JP3165243B2 - 自動車の前部車体構造 - Google Patents

自動車の前部車体構造

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JP3165243B2
JP3165243B2 JP17558992A JP17558992A JP3165243B2 JP 3165243 B2 JP3165243 B2 JP 3165243B2 JP 17558992 A JP17558992 A JP 17558992A JP 17558992 A JP17558992 A JP 17558992A JP 3165243 B2 JP3165243 B2 JP 3165243B2
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apron
reinforcement
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apron reinforcement
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義雄 藤井
忠義 渡
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、前部車体の側辺部にホ
イールエプロンとエプロンレインフォースメントとが配
設されてなる自動車の前部車体構造の改良に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば実開昭57−197343
号公報に示されるように、前部車体の側方部に設けられ
たホイールエプロン(フードリッジ)内側面に、エプロ
ンレインフォースメント(フードリッジレインフォース
メント)を接合して車体の前後方向に伸びる閉断面を形
成することにより、この部分の剛性を確保するように構
成された自動車の前部車体構造が知られている。また、
上記ホイールエプロンの外側面にエプロンレインフォー
スメントを接合することにより、ホイールエプロンとフ
ロントフェンダパネルとの間に上記エプロンレインフォ
ースメントを配設することも行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のようにホイール
エプロンとエプロンレインフォースメントとによって閉
断面を形成することにより、自動車の正突時(正面衝突
時)に作用する荷重に対する前部車体の剛性を大きくす
るように構成した場合においても、正突時に大きな衝撃
荷重が作用すると、車体の先端部が押し上げられるよう
に変形することがある。このような変形が生じると、フ
ロントガラスの適正な支持状態が維持できなくなる等の
種々の弊害が生じるため、これを防止できるようにする
ことが望まれていた。
【0004】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、正突時に作用する衝撃荷重によって車体の先端
部が押し上げられるように変形するのを防止することが
できる自動車の前部車体構造を提供することを目的とし
ている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
前部車体の側方部にホイールエプロンとエプロンレイン
フォースメントとが配設された自動車の前部車体構造に
おいて、エプロンレインフォースメントに、側方に突出
する膨出部を形成するとともに、エプロンレインフォー
スメントの底壁部にアンテナ設置用の切欠部を形成した
ものである。
【0006】請求項2に係る発明は、ホイールエプロン
の側壁部に、エプロンレインフォースメントの膨出部に
対向する凹入部を形成したものである。
【0007】
【作用】上記請求項1記載の発明によれば、エプロンレ
インフォースメントに形成された膨出部の存在によって
ホイールエプロン上部の剛性が大きくなるとともに、上
記エプロンレインフォースメントの底壁部に形成された
切欠部の存在によってホイールエプロン下部の剛性が小
さくなるため、正突時に大きな衝撃荷重が作用すると、
ホイールエプロンの下部が潰れ、側面から見て車体の先
端部が押下げられる方向に前部車体が変形することにな
る。
【0008】上記請求項2記載の発明によれば、エプロ
ンレインフォースメントに形成された膨出部と、ホイー
ルエプロンに形成された凹入部との間に、アンテナ等を
設置するための十分なスペースが確保されるとともに、
正突時に大きな衝撃荷重が作用すると、上記凹入部が折
れポイントとなり、平面から見て車体の先端部が内折れ
するように前部車体が変形することになる。
【0009】
【実施例】図1および図2は、本発明に係る自動車の前
部車体構造の実施例を示している。この前部車体には、
エンジンルームの側壁部を構成するホイールエプロン1
と、その外方側に配設されたフロントフェンダパネル2
と、上記ホイールエプロン1の外側面、つまり車外側の
壁面に接合されて車体の前後方向に伸びる閉断面を形成
するエプロンレインフォースメント3とが設けられてい
る。
【0010】上記エプロンレインフォースメント3は、
上壁部4と、その外側端部から下方に伸びる側壁部5
と、その下端部から車内側に突設された底壁部6とを有
する断面略コ字状に形成されている。そして、上記上壁
部4の内側端部がホイールエプロン1の接合フランジ部
7と、フロントフェンダパネル2の接合フランジ部8と
の間に挾持されて一体に溶接されるとともに、上記底壁
部6の内側端部に設けられた折り曲げフランジ部9が上
記ホイールエプロン1の外側面に溶接されることによっ
て取付けられるように構成されている。
【0011】上記エプロンレインフォースメント3の側
壁部5の中央部には、車外側に突出する膨出部10が形
成されるとともに、この膨出部10の上方には、アンテ
ナ11の挿通孔12が形成されている。また、上記エプ
ロンレインフォースメント3の底壁部6には、図3に示
すように、車外側に凹入する切欠部13およびハーネス
取付け用の突片14が上記膨出部10の設置位置に対応
した個所(車体の前後方向の中央部)に形成されるとと
もに、その前後にアンテナ取付け用のスタッドボルト1
5が下方に向けて突設されている。
【0012】そして、図4に示すように、アンテナ11
の下端部を支持するホルダー16が上記スタッドボルト
15によって取付られることにより、アンテナ11の下
端部が上記切欠部13内に設置されるとともに、図5に
示すように、上記突片14にハーネス17の締着金具1
8が固着されることによって上記エプロンレインフォー
スメント3の下辺部に沿ってハーネス17が設置される
ようになっている。
【0013】上記のようにエプロンレインフォースメン
ト3の側壁部5に車外側に突出する膨出部10を形成す
ることにより、ホイールエプロン1の上部を効果的に補
強してその剛性を大きくするとともに、上記底壁部6に
車外側に凹入する切欠部13を形成することにより、こ
の部分においてホイールエプロン1の剛性を小さくする
ように構成したため、正突時に大きな衝撃荷重が作用し
た場合に、車体の前端部が押し上げられるように変形す
ることに起因してフロントガラスの支持状態が悪化する
こと等を防止することができる。
【0014】すなわち、エプロンレインフォースメント
3の底壁部6に上記切欠部13が形成されることによっ
て底壁部6自体の強度を低下させるとともに、上記切欠
部13の設置位置においてホイールエプロン1の側壁部
と、エプロンレインフォースメント3の底壁部6との接
合を途切れさせるように構成したため、上記膨出部10
によって補強されたホイールエプロン1の上部に比べて
上記プロンレインフォースメント3による補強効果が十
分に得られないホイールエプロン1の下部の剛性がかな
り小さくなっている。
【0015】この結果、正突時に作用する衝撃荷重が上
記ホイールエプロン1の下部に集中して作用し、この部
分が潰れることによって図6の破線で示すように、側面
から見て車体の前端部19が押下げられるように変形す
ることになるため、フロントガラスの支持状態を損なう
ことなく、上記衝撃荷重を効果的に吸収することができ
る。
【0016】また、上記のようにエプロンレインフォー
スメント3の側壁部5を車外側に突出させたため、上記
ホイールエプロン1との間に大きなスペースが形成され
ることとなる。したがって、上記スペースに上記アンテ
ナ11を設置することにより、車体の側端部から所定距
離Sだけ離れた位置にアンテナ11を設置することがで
きる。そして上記エプロンレインフォースメント3の底
壁部6に形成された切欠部13を利用してアンテナ11
を設置するように構成したため、上記底壁部6に邪魔さ
れることなくアンテナ11の下端部を上記エプロンレイ
ンフォースメントホイールエプロン1との間に配設する
ことができる。
【0017】また、上記実施例に示すように、切欠部1
3の側辺部に上記突片14を突設した場合には、この突
片14を利用してハーネス17を取付けることにより、
上記エプロンレインフォースメント3に沿わせて上記ハ
ーネス17を容易に設置することができるという利点が
ある。
【0018】なお、図7に示すように、エプロンレイン
フォースメント3に形成された膨出部10に対向させて
ホイールエプロン1の側壁部に、車内側に凹入する凹入
部20を形成した構造としてもよい。このように構成し
た場合には、上記エプロンレインフォースメント3とホ
イールエプロン1との間に、アンテナ11等を設置する
ためのより大きなスペースを確保することができる。
【0019】また、正突時に上記凹入部20が折れポイ
ントとなるため、平面から見て前部車体の両側壁部がそ
れぞれ内折れするように変形し、これによって前部車体
の両側壁部が同方向に折れ曲がることに起因する車体の
剪断等が防止され、前部車体が徐々に潰れるように変形
して正突時の衝撃荷重が効果的に吸収されることにな
る。
【0020】なお、上記実施例では、ホイールエプロン
1の外側方にエプロンレインフォースメント3を配設し
た例について説明したが、ホイールエプロン1の内側方
にエプロンレインフォースメント3を配設した構造とし
てもよい。この場合には、エプロンレインフォースメン
ト3の膨出部10が車内側に突出するとともに、ホイー
ルエプロン1の凹入部20が車外側に凹入した構造とな
る。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、エプロ
ンレインフォースメントに側方に突出する膨出部を形成
することにより、ホイールエプロンの上部を効果的に補
強してその剛性を大きくするとともに、上記エプロンレ
インフォースメントの底壁部にアンテナ設置用の切欠部
を形成したため、この部分を利用してアンテナを適正に
設置することができるとともに、自動車の正突時に上記
切欠部を折れポイントとして車体の前端部が押下げられ
方向に前部車体を変形させることができる。
【0022】したがって、上記正突時に車体の前端部が
押し上げられるように変形することに起因してフロント
ガラスの支持状態が悪化すること等を防止しつつ、前部
車体を適正に変形させて正突時の衝撃荷重を効果的に吸
収することができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る車体の前部車体構造を示
す正面断面図である。
【図2】エプロンレインフォースメントの構成を示す斜
視図である。
【図3】エプロンレインフォースメントの下部構成を示
す部分切欠き斜視図である。
【図4】アンテナおよびハーネスの取付け状態を示す平
面断面図である。
【図5】アンテナおよびハーネスの取付け状態を示す側
面図である。
【図6】正突時の変形状態を示す説明図である。
【図7】本発明の別の実施例を示す正面断面図である。
【符号の説明】
1 ホイールエプロン 3 エプロンレインフォースメント 6 底壁部 10 膨出部 11 アンテナ 13 切欠部 20 凹入部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−222951(JP,A) 実開 平2−13888(JP,U) 実開 昭57−197343(JP,U) 実開 昭63−181531(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 25/08 B60R 11/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前部車体の側辺部にホイールエプロンと
    エプロンレインフォースメントとが配設された自動車の
    前部車体構造において、エプロンレインフォースメント
    に、側方に突出する膨出部を形成するとともに、エプロ
    ンレインフォースメントの底壁部に、アンテナ設置用の
    切欠部を形成したことを特徴とする自動車の前部車体構
    造。
  2. 【請求項2】 ホイールエプロンの側壁部に、エプロン
    レインフォースメントの膨出部に対向する凹入部を形成
    したことを特徴とする請求項1記載の自動車の前部車体
    構造。
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