JPH11301517A - 自動車のカウル部構造 - Google Patents

自動車のカウル部構造

Info

Publication number
JPH11301517A
JPH11301517A JP10911498A JP10911498A JPH11301517A JP H11301517 A JPH11301517 A JP H11301517A JP 10911498 A JP10911498 A JP 10911498A JP 10911498 A JP10911498 A JP 10911498A JP H11301517 A JPH11301517 A JP H11301517A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cowl
panel
vehicle
extending
portion structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10911498A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3460943B2 (ja
Inventor
Hidenori Miyauchi
秀紀 宮内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
Priority to JP10911498A priority Critical patent/JP3460943B2/ja
Publication of JPH11301517A publication Critical patent/JPH11301517A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3460943B2 publication Critical patent/JP3460943B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 衝突時におけるカウルサイド,カウルパネル
が後方移動するのを防止して車室内への影響を防止でき
る自動車のカウル部構造を提供する。 【解決手段】 左, 右のフロントピラー4の車体上下方
向に延びる前壁4aに前方に延びるカウルサイド20の
後端を接続し、左, 右のカウルサイド20の間に車幅方
向に延びるカウルパネル21を接続してなる自動車のカ
ウル部構造において、上記カウルサイド20にビード3
0(変形誘導部)を形成し、上記カウルパネル21に段
差部35(変形誘導部)を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の車室前部
を構成するカウル部の、特に衝撃吸収性能を向上できる
ようにした構造に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のカウル部は、図8,図9に示す
ように、左, 右のフロントピラー51の前壁51aに前
方に延びるカウルサイド52を接続し、該左, 右のカウ
ルサイド52,52間に車幅方向に延びるカウルパネル
53を配置し、該カウルパネル53の両端を上記左,右
のカウルサイド52,52に接続した構造が一般的であ
る。またカウルパネル53の下面にはダッシュパネル5
4が接続され、カウルパネル53の上面にはフロントガ
ラス55の下縁が固着されている(例えば実開平3−1
881号公報,実開平4−13477号公報参照)。
【0003】上記カウルパネル53は、車室の前部を構
成するという強度上重要な部位であることから、剛性を
高める観点からカウルアッパ53aとカウルアンダ53
bとを接合して閉断面を形成した構造となっている。
【0004】またこの種の自動車では、上記カウルサイ
ド52の外側にピラーインナのフェンダ部57を接続
し、該フェンダ部57の前面に前輪60を覆うフェンダ
エプロン58を接続するとともに、該フェンダエプロン
58の前端間にラジエータサポート59を接続する場合
がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の自
動車では、ラジエータサポート59からカウルパネル5
3までの距離が比較的短く設計されている。このため前
面衝突時の衝撃荷重Fによっては、図8に破線で示すよ
うに、カウルパネル53が車室内に進入するという懸念
がある。
【0006】また上記衝突荷重Fによりカウルサイド5
2がフロントピラー51を後方に押して変形させる場合
があり、このような変形が生じるとフロントドアが開か
なくなるという懸念がある(図9の破線参照)。
【0007】本発明は上記従来の状況に鑑みてなされた
もので、衝突時におけるカウルサイド,カウルパネルの
後方移動を防止して車室内への影響を防止できる自動車
のカウル部構造を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、左, 右のフロ
ントピラーの車体上下方向に延びる前壁に前方に延びる
カウルサイドの後端を接続し、左, 右のカウルサイドに
車幅方向に延びるカウルパネルの両端を接続してなる自
動車のカウル部構造において、上記カウルサイド,カウ
ルパネルの何れか一方,又は両方に前面衝突時に前後方
向に変形する変形誘導部を形成したことを特徴としてい
る。
【0009】ここで本発明における変形誘導部は、前面
衝突時にカウルサイド又はカウルパネルを、その前部が
圧縮変形し、かつ後部が後方に移動しないような変形を
誘発させるためのものである。
【0010】
【発明の作用効果】本発明のカウル部構造によれば、カ
ウルサイド,カウルパネルに変形誘導部を形成したの
で、前面衝突時の衝撃力は、変形誘導部がカウルサイド
又はカウルパネルの前部を変形させることにより吸収さ
れ、カウルパネル,カウルサイドの後部が後方移動する
のを防止できる。これによりカウルパネルの車室内への
進入を防止できるとともに、カウルサイドの後方移動に
よるフロントピラーの変形を防止できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図1ないし図7は、本発明の
一実施形態による自動車のカウル部構造を説明するため
の図であり、図1はカウルサイド周りの側面図、図2は
カウルパネル周りの模式側面図、図3はカウルサイドの
斜視図、図4はカウルパネルの断面図、図5はカウルパ
ネルの平面図、図6はカウル部周りを構成する車体の分
解斜視図、図7は自動車の斜視図である。
【0012】図において、1は自動車の車体であり、こ
れはルーフパネル1aの左, 右側部に配設されたサイド
パネル1bにフロントドア開口2a,リヤドア開口3a
を形成し、該各開口2a,3aにフロントドア2,リヤ
ドア3を配設した概略構造を有している。上記フロント
ドア開口2aはフロントピラー4と、該フロントピラー
4の下端に接続され後方に延びるロッカパネル5と、該
ロッカパネル5の後端とフロントピラー4の後端とを結
合するセンタピラー6とで形成されている。
【0013】上記フロントピラー4は横断面ハット状の
ピラーアウタ10とピラーインナ11とを接合した構造
のもので、該ピラーインナ11には前方に延びるフェン
ダ部11aが一体形成されている。このフェンダ部11
aの前縁にはフェンダエプロン12が接合され、該フェ
ンダエプロン12の下縁には車内側に膨出するホイール
ハウス13が、また左, 右のフェンダエプロン12の前
端間にはラジエータサポート14が接続されている。
【0014】上記左, 右のフロントピラー4の前壁4a
には前方に延びるカウルサイド20の後端が接続されて
おり、該カウルサイド20の外側には上記フェンダ部1
1aが接続されている。この左, 右のカウルサイド2
0,20間には車幅方向に延びるカウルパネル21が配
置され、該カウルパネル21の両端は上記左,右のカウ
ルサイド20,20に接続されている。
【0015】上記カウルパネル21の下面には車室の前
壁を構成するダッシュパネル22の上端縁が接続されて
おり、該ダッシュパネル22の下端部には車室の床部を
構成するフロントフロアパネル23の前端部が接続され
ている。また上記左, 右のフロントピラー4の上半部,
カウルパネル21の上面,及びルーフパネル1aの前縁
により形成されたフロントウィンド開口25にはフロン
トガラス26が装着されている。
【0016】上記カウルサイド20は板金製のもので、
前後方向に延びる幅広の側板20aに天板20b,底板
20c,前板20d,後板20eを屈曲形成してなる大
略箱状のものであり、該後板20eがフロントピラー4
の前壁4aに接合されている。
【0017】そして上記カウルサイド20の側板20a
には、前後方向衝撃力に対する変形誘導部として機能す
る複数のビード30が上下方向に延びるように形成され
ている。該ビード30はカウルサイド20の前部に2
本、後部に1本形成されている。
【0018】上記カウルパネル21は、横断面大略皿状
のカウルアッパ31と大略ハット状のカウルアンダ32
との前フランジ31a,32a及び後フランジ31b,
32b同士をスポット溶接で接合し、これにより閉断面
を形成した構造のものである。上記カウルアンダ32の
底壁32cに上記ダッシュパネル22の上フランジ22
aが溶接接合されている。
【0019】そして上記カウルアッパ31には前後方向
衝撃力に対する変形誘導部として機能する段差部35が
形成されている。この段差部35は横断面視で階段状に
屈曲形成されており、カウルアッパ31の車幅方向略全
長に渡って形成されている。
【0020】次に本実施形態の作用効果について説明す
る。図1,図2に示すように、前面衝突時の衝撃力Fが
作用すると、この衝撃力Fは車体前部のラジエータサポ
ート14,フェンダエプロン22,フェンダ部11aの
圧縮変形によって吸収されて小さくなり、続いてカウル
サイド20,カウルパネル21に作用することとなる。
この場合、従来構造ではカウルサイド,カウルパネル全
体が後方に移動するという懸念があった。
【0021】本実施形態では、カウルサイド20にビー
ド30を設けるとともに、カウルアッパ31に段差部3
5を設けたので、上記衝撃力は、上記ビード30がカウ
ルサイド20を圧縮変形させることにより吸収され、さ
らに段差部35がカウルパネル21を圧縮形成させるこ
とにより吸収される(図1,図2の破線参照)。これに
よりカウルサイド20,及びカウルパネル21の後部が
後方移動するのを防止できる。
【0022】このように本実施形態によれば、カウルサ
イド20にビード30を形成し、カウルパネル21のカ
ウルアッパ31に段差部35を形成したので、前面衝突
によるドア開口の変形を防止でき、衝突後におけるフロ
ントドア2の開を確保でき、またカウルパネル21の車
室内への進入を防止でき、前面衝突によりインストルメ
ントパネルやステアリングホイールが車室内に突出する
のを防止できる。
【0023】なお、上記実施形態では、カウルサイド2
0,及びカウルパネル21の両方にそれぞれビード3
0,段差部35を形成した場合を説明したが、本発明で
は必ずしも両方に形成する必要はなく、何れか一方にだ
け形成してもよい。
【0024】また、変形誘導部としてビード,段差部を
形成した場合を説明したが、本発明はこれに限られるも
のではなく、例えばカウルサイドに縦長の孔を形成して
もよく、要は前面衝突時の衝撃力によりカウルサイド,
カウルパネルの前部が圧縮変形し、かつ後部が後方に移
動しない形状であればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による自動車のカウル部構
造を説明するためのカウルサイド周りの側面図である。
【図2】上記カウル部のカウルパネル周りの模式側面図
である。
【図3】上記カウルサイドの斜視図である。
【図4】上記カウルパネルの断面図である(図7のIV-I
V 線断面図) 。
【図5】上記カウルパネルの平面図である。
【図6】上記カウル部周りを構成する車体の分解斜視図
である。
【図7】上記自動車の斜視図である。
【図8】従来の一般的なカウル部周りの模式側面図であ
る。
【図9】従来の一般的なカウル部周りの模式側面図であ
る。
【符号の説明】
4 フロントピラー 20 カウルサイド 21 カウルパネル 30 ビード(変形誘導部) 35 段差部(変形誘導部)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左, 右のフロントピラーの車体上下方向
    に延びる前壁に前方に延びるカウルサイドの後端を接続
    し、該左, 右のカウルサイドに車幅方向に延びるカウル
    パネルの両端を接続してなる自動車のカウル部構造にお
    いて、上記カウルサイド,カウルパネルの何れか一方,
    又は両方に前面衝突時に前後方向に変形する変形誘導部
    を形成したことを特徴とする自動車のカウル部構造。
JP10911498A 1998-04-20 1998-04-20 自動車のカウル部構造 Expired - Fee Related JP3460943B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10911498A JP3460943B2 (ja) 1998-04-20 1998-04-20 自動車のカウル部構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10911498A JP3460943B2 (ja) 1998-04-20 1998-04-20 自動車のカウル部構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11301517A true JPH11301517A (ja) 1999-11-02
JP3460943B2 JP3460943B2 (ja) 2003-10-27

Family

ID=14501924

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10911498A Expired - Fee Related JP3460943B2 (ja) 1998-04-20 1998-04-20 自動車のカウル部構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3460943B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008155818A (ja) * 2006-12-25 2008-07-10 Mitsubishi Motors Corp デッキガーニッシュ
US8690230B2 (en) 2012-01-16 2014-04-08 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Body front structure of vehicle

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008155818A (ja) * 2006-12-25 2008-07-10 Mitsubishi Motors Corp デッキガーニッシュ
US8690230B2 (en) 2012-01-16 2014-04-08 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Body front structure of vehicle

Also Published As

Publication number Publication date
JP3460943B2 (ja) 2003-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0750301Y2 (ja) 自動車の前部車体構造
US5992921A (en) Vehicle body structure
JP6252617B2 (ja) 車両の側部車体構造
JPH1045034A (ja) 車体前部構造
JP5654045B2 (ja) 車両の側部構造
EP1741619B1 (en) Underbody structure of sliding-door vehicle
JPS61291273A (ja) 自動車用ボデ−側方壁
JP2021041817A (ja) 車両の車体構造
JP5353364B2 (ja) 車両の車体下部構造
JPH0930452A (ja) 自動車用サイドシル補強構造
JP3324493B2 (ja) 自動車のフロントピラー構造
CN214138710U (zh) 车身侧部结构
JP3765244B2 (ja) 自動車の車体後部構造
JPH06144299A (ja) 自動車の下部車体構造
JP3693899B2 (ja) 自動車における車体前部の衝撃力吸収構造
EP3889008B1 (en) Front vehicle-body structure for a vehicle, vehicle body structure, and vehicle
JP2868626B2 (ja) 車両の下部車体構造
JP3460943B2 (ja) 自動車のカウル部構造
JP2002347441A (ja) 自動車のドアヒンジ構造
JPH06171442A (ja) バンパーの取付構造
JP4431161B2 (ja) 側面衝突性能を強化させた自動車用ドア
JPH0789462A (ja) 自動車の車体下部構造
JP6540753B2 (ja) 自動車の側部車体構造
JPH0134939Y2 (ja)
JPH11310160A (ja) 自動車のクロスメンバ結合構造

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030729

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080815

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100815

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120815

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees