JP3460943B2 - 自動車のカウル部構造 - Google Patents

自動車のカウル部構造

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JP3460943B2 JP10911498A JP10911498A JP3460943B2 JP 3460943 B2 JP3460943 B2 JP 3460943B2 JP 10911498 A JP10911498 A JP 10911498A JP 10911498 A JP10911498 A JP 10911498A JP 3460943 B2 JP3460943 B2 JP 3460943B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の車室前部
を構成するカウル部の、特に衝撃吸収性能を向上できる
ようにした構造に関する。 【0002】 【従来の技術】自動車のカウル部は、図8,図9に示す
ように、左, 右のフロントピラー51の前壁51aに前
方に延びるカウルサイド52を接続し、該左, 右のカウ
ルサイド52,52間に車幅方向に延びるカウルパネル
53を配置し、該カウルパネル53の両端を上記左,右
のカウルサイド52,52に接続した構造が一般的であ
る。またカウルパネル53の下面にはダッシュパネル5
4が接続され、カウルパネル53の上面にはフロントガ
ラス55の下縁が固着されている(例えば実開平3−1
881号公報,実開平4−13477号公報参照)。 【0003】上記カウルパネル53は、車室の前部を構
成するという強度上重要な部位であることから、剛性を
高める観点からカウルアッパ53aとカウルアンダ53
bとを接合して閉断面を形成した構造となっている。 【0004】またこの種の自動車では、上記カウルサイ
ド52の外側にピラーインナのフェンダ部57を接続
し、該フェンダ部57の前面に前輪60を覆うフェンダ
エプロン58を接続するとともに、該フェンダエプロン
58の前端間にラジエータサポート59を接続する場合
がある。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の自
動車では、ラジエータサポート59からカウルパネル5
3までの距離が比較的短く設計されている。このため前
面衝突時の衝撃荷重Fによっては、図8に破線で示すよ
うに、カウルパネル53が車室内に進入するという懸念
がある。 【0006】また上記衝突荷重Fによりカウルサイド5
2がフロントピラー51を後方に押して変形させる場合
があり、このような変形が生じるとフロントドアが開か
なくなるという懸念がある(図9の破線参照)。 【0007】本発明は上記従来の状況に鑑みてなされた
もので、衝突時におけるカウルサイド,カウルパネルの
後方移動を防止して車室内への影響を防止できる自動車
のカウル部構造を提供することを目的としている。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は、左, 右のフロ
ントピラーの車体上下方向に延びる前壁に前方に延びる
カウルサイドの後端を接続し、該左, 右のカウルサイド
に車幅方向に延びるカウルパネルの両端を接続してなる
自動車のカウル部構造において、上記カウルサイドに変
形誘導部を形成し、前面衝突時の前後方向衝撃力により
該カウルサイドの前部を圧縮変形させることにより該カ
ウルサイドの後部の後方移動を阻止し、上記カウルパネ
ルのダッシュパネルより前部に階段状に屈曲形成された
変形誘導部を形成し、前面衝突時の前後方向衝撃力によ
り該カウルパネルの前部を圧縮変形させることにより該
カウルパネルの後部の後方移動を阻止したことを特徴と
している。 【0009】 【0010】 【発明の作用効果】本発明のカウル部構造によれば、カ
ウルサイド,カウルパネルに変形誘導部を形成したの
で、前面衝突時の衝撃力は、変形誘導部がカウルサイド
又はカウルパネルの前部を変形させることにより吸収さ
れ、カウルパネル,カウルサイドの後部が後方移動する
のを防止できる。これによりカウルパネルの車室内への
進入を防止できるとともに、カウルサイドの後方移動に
よるフロントピラーの変形を防止できる。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図1ないし図7は、本発明の
一実施形態による自動車のカウル部構造を説明するため
の図であり、図1はカウルサイド周りの側面図、図2は
カウルパネル周りの模式側面図、図3はカウルサイドの
斜視図、図4はカウルパネルの断面図、図5はカウルパ
ネルの平面図、図6はカウル部周りを構成する車体の分
解斜視図、図7は自動車の斜視図である。 【0012】図において、1は自動車の車体であり、こ
れはルーフパネル1aの左, 右側部に配設されたサイド
パネル1bにフロントドア開口2a,リヤドア開口3a
を形成し、該各開口2a,3aにフロントドア2,リヤ
ドア3を配設した概略構造を有している。上記フロント
ドア開口2aはフロントピラー4と、該フロントピラー
4の下端に接続され後方に延びるロッカパネル5と、該
ロッカパネル5の後端とフロントピラー4の後端とを結
合するセンタピラー6とで形成されている。 【0013】上記フロントピラー4は横断面ハット状の
ピラーアウタ10とピラーインナ11とを接合した構造
のもので、該ピラーインナ11には前方に延びるフェン
ダ部11aが一体形成されている。このフェンダ部11
aの前縁にはフェンダエプロン12が接合され、該フェ
ンダエプロン12の下縁には車内側に膨出するホイール
ハウス13が、また左, 右のフェンダエプロン12の前
端間にはラジエータサポート14が接続されている。 【0014】上記左, 右のフロントピラー4の前壁4a
には前方に延びるカウルサイド20の後端が接続されて
おり、該カウルサイド20の外側には上記フェンダ部1
1aが接続されている。この左, 右のカウルサイド2
0,20間には車幅方向に延びるカウルパネル21が配
置され、該カウルパネル21の両端は上記左,右のカウ
ルサイド20,20に接続されている。 【0015】上記カウルパネル21の下面には車室の前
壁を構成するダッシュパネル22の上端縁が接続されて
おり、該ダッシュパネル22の下端部には車室の床部を
構成するフロントフロアパネル23の前端部が接続され
ている。また上記左, 右のフロントピラー4の上半部,
カウルパネル21の上面,及びルーフパネル1aの前縁
により形成されたフロントウィンド開口25にはフロン
トガラス26が装着されている。 【0016】上記カウルサイド20は板金製のもので、
前後方向に延びる幅広の側板20aに天板20b,底板
20c,前板20d,後板20eを屈曲形成してなる大
略箱状のものであり、該後板20eがフロントピラー4
の前壁4aに接合されている。 【0017】そして上記カウルサイド20の側板20a
には、前後方向衝撃力に対する変形誘導部として機能す
る複数のビード30が上下方向に延びるように形成され
ている。該ビード30はカウルサイド20の前部に2
本、後部に1本形成されている。 【0018】上記カウルパネル21は、横断面大略皿状
のカウルアッパ31と大略ハット状のカウルアンダ32
との前フランジ31a,32a及び後フランジ31b,
32b同士をスポット溶接で接合し、これにより閉断面
を形成した構造のものである。上記カウルアンダ32の
底壁32cに上記ダッシュパネル22の上フランジ22
aが溶接接合されている。 【0019】そして上記カウルアッパ31には前後方向
衝撃力に対する変形誘導部として機能する段差部35が
形成されている。この段差部35は横断面視で階段状に
屈曲形成されており、カウルアッパ31の車幅方向略全
長に渡って形成されている。 【0020】次に本実施形態の作用効果について説明す
る。図1,図2に示すように、前面衝突時の衝撃力Fが
作用すると、この衝撃力Fは車体前部のラジエータサポ
ート14,フェンダエプロン22,フェンダ部11aの
圧縮変形によって吸収されて小さくなり、続いてカウル
サイド20,カウルパネル21に作用することとなる。
この場合、従来構造ではカウルサイド,カウルパネル全
体が後方に移動するという懸念があった。 【0021】本実施形態では、カウルサイド20にビー
ド30を設けるとともに、カウルアッパ31に段差部3
5を設けたので、上記衝撃力は、上記ビード30がカウ
ルサイド20を圧縮変形させることにより吸収され、さ
らに段差部35がカウルパネル21を圧縮形成させるこ
とにより吸収される(図1,図2の破線参照)。これに
よりカウルサイド20,及びカウルパネル21の後部が
後方移動するのを防止できる。 【0022】このように本実施形態によれば、カウルサ
イド20にビード30を形成し、カウルパネル21のカ
ウルアッパ31に段差部35を形成したので、前面衝突
によるドア開口の変形を防止でき、衝突後におけるフロ
ントドア2の開を確保でき、またカウルパネル21の車
室内への進入を防止でき、前面衝突によりインストルメ
ントパネルやステアリングホイールが車室内に突出する
のを防止できる。 【0023】 【0024】また、変形誘導部としてビードを形成した
場合を説明したが、本発明はこれに限られるものではな
く、例えばカウルサイドに縦長の孔を形成してもよく、
要は前面衝突時の衝撃力によりカウルサイド,カウルパ
ネルの前部が圧縮変形し、かつ後部が後方に移動しない
形状であればよい。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施形態による自動車のカウル部構
造を説明するためのカウルサイド周りの側面図である。 【図2】上記カウル部のカウルパネル周りの模式側面図
である。 【図3】上記カウルサイドの斜視図である。 【図4】上記カウルパネルの断面図である(図7のIV-I
V 線断面図) 。 【図5】上記カウルパネルの平面図である。 【図6】上記カウル部周りを構成する車体の分解斜視図
である。 【図7】上記自動車の斜視図である。 【図8】従来の一般的なカウル部周りの模式側面図であ
る。 【図9】従来の一般的なカウル部周りの模式側面図であ
る。 【符号の説明】 4 フロントピラー 20 カウルサイド 21 カウルパネル 30 ビード(変形誘導部) 35 段差部(変形誘導部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−86846(JP,A) 特開 平10−53159(JP,A) 特開 昭61−85282(JP,A) 実開 昭59−167069(JP,U) 実開 平5−64069(JP,U) 実開 平5−8763(JP,U) 実開 平3−1881(JP,U) 実開 平4−13477(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 25/08

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 左, 右のフロントピラーの車体上下方向
    に延びる前壁に前方に延びるカウルサイドの後端を接続
    し、該左, 右のカウルサイドに車幅方向に延びるカウル
    パネルの両端を接続してなる自動車のカウル部構造にお
    いて、上記カウルサイドに変形誘導部を形成し、前面衝
    突時の前後方向衝撃力により該カウルサイドの前部を圧
    縮変形させることにより該カウルサイドの後部の後方移
    動を阻止し、上記カウルパネルのダッシュパネルより前
    部に階段状に屈曲形成された変形誘導部を形成し、前面
    衝突時の前後方向衝撃力により該カウルパネルの前部を
    圧縮変形させることにより該カウルパネルの後部の後方
    移動を阻止したことを特徴とする自動車のカウル部構
    造。
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