JP3457890B2 - 車両用ドアの衝撃吸収構造 - Google Patents

車両用ドアの衝撃吸収構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、側面衝突時の衝撃
力を吸収するようにした車両用ドアの衝撃吸収構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に自動車のサイドドアは、ドアアウ
タとドアインナとを最中状に接合してドア本体を形成す
るとともに、該ドア本体内にドアガラスを昇降可能に配
設した構造を有している。
【0003】このようなサイドドアでは、前面衝突時に
フロントピラーの後方移動によりドア本体が変形してド
アの開閉ができなくなるのを防止する観点から、従来、
図5に示すように、ドア本体50内にベルトラインLに
沿うようにリインホース51を配設することにより、車
体前後方向におけるドア剛性を高める場合がある。
【0004】しかし単にこのようなリインホースを配設
するだけでは、側面衝突時にリインホースが車室内側に
移動し、乗員に悪影響を与えるおそれがある。そこで従
来、側面衝突時の衝撃力を吸収して乗員を保護する観点
から、上記リインホース51の乗員に臨む部分に該リイ
ンホース51の車幅方向における剛性が他の部分より低
い低剛性部51aを設ける構造が提案されている(例え
ば、実開平3−16514号公報,特開平5−6502
4号公報,特開平8−11536号公報,特開平8−1
04135号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の各公報のように、サイドドアの低剛性部を乗員の側
部に対向した部分に設ける構造では、仮に側面衝突時の
衝撃によってリインホースが車室内側に折れ曲がった場
合には、上記乗員への悪影響を確実に防止することはで
きない。
【0006】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
で、仮に側面衝突時にリインホースが車室内に折れ曲が
った場合にも乗員への悪影響を回避できる車両用ドアの
衝撃吸収構造を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、車体
側部に形成されたドア開口にサイドドアを配設し、該サ
イドドア内にベルトラインに沿うようにリインホースを
配設してなる車両用ドアの衝撃吸収構造において、車体
側方から見て、上記リインホースの、前後スライド可能
に搭載されたシートの最後退位置にあるシートバックの
側面に臨む部分に該リインホースの車幅方向における剛
性が他の部分より低い低剛性部を設けたことを特徴とし
ている。
【0008】ここで上記低剛性部を形成するにあたって
は、シートが車体前後にスライド移動可能の場合には、
該シートが最後退位置のときのシートバックの側面に臨
む部分に設定する。これによりシートを前側に移動させ
た場合にはシートバックの後側に低剛性部が位置するこ
とから、シートの前後位置に関わりなく乗員への影響を
回避できる。
【0009】また上記低剛性部には、リインホースにス
リット,孔,ビード等を形成したり、あるいはリインホ
ースのシートバック対向部分の板厚を小さくしたりする
等の一般的な手段が採用できる。
【0010】請求項2の発明は、請求項1において、上
記低剛性部が、リインホースに長手方向に間隔をあけて
形成された複数のスリットと、該スリットと上下方向に
変位した位置に形成された孔とから構成されていること
を特徴としている。
【0011】
【発明の作用効果】請求項1の発明に係る衝撃吸収構造
によれば、リインホースのシートバックの側面に臨む部
分に低剛性部を設けたので、仮に側面衝突時の衝撃力に
よってリインホースが車室内に折れ曲がった場合でも、
該リインホースはシートバックに当たって室内側へのさ
らなる変形が阻止されることから、乗員への影響を確実
に防止できる効果がある。
【0012】請求項2の発明では、低剛性部を、リイン
ホースの長手方向に間をあけて形成された複数のスリッ
トと、該スリットに対して上下方向に変位した位置に形
成された孔とから構成したので、リインホースの車両前
後方向における剛性を確保した状態で、車幅方向におけ
る剛性のみを小さくできる。これにより側面衝突時には
乗員への悪影響を回避し、かつ前面衝突時にはドア本体
が変形するのを防止でき、ドア開閉を確保できる効果が
ある。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図1ないし図4は、本発明の
一実施形態による車両用ドアの衝撃吸収構造を説明する
ための図であり、図1は自動車のフロントドアの側面
図、図2はサイドパネルの側面図、図3はリインホース
の斜視図、図4は平面から見た側面衝突時のリインホー
スの折れ曲がり状態を示す概略図である。
【0014】図において、1は自動車の車体であり、こ
れは左, 右のサイドパネル2の上端間にルーフパネル3
を配設するとともに、下端間にフロアパネル(不図示)
を配設して車室1aを形成した概略構造のものである。
【0015】上記車室1a内のフロアパネルの上面には
フロントシート4が前後スライド可能に搭載され、該フ
ロントシート4は、乗員の臀部を支持するシートクッシ
ョン4aと腰部,背中を支持するシートバック4bとを
備えており、該シートバック4bには頭部を支持するヘ
ッドレスト4cが装着されている。
【0016】上記サイドパネル2は、車体前後方向に延
びるロッカパネル5の前端部,及び後部にそれぞれ車体
上下方向に延びるフロントピラー6,及びセンタピラー
7の下端部を接続するとともに、該センタピラー7の上
端部とフロントピラー6の上端部とを車体前後方向に延
びるルーフサイドレール8により接続して構成されてい
る。
【0017】上記ロッカパネル5,フロントピラー6,
センタピラー7,及びルーフサイドレール8によりフロ
ントドア開口2aが形成されており、該ドア開口2aに
はフロントドア10が配設されている。このフロントド
ア10は、ドアアウタ11aとドアインナ11bとを最
中状に接合してなるドア本体11内にドアガラス(不図
示)を昇降可能に配設した構造となっている。
【0018】上記ドア本体11の上縁を通るラインがベ
ルトラインLとなっている。またドア本体11の前縁部
はフロントピラー6にヒンジ結合され、該ドア本体11
の前ヒンジの反対側にはドアハンドル11cが配設され
ている。
【0019】上記ドア本体11内には上記ベルトライン
Lに沿うようにドアリインホース12が配設されてい
る。このドアリインホース12は、天壁12aの両縁に
上側壁12b,及び下側壁12cを屈曲形成するととも
に、該上側壁12b,下側壁12cにそれぞれ上フラン
ジ12d,下フランジ12eを屈曲形成してなる内側に
開口する断面ハット状のものである。この上,下フラン
ジ12d,12eは上記ドアインナ11bの内壁に接合
されており、該ドアインナ11bとドアリインホース1
2とで矩形閉断面が形成されている。
【0020】そして上記ドアリインホース12の後端部
には低剛性部14の一部を構成する一対のスリット1
5,15が切り欠いて形成されている。この各スリット
15は、リインホース12の長手方向に間隔をあけてか
つ同じ高さ位置になるように、上記上フランジ12dか
ら上側壁12bに、さらに天壁12aの上縁に渡る長さ
に形成されている。
【0021】また上記天壁12aの両スリット15,1
5の中間部には低剛性部14の残部を構成する長孔16
が形成されており、該長孔16は上記スリット15から
下側に変位した位置に形成されている。
【0022】そして上記低剛性部14は、車体側方から
見て最後退位置にある上記シートバック4bの側面に臨
む部分に形成されており、該シートバック4bの側面の
前,後縁部に対向する部分に上記スリット15,15が
位置し、側面の中央部に対向する部分に長孔16が位置
している。
【0023】次に本実施形態の作用効果について説明す
る。本実施形態の衝撃吸収構造によれば、ドアリインホ
ース12の最後退位置にあるシートバック4bの側面に
臨む部分に低剛性部14を設けたので、図4に示すよう
に、仮に側面衝突時の衝撃力によってリインホース12
が車室内に折れ曲がった場合には、該リインホース12
はシートバック4bのシートフレーム4eに当たって車
室1a内側へのさらなる変形が阻止されることから、乗
員への影響を確実に防止できる。
【0024】また上記低剛性部14をシート4が最後退
位置にあるときのシートバック4bの側面に対向させた
ので、シート4が前後方向のどの位置にあってもリイン
ホース12の折れ曲がり部が乗員に干渉することはな
く、乗員への影響を確実に回避できる。
【0025】本実施形態では、低剛性部14を、リイン
ホース12の長手方向に間隔をあけて形成された一対の
スリット15,15と、両スリット15の中間部に位置
し、かつ該スリット15に対して上下方向に変位した位
置に形成された長孔16とから構成したので、車両前後
方向におけるリインホース12の剛性を確保しながら、
車幅方向における剛性のみを小さくできる。これにより
前面衝突時にドア本体11が崩れたりするのを防止で
き、ドア開閉が可能となる。
【0026】なお、上記実施形態では、低剛性部14を
一対のスリット15と長孔16とで構成した場合を説明
したが、本発明はこれに限られるもではなく、例えば、
リインホースにビード,切り欠き部を形成する、あるい
はリインホースのシートバック対向部分の板厚を小さく
する等の方法でもよい。
【0027】また上記実施形態では、フロントドアを例
に説明したが、本発明は4ドアタイプの自動車のリヤド
アにも勿論適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による自動車用フロントド
アの衝撃吸収構造を説明するための側面図である。
【図2】上記自動車のサイドパネルの側面図である。
【図3】上記低剛性部が形成されたリインホースの斜視
図である。
【図4】平面から見た側面衝突時のリインホースの折れ
曲がりを示す概略図である。
【図5】従来の一般的な衝撃吸収構造を示す側面図であ
る。
【符号の説明】
2 サイドパネル(車体側部) 2a ドア開口 4b シートバック 10 フロントドア(サイドドア) 12 ドアリインホース 14 低剛性部 15 スリット 16 長孔 L ベルトライン
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60J 5/00 B60R 21/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体側部に形成されたドア開口にサイド
    ドアを配設し、該サイドドア内にベルトラインに沿うよ
    うにリインホースを配設してなる車両用ドアの衝撃吸収
    構造において、車体側方から見て、上記リインホース
    、前後スライド可能に搭載されたシートの最後退位置
    にあるシートバックの側面に臨む部分に該リインホース
    の車幅方向における剛性が他の部分より低い低剛性部を
    設けたことを特徴とする車両用ドアの衝撃吸収構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記低剛性部が、上
    記リインホースに、該リインホースの長手方向に間隔を
    あけて形成された複数のスリットと、該スリットと上下
    方向に変位した位置に形成された孔とから構成されてい
    ることを特徴とする車両用ドアの衝撃吸収構造。
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