JP6137146B2 - 車両側部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両側部構造に関する。
車両用サイドドアのベルトラインに沿って補強部材が配置された構造が知られている(特許文献1〜特許文献5参照)。例えば、下記特許文献1には、フロントドアのウエスト部に二本のウエストレインフォースが接合された構造が開示されている。この構造について簡単に説明すると、ドアインナパネルの一般部の車両幅方向外側の面に第一のウエストレインフォースが接合されると共に、ドアアウタパネルの一般部の車両幅方向内側の面に第二のウエストレインフォースが接合されている。このような構造では、前面衝突時にフロントドアに対して車両前方側から入力された荷重が二本のウエストレインフォースを介してフロントドアの後方側へ伝達されるようになっている。
特開平8−2438号公報 特開平10−250370号公報 特開2007−216831号公報 特開2002−347441号公報 特開2009−262868号公報
ところで、上記特許文献1には、第一のウエストレインフォース及び第二のウエストレインフォースの各後端部とセンタピラーとの配置関係が開示されている。例えば、第一のウエストレインフォースの後端部は車両側面視でセンタピラーの閉断面部と重なっていない。このため、側面衝突時には衝突荷重を第一のウエストレインフォースの後端部からセンタピラーの閉断面部に伝達させることが基本的にはできない。また、第二のウエストレインフォースの後端部は、車両側面視でセンタピラーの閉断面部と重なっているものの、センタピラーの閉断面部に対して車両幅方向外側に大きく離れている。このため、側面衝突時に第二のウエストレインフォースが車両幅方向内側へ撓み、車両側面視で第二のウエストレインフォースの後端部がセンタピラーよりも車両前方側に変位すると、衝突荷重を第二のウエストレインフォースの後端部からセンタピラーの閉断面部に伝達させることができなくなる。
従って、上記先行技術に開示された構成による場合、側面衝突時にサイドドアのベルトライン部(ベルトラインを含むドアパネル上端部)における変形を抑制する点において改善の余地がある。
本発明は、上記事実を考慮して、側面衝突時にサイドドアのベルトライン部における変形を抑制することができる車両側部構造を得ることが目的である。
請求項1に記載する本発明の車両側部構造は、車両側部においてドア開口部の縁側で車両上下方向に沿って配置されると共に、車両幅方向外側の部位に車両上下方向及び車両前後方向に沿って延在する外側縦壁部を備えたピラーと、前記ドア開口部を開閉すると共に、車室内側に配置されるドアインナパネルと、前記ドアインナパネルの車室外側に配置されて前記ドアインナパネルとでドア本体部を形成するドアアウタパネルと、を備えたサイドドアと、前記ドア本体部内においてベルトラインに沿って車両前後方向を長手方向として配置され、長手方向に直交する断面形状が長手方向の全長に亘ってハット形状又は閉断面形状に形成されたベルトラインリインフォースと、を有し、前記ドアインナパネルの車両前後方向の端部には、ドア内面を構成する室内側縦壁部よりも車両幅方向外側に凹んだ段部の一部を構成して車両側面視で前記外側縦壁部と重なる位置に配置される第一ラップ部が形成され、前記外側縦壁部の一部は、前記段部と前記室内側縦壁部との段差よりも狭い間隔で前記第一ラップ部と対向する第二ラップ部とされ、前記ベルトラインリインフォースの長手方向の端部には、前記第二ラップ部と車両側面視で重なる位置において前記第一ラップ部に結合された第三ラップ部が設定されており、左右の前記サイドドアとしてのフロントサイドドアの車両前後方向の前端部間にインパネリインフォースが車両幅方向を長手方向として配置されると共に前記インパネリインフォースの長手方向の端部が前記ピラーとしてのフロントピラーに対して車両後方側に設定されかつ前記フロントピラーに連結部を介して固定されている車両に適用され、前記ドアインナパネルの車両前後方向の後端部に前記第一ラップ部が形成されると共に、前記ピラーとしてのセンタピラーの前記外側縦壁部の一部が前記第二ラップ部とされ、更に前記ベルトラインリインフォースの車両前後方向の後端部に前記第三ラップ部が設定されており、前記フロントサイドドアの車両前後方向の前端部には、前記ベルトラインリインフォースと前記ドアインナパネルとの間に荷重伝達部材が介在されると共に、前記荷重伝達部材が車両側面視で前記インパネリインフォースの車両幅方向外側の端部と重なる位置に配置されている
請求項に記載する本発明の車両側部構造は、車両側部においてドア開口部の縁側で車両上下方向に沿って配置されると共に、車両幅方向外側の部位に車両上下方向及び車両前後方向に沿って延在する外側縦壁部を備えたピラーと、前記ドア開口部を開閉すると共に、車室内側に配置されるドアインナパネルと、前記ドアインナパネルの車室外側に配置されて前記ドアインナパネルとでドア本体部を形成するドアアウタパネルと、を備えたサイドドアと、前記ドア本体部内においてベルトラインに沿って車両前後方向を長手方向として配置され、長手方向に直交する断面形状が長手方向の全長に亘ってハット形状又は閉断面形状に形成されたベルトラインリインフォースと、を有し、前記ドアインナパネルの車両前後方向の端部には、ドア内面を構成する室内側縦壁部よりも車両幅方向外側に凹んだ段部の一部を構成して車両側面視で前記外側縦壁部と重なる位置に配置される第一ラップ部が形成され、前記外側縦壁部の一部は、前記段部と前記室内側縦壁部との段差よりも狭い間隔で前記第一ラップ部と対向する第二ラップ部とされ、前記ベルトラインリインフォースの長手方向の端部には、前記第二ラップ部と車両側面視で重なる位置において前記第一ラップ部に結合された第三ラップ部が設定されており、前記第一ラップ部が前記ドアインナパネルの車両前後方向の両端部に形成されると共に、前記第二ラップ部が前記ドア開口部の前後縁側にそれぞれ配置された前記ピラーの両方に設定され、更に前記第三ラップ部が前記ベルトラインリインフォースの長手方向の両端部に設定されている
請求項に記載する本発明の車両側部構造は、車両側部においてドア開口部の縁側で車両上下方向に沿って配置されると共に、車両幅方向外側の部位に車両上下方向及び車両前後方向に沿って延在する外側縦壁部を備えたピラーと、前記ドア開口部を開閉すると共に、車室内側に配置されるドアインナパネルと、前記ドアインナパネルの車室外側に配置されて前記ドアインナパネルとでドア本体部を形成するドアアウタパネルと、を備えたサイドドアと、前記ドア本体部内においてベルトラインに沿って車両前後方向を長手方向として配置され、長手方向に直交する断面形状が長手方向の全長に亘ってハット形状又は閉断面形状に形成されたベルトラインリインフォースと、を有し、前記ドアインナパネルの車両前後方向の端部には、ドア内面を構成する室内側縦壁部よりも車両幅方向外側に凹んだ段部の一部を構成して車両側面視で前記外側縦壁部と重なる位置に配置される第一ラップ部が形成され、前記外側縦壁部の一部は、前記段部と前記室内側縦壁部との段差よりも狭い間隔で前記第一ラップ部と対向する第二ラップ部とされ、前記ベルトラインリインフォースの長手方向の端部には、前記第二ラップ部と車両側面視で重なる位置において前記第一ラップ部に結合された第三ラップ部が設定されており、前記ベルトラインリインフォースが前記ドア本体部内で車両幅方向外側に配置されると共に、前記ベルトラインリインフォースの車両前後方向の端部がブラケットを介して前記ドアインナパネルに結合されており、前記ブラケットは、前記ブラケットの車両幅方向内側の部位を構成すると共に、前記ドアインナパネルの車両前後方向の端部のうち前記ピラーに対して車両前後方向に対向する部位である前後対向壁部に結合された第一壁部と、前記ブラケットの車両幅方向外側の部位を構成すると共に、前記ベルトラインリインフォースの車両前後方向の端部のうち車両前後方向に向く端面に結合された第二壁部と、を備える
請求項1〜請求項3にそれぞれ記載された構成によれば、側面衝突時には、その際の衝突荷重によってドアアウタパネルが車両幅方向内側へ変形する。また、ドア本体部内にはベルトラインに沿って車両前後方向を長手方向としてベルトラインリインフォースが配置されているため、ドアアウタパネルを介してベルトラインリインフォースが車両幅方向内側へ押圧される。
ここで、本発明では、ドアインナパネルの車両前後方向の端部に第一ラップ部が形成され、第一ラップ部は、ドア内面を構成する室内側縦壁部よりも車両幅方向外側に凹んだ段部の一部を構成して車両側面視でピラーの外側縦壁部と重なる位置に配置されている。また、ピラーの外側縦壁部の一部は、段部と室内側縦壁部との段差よりも狭い間隔で第一ラップ部と対向する第二ラップ部となっており、ベルトラインリインフォースの長手方向の端部に設定された第三ラップ部は、第二ラップ部と車両側面視で重なる位置において第一ラップ部に結合されている。このため、側面衝突時の衝突荷重はドアアウタパネルからベルトラインリインフォースの第三ラップ部を介してドアインナパネルの第一ラップ部に伝達され、更にドアインナパネルの第一ラップ部からピラーの第二ラップ部に伝達される。
また、側面衝突時にベルトラインリインフォースの第三ラップ部がドアインナパネルの第一ラップ部を介してピラーの第二ラップ部に支持されるまでの当該第三ラップ部の車両幅方向への変位量は、ドアインナパネルの第一ラップ部とピラーの第二ラップ部との間に設定されていた間隙と等しく、最小限に抑えられることになる。よって、ベルトラインリインフォースは、衝突荷重によって車両幅方向内側へ大きく撓む前に第三ラップ部がドアインナパネルの第一ラップ部を介してピラーの第二ラップ部に支持される。さらに、ベルトラインリインフォースの第三ラップ部がドアインナパネルの第一ラップ部に結合されているため、衝突荷重によってベルトラインリインフォースが車両幅方向内側へ撓もうとした場合であっても第三ラップ部の第一ラップ部に対する相対変位が抑えられる。
以上にように、側面衝突時には、ベルトラインリインフォースが大きく撓む前にベルトラインリインフォースの第三ラップ部がドアインナパネルの第一ラップ部を介してピラーの第二ラップ部に支持されかつベルトラインリインフォースが撓もうとしても第三ラップ部の第一ラップ部に対する相対変位が抑えられるので、ベルトラインリインフォースの車両幅方向内側への変位が効果的に抑えられる。
さらに、ベルトラインリインフォースは、長手方向に直交する断面形状が長手方向の全長に亘ってハット形状又は閉断面形状に形成されているので、側面衝突時にはベルトラインリインフォースの局所的な変形が抑制される。従って、側面衝突時には、衝突荷重がベルトラインリインフォースの第三ラップ部からドアインナパネルの第一ラップ部を介してピラーの第二ラップ部に効果的に伝達されると共に、ベルトラインリインフォースがピラーに安定的に支持される。
また、請求項1に記載の構成によれば、側面衝突時の衝突荷重の一部は、フロントサイドドアの車両前後方向の後端部側において、ドアアウタパネルからベルトラインリインフォースの第三ラップ部を介してドアインナパネルの第一ラップ部に伝達され、更にドアインナパネルの第一ラップ部からセンタピラーの第二ラップ部に伝達される。
また、側面衝突時の衝突荷重の一部は、フロントサイドドアの車両前後方向の前端部側において、ドアアウタパネルからベルトラインリインフォースの車両前後方向の前端部を介して荷重伝達部材に伝達され、更に荷重伝達部材からドアインナパネルの車両前後方向の前端部を介してインパネリインフォースの車両幅方向外側の端部に伝達される。そして、インパネリインフォースに伝達された荷重は、衝突側とは反対側の車両側部側へ伝達されると共に連結部を介してフロントピラーへ伝達される。
すなわち、側面衝突時には、ベルトラインリインフォースの車両前後方向の後端部がセンタピラーに支持されると共に、ベルトラインリインフォースの車両前後方向の前端部がインパネリインフォース及びフロントピラーを含んだ車体構成部に支持される。そして、ベルトラインリインフォースの車両前後方向の両端部のそれぞれに対して荷重伝達経路が確保されているため、ベルトラインリインフォースが側面衝突時の衝撃を受けた場合であっても、ベルトラインリインフォースの車両前後方向の両端部が車両幅方向内側へ移動することが抑制される。その結果として、側面衝突時のベルトラインリインフォースの変位及び変形が一層効果的に抑えられる。
また、請求項2に記載の構成によれば、側面衝突時にベルトラインリインフォースの長手方向の両端部がそれぞれピラーに支持されるので、ベルトラインリインフォースの変形が一層効果的に抑えられる。
また、請求項3に記載の構成によれば、ピラーとドアインナパネルの前後対向壁部とブラケットの第一壁部とが車両前後方向に重なるように配置されると共にブラケットの第一壁部がドアインナパネルの前後対向壁部に結合されている。このため、前面衝突時にはピラーとドアインナパネルの前後対向壁部とブラケットの第一壁部との間で衝突荷重が良好に伝達される。また、ベルトラインリインフォースの車両前後方向の端部のうち車両前後方向に向く端面にブラケットの第二壁部が結合されている。このため、前面衝突時にはブラケットの第二壁部とベルトラインリインフォースの端面との間で衝突荷重が良好に伝達される。これらにより、前面衝突時には、ブラケットを介してベルトラインリインフォースとピラーとの間で衝突荷重が良好に伝達される。
請求項に記載する本発明の車両側部構造は、請求項記載の構成において、前記ブラケットは、前記第一壁部と前記第二壁部とを連結する連結壁部を備え、前記連結壁部は、前記ドアインナパネルの前記第一ラップ部と結合されると共に、前記ベルトラインリインフォースの前記第三ラップ部と結合されている。
上記構成によれば、ドアインナパネルとベルトラインリインフォースとの間にブラケットが介在されても、側面衝突時には、ベルトラインリインフォースの第三ラップ部がピラーの第二ラップ部に支持されるまでの当該第三ラップ部の車両幅方向への変位量が最小限に抑えられる。
請求項に記載する本発明の車両側部構造は、請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の構成において、前記サイドドアとしてのフロントサイドドア及びリアサイドドアを有すると共に、前記フロントサイドドアに設けられた前記ベルトラインリインフォースとしてのフロントベルトラインリインフォースと、前記リアサイドドアに設けられた前記ベルトラインリインフォースとしてのリアベルトラインリインフォースと、を有し、前記フロントベルトラインリインフォースの後端部と前記リアベルトラインリインフォースの前端部とは、前記ピラーとしてのセンタピラーよりも車両幅方向外側に位置しかつ車両正面視で重なる位置に配置されている。
上記構成によれば、前面衝突時に衝突荷重によってフロントベルトラインリインフォースが後退すると、フロントベルトラインリインフォースの後端部はセンタピラーよりも車両幅方向外側の位置でドア本体部の一部を介してリアベルトラインリインフォースの前端部に突き当てられる。このため、前面衝突時には、センタピラーを変形させる荷重が低減され、ドア開口部の変形を抑えつつ衝突荷重を車両後方側に伝達することができる。
請求項に記載する本発明の車両側部構造は、請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の構成において、前記サイドドアとしてのリアサイドドアの車両前後方向の後端部において、前記第一ラップ部が前記ドアインナパネルの車両前後方向の後端部に形成されると共に前記第三ラップ部が前記ベルトラインリインフォースの車両前後方向の後端部に設定され、前記ピラーとしてのクォータピラーには、車両側面視で前記第一ラップ部と重なる部位を補強する補強部が設定されている。
上記構成によれば、側面衝突時の衝突荷重の一部は、リアサイドドアの車両前後方向の後端部側において、ドアアウタパネルからベルトラインリインフォースの第三ラップ部を介してドアインナパネルの第一ラップ部に伝達され、更にドアインナパネルの第一ラップ部からクォータピラーの第二ラップ部に伝達される。ここで、クォータピラーには、車両側面視で第一ラップ部と重なる部位を補強する補強部が設定されているので、側面衝突時にクォータピラーの第二ラップ部がドアインナパネルの第一ラップ部を支持した場合でもクォータピラーの変形が抑制される。これにより、側面衝突時におけるリアサイドドアの後部の変形が効果的に抑えられる。
以上説明したように、本発明の車両側部構造によれば、側面衝突時にサイドドアのベルトラインにおける変形を抑制することができるという優れた効果を有する。
本発明の第1の実施形態に係る車両側部構造が適用された車両の一部を示す側面図である。 図1の2−2線に沿って切断した状態を拡大して示す拡大平断面図である。 図1の3−3線に沿って切断した状態を拡大して示す拡大縦断面図である。 図1に示されるフロントサイドドアの内部の一部を車両幅方向外側から見た状態で示す斜視図である。 図4に一部が示される荷重伝達部材の取付け状態を拡大して示す拡大斜視図である。図5(A)は車両後方斜め下方側から見た状態で示す。図5(B)は車両前方斜め上方側から見た状態で示す。 図1に示されるフロントピラーに連結部を介してインパネリインフォースの長手方向の端部が固定された状態を示す斜視図である。 本発明の第2の実施形態に係る車両側部構造が適用されたフロントサイドドアの内部の一部を車両幅方向外側から見た状態で示す斜視図である。 本発明の第3の実施形態に係る車両側部構造が適用された車両の一部を示す側面図である。 図8の9−9線に沿って切断した状態を拡大して示す拡大平断面図である。 図9Aのa部、b部、c部、d部をそれぞれ拡大して示す部分拡大図である。 図9Aに示されるベルトラインリインフォースの前端部及びブラケットの一部を拡大した状態で示す拡大斜視図である。 図9Aと同じ切断面で側面衝突時の状態を示す平断面図である。 図9Aと同じ切断面で前面衝突時の状態を示す平断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る車両側部構造を示す平断面図である。 図13と同じ切断面で側面衝突時の状態を示す平断面図である。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態に係る車両側部構造について図1〜図6を用いて説明する。なお、これらの図において適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印INは車両幅方向内側を示している。
図1には、本実施形態に係る車両側部構造が適用された車両の一部が側面図で示されている。この図に示されるように、車両側部10の上部には、ルーフサイドレール12が配置されており、ルーフサイドレール12は、車両前後方向に沿って延在している。これに対して、車両側部10の下部には、ロッカ14が配置されており、ロッカ14は、車両前後方向に沿って延在している。また、ロッカ14の前端部からはピラーとしてのフロントピラー16が車両上方側へ立設されており、フロントピラー16の上端部はルーフサイドレール12の前端部に接続されている。さらに、ロッカ14の長手方向中間部からはピラーとしてのセンタピラー18が車両上方側へ立設されており、センタピラー18の上端部はルーフサイドレール12の長手方向中間部に接続されている。なお、図1には、フロントピラー16からセンタピラー18のやや車両後方側までの車両側部が図示されている。
前述したルーフサイドレール12、ロッカ14、フロントピラー16及びセンタピラー18は、いずれも閉断面構造とされて車体骨格部材を構成している。そして、車両側部10の前部側には、ルーフサイドレール12とフロントピラー16とロッカ14とセンタピラー18とで囲まれたドア開口部としてのフロントドア開口部20が形成されている。換言すれば、ルーフサイドレール12は、フロントドア開口部20の上縁側で車両前後方向に沿って配置され、ロッカ14は、フロントドア開口部20の下縁側で車両前後方向に沿って配置されている。また、フロントピラー16は、フロントドア開口部20の前縁側で車両上下方向に沿って配置され、センタピラー18は、フロントドア開口部20の後縁側で車両上下方向に沿って配置されている。フロントドア開口部20は、車室外と車室内とを連通させており、サイドドアとしてのフロントサイドドア22によって開閉されるようになっている。
図2には、図1の2−2線に沿って切断した状態の拡大平断面図が示されている。なお、図2では、車両側部10の要部全体の概略構成を示すために、各部材の断面については肉厚を付けないで太線で示すと共に、図を見易くするために、部材同士が接触している部分について僅かに離して図示している。
図2に示されるように、フロントピラー16は、車室内側に配置されたフロントピラーインナパネル24と、このフロントピラーインナパネル24の車室外側に配置されたフロントピラーリインフォース26と、を備えている。なお、以下の説明においては、フロントピラーインナパネル24は「フロントピラーインナ24」と略し、フロントピラーリインフォース26は「フロントピラーRF26」と略すことにする。
フロントピラーインナ24は、平断面視で車両幅方向外側へ開口部を向けた略ハット形状に形成され、フロントピラーRF26は、平断面視で車両幅方向内側へ開口部を向けた略ハット形状に形成されている。そして、フロントピラーインナ24及びフロントピラーRF26の各々の前後フランジ部同士が接合されることで、略車両上下方向に沿って延在する閉断面形状の骨格部30が形成されている。
フロントピラーRF26の車室外側には、サイドアウタパネル28の一部であるフロントピラーアウタ部28Aが配置されてフロントピラー16の一部を構成している。フロントピラーアウタ部28Aは、平断面視で車両幅方向内側へ開口部を向けた略ハット形状に形成され、前後フランジ部は、フロントピラーインナ24及びフロントピラーRF26の各前後フランジ部に接合されている。そして、フロントピラー16は、フロントピラーアウタ部28Aの一部で構成された車両幅方向外側の部位に車両上下方向及び車両前後方向に沿って延在する外側縦壁部16Aを備えている。
フロントピラーインナ24の車室内側には、フロントピラーインナ24に接合されてフロントピラーインナ24とで閉断面部を形成する補強パネル32が配置されている。また、骨格部30の断面内側にはフロントピラーインナ24に接合された補強パネル33が配置されている。
フロントピラー16よりも車両後方側で左右のフロントサイドドア22の車両前後方向の前端部間には、インパネリインフォース34(以下、「インパネRF34」と略す)が車両幅方向を長手方向として配置されている。インパネRF34は、パイプ状の部材で構成された高強度及び高剛性の部材であり、図示しないステアリングを保持している。インパネRF34の長手方向の端部は、フロントピラー16に対して車両後方側に設定されている。
図6には、インパネRF34の長手方向の端部が連結部36を介してフロントピラー16に固定された状態が車両後方側から見た斜視図で示されている。図6に示されるように、インパネRF34の長手方向の端部には、車両前方側に突出するボックス状の取付ブラケット34Aが設けられている。取付ブラケット34Aには、その車両前方側に配置される第一ガセット36Aの後壁部がボルト締結により固定されている。第一ガセット36Aは、フロントピラー16の車両幅方向内側面16Uに沿って車両前方側に延びると共にその前端側が車両幅方向内側に曲げられている。なお、第一ガセット36Aは、その大部分が後述する第二ガセット36Bと重なっているため、図6においては第一ガセット36Aの一部のみが露出された状態で示されている。第一ガセット36Aの隠れた部分の形状は、第二ガセット36Bと概ね同様の形状とされている。第一ガセット36Aは、その長手方向に直交する断面形状が車室外側へ開口部を向けた略ハット形状とされている。
図2及び図6に示されるように、第一ガセット36Aの車室内側には第二ガセット36Bが配置されている。第二ガセット36Bは第一ガセット36Aの長手方向に沿って延在しており、長手方向に直交する断面形状が車両外側へ開口部を向けた略ハット形状とされている。図6に示されるように、第一ガセット36Aの上下フランジ部36Fと第二ガセット36Bの上下フランジ部36fとは、重ね合わせられた状態で、フロントピラー16の車両幅方向内側部位及び車室前壁部(ダッシュ部)35に締結及び溶接により接合されている。また、第一ガセット36Aの後端部において車両幅方向外側に延びた後フランジ部36Gは、フロントピラー16の後面16Zに溶接により接合されている。これらにより、インパネRF34の長手方向の端部は、第一ガセット36A及び第二ガセット36Bを含んで構成された連結部36を介して、フロントピラー16に固定されている。
一方、図2に示されるように、センタピラー18は、車室内側に配置されたセンタピラーインナパネル38と、このセンタピラーインナパネル38の車室外側に配置されたセンタピラーリインフォース40と、を備えている。なお、以下の説明においては、センタピラーインナパネル38は「センタピラーインナ38」と略し、センタピラーリインフォース40は「センタピラーRF40」と略すことにする。
センタピラーインナ38は、平断面視で車両幅方向の凹凸は若干あるものの全体としては車両前後方向に沿って延在する部材として構成されている。これに対して、センタピラーRF40は、平断面視で車両幅方向内側へ開口部を向けた略ハット形状に形成されている。そして、センタピラーRF40の前後フランジ部がセンタピラーインナ38に接合されることで、略車両上下方向に沿って延在する閉断面形状の骨格部42が形成されている。
センタピラーRF40の車室外側には、サイドアウタパネル28の一部であるセンタピラーアウタ部28Bが配置されてセンタピラー18の一部を構成している。センタピラーアウタ部28Bは、平断面視で車両幅方向内側へ開口部を向けた略ハット形状に形成され、前後フランジ部は、センタピラーインナ38及びセンタピラーRF40の各前後フランジ部に接合されている。そして、センタピラー18は、センタピラーアウタ部28Bの一部で構成された車両幅方向外側の部位に車両上下方向及び車両前後方向に沿って延在する外側縦壁部18Aを備えている。また、骨格部42の断面内側にはセンタピラーRF40の内面側に接合された補強パネル43が配置されている。
フロントピラー16とセンタピラー18との間には、閉止状態のフロントサイドドア22の一部が配置される。フロントサイドドア22は、車室内側に配置されてドア内板を構成するドアインナパネル44と、このドアインナパネル44の車室外側に配置されてドア外板を構成するドアアウタパネル46と、によって形成されたドア本体部22Hを備えている。ドア本体部22H内には昇降可能なドアガラス50が配設されている。
ドアインナパネル44は、車両前後方向及び車両上下方向に沿って延在してドア内面を構成する室内側縦壁部44Aを備えている。室内側縦壁部44Aは、図示しないドアトリムによって車室内側から覆われている。
ドアインナパネル44の車両前後方向の前端部は、室内側縦壁部44Aの前端部から車両幅方向外側へ曲げられており、室内側縦壁部44Aの前端部とドアアウタパネル46の前端部付近との間に配置された前側縦壁部44Bを備えている。前側縦壁部44Bは、平断面視で略クランク状に形成されており、フロントピラー16に対して車両前後方向に対向する前後対向壁部44Yが設定されると共に、室内側縦壁部44Aよりも車両幅方向外側に凹んだ段部44Tが設定されている。また、前側縦壁部44Bにおいて段部44Tの前端部からは車両幅方向外側に屈曲されて延出された前壁部44Fが形成されている。この前壁部44Fの車両幅方向外側の端部からは車両前方側へ曲げられた前側フランジ部44Cが形成されている。前側フランジ部44Cの先端部には、ドアアウタパネル46の端末部がヘミング加工により固定されている。
ドアインナパネル44の前側縦壁部44Bには、ドア本体部22H内に配置されて板材で構成されたヒンジリインフォース52が接合されている。ヒンジリインフォース52は、ドアインナパネル44におけるドアヒンジ取付部の補強用とされている。なお、図示しないドアヒンジはフロントピラー16に取り付けられると共にフロントサイドドア22を車両上下方向の軸回りに回転自在に支持している。
ドアインナパネル44の車両前後方向の後端部は、室内側縦壁部44Aの後端部から車両幅方向外側へ曲げられており、室内側縦壁部44Aの後端部とドアアウタパネル46の後端部付近との間に配置された後側縦壁部44Dを備えている。後側縦壁部44Dは、平断面視で略クランク状に形成されており、センタピラー18に対して車両前後方向に対向する前後対向壁部44Xが設定されると共に、室内側縦壁部44Aよりも車両幅方向外側に凹んだ段部44Sが設定されている。段部44Sの一部は、車両側面視でセンタピラー18の外側縦壁部18Aと重なる位置に配置される第一ラップ部44Rとされている。そして、センタピラー18の外側縦壁部18Aの一部は、段部44Sと室内側縦壁部44Aとの段差よりも狭い間隔で第一ラップ部44Rと対向する第二ラップ部18Rとされている。
また、ドアインナパネル44の後側縦壁部44Dには段部44Sの後端部から車両幅方向外側に屈曲されて延出された後壁部44Zが形成されている。さらに、後壁部44Zの車両幅方向外側の端部からは車両後方側へ曲げられた後側フランジ部44Eが形成されている。後側フランジ部44Eの先端部には、ドアアウタパネル46の端末部がヘミング加工により固定されている。
ドアインナパネル44の後側縦壁部44Dの段部44Sを含む部位には、ドア本体部22H内に配置されて板材で構成されたロックリインフォース54(以下、「ロックRF54」と略す)が接合されている。ロックRF54は、ドアインナパネル44におけるドアロック機構取付部の補強用とされている。なお、図示しないドアロック機構はセンタピラー18に設けられた図示しないストライカに係合可能とされている。
図4には、ドアアウタパネル46(図1参照)が外された状態のフロントサイドドア22の内部の一部が車両幅方向外側から見た状態の斜視図で示されている。図4に示されるように、ドアインナパネル44の車両幅方向外側には、その上下方向中間部から下部にかけての部位に長尺状の板材で構成された二本のインパクトビーム58、59が略車両前後方向を長手方向として配置されている。インパクトビーム58、59の前端部はドアインナパネル44の段部44Tに固定され、インパクトビーム58、59の後端部はドアインナパネル44の段部44Sに固定されている。
ドア本体部22H内の上端部には、ベルトラインリインフォース60(以下、「ベルトラインRF60」と略す)がベルトラインBL(図1参照)に沿って車両前後方向を長手方向として配置されている。なお、図1に示されるように、ベルトラインBLは、ドア本体部22Hの上端を通るラインである。ベルトラインRF60は、長尺状の板材で構成された高強度及び高剛性の部材である。
図3には、図1の3−3線に沿って切断した状態の拡大縦断面図が示されている。なお、図3は、図2よりも高い拡大倍率で車両側部10を図示している。図3及び図4に示されるように、ベルトラインRF60は、長手方向に直交する断面形状が長手方向の全長に亘ってハット形状に形成され、車両幅方向内側へ開口部を向けている。すなわち、ベルトラインRF60は、車両幅方向内側に開放された略U字形状(略コ字状)の突出部60Cと、突出部60Cの車体幅方向内側の上下端部から互いに離反する方向に延出された上下一対の上フランジ部60A及び下フランジ部60Bと、を備えている。
図2に示されるように、ベルトラインRF60の車両前後方向の後端部(長手方向の端部)には、センタピラー18の第二ラップ部18Rと車両側面視で重なる位置において第一ラップ部44Rに結合された第三ラップ部60X、60Y(図4参照)が設定されている。なお、図2では、構成を分かり易く示すため、ベルトラインRF60については切断位置よりも上下に位置する部位の外形を二点鎖線で示している。
図4に示されるように、第三ラップ部60Xは上フランジ部60Aの後端部とされ、第三ラップ部60Yは下フランジ部60Bの後端部とされている。第三ラップ部60X、60Yは、ロックRF54の一部を介して第一ラップ部44Rに重ね合わせられており、これらに対して一例として溶接により結合されている。
一方、フロントサイドドア22の車両前後方向の前端部には、ベルトラインRF60とドアインナパネル44との間に荷重伝達部材62が介在されている。図2及び図3に示されるように、荷重伝達部材62は、車両側面視でインパネRF34の車両幅方向外側の端部と重なる位置に配置されている。
図5(A)には、荷重伝達部材62の取付け状態が車両後方斜め下方側から見た状態の拡大斜視図で示され、図5(B)には、荷重伝達部材62の取付け状態が車両前方斜め上方側から見た状態の拡大斜視図で示されている。これらの図に示されるように、荷重伝達部材62は、車両幅方向内側が開放された箱体状に形成されている。この荷重伝達部材62は、一例として、一枚の金属板を略クロス状の所定形状に切断した後、その金属板に対してベンディング加工及び溶接加工を施すことにより製造されている。
これらの図に示されるように、荷重伝達部材62は、その車両幅方向外側の縦壁部位を構成する側壁部62Aを備えている。側壁部62Aは、若干車両前後方向に長い略長方形状に形成されている。側壁部62Aの上下方向中央部には、車両前後方向に延在して車両幅方向外側に凸状のビード64Aが形成されている。
また、荷重伝達部材62は、側壁部62Aの上端部から車両幅方向内側へ屈曲されて延出された上壁部62Bと、側壁部62Aの下端部から車両幅方向内側へ屈曲されて延出された下壁部62Cと、を備える。上壁部62Bの車両前後方向中間部には、略車両幅方向に延在して車両上方側に凸状のビード64Bが複数個(本実施形態では二個)形成され、下壁部62Cの車両前後方向中間部には、略車両幅方向に延在して車両下方側に凸状のビード64Cが複数個(本実施形態では二個)形成されている。
さらに、荷重伝達部材62は、側壁部62Aの前端部から車両幅方向内側へ屈曲されて延出された前壁部62Dと、側壁部62Aの後端部から車両幅方向内側へ屈曲されて延出された後壁部62Eと、を備えている。前壁部62Dの上部及び上下方向中間部は、前壁部62Dの下部よりも側壁部62Aの前端部から延出長さが長く設定され、後壁部62Eの上部及び上下方向中間部は、後壁部62Eの下部よりも側壁部62Aの後端部から延出長さが長く設定されている。前壁部62Dの上下方向中央部には、略車両幅方向に延在して車両前方側に凸状のビード64Dが形成され、後壁部62Eの上下方向中央部には、略車両幅方向に延在して車両後方側に凸状のビード64Eが形成されている。前壁部62Dのビード64D及び後壁部62Eのビード64Eは、それぞれ側壁部62Aのビード64Aに連続して形成されている。
また、図5(B)に示されるように、荷重伝達部材62の上壁部62B側では、前壁部62Dの上端から車両後方側へ屈曲されて延出された延出部62Fが上壁部62Bに溶接により接合されると共に、後壁部62Eの上端から車両前方側へ屈曲されて延出された延出部62Gが上壁部62Bに溶接により接合されている。同様に、図5(A)に示されるように、荷重伝達部材62の下壁部62C側では、前壁部62Dの下端から車両後方側へ屈曲されて延出された延出部62Hが下壁部62Cに溶接により接合されると共に、後壁部62Eの下端から車両前方側へ屈曲されて延出された延出部62Iが下壁部62Cに溶接により接合されている。
さらに、図5(B)に示されるように、荷重伝達部材62には、上壁部62Bの車両幅方向内側の端部から車両上方側へ屈曲されて延出された上フランジ部62Jが形成されている。上フランジ部62Jは、ドアインナパネル44との間に他部材を挟んだ状態でドアインナパネル44に溶接により接合されている。また、図5(A)に示されるように、荷重伝達部材62には、下壁部62Cの車両幅方向内側の端部から車両下方側へ屈曲されて延出された下フランジ部62Mが形成されている。下フランジ部62Mは、ドアインナパネル44に溶接により接合されている。これらにより、図3に示されるように、荷重伝達部材62は、ドアインナパネル44の室内側縦壁部44Aの車両前後方向の前端部とで閉断面部66を形成している。なお、荷重伝達部材62の上フランジ部62Jと室内側縦壁部44Aの上端部との間には、フレームブラケット45の下端部及び後述する内側補強部材70の上フランジ部70Aが挟み込まれている。
また、図5(B)に示されるように、前壁部62Dの車両幅方向内側の端部の下部を除く部位からは車両前方側へ屈曲されて延出された第一前フランジ部62Kが形成され、前壁部62Dの車両幅方向内側の端部の下部からは車両前方側へ屈曲されて延出された第二前フランジ部62Lが形成されている。同様に、図5(A)に示されるように、後壁部62Eの車両幅方向内側の端部の下部を除く部位からは車両後方側へ屈曲されて延出された第一後フランジ部62Nが形成され、後壁部62Eの車両幅方向内側の端部の下部からは車両後方側へ屈曲されて延出された第二後フランジ部62Pが形成されている。図5(A)及び図5(B)に示される荷重伝達部材62の第一前フランジ部62K、第二前フランジ部62L、第一後フランジ部62N及び第二後フランジ部62Pの接合については後述する。
図3に示されるように、荷重伝達部材62の側壁部62Aには、ビード64Aよりも上方側の部位にベルトラインRF60の上フランジ部60Aが溶接により接合されると共に、ビード64Aよりも下方側の部位にベルトラインRF60の下フランジ部60Bが溶接により接合されている。
荷重伝達部材62の側壁部62AとベルトラインRF60との間には補強部材68が挟み込まれている。図2に示されるように、補強部材68は、長尺状の板材で構成され、ベルトラインBL(図1参照)に沿って車両前後方向を長手方向として配置され、その後端位置は、ベルトラインRF60の後端位置よりも若干車両前方側に設定されている。補強部材68は、長手方向に直交する断面形状が長手方向の全長に亘って図3に示されるようなハット形状に形成されており、車両幅方向内側へ開口部を向けている。すなわち、補強部材68は、車両幅方向内側に開放された略U字形状(略コ字状)の突出部68Cと、突出部68Cの車体幅方向内側の上下端部から互いに離反する方向に延出された上下一対の上フランジ部68A及び下フランジ部68Bと、を備えている。
補強部材68の上フランジ部68Aは、荷重伝達部材62の側壁部62Aの上部(ビード64Aよりも上方側の部位)とベルトラインRF60の上フランジ部60Aとの間に挟まれ、荷重伝達部材62の側壁部62A及びベルトラインRF60の上フランジ部60Aに溶接により接合されている。同様に、補強部材の下フランジ部68Bは、荷重伝達部材62の側壁部62Aの下部(ビード64Aよりも下方側の部位)とベルトラインRF60の下フランジ部60Bとの間に挟まれ、荷重伝達部材62の側壁部62A及びベルトラインRF60の下フランジ部60Bに溶接により接合されている。補強部材68の突出部68Cは、ベルトラインRF60の突出部60Cに比べて車両幅方向外側への突出量が小さく設定されると共に、荷重伝達部材62の側壁部62Aのビード64Aを覆うように配置されている。
また、ドア本体部22H内でベルトラインRF60の車両幅方向内側には、ドアインナパネル44の室内側縦壁部44Aに隣接して内側補強部材70(以下、「内側補強部材70」と略す)が設けられている。内側補強部材70は、図2に示されるフロントピラー16及びセンタピラー18と車両正面視で重なりかつベルトラインBL(図1参照)に沿って車両前後方向を長手方向として配置されている。内側補強部材70は、長手方向に直交する断面形状が長手方向の全長に亘って図3に示されるようなハット形状に形成されており、車両幅方向外側へ開口部を向けている。すなわち、内側補強部材70は、車両幅方向外側に開放された略U字形状(略コ字状)の突出部70Cと、突出部70Cの車体幅方向外側の上下端部から互いに離反する方向に延出された上下一対の上フランジ部70A及び下フランジ部70Bと、を備えている。
内側補強部材70の上フランジ部70Aは、ドアインナパネル44の室内側縦壁部44Aの上端部と荷重伝達部材62の上フランジ部62Jとの間にフレームブラケット45の下端部と共に挟まれ、室内側縦壁部44Aの上端部及び荷重伝達部材62の上フランジ部62Jにフレームブラケット45の下端部と共に溶接により接合されている。また、図2に示されるように、内側補強部材70の突出部70Cの頂壁部70C1には、荷重伝達部材62の第一前フランジ部62K及び第一後フランジ部62Nが溶接により接合されている。また、図5に示されるように、内側補強部材70の下フランジ部70Bには、図5(B)に示される荷重伝達部材62の第二前フランジ部62Lが溶接により接合されると共に、図5(A)に示される荷重伝達部材62の第二後フランジ部62Pが溶接により接合されている。
(作用・効果)
次に、上記実施形態の作用及び効果について説明する。
側面衝突時には、その際の衝突荷重によって図2に示されるドアアウタパネル46が車両幅方向内側へ変形する。また、ドア本体部22H内にはベルトラインBL(図1参照)に沿って車両前後方向を長手方向としてベルトラインRF60が配置されているため、ドアアウタパネル46を介してベルトラインRF60が車両幅方向内側へ押圧される。
ここで、本実施形態では、ドアインナパネル44の車両前後方向の後端部に第一ラップ部44Rが形成されており、この第一ラップ部44Rは、ドア内面を構成する室内側縦壁部44Aよりも車両幅方向外側に凹んだ段部44Sの一部を構成して車両側面視でセンタピラー18の外側縦壁部18Aと重なる位置に配置されている。また、センタピラー18の外側縦壁部18Aの一部は、段部44Sと室内側縦壁部44Aとの段差よりも狭い間隔で第一ラップ部44Rと対向する第二ラップ部18Rとなっており、ベルトラインRF60の長手方向の端部に設定された第三ラップ部60X、60Yは、第二ラップ部18Rと車両側面視で重なる位置において第一ラップ部44Rに結合されている。このため、側面衝突時の衝突荷重Fはドアアウタパネル46からベルトラインRF60の第三ラップ部60X、60Yを介してドアインナパネル44の第一ラップ部44Rに伝達され、更にドアインナパネル44の第一ラップ部44Rからセンタピラー18の第二ラップ部18Rに伝達される。
また、側面衝突時にベルトラインRF60の第三ラップ部60X、60Yがドアインナパネル44の第一ラップ部44Rを介してセンタピラー18の第二ラップ部18Rに支持される(引っ掛かる)までの当該第三ラップ部60X、60Yの車両幅方向への変位量は、ドアインナパネル44の第一ラップ部44Rとセンタピラー18の第二ラップ部18Rとの間に設定されていた間隙と等しく、最小限に抑えられることになる。よって、ベルトラインRF60は、衝突荷重Fによって車両幅方向内側へ大きく撓む前に第三ラップ部60X、60Yがドアインナパネル44の第一ラップ部44Rを介してセンタピラー18の第二ラップ部18Rに支持される。さらに、ベルトラインRF60の第三ラップ部60X、60Yがドアインナパネル44の第一ラップ部44Rに結合されているため、衝突荷重FによってベルトラインRF60が車両幅方向内側へ撓もうとした場合であっても第三ラップ部60X、60Yの第一ラップ部44Rに対する相対変位が抑えられる。
以上にように、側面衝突時には、ベルトラインRF60が大きく撓む前にベルトラインRF60の第三ラップ部60X、60Yがドアインナパネル44の第一ラップ部44Rを介してセンタピラー18の第二ラップ部18Rに支持されかつベルトラインRF60が撓もうとしても第三ラップ部60X、60Yの第一ラップ部44Rに対する相対変位が抑えられるので、ベルトラインRF60の車両幅方向内側への変位が効果的に抑えられる。
さらに、ベルトラインRF60は、長手方向に直交する断面形状が長手方向の全長に亘ってハット形状に形成されているので、側面衝突時にはベルトラインRF60の局所的な変形が抑制される。従って、側面衝突時には、衝突荷重FがベルトラインRF60の第三ラップ部60X、60Yからドアインナパネル44の第一ラップ部44Rを介してセンタピラー18の第二ラップ部18Rに効果的に伝達されると共に、ベルトラインRF60がセンタピラー18に安定的に支持される。
また、本実施形態では、側面衝突時の衝突荷重Fの一部は、フロントサイドドア22の車両前後方向の前端部側において、ドアアウタパネル46からベルトラインRF60の車両前後方向の前端部を介して荷重伝達部材62に伝達される。そして、更に荷重伝達部材62からドアインナパネル44の車両前後方向の前端部を介してインパネRF34の車両幅方向外側の端部に伝達される。インパネRF34に伝達された荷重は、衝突側とは反対側の車両側部側へ伝達されると共に連結部36を介してフロントピラー16へ伝達される。このため、ベルトラインRF60の車両前後方向の前端部に作用する衝突荷重を衝突側の車両側部10だけでなくインパネRF34及び衝突側とは反対側のフロントピラー(図示省略)を含んだ車体構成部で支持することができる。
このように、側面衝突時には、ベルトラインRF60の長手方向の両端部が支持される。そして、ベルトラインRF60の長手方向の両端部のそれぞれに対して荷重伝達経路が確保されているため、ベルトラインRF60が側面衝突時の衝撃を受けた場合であっても、ベルトラインRF60の長手方向の両端部が車両幅方向内側へ移動することが抑制される。その結果として、側面衝突時のベルトラインRF60の変位及び変形が一層効果的に抑えられる。
以上説明したように、本実施形態に係る車両側部構造によれば、側面衝突時にフロントサイドドア22のベルトライン部56(図1参照、ベルトラインBLを含むドアパネル上端部)における変形を抑制することができる。
また、本実施形態では、ドア本体部22H内でベルトラインRF60の車両幅方向内側には、フロントピラー16及びセンタピラー18と車両正面視で重なりかつベルトラインBL(図1参照)に沿って車両前後方向を長手方向として配置された内側補強部材70が設けられている。このため、前面衝突時の衝突荷重はフロントピラー16から内側補強部材70を介してセンタピラー18に伝達される。
[第1の実施形態の変形例]
なお、上記第1の実施形態では、フロントサイドドア22の車両前後方向の後端部にのみ、ドアインナパネル44に第一ラップ部44Rが形成されると共にベルトラインRF60にはセンタピラー18の第二ラップ部18Rと車両側面視で重なる位置において第一ラップ部44Rに結合された第三ラップ部60X、60Yが設定されているが、フロントサイドドア22の車両前後方向の前端部にも同様の構成が設けられてもよい。すなわち、フロントサイドドア(22)の車両前後方向の前端部において、ドアインナパネル(44)に形成された段部(44T)の車両前後方向の前端位置が上記第1の実施形態の場合よりも車両前方側に設定されて当該段部の一部が車両側面視でフロントピラー(16)の外側縦壁部(16A)と重なる位置に配置される第一ラップ部とされ、外側縦壁部(16A)の一部が前記段部と室内側縦壁部(44A)との段差よりも狭い間隔で前記第一ラップ部と対向する第二ラップ部とされると共に、ベルトラインRF(60)の車両前後方向の前端部(長手方向の端部)が上記第1の実施形態の場合よりも車両前方側に位置し、当該前端部には、前記第二ラップ部と車両側面視で重なる位置において前記第一ラップ部に結合された第三ラップ部が設定された構成でもよい。
また、第1の実施形態の変形例として、例えば、ヒンジリインフォース52の車両幅方向内側の端末部がドアインナパネル44の段部44Tとの対向部とされると共に、ベルトラインRF60の車両前方側に向く端面(前端面)がドアインナパネル44の前後対向壁部44Yにブラケットを介して結合されてもよい。この場合のブラケットは、当該ブラケットの車両幅方向内側の部位を構成すると共に前後対向壁部44Yに結合された第一壁部と、当該ブラケットの車両幅方向外側の部位を構成すると共にベルトラインRF60の車両前方側に向く端面に結合された第二壁部と、を備える構成とすることができる。
また、第1の実施形態の変形例として、補強部材68の車両前後方向の後端部が車両後方側に延長され、そのような補強部材がベルトラインRF60を全長に亘って補強する構成でもよい。また、他の変形例として、ベルトラインRF60の車両前後方向の後端部のうちドアインナパネル44の第一ラップ部44Rと対向する部位を補強する補強部材が補強部材68と車両前後方向に直列的に設定されてもよい。
また、第1の実施形態の変形例として、荷重伝達部材62に代えて、例えば、ビードが形成されていないボックス状の部材に補強材が接合されて構成された荷重伝達部材等のような他の荷重伝達部材が配置されてもよい。さらに、他の変形例として、第1の実施形態の荷重伝達部材62の内側面に補強材が接合されてもよい。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態に係る車両側部構造について、図7を用いながら適宜第1の実施形態の図面を援用して説明する。図7には、本実施形態に係る車両側部構造が適用されたサイドドアとしてのフロントサイドドア72の内部の一部を車両幅方向外側から見た状態の斜視図が示されている。この図に示されるように、本実施形態は、ベルトラインRF60(図4参照)に代えて、ベルトラインリインフォース74(以下、「ベルトラインRF74」と略す)を備える点、及び図2等に示される補強部材68及び内側補強部材70を備えない点で、第1の実施形態とは異なる。他の構成は、図1〜図6に示される第1の実施形態と実質的に同様の構成となっている。よって、第1の実施形態と実質的に同様の構成部については同一符号を付すと共に説明を省略する。
ベルトラインRF74は、ドア本体部22H内においてベルトラインBL(図1参照)に沿って車両前後方向を長手方向として配置されている。ベルトラインRF74は、パイプ状の部材で構成された高強度及び高剛性の部材であり、その長手方向に直交する断面形状が長手方向の全長に亘って円形の閉断面形状に形成されている。ベルトラインRF74の車両前後方向の後端部(長手方向の端部)には、図2に示されるセンタピラー18の第二ラップ部18Rと車両側面視で重なる位置において図7に示される第一ラップ部44Rに結合された第三ラップ部74Xが設定されている。
ベルトラインRF74の第三ラップ部74Xは、エクステンション76及びロックRF54を介して第一ラップ部44Rに結合されている。エクステンション76は、ロックRF54と共に第一ラップ部44Rに溶接により結合された上下一対のフランジ部76Fを備えると共に、上下一対のフランジ部76Fの間に車両幅方向外側に突出する中間部76Aを備え、中間部76Aの上下方向中央部には第三ラップ部74Xが嵌り込む凹状部76Bが形成されている。第三ラップ部74Xとエクステンション76の凹状部76Bとは溶接により結合されている。また、エクステンション76の凹状部76Bの底壁部はロックRF54を介して第一ラップ部44Rに溶接により結合されている。
一方、フロントサイドドア72の車両前後方向の前端部には、ベルトラインRF74とドアインナパネル44との間に荷重伝達部材78が介在されている。荷重伝達部材78は、ベルトラインRF74の前端部が着座して溶接により結合される座部78Aが設けられている点を除いて第1の実施形態における荷重伝達部材62(図4参照)と同様の構成とされている。荷重伝達部材78の座部78Aは、側壁部62Aに形成されている。荷重伝達部材78は、第1の実施形態と同様に、車両側面視でインパネRF34(図2及び図3参照)の車両幅方向外側の端部と重なる位置に配置されている。
上記構成によっても、側面衝突時には、第1の実施形態と概ね同様の作用によってフロントサイドドア22のベルトライン部56(図1参照)における変形を抑制することができる。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態に係る車両側部構造について、図8〜図12を用いて説明する。なお、第1、第2の実施形態と実質的に同様の構成部については、同一符号を付して説明を省略する。
図8には、本実施形態に係る車両側部構造が適用された車両の一部が側面図で示されている。この図に示されるように、センタピラー18の車両後方側には、ピラーとしてのクォータピラー(リアピラーともいう)80が車両上方側へ立設されており、クォータピラー80の上端部はルーフサイドレール12の後端部に接続されている。クォータピラー80は、略車両上下方向に沿って延在する閉断面構造とされて車体骨格部材を構成している。そして、車両側部10の後部側には、ルーフサイドレール12とセンタピラー18とロッカ14とクォータピラー80とを含む車体骨格部材で囲まれたドア開口部としてのリアドア開口部82が形成されている。
換言すれば、ルーフサイドレール12は、リアドア開口部82の上縁側で車両前後方向に沿って配置され、ロッカ14は、リアドア開口部82の下縁側で車両前後方向に沿って配置されている。また、センタピラー18は、リアドア開口部82の前縁側で車両上下方向に沿って配置され、クォータピラー80は、リアドア開口部82の後縁側で車両上下方向に沿って配置されている。リアドア開口部82は、車室外と車室内とを連通させており、サイドドアとしてのリアサイドドア86によって開閉されるようになっている。
図9Aには、図8の9−9線に沿って切断した状態の拡大平断面図が示され、図9Bには、図9Aのa部、b部、c部、d部をそれぞれ拡大した部分拡大図が示されている。なお、図9A及び図9Bでは、第1の実施形態の図2と同様に、各部材の断面については肉厚を付けないで太線で示すと共に、部材同士が接触している部分について僅かに離して図示している(図11及び図12も同様)。図9Bのd部に示されるように、クォータピラー80は、車室内側に配置されたクォータピラーインナパネル88(以下、「クォータピラーインナ88」と略す)と、サイドアウタパネル28の一部でクォータピラーインナ88の車室外側に配置されたクォータピラーアウタ部28Cと、を備えている。
クォータピラーインナ88の車両前後方向の前端部とクォータピラーアウタ部28Cの車両前後方向の前端部とは互いに接合されている。クォータピラーアウタ部28Cの車両前後方向の前部は、平断面視で車両前方側へ向けて車両幅方向内側に階段状に延びている。そして、クォータピラー80は、クォータピラーアウタ部28Cの一部で構成された車両幅方向外側の部位に車両上下方向及び車両前後方向に沿って延在する外側縦壁部80A、80Bを備えている。クォータピラー80の断面内側には、クォータピラーアウタ部28Cの車両前後方向の前部(平断面視で階段状の部位)に接合された補強ブラケット90Aが配置されている。
次に、車両側部10の前部側の構成について説明する。図8に示されるフロントドア開口部20は、サイドドアとしてのフロントサイドドア84によって開閉されるようになっている。図9Aに示されるように、フロントサイドドア84は、車室内側に配置されるドアインナパネル92と、ドアインナパネル92の車室外側に配置されるドアアウタパネル46(第1の実施形態と同様のドアアウタパネル)と、を備えている。ドアアウタパネル46は、ドアインナパネル92とでドア本体部84Hを形成している。
ドアインナパネル92は、車両前後方向の前端部側の構成を除き、第1の実施形態におけるドアインナパネル44(図2参照)と同様の構成とされている。このため、ドアインナパネル92において第1の実施形態におけるドアインナパネル44(図2参照)と同様の構成部については同一符号を付す。
ドアインナパネル92の車両前後方向の前端部は、図9Bのa部に示されるように、室内側縦壁部44Aの前端部から車両幅方向外側へ曲げられており、室内側縦壁部44Aの前端部とドアアウタパネル46の前端部付近との間に配置された前側縦壁部92Aを備えている。前側縦壁部92Aは、平断面視で略クランク状に形成されており、フロントピラー16に対して車両前後方向に対向する前後対向壁部92Xが設定されると共に、室内側縦壁部44Aよりも車両幅方向外側に凹んだ段部92Sが設定されている。段部92Sの一部は、車両側面視でフロントピラー16の外側縦壁部16Aと重なる位置に配置される第一ラップ部92Rとされている。そして、フロントピラー16の外側縦壁部16Aの一部は、段部92Sと室内側縦壁部44Aとの段差よりも狭い間隔で第一ラップ部92Rと対向する第二ラップ部16Rとされている。
また、ドアインナパネル92の前側縦壁部92Aにおいて段部92Sの前端部から車両幅方向外側に屈曲されて延出された前壁部92Fには、ドアヒンジ48のドア側取付部48Bが取り付けられている。ドアヒンジ48のピラー側取付部48Aは、フロントピラー16の外側縦壁部16Aに取り付けられている。さらに、ドアインナパネル92には、前壁部92Fの車両幅方向外側の端部から車両前方側へ曲げられた前側フランジ部92Bが形成されている。前側フランジ部92Bの先端部には、ドアアウタパネル46の端末部がヘミング加工により固定される。
図9Aに示されるように、フロントサイドドア84のドア本体部84H内の車両幅方向外側には、ベルトラインリインフォース94(以下、「ベルトラインRF94」と略す)がベルトラインBL(図8参照)に沿って車両前後方向を長手方向として配置されている。なお、フロントサイドドア84に設けられたベルトラインRF94は、フロントベルトラインRF94ともいうが、以下の説明では、リアサイドドア86に設けられたベルトラインリインフォースとしてのリアベルトラインリインフォース194(以下、「リアベルトラインRF194」と略す)と特に区別して説明する場合を除き、単にベルトラインRF94という。
ベルトラインRF94は、パイプ状の部材で構成された高強度及び高剛性の部材であり、その長手方向に直交する断面形状が長手方向の全長に亘って円形の閉断面形状に形成されている。図9Bのa部に示されるように、ベルトラインRF94の車両前後方向の前端部(長手方向の端部)には、フロントピラー16の第二ラップ部16Rと車両側面視で重なる位置において第一ラップ部92Rに結合された第三ラップ部94Xが設定されている。また、図9Bのb部に示されるように、ベルトラインRF94の車両前後方向の後端部(長手方向の端部)には、センタピラー18の第二ラップ部18Rと車両側面視で重なる位置において第一ラップ部44Rに結合された第三ラップ部94Yが設定されている。
図9Bのa部に示されるように、ベルトラインRF94の車両前後方向の前端部(長手方向の端部)は、ブラケット96を介してドアインナパネル92に結合され、図9Bのb部に示されるように、ベルトラインRF94の車両前後方向の後端部(長手方向の端部)は、ブラケット98を介してドアインナパネル92に結合されている。図10には、ベルトラインRF94の前端部及びブラケット96の一部が拡大斜視図で示されている。図9A及び図10に示されるように、ブラケット96、98は、階段状に屈曲された板状部材であり、屈曲部の稜線が車両上下方向に向くように配置されている。
ブラケット96とブラケット98とは、前述のように異なる部位に配置される部材であるが、ドアインナパネル92の車両前後方向の端部とベルトラインRF94の長手方向の端部とを実質的に同様の構成で連結する部材であるので、以下においてはブラケット96、98をまとめて説明する。なお、以下のブラケット96、98の説明では、各構成要素の後に二つの符号を記載するが、二つの符号のうち先に記載した符号はブラケット96を説明するための符号とし、二つの符号のうち後に記載した符号はブラケット98を説明するための符号とする。
図9Bのa部及びb部に示されるように、ブラケット96、98は、その車両幅方向内側の部位の一部を構成してドアインナパネル92の前後対向壁部92X、44Xに溶接により結合された第一壁部96A、98Aを備えている。また、ブラケット96、98は、その車両幅方向外側の部位を構成する第二壁部96B、98Bを備えている。第二壁部96B、98Bは、ベルトラインRF94の車両前後方向の端部のうち車両前後方向に向く端面94F、94Rに溶接により結合されている。
さらに、ブラケット96、98は、第一壁部96A、98Aと第二壁部96B、98Bとを連結する連結壁部96C、98Cを備えている。連結壁部96C、98Cは、ドアインナパネル92の第一ラップ部92R、44Rと溶接により結合されると共に、ベルトラインRF94の第三ラップ部94X、94Yと溶接により結合されている。また、第一壁部96A、98Aの車両幅方向外側の端部からは前後対向壁部92X、44Xの側とは反対側に屈曲されて延出された内側端末部96D、98Dが形成されている。内側端末部96D、98Dは、室内側縦壁部44Aと溶接により結合されている。
また、図10に示されるように、ブラケット96の第二壁部96Bには、ベルトラインRF94の前端部の上下両側にウェルドナット100が固着されている。ウェルドナット100は、第二壁部96Bに形成された図示しないボルト挿通孔の外周部に固着されている。そして、図9Bのa部に示されるドアヒンジ48のドア側取付部48B及びドアインナパネル92の前壁部92Fを貫通した図示しないボルトがウェルドナット100(図10参照)に螺合されている。これにより、ドアヒンジ48のドア側取付部48B、ドアインナパネル92の前壁部92F及びブラケット96の第二壁部96Bが共締めされている。
次に、図9Aに示される車両側部10の後部側の構成について説明する。車両側部10の後部側に配置されるリアサイドドア86は、その前側及び後側に配置されるピラーが前述したフロントサイドドア84とは異なるものの、リアサイドドア86の基本構成は、フロントサイドドア84と同様の構成になっている。よって、リアサイドドア86においてフロントサイドドア84と実質的に同様の構成要素については、フロントサイドドア84の各構成要素の符号の先頭に「1」を付した符号を図中に示し、それらの説明を省略する。また、センタピラー18とリアサイドドア86とを連結するドアヒンジ148についても、フロントピラー16とフロントサイドドア84とを連結するドアヒンジ48と実質的に同様の構成であるため、その構成要素については、ドアヒンジ48の各構成要素の符号の先頭に「1」を付した符号を図中に示す。
リアサイドドア86のドアインナパネル192の図9Bのc部に示される前側縦壁部192Aには、センタピラー18に対して車両前後方向に対向する前後対向壁部192Xが設定されると共に、室内側縦壁部144Aよりも車両幅方向外側に凹んだ段部192Sが設定されている。段部192Sの一部は、車両側面視でセンタピラー18の外側縦壁部18Aと重なる位置に配置される第一ラップ部192Rとされている。そして、センタピラー18の外側縦壁部18Aの一部は、段部192Sと室内側縦壁部144Aとの段差よりも狭い間隔で第一ラップ部192Rと対向する第二ラップ部116Rとされている。
また、図9Aに示されるリアサイドドア86のドアインナパネル192において図9Bのd部に示される後側縦壁部144Dには、クォータピラー80に対して車両前後方向に対向する前後対向壁部144Xが設定されると共に、室内側縦壁部144Aよりも車両幅方向外側に凹んだ段部144Sが設定されている。段部144Sの一部は、車両側面視でクォータピラー80の外側縦壁部80Aと重なる位置に配置される第一ラップ部144Rとされている。そして、クォータピラー80の外側縦壁部80Aの一部は、段部144Sと室内側縦壁部144Aとの段差よりも狭い間隔で第一ラップ部144Rと対向する第二ラップ部118Rとされている。
また、図9Aに示されるように、リアサイドドア86に設けられたリアベルトラインRF194は、フロントサイドドア84に設けられたフロントベルトラインRF94と同様の構成でかつ同様の取付け形態で配設されている。フロントベルトラインRF94の後端部とリアベルトラインRF194の前端部とは、センタピラー18よりも車両幅方向外側に位置しかつ車両正面視で重なる位置に配置されている。
また、図9Bのd部に示されるように、クォータピラー80は、クォータピラーアウタ部28Cに補強ブラケット90Aが接合されることで、車両側面視で第一ラップ部144Rと重なる部位を補強する補強部90が設定されている。
(作用・効果)
次に、上記実施形態の作用及び効果について説明する。
図11には、バリアBがフロントサイドドア84及びリアサイドドア86に側面衝突した状態が示されている。バリアBと側面衝突すると、その際の衝突荷重Fによってドアアウタパネル46、146が車両幅方向内側へ変形する。また、ドア本体部84H、184H内にはベルトラインBL、1BL(図8参照)に沿って車両前後方向を長手方向としてベルトラインRF94、194が配置されているため、ドアアウタパネル46、146を介してベルトラインRF94、194が車両幅方向内側へ押圧される。
側面衝突時の衝突荷重Fは、図9Aに示されるドアアウタパネル46、146から図9Bに示されるベルトラインRF94、194の第三ラップ部94X、94Y、194X、194Yを介してドアインナパネル92、192の第一ラップ部92R、44R、192R、144Rに伝達され、更にこれらの第一ラップ部92R、44R、192R、144Rから各ピラー(フロントピラー16、センタピラー18及びクォータピラー80(以下、単に「ピラー16、18、80」と略す)の第二ラップ部16R、18R、116R、118Rに伝達される。
また、側面衝突時にベルトラインRF94、194の第三ラップ部94X、94Y、194X、194Yがドアインナパネル92、192の第一ラップ部92R、44R、192R、144Rを介してピラー16、18、80の第二ラップ部16R、18R、116R、118Rに支持される(引っ掛かる)までの当該第三ラップ部94X、94Y、194X、194Yの車両幅方向への変位量は、ドアインナパネル92、192の第一ラップ部92R、44R、192R、144Rとピラー16、18、80の第二ラップ部16R、18R、116R、118Rとの間に設定されていた間隙と等しく、最小限に抑えられることになる。よって、ベルトラインRF94、194は、衝突荷重F(図9A参照)によって車両幅方向内側へ大きく撓む前に第三ラップ部94X、94Y、194X、194Yがドアインナパネル92、192の第一ラップ部92R、44R、192R、144Rを介してピラー16、18、80の第二ラップ部16R、18R、116R、118Rに支持される。
さらに、ベルトラインRF94、194の第三ラップ部94X、94Y、194X、194Yがドアインナパネル92、192の第一ラップ部92R、44R、192R、144Rに結合されているため、衝突荷重F(図9A参照)によってベルトラインRF94、194が車両幅方向内側へ撓もうとした場合であっても第三ラップ部94X、94Y、194X、194Yの第一ラップ部92R、44R、192R、144Rに対する相対変位が抑えられる。
以上にように、側面衝突時には、ベルトラインRF94、194が大きく撓む前にベルトラインRF94、194の第三ラップ部94X、94Y、194X、194Yがドアインナパネル92、192の第一ラップ部92R、44R、192R、144Rを介してピラー16、18、80の第二ラップ部16R、18R、116R、118Rに支持されかつベルトラインRF94、194が撓もうとしても第三ラップ部94X、94Y、194X、194Yの第一ラップ部92R、44R、192R、144Rに対する相対変位が抑えられるので、ベルトラインRF94、194の車両幅方向内側への変位が効果的に抑えられる。
さらに、ベルトラインRF94、194は、長手方向に直交する断面形状が長手方向の全長に亘って閉断面形状に形成されているので、側面衝突時にはベルトラインRF94、194の局所的な変形が抑制される。従って、側面衝突時には、衝突荷重F(図9A参照)がベルトラインRF94、194の第三ラップ部94X、94Y、194X、194Yからドアインナパネル92、192の第一ラップ部92R、44R、192R、144Rを介してピラー16、18、80の第二ラップ部16R、18R、116R、118Rに効果的に伝達されると共に、ベルトラインRF94、194がピラー16、18、80に安定的に支持される。
また、本実施形態では、ドアインナパネル92、192の車両前後方向の両端部に第一ラップ部92R、44R、192R、144Rが形成されると共に、ベルトラインRF94、194の長手方向の両端部に第三ラップ部94X、94Y、194X、194Yが設定されている。このため、側面衝突時には、図11に示されるように、ベルトラインRF94の長手方向の両端部がピラー16、18に支持され、ベルトラインRF194の長手方向の両端部がピラー18、80に支持される。このように、ベルトラインRF94、194の長手方向の両端部のそれぞれに対して荷重伝達経路が確保されているため、ベルトラインRF94、194が側面衝突時の衝撃を受けた場合であっても、ベルトラインRF94、194の長手方向の両端部が車両幅方向内側へ移動することが抑制される。その結果として、側面衝突時のベルトラインRF94、194の変位及び変形が一層効果的に抑えられる。
また、本実施形態では、図9Bのd部に示されるように、クォータピラー80には、車両側面視で第一ラップ部144Rと重なる部位を補強する補強部90が設定されている。このため、側面衝突時にクォータピラー80の第二ラップ部118Rがドアインナパネル192の第一ラップ部144Rを支持した場合でもクォータピラー80の変形が抑制される。これにより、図11に示される側面衝突時におけるリアサイドドア86の後部の変形が効果的に抑えられる。
以上説明したように、本実施形態の車両側部構造によれば、側面衝突時にフロントサイドドア84及びリアサイドドア86のベルトライン部56、156(図8参照)における変形を抑制することができる。
また、本実施形態によれば、図9Bに示されるように、ピラー16、18、80と、ドアインナパネル92、192の前後対向壁部92X、44X、192X、144Xと、ブラケット96、98、196、198の第一壁部96A、98A、196A、198Aと、が車両前後方向に重なるように配置されると共に、ブラケット96、98、196、198の第一壁部96A、98A、196A、198Aがドアインナパネル92、192の前後対向壁部92X、44X、192X、144Xに結合されている。このため、図12に示される前面衝突時に車両前方側から衝突荷重fが入力されると、ピラー16、18、80とドアインナパネル92、192の前後対向壁部92X、44X、192X、144Xとブラケット96、98、196、198の第一壁部96A、98A、196A、198Aとの間で衝突荷重が良好に伝達される。
また、図9Bに示されるベルトラインRF94、194の車両前後方向に向く端面94F、94R、194F、194Rにブラケット96、98、196、198の第二壁部96B、98B、196B、198Bが結合されている。このため、前面衝突時にはブラケット96、98、196、198の第二壁部96B、98B、196B、198BとベルトラインRF94、194の車両前後方向に向く端面94F、94R、194F、194Rとの間で衝突荷重が良好に伝達される。
また、図9Bのa部及びc部に示されるドアヒンジ48、148とブラケット96、196とは、ドアインナパネル92、192の前壁部92F、192Fを挟んで共締めされている。このため、前面衝突時には、ドアヒンジ48、148、ドアインナパネル92、192の前壁部92F、192F及びブラケット96、196を介してピラー16、18とベルトラインRF94、194との間の荷重伝達性を良好にすることができる。
これらにより、図12に示される前面衝突時には、ブラケット96、98、196、198を介してベルトラインRF94、194とピラー16、18、80との間で衝突荷重が良好に伝達される。
また、図9Bに示されるように、ブラケット96、98、196、198において第一壁部96A、98A、196A、198Aと第二壁部96B、98B、196B、198Bとを連結する連結壁部96C、98C、196C、198Cは、ドアインナパネル92、192の第一ラップ部92R、44R、192R、144Rと結合されると共に、ベルトラインRF94、194の第三ラップ部94X、94Y、194X、194Yと結合されている。このため、ドアインナパネル92、192とベルトラインRF94、194との間にブラケット96、98、196、198が介在されても、側面衝突時には、ベルトラインRF94、194の第三ラップ部94X、94Y、194X、194Yがピラー16、18、80の第二ラップ部16R、18R、116R、118Rに支持されるまでの当該第三ラップ部94X、94Y、194X、194Yの車両幅方向への変位量が最小限に抑えられる。よって、ベルトラインRF94、194の第三ラップ部94X、94Y、194X、194Yがブラケット96、98、196、198を介してピラー16、18、80の第二ラップ部16R、18R、116R、118Rに安定的に支持される。
また、本実施形態では、図12に示されるように、前面衝突時に衝突荷重fによってフロントベルトラインRF94が後退すると、フロントベルトラインRF94の後端部はセンタピラー18よりも車両幅方向外側の位置でドア本体部84H、184Hの一部等を介してリアベルトラインRF194の前端部に突き当てられる。このため、前面衝突時には、センタピラー18を変形させる荷重が低減され、フロントドア開口部20及びリアドア開口部82の変形を抑えつつ衝突荷重fを車両後方側に伝達することができる。
[第4の実施形態]
次に、本発明の第4の実施形態に係る車両側部構造について、図13及び図14を用いて説明する。図13には、本実施形態に係る車両側部構造がリアサイドドアのベルトライン付近で切断した状態の平断面図で示されており、図14には、図13と同じ切断面での側面衝突時の状態が平断面図で示されている。なお、これらの図では、第1の実施形態の図2と同様に、各部材の断面については肉厚を付けないで太線で示すと共に、部材同士が接触している部分について僅かに離して図示している。
これらの図に示されるように、本実施形態は車両側部10の後部に適用されており、ブラケット196(図9A参照)に代えてヒンジリインフォース202(以下、「ヒンジRF202」と略す)が適用されている点、及び、ブラケット198(図9A参照)に代えてロックリインフォース204(以下、「ロックRF204」と略す)が適用されている点において異なると共に、クォータピラー210の構成が第3の実施形態のクォータピラー80(図9Bのd部参照)の構成とは異なる。他の構成は、第3の実施形態と実質的に同様の構成となっている。よって、第3の実施形態と実質的に同様の構成部については、同一符号を付して説明を省略する。
図13に示されるように、リアドア開口部82を開閉するサイドドアとしてのリアサイドドア200は、第3の実施形態と同様のドアインナパネル192及びドアアウタパネル146によって第3の実施形態と同様のドア本体部184Hを形成している。
リアサイドドア200の車両前後方向の前端部において、ベルトラインRF194の第三ラップ部194Xは、ヒンジRF202を介してドアインナパネル192の第一ラップ部192Rに結合されている。ヒンジRF202においてベルトラインRF194の第三ラップ部194Xが溶接により結合される外側壁部202Aは、ドアインナパネル192の段部192Sに溶接により結合されている。また、ヒンジRF202は、外側壁部202Aに連続する本体壁部202Bを備えている。本体壁部202Bは、ドアインナパネル192の前後対向壁部192Xに溶接等により結合されており、図示しないドアヒンジ(図9Aのドアヒンジ148参照)の取付部を補強している。
リアサイドドア200の車両前後方向の後端部において、ベルトラインRF194の第三ラップ部194Yは、ロックRF204を介してドアインナパネル192の第一ラップ部144Rに結合されている。ロックRF204においてベルトラインRF194の第三ラップ部194Yが溶接により結合される外側壁部204Aは、ドアインナパネル192の段部144Sに溶接により結合されている。また、ロックRF204は、外側壁部204Aに連続する本体壁部204Bを備えている。本体壁部204Bは、ドアインナパネル192の前後対向壁部144Xに溶接等により結合されており、図示しないロック機構の取付部を補強している。ロックRF204は、本体壁部204Bの車両幅方向内側の端部から車両前方側に曲げられて延出した内側壁部204Cを備えている。内側壁部204Cは、ドアインナパネル192の室内側縦壁部144Aの後端部に溶接により結合されている。
また、クォータピラー210は、第3の実施形態と同様のクォータピラーアウタ部28Cを備えている。クォータピラーアウタ部28Cの車両幅方向内側には、ルーフサイドアウタパネル212が配置されている。ルーフサイドアウタパネル212は、平断面視で車両幅方向内側へ開口部を向けた略ハット形状に形成され、車両上方側へ向けて車両前方側に若干傾斜している。ルーフサイドアウタパネル212の車両幅方向内側には、ストレーナー214が配置されている。ストレーナー214は、平断面視で車両幅方向外側へ開口部を向けた略ハット形状に形成され、ルーフサイドアウタパネル212の前後フランジ部と接合されることで閉断面部216を形成している。ストレーナー214の車両前後方向の前端部214Fは、閉断面部216に対して車両前方側に延出されている。
ストレーナー214の前端部214Fに対して車両幅方向外側には、クォータロックリインフォース218(以下、「クォータロックRF218」と略す)が配置されている。クォータロックRF218は、車両前後方向に延びる側壁部218Aと、側壁部218Aの前端から車両幅方向内側に曲げられて延出された前壁部218Bと、前壁部218Bの車両幅方向内側の端部から車両前方側に曲げられて張り出した前フランジ部218Cと、を備えている。クォータロックRF218の側壁部218Aの後端部は、ルーフサイドアウタパネル212の外側壁部212Aに結合され、クォータロックRF218の前フランジ部218Cは、ストレーナー214の前端部214Fに結合されている。これにより、クォータロックRF218と、ルーフサイドアウタパネル212と、ストレーナー214とで、閉断面部220が形成されている。
ストレーナー214の前端部214Fに対して車両幅方向内側には、クォータリインフォース222(以下、「クォータRF222」と略す)が配置されている。クォータRF222は、車両後方側へ向けて車両幅方向内側に傾斜した本体部222Hと、本体部222Hの前端から車両前方側に曲げられて張り出した前フランジ部222Aと、本体部222Hの後端から車両幅方向内側に曲げられて張り出した後フランジ部222Bと、を備えている。クォータRF222の前フランジ部222Aは、ストレーナー214の前端部214Fに結合され、クォータRF222の後フランジ部222Bは、ストレーナー214の前壁部214Aに結合されている。これにより、クォータRF222と、ストレーナー214とで、閉断面部224が形成されている。
このように、クォータピラー210には、閉断面部220、224が形成されることで、車両側面視で第一ラップ部144Rと重なる部位を補強する補強部226が設定されている。
本実施形態によっても、側面衝突時に車両側部10の後部側においては第3の実施形態と概ね同様の作用及び効果が得られる。また、本実施形態では、クォータピラー210には車両側面視で第一ラップ部144Rと重なる部位が閉断面部220、224で補強されているので、例えば、車高の高い車両が側面から高速で衝突した場合であっても、図14に示されるように、クォータピラー210が荷重を安定的に支持することができる。さらに、クォータピラー210が荷重を安定的に支持する構造にすることで、リアサイドドアのパネルの板厚を厚くして側面衝突に対応しようとする場合に比べて、車両の質量増加を抑えることもできる。
[実施形態の補足説明]
なお、請求項1〜請求項3それぞれ記載された「車両幅方向外側の部位に・・・・外側縦壁部を備えたピラー」における「車両幅方向外側の部位」の概念には、第1の実施形態における外側縦壁部18A(図2参照)等のように車両幅方向最外側の部位が含まれる他、第3、第4の実施形態における外側縦壁部80A(図9Bのd部及び図13参照)のようにピラーの車両幅方向最外側の部位ではないが車両幅方向外側の部位といえる部位(アウタ部材の一部)も含まれる。
また、請求項1〜請求項3それぞれ記載された「第一ラップ部に結合された」の概念には、第一ラップ部に直接結合された場合が含まれる他、上記実施形態のように、第一ラップ部に介在部材を介して結合された場合も含まれる。
また、請求項に記載の「車両側面視で前記インパネリインフォースの車両幅方向外側の端部と重なる位置に配置されている」の概念には、上記第1の実施形態のように、「車両側面視でインパネリインフォースの車両幅方向外側の端部と完全に重なる位置に配置されている」場合が含まれる他、「車両側面視でインパネリインフォースの車両幅方向外側の端部の一部と重なる位置に配置されている」場合も含まれる。
また、上記実施形態におけるサイドドアはヒンジ回りに回動可能に設けられるスイング式のサイドドアとされているが、サイドドアは、車両前後方向にスライドするスライドドアでもよいし、車両上方側へ跳ね上げられるガルウイングタイプのサイドドアでもよい。
また、図2及び図9A等では、ドアインナパネル44、92、192が一枚の板材で構成されたパネル部材として図示されているが、ドアインナパネルは、複数枚の板材が接合されて構成されたものであってもよい。例えば、ドアインナパネルは、車両前方側の部位を構成する第一の板材と、車両前後方向の中間部を構成する第二の板材とが接合されると共に、前記第二の板材と、車両後方側の部位を構成する第三の板材とが接合されることで構成されたものであってもよい。その場合、例えば、前記第一の板材及び前記第三の板材の各板厚が前記第二の板材の板厚よりも厚く設定されていてもよい。
また、上記実施形態及び上述の複数の変形例は、適宜組み合わされて実施可能である。
以上、本発明の一例について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
10 車両側部
16 フロントピラー(ピラー)
16A 外側縦壁部
16R 第二ラップ部
18 センタピラー(ピラー)
18A 外側縦壁部
18R 第二ラップ部
20 フロントドア開口部(ドア開口部)
22 フロントサイドドア(サイドドア)
22H ドア本体部
34 インパネリインフォース
36 連結部
44 ドアインナパネル
44A 室内側縦壁部
44R 第一ラップ部
44S、44T 段部
46 ドアアウタパネル
60 ベルトラインリインフォース
60X、60Y 第三ラップ部
62 荷重伝達部材
72 フロントサイドドア(サイドドア)
74 ベルトラインリインフォース
74X 第三ラップ部
78 荷重伝達部材
80 クォータピラー(ピラー)
80A、80B 外側縦壁部
82 リアドア開口部(ドア開口部)
84 フロントサイドドア(サイドドア)
84H、184H ドア本体部
86 リアサイドドア(サイドドア)
90 補強部
92、192 ドアインナパネル
92R、144R、192R 第一ラップ部
92S、144S、192S 段部
44X、92X、144X、192X 前後対向壁部
94 フロントベルトラインリインフォース(ベルトラインリインフォース)
94F、94R、194F、194R 車両前後方向に向く端面
94X、94Y、194X、194Y 第三ラップ部
96、98、196、198 ブラケット
96A、98A、196A、198A 第一壁部
96B、98B、196B、198B 第二壁部
96C、98C、196C、198C 連結壁部
116R、118R 第二ラップ部
144A 室内側縦壁部
146 ドアアウタパネル
194 リアベルトラインリインフォース(ベルトラインリインフォース)
200 リアサイドドア(サイドドア)
210 クォータピラー(ピラー)
226 補強部
BL、1BL ベルトライン

Claims (6)

  1. 車両側部においてドア開口部の縁側で車両上下方向に沿って配置されると共に、車両幅方向外側の部位に車両上下方向及び車両前後方向に沿って延在する外側縦壁部を備えたピラーと、
    前記ドア開口部を開閉すると共に、車室内側に配置されるドアインナパネルと、前記ドアインナパネルの車室外側に配置されて前記ドアインナパネルとでドア本体部を形成するドアアウタパネルと、を備えたサイドドアと、
    前記ドア本体部内においてベルトラインに沿って車両前後方向を長手方向として配置され、長手方向に直交する断面形状が長手方向の全長に亘ってハット形状又は閉断面形状に形成されたベルトラインリインフォースと、
    を有し、
    前記ドアインナパネルの車両前後方向の端部には、ドア内面を構成する室内側縦壁部よりも車両幅方向外側に凹んだ段部の一部を構成して車両側面視で前記外側縦壁部と重なる位置に配置される第一ラップ部が形成され、
    前記外側縦壁部の一部は、前記段部と前記室内側縦壁部との段差よりも狭い間隔で前記第一ラップ部と対向する第二ラップ部とされ、
    前記ベルトラインリインフォースの長手方向の端部には、前記第二ラップ部と車両側面視で重なる位置において前記第一ラップ部に結合された第三ラップ部が設定されており、
    左右の前記サイドドアとしてのフロントサイドドアの車両前後方向の前端部間にインパネリインフォースが車両幅方向を長手方向として配置されると共に前記インパネリインフォースの長手方向の端部が前記ピラーとしてのフロントピラーに対して車両後方側に設定されかつ前記フロントピラーに連結部を介して固定されている車両に適用され、
    前記ドアインナパネルの車両前後方向の後端部に前記第一ラップ部が形成されると共に、前記ピラーとしてのセンタピラーの前記外側縦壁部の一部が前記第二ラップ部とされ、更に前記ベルトラインリインフォースの車両前後方向の後端部に前記第三ラップ部が設定されており、
    前記フロントサイドドアの車両前後方向の前端部には、前記ベルトラインリインフォースと前記ドアインナパネルとの間に荷重伝達部材が介在されると共に、前記荷重伝達部材が車両側面視で前記インパネリインフォースの車両幅方向外側の端部と重なる位置に配置されている、車両側部構造。
  2. 車両側部においてドア開口部の縁側で車両上下方向に沿って配置されると共に、車両幅方向外側の部位に車両上下方向及び車両前後方向に沿って延在する外側縦壁部を備えたピラーと、
    前記ドア開口部を開閉すると共に、車室内側に配置されるドアインナパネルと、前記ドアインナパネルの車室外側に配置されて前記ドアインナパネルとでドア本体部を形成するドアアウタパネルと、を備えたサイドドアと、
    前記ドア本体部内においてベルトラインに沿って車両前後方向を長手方向として配置され、長手方向に直交する断面形状が長手方向の全長に亘ってハット形状又は閉断面形状に形成されたベルトラインリインフォースと、
    を有し、
    前記ドアインナパネルの車両前後方向の端部には、ドア内面を構成する室内側縦壁部よりも車両幅方向外側に凹んだ段部の一部を構成して車両側面視で前記外側縦壁部と重なる位置に配置される第一ラップ部が形成され、
    前記外側縦壁部の一部は、前記段部と前記室内側縦壁部との段差よりも狭い間隔で前記第一ラップ部と対向する第二ラップ部とされ、
    前記ベルトラインリインフォースの長手方向の端部には、前記第二ラップ部と車両側面視で重なる位置において前記第一ラップ部に結合された第三ラップ部が設定されており、
    前記第一ラップ部が前記ドアインナパネルの車両前後方向の両端部に形成されると共に、前記第二ラップ部が前記ドア開口部の前後縁側にそれぞれ配置された前記ピラーの両方に設定され、更に前記第三ラップ部が前記ベルトラインリインフォースの長手方向の両端部に設定されている、車両側部構造。
  3. 車両側部においてドア開口部の縁側で車両上下方向に沿って配置されると共に、車両幅方向外側の部位に車両上下方向及び車両前後方向に沿って延在する外側縦壁部を備えたピラーと、
    前記ドア開口部を開閉すると共に、車室内側に配置されるドアインナパネルと、前記ドアインナパネルの車室外側に配置されて前記ドアインナパネルとでドア本体部を形成するドアアウタパネルと、を備えたサイドドアと、
    前記ドア本体部内においてベルトラインに沿って車両前後方向を長手方向として配置され、長手方向に直交する断面形状が長手方向の全長に亘ってハット形状又は閉断面形状に形成されたベルトラインリインフォースと、
    を有し、
    前記ドアインナパネルの車両前後方向の端部には、ドア内面を構成する室内側縦壁部よりも車両幅方向外側に凹んだ段部の一部を構成して車両側面視で前記外側縦壁部と重なる位置に配置される第一ラップ部が形成され、
    前記外側縦壁部の一部は、前記段部と前記室内側縦壁部との段差よりも狭い間隔で前記第一ラップ部と対向する第二ラップ部とされ、
    前記ベルトラインリインフォースの長手方向の端部には、前記第二ラップ部と車両側面視で重なる位置において前記第一ラップ部に結合された第三ラップ部が設定されており、
    前記ベルトラインリインフォースが前記ドア本体部内で車両幅方向外側に配置されると共に、前記ベルトラインリインフォースの車両前後方向の端部がブラケットを介して前記ドアインナパネルに結合されており、
    前記ブラケットは、
    前記ブラケットの車両幅方向内側の部位を構成すると共に、前記ドアインナパネルの車両前後方向の端部のうち前記ピラーに対して車両前後方向に対向する部位である前後対向壁部に結合された第一壁部と、
    前記ブラケットの車両幅方向外側の部位を構成すると共に、前記ベルトラインリインフォースの車両前後方向の端部のうち車両前後方向に向く端面に結合された第二壁部と、
    を備える車両側部構造。
  4. 前記ブラケットは、前記第一壁部と前記第二壁部とを連結する連結壁部を備え、前記連結壁部は、前記ドアインナパネルの前記第一ラップ部と結合されると共に、前記ベルトラインリインフォースの前記第三ラップ部と結合されている、請求項記載の車両側部構造。
  5. 前記サイドドアとしてのフロントサイドドア及びリアサイドドアを有すると共に、
    前記フロントサイドドアに設けられた前記ベルトラインリインフォースとしてのフロントベルトラインリインフォースと、
    前記リアサイドドアに設けられた前記ベルトラインリインフォースとしてのリアベルトラインリインフォースと、
    を有し、
    前記フロントベルトラインリインフォースの後端部と前記リアベルトラインリインフォースの前端部とは、前記ピラーとしてのセンタピラーよりも車両幅方向外側に位置しかつ車両正面視で重なる位置に配置されている、請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の車両側部構造。
  6. 前記サイドドアとしてのリアサイドドアの車両前後方向の後端部において、前記第一ラップ部が前記ドアインナパネルの車両前後方向の後端部に形成されると共に前記第三ラップ部が前記ベルトラインリインフォースの車両前後方向の後端部に設定され、
    前記ピラーとしてのクォータピラーには、車両側面視で前記第一ラップ部と重なる部位を補強する補強部が設定されている、請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の車両側部構造。
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