JP3478459B2 - 自動車の車体前部構造 - Google Patents

自動車の車体前部構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の車体前部
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車の車体前部には、図9お
よび図10に示す如く、車室内R側とエンジンルームE
側とを仕切るダッシュパネル51が設けられている。こ
のダッシュパネル51の下部には、車巾方向へ沿って延
びる断面略L字状のダッシュロアクロスメンバ52が設
けられており、該ダッシュロアクロスメンバ52の上下
両端部をダッシュパネル51に接合することによって、
ダッシュパネル51の下部に閉断面が形成されている。
【0003】また、自動車の車体前部の左右両側には、
ロアアームインナメンバ53およびエプロンサイドメン
バ54がそれぞれ配設されており、ロアアームインナメ
ンバ53の後端部は、ダッシュパネル51およびダッシ
ュロアクロスメンバ52に接合されている。一方、エプ
ロンサイドメンバ54の後部側は、ロアアームインナメ
ンバ53の上部に載置された状態で、その後端に形成し
たフランジ部54aがダッシュパネル51に接合されて
いる。したがって、エプロンサイドメンバ54は、エン
ジンルームE内の左右両側に直線的に配置され、ダッシ
ュパネル51に突き合わせられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の車体前部構造では、図9および図10に示す如
く、エプロンサイドメンバ54がダッシュパネル51に
直線的に接合されているので、車体前方から外力が車体
前部に加わると、当該エプロンサイドメンバ54がダッ
シュパネル51を直接に押圧することになり、ダッシュ
パネル51等の車室内R側への変形量が大きくなってし
まうという不具合があった。
【0005】本発明はこのような実状に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、簡単な構造で剛性および振
動吸収性能を向上させることが可能な自動車の車体前部
構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の有する課
題を解決するために、請求項1の本発明においては、ダ
ッシュパネルの前方であって、車体前部の左右両側に前
後方向へ延びるエプロンサイドメンバを配設した自動車
の車体前部構造において、上記ダッシュパネルの前面に
断面略コ字状のダッシュアッパクロスメンバを車巾に沿
って設ける一方、上記エプロンサイドメンバの後端部の
上部を下方へ湾曲させて形成し、上記エプロンサイドメ
ンバの後端部上面を上記ダッシュアッパクロスメンバの
下面に接合して取付け、上記ダッシュパネルと上記エプ
ロンサイドメンバとの結合部に生じる三角形部分を上記
ダッシュアッパクロスメンバの下面で塞いでいる。
【0007】また、請求項2の本発明においては、請求
項1の発明に係る上記ダッシュアッパクロスメンバの下
面を斜め下方へ向かって延長し、この延長部を上記ダッ
シュパネルの下部傾斜面に接合して取付けている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。
【0009】図1〜図3は本発明に係る自動車の車体前
部構造の実施の形態を示している。図において、1は本
実施の形態の車体前部構造が適用された四輪自動車であ
り、この自動車1の車体前部には車室内R側とエンジン
ルームE側とを仕切るダッシュパネル2が立設されてい
る。このダッシュパネル2の上部には、カウル部の一部
を構成するカウルアッパ部3が設けられている。
【0010】上記ダッシュパネル2の下部は、図2およ
び図3に示す如く、垂直面の前面壁2aと水平面の底面
壁2bとによって断面略L字状に形成され、これら両面
壁2a,2bが突き合う角部には車体後方から前方へ向
かって立ち上がる傾斜面部2cが設けられている。しか
も、ダッシュパネル2の下部には、車巾方向へ沿って延
びる断面略L字状のダッシュロアクロスメンバ4が設け
られている。ダッシュロアクロスメンバ4は、その上端
部および後端部がスポット溶接などによってダッシュパ
ネル2の傾斜面部2cおよび底面壁2bにそれぞれ接合
されており、これらダッシュパネル2とダッシュロアク
ロスメンバ4とにより閉断面が形成されている。
【0011】また、ダッシュパネル2の前面壁2aの下
部には、開口部が後向きに配置されかつ上下両端部が外
方へ折曲げられた断面略コ字状のダッシュアッパクロス
メンバ5がスポット溶接などによって接合されており、
これによってダッシュアッパクロスメンバ5は車巾方向
に沿って配設されている。そして、ダッシュアッパクロ
スメンバ5の上面5aは、ダッシュパネル2の前面壁2
aから車体前方へ向かってやや下り傾斜面状に形成さ
れ、ダッシュアッパクロスメンバ5の下面5bは、ダッ
シュパネル2の前面壁2aから車体前方へ向かってやや
上り傾斜面状に形成されている。
【0012】一方、上記車体前部のエンジンルームE内
の左右両側には、ロアアームインナメンバ6およびエプ
ロンサイドメンバ7がそれぞれ配設されている。ロアア
ームインナメンバ6は、側方から見て四角形状に形成さ
れており、上下端および後端にはこれを側方へ折曲げた
フランジ部6a,6bが設けられている。しかして、ロ
アアームインナメンバ6は、フランジ部6a,6bをダ
ッシュアッパクロスメンバ5の下面5bおよびダッシュ
ロアクロスメンバ4の前面壁に接合することにより取付
けられている。また、エプロンサイドメンバ7は、車体
前後方向へ延びて直線的に配置され、上下端部が外方へ
直角に折曲げられた断面略コ字状に形成されている。し
かも、エプロンサイドメンバ7の後端部7aの上部は、
下方へ向かって湾曲した形状に形成されており、この湾
曲した後端部7aの上面は、スポット溶接などによって
ダッシュアッパクロスメンバ5の下面5bに接合されて
取付けられている。
【0013】本実施の形態の車体前部構造においては、
エプロンサイドメンバ7がエンジンルームE内の左右両
側で前後方向へ沿って直線的に配置されていても、下方
へ向かって湾曲させたエプロンサイドメンバ7の後端部
7aの上面がダッシュアッパクロスメンバ5の下面5b
に接合されているため、車体前方からエプロンサイドメ
ンバ7に入力された衝撃エネルギーによってダッシュパ
ネル(キャビン)2が車室内R側へ押されることはなく
なり、衝撃エネルギーは車体下方の構造物(ロアアーム
インナメンバ6、ダッシュロアクロスメンバ4等)に円
滑に伝えられ、従来の車体前部構造と比べて、ダッシュ
パネル2の変形量が少なくなる。
【0014】 また、左右のエプロンサイドメンバ7
は、ダッシュアッパクロスメンバ5を介して結合されて
いるため、エプロンサイドメンバ7の片方のみに衝撃エ
ネルギーが入力された場合も、この衝撃エネルギーはダ
ッシュアッパクロスメンバ5を伝って、反対側のエプロ
ンサイドメンバ7にも伝えられることになり、従来のも
のよりも車体構造上有利である。しかも、単にエプロン
サイドメンバ7の後端部7aを下方へ湾曲させただけの
場合、ダッシュパネル2とエプロンサイドメンバ7との
結合部に泥、水等の溜まり易い三角形部分が生じるが、
本実施の形態の車体前部構造では、その三角形部分
(図3参照)をダッシュアッパクロスメンバ5の下面5
で塞いでいるため、泥、水等が溜まり難い構造となっ
ている。
【0015】図4〜図7は本発明に係る自動車の車体前
部構造の他の実施の形態を示しており、上記実施の形態
と同一部材には同一符号を付して説明を省略する。本実
施の形態のダッシュアッパクロスメンバ5は、上記した
実施の形態と異なり、その下面5bが斜め下方へ向かっ
て延長されており、この延長部8はダッシュパネル2の
傾斜面部2cに接合されて取付けられている。その他の
構成は上記実施の形態と同様である。
【0016】本発明の実施の形態における車体前部構造
においては、ダッシュアッパクロスメンバ5の下面5b
に設けた延長部8がダッシュパネル2の傾斜面部2cに
接合されているため、上記実施の形態の車体前部構造と
同一の効果が得られる上、車体前方からエプロンサイド
メンバ7に入力された衝撃エネルギーがより効果的に車
体下方の構造物(ロアアームインナメンバ6、ダッシュ
ロアクロスメンバ4等)に伝えられ、より一層ダッシュ
パネル2の変形量を少なくすることができる。
【0017】以上、本発明の実施の形態につき述べた
が、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではな
く、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形および変
更が可能である。
【0018】例えば、既述の実施の形態では、ダッシュ
ロアクロスメンバ4とは別体のダッシュアッパクロスメ
ンバ5を用いてダッシュパネル2の前面壁2aに接合し
ているが、別体のダッシュアッパクロスメンバ5を配設
するのではなく、図8に示す如く、ダッシュロアクロス
メンバ4を上方に延長してダッシュアッパクロスメンバ
5に相当するダッシュアッパ部15を形成し、このダッ
シュアッパ部15の下面15aにエプロンサイドメンバ
7の後端部7aの上面を接合してもよい。このような構
造にすると、結合部の剛性を上げることができるととも
に、部品点数を減らすことができる。
【0019】
【発明の効果】上述の如く、本発明に係る自動車の車体
前部構造は、ダッシュパネルの前方であって、車体前部
の左右両側に前後方向へ延びるエプロンサイドメンバを
配設したものにおいて、上記ダッシュパネルの前面に断
面略コ字状のダッシュアッパクロスメンバを車巾に沿っ
て設ける一方、上記エプロンサイドメンバの後端部の上
部を下方へ湾曲させて形成し、上記エプロンサイドメン
バの後端部上面を上記ダッシュアッパクロスメンバの下
面に接合して取付け、上記ダッシュパネルと上記エプロ
ンサイドメンバとの結合部に生じる三角形部分を上記ダ
ッシュアッパクロスメンバの下面で塞いでいるので、従
来の車体前部構造を一部改良した簡単な構造によって、
車体前方やオフセットの衝撃エネルギーを車体下方構造
物へ円滑に伝達して、効果的に吸収することができ、ダ
ッシュパネルとの結合部付近の剛性および振動吸収性能
を向上させることができる。しかも、本発明の車体前部
構造においては、ダッシュパネルとエプロンサイドメン
バとの結合部に生じる三角形部分がダッシュアッパクロ
スメンバで塞がれることになるので、当該三角形部分に
泥、水等が溜まり難く、錆の発生を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る車体前部構造が適用
された四輪自動車を概念的に示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る車体前部構造の左側
下部を斜め下方から見上げた斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る車体前部構造の下部
を示す側面図である。
【図4】他の本発明の実施の形態に係る車体前部構造の
左側下部を斜め下方から見上げた斜視図である。
【図5】他の本発明の実施の形態に係る車体前部構造の
下部を示す側面図である。
【図6】他の本発明の実施の形態に係る車体前部構造の
左側下部を示す斜視図である。
【図7】図6におけるA−A線断面図である。
【図8】本発明の実施の形態の変形例に係る車体前部構
造の下部を示す側面図である。
【図9】従来の車体前部構造において、ダッシュパネル
の下部とエプロンサイドメンバの後端部との接合部付近
を示す側面図である。
【図10】図9におけるダッシュパネルの下部とエプロ
ンサイドメンバの後端部との接合部付近を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 四輪自動車 2 ダッシュパネル 2a ダッシュパネルの前面壁 2b ダッシュパネルの底面壁 2c ダッシュパネルの傾斜面部 4 ダッシュロアクロスメンバ 5 ダッシュアッパクロスメンバ 5b ダッシュアッパクロスメンバの下面 7 エプロンサイドメンバ 7a エプロンサイドメンバの後端部 8 延長部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 25/08 B62D 25/20

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダッシュパネルの前方であって、車体前
    部の左右両側に前後方向へ延びるエプロンサイドメンバ
    を配設した自動車の車体前部構造において、上記ダッシ
    ュパネルの前面に断面略コ字状のダッシュアッパクロス
    メンバを車巾に沿って設ける一方、上記エプロンサイド
    メンバの後端部の上部を下方へ湾曲させて形成し、上記
    エプロンサイドメンバの後端部上面を上記ダッシュアッ
    パクロスメンバの下面に接合して取付け、上記ダッシュ
    パネルと上記エプロンサイドメンバとの結合部に生じる
    三角形部分を上記ダッシュアッパクロスメンバの下面
    塞いだことを特徴とする自動車の車体前部構造。
  2. 【請求項2】 上記ダッシュアッパクロスメンバの下面
    を斜め下方へ向かって延長し、この延長部を上記ダッシ
    ュパネルの下部傾斜面に接合して取付けたことを特徴と
    する請求項1に記載の自動車の車体前部構造。
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