JP6557046B2 - 車体後部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車体後部構造に関するものである。
従来、車両の後突時に前方移動したスペアタイヤがバッテリーユニットに干渉するのを抑制可能な車体後部構造が開発されている。この種の車体後部構造としては、例えば特許文献1や特許文献2に記載のものがある。
特許文献1の車体後部構造は、車両前後方向に沿って延設された左右一対のリヤサイドフレームと、左右のリヤサイドフレームの間に設置されたリヤフロアパネルと、リヤフロアパネルに下方へ凹設されたタイヤパンと、タイヤパン内に設置されたスペアタイヤと、タイヤパンの前方に設置されて左右のリヤサイドフレームを連結するクロスメンバ部材と、クロスメンバ部材上に設置されるパワーユニットとを備えている。
特許文献1の車体後部構造では、クロスメンバ部材をリヤフロアパネルの上方に離間させて設置し、車両の後突時にクロスメンバ部材の下面に沿ってスペアタイヤを前方へ移動させるようにクロスメンバ部材およびスペアタイヤの設置高さを設定している。これにより、スペアタイヤとバッテリーユニットとの干渉を抑制できるようになっている。
特許文献2の車体後部構造は、車両前後方向に沿って延設された左右一対のリヤサイドフレームと、左右のリヤサイドフレームの間に設置されたリヤフロアパネルと、リヤフロアパネルに下方へ凹設されたタイヤパンと、タイヤパンに設置されたスペアタイヤと、スペアタイヤの前方において車幅方向に延設されたブレースユニットとを備えている。ブレースユニットの車幅方向の両端部は、左右のガセットを介して、左右のリヤサイドフレームに固定されている。特許文献2の車体後部構造はブレースユニットを備えることで、スペアタイヤの前方移動を抑制できるようになっている。
特開2013−23001号公報 特開2013−116706号公報
特許文献1の車体後部構造では、クロスメンバ部材の下面に沿ったスペアタイヤの前方移動を行いやすくする構造を採用しているため、前方移動してきたスペアタイヤによりリヤフロアパネルのタイヤパンの前部が押圧されて前方へ大きく変形する。このため、タイヤパンの前方にキャニスターを設置した場合には、変形したリヤフロアパネルがキャニスターに干渉しやすくなる。
特許文献2の車体後部構造では、ブレースユニットの車幅方向の中央側が車体に固定されていないため、前方移動してきたスペアタイヤによりブレースユニットの中央側が押圧されると、ブレースユニットが前斜め上方へ大きく移動する。このため、移動したブレースユニットがバッテリーユニットに干渉しやすくなる。
本発明は、このような観点から創案されたものであり、スペアタイヤの移動を好適に抑制できる車体後部構造を提供することを課題とする。
前記の課題を解決するために、本発明に係る車体後部構造は、車両前後方向に沿って延設された左右一対のリヤサイドフレームと、一対の前記リヤサイドフレームの間に設置され、倒伏状態のスペアタイヤが設置される凹部を有するリヤフロアと、車両の後突時に前記スペアタイヤの移動を抑制する抑制部材とを備えている。前記リヤフロアは、前記凹部の前方に設けられ、前記凹部と屈曲部を介して連続する水平部を有している。前記抑制部材は、前記屈曲部よりも後方に位置するとともに前記凹部の前部において前記スペアタイヤよりも上方に設置され、車幅方向の両端部が一対の前記リヤサイドフレームに固定された横材と、前記横材から前記凹部内へ向けて延出し、前記スペアタイヤを前方および下方から覆う抑制板と、を有している。前記抑制板の上端部は、前記横材に固定されており、前記抑制板の下端部は、前記凹部の底部に固定されている。前記車両の後突時に、前記抑制板は、前方に移動してきた前記スペアタイヤによって押圧されて前方に凸状に変形し、前記スペアタイヤを上下から挟み込む
本発明では、抑制板の上端部は、横材に固定されスペアタイヤよりも上方に位置し、抑制板の下端部は、凹部の底部に固定されスペアタイヤよりも下方に位置している。このため、前方移動してきたスペアタイヤが抑制板の上下端の間を前方に押圧し、抑制板が前方に凸状に変形する。これにより、スペアタイヤを上下から挟み込んでスペアタイヤの移動を好適に抑制できるため、スペアタイヤとパワーユニット等との干渉を抑制できる。
また、前記抑制板は、前記横材へ向かう程車幅方向に拡幅する拡幅部を有しており、前記拡幅部は、前記横材に固定されていることが好ましい。
このようにすると、抑制板から横材に伝達される衝突荷重を好適に分散させることができる。このため、横材の上方への変形量を抑制し、横材とパワーユニットが干渉しにくくなる。
また、前記抑制部材は、前記抑制板の前記スペアタイヤ側の面に固定され、前記スペアタイヤよりも上方に設置された挟み込み部材を備えることが好ましい。
このようにすると、前方移動してきたスペアタイヤにより抑制板が前方に凸状に変形したときに、挟み込み部材がスペアタイヤの上面に当接しやすくなるため、スペアタイヤの挟み込みを確実に行える。
また、前記挟み込み部材は、側面視で上辺よりも下辺が長い台形状に形成されていることが好ましい。
このようにすると、スペアタイヤに当接する挟み込み部材の面積を増加させることができる。このため、抑制板が前方に凸状に変形しやすくなり、スペアタイヤの挟み込みを一層確実に行える。
また、前記挟み込み部材の車幅方向の両端部は、前記抑制板の上端部の車幅方向の両端部側に固定されていることが好ましい。
このようにすると、挟み込み部材から横材に伝達される衝突荷重を好適に分散させることができる。このため、横材の上方への変形量を抑制し、横材とパワーユニットが干渉しにくくなる。
また、前記抑制部材は、前記横材から前方へ向けて延出する補強材を備えていることが好ましい。この場合、前記補強材は、前記屈曲部および前記水平部の上方に位置し、前記水平部に固定するとよい。
このようにすると、移動してきたスペアタイヤにより凹部の前部が前方に凸状に変形したときに、屈曲部が上方に突出するエッジ(しわ)になったとしても、屈曲部の上方に位置する補強材によりエッジとパワーユニットとの干渉を抑制できる。
また、本発明に係る車体後部構造は、車両前後方向に沿って延設された左右一対のリヤサイドフレームと、一対の前記リヤサイドフレームの間に設置され、倒伏状態のスペアタイヤが設置される凹部を有するリヤフロアと、車両の後突時に前記スペアタイヤの移動を抑制する抑制部材と、を備えている。前記抑制部材は、前記凹部の前部において前記スペアタイヤよりも上方に設置され、車幅方向の両端部が一対の前記リヤサイドフレームに固定された横材と、前記横材から前記凹部内へ向けて延出し、前記スペアタイヤを前方および下方から覆う抑制板と、前記抑制板の前記スペアタイヤ側の面に固定され、前記スペアタイヤよりも上方に設置された挟み込み部材と、を有している。前記抑制板の上端部は、前記横材に固定されており、前記抑制板の下端部は、前記凹部の底部に固定されている。前記車両の後突時に、前記抑制板及び前記挟み込み部材は、前方に移動してきた前記スペアタイヤによって前記抑制板が押圧されて前方に凸状に変形し、前記スペアタイヤを上下から挟み込む。
本発明に係る車体後部構造によれば、スペアタイヤの移動を好適に抑制できる。
本発明の実施形態に係る車体後部構造が適用された車両を左後方から見下ろした状態を示す概略斜視図である。 図1のII−II線に沿った断面図である。 図2の要部拡大断面図である。 抑制部材を左後方から見下ろした状態を示す要部拡大斜視図である。 抑制部材を右前方から見下ろした状態を示す要部拡大斜視図である。 (a)は、本発明の実施形態に係る車体後部構造が適用された車両の後突前の状態を示す断面図、(b)は、車両の後突時の状態を示す断面図である。 横材とリヤサイドフレームの他の取付例を示す要部拡大斜視図である。 変形例に係る抑制部材を左後方から見下ろした状態を示す要部拡大斜視図である。 図8のVIII−VIII線に沿った断面図である。 他の変形例に係る抑制部材を左後方から見下ろした状態を示す要部拡大斜視図である。
本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。説明において、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。なお、各図中に矢印で示される「前後」は、車両前後方向を示し、「上下」は、車両上下方向を示し、「左右」は、運転席から見た左右方向(車幅方向)を示している。
図1に示すように、本発明の実施形態に係る車体後部構造が適用された車両Vは、左右一対のリヤサイドフレーム2,2と、リヤフロアパネル3と、クロスメンバ4と、抑制部材1とを備えている。
<リヤサイドフレーム>
リヤサイドフレーム2は、車両前後方向に沿って延設された金属製部材である。図示は省略するが、リヤサイドフレーム2は、車両前後方向から見た断面視で下方に開口するハット状を呈する。左右のリヤサイドフレーム2,2の後端部には、リヤバンパRBが固定される(図2参照)。
<リヤフロアパネル>
リヤフロアパネル3は、車両Vの後部のフロア面(リヤフロア)を構成する金属製部材である。リヤフロアパネル3は、左右のリヤサイドフレーム2,2の間に設置されている。リヤフロアパネル3の左端部は、左側のリヤサイドフレーム2に溶接により接合されていて、リヤフロアパネル3の右端部は、右側のリヤサイドフレーム2に溶接により接合されている。
図2に示すように、リヤフロアパネル3は、後部において下方へ凹設された凹部31と、凹部31の前方に設けられ屈曲部33を介して凹部31に連続する水平部32とを有している。凹部31内には、倒伏状態のスペアタイヤ5が設置(収容)されている。
凹部31は、底部31aと、底部31aの前端部に連続する前部31bとを含んで構成されている。底部31aは、凹部31を形成する壁状の部位である。底部31aの中央には、スペアタイヤ5を保持するためのタイヤストッパ34が設置されている。前部31bは、凹部31を形成する壁状の部位である。前部31bは、底部31aの前端部から前方へ向かう程上方に位置するように傾斜している。水平部32は、前部31bの上端部から屈曲部33を介して前方へ向けて延出している。
水平部32の上方には、車両Vに搭載される図示せぬ駆動モータに電力を供給するバッテリーユニット6が設置されている。凹部31の前方かつ水平部32の下方には、キャニスター7が設置されている。バッテリーユニット6とキャニスター7は、リヤフロアパネル3を挟んで、上下に対応する位置に設置されている。
<クロスメンバ>
図1に示すように、クロスメンバ4は、車幅方向に沿って延設された金属製部材である。クロスメンバ4は、凹部31および抑制部材1の前方において、左右のリヤサイドフレーム2,2を連結している。クロスメンバ4の左端部は、左側のリヤサイドフレーム2に溶接により接合されていて、クロスメンバ4の右端部は、右側のリヤサイドフレーム2に溶接により接合されている。
図2に示すクロスメンバ4は、左右方向から見た断面視で下方に開口するハット状を呈する。クロスメンバ4の開口縁に形成されたフランジは、リヤフロアパネル3の上面に溶接により接合されている。これにより、クロスメンバ4とリヤフロアパネル3との間には、車幅方向に沿って延びる閉断面部Cが形成されている。
<抑制部材>
抑制部材1は、スペアタイヤ5と、バッテリーユニット6およびキャニスター7との間に設置されていて、車両Vの後突時にスペアタイヤ5の前方移動および上方移動を抑制するものである。抑制部材1は、横材11と、抑制板12と、挟み込み部材13と、補強材14とを有している。
<横材>
図3、図4に示すように、横材11は、車幅方向に沿って延設された金属製部材である。横材11は、屈曲部33よりも後方に位置していて、前部31bの上方に隙間を空けて設置されている。横材11は、スペアタイヤ5および凹部31の上縁よりも上方に設置されている。本実施形態の横材11は、左右方向から見た断面視で四角筒状を呈する。横材11の後壁11bの左右両端部には、略矩形状の切欠部11c,11cが形成されている。
図5に示すように、横材11の前壁11aの左右両端部11d,11dは、左右の取付ブラケット8,8を介して、左右のリヤサイドフレーム2,2の車内側の側面に固定されている。取付ブラケット8は、リヤサイドフレーム2にバッテリーユニット6を固定する機能も備える。すなわち、本実施形態では、単一の取付ブラケット8により、バッテリーユニット6および横材11をまとめてリヤサイドフレーム2に固定している。これにより、抑制部材1を追加した場合であっても、取付ブラケット8の数の増加を抑えることができる。
取付ブラケット8は、一枚の金属板をプレス加工して所定形状に折曲形成されている。取付ブラケット8は、第1固定部81と、第1固定部81の下端部から後方へ向けて延出する第2固定部82と、第2固定部82の車内側の端部から下方へ向けて延出する第3固定部83と、第3固定部83の後端部から車内側へ向けて延出する第4固定部84とで構成されている。
第1固定部81は、車体部材(例えばCピラー等)に固定されている。第2固定部82は、リヤサイドフレーム2の上面に固定されている。第2固定部82は、バッテリーユニット6にも固定される。第3固定部83は、リヤサイドフレーム2の車内側の側面に固定されている。
横材11の前壁11aの左右両端部11d,11dは、第4固定部84にボルトBにより結合されている。取付ブラケット8に横材11を固定する際には、切欠部11cを利用することでボルトBの締結作業を容易に行うことができる。
<抑制板>
図3に示すように、抑制板12は、横材11の後壁11bから凹部31内へ向けて延出する金属製部材である。抑制板12は、スペアタイヤ5の前部を前方から覆っているとともに、スペアタイヤ5の下部の前側を下方から覆っている。
図4に示す抑制板12は、一枚の金属板をプレス加工して折曲形成されていて、凸部と凹部とが左右交互に並んだ凹凸形状を呈する。これにより、抑制板12は、前方に凸状になる変形に対する剛性が高くなっている。抑制板12は、下側に位置する幅狭部12aと、幅狭部12aの上端部に連続して幅狭部12aよりも左右に拡幅された拡幅部12bとで構成されている。
幅狭部12aは、車幅方向に沿う幅が略一定の部位である。幅狭部12aは、下方へ向かう程後方に位置するように屈曲されている。幅狭部12aの下端部12cは、凹部31の底部31aにボルトBにより結合されている。
拡幅部12bは、略台形状(略逆三角形状)の部位である。拡幅部12bは、幅狭部12aから横材11へ向かう程拡幅した後、一定幅で上方へ延びている。拡幅部12bは、横材11の後壁11bに溶接により接合されている。なお、拡幅部12bは、一定幅で延びる部位を有することなく、幅狭部12aから横材11に至るまで拡幅されてもよい。
<挟み込み部材>
挟み込み部材13は、車幅方向に沿って延設された金属製部材である。挟み込み部材13の車幅方向に沿う幅は、拡幅部12bの車幅方向に沿う幅と略同一である。挟み込み部材13の前壁13cの左右両端部13e,13eは、拡幅部12bの左右両端部12e,12e側にボルトBにより結合されている。挟み込み部材13の後壁13dの左右両端部には、円形状の作業孔13fが形成されている。抑制板12に挟み込み部材13を固定する際には、作業孔13fを利用することでボルトBの締結作業を容易に行うことができる。
なお、ボルトBの結合箇所の数や位置は適宜変更してよく、例えばボルトBの結合箇所を抑制板12および挟み込み部材13の左右中央側に設けてもよい。また、抑制板12は、挟み込み部材13に溶接により接合されてもよい。
図3に示す挟み込み部材13は、スペアタイヤ5よりも上方において、拡幅部12bの上端部12dの後面に固定されている。挟み込み部材13は、横材11よりも低い位置に設置されている。本実施形態の挟み込み部材13は、左右方向から見た断面視で上壁(上辺)13aよりも下壁(下辺)13bが長い台形状を呈する。
<補強材>
図5に示すように、補強材14は、横材11の前壁11aから前方へ向けて延出する金属製部材である。本実施形態の補強材14は、一枚の金属板をプレス加工して折曲形成されていて、左右方向から見た断面視でL字状を呈する。補強材14は、横材11に固定される横材側固定部14aと、リヤフロアパネル3に固定されるフロア側固定部14bとで構成されている。
横材側固定部14aは、上下方向に沿って延設された部位である。横材側固定部14aは、水平断面視で凹凸形状を呈していて、横材11に当接する凸部14cと横材11から離間する凹部14dとを有している。凸部14cは、横材11の前壁11aに溶接により接合されている。
フロア側固定部14bは、車両前後方向に沿って延設された部位である。フロア側固定部14bは、鉛直断面視で凹凸形状を呈していて、リヤフロアパネル3に当接乃至近接する凸部14eとリヤフロアパネル3から離間する凹部14fとを有している。フロア側固定部14bは、屈曲部33および水平部32の上方に位置している。凸部14eの前端部側は、水平部32にボルトBにより結合されている。
本発明の実施形態に係る車体後部構造が適用された車両Vは、基本的に以上のように構成されるものであり、次に、図6を参照してその作用効果について説明する。
図6(a)、(b)に示すように、本実施形態に係る車両Vの後端部に、他車等の衝突物が衝突した場合、リヤバンパRB、リヤサイドフレーム2、凹部31、スペアタイヤ5等が衝突物によって前方に押圧される。そして、前方に移動してきたスペアタイヤ5により、抑制板12および凹部31の前部31bが前方に押圧される。
この結果、抑制板12および凹部31の前部31bが変形し、この変形によって衝突エネルギを吸収できる。
また、抑制板12を介して横材11に衝突荷重が伝達され、横材11の変形によっても衝突エネルギを吸収できる。
この場合、本実施形態では、抑制板12の上端部12dは、横材11に固定されスペアタイヤ5よりも上方に位置し、抑制板12の下端部12cは、凹部31の底部31aに固定されスペアタイヤ5よりも下方に位置しているため、前方移動してきたスペアタイヤ5が抑制板12の上下端の間を前方に押圧し、抑制板12が前方に凸状に変形する。詳しくは、抑制板12の前面が前方に凸状となり後面が前方に凹状となるように変形する。
これにより、抑制板12がスペアタイヤ5を上下から挟み込んでスペアタイヤ5の移動を好適に抑制できるため、スペアタイヤ5と、バッテリーユニット6およびキャニスター7との干渉を抑制できる。
換言すると、スペアタイヤ5の前方移動、スペアタイヤ5の前斜め上方への滑り上がりおよびスペアタイヤ5の跳ね上がりを好適に抑制できるため、スペアタイヤ5と、バッテリーユニット6およびキャニスター7との干渉を抑制できる。
特に、本実施形態では、挟み込み部材13がスペアタイヤ5よりも上方において抑制板12の後面に固定されているため、抑制板12が前方に凸状に変形したときに、挟み込み部材13がスペアタイヤ5の上面に当接しやすくなる。このため、スペアタイヤ5の挟み込みを確実に行える。
また、本実施形態では、挟み込み部材13が側面視で上辺よりも下辺が長い台形状に形成されているため、スペアタイヤ5に当接する挟み込み部材13の面積を増加させることができる。このため、抑制板12が前方に凸状に変形しやすくなり、スペアタイヤ5の挟み込みを一層確実に行える。
図6(b)に示すスペアタイヤ5の挟み込みが発生した後、スペアタイヤ5が更に押し込まれたときには、図6(b)の二点鎖線に示すように横材11が上方へ変形する。
この場合、本実施形態では、抑制板12の拡幅部12bが横材11に固定されているため、抑制板12から横材11に伝達される衝突荷重を好適に分散させることができる。このため、横材11の上方への変形量を抑制し、横材11とバッテリーユニット6が干渉しにくくなる。
また、本実施形態では、挟み込み部材13の前壁13cの左右両端部13e,13eが拡幅部12bの左右両端部12e,12e側に固定されているため、挟み込み部材13から横材11に伝達される衝突荷重を好適に分散させることができる。このため、横材11の上方への変形量を抑制し、横材11とバッテリーユニット6が一層干渉しにくくなる。
図6(b)に示すスペアタイヤ5の挟み込みが発生した後、スペアタイヤ5が更に押し込まれたときには、図6(b)の二点鎖線に示すようにリヤフロアパネル3の屈曲部33が上方へ突出するエッジ(しわ)となる。
この場合、本実施形態では、補強材14が屈曲部33および水平部32の上方に位置して水平部32に固定されているため、屈曲部33が上方に突出するエッジになったとしても、補強材14によりエッジとバッテリーユニット6との干渉を抑制できる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
実施形態の車体後部構造において、ボルト結合した箇所を溶接接合にしてもよいし、溶接接合した箇所をボルト結合にしてもよい。
本実施形態の横材11は、リヤサイドフレーム2の車内側の側面に固定されたが、図7に示すようにリヤサイドフレーム2の上面に固定されてもよい。図7に示す変形例において、横材11の左端部は、L字状の固定ブラケット9を介して、リヤサイドフレーム2の上面に固定されている。固定ブラケット9は、横材11の前壁11aに固定される第1固定片91と、第1固定片91の下端部から前方へ向けて延出してリヤサイドフレーム2の上面に固定される第2固定片92とで構成されている。横材11と第1固定片91は、ボルトBにより相互に結合されている。リヤサイドフレーム2と第2固定片92は、ボルトBにより相互に結合されている。図示は省略するが、横材11の右端部も同様の固定構造となる。
本実施形態の挟み込み部材13は、左右方向から見た断面視で上壁13aよりも下壁13bが長い台形状に形成されたが、挟み込み部材13の形状は特段限定されるものではない。例えば図8,図9に示す挟み込み部材13を使用してもよい。変形例の挟み込み部材13は、矩形鋼管(角形鋼管)から成る。つまり、挟み込み部材13の上壁13aおよび下壁13bは、左右方向から見た断面視で同一の長さになっている。図示は省略するが、挟み込み部材13は、溶接(例えばミグ溶接)またはボルトにより抑制板12に固定される。
また、図10に示すように、挟み込み部材13自体を省略してもよい。これにより、コストダウンや軽量化を図ることができる。
V 車両(車体後部構造)
1 抑制部材
11 横材
11d,11d 左右両端部(車幅方向の両端部)
12 抑制板
12b 拡幅部
12c 下端部
12d 上端部
12e 左右両端部(車幅方向の両端部)
13 挟み込み部材
13a 上壁(上辺)
13b 下壁(下辺)
13e 左右両端部(車幅方向の両端部)
14 補強材
2 リヤサイドフレーム
3 リヤフロアパネル(リヤフロア)
31 凹部
31a 底部
31b 前部
32 水平部
33 屈曲部
5 スペアタイヤ
6 バッテリーユニット
7 キャニスター

Claims (7)

  1. 車両前後方向に沿って延設された左右一対のリヤサイドフレームと、
    一対の前記リヤサイドフレームの間に設置され、倒伏状態のスペアタイヤが設置される凹部を有するリヤフロアと、
    車両の後突時に前記スペアタイヤの移動を抑制する抑制部材と、
    を備えた車体後部構造であって、
    前記リヤフロアは、前記凹部の前方に設けられ、前記凹部と屈曲部を介して連続する水平部を有しており、
    前記抑制部材は、
    前記屈曲部よりも後方に位置するとともに前記凹部の前部において前記スペアタイヤよりも上方に設置され、車幅方向の両端部が一対の前記リヤサイドフレームに固定された横材と、
    前記横材から前記凹部内へ向けて延出し、前記スペアタイヤを前方および下方から覆う抑制板と、を有しており、
    前記抑制板の上端部は、前記横材に固定されており、
    前記抑制板の下端部は、前記凹部の底部に固定されており、
    前記車両の後突時に、前記抑制板は、前方に移動してきた前記スペアタイヤによって押圧されて前方に凸状に変形し、前記スペアタイヤを上下から挟み込むことを特徴とする車体後部構造。
  2. 前記抑制板は、前記横材へ向かう程車幅方向に拡幅する拡幅部を有しており、
    前記拡幅部は、前記横材に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の車体後部構造。
  3. 前記抑制部材は、前記抑制板の前記スペアタイヤ側の面に固定され、前記スペアタイヤよりも上方に設置された挟み込み部材を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車体後部構造。
  4. 前記挟み込み部材は、側面視で上辺よりも下辺が長い台形状に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の車体後部構造。
  5. 前記挟み込み部材の車幅方向の両端部は、前記抑制板の上端部の車幅方向の両端部側に固定されていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の車体後部構造。
  6. 前記抑制部材は、前記横材から前方へ向けて延出する補強材を備えており、
    前記補強材は、前記屈曲部および前記水平部の上方に位置し、前記水平部に固定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の車体後部構造。
  7. 車両前後方向に沿って延設された左右一対のリヤサイドフレームと、
    一対の前記リヤサイドフレームの間に設置され、倒伏状態のスペアタイヤが設置される凹部を有するリヤフロアと、
    車両の後突時に前記スペアタイヤの移動を抑制する抑制部材と、
    を備えた車体後部構造であって、
    前記抑制部材は、
    前記凹部の前部において前記スペアタイヤよりも上方に設置され、車幅方向の両端部が一対の前記リヤサイドフレームに固定された横材と、
    前記横材から前記凹部内へ向けて延出し、前記スペアタイヤを前方および下方から覆う抑制板と、
    前記抑制板の前記スペアタイヤ側の面に固定され、前記スペアタイヤよりも上方に設置された挟み込み部材と、を有しており、
    前記抑制板の上端部は、前記横材に固定されており、
    前記抑制板の下端部は、前記凹部の底部に固定されており、
    前記車両の後突時に、前記抑制板及び前記挟み込み部材は、前方に移動してきた前記スペアタイヤによって前記抑制板が押圧されて前方に凸状に変形し、前記スペアタイヤを上下から挟み込むことを特徴とする車体後部構造。
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