JP3120635B2 - 自動車の車体下部構造 - Google Patents

自動車の車体下部構造

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JP3120635B2
JP3120635B2 JP05238063A JP23806393A JP3120635B2 JP 3120635 B2 JP3120635 B2 JP 3120635B2 JP 05238063 A JP05238063 A JP 05238063A JP 23806393 A JP23806393 A JP 23806393A JP 3120635 B2 JP3120635 B2 JP 3120635B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車車体のサイドシル
とクロスメンバとの結合部における自動車の車体下部構
造。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車車体のセンタピラーに車幅
方向外側から荷重が作用した場合に、この荷重を効率良
くクロスメンバへ伝達させるための自動車の車体下部構
造が知られており、その一例が実開昭61−7473号
に示されている。
【0003】図8に示される如く、この自動車の車体下
部構造では、サイドシル70の上部に結合されたセンタ
ーピラー72の下端部72Aと、サイドシル70の車幅
方向内側部に結合されたフロントフロアクロスメンバ7
4の端部74Aとが、ブラケット76によって結合され
ており、センターピラー72に車幅方向外側から車室内
側へ向けて荷重が作用した場合に、この荷重をフロント
フロアクロスメンバ74に効率良く伝達できるようにな
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この自
動車の車体下部構造では、センターピラー72に車幅方
向外側から車室内側方向(図8の矢印F方向)へ向けて
荷重が作用した場合に、フロントフロアクロスメンバ7
4とフロアパン78とが軸圧縮力を受け、図8の想像線
で示される如く、それぞれが軸方向の中央部で折曲する
ことがある。この時、フロントフロアクロスメンバ74
の折曲部74B及びフロアパン78の折曲部78Aとセ
ンターピラー72との距離Lが長いため、図8の想像線
で示される如く、センターピラー72は、車室内側へ侵
入して来る恐れがある。
【0005】本発明は上記事実を考慮し、側突時のセン
ターピラーの車室内側への侵入量を低減することができ
る自動車の車体下部構造を得ることが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の自動車の車体下
部構造は、車体の車幅方向両端下部に車体前後方向に沿
って配置された一対のサイドシルと、これらの一対のサ
イドシルに下端部が連結された一対のセンターピラー
と、前記一対のサイドシルの間に車幅方向に沿って配置
され長手方向端部が前記サイドシルに結合されたクロス
メンバと、を有する自動車の車体下部構造であって、前
記クロスメンバの前記サイドシルとの結合部近傍の上部
に衝撃変形強度低下手段を設けたことを特徴としてい
る。
【0007】
【作用】本発明の自動車の車体下部構造では、センター
ピラーに車幅方向外側から、車室内側に向けて荷重が作
用し、この荷重がサイドシルを介してクロスメンバに伝
達されると、先ず、クロスメンバのサイドシルとの結合
部近傍の上部が、衝撃変形強度低下手段を起点として圧
縮変形する。このため、サイドシルは、上方が車室内側
方向へ移動する向きに回転を開始し、この回転によっ
て、センターピラーが車室内側に向けて移動するため、
クロスメンバの端部にはセンターピラーに沿った斜め上
方への引張り力が作用するが、クロスメンバ全体に大き
な軸圧縮力が作用することはない。
【0008】従って、従来構造の様にクロスメンバが中
央部で折曲することはなく、センターピラーの下部を支
持し続けるため、結果的に側突時のセンターピラーの車
室内側への侵入量を低減することができる。
【0009】
【実施例】本発明の自動車の車体下部構造の一実施例に
ついて図1及び図2に従って説明する。なお、図中矢印
FRは車体前方方向を、矢印INは車幅内側方向を、矢
印UPは車体上方方向を示す。
【0010】図2に示される如く、自動車車体10の車
幅方向両端下部には車体前後方向に沿って一対のサイド
シル12が配設されており、サイドシル12の車体前後
方向略中央部には、センターピラー14の下端部が連結
されている。
【0011】図1に示される如く、サイドシル12は、
サイドシル12の車幅方向外側部を構成するサイドシル
アウタパネル16と、サイドシル12の車幅方向内側部
を構成するサイドシルインナパネル18とを備えてお
り、車体前後方向へ延びる閉断面構造部20を形成して
いる。
【0012】図2に示される如く、センターピラー14
は、センターピラー14の車幅方向外側部を構成するセ
ンターピラーアウタパネル22と、センターピラー14
の車幅方向内側部を構成するセンターピラーインナパネ
ル24とを備えており、車体上下方向へ延びる閉断面構
造部26を形成している。
【0013】図1に示される如く、センターピラーアウ
タパネル22の下端部22Aは、サイドシルアウタパネ
ル16に溶着されており、センターピラーインナパネル
24の下端部24Aは、サイドシルアウタパネル16の
上フランジ16Aとサイドシルインナパネル18の上フ
ランジ18Aとの間に溶着されている。
【0014】自動車車体10の車幅方向両端上部には車
体前後方向に沿って一対のルーフサイドレール26が配
設されており、ルーフサイドレール26の車体前後方向
略中央部には、センターピラー14の上端部が連結され
ている。
【0015】ルーフサイドレール26は、ルーフサイド
レール26の車体外側部を構成するルーフサイドレール
アウタパネル28と、ルーフサイドレール26の車体内
側部を構成するルーフサイドレールインナパネル30と
を備えており、車体前後方向へ延びる閉断面構造部32
を形成している。
【0016】センターピラーアウタパネル22の上端部
22Bは、ルーフサイドレールアウタパネル28と、ル
ーフサイドレールアウタパネル28の車体外側に配設さ
れたルーフパネル34の車幅方向外側縁部34Aとの間
に溶着されている。また、センターピラーインナパネル
24の上端部24Bは、ルーフサイドレールアウタパネ
ル28の下フランジ28Aと、ルーフサイドレールイン
ナパネル30の下フランジ30Aとの間に溶着されてい
る。
【0017】図2に示される如く、一対のサイドシル1
2の間には、車幅方向に沿ってクロスメンバ38が配置
されている。このクロスメンバ38の車幅方向から見た
断面形状は開口部を下方へ向けたコ字状とされており、
開口縁部には、開口外側へ向けてフランジ部38A、3
8Bが形成されている。これらのフランジ部38A、3
8Bは、フロアパン40の上面に溶着されており、クロ
スメンバ38はフロアパン40とで車幅方向に延びる閉
断面構造42を形成している。
【0018】クロスメンバ38の車幅方向外側端部38
Cの外周部には、コ字形の外側へ向けてフランジ部38
Dが形成されており、このフランジ部38Dの両端部
は、フランジ部38A、38Bに連結されている。ま
た、フランジ部38Dは、サイドシルインナパネル18
の縦壁部18Bに溶着されている。
【0019】また、クロスメンバ38の車幅方向外側端
部38C近傍の上部には、車体前後方向に沿って、衝撃
変形強度低下手段としての上壁部38Gを横切る断面V
字状の刻み目、所謂ノッチ39が形成されている。
【0020】なお、フロアパン40の車幅方向外側縁部
には、車体上方へ向けてフランジ部40Aが形成されて
おり、このフランジ部40Aはサイドシルインナパネル
18の縦壁部18Bの下部に溶着されている。また、フ
ランジ部40Aは、フランジ部38Dとサイドシルイン
ナパネル18の縦壁部18Bとの間に溶着されている。
【0021】図1に示される如く、フロアパン40の車
幅方向中央部には、トンネル部44が上方へ向けて膨出
されている。クロスメンバ38の車幅方向内側端部38
Eの外周部には、コ字形の外側へ向けてフランジ部38
Dと同様にフランジ部38Fが形成されており、このフ
ランジ部38Fがこのトンネル部44の側壁部44Aに
溶着されている。
【0022】次に本実施例の作用を説明する。本実施例
の自動車の車体下部構造では、図1に示される如く、セ
ンターピラー14に車幅方向外側から、車室内側方向
(図1の矢印A方向)に向けて荷重が作用し、この荷重
が、サイドシル12を介してクロスメンバ38に伝達さ
れると、先ず、クロスメンバ38のサイドシル12との
結合部近傍の上部が、ノッチ39を起点として圧縮変形
する。このため、サイドシル12は、上方が車室内側方
向へ移動する方向(図1の矢印B方向)に回転を開始
し、この回転によって、センターピラー14が車室内側
に向けて移動するため、クロスメンバ38の端部38C
には、センターピラー14に沿った斜め上方(図1の矢
印C方向)への引張り力が作用するが、クロスメンバ3
8全体に大きな軸圧縮力が作用することはない。
【0023】従って、従来構造の様にクロスメンバ38
が中央部で折曲することはなく、センターピラー14の
下部を支持し続けるため、図1の想像線で示される如
く、結果的に側突時のセンターピラー14の車室内側へ
の侵入量を低減することができる。
【0024】なお、本実施例では、クロスメンバ38の
上壁部38Gに、上壁部38Gを横切るノッチ39を形
成したが、これに代えて、図3に示される如く、上壁部
38Gの前後方向両端の角部のみに一対のノッチ48を
形成しても良い。また、ノッチ39に代えて、図4に示
される如く、上壁部38Gに車体前後方向に延びるスリ
ット50を形成しても良い。また、ノッチ48に代え
て、図5に示される如く、上壁部38Gの前後方向両端
の角部に切欠き52を形成しても良い。
【0025】また、図6(A)及び図6(B)に示され
る如く、クロスメンバ38の車幅方向外側端部38C近
傍を別部材54とし、この別部材54にノッチ39を形
成しても良い。
【0026】また、図7(A)及び図7(B)に示され
る如く、クロスメンバ38の車幅方向外側端部38C近
傍を別部材56とし、この別部材56の上壁部56Aの
板厚を薄くすることによって衝撃変形強度低下手段とし
ても良い。
【0027】
【発明の効果】本発明の自動車の車体下部構造は、車体
の車幅方向両端下部に車体前後方向に沿って配置された
一対のサイドシルと、これらの一対のサイドシルの下端
部が連結された一対のセンターピラーと、一対のサイド
シルの間に車幅方向に沿って配置され長手方向端部が一
対のサイドシルに結合されたクロスメンバと、を有する
自動車の車体下部構造であって、クロスメンバの一対の
サイドシルとの結合部近傍の上部に衝撃変形強度低下手
段を設けた構成としたので、側突時のセンターピラーの
車室内側への侵入量を低減することができるという優れ
た効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の自動車の車体下部構造を示
す車体前方から見た断面図である。
【図2】本発明の一実施例の自動車の車体下部構造を示
す車体斜め内側後方から見た斜視図である。
【図3】本発明の他の実施例の自動車の車体下部構造を
示す車体斜め内側後方から見た斜視図である。
【図4】本発明の他の実施例の自動車の車体下部構造を
示す車体斜め内側後方から見た斜視図である。
【図5】本発明の他の実施例の自動車の車体下部構造を
示す車体斜め内側後方から見た斜視図である。
【図6】(A)本発明の他の実施例の自動車の車体下部
構造を示す車体斜め内側後方から見た斜視図であり、
(B)は(A)のB−B線断面図である。
【図7】(A)本発明の他の実施例の自動車の車体下部
構造を示す車体斜め内側後方から見た斜視図であり、
(B)は(A)のB−B線断面図である。
【図8】従来例の自動車の車体下部構造を示す車体前方
から見た断面図である。
【符号の説明】
10 自動車車体 12 サイドシル 14 センターピラー 38 クロスメンバ 38C 車幅方向外側端部 39 ノッチ(衝撃変形強度低下手段) 48 ノッチ(衝撃変形強度低下手段) 50 スリット(衝撃変形強度低下手段) 54 切欠き(衝撃変形強度低下手段) 56 別部材(衝撃変形強度低下手段)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−131953(JP,A) 特開 昭63−247177(JP,A) 特開 平5−8755(JP,A) 実開 昭64−25968(JP,U) 実開 平5−22266(JP,U) 実開 平1−62173(JP,U) 実開 昭61−7473(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 25/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の車幅方向両端下部に車体前後方向
    に沿って配置された一対のサイドシルと、これらの一対
    のサイドシルに下端部が連結された一対のセンターピラ
    ーと、前記一対のサイドシルの間に車幅方向に沿って配
    置され長手方向端部が前記サイドシルに結合されたクロ
    スメンバと、を有する自動車の車体下部構造であって、
    前記クロスメンバの前記サイドシルとの結合部近傍の上
    部に衝撃変形強度低下手段を設けたことを特徴とする自
    動車の車体下部構造。
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