JP2810123B2 - 車体側部のエネルギ吸収構造 - Google Patents

車体側部のエネルギ吸収構造

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は自動車等の車両における車体側部のエネルギ
吸収構造に係り、詳しくは、側突時の乗員に対する衝撃
を緩和できるようにした車体側部のエネルギ吸収構造に
関するものである。
(従来の技術) 従来、自動車等の車両では、側方からの衝突時におけ
る衝撃を、主として、ドアとピラーとの剛性で受け持た
せるようにしている。そのため、衝撃が激しいときに
は、サイドシルが内方に巻き込まれ、ドアが車室内に侵
入してシートを変形させることが考えられる。このよう
なことから、例えば実開昭58−149259号公報には、側突
時にサイドシルが上記したような変形をしないように、
フロアパネルにその側端部から車幅方向内側に伸びるビ
ードを形成するとともに、そのビードの側端部とサイド
シルとを連結部材で連結したフロア側部の車体構造が記
載されている。
(発明が解決しようとする課題) ところで、前記したような従来の車体構造では、フロ
ア側部の剛性を向上させることにより、側突時における
サイドシルの変形を防止し、ドアの車室内への侵入を阻
止することはできても、衝撃そのものを吸収することは
できない。側突時に、乗員をより安全に保護するために
は、フロア側部が高剛性であるとともに、衝撃を吸収で
きるような車体構造にすることが望まれる。それは、衝
撃を吸収させることにより、二次衝突時による乗員の被
害を低減することができるからである。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、
側突時の衝撃を吸収してサイドシルが内方に巻き込まれ
るような変形を防止することを課題としている。
(課題を解決するための手段) 前記課題を解決するため、請求項1の発明の解決手段
は、サイドシルとフロアトンネルとをクロスメンバーで
連結した車体構造を前提として、側突時の車幅方向の荷
重を吸収するエネルギ吸収部を、上記クロスメンバーの
上記フロアトンネルとの結合部に形成したものとする。
ここで、請求項2の発明では、上記請求項1におい
て、シートの車両中央側を支持する支持部は、フロアト
ンネルとは略V字状の間隙をあけて設けられているもの
とする。また、請求項3の発明では、上記請求項1又は
2において、シートの車両外側の支持を行う補強ブラケ
ットは。サイドシルの内側とフロアパネルとを連結する
ように設けられているものとする。
(作用) これにより、請求項1〜3の発明では、側突時に車体
に作用する車幅方向の衝撃が、クロスメンバーのフロア
トンネルとの結合部に形成されたエネルギ吸収部によっ
て吸収され、サイドシルが内方に巻き込まれるような変
形が防止されてドアの車室内への侵入が阻止され、乗員
が安全に保護される。さらに、請求項3の発明では、サ
イドシルとフロアパネルとの連結部が補強されてフロア
側部が高剛性となるので、サイドシルの変形防止がより
一層図られることになる。
(発明の効果) 請求項1〜3の発明の車体側部のエネルギ吸収構造
は、側突時の車幅方向の荷重を吸収するエネルギ吸収部
を、クロスメンバーのフロアトンネルとの結合部に形成
しているので、側突時の衝撃を吸収して、乗員を安全に
保護することができる。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に説明す
る。
本実施例に示す車体側部のエネルギ吸収構造は、第8
図に示すように、フロアトンネル1とサイドシル2とを
クロスメンバー3で連結した車体4のフロア構造5に採
用され、側突時の衝撃を効果的に吸収できるようにし
て、フロアトンネル1とサイドシル2との間に設けられ
たシート6に着座している乗員をより安全に保護できる
ようにしたものである。すなわち、側突時の車幅方向の
衝撃を吸収するエネルギ吸収部7を、シート6の前部下
方に配置されるクロスメンバー3のフロアトンネル1と
の結合部に形成している。
上記エネルギ吸収部7は、第1図に示すように、フロ
アトンネル1に対応するクロスメンバー3の内端部3aを
斜めに切り欠いた形状とし、フロアトンネル1との間に
略V字状の間隙7aを形成している。このような間隙7aを
設けることにより、フロア構造5の車幅方向の剛性を局
部的に低下させるとともに、フロアトンネル1を変形さ
せやすくし、側突時に車体4が受ける衝撃を効果的に吸
収・緩和させることができる。
一方、フロアパネル10とで閉断面を形成するクロスメ
ンバー3の外端部3bは、補強ブラケット8を介してサイ
ドシル2と高剛性に接合され、側突時に、サイドシル2
が内方に巻き込まれるような変形をしないようにして、
ドア9の車室への侵入を阻止している。この補強ブラケ
ット8は、第4図に示すように、略三角形状に形成さ
れ、その外周に突設形成された接合フランジ8aを、サイ
ドシルインナ2aとフロアパネル10とに跨り溶接接合し、
その先端部を、車体の長手方向に配設されているフロン
トフレーム11によって補強された位置でフロアパネル10
に嵌合している。そして、上記補強ブラケット8の斜面
の略中央部位に、クロスメンバー3の外端部3bを被せる
ように溶接接合されている。したがって、フロア側部
が、強固な二重構造となって、高剛性、高強度なものと
なり、側突時に、サイドシル2が内方に巻き込まれるよ
うな変形をするのを効果的に防止できることとなる。
フロアトンネル1とサイドシル2との間に設けられる
シート6は、第2図に示すように、一対のガイドレール
13,14に跨乗して前後に位置調整自在となっており、上
記ガイドレール13,14の前部は、クロスメンバー3の上
面に固定支持されている。一方、ガイドレール13,14の
後部は、第3図に示すように、サイドシル2とフロアト
ンネル1とを跨設されるシートブラケット15、及びフロ
アトンネル1とフロアパネル10とに跨設されるシートブ
ラケット16の上面にそれぞれ固定支持されている。上記
フロア側部に設けられるシートブラケット15は、第5図
に示すような立体形状で高剛性に形成され、その外周に
突設形成された接合フランジ15aによってサイドシル2
とフロアパネル10とに跨って溶接接合され(第3図参
照)、シート6の後部におけるフロア側部の剛性と強度
を効果的に補強している。したがって、前記補強ブラケ
ット8とこのシートブラケット15とにより、シート6の
前後間におけるフロア側部の剛性と強度が補強され、後
述するように、側突時に、前記したエネルギ吸収部7の
衝撃緩和作用と相俟って、サイドシル2の内方への巻き
込みを阻止し、ドア9の車室内への侵入を防止できるこ
ととなる。一方、内側に設けられるシートブラケット16
は、ガイドレール14を安定して支持するために、平板を
台形状に屈曲させた形状をなし、フロアトンネル1への
取付部を略V字状に屈曲させて間隙16aを形成し(第3
図参照)、クロスメンバー3の内端部3aと同様に(第1
図参照)、車幅方向の衝撃を吸収し易くしている。
ドア9の内側には、第6図に示すように、ドアインナ
パネル9aの裏側に支持されたスプリング21により上方に
付勢され上下移動自在な緩衝部材22を設けており、図示
の位置にて、乗員の肩部に対応して側突時に衝撃緩衝機
能を発揮し、乗員を保護できるようにするとともに、必
要時には、一点鎖線の位置に押し下げて、肘掛けとして
用いることもできるようにしている。
以上のように構成される車体構造であっては、側突時
には、例えば第7図に示すように、フロア側部は変形し
ないまま、ドア9が車室内に侵入することがなく、した
がって、シート6を変形させずに、フロアパネル10がシ
ート6とともに中央側に押され、エネルギ吸収部7のV
字状の間隙7aが、シートブラケット16の間隙16a(第3
図参照)とともに閉じられ、かつフロアトンネル1が押
し潰されることにより、衝撃が緩和・吸収される。一
方、ドア9自体からの衝撃は、衝撃部材22を介して緩和
されてシート6に着座している乗員に作用する。したが
って、乗員は横方向に移動し、受ける衝撃が緩和される
ため、車室内における二次衝突等による被害から安全に
保護される。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示し、第1図はフロア構造の要
部断面図、第2図はシート前部のフロア構造の断面図、
第3図はシート後部のフロア構造の断面図、第4図はフ
ロア側部の車体構造の斜視図、第5図はシートブラケッ
トの斜視図、第6図は緩衝部材が取付けられているドア
の断面図、第7図は側突時に変形した状態を示すフロア
構造の斜視断面図、第8図はフロア構造の平面図であ
る。 1……フロアトンネル、2……サイドシル、3……クロ
スメンバー、7……エネルギ吸収部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭57−10974(JP,U) 実開 昭59−196373(JP,U) 実開 昭63−194082(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62D 25/20

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】サイドシルとフロアトンネルとをクロスメ
    ンバーで連結した車体構造において、 側突時の車幅方向の荷重を吸収するエネルギ吸収部を、
    上記クロスメンバーの上記フロアトンネルとの結合部に
    形成したことを特徴とする車体側部のエネルギ吸収構
    造。
  2. 【請求項2】シートの車両中央側を支持する支持部は、
    フロアトンネルとは略V字状の間隙をあけて設けられて
    いることを特徴とする請求項1記載の車体側部のエネル
    ギ吸収構造。
  3. 【請求項3】シートの車両外側の支持を行う補強ブラケ
    ットは、サイドシルの内側とフフアパネルとを連結する
    ように設けられていることを特徴とする請求項1又は2
    記載の車体側部のエネルギ吸収構造。
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