によってカウルの前端部と後端部とが連結されており、第2連結部材の前端部が、第1連結部材と車両前後方向に重なるようにカウルの後端部に固定されている。このため、第1連結部材によって、カウルが補強されると共に、カウルの後端部に伝達された側面衝突荷重が効率よくカウルの前端部へ伝達される。したがって、側面衝突荷重が、インパネリインフォースメントだけでなく、カウルにも確実に伝達されるため、側面衝突時におけるフロントピラーの折れ曲がりが抑制される。
また、フロントピラーインナパネルに突出部が形成されており、突出部は、平断面視において、フロントピラーインナパネルの一般面よりも車両幅方向内側へ突出されている。そして、この突出部に第2連結部材の後端部がブラケットと共に固定されている。
このため、第2連結部材の車両前方の部分とフロントピラーインナパネルの一般面との間に隙間が形成されるため、バリア側面衝突時における第2連結部材と当該一般面との干渉を抑制できる。これにより、第2連結部材及びブラケットにおける側面衝突荷重が作用する位置を確実に設定できる。
さらに、突出部は、フロントピラーインナパネルの車両後側の部分に形成されているため、第2連結部材及びブラケットと突出部との固定部位からインパネリインフォースメントまでの距離を短く設定できる。したがって、ブラケットに入力された側面衝突荷重によってインパネリインフォースメントに作用する曲げモーメントを小さくできるため、インパネリインフォースメントの屈曲を抑制しつつ側面衝突荷重を受けることができる。
請求項に記載の自動車の車体前部構造は、請求項1の発明において、前記第2連結部材が、平面視において、前記後端部から前記前端部へ向かうに従い車両幅方向内側へ傾斜して延設されている。
請求項に記載の本発明では、平面視において、第2連結部材が、後端部から前端部へ向かうに従い車両幅方向内側へ傾斜して延設されているため、第2連結部材が、後端部から前端部へ車両前方に延設される場合に比して、第2伝達部材の延設方向を側面衝突荷重の方向に接近させることができる。これにより、バリア側面衝突時における側面衝突荷重を効果的にカウルへ伝達できる。
請求項に記載の自動車の車体前部構造は、請求項1又は請求項2の発明において、前記第2連結部材が、側面視において、前記インパネリインフォースメントと同一高さに配置されている。
請求項に記載の本発明では、第2連結部材が、側面視において、インパネリインフォースメントと同一高さに配置されているため、側面衝突荷重をカウルへ効率よく分散できる。
請求項に記載の自動車の車体前部構造は、請求項3の発明において、前記第2連結部材が、車両のドアベルトライン部と同一高さで車両前後方向に沿って配置されている。
請求項に記載の本発明では、第2連結部材が、側面視において、車両のドアベルトライン部と同一高さで車両前後方向に沿って配置されているため、車両の前面衝突時においても、第2連結部材を介して前面衝突荷重を車両のドアベルトライン部(ベルトラインリインフォースメント)へ伝達できる。
請求項に記載の自動車の車体前部構造は、請求項1〜請求項の何れか1項に記載の発明において、前記第2連結部材は、車両前後方向に伸びる補強部を備えている。
請求項に記載の本発明では、第2連結部材が、車両前後方向に伸びる補強部を備えているため、車両上下方向及び車両前後方向における第2連結部材の曲げ剛性が高くなる。このため、第2連結部材に伝達された側面衝突荷重を効率よくカウルへ伝達できる。
請求項1に記載の自動車の車体前部構造によれば、側面衝突時におけるフロントピラーの折れ曲がりを抑制できる。
また、インパネリインフォースメントの屈曲を抑制しつつ側面衝突荷重を受けることができる。
請求項に記載の自動車の車体前部構造によれば、側面衝突荷重を効果的にカウルへ伝達できる。
請求項に記載の自動車の車体前部構造によれば、側面衝突荷重をカウルへ効率よく分散できる。
請求項に記載の自動車の車体前部構造によれば、車両の前面衝突時においても、第2連結部材を介して前面衝突荷重を車両のドアベルトライン部に伝達できる。
請求項に記載の自動車の車体前部構造によれば、第2連結部材に伝達された側面衝突荷重を効率よくカウルへ伝達できる。
本発明の実施の形態に係る自動車の車体前部構造が適用された車両の要部を示す車両右斜め後方から見た斜視図である。 図1に示される車両の要部を示す車両上方から見た平面図である。 図1に示される車両の要部を示す車両右方から見た側断面図(図1の3−3線断面図)である。 図1に示される車両の要部を示す車両上方から見た平断面図(図1の4−4線断面図)である。 本発明の実施の形態の変形例における自動車の車体前部構造が適用された車両の要部を示す車両上方から見た平断面図である。
図1には、本発明の実施の形態に係る自動車の車体前部構造Sが適用された車両10(自動車)の要部が斜視図にて示されている。なお、図面では、車両後方を矢印RRで示し、車両右方(車両幅方向一側)を矢印RHで示し、車両上方を矢印UPで示す。また、自動車の車体前部構造Sでは、車両幅方向において左右対称に構成されているため、車両左方における自動車の車体前部構造Sについて説明して、車両右方における自動車の車体前部構造Sについての説明は省略する。
この図に示すように、自動車の車体前部構造Sが適用された車両10は、車両10の側部におけるフロントドア開口部(図示省略)の車両前方に設けられたフロントピラー12と、フロントピラー12の車両前方かつウィンドシールドガラス(図示省略)の下縁に配置された「カウル」としてのカウル本体30と、「第1連結部材」としてのバルク50と、フロントピラー12の車両後側に配置されたインパネリインフォースメント(以下、「インパネR/F」と称する)68に結合された「ブラケット」としてのインパネリインフォースメントブラケット(以下、「インパネR/Fブラケット」と称する)60と、「第2連結部材」としてのブレース70と、を含んで構成されている。
図4に示すように、フロントピラー12は、フロントピラー12の車両幅方向外側部分を構成するサイメンアウタ14と、フロントピラー12の車両幅方向内側部分を構成するフロントピラーインナパネル16と、フロントピラーインナパネル16とサイメンアウタ14との間に配置されたフロントピラーリインフォースメント(以下、「フロントピラーR/F」と称する)24と、を含んで構成されている。
サイメンアウタ14は、車両上方から見た平断面視において、車両幅方向内側(右方)へ開放された略ハット形状に形成されて、車両上下方向に沿って延在されている。サイメンアウタ14の車両後方の端部には、後側フランジ部14Aが形成されており、後側フランジ部14Aは板厚方向を車両幅方向にして配置されている。また、サイメンアウタ14の車両前方の端部には、前側フランジ部14Bが形成されており、前側フランジ部14Bは板厚方向を略車両前後方向として配置されている。
フロントピラーインナパネル16は、サイメンアウタ14の開口部において、板厚方向を車幅方向として配置されると共に、車両上下方向に沿って延在されている。フロントピラーインナパネル16の車両後方の端部には、後側フランジ部16Aが形成されており、後側フランジ部16Aはサイメンアウタ14の後側フランジ部14Aと対向して配置されている。そして、この後側フランジ部16Aは、後述するフロントピラーR/F24の後側フランジ部24Aと共に、後側フランジ部14Aとスポット溶接等で接合されている。
また、フロントピラーインナパネル16の車両前方の端部には、前側フランジ部16Bが形成されており、前側フランジ部16Bは、車両幅方向内側に屈曲されて、サイメンアウタ14の前側フランジ部14Bと対向して配置されると共に、前側フランジ部14Bとスポット溶接等で接合されている。これにより、フロントピラーインナパネル16とサイメンアウタ14とによって閉断面が形成されている。
フロントピラーインナパネル16には、車両後方の部分において、突出部18が形成されている。突出部18は、フロントピラーインナパネル16の一般面22よりも車両幅方向内側へ突出されて、平断面視において、車両幅方向外側(左方)へ開放された略台形状に形成されている。また、突出部18の底壁20は、板厚方向を車両幅方向として配置されており、この底壁20の車両幅方向内側面には、後述するインパネR/Fブラケット60及びブレース70を締結するためのウェルドナット80が固定されている。そして、底壁20には挿通孔20Aが形成されており、挿通孔20Aは、ウェルドナット80と同軸上に配置されている。
フロントピラーR/F24は、平断面視において、車両幅方向内側へ開放された略ハット形状に形成されて、車両上下方向に沿って延在されている。フロントピラーR/F24の車両後方の端部には、車両後方へ屈曲された後側フランジ部24Aが形成されており、後側フランジ部24Aは、後側フランジ部14Aと後側フランジ部16Aの間に配置されて、両者と接合されている。また、フロントピラーR/F24の車両前方の端部は、サイメンアウタ14の側壁と対向する位置に配置されてこの側壁にスポット溶接等で接合されている。なお、フロントピラー12の車両後側には、フロントドア(図示省略)が設けられており、このフロントドアのベルトライン部には、図示しないベルトラインリインフォースメント(以下、「ベルトラインR/F」と称する)が車両前後方向に沿って設けられている。
図1及び図3に示すように、カウル本体30は、車両幅方向に延在されると共に、車両右方から見た側断面視において、上方に開放された略U字形状に形成されている。このカウル本体30は、カウル本体30の車両後方部分を構成するカウルアウタパネル32と、カウル本体30の車両前方部分を構成するカウルインナパネル34と、を含んで構成されており、カウルアウタパネル32とカウルインナパネル34とが、カウル本体30の底壁30Bにおいて、接合されている(なお、図3ではカウルアウタパネル32とカウルインナパネル34との接合部分を図示省略している)。そして、カウル本体30の車両前方の端部には、カウル側フランジ部36が形成されており、カウル側フランジ部36は車両前方へ屈曲されている。これにより、カウル本体30には、曲げ稜線部38と曲げ稜線部40と曲げ稜線部42とが形成されている。
また、カウル本体30は、車両幅方向両端部において、カウルサイドパネル44を有しており、カウルサイドパネル44は、カウルアウタパネル32及びカウルインナパネル34にスポット溶接等によって接合されている。さらに、カウル本体30の後側壁30C(後端部)の車両前側面には、後述するブレース70を締結するための一対のウェルドナット84が固定されており、これらウェルドナット84は車両上下方向に沿って配置されている(図3参照)。
このカウル本体30の内側には、車両幅方向両端部において、カウルリインフォースメント46が設けられており、カウルリインフォースメント46は、車両右方から見た側面視において、カウル本体30の底壁30B、前側壁30A、及びカウル側フランジ部36に沿った略クランク状に屈曲されている。そして、カウルリインフォースメント46は、スポット溶接等によってカウル本体30に接合されている。
図1〜図4示すように、バルク50は、矩形板状の板金により製作されると共に、車両右方から見て車両上方へ開放された略U字形状に屈曲されている。また、バルク50は、車両後方の端部を前述した一対のウェルドナット84の間に配置した状態で、カウル本体30の前側壁30A(前端部)と後側壁30C(後端部)との間に掛け渡されている。バルク50の車両後方の端部は、車両上方へ屈曲されて後側壁30Cと対向して配置されており、この端部の車両前側面には、ウェルドナット88が固定されている(図3参照)。そして、ボルト90が後述するブレース70を介してウェルドナット88に螺合されることで、バルク50がカウル本体30の後側壁30Cに締結(固定)される。また、バルク50の車両前方の端部は、車両右方から見て略クランク状に屈曲されて、カウルリインフォースメント46にスポット溶接等で接合されている。これにより、バルク50によって、カウル本体30の前側壁30A(前端部)と後側壁30C(後端部)とが連結されて、カウル本体30が補強されている。
さらに、バルク50には、バルク側ビード部52(広義には、「連結補強部」として把握される要素である)が形成されており、バルク側ビード部52は、車両上方へ突出されると共に、車両前後方向に沿って伸びている。
インパネR/Fブラケット60は、車両右方から見て、略三角形板状に形成されて、フロントピラーインナパネル16の車両幅方向内側に設けられている。インパネR/Fブラケット60の車両前方の端部には、円形状の取付孔62が設けられており(図4参照)、取付孔62はウェルドナット80と同軸上に配置されている。この取付孔62内にはボルト82が挿入されており、このボルト82がウェルドナット80と螺合されることで、インパネR/Fブラケット60が後述するブレース70と共にフロントピラーインナパネル16に固定(締結)されている。
インパネR/Fブラケット60には、車両前方端を除く周縁部において、ブラケット側フランジ部64が一体に形成されており、ブラケット側フランジ部64は、インパネR/Fブラケット60から車両幅方向内側へ突出されている。
このインパネR/Fブラケット60の車両上方かつフロントピラー12の車両後側には、パイプ状のインパネR/F68が設けられている。インパネR/F68は、インパネR/Fブラケット60とフロントピラーインナパネル16との締結部位から距離L離間して、車両幅方向に沿って延在されている(図4参照)。
そして、インパネR/Fブラケット60の外周部には、取付部66が設けられており、取付部66は、インパネR/F68の外周部に対応して円弧状に湾曲して形成されて、インパネR/F68と溶接等により結合されている(図3参照)。これにより、インパネR/Fブラケット60によって、フロントピラーインナパネル16とインパネR/F68とが連結されている。
ブレース70は、板金により製作されており、車両右方から見て略平行四辺形状に形成されている。そして、ブレース70は、インパネR/F68と同一高さの位置において、フロントピラーインナパネル16の車両幅方向内側に設けられている。また、ブレース70は、側面視において、前述したフロントドアのベルトラインR/Fと同一高さ位置で車両前後方向に沿って配置されている。ブレース70の車両後方の端部には、後側ブレース固定部72が形成されており、後側ブレース固定部72は板厚方向を車両幅方向としてインパネR/Fブラケット60の車両前方端部に対向して配置されている。この後側ブレース固定部72には、円形状の固定孔72Aが設けられており(図4参照)、固定孔72Aはウェルドナット80と同軸上に配置されている。そして、固定孔72A内に前述したボルト82が挿通されて、ブレース70がインパネR/Fブラケット60と共にフロントピラーインナパネル16に締結(固定)されている。
また、ブレース70は、平面視において、後側ブレース固定部72から車両前方へ向かうに従い車両幅方向内側へ傾斜して延設されており、ブレース70の車両前側部分とフロントピラーインナパネル16の一般面22との間には、隙間Gが形成されている(図4参照)。ブレース70の車両前方の端部には、前側ブレース固定部74が形成されており、前側ブレース固定部74は車両幅方向内側へ屈曲されて、カウル本体30の後側壁30C(後端部)及びバルク50の車両後方端部に対向して配置されている。また、前側ブレース固定部74の幅寸法W1はバルク50の幅寸法W2に比して小さく設定されており、前側ブレース固定部74が、バルク50の幅内に収まるように配置されている(図4参照)。つまり、車両前後方向において、前側ブレース固定部74とバルク50の車両後方の端部とが重なるように配置されている。そして、前側ブレース固定部74には、一対のボルト86が貫通されてウェルドナット84と螺合されると共に、ボルト90が貫通されてウェルドナット88と螺合されることで、ブレース70がカウル本体30の後側壁30Cに締結(固定)されている。
さらに、ブレース70には、「補強部」としてのブレース側ビード部76が設けられており、ブレース側ビード部76は車両幅方向内側へ突出されると共に、ブレース70に沿って車両前後方向に伸びている。
次に、本実施の形態の作用及び効果について説明する。
上記のように構成された車両10では、フロントピラー12とラップするバリア側面衝突時に、車両幅方向内側への側面衝突荷重がフロントピラー12に入力される。
ここで、ブレース70が、カウル本体30の車両後方かつフロントピラーインナパネル16の車両幅方向内側において、車両前後方向に延在されている。そして、ブレース70の前側ブレース固定部74が、ボルト86及びウェルドナット84によって、カウル本体30の後側壁30C(後端部)に締結(固定)されている。また、ブレース70の後側ブレース固定部72が、ボルト82及びウェルドナット80によって、インパネR/Fブラケット60と共にフロントピラーインナパネル16に締結(固定)されている。
このため、フロントピラー12に入力された側面衝突荷重が、インパネR/Fブラケット60に伝達される経路とブレース70に伝達される経路とに分散される。インパネR/Fブラケット60に伝達された荷重は、インパネR/Fブラケット60を介してインパネR/F68に伝達される。また、ブレース70に伝達された荷重は、ブレース70を介してカウル本体30に伝達される。
しかも、バルク50によって、カウル本体30の前側壁30A(前端部)と後側壁30C(後端部)とが連結されており、ブレース70の前側ブレース固定部74が、バルク50と車両前後方向に重なるようにカウル本体30の後側壁30C(後端部)に固定されている。
このため、バルク50によってカウル本体30が補強されると共に、カウル本体30の後側壁30Cに伝達された側面衝突荷重が、バルク50によって効率よくカウル本体30の前側壁30Aへ伝達される。これにより、側面衝突荷重をカウル本体30の曲げ稜線部38及び曲げ稜線部40へも伝達できる。したがって、側面衝突荷重が、インパネR/F68だけでなく、カウル本体30にも確実に伝達されるため、側面衝突時におけるフロントピラー12の折れ曲がりを抑制できる。
また、フロントピラーインナパネル16には、車両幅方向内側に突出された突出部18が形成されており、突出部18の底壁20にブレース70がインパネR/Fブラケット60と共に締結されている。
このため、ブレース70の車両前方の部分とフロントピラーインナパネル16の一般面22との間に隙間Gが形成されるため、バリア側面衝突時におけるブレース70と一般面22との干渉を抑制できる。つまり、ブレース70及びインパネR/Fブラケット60とフロントピラーインナパネル16との締結部位に側面衝突荷重が確実に作用する。これにより、ブレース70及びインパネR/Fブラケット60における側面衝突荷重が作用する位置を確実に設定できる。
さらに、突出部18は、フロントピラーインナパネル16の車両後側の部分に形成されている。このため、ブレース70及びインパネR/Fブラケット60とフロントピラーインナパネル16との締結部位からインパネR/F68までの距離Lを短く設定できる。したがって、図4に示すように、インパネR/Fブラケット60に入力された側面衝突荷重によってインパネR/F68に作用する矢印M方向の曲げモーメントを小さくできる。これにより、インパネR/F68の車幅方向中間部が車両後方へ突出するような屈曲を抑制しつつ、インパネR/F68が側面衝突荷重を受けることができる。
また、ブレース70は、平面視において、後側ブレース固定部72から前側ブレース固定部74へ向かうに従い車両幅方向内側へ傾斜して延設されている。このため、ブレース70が、後側ブレース固定部72から前側ブレース固定部74へ車両前方に延設される場合に比して、ブレース70の延設方向を側面衝突荷重の方向に接近させることができる。これにより、バリア側面衝突時における側面衝突荷重を、ブレース70によって効果的にカウル本体30へ伝達できる。
さらに、ブレース70はインパネR/F68と同一高さに配置されている。このため、側面衝突荷重をカウル本体30へ効率よく分散できる。
また、ブレース70は、側面視において、フロントドアのベルトラインR/F(ベルトライン部)と同一高さ位置で車両前後方向に沿って配置されている。このため、車両10の前面衝突時においても、前面衝突荷重をブレース70を介してベルトラインR/Fへ伝達できる。
さらに、ブレース70は、車両前後方向に伸びるブレース側ビード部76を備えている。このため、ブレース側ビード部76によって、車両上下方向及び車両前後方向におけるブレース70の曲げ剛性が高くなり、ブレース70に伝達された側面衝突荷重を効率よくカウル本体30へ伝達できる。
(変形例)
変形例では、本実施の形態と同様の構成をしているが、以下の点において異なる。図5に示すように、変形例では、フロントピラーインナパネル16の突出部18の底壁20が、車両前方へ伸びて前側フランジ部16Bと接続している。そして、この場合においても、底壁20とブレース70との間には、隙間Gが形成される。このため、バリア側面衝突時におけるブレース70とフロントピラーインナパネル16の車両前側部分との干渉を抑制できる。
なお、本実施の形態では、バルク50の幅寸法W2に比してブレース70の前側ブレース固定部74の幅寸法W1が小さく設定されており、前側ブレース固定部74がバルク50の幅内に収まるように配置されているが、前側ブレース固定部74の一部とバルク50の車両後方の端部の一部とが車両前後方向に重なるように配置してもよい。この場合においても、ブレース70からの側面衝突荷重を、バルク50を介してカウル本体30の前側壁30Aへ効率よく伝達できる。
また、本実施の形態では、カウル本体30内に、カウルリインフォースメント46が設けられているが、カウルリインフォースメント46を省略してもよい。この場合には、バルク50の車両前方の端部がカウル本体部30の前側壁30Aに接合される。
さらに、本実施の形態では、バルク50の車両後側の端部は、ボルト90及びウェルドナット88によって、カウル本体30の後側壁30Cに締結固定されている。これに替えて、バルク50の車両後側の端部を、スポット溶接等によって、カウル本体30の後側壁30Cに固定してもよい。
また、本実施の形態では、ブレース70及びインパネR/Fブラケット60が、ボルト82及びウェルドナット80によって、1箇所でフロントピラーインナパネル16に締結(固定)されている。これに替えて、ブレース70及びインパネR/Fブラケット60を、ボルト82及びウェルドナット80によって、2箇所でフロントピラーインナパネル16に締結(固定)してもよい。
16 フロントピラーインナパネル
18 突出部
22 一般面
30 カウル本体(カウル)
50 バルク(第1連結部材)
60 インパネリインフォースメントブラケット(ブラケット)
68 インパネリインフォースメント
70 ブレース(第2連結部材)
76 ブレース側ビード部(補強部)
S 自動車の車体前部構造

Claims (5)

  1. フロントピラーインナパネルの車両後側の部分に形成され、平断面視においてその一般面よりも車両幅方向内側へ突出された突出部と、
    車両幅方向に延在されて車両前後方向に沿った側断面視において上方に開放されたカウルの前端部と後端部とを連結する第1連結部材と、
    前記カウルの車両後方かつ前記フロントピラーインナパネルの車両幅方向内側において車両前後方向に延在され、前端部が前記第1連結部材と車両前後方向に重なるように前記カウルの後端部に固定されると共に、後端部がインパネリインフォースメントに結合されたブラケットと共に前記突出部に固定された第2連結部材と、
    を備えた自動車の車体前部構造。
  2. 前記第2連結部材が、平面視において、前記後端部から前記前端部へ向かうに従い車両幅方向内側へ傾斜して延設された請求項1に記載の自動車の車体前部構造。
  3. 前記第2連結部材が、側面視において、前記インパネリインフォースメントと同一高さに配置された請求項1又は請求項2に記載の自動車の車体前部構造。
  4. 前記第2連結部材が、側面視において、車両のドアベルトライン部と同一高さで車両前後方向に沿って配置された請求項3に記載の自動車の車体前部構造。
  5. 前記第2連結部材は、車両前後方向に伸びる補強部を備えた請求項1〜請求項4の何れか1項に記載の自動車の車体前部構造。
JP2012006430A 2012-01-16 2012-01-16 自動車の車体前部構造 Expired - Fee Related JP5776560B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012006430A JP5776560B2 (ja) 2012-01-16 2012-01-16 自動車の車体前部構造
US13/741,152 US8690230B2 (en) 2012-01-16 2013-01-14 Body front structure of vehicle

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012006430A JP5776560B2 (ja) 2012-01-16 2012-01-16 自動車の車体前部構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013144525A JP2013144525A (ja) 2013-07-25
JP5776560B2 true JP5776560B2 (ja) 2015-09-09

Family

ID=48779458

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012006430A Expired - Fee Related JP5776560B2 (ja) 2012-01-16 2012-01-16 自動車の車体前部構造

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8690230B2 (ja)
JP (1) JP5776560B2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102012023655A1 (de) * 2012-11-28 2014-05-28 GM Global Technology Operations LLC (n. d. Gesetzen des Staates Delaware) Kraftfahrzeug-Muldenmodul mit Dichtung
FR3011802B1 (fr) * 2013-10-11 2015-12-18 Renault Sas Dispositif de fixation d'une traverse de poste de conduite d'un vehicule automobile
KR101526398B1 (ko) * 2013-12-18 2015-06-05 현대자동차 주식회사 차량용 카울 크로스 멤버 마운팅 조립체
JP6137146B2 (ja) * 2014-11-27 2017-05-31 トヨタ自動車株式会社 車両側部構造
JP6191632B2 (ja) * 2015-02-16 2017-09-06 トヨタ自動車株式会社 車両用カウル部構造
JP2017001621A (ja) * 2015-06-15 2017-01-05 トヨタ自動車株式会社 車両前部構造
DE102015014646A1 (de) * 2015-11-12 2017-05-18 GM Global Technology Operations LLC (n. d. Gesetzen des Staates Delaware) Wasserkastenabdeckung für ein Kraftfahrzeug
FR3050974A1 (fr) * 2016-05-03 2017-11-10 Renault Sas Traverse de poste de conduite avec volume de rangement integre
US10093359B2 (en) * 2016-06-29 2018-10-09 Honda Motor Co., Ltd. Vehicle front frame assembly, and methods of use and manufacture thereof
US10239563B2 (en) * 2016-11-01 2019-03-26 Ford Global Technologies Llc Instrument panel to front cowl attachment
JP6930407B2 (ja) 2017-12-11 2021-09-01 トヨタ自動車株式会社 車両前部構造
KR102598948B1 (ko) * 2018-05-31 2023-11-07 현대자동차주식회사 차량용 카울 구조

Family Cites Families (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3596978A (en) * 1969-07-16 1971-08-03 Budd Co Combined a-post, cowl and wheelhouse structure
US4699419A (en) * 1985-07-03 1987-10-13 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Structure for connecting front pillar and cowl in vehicle
JPS6258260U (ja) * 1985-09-30 1987-04-10
US4819550A (en) * 1987-07-28 1989-04-11 Mazda Motor Corporation Air intake structure of an automobile
JPH01120480U (ja) * 1988-02-10 1989-08-15
JPH0764278B2 (ja) * 1988-07-30 1995-07-12 マツダ株式会社 自動車の前部車体構造
US5052742A (en) * 1989-06-30 1991-10-01 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Cowlside joint structure for use with vehicle
SE465668B (sv) * 1990-04-02 1991-10-14 Saab Automobile Frontparti foer motorfordon
US5411311A (en) * 1994-07-05 1995-05-02 Ford Motor Company Attachment apparatus for automotive structure brace
JP3480268B2 (ja) 1997-10-13 2003-12-15 株式会社豊田自動織機 自動車用フロントピラー構造
JP3307868B2 (ja) 1997-12-30 2002-07-24 ダイハツ工業株式会社 自動車の車体前側部補強構造
JP3565003B2 (ja) * 1998-04-02 2004-09-15 日産自動車株式会社 自動車の排水構造
JP3460943B2 (ja) 1998-04-20 2003-10-27 ダイハツ工業株式会社 自動車のカウル部構造
KR100320857B1 (ko) 1999-12-31 2002-01-26 이계안 자동차의 카울사이드부 보강구조
US6793275B1 (en) * 2001-11-27 2004-09-21 General Motors Corporation Load-bearing body panel assembly for a motor vehicle
JP2003165464A (ja) * 2001-12-03 2003-06-10 Toyota Motor Corp 車体前部構造
JP4144385B2 (ja) * 2003-03-12 2008-09-03 三菱自動車工業株式会社 自動車の車室前部の結合構造
JP4508026B2 (ja) 2005-07-27 2010-07-21 トヨタ自動車株式会社 フロントピラーとカウルとの結合構造
JP2008222185A (ja) * 2007-03-16 2008-09-25 Mazda Motor Corp 車体前部構造
DE602008000251D1 (de) * 2007-04-24 2009-12-17 Mazda Motor Vorderaufbau eines Fahrzeugs
JP5157833B2 (ja) * 2008-11-04 2013-03-06 トヨタ自動車株式会社 車体前部構造
US8128160B2 (en) * 2009-06-17 2012-03-06 Honda Motor Co., Ltd. Tower bar construction for a motor vehicle
JP5526644B2 (ja) * 2009-08-06 2014-06-18 マツダ株式会社 車両の車体構造
JP5449285B2 (ja) * 2011-09-26 2014-03-19 本田技研工業株式会社 車両前部構造及び車両のヒンジカバー取付方法

Also Published As

Publication number Publication date
US8690230B2 (en) 2014-04-08
US20130181482A1 (en) 2013-07-18
JP2013144525A (ja) 2013-07-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5776560B2 (ja) 自動車の車体前部構造
JP6235628B2 (ja) 自動車の車体構造
JP5867470B2 (ja) 車両前部構造
JP5987800B2 (ja) 車体前部構造
JP6252617B2 (ja) 車両の側部車体構造
EP2740651A1 (en) Vehicle body lateral structure
JP6557046B2 (ja) 車体後部構造
JP2008137483A (ja) 車体前部構造
JP7067334B2 (ja) 車両後部構造
JP4544151B2 (ja) 車両側部構造
JP5096534B2 (ja) 自動車の車体側部構造
JP5076718B2 (ja) 自動車の前部車体構造
JP6136708B2 (ja) 自動車のフェンダ支持構造
JP5515956B2 (ja) 車両の上部車体構造
JP6605561B2 (ja) 自動車の車体構造
JP5883615B2 (ja) 自動車のピラー部構造
JP5968635B2 (ja) 自動車の車体前部構造
JP6482236B2 (ja) 自動車のピラー補強構造
JP6136698B2 (ja) 車体の前部構造
JP7177814B2 (ja) 車体前部構造
JP7397025B2 (ja) 車両後部構造
JP6166789B2 (ja) 車体後部構造
JP6112002B2 (ja) 車両カウルサイド構造
JP4894487B2 (ja) 車体前部構造
JP6489137B2 (ja) 車両の前部車体構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20141209

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20141211

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150204

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150609

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150622

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5776560

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees