JPH06144299A - 自動車の下部車体構造 - Google Patents

自動車の下部車体構造

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JPH06144299A
JPH06144299A JP4316328A JP31632892A JPH06144299A JP H06144299 A JPH06144299 A JP H06144299A JP 4316328 A JP4316328 A JP 4316328A JP 31632892 A JP31632892 A JP 31632892A JP H06144299 A JPH06144299 A JP H06144299A
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tunnel
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Norihiko Kanemitsu
徳彦 金光
Manabu Tamura
学 田村
Yukari Kato
ゆかり 加藤
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 ダッシュパネル部の前後方向の剛性を向上さ
せ、前後方向の荷重を受けた時にステアリングホイール
が車室内から前方に移動できる下部車体構造を提供す
る。 【構成】 縦壁部2aと移行部2bとを備えたダッシュ
ロアパネル2の裏面に車体幅方向に延びるダッシュロア
クロスメンバ3を設け、中間部を車体後方に延長してト
ンネル上部に閉断面部33を形成し、その後方にダッシ
ュロアパネル2と、ダッシュロアクロスメンバ3と、ト
ンネルレインフォースメント5と、フロントフロアパネ
ル1とで閉断面部50を形成し、上方にステアリング支
持メンバ10を支持するセンターステー9を取付け、ダ
ッシュロアパネル2とトンネルレインフォースメント5
及びフロントフロアパネル1を3枚重ね合わせて結合し
て形成し、該結合部よりも車体前側に1個以上のビード
を備えた脆弱部22及び33を、トンネル端部21及び
仕切壁30とに設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の車体強度を確
保するとともに、正突時におけるステアリングの車室内
への移動を防止することのできる下部車体構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車の車体構造として、例えば
実開昭59−151782号公報に記載されたものは、前部に位
置するエンジンルームと車室とを仕切る縦壁部と車室内
側に傾斜した移行部とから成るダッシュロアパネルと、
車体幅方向中央部に車室内側に突出して車体前後方向に
延びるトンネル部と上方に傾斜してダッシュロアパネル
に接合される移行部とを備えたフロアパネルと、フロア
パネルの両側部下面に設けられた車体前後方向に延びる
フロントフレームとを備えた車体構造において、トンネ
ル部のフロントフレームの屈曲部に略一致する位置に車
体幅方向に延びるビード部を形成しており、正突時にト
ンネル部による突っ張りがなくなってフロアパネルに加
わる圧縮荷重が略均一となり、局部的な曲げ変形等の発
生を抑制するというものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般的
にインストルメントパネルの裏側に車体幅方向に延設さ
れたステアリング支持メンバによってステアリングコラ
ム及びインストルメントパネルが支持されており、ステ
アリングコラム自体には車体前後方向の荷重を受けた場
合に車体前方ステアリングコラム軸方向に収縮する機構
が備えられているが、上記従来の自動車の車体構造にお
いては、正突時にダッシュパネル部が車室内方向に変形
する際にステアリングコラムが車体後方に移動し、ステ
アリングホイールがインストルメントパネル側に十分に
後退しない恐れがあるという問題があった。
【0004】本発明の目的は、ダッシュパネル部の車体
前後方向の剛性を向上させるとともに、車体前後方向の
荷重を受けた時にステアリングホイールが車室内から車
体前方に移動させることのできる自動車の下部車体構造
を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の自動車の下部車体構造は、車室最前部に立設
されたダッシュパネルの下半部として配設され、縦壁部
とその下端から延びてフロアパネルに接続される移行部
とを備えたダッシュロアパネルの裏面即ち車室外側に車
体幅方向に延びるダッシュロアクロスメンバを設け、ダ
ッシュロアクロスメンバの中間部を車体後方に延長して
トンネル上部に閉断面部を形成する下部車体構造であっ
て、上記閉断面部上方にステアリング支持メンバを支持
するセンターステーを取付け、このセンターステー取付
部とダッシュロアパネル縦壁部との間に、上記閉断面部
と、車体幅方向に延びるビード等を備えた脆弱部とを設
けたものであり、ダッシュパネル部の車体前後方向の剛
性を向上させるとともに、車体前後方向の荷重を受けた
時にステアリングホイールが車室内から車体前方に移動
させることができる。上記閉断面部は、ダッシュロアパ
ネルと、ダッシュロアクロスメンバと、トンネルレイン
フォースメントと、フロントフロアパネルとで形成さ
れ、ダッシュロアパネルとトンネルレインフォースメン
ト及びフロントフロアパネルを3枚重ね合わせて結合し
て形成し、該結合部よりも車体前側に上記脆弱部を設け
ることにより、一層の効果が得られるものである。ま
た、上記脆弱部を、ダッシュロアパネルとダッシュロア
クロスメンバとに設けることにより、脆弱部の衝撃吸収
能力が増大する。
【0006】
【実施例】実施例を図1乃至図3に基づいて説明する。
フロントフロアパネル(以下、単にフロアパネルとい
う)1の車幅方向中間部に、車体前後方向に延びる下方
が開口した断面略倒立凹字形の主トンネル部11が形成
されている。ダッシュロアパネル2は、縦壁部2aと、
その下端が車体後方に傾斜した移行部2bと、移行部2
bから水平に車体後方に延びるフロア部2cとから形成
されており、移行部2bとフロア部2cとにまたがっ
て、主トンネル部11より高く高く形成されて主トンネ
ル11の前端が嵌合されるトンネル端部21が車体後方
に延設されており、トンネル端部21の上面に少なくと
も1個の車体幅方向に延びるビードを備えたビード部
(脆弱部)22が設けられている。
【0007】ダッシュロアパネル2の裏面即ち車室外側
面に設けられるダッシュロアクロスメンバ3は、図3に
示すように、それぞれ端縁にフランジ部3af,3bfを備
えた縦板部3aと横板部3bとから成る断面略L字形に
形成され、フランジ部3af,3bfがダッシュロアパネル
2の移行部2bの裏面に固着されており、車幅方向中間
位置で横板部3bを車体後方に延長し、ダッシュロアパ
ネル2のトンネル端部21に一致してトンネル端部21
よりも長い仕切壁30を設け、仕切壁30をトンネル端
部21内に挿入してトンネル端部21内を上下に仕切
り、トンネル端部21内上部に閉断面部32を形成す
る。なお、ダッシュロアクロスメンバ3の仕切壁30の
高さを主トンネル部11の上壁の高さと一致させておく
とともに、仕切壁30のトンネル端部21後端よりも前
方の位置に少なくとも1個の車体幅方向に延びるビード
を備えたビード部(脆弱部)33が設けられている。
【0008】上記構成により、ダッシュロアクロスメン
バ3の強度が大きくなるとともに、トンネル部の強度が
大きくなり、車体前後方向の荷重をトンネル部で吸収す
ることができ、車体両側に前後方向に延びるフロントサ
イドフレーム4の負担が軽減される。
【0009】ダッシュロアパネル2のフロア部2c後端
にフロアパネル1の前端が連結固着され、主トンネル部
11の側壁はトンネル端部21の側壁に、主トンネル部
11の上壁はダッシュロアクロスメンバ3の仕切壁30
の後端に連結される。主トンネル部11の上壁前端の両
側端を両側壁から切り離し、上方に切り起こして連結ブ
ラケット12を形成し、この連結ブラケット12の上端
がトンネル端部21の上壁後端に連結され、連結ブラケ
ット12の下端部にダッシュロアクロスメンバ3の仕切
壁30の後端が連結される。
【0010】下方に向けて開口する断面略逆凹字形のト
ンネルレインフォースメント5が主トンネル部11の上
部に下部開口を嵌合させて配設され、トンネルレインフ
ォースメント5の上壁前端部53をトンネル端部21の
上壁後端に連結し、フロアパネル1の前端と、ダッシュ
ロアパネル2のトンネル端部21後端と、トンネルレイ
ンフォースメント5の上壁前端部53との3枚を重ね合
わせて結合する。トンネルレインフォースメント5の両
側壁下端52を主トンネル部11の上端両側に接合して
主トンネル部11の上面に閉断面部50を形成し、閉断
面部50の上面に、ステアリング支持メンバ10を支持
するセンターステー9を立設する(図2参照)。
【0011】クロスメンバ7は、断面略逆凹字形に形成
され、フロアパネル1の上面に沿って車幅方向に延びる
水平部71と、主トンネル部11に跨がる立ち上がり部
72とから成り、車体幅方向全長にわたって下部開口縁
のフランジ73によりフロアパネル1に接合されてお
り、両端は車体両側縁に前後方向に延設されたサイドシ
ル8の内側面に連結される。
【0012】トンネルレインフォースメント5の上壁後
端のフランジ54を、クロスメンバ7の立ち上がり部7
2の上面に接合し、トンネルレインフォースメント5の
後部に略矩形の凹部55が形成され、該凹部55の底面
が上記立ち上がり部72の下部開口端縁の前側フランジ
73に接合される。この構成により、主トンネル部11
の強度とともに、車体幅方向の強度を確保することがで
きる。なお、31は仕切壁30に設けられた作業孔、5
1はトンネルレインフォースメント5の前部上面に設け
られた作業孔である。
【0013】上述の構成によると、センターステー10
取付部とダッシュロアパネル2の縦壁部2aとの間に、
閉断面部と車体幅方向に延びるビード等を備えた脆弱部
とを設けたことにより、ダッシュパネル部の車体前後方
向の剛性を向上させるとともに、車体前後方向の荷重を
受けた時にステアリングホイールが車室内に移動するこ
とを防止できる。上記閉断面部は、フロントフロアパネ
ル1と、ダッシュロアパネル2と、ダッシュロアクロス
メンバ3と、トンネルレインフォースメント5とで形成
され、ダッシュロアパネル2とトンネルレインフォース
メント5及びフロントフロアパネル1を3枚重ね合わせ
て結合して形成し、該結合部よりも車体前側に上記脆弱
部を設けることにより、一層の効果が得られるものであ
る。また、上記脆弱部を、ダッシュロアパネル2のトン
ネル端部21とダッシュロアクロスメンバ3の仕切壁3
0とに設けることにより、脆弱部の衝撃吸収能力が増大
する。
【0014】
【発明の効果】本発明は上述のとおり構成されているか
ら、以下に述べるとおりの効果を奏する。センターステ
ー取付部とダッシュロアパネル縦壁部との間に、閉断面
部と脆弱部とを設けたものであり、ダッシュパネル部の
車体前後方向の剛性を向上させるとともに、車体前後方
向の荷重を受けた時にステアリングホイールが車室内に
移動することを防止できる。上記閉断面部は、ダッシュ
ロアパネルと、ダッシュロアクロスメンバと、トンネル
レインフォースメントと、フロントフロアパネルとで形
成され、ダッシュロアパネルとトンネルレインフォース
メント及びフロントフロアパネルを3枚結合して形成
し、該結合部よりも車体前側に上記脆弱部を設けること
により、一層の効果が得られるものである。また、上記
脆弱部を、ダッシュロアパネルとダッシュロアクロスメ
ンバとに設けることにより、脆弱部の衝撃吸収能力が増
大する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る車両の車室前部分を示す斜視図
である。
【図2】 図1のII−II線断面図である。
【図3】 本発明に係るダッシュロアクロスメンバの斜
視図である。
【符号の説明】
1 フロアパネル、2 ダッシュロアパネル、3 ダッ
シュロアクロスメンバ 4 フロントサイドフレーム、5 トンネルレインフォ
ースメント、7 クロスメンバ、8 サイドシル、9
センターステー、10 ステアリング支持メンバ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縦壁部とその下端から延びる移行部とを
    備えたダッシュロアパネルの裏面に車体幅方向に延びる
    ダッシュロアクロスメンバを設け、ダッシュロアクロス
    メンバの中間部を車体後方に延長してトンネル上部に閉
    断面部を形成する下部車体構造であって、上記閉断面部
    上方にステアリング支持メンバを支持するセンターステ
    ーを取付け、このセンターステー取付部とダッシュロア
    パネル縦壁部との間に、上記閉断面部と脆弱部とを設け
    たことを特徴とする自動車の下部車体構造。
  2. 【請求項2】 上記閉断面部は、ダッシュロアパネル
    と、ダッシュロアクロスメンバと、トンネルレインフォ
    ースメントと、フロントフロアパネルとで形成され、ダ
    ッシュロアパネルとトンネルレインフォースメントとフ
    ロントフロアパネルとを3枚結合して形成し、該結合部
    よりも車体前側に上記脆弱部を設けたことを特徴とする
    請求項1に記載された自動車の下部車体構造。
  3. 【請求項3】 上記脆弱部をダッシュロアパネルとダッ
    シュロアクロスメンバとに設けたことを特徴とする請求
    項1に記載された自動車の下部車体構造。
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