JP6252617B2 - 車両の側部車体構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両におけるヒンジピラー及びその周辺部の側部車体構造に関し、車両の車体構造の技術分野に属する。
一般に、車両の前方衝突時には、車両の車体前部において車体前後方向に延びるように設けられた左右一対のフロントサイドフレームが潰れることで衝撃荷重が吸収されると共に、該フロントサイドフレームを経由して車体各部へ衝撃荷重が分散されることで、車室の変形が抑制される。
一方、例えば車体幅方向でフロントサイドフレームよりも外側の領域と衝突物が重複する所謂スモールオーバラップ衝突が起こった場合、当該オーバラップ領域に配置された前輪が車体に対して相対的に後退して、車体上下方向に延びるヒンジピラーに、前記前輪から衝撃荷重が入力されることがある。
このようにしてヒンジピラーに入力された衝撃荷重は、ヒンジピラーの下端部から車体後方側へ延びるサイドシル、ヒンジピラーの上端部から車体後上方側に延びるフロントピラー、及び、ヒンジピラーの周辺部に取り付けられるフロントドアのインパクトバー等を経由して、車体後方側へ分散される。このようにしてヒンジピラーから車体後方側の各部へ荷重分散されることにより、ヒンジピラー及びダッシュパネルの後退、ひいては車室の変形が抑制される。
一般に、ヒンジピラーには、車体上下方向に連続する閉断面が形成されており、これにより、ヒンジピラーの下端側から上端側に向かう荷重伝達又は上端側から下端側に向かう荷重伝達が良好に果たされる。また、サイドシルには、車体前後方向に連続する閉断面が形成されており、これにより、サイドシルによる車体後方側への荷重伝達が良好に果たされる。
ここで、車体前方側からヒンジピラーに入力される衝撃荷重によってサイドシルの前端部に座屈が生じると、サイドシルを経由した車体後方側への荷重分散を効果的に果たせない問題がある。
この問題に対しては、例えば特許文献1に開示されているように、ヒンジピラーの下端部とサイドシルの前端部との接続部の内部に、車体前後方向に延びる内側補強部材を配設して追加の閉断面を形成することにより、サイドシルの前端部の座屈が抑制されると考えられる。特許文献1の構成によれば、前記衝撃荷重は、ヒンジピラーの下端部から車体後方側へ延びるサイドシルを経由して、車体後方側へ効果的に分散される。
特開2013−159290号公報
上述の通り、従来の車両では、車体前方側からヒンジピラーに入力される衝撃荷重は、サイドシルやフロントピラー、フロントドアのインパクトバー等を経由して、車体後方側へ分散されるようになっている。しかしながら、従来の車両に備えられる側部車体構造には、車体後方側への荷重伝達をより安定的に図る上で、更なる改善の余地がある。
そこで、本発明は、車体前方側からヒンジピラーに入力される衝撃荷重を車体後方側へ効果的に分散させることが可能な車両の側部車体構造を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る車両の側部車体構造は次のように構成したことを特徴とする。
まず、請求項1に記載の発明は、
車体上下方向に延びるヒンジピラーと、
前記ヒンジピラーに配設されたヒンジレインフォースメントと、
前記ヒンジピラーに配設され、車体上下方向に延びる補強部材とを備えた車両の側部車体構造であって、
前記ヒンジレインフォースメントには、前記補強部材の所定部分に対して車体後方側に位置し、かつ、車体前方側から見て前記補強部材の所定部分と車体上下方向に重複するようにオーバラップ部が設けられ、
前記補強部材は、一部が前記ヒンジピラーに固定され、上端部が前記ヒンジピラーに非固定とされ、
前記ヒンジレインフォースメントのオーバラップ部は、前記補強部材の上端部に対して車体後方側に位置し、かつ、車体前方側から見て前記補強部材の上端部と車体上下方向に重複するように設けられていることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記ヒンジレインフォースメントは、前記ヒンジピラーに固定された底面部と、該底面部から車体幅方向内側に延びる側壁部とを有し、
前記ヒンジレインフォースメントのオーバラップ部は、前記側壁部を含むことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、
前記ヒンジレインフォースメントは、前記側壁部の車体幅方向内側の端部から車体前方側に延びる縁部を有し、
前記ヒンジレインフォースメントのオーバラップ部は、前記縁部を含むことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の発明において、
車体前後方向に延び、前記ヒンジピラーに接続されたサイドシルを備え、
前記補強部材は、一部が前記サイドシルに固定されていることを特徴とする。
まず、請求項1に記載の発明によれば、車体上下方向に延びる補強部材がヒンジピラーに配設されているので、ヒンジピラーにおいて車体上下方向で補強部材が設けられている部分(以下、「ヒンジピラーの補強部分」という)に衝撃荷重が入力されたときには、補強部材による剛性の向上によりヒンジピラーの折れが抑制される。
特に、ヒンジレインフォースメントに、補強部材の所定部分に対して車体後方側に位置し、かつ、車体前方側から見て前記補強部材の所定部分と車体上下方向に重複するようにオーバラップ部が設けられているので、車体前方側からヒンジピラーの補強部分に入力された衝撃荷重を受けた補強部材は、衝撃荷重によるモーメントを受けて、ヒンジピラーの補強部分と共に車体後方側に倒れる。そして、前記補強部材の所定部分が、ヒンジレインフォースメントに対して車体後方側に相対的に変位すると、ヒンジレインフォースメントのオーバラップ部又はその周辺部に当接する。これにより、ヒンジレインフォースメントがヒンジピラー及び補強部材の支持部として機能し、ヒンジピラーの車体後方側への更なる倒れが抑制される。更に、補強部材とヒンジレインフォースメントのオーバラップ部との当接により、前記衝撃荷重は、ヒンジピラーから補強部材を経由してヒンジレインフォースメントに伝達され、そして、ヒンジピラーの上端部から車体後上方側に延びるフロントピラーやヒンジピラーの周辺部に取り付けられるフロントドアのインパクトバーを経由して、車体後方側へ伝達される。
このようにして、ヒンジピラーの折れを抑制可能な補強部材を用いて、車体前方側からヒンジピラーの補強部分に入力された衝撃荷重を車体後方側へ効果的に分散させつつ、ヒンジピラーの倒れによる車室の変形を抑制することができる。
ここで、請求項1に記載の発明において、ヒンジピラーの補強部分とは、ヒンジピラーにおいて、車体上下方向で補強部材が固定されている部分をいう。
請求項1に記載の発明によれば、補強部材において、ヒンジピラーに固定されている部分は、ヒンジピラーに入力される衝撃荷重に対するヒンジピラーの剛性を高めることに寄与する。そして、補強部材は、ヒンジピラーの補強部分に入力された衝撃荷重を受けて、ヒンジピラーと共に車体後方側へ倒れる。一方、ヒンジピラーにおいて、補強部材の上端部周辺に位置する部分またはその周辺部では、車体後方側への倒れが生じにくい。その結果、車体前方側からヒンジピラーの補強部分に衝撃荷重が入力されたとき、補強部材の上端部は、ヒンジレインフォースメントに対して車体後方側に相対的に変位し、前記上端部に対して車体後方側に位置するヒンジレインフォースメントのオーバラップ部又はその周辺部に当接する。このようにして、上述の効果が具体的に達成される。
また、請求項2に記載の発明によれば、衝撃荷重を受けた補強部材がヒンジピラーの補強部分と共に車体後方側に倒れ、前記補強部材の所定部分が、ヒンジレインフォースメントに対して車体後方側に相対的に変位すると、ヒンジレインフォースメントの側壁部又はその周辺部に当接する。これにより、車体前方側からヒンジピラーの補強部分に入力された衝撃荷重は、ヒンジピラーから補強部材を経由してヒンジレインフォースメントの側壁部そして底面部へ伝達され、更に該底面部からインパクトバーやフロントピラーを経由して、車体後方側へ伝達される。このようにして、請求項1の効果が具体的に達成される。
また、請求項3に記載の発明によれば、衝撃荷重を受けた補強部材がヒンジピラーの補強部分と共に車体後方側に倒れ、前記補強部材の所定部分が、ヒンジレインフォースメントに対して車体後方側に相対的に変位すると、ヒンジレインフォースメントの側壁部ないし縁部又はその周辺部に当接する。これにより、車体前方側からヒンジピラーの補強部分に入力された衝撃荷重を受けた衝撃荷重は、ヒンジピラーから補強部材を経由してヒンジレインフォースメントの側壁部ないし縁部そして底面部へ伝達され、更に該底面部からインパクトバーやフロントピラーを経由して、車体後方側へ伝達される。このようにして、請求項1の効果が具体的に達成される。
また、請求項4に記載の発明によれば、ヒンジピラーに車体前方側から入力される衝撃荷重は、ヒンジピラーに接続されたサイドシルを経由して車体後方側へ伝達される。特に、補強部材の一部がサイドシルに固定されているので、ヒンジピラーの補強部分に入力された衝撃荷重の一部は、補強部材を経由してヒンジピラーからサイドシルへ、そして車体後方側へ伝達される。このようにして、車体後方側への衝撃荷重の伝達をより効果的に実現できる。
本発明の一実施形態に係る車両の側部車体構造を示す斜視図である。 ヒンジピラー及びサイドシルのインナ側の内部構造を示す斜視図である。 ヒンジピラー及びサイドシルのインナ側の内部構造を示す側面図である。 ヒンジピラー及びサイドシルのアウタ側の内部構造を示す斜視図である。 図4の部分拡大図である。 ヒンジピラー及びその内部を車体幅方向内側の斜め前方側から見た一部破断斜視図である。 ヒンジピラーレインフォースメントを示す斜視図である。 ヒンジレインフォースメント及びその周辺部を車体上方側から見た図4のA−A線断面図である。 本発明の他の実施形態において、ヒンジレインフォースメント及びその周辺部を車体上方側から見た図8に対応する断面図である。 ヒンジピラーの内部を車体前方側から見た断面図である。 ヒンジピラーの内部を車体上方側から見た図1のB−B線断面図である。 第1インナレインフォースメントを示す斜視図である。 第2インナレインフォースメントを示す斜視図である。 第3インナレインフォースメントを示す斜視図である。 第1〜第3インナレインフォースメント及びその周辺部を車体前方側から見た図3のC−C線、D−D線、E−E線断面図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る車両の側部車体構造の詳細を実施形態毎に説明する。なお、以下の説明において、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」等の方向を示す用語は、特段の説明がある場合を除いて、車両の前進走行時の進行方向を「前」とした場合における車体の各方向を指すものとする。また、添付図面では、車体幅方向に符号「X」、車体前後方向に符号「Y」、車体上下方向に符号「Z」を付している。
<I.全体構成>
図1は、本実施形態に係る側部車体構造を有する自動車1の車体左側の側部を示す斜視図である。なお、図1では、車体側部の表面を構成するキャブサイドアウタ48(図4等参照)の図示が省略されている。
図1に示すように、自動車1は、車体前後方向Yに延びるサイドシル4、及び、車体上下方向Zに延びるヒンジピラー20を備えている。ヒンジピラー20は、その下端部においてサイドシル4の前端部に接続されている。ヒンジピラー20の車体幅方向X外側部材を構成するヒンジピラーアウタ21には、後述するヒンジレイン50の底面部51が配置される凹状の側面部21aが、車体幅方向X外側に突出して設けられている。
サイドシル4は、車体の左右両側の側部にそれぞれ設けられており、左右のサイドシル4間にはフロアパネル(図示せず)が架設されている。ヒンジピラー20も、車体の左右両側の側部にそれぞれ設けられており、左右のヒンジピラー20間には、車体幅方向Xに延びるダッシュパネル(図示せず)が架設されている。
また、図1に示すように、自動車1は、ヒンジピラー20の上端部から斜め後上方に延びるフロントピラー30、該フロントピラー30の上端部から車体後方側に延びるルーフレール36、及び、サイドシル4とルーフレール36とに跨がって車体上下方向に延びるセンタピラー38を備えている。
自動車1の車体側部には、サイドシル4の上縁部、ヒンジピラー20の後縁部、フロントピラー30の後縁部、ルーフレール36の下縁部及びセンタピラー38の前縁部で囲まれたフロントドアのドア開口40が形成されている。ドア開口40の周縁において、ヒンジピラー20の後縁部の下端部とサイドシル4の上縁部の前端部との間には、湾曲コーナ部42が形成されている。
ドア開口40は、図示しないドア本体により開閉可能に覆われる。ドア本体には、側面衝突による衝撃荷重を吸収するためのインパクトバー110が車体前後方向に延びて設けられている。インパクトバー110は、その前端部111が後端部112に対して車体上方側に位置するように傾斜している。インパクトバー110の前端部111は、ヒンジ部材120(図8及び図10参照)を含むヒンジユニットの後端部に設けられたインパクトバー取付け面(図示せず)に取り付けられている。インパクトバー110の後端部112は、ドア本体の後縁部に設けられたインパクトバー取付け面(図示せず)に取り付けられている。
<II.ヒンジピラー20内部の構成>
[ヒンジピラー20]
ヒンジピラー20は、図4及び図5に示すように車体幅方向X内側に開放した断面ハット状のヒンジピラーアウタ21と、図2及び図3に示すように車体幅方向X外側に開放した断面ハット状のヒンジピラーインナロア22及びヒンジピラーインナアッパ23とを備えている。ヒンジピラーインナロア22とヒンジピラーインナアッパ23により、ヒンジピラー20の車体幅方向X内側部材が構成される。
図2及び図6に示すように、ヒンジピラーインナロア22とヒンジピラーインナアッパ23は、車体上下方向に連なるように配設されており、ヒンジピラーインナロア22の上端部とヒンジピラーインナアッパ23の下端部は相互に接合されている。
ヒンジピラーインナロア22及びヒンジピラーインナアッパ23は、それぞれ、ヒンジピラー20の車体幅方向X内側の面を構成する側面部22a,23a、ヒンジピラー20の車体前方側の面を構成する前面部22b,23b、ヒンジピラー20の車体後方側の面を構成する後面部22c,23c、前面部22b,23bの車体幅方向X外側の縁部に設けられた第1フランジ部22d,23d、及び、後面部22c,23cの車体幅方向X外側の縁部に設けられた第2フランジ部22e,23eを備えている。
ヒンジピラーインナロア22は、車体上下方向Zに延設されてヒンジピラー20の下端側部分を構成するピラー部22Aに加えて、該ピラー部22Aの下端部から湾曲しながら後下方へ延びる湾曲部22Bと、該湾曲部22Bの後端部から車体後方側へ延びる後方延長部22Cとを備えている。湾曲部22Bは、ヒンジピラー20の下端部とサイドシル4の前端部との接続部を構成しており、後方延長部22Cは、サイドシル4の一部を構成している。後方延長部22Cの後端部は、後述のサイドシルインナ6の前端部に接合されている。
ヒンジピラーインナロア22のピラー部22A、湾曲部22B及び後方延長部22Cは一体に連なっている。ヒンジピラーインナロア22を構成する側面部22a、前面部22b、後面部22c、第1フランジ部22d及び第2フランジ部22eは、ピラー部22Aだけでなく、湾曲部22B及び後方延長部22Cにおいてもそれぞれ連続して形成されている。湾曲部22B及び後方延長部22Cにおいて、前面部22bは下面部を構成し、後面部22cは上面部を構成している。
図2及び図3に示すように、ヒンジピラーアウタ21は、ヒンジピラー20の車体幅方向X外側の面を構成する側面部21a、ヒンジピラー20の車体前方側の面を構成する前面部21b、ヒンジピラー20の車体後方側の面を構成する後面部21c、前面部21bの車体幅方向X内側の縁部に設けられた第1フランジ部21d、及び、後面部21cの車体幅方向X内側の縁部に設けられた第2フランジ部21eを備えている。
図2から図4に示すように、ヒンジピラーアウタ21は、ヒンジピラーインナロア22及びヒンジピラーインナアッパ23の車体幅方向X外側に対向配置されており、ヒンジピラーアウタ21と、ヒンジピラーインナロア22及びヒンジピラーインナアッパ23とは、第1フランジ部21d,22d,23d同士の接合及び第2フランジ部21e,22e,23e同士の接合によって、相互に接合されている。
これにより、ヒンジピラーアウタ21とヒンジピラーインナロア22及びヒンジピラーインナアッパ23との間には、車体上下方向Zに連続する閉断面S1(図11参照)が形成されている。以下、当該閉断面を「ヒンジピラー20の閉断面S1」という。
図4及び図5に示すように、ヒンジピラーアウタ21の上端部は、フロントピラー30が車体幅方向X外側から重なるように、フロントピラー30に、例えばスポット溶接によって接合されて固定されている。
[ヒンジレイン50]
図4から図6に示すように、ヒンジピラーアウタ21とヒンジピラーインナロア22及びヒンジピラーインナアッパ23とで囲まれてなるヒンジピラー20の内部空間には、ヒンジレインフォースメント(以下、「ヒンジレイン」という)50が配設されている。ヒンジレイン50は、ヒンジピラーアウタ21及びヒンジピラーインナアッパ23よりも高い剛性を有する。なお、本明細書で説明する各パネル部材の剛性は、板厚や材質などを調節して適宜設定される。
図4、図5及び図10に示すように、ヒンジレイン50は、ヒンジピラーアウタ21に設けられた凹状の側面部21aに配置される底面部51と、該底面部51の上縁部から車体幅方向X内側に延びる上面部52と、底面部51の下縁部から車体幅方向X内側に延びる下面部53とを備えており、全体として車体前後方向Yから見てコ字状又はU字状に形成されている。底面部51の上縁部は、ヒンジピラーアウタ21とフロントピラー30との接合部に、又は該接合部に近接して配置されている。底面部51の下縁部は、ヒンジピラー20の高さ方向中央部よりも車体上方側に配置されている。
図8に示すように、ヒンジレイン50の底面部51は、該底面部51の前縁部から車体前方側に傾斜して車体幅方向X内側に延びる前側壁部51aと、前側壁部51aから車体前方側に延びる前縁部51bとを備えている。また、ヒンジレイン50の底面部51は、該底面部51の後縁部から車体後方側に傾斜して車体幅方向X内側に延びる後側壁部51cと、後側壁部51cから車体後方側に延びる後縁部51dとを備えている。
ヒンジレイン50の底面部51は、キャブサイドアウタ48及びフロントドア用のヒンジ部材120(図8及び図10参照)と共に、例えばボルトによってヒンジピラーアウタ21の側面部21aに接合されて固定されている。
図5及び図6に示すように、ヒンジレイン50の上面部52は、車体幅方向X内側に設けられた内側縁部52aと、車体前後方向Y両端部に設けられた前側縁部52b、後側縁部52cとを備えている。同様に、ヒンジレイン50の下面部53は、車体幅方向X内側に設けられた内側縁部53aと、車体前後方向Y両端部にそれぞれ設けられた前側縁部53b、後側縁部53cとを備えている。内側縁部52a,53aは、例えばボルトによってヒンジピラーインナアッパ23に接合されて固定されている。上面部52の前側縁部52b、後側縁部52cは、例えばスポット溶接によってそれぞれヒンジピラーアウタ21の前面部21bと後面部21cに接合されて固定されている。同様に、下面部53の前側縁部53b及び後側縁部53cは、例えばスポット溶接によってそれぞれヒンジピラーアウタ21の前面部21bと後面部21cに接合されて固定されている。詳細には図示していないが、ヒンジレイン50の上面部52において車体前後方向Y両端部に設けられた、前側縁部52b及び後側縁部52cとヒンジピラーアウタ21の前面部21b及び後面部21cとの接合部と、前面部21b及び後面部21cとフロントピラー30との接合部とは、車体上下方向に重複している。
ヒンジレイン50には、後述するヒンジピラーレインフォースメント100(以下、「ヒンジピラーレイン」という)の所定部分に対して車体後方側に位置し、かつ、車体前方側から見てヒンジピラーレイン100の所定部分と車体上下方向Zに重複するようにオーバラップ部が設けられている。この実施形態では、図8に示すように、ヒンジレイン50の底面部51に設けられる前側壁部51aが、ヒンジピラーレイン100の上端部103に対して車体後方側に位置し、かつ、車体前方側から見てヒンジピラーレイン100の上端部103と車体上下方向Zに重複するように設けられている。
[ヒンジピラーレインフォースメント100]
図2及び図4から図7に示すように、ヒンジピラー20には、車体上下方向Zに延びるヒンジピラーレイン100が配設されている。ヒンジピラーレイン100は、ヒンジピラーアウタ21の側面部21aの内側の面に沿って配設された側面補強部101と、ヒンジピラーアウタ21の前面部21bの内側の面(後面)に沿って配設された前面補強部102とを備えている。ヒンジピラーレイン100は、ヒンジピラーアウタ21よりも高い剛性を有する。
ヒンジピラーレイン100の側面補強部101は、上端部103と下端部104とを備えている。側面補強部101は、上端部103より車体下方側であって下端部104より車体上方側の位置で、ヒンジピラーアウタ21の側面部21aに例えばスポット溶接によって複数箇所接合されて固定されている。側面補強部101の上端部103は、ヒンジピラーアウタ21を含むいずれの部材にも非固定とされ(すなわち、固定されておらず)、側面部21aから車体幅方向X内側に離間して配置されている。側面補強部101の下端部104は、後述するサイドシルアウタ5に接合されて固定されている。
図5及び図7に示すように、ヒンジピラーレイン100の側面補強部101に設けられた上端部103は、車体前後方向Yに延びる車体上方側の先端部103aを有する。また、側面補強部101には、上端部103の先端部103aから、ヒンジレイン50の底面部51(の平らな部分)の前縁部及び下縁部に沿って弧状に延びる弧状部105が設けられている。
ヒンジピラーレイン100の前面補強部102は、側面補強部101の前縁部から車体幅方向X内側に延設されている。ヒンジピラーレイン100は、前面補強部102が設けられている高さ範囲では、車体上方側から見て断面L字状に形成されている。前面補強部102は、複数箇所設けられた接合部102a(図5及び図7参照)の位置で、ヒンジピラーアウタ21の前面部21bに例えばスポット溶接によって接合されて固定されている。
前記ヒンジピラーレイン100の所定部分は、ヒンジレイン50のオーバラップ部に対して車体前方側に位置し、かつ、車体前方側から見てヒンジレイン50のオーバラップ部と車体上下方向に重複するように設けられている。この実施形態では、図8に示すように、少なくとも、ヒンジピラーレイン100の上端部103が、ヒンジレイン50の前側壁部51aに対して車体前方側に位置し、かつ、車体前方側から見て上端部103と車体上下方向に重複している。後述するように、ヒンジピラーレイン100の所定部分は、ヒンジピラーアウタ21において車体上下方向でヒンジピラーレイン100が接合されている部分(以下、「ヒンジピラーアウタ21の補強部分」という)に車体前方側から入力される荷重を受けて、ヒンジレイン50に当接する当接部として機能する。
[ヒンジピラー20内部のその他の構成]
図2及び図4から図6に示すように、ヒンジピラー20には、外側補強パネル28が配設されている。外側補強パネル28は、全体的にヒンジピラーレイン100に対して車体後方側に配置されており、図2及び図11に示すように、ヒンジピラーレイン100が車体幅方向X外側から重なるように、ヒンジピラーレイン100に、例えばスポット溶接によって接合されて固定されている。外側補強パネル28は、断面L字状とされており、ヒンジピラーアウタ21の側面部21aと後面部21cに接合されている。図2に示すように、外側補強パネル28は、車体上方側では、ヒンジピラーレイン100よりも低い位置で終端している。
図1に示すように、外側補強パネル28の下端部は、ヒンジピラーアウタ21の下端部よりも車体下方側に突出して設けられており、後述のサイドシルアウタ5に接合されている。
図6に示すように、ヒンジピラー20の内部空間には、ヒンジピラーインナロア22及びヒンジピラーインナアッパ23とヒンジピラーアウタ21とに跨がる補強部材29が配設されている。該補強部材29は、車体前後方向Yから見てクランク状に形成されており、その車体幅方向X内側の縁部においてヒンジピラーインナアッパ23の下端部に接合され、車体幅方向X外側の縁部においてヒンジピラーレイン100及び外側補強パネル28を介してヒンジピラーアウタ21に接合されている。なお、図4においては、補強部材29の図示が省略されている。
図3に示すように、ヒンジピラーインナロア22の側面部22aには、車体上下方向Zに断続的に延びる屈曲促進部90が形成されている。屈曲促進部90は、車体前後方向Yに延びる横ビード部22gの後端、車体上下方向Zに延びる第1縦ビード部22hの上端及び下端、並びに、車体上下方向Zに延びる第2縦ビード部22iの上端及び下端を結びながら車体上下方向Zに断続的に延びるように形成されている。
横ビード部22g、第1縦ビード部22h及び第2縦ビード部22iは、側面部22aから車体幅方向X外側に膨出して形成されている。ヒンジピラーインナロア22の側面部22aにおいて、高い剛性を有する横ビード部22g、第1縦ビード部22h及び第2縦ビード部22iと、これらよりも剛性の低い周辺部との境界部は、ヒンジピラーインナロア22に入力される衝撃荷重に対する応力が集中しやすい応力集中部とされている。
これにより、車体前方側からヒンジピラー20に衝撃荷重が入力されたとき、ヒンジピラーインナロア22において、応力が集中しやすい屈曲促進部90,91が車体幅方向X外側に突出するような屈曲変形が促進される。
<III.サイドシル4内部の構成>
[サイドシル4]
サイドシル4は、図4及び図5に示すように車体幅方向X内側に開放した断面ハット状のサイドシルアウタ5と、図2及び図3に示すように車体幅方向X外側に開放した断面ハット状のサイドシルインナ6を備えている。
図2、図3及び図6に示すように、サイドシルインナ6は、サイドシル4の車体幅方向X内側の面を構成する側面部6a、該側面部6aの上縁から車体幅方向X外側に延びてサイドシル4の上面を構成する上面部6b、側面部6aの下縁から車体幅方向X外側に延びてサイドシル4の下面を構成する下面部6c、上面部6bの車体幅方向X外側の縁部から車体上方側に延びる上側フランジ部6d、及び、下面部6cの車体幅方向X外側の縁部から車体下方側に延びる下側フランジ部6eを備えている。
図4に示すように、サイドシルアウタ5は、サイドシル4の車体幅方向X外側の面を構成する側面部5a、該側面部5aの上縁から車体幅方向X内側に延びてサイドシル4の上面を構成する上面部5b、側面部5aの下縁から車体幅方向X内側に延びてサイドシル4の下面を構成する下面部5c、上面部5bの車体幅方向X内側の縁部から車体上方側に延びる上側フランジ部5d、及び下面部5cの車体幅方向X内側の縁部から車体下方側に延びる下側フランジ部5eを備えている。
サイドシルアウタ5は、サイドシルインナ6の車体幅方向X外側に対向配置されており、サイドシルアウタ5とサイドシルインナ6とは、例えばスポット溶接による上側フランジ部5d,6d同士の接合及び下側フランジ部5e,6e同士の接合によって、相互に接合されている。
これにより、サイドシルアウタ5とサイドシルインナ6との間には、車体前後方向Yに連続する閉断面S2(図15(c)参照)が形成されている。以下、当該閉断面を「サイドシル4の閉断面S2」という。
サイドシルアウタ5は、サイドシルインナ6よりも車体前方側に突出して配置されている。サイドシルアウタ5の前端部は、ヒンジピラー20の後縁部よりも車体前方側、より具体的には、車体前後方向Yにおいてヒンジピラーアウタ21の前面部21bと後面部21cとの間に位置している。すなわち、サイドシルアウタ5の前端部は、ヒンジピラー20とサイドシル4との接続部に配置されている。
図6に示すように、サイドシルアウタ5の前端部は、車体幅方向Xにおいてヒンジピラーアウタ21の側面部21aよりも内側且つヒンジピラーインナロア22の側面部22aよりも外側に位置している。すなわち、サイドシルアウタ5の前端部は、ヒンジピラー20の内部空間の下方に配置されている。サイドシルアウタ5の側面部5aの外側の面には、ヒンジピラーレイン100の下端部104(図7等参照)及び外側補強部材28の下端部と、ヒンジピラーアウタ21の側面部21aの下端部とが重ねて接合されている。
なお、図1に示すように、サイドシル4の前端部とヒンジピラー20の下端部との接合部には、ヒンジピラーアウタ21及びサイドシルアウタ5の外側の面に接合された補強部材7が配設されている。補強部材7は、車体前後方向Yに延設されており、補強部材7の前端側部分は、ドア開口40の湾曲コーナ部42に沿って前上方に延びるように湾曲している。
図6及び図15(b)に示すように、ヒンジピラー20の後縁部よりも車体前方側において、サイドシルアウタ5の下側フランジ部5eは、ヒンジピラーインナロア22の第1フランジ部22dに例えばスポット溶接によって接合されているが、サイドシルアウタ5の上側フランジ部5dは、いずれの部材にも接合されていない。すなわち、サイドシルアウタ5は、ヒンジピラー20の後縁部よりも車体前方側においては閉断面を形成しておらず、サイドシル4の閉断面S2は、ヒンジピラー20よりも車体後方側でのみ形成されている。
[サイドシル4内部のその他の構成]
図4に示すように、サイドシルアウタ5の内面には、車体前後方向Yに延びるサイドシルアウタ補強部材8が接合されている。サイドシルアウタ補強部材8は、サイドシルアウタ5の側面部5aに接合される側面補強部8aと、サイドシルアウタ5の上面部5bに接合される上面補強部8bと、サイドシルアウタ5の下面部5cに接合される下面補強部8cとを備えており、全体として車体前後方向Yから見て断面コ字状に形成されている。
サイドシルアウタ補強部材8の上面補強部8bの前端側部分には、その車体幅方向X内側の縁部から上方に延びるフランジ部8dが設けられている。該フランジ部8dは、サイドシルアウタ5の上側フランジ部5dに接合されている。
<IV.ヒンジピラー20とサイドシル4との接続部>
図2及び図3に示すように、ヒンジピラー20の下端部とサイドシル4の前端部との接続部には、車体前後方向Yに延びる第1インナレインフォースメント(以下、「第1インナレイン」という)60、第2インナレインフォースメント(以下、「第2インナレイン」という)70及び第3インナレインフォースメント(以下、「第3インナレイン」という)80が配設されている。
第1、第2、第3インナレイン60,70,80は、ヒンジピラーインナロア22及びサイドシルインナ6よりも高い剛性を有する。第1インナレイン60は、第2インナレイン70及び第3インナレイン80よりも高い剛性を有する。
図3、図12及び図15(a)に示すように、第1インナレイン60は、ヒンジピラーインナロア22の側面部22aの内面(車体幅方向X外側の面)に接合された断面ハット状の部材である。
第1インナレイン60は、ヒンジピラーインナロア22の側面部22aの車体幅方向X外側に対向する第1側面部61と、第1側面部61の上縁から車体幅方向X内側に延びる上面部62と、第1側面部61の下縁から車体幅方向X内側に延びる下面部63と、上面部62の車体幅方向X内側の縁部から上方に延びる上側フランジ部64と、下面部63の車体幅方向X内側の縁部から下方に延びる下側フランジ部65とを備えている。
第1側面部61は、その車体上下方向Z寸法が車体前方側に向かうに従って大きくなるような車体側面視ラッパ状に形成されている。第1側面部61は、その前端の下端部が後端の上端部よりも車体上方側に位置するように傾けて配置されている。
第1側面部61の前端部は、車体上下方向Zにおいてサイドシルインナ6の上面部6bよりも上方側に位置している。本実施形態では、第1側面部61の前端部全体がサイドシルインナ6の上面部6bよりも車体上方側に位置している。ただし、第1側面部61の前端部は、その上端側の一部がサイドシルインナ6の上面部6bよりも車体上方側に位置するように配置されてもよい。
上側フランジ部64は、上面部62の前端から中央部にかけて設けられており、ヒンジピラーインナロア22の側面部22aに接合されている。下側フランジ部65は、第2インナレイン70の後述するフランジ部73を介してヒンジピラーインナロア22の側面部22aに接合されている。
図3及び図13に示すように、第2インナレイン70は、ヒンジピラーインナロア22の側面部22aの車体幅方向X外側に対向する第2側面部71と、第2側面部71の上縁から車体幅方向X内側に延びる上面部72と、上面部72の車体幅方向X内側の縁部から上方に延びるフランジ部73とを備えている。
第2側面部71は、全体的には車体前後方向Yに延びるように配置されている。第2側面部71は、第1側面部61と略同一面上に配置されている。第2インナレイン70のフランジ部73は、上面部72の前端から中央部にかけて設けられており、第1インナレイン60の下側フランジ部65と共に、ヒンジピラーインナロア22の側面部22aに接合されている。
図3及び図14に示すように、第3インナレイン80は、ヒンジピラーインナロア22の側面部22aの車体幅方向X外側に対向する第3側面部81と、第3側面部81の下縁から車体幅方向X内側に延びる下面部82と、下面部82の車体幅方向X内側の縁部から下方に延びる下側フランジ部83と、第3側面部81の上縁から車体幅方向X外側に延びる上側フランジ部84とを備えている。
第3側面部81は、第2側面部71に沿って車体前後方向Yに延びるベース部81aと、ベース部81aにおける前端よりも車体後方側部分から上方に延びる上方延長部81bとを有する。ベース部81aは、第2側面部71の例えば外側の面に接合されており、上方延長部81bは、第1側面部61の例えば外側の面に接合されている。
ベース部81aは、第2側面部71の後端よりも車体後方側に突出して配置されており、ベース部81aの後端は、サイドシルインナ6の前端よりも車体後方側に配置されている。上方延長部81bは、第1側面部61における車体前後方向Yの中央よりも車体後方側部分に接合されている。
第3インナレイン80の下面部82は、第2インナレイン70の上面部72の車体下方側に対向配置されている。また、下面部82は、第2インナレイン70の後端よりも車体後方側において、ヒンジピラーインナロア22の後方延長部22Cにおける上面部22cとサイドシルインナ6の上面部6bとの車体下方側に対向配置されている。
第3インナレイン80の下側フランジ部83は、その前端側部分においてヒンジピラーインナロア22の側面部22aに接合され、後端側部分においてサイドシルインナ6の側面部6aに接合されている。
第3インナレイン80の上側フランジ部84は、ヒンジピラーインナロア22の後方延長部22Cにおける上面部22cとサイドシルインナ6の上面部6bとの内面(車体下方側の面)に沿って配置されており、これらの面に接合されている。
図15(a)に示すように、以上のように構成された閉断面構成部には、第1閉断面S3及び第2閉断面S4が車体前後方向Yに連続するように形成されており、車体前方側からヒンジピラー20に入力された衝撃荷重を、第1閉断面S3及び第2閉断面S4によって車体後方側へ伝達可能となっている。第1閉断面S3と第2閉断面S4は、車体上下方向Zに並ぶように形成されている。
第1閉断面S3は、ヒンジピラーインナロア22と第1インナレイン60との間に形成されている。第1閉断面S3の車体上下方向Z寸法は、車体前方側に向かうに従って大きくなっている。第1閉断面S3の車体幅方向X寸法は概ね一定とされており、第1閉断面S3の断面積は、車体前方側に向かうに従って大きくなっている。
車体上下方向Z寸法が最大とされた第1閉断面S3の前端部では、車体前方側からの衝撃荷重を車体上下方向に広い範囲で受けることができる。そのため、車体前方側からの衝撃荷重に対して、第1インナレイン60の前端部にかかる応力が分散されることで、第1閉断面S3の形状を良好に維持することができ、第1閉断面S3を経由した車体後方側への荷重伝達を効果的に実現できる。
第1インナレイン60の第1側面部61と上面部62との間に形成される第1閉断面S3のコーナ部C1は、図6に示すように車体後方側に向かって斜め下方に概ね直線状に延びる稜線L1を形成している。
図3に示すように、この稜線L1と、車体側面視においてヒンジピラーインナロア22の後方延長部22Cにおける上面部22cとサイドシルインナ6の上面部6bとによって形成される直線状のラインL2とは、ヒンジピラーインナロア22の上面部22cにおける湾曲部22Bを構成する部分によって形成される湾曲したラインL3を介して、車体前後方向Yにおいて相互に連続するように配置されている。
図15(a)に示すように、第2閉断面S4は、第1閉断面S3の車体下方側に間隔を空けて配置されている。第2閉断面S4は、ヒンジピラーインナロア22と、第2インナレイン70及び第3インナレイン80との間に形成されている。
第2閉断面S4の車体上下方向Z寸法、車体幅方向X寸法及び断面積は、車体前後方向Yの全長に亘って概ね一定とされている。したがって、第1閉断面S3及び第2閉断面S4の合計の車体上下方向Z寸法、及び合計の断面積は、車体前方側に向かうに従って大きくなっている。
図15(b)に示すように、第3インナレイン80の第3側面部81は、第1閉断面S3の外側において第1インナレイン60の第1側面部61に接合され且つ第2閉断面S4の外側において第2インナレイン70の第2側面部71に接合されている。そのため、第1閉断面S3及び第2閉断面S4の後端よりも車体後方側では、ヒンジピラーインナロア22と第3インナレイン80との間に、1つの集束閉断面S5が形成される。このようにして、第1閉断面S3及び第2閉断面S4は、これらの後端側において、1つの集束閉断面S5に集束されている。
この集束閉断面S5は、第1閉断面S3を構成する第1側面部61の外側と、第2閉断面S4を構成する第2側面部71の外側とに接合された第3側面部81を利用して形成されているため、該集束閉断面S5に、第1閉断面S3及び第2閉断面S4の後端側を容易に集束させることができる。
集束閉断面S5は車体前後方向Yに連続するように形成されている。集束閉断面S5の前端部は、車体前後方向Yにおいて、ヒンジピラーインナロア22の上面部22cにおける湾曲部22Bを構成する部分と重複する位置に配置されている(図3のB−B線参照)。集束閉断面S5の後端部は、サイドシルインナ6の前端部よりも車体後方側に配置されている(図3のC−C線参照)。
集束閉断面S5を形成する集束閉断面構成部は、第3インナレイン80の第3側面部81及び下面部82、ヒンジピラーインナロア22の側面部22a及び上面部22c、並びに、サイドシルインナ6の側面部6a及び上面部6bによって構成されている。
ヒンジピラーインナロア22の側面部22a及び上面部22c、並びに、サイドシルインナ6の側面部6a及び上面部6bは、集束閉断面S5だけでなく、サイドシル4の閉断面S2も構成している。このように、集束閉断面S5の後端側部分が、サイドシル4の閉断面S2と共通の部材を用いて構成されていることにより、集束閉断面S5の後端側がサイドシル4の閉断面S2に繋がっている。
<V.作用効果>
以上の構成により、車体前方側からヒンジピラーアウタ21の補強部分(車体上下方向でヒンジピラーレイン100がヒンジピラーアウタ21に接合されている部分)に入力された衝撃荷重は、以下で説明するようにフロントピラー30、インパクトバー110及びサイドシル4を介して車体後方側へ効果的に分散される。
まず、例えばスモールオーバラップ衝突が起こったときに、車体前方側ないし斜め前方側からヒンジピラー20に衝撃荷重が入力される一態様について説明する。
近年検討ないし実用化されている車両では、車体前方側の衝突物から前輪を介してヒンジピラー20に入力される衝撃荷重を軽減するために、前輪を車体幅方向X外側へ横ずれさせながら後退させるように促すことがある。このような車体構造を採用した車両でスモールオーバラップ衝突が生じると、車体前方側の衝突物から、上述のように斜め外側に後退した前輪を介して、車体前方側ないし斜め前方側からヒンジピラー20に衝撃荷重が入力される。
また、上記のように前輪が斜め外側に後退するとき、該前輪に連結されて車体上下方向に延びるように配設されていた前輪側のサスペンション部材(図示せず)は、倒れながら前輪と共に斜め外側に後退し、該後退の過程で車体側のサスペンション部材から離脱する。
その後、ヒンジピラー20と衝突物との間に挟まれた前輪のタイヤがパンクすると、上述のような斜め外側への後退を続ける前輪側のサスペンション部材がヒンジピラー20に当接することで、サスペンション部材を介した衝突物とヒンジピラー20との衝突が更に生じることになる。
このような衝突形態では、上述のように車体幅方向X外側に横ずれしながら後退するサスペンション部材が、ヒンジピラー20における車体幅方向の中央よりも外側にオフセットした位置に当接し、車体前方側ないし斜め前方からヒンジピラー20の車体幅方向X外側部分に衝撃荷重が入力される。
例えば上述のようにして車体前方側ないし斜め前方側からヒンジピラー20に入力された衝撃荷重が、ヒンジピラーアウタ21の補強部分に入力された場合、ヒンジピラーアウタ21の側面部21aと前面部21bにヒンジピラーレイン100が配設されて剛性が向上しているので、前記衝撃荷重によるヒンジピラー20の折れが抑制される。一方、ヒンジピラー20の上部、例えば車体上下方向Zでヒンジレイン50の下縁部に近い位置に対して車体前方側から大きい衝撃荷重が入力された場合、該衝撃荷重によるモーメントが作用して、少なくともヒンジピラーアウタ21(及び対応するヒンジピラーインナロア22の部分)とヒンジピラーレイン100は共に車体後方側へ倒れる。
このとき、ヒンジピラーアウタ21の側面部21aと前面部21bにおいてヒンジピラーレイン100が配設されていない部分では、ヒンジピラーレイン100による剛性向上がないので、車体後方側への倒れも生じにくい。したがって、前記衝撃荷重によりヒンジピラーアウタ21及びヒンジピラーレイン100が車体後方側に倒れ始めても、ヒンジピラーアウタ21のうちヒンジピラーレイン100が接合されていない部分は、ヒンジピラーアウタ21の補強部分に追随して倒れることがない、又は倒れ量が小さい。ここで、ヒンジピラーアウタ21のうちヒンジピラーレイン100が接合されていない部分には、ヒンジピラーアウタ21に対するヒンジレイン50の底面部51の接合部が含まれる。
その結果、図8に二点鎖線で示すように、ヒンジピラーレイン100の上端部103が、ヒンジレイン50の底面部に対して相対的に車体後方側に変位し、つまり、ヒンジレイン50の前側壁部51aに対して近接する方向に変位する。そして、ヒンジピラーアウタ21の倒れに伴って、上端部103の少なくとも先端部103aが、ヒンジレイン50の前側壁部51a又はその周辺部に当接ないし係合する。これにより、ヒンジレイン50がヒンジピラー20及びヒンジピラーレイン100の支持部として機能し、ヒンジピラー20の車体後方側への更なる倒れが抑制される。
また、ヒンジピラーレイン100とヒンジレイン50の前側壁部51a又はその周辺部とが当接することにより、前記衝撃荷重は、ヒンジピラー20からヒンジピラーレイン100を経由してヒンジレイン50の前側壁部51aへ伝達され、そして底面部51へと伝達される。ヒンジレイン50の底面部51へ伝達された衝撃荷重は、該底面部51が接合されたヒンジピラーアウタ21を経由して、かつ、ヒンジレイン50の上面部52及び該上面部52が接合されたヒンジピラーインナアッパ23を経由して、フロントピラー30に伝達され、そして車体後方側へ伝達される。
また、ヒンジレイン50の底面部51へ伝達された衝撃荷重は、該底面部51が接合されたヒンジピラーアウタ21の車体幅方向Y外側に設けられたヒンジユニットに伝達され、ヒンジユニットの後端部に位置するインパクトバー110の前端部111に伝達され、そしてインパクトバー110の後端部112から車体後方側へと伝達される。
また、ヒンジピラーアウタ21からヒンジピラーレイン100に伝達された衝撃荷重は、ヒンジピラーレイン100の下端部104に接合されたサイドシル4のサイドシルアウタ5にも伝達され、そして車体後方側へと伝達される。
更に、以下に説明するように、車体前方側からヒンジピラー20に入力された衝撃荷重は、ヒンジピラーアウタ21を経由してサイドシル4に伝達されるだけでなく、ヒンジピラーインナロア22を経由してもサイドシル4に伝達される。
上述のように、ヒンジピラー20の下端部とサイドシル4の前端部との接続部には、車体前後方向Yに延びる第1閉断面S3、第2閉断面S4及び集束閉断面S5が形成されている。したがって、車体前方側からヒンジピラー20の下端側部分に入力された衝撃荷重の一部は、第1閉断面S3及び第2閉断面S4に伝達されて、更に、該第1、第2閉断面S3,S4から集束閉断面S5を経由してサイドシル4の閉断面S2にスムーズに伝達される。
そのため、サイドシル4を経由した車体後方側への荷重分散を効果的に果たすことができる。特に、サイドシル4よりも車体上方側の高さ位置を含む部分においてヒンジピラー20に入力された衝撃荷重を第1閉断面S3の前端部で受けて、サイドシル4の閉断面S2に伝達できるため、ドア開口40の湾曲コーナ部42への応力集中を緩和させて、ヒンジピラー20を車体後方側へ倒す方向に作用するモーメントの発生をより効果的に抑制することができ、これにより、車室の変形を抑制することができる。
また、図3に示すように、上述のようにヒンジピラーインナロア22の側面部22aに形成された屈曲促進部90は、第1インナレイン60の前端部の車体前方側に隣接して配置されている。また、屈曲促進部90は、車体側面視において第1インナレイン60の前端部に沿って配置されている。
したがって、車体前方側からヒンジピラー20に衝撃荷重が入力されたときに、上述のように屈曲促進部90が車体幅方向X外側に突出するように屈曲変形することで、車体前後方向Yにおいて屈曲促進部90の後方側に隣接した第1、第2、第3インナレイン60,70,80の前端側部分も車体幅方向X外側に変位する。
これにより、車体幅方向X外側の斜め車体前方側からヒンジピラー20に衝撃荷重が入力された場合にも、インナ側に形成された第1閉断面S3及び第2閉断面S4に衝撃荷重が入力されやすくなる。また、このとき、車体側面視で屈曲促進部90に沿って配置された第1インナレイン60の前端部全体が車体幅方向X外側へ均一に変位するため、車体幅方向X外側の斜め車体前方側からの衝撃荷重が、第1インナレイン60の前端部全体に均一に入力されやすくなる。この作用は、前記衝撃荷重が大きく、ヒンジピラーレイン100の一部が該第1、第2、第3インナレイン60,70,80の車体前方側に入り込んだときに特に顕著になる。
その結果、車体幅方向X外側の斜め車体前方側からヒンジピラー20に入力された衝撃荷重についても、第1閉断面S3、第2閉断面S4及び集束閉断面S5を経由したサイドシル4の閉断面S2への荷重伝達が効果的に果たされ、車体後方側への荷重分散を効果的に実現できる。
このようにして、この実施形態によれば、ヒンジピラー20の折れを抑制可能なヒンジピラーレイン100を用いて、車体前方側からヒンジピラー20の補強部分に入力された衝撃荷重を、フロントピラー30、インパクトバー110及びサイドシル4を経由して車体後方側へ効果的に分散させつつ、ヒンジピラー20の倒れによる車室の変形を抑制することができる。
<VI.変形例>
以上、上述の実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明にはさまざまな変形例が存在する。
例えば、上述の実施形態では、ヒンジピラーアウタ21の補強部分に車体前方側から衝撃荷重が入力されたときに、図8に示すヒンジピラーレイン100の上端部103がヒンジレイン50の前側壁部51a又はその周辺部に当接する例について説明した。本発明では、図9に示すように、ヒンジピラーレイン100の上端部103の基部103bから車体幅方向X内側に延びる延設部103cを設けてもよい。
このとき、図9に示すように、ヒンジレイン50の底面部51に設けられる前縁部51bは、ヒンジピラーレイン100の上端部103の延設部103cに対して車体後方側に位置し、かつ、車体前方側から見てヒンジピラーレイン100の上端部103と車体上下方向Zに重複する。したがって、ヒンジピラーアウタ21の補強部分に車体前方側から衝撃荷重が入力されると、上述の作用に従って、図9に二点鎖線で示すように、ヒンジピラーレイン100の延設部103cがヒンジレイン50の前縁部51bに当接する。
図9から明らかなように、ヒンジピラーレイン100の上端部103の配置と寸法を調節することにより、ヒンジピラーレイン100の上端部103の延設部103cとヒンジレイン50の前縁部51bとの当接が、ヒンジピラーレイン100の上端部103の基部103bとヒンジレイン50の前縁部51bとの当接と同時に、またはほぼ同時に起こるようにすることができる。この変形例では、ヒンジピラーレイン100をより確実にヒンジレイン50に当接させ、フロントピラー30、インパクトバー110及びサイドシル4を経由して車体後方側へ効果的に衝撃荷重を伝達することができる。また、ヒンジピラーレイン100をヒンジレイン50の前側壁部51aと前縁部51bの両方で受けることにより、車体後方側へ倒れるヒンジピラーレイン100に対する支持部としてのヒンジレイン50の機能を高めることができる。
以上のように、本発明によれば、ヒンジピラーの折れを抑制可能な補強部材を用いて、車体前方側からヒンジピラーに入力された衝撃荷重を車体後方側へ効果的に分散させつつ、ヒンジピラーの倒れによる車室の変形を抑制することが可能となるから、ヒンジピラーを備えた自動車の製造産業分野において、本発明が好適に利用される可能性がある。
1 自動車
2 フロアパネル
4 サイドシル
5 サイドシルアウタ
6 サイドシルインナ
7 補強部材
10 ダッシュパネル
20 ヒンジピラー
21 ヒンジピラーアウタ
22 ヒンジピラーインナロア
23 ヒンジピラーインナアッパ
28 外側補強パネル
30 フロントピラー
38 センタピラー
40 ドア開口
48 キャブサイドアウタ
50 ヒンジレインフォースメント
51 底面部
51a 前側壁部
51b 前縁部
60 第1インナレインフォースメント
70 第2インナレインフォースメント
80 第3インナレインフォースメント
100 ヒンジピラーレインフォースメント(補強部材)
101 側面補強部
102 前面補強部
103 上端部
S1 ヒンジピラーの閉断面
S2 サイドシルの閉断面
S3 第1閉断面
S4 第2閉断面
S5 集束閉断面

Claims (4)

  1. 車体上下方向に延びるヒンジピラーと、
    前記ヒンジピラーに配設されたヒンジレインフォースメントと、
    前記ヒンジピラーに配設され、車体上下方向に延びる補強部材とを備えた車両の側部車体構造であって、
    前記ヒンジレインフォースメントには、前記補強部材の所定部分に対して車体後方側に位置し、かつ、車体前方側から見て前記補強部材の所定部分と車体上下方向に重複するようにオーバラップ部が設けられ
    前記補強部材は、一部が前記ヒンジピラーに固定され、上端部が前記ヒンジピラーに非固定とされ、
    前記ヒンジレインフォースメントのオーバラップ部は、前記補強部材の上端部に対して車体後方側に位置し、かつ、車体前方側から見て前記補強部材の上端部と車体上下方向に重複するように設けられていることを特徴とする、
    車両の側部車体構造。
  2. 前記ヒンジレインフォースメントは、前記ヒンジピラーに固定された底面部と、該底面部から車体幅方向内側に延びる側壁部とを有し、
    前記ヒンジレインフォースメントのオーバラップ部は、前記側壁部を含むことを特徴とする、
    請求項1に記載の車両の側部車体構造。
  3. 前記ヒンジレインフォースメントは、前記側壁部の車体幅方向内側の端部から車体前方側に延びる縁部を有し、
    前記ヒンジレインフォースメントのオーバラップ部は、前記縁部を含むことを特徴とする、
    請求項2に記載の車両の側部車体構造。
  4. 車体前後方向に延び、前記ヒンジピラーに接続されたサイドシルを備え、
    前記補強部材は、一部が前記サイドシルに固定されていることを特徴とする、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の車両の側部車体構造。
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