JP6292046B2 - 自動車の後部車体構造 - Google Patents

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この発明は、左右のダンパ支持部の間に荷室が設けられ、車体後部に、左右のリヤピラーとリヤヘッダとリヤエンドパネルとで囲繞された荷室開口が設けられた自動車の後部車体構造に関するものである。
一般に、車体後部に、左右のリヤピラーとリヤヘッダとリヤエンドパネルとで囲繞された荷室開口を有するハッチバック車のような自動車においては、左右のダンパ支持部間に形成された荷室スペースを確保するため、左右のダンパ支持部を車幅方向に直線的に支持する梁部材を設けることができない関係上、荷室や荷室開口が、後輪を支持するサスペンションダンパからの入力荷重を受けて変形しやすいという問題点があった。
このような問題点を解決するため、従来、特許文献1に開示されたものがある。
すなわち、リヤピラーに上下方向に延びる略三角形や矩形の閉断面を形成し、該リヤピラーとダンパ支持部とを連結する補強レインフォースメントを、ダンパ支持部から後側上方へ延設して、上方へ入力されるダンパ荷重(突き上げ荷重)を効果的に上記リヤピラー閉断面に伝達させるように構成したものである。
上述の補強レインフォースメントは後側上方に延びており、リヤピラーは一般的に前高後低状に傾斜している関係上、補強レインフォースメントがリヤピラー閉断面に交差する方向に接続され、該補強レインフォースメントがリヤピラー閉断面の前面を押すようになり、当該リヤピラー閉断面が変形しやすく、剛性が低下する。
また、特許文献2には、ルーフサイドレールからリヤピラーまで矩形閉断面を連続するよう形成したものが開示されている。
詳しくは、特許文献2に開示されたものは、リヤヘッダ上部に繋がるリヤピラー閉断面の車両内外方向外側の稜線が、ダンパ荷重を直接受けるリヤピラー内側の稜線に直接連続しておらず、閉断面の断面係数が高く、車体全体で見ると一見剛性が高くなるように思えるが、補強レインフォースメントが設けられておらず、当該車体構造に補強レインフォースメントを設けた場合には、該補強レインフォースメント連結部に付加される応力の集中により局所的な変形を抑えることができなくなる問題点があった。
特許第4900147号公報 特許第5115238号公報
そこで、この発明は、ダンパ荷重をリヤピラー車内側稜線部における補強レインフォースメント連結部位から、稜線構造を介してダイレクトにリヤヘッダ閉断面の上面に伝達して、荷重分散を図り、リヤピラーの補強レインフォースメントとの連結部位の閉断面の変形、並びに、荷室開口のコーナの変形、つまり、荷室開口の平行四辺形的な変形を防止して剛性向上を図ることができる自動車の後部車体構造の提供を目的とする。
この発明による自動車の後部車体構造は、左右のダンパ支持部の間に荷室が設けられ、車体後部に、左右のリヤピラーとリヤヘッダとリヤエンドパネルとで囲繞された荷室開口が設けられた自動車の後部車体構造であって、上記荷室開口の上辺に上記リヤヘッダとルーフパネル後部とで車幅方向に延びるリヤヘッダ閉断面が形成され、上記リヤピラーは、上記荷室開口の左右側辺を形成し、車内側に突出して上下方向に延びる車内側稜線部を有し、該リヤピラーの車内側稜線部に、上記ダンパ支持部から後側に延びる補強レインフォースメントが連結され、上記車内側稜線部と上記リヤヘッダ閉断面の上面とを繋ぐコーナ稜線部を形成するように上記リヤピラーの車内側面を形成するリヤピラーインナパネルに沿ってコーナ閉断面が設けられたものである。
上記構成によれば、上述のコーナ閉断面は、リヤピラーインナパネルに沿って閉断面を形成すると共に、リヤピラーの車内側稜線部とリヤヘッダ閉断面の上面とを繋ぐコーナ稜線部を有するので、次のような効果がある。
すなわち、ダンパ荷重をリヤピラー車内側稜線部における補強レインフォースメント連結部位から、上記コーナ稜線部を介してダイレクトにリヤヘッダ閉断面の上面に伝達して、荷重分散を図ることができ、この結果、リヤピラーの補強レインフォースメントとの連結部位の閉断面の変形、並びに、荷室開口のコーナの変形、つまり、荷室開口の平行四辺形的な変形を防止して、剛性の向上を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記リヤピラーの上記補強レインフォースメントとの連結部位は、上記リヤピラーインナパネルに沿って補強レインフォースメント連結閉断面が形成され、該補強レインフォースメント連結閉断面の車外側の面に上記車内側稜線部が形成され、上記コーナ閉断面は上記補強レインフォースメント連結閉断面と連続する閉断面を形成し、上記補強レインフォースメント連結閉断面の車内側稜線部に連続するよう上記コーナ稜線部が形成されたものである。
上記構成によれば、上記車内側稜線部からコーナ稜線部を介してリヤヘッダ閉断面の上面に向かうダンパ荷重の伝達力がさらに向上し、剛性のさらなる向上を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記リヤピラーインナパネルと接合されて上記コーナ閉断面を形成するコーナレインフォースメントが設けられ、上記リヤヘッダと、上記ルーフパネルより厚肉でリフトゲートを支持するヒンジレインフォースメントとで形成される閉断面の後部に対し、上記コーナレインフォースメントの上端部が挿入され、上記ヒンジレインフォースメントの下面と上記コーナ稜線部とを連結し、かつ、上記リヤヘッダとで閉断面を形成するように上記コーナレインフォースメントの上端部が上に凸のコ字状に形成されたものである。
上記構成によれば、厚肉のヒンジレインフォースメント下面とコーナ稜線部とが連結しており、さらに、コーナレインフォースメントの上に凸のコ字状の形状により、リヤヘッダとで閉断面が形成されるので、荷室開口の上側のコーナの変形をより一層確実に防止することができ、剛性をさらに向上させることができる。
この発明によれば、ダンパ荷重をリヤピラー車内側稜線部における補強レインフォースメント連結部位から、稜線構造を介してダイレクトにリヤヘッダ閉断面の上面に伝達して、荷重分散を図り、リヤピラーの補強レインフォースメントとの連結部位の閉断面の変形、並びに、荷室開口のコーナの変形、つまり、荷室開口の平行四辺形的な変形を防止して剛性向上を図ることができる効果がある。
本発明の自動車の後部車体構造を示す斜視図 サイドアウタパネルを取外した状態で示す自動車の後部車体構造の斜視図 後部車体構造を荷室内から見た状態で示す斜視図 図1のA−A線矢視断面図 図1のB−B線矢視断面図 図3のC−C線に沿う要部拡大斜視図 図6の要部拡大図 リヤピラー部の要部を車両後方から見た状態で示す斜視図 図2のD−D線矢視断面図 コーナレインフォースメントおよびその周辺部を示す斜視図 図1のE−E線矢視断面図 図1のG−G線矢視断面図
ダンパ荷重をリヤピラー車内側稜線部における補強レインフォースメント連結部位から、稜線構造を介してダイレクトにリヤヘッダ閉断面の上面に伝達して、荷重分散を図り、リヤピラーの補強レインフォースメントとの連結部位の閉断面の変形、並びに、荷室開口のコーナの変形、つまり、荷室開口の平行四辺形的な変形を防止して剛性向上を図るという目的を、左右のダンパ支持部の間に荷室が設けられ、車体後部に、左右のリヤピラーとリヤヘッダとリヤエンドパネルとで囲繞された荷室開口が設けられた自動車の後部車体構造において、上記荷室開口の上辺に上記リヤヘッダとルーフパネル後部とで車幅方向に延びるリヤヘッダ閉断面が形成され、上記リヤピラーは、上記荷室開口の左右側辺を形成し、車内側に突出して上下方向に延びる車内側稜線部を有し、該リヤピラーの車内側稜線部に、上記ダンパ支持部から後側に延びる補強レインフォースメントが連結され、上記車内側稜線部と上記リヤヘッダ閉断面の上面とを繋ぐコーナ稜線部を形成するように上記リヤピラーの車内側面を形成するリヤピラーインナパネルに沿ってコーナ閉断面が設けられるという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は自動車の後部車体構造を示し、図1は後部車体構造を後方から見た状態で示す斜視図、図2は図1からサイドアウタパネルを取外した状態で示す要部の拡大斜視図、図3は後部車体構造を荷室内から見た状態で示す斜視図である。
図1において、センタピラー1、ルーフサイドレール2、中間ピラー3、リヤピラー4、リヤフェンダ5、サイドシル6を一体的に覆う車体外板としてのサイドアウタパネル7を設けている。
上述のセンタピラー1と、ルーフサイドレール2と、中間ピラー3と、リヤフェンダ5と、サイドシル6とで囲繞された後席ドア開口部8(いわゆる乗降口)を形成すると共に、上述の中間ピラー3と、ルーフサイドレール2の後部と、リヤピラー4の上部と、リヤフェンダ5の上部とで囲繞されたクオータウインド用の開口部9を形成している。
左右のルーフサイドレール2,2(但し、図面では車両右側のルーフサイドレール2のみを示す)と、車両前部の図示しないフロントヘッダと、車両後部のリヤヘッダ10との間には、ルーフパネル11が設けられている。
上述のリヤヘッダ10は車体後部の上側において車幅方向に延びる部材である。一方、車体後部の下側において車幅方向に延びるリヤエンドパネル12を設けている。
そして、車体後部には、上述の左右のリヤピラー4,4(但し、図面では車両右側のリヤピラー4のみを示す)と、リヤヘッダ10と、リヤエンドパネル12とで囲繞された荷室開口13が設けられており、この荷室開口13は、図示しないリフトゲートで開閉されるように構成している。
図4は図1のA−A線矢視断面図であって、同図に示すように、上述のリヤエンドパネル12は、リヤエンドアウタパネル14と、リヤエンドレインフォースメント15と、リヤエンドインナパネル16とを有し、リヤエンドパネル12の上部において、これら三者14,15,16をスポット溶接手段などで接合固定して、車幅方向に延びるリヤエンド閉断面17,18を形成し、下部車体剛性の向上を図っている。
図5は図1のB−B線矢視断面図であって、同図に示すように、上述のルーフパネル11はその後部から下方に段下げ形成された縦壁11aと、該縦壁11aの下端から略水平に後方に延びる延設部11bと、該延設部11bの後端に一体形成された凹部11cとを備えている。
また、上述のリヤヘッダ10は、図5に示すように、前側において上下方向に延びる縦壁10aと、該縦壁10aの下端から後方に延びる延設部10bとを有する側面視略L字形状に形成されており、ルーフパネル11の縦壁11aとリヤヘッダ10の縦壁10a上部とをスポット溶接手段などで接合固定すると共に、ルーフパネル11の凹部11c下面とリヤヘッダ10の延設部10b後部上面とを同様にスポット溶接手段などで接合固定して、ルーフパネル11とリヤヘッダ10との間には、車幅方向に延びるリヤヘッダ閉断面19を形成し、上部車体剛性の向上を図っている。
図3に示すように、サイドインナアッパ20とサイドインナロア21とで荷室側壁(サイドインナ)を形成し、サイドインナロア21の車幅方向内側には、図3に示すように、ホイールハウスインナ22を接合固定し、サイドインナロア21の車幅方向外側には、図2に示すように、ホイールハウスアウタ23を接合固定して、これら両者22,23でホイールハウスを形成している。
図3に示すように、上述のホイールハウスインナ22の下端部は、フロアパネルとしてのリヤフロア24に連結固定されており、該ホイールハウスインナ22の車幅方向内側の縦面部と、リヤフロア24との間には、図示しないリヤサスペンションダンパの配置部分に対応して、水平断面が略ハット状の上下方向レイン25を接合固定して、ホイールハウスインナ22の内倒れ防止を図るように構成している。
図3に示すように、上述のダンパ(図示せず)の上端部支持位置に対応して、上述のサイドインナロア21とホイールハウスインナ22とを斜めに連結するダンパ支持部としてのダンパ支持ブラケット26を設けており、このダンパ支持ブラケット26により、ダンパからの入力荷重をサイドインナロア21に伝達、分散すべく構成している。
そして、上述のダンパ支持部としてのダンパ支持ブラケット26,26(但し、図面では車両右側のダンパ支持ブラケット26のみを示す)の間には荷室27が設けられている。
上述のダンパ支持ブラケット26と対応する車外側位置には、図2に示すように、ホイールハウスアウタ23とサイドインナアッパ20とを斜めに連結する水平断面が略ハット状のダンパ支持アウタレイン28(詳しくは、ダンパ支持アウタレインフォースメント)を設けており、ダンパからの入力荷重をサイドインナアッパ20に伝達、分散するように構成している。
一方で、図2に示すように、クオータウインド用の開口部9の前辺部には、中間ピラー3を構成する中間ピラーレイン29が設けられており、この中間ピラーレイン29の下部は上述のダンパ支持アウタレイン28に連結固定され、中間ピラーレイン29の上部は、ルーフサイドレール2を構成するルーフサイドレイン30に連結固定されている。なお、図2において、31はサイドシル6を構成するサイドシルレインフォースメントである。
図6は図3のC−C線に沿う要部拡大斜視図で、図3,図6に示すように、上述のリヤピラー4は、リヤピラーアウタパネル32(以下単に、リヤピラーアウタと略記する)と、リヤピラーインナパネル33(以下単に、リヤピラーインナと略記する)と、リヤピラーレインフォースメント34(以下単に、リヤピラーレインと略記する)と、を備えている。
図3に示すように、リヤピラーインナ33の下部とリヤエンドパネル12の車幅方向端部とは、下側コーナインナパネル35で連結固定されており、リヤピラーインナ33の上部とリヤヘッダ10の車幅方向端部とは、上側コーナインナパネル36で連結固定されている。
なお、図2,図3に示すように、ルーフサイドレール2の後部と上側コーナインナパネル36との間は、コーナ連結パネル37で連結固定されている。
図7は図6の要部拡大図、図8はリヤピラー部の要部を車両後方から見た状態で示す斜視図である。
図6,図7,図8に示すように、リヤピラーインナ33と、リヤピラーレイン34とで、車幅方向内側前方に凸で、前面33a,34a(図7参照)と車幅方向内側の側面33b,34b(図7参照)とを有する実質的にL字状の凹状であるL字状閉断面40が形成されている。
上述のリヤピラーインナ33には、その実質的にL字状のコーナ部に稜線部X1(図3参照)が形成されており、リヤピラーレイン34にも、そのL字状のコーナ部に、リヤピラーに沿って略上下方向に延びる稜線部X2が形成されている(図7,図8参照)。
図7,図8に示すように、上述のリヤピラーレイン34には、その側面34bにおいては車幅方向内方に窪み、その前面34aにおいては車両前方に窪むインナパネル接合用の凹部S1,S2,S3,S4,S5,S6が千鳥状に凹設形成されている。
そして、上述の各凹部S1〜S6の位置においてリヤピラーレイン34とリヤピラーインナ33とが、スポット溶接手段により接合固定されている(図7参照)。
図7に示すように、リヤピラーインナ33のL字状のコーナ部の稜線部X1に沿って上下方向に延びるビード33cが形成されると共に、図8に示すように、リヤピラーレイン34にもL字状のコーナ部の稜線部X2に沿って上下方向に延びるビード34cが形成されている。
図8に示すように、該ビード34cは、凹部S4の車幅方向内側下方から凹部S1の直下部まで上下方向に延びている。
稜線部X1,X2に沿って上下方向に延びるビード33c,34cを形成することで、これら各ビード33c,34cの両側、および断面の頂部には当然、稜線が形成されることになるので、上下方向への荷重伝達性能の向上を図ることができる。
また、図8に示す各凹部S1〜S6を千鳥状に配設し、これら各凹部S1〜S6で、リヤピラーレイン34とリヤピラーインナ33とを溶接固定することにより、ビード33c,34cの形状確保を図るように構成している。
さらに、図6,図7,図8に示すように、リヤピラーレイン34のビード34c下部において、後述する補強レインフォースメント50と対応する部分には、前後方向に広がる膨出部34dが一体形成されており、この膨出部34dによりコーナ部の稜線部X2およびビード34cの前後方向剛性を向上させ、稜線部X2およびビード34cの前後方向の折れ変形を抑えて、車体剛性の向上を図るように構成している。なお、ビード34cを形成しない場合でも、膨出部34dを設けることで、稜線部X2の前後方向の折れ変形を抑えて車体剛性の向上を図ることができる。
ここで、図7に示すように、上述の膨出部34dはリヤピラー前面接合部としての凹部S6とリヤピラー側面接合部としての凹部S5とを連結するように、両凹部S5,S6間に張りの如く架設されており、リヤピラー4における後述する補強レインフォースメント50連結部の連結剛性を確保すべく構成している。
ところで、図3,図6に示すように、リヤピラーインナ33とリヤピラーレイン34との両者のL字状のコーナ部には、ダンパ支持部であるダンパ支持ブラケット26の後部から後側上方に延びる補強レインフォースメント50(いわゆる前後方向レイン)が、閉断面を介さずに、すなわちL字状閉断面40の外周を介してではなく、直接的に連結されており、図6,図7に示すように、前後方向に高剛性の車幅方向内側の側面33b,34bと、車幅方向に高剛性の前面33a,34aとの2枚で、ダンパからの上向き荷重を受け止め、L字状のコーナ部のそれぞれの稜線部X1,X2を介して、荷重を上方に伝達、分散すべく構成している。
図6に示すように、上述の補強レインフォースメント50はアウタ部材51と、インナ部材52と、ガセット部材53とを一体的に接合して構成したもので、アウタ部材51はサイドインナロア21に接合固定される側辺部51aと、リヤピラーインナ33の前面に接合固定される後辺部51bとを有している。
インナ部材52は、車両正面視で略L字状に形成された本体52aの前部を上述のダンパ支持ブラケット26の後部に連結固定し、本体52aの後端から上方に向けて上辺部52bを一体に折曲げて立設形成したもので、図7に示すように、上辺部52bを、リヤピラーインナ33の前面33aとリヤピラーレイン34の凹部S6とにスポット溶接手段などで3枚溶接固定している。
ガセット部材53は、図6に示すように、インナ部材52の本体52aにおける車幅方向内側の側面とリヤピラーインナ33の側面33bとに接合固定される車幅方向内側の側辺部53aと、この側辺部53aの車幅方向外側に一体に屈曲形成されたL字状の上辺部53bとを有し、図7に示すように、上述の側辺部53aを、リヤピラーインナ33の前面33aとリヤピラーレイン34の凹部S5とにスポット溶接手段などで3枚溶接固定している。
つまり、上述の補強レインフォースメント50は、アウタ部材51の後辺部51bと、インナ部材52の上辺部と、ガセット部材53の上辺部53bとで、リヤピラー4の前面に接合される上面50Aを形成し、ガセット部材53の側辺部53aで、リヤピラー4の車幅方向内側の側面と接合される車幅方向内側の側面50Bを形成し、これら上面50A、側面50Bにより平面視で略L字状断面を有するもので、この略L字状断面とリヤピラーインナ33との間にはL字状閉断面54が形成されており、このL字状閉断面54と上述のL字状閉断面40とでL字状のダブル閉断面構造が形成されている。
また、図3に示すように、上述のガセット部材53の側辺部53a下部とリヤエンドパネル12の車幅方向側部における下側コーナインナパネル35とを、前後方向断面がL字状の下側コーナレインフォースメント55で連結し、補強レインフォースメント50後部とリヤピラー4との接合部位が、応力の集中しやすくなる4枚接合を回避すると共に、下側コーナレインフォースメント55により、後部車体剛性の向上を図るように構成している。
図6,図7で示した請求項における補強レインフォースメント連結閉断面に相当するL字状閉断面40の上部は、該L字状閉断面40よりもさらに断面係数が大きい断面形状部(図5で示したリヤヘッダ閉断面19参照)に連結されている。このリヤヘッダ閉断面19は、荷室開口13の上辺に位置しており、図5に示すようにリヤヘッダ10とルーフパネル11後部とで車幅方向に延びるように形成されている。
上述のリヤピラー4は、図2,図3,図8に示すように、上述の荷室開口13の左右側辺(但し、図面では右側辺のみを示す)を形成し、車内側に突出して上下方向に延びる車内側稜線部としての稜線部X1,X2を有している。
そして、既述したように、リヤピラー4の稜線部X1,X2には、ダンパ支持ブラケット26の後部から車両後側上方に延びる補強レインフォースメント50が連結されている(図3,図6,図7参照)。
さらに、図2に示すように、上述の稜線部X2とリヤヘッダ閉断面19(図5参照)の上面とを繋ぐコーナ稜線部X3を形成すると共に、リヤピラー4のインナパネルである上側コーナインナパネル36との間でコーナ閉断面(図10を参照して後述する)を形成するコーナレインフォースメント60を設けている。
上述のコーナ稜線部X3を形成することで、ダンパ荷重を、リヤピラー4の車内側の稜線部X1,X2における補強レインフォースメント50連結部位から、当該稜線部X1,X2およびコーナ稜線部X3を介してダイレクトにリヤヘッダ閉断面19の上面に伝達して、荷重分散を図り、リヤピラー4における補強レインフォースメント50との連結部位の、補強レインフォースメント連結閉断面としてのL字状閉断面40,54の変形、並びに、荷室開口13の平行四辺形的な変形を防止して剛性向上を図るように構成している。
図9は図2のD−D線矢視断面図、図10はコーナレインフォースメント60およびその周辺部を示す斜視図、図11は、図1のE−E線矢視断面図、図12は、図1のG−G線矢視断面図である。
図6,図7で示したように、リヤピラー4の補強レインフォースメント50との連結部位は、リヤピラーインナ33とリヤピラーレイン34とで補強レインフォースメント連結閉断面としてのL字状閉断面40が形成される一方、図8,図10に示すように、上述のコーナレインフォースメント60の下部60aはリヤピラーレイン34の上部と連結されて、上述のL字状閉断面40と連続するコーナ閉断面61が形成されている(図11,図12参照)。
そして、図10に示すように、コーナレインフォースメント60のコーナ稜線部X3は、リヤピラーレイン34の車内側稜線部X2と上下方向に連続するように形成されており、これにより、リヤピラーレイン34の車内側稜線部X2からリヤヘッダ閉断面19上方へ向かうダンパ荷重の伝達力向上を図って、さらなる剛性確保を達成すべく構成している。
上述のコーナ閉断面61、すなわち、コーナレインフォースメント60とリヤピラー4におけるリヤピラーインナ33および上側コーナインナパネル36とで形成されるコーナ閉断面61は、図10にその下部閉断面61a、中間部閉断面61b、上部閉断面61cをそれぞれ点線で示すように、下部から上部にかけて順次大きく形成されており、該コーナ閉断面61がルーフサイドレール2と連結されるコーナ部付近で最大断面になる膨出形状(略レモン状)とされ、コーナ稜線部X3も当該膨出形状に沿って緩やかに湾曲して、リヤピラー4の稜線部X2とリヤヘッダ閉断面19の上部とを連結している。
これにより、荷室開口13の上側コーナ部の断面係数、具体的には、コーナレインフォースメント60による断面係数を高めて、当該コーナ部の曲げ剛性を高め、ルーフサイドレール2との連結剛性をも高めることで、応力分散を図って、コーナ部剛性を確保し、コーナ稜線部X3の曲率(曲げモーメント)を抑えることで、ダンパ荷重の伝達を円滑化し、ダンパ支持剛性のさらなる向上を図るように構成している。
図9,図10に示すように、上述の上側コーナインナパネル36はその下部36aが、クオータウインド用の開口部9の3つのコーナ部のうちの後側下部のコーナ部に対応する位置に存在し、その上部36bはリヤヘッダ閉断面19の車幅方向外側部に位置している。
図9,図10に示すように、上述のコーナレインフォースメント60は、その下部60aがリヤピラーレイン34の上端部と接合可能な位置に存在し、その上端部60bは図9に示すようにリヤヘッダ閉断面19の車幅方向外側部に位置している。
図9,図10に示すように、リヤヘッダ部の車幅方向外側部には、リフトゲート用のヒンジブラケット(図示せず)を取付けるヒンジレインフォースメント70を設けている。
このヒンジレインフォースメント70は、ルーフパネル11とリヤヘッダ10との間に設けられるもので、図9に示すように、該ヒンジレインフォースメント70は、前辺部70aと、この前辺部70aの後端から下方に延びる縦壁部70bと、この縦壁部70bの下端から車両後方に延びる延出部70cと、この延出部70cの後端から下方に延びる縦壁部70dと、この縦壁部70dの下端から車両後方に延びる後辺部70eとを一体形成したものである。また、このヒンジレインフォースメント70はルーフパネル11よりも厚肉に形成されている。
図9に示すように、リヤヘッダ10と、上述のヒンジレインフォースメント70とで形成される閉断面、つまり、リヤヘッダ閉断面19の後部に対して、上述のコーナレインフォースメント60の上端部60bを挿入し、ヒンジレインフォースメント70における延出部70cの下面と、コーナレインフォースメント60のコーナ稜線部X3とを連結し、かつ、リヤヘッダ10および上側コーナインナパネル36の上部36bとの間で閉断面71を形成するように該コーナレインフォースメント60の上端部60bが上に凸のコ字状に形成されている。
上述の閉断面19,71構造により、荷室開口13の上側コーナ部の変形防止を図って、剛性をさらに高めるように構成している。
図9に示すように、ルーフパネル11の延設部11bと、ヒンジレインフォースメント70の延出部70cと、コーナレインフォースメント60の対応部とは、スポット溶接手段などで3枚溶接固定されるので、上側コーナインナパネル36の上部36bには、溶接作業用の開口36cが形成されている。
同様に、ルーフパネル11の凹部11cと、ヒンジレインフォースメント70の後辺部70eと、コーナレインフォースメント60の対応部とは、スポット溶接手段などで3枚溶接固定されるので、上側コーナインナパネル36の上部36bには、溶接作業用の開口36dが形成されている。
図2,図10に示すように、上述のコーナレインフォースメント60のコーナ稜線部X3は、その上部においてリヤ側稜線部X3aとフロント側稜線部X3bとに分岐形成されて、これら各稜線部X3a,X3bが上下方向から車幅方向内側へ変位するように湾曲状に形成されている。
また、上述のリヤヘッダ部には、図2に示すように、リヤ側稜線部X3aに連続して車幅方向に延びる稜線部X4が形成されている。これにより、ダンパ荷重は、補強レインフォースメント50からリヤピラー4の車内側の稜線部X2に伝達された後に、コーナレインフォースメント60のコーナ稜線部X3を介して、リヤヘッダ部の稜線部X4に荷重伝達されて、荷重分散を図るように構成している。
ところで、図11,図12に示すように、リヤピラー4のインナパネルである上側コーナインナパネル36は、その上部の車幅方向外側縁と、リヤヘッダ10前部とを連結するように、フランジ付き縦壁部つまりクランク状断面部Yを有しており、これにより、コーナ部の断面係数をさらに高めて、当該コーナ部の剛性向上を図るように構成している。
なお、図11,図12において、72は中間ピラーインナパネル、73は上側コーナアウタパネルである。また、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印INは車幅方向の内方を示し、矢印OUTは車幅方向の外方を示し、矢印UPは車両上方を示す。
このように、上記実施例の自動車の後部車体構造は、左右のダンパ支持部(ダンパ支持ブラケット26参照)の間に荷室27が設けられ、車体後部に、左右のリヤピラー4とリヤヘッダ10とリヤエンドパネル12とで囲繞された荷室開口13が設けられた自動車の後部車体構造であって、上記荷室開口13の上辺に上記リヤヘッダ10とルーフパネル11後部とで車幅方向に延びるリヤヘッダ閉断面19が形成され、上記リヤピラー4は、上記荷室開口13の左右側辺を形成し、車内側に突出して上下方向に延びる車内側稜線部X1,X2を有し、該リヤピラー4の車内側稜線部X1,X2に、上記ダンパ支持部(ダンパ支持ブラケット26参照)から後側上方に延びる補強レインフォースメント50が連結され、上記車内側稜線部X2と上記リヤヘッダ閉断面19の上面とを繋ぐコーナ稜線部X3を形成すると共に上記リヤピラー4のインナパネル(上側コーナインナパネル36参照)とでコーナ閉断面(61,61a,61b,61c)を形成するコーナレインフォースメント60が設けられたものである(図2,図3,図9〜図12参照)。
この構成によれば、上述のコーナレインフォースメント60は、リヤピラー4のインナパネル(上側コーナインナパネル36)とでコーナ閉断面(61,61a,61b,61c)を形成すると共に、リヤピラー4の車内側稜線部X2とリヤヘッダ閉断面19の上面とを繋ぐコーナ稜線部X3を有するので、次のような効果がある。
すなわち、ダンパ荷重をリヤピラー4の車内側稜線部X2における補強レインフォースメント50連結部位から、上記コーナ稜線部X3を介してダイレクトにリヤヘッダ閉断面19の上面に伝達して、荷重分散を図ることができ、この結果、リヤピラー4の補強レインフォースメント50との連結部位の補強レインフォースメント連結閉断面40の変形、並びに、荷室開口13のコーナの変形、つまり、荷室開口13の平行四辺形的な変形を防止して、剛性の向上を図ることができる。
この発明の一実施形態においては、上記リヤピラー4の上記補強レインフォースメント50との連結部位は、リヤピラーインナ33とリヤピラーレイン34とで、補強レインフォースメント連結閉断面としてのL字状閉断面40が形成され、上記コーナレインフォースメント60は上記リヤピラーレイン34と連結されて上記L字状閉断面40と連続するコーナ閉断面61を形成し、上記リヤピラーレイン34の車内側稜線部X2に連続するよう上記コーナ稜線部X3が形成されたものである(図7,図8,図10〜図12参照)。
この構成によれば、上記車内側稜線部X2からコーナ稜線部X3を介してリヤヘッダ閉断面19の上面に向かうダンパ荷重の伝達力がさらに向上し、剛性のさらなる向上を図ることができる。
この発明の一実施形態においては、上記リヤヘッダ10と、上記ルーフパネル11より厚肉でリフトゲートを支持するヒンジレインフォースメント70とで形成される閉断面19の後部に対し、上記コーナ閉断面61を構成する上記コーナレインフォースメント60の上端部60bが挿入され、上記ヒンジレインフォースメント70の下面と上記コーナ稜線部X3とを連結し、かつ、上記リヤヘッダ10とで閉断面71を形成するように上記コーナレインフォースメント60の上端部60bが上に凸のコ字状に形成されたものである。
この構成によれば、厚肉のヒンジレインフォースメント70下面とコーナ稜線部X3とが連結しており、さらに、コーナレインフォースメント60の上に凸のコ字状の形状により、リヤヘッダ10とで閉断面71が形成されるので、荷室開口13の上側のコーナの変形をより一層確実に防止することができ、剛性をさらに向上させることができる。
また、実施例で開示(図2,図3,図6,図7,図8参照)したように、リヤピラーインナ33とリヤピラーレイン34とで、車幅方向内側前方に凸で、前面33a,34aと車幅方向内側の側面33b,34bとを有する補強レインフォースメント連結閉断面としてのL字状閉断面40が形成され、上記リヤピラーインナ33と上記リヤピラーレイン34とはそのL字状コーナ部に稜線部X1,X2を有し、上記リヤピラーインナ33と上記リヤピラーレイン34との両者に上記ダンパ支持部(ダンパ支持ブラケット26)から後側上方に延びる補強レインフォースメント50が、閉断面を介さずに直接的に連結され、上記L字状閉断面40の上部を、より断面係数の大きい断面形状部(リヤヘッダ閉断面19参照)に連結すると、L字状閉断面40を形成し前後方向に高剛性の車幅方向内側の側面33b,34bと、車幅方向に高剛性の前面33a,34aとの2枚(リヤピラーインナ33とリヤピラーレイン34)で、ダンパからの上向き荷重が受止められて、L字状コーナ部のそれぞれの稜線部X1,X2を介して該荷重が上方に伝達、分散される。
このため、同等の前後幅および左右幅を有する閉断面よりも断面係数については不利であるものの、閉断面40の変形を抑えて荷重をリヤピラー4上方へ分散することができ、補強部材(いわゆる当て板)の追加やリヤピラーインナの厚肉化を招くことなく、軽量高剛性化を図ることができる。
また、補強レインフォースメント50との連結部をL字状閉断面40に形成し、特に、リヤピラーレイン34にも補強レインフォースメント50が直接的に連結されると共に、L字状閉断面40の上部が、より断面係数が大きい断面形状部(リヤヘッダ閉断面19参照)に連結されると、荷重のリヤピラー4上方への伝達、分散を図ることができ、特に、ダンパからの荷重入力初期の微小変形を効果的に抑制することができる。
さらに、実施例で開示(図6,図8参照)したように、上記リヤピラーインナ33またはリヤピラーレイン34の少なくとも一方の稜線部X1,X2に沿って上下方向に延びるビード(この実施例では両方の稜線部X1,X2に沿うビード33c,34c)を形成すると、ビード33c,34cの両側には稜線部が形成されるので、上下方向への荷重伝達がさらに向上し、より一層軽量高剛性化を図ることができる。
さらにまた、実施例で開示(図6,図8参照)したように、上記ビード34cの補強レインフォースメント50対応部に前後方向に広がる膨出部34dを設けると、該膨出部34dにより上記ビード34cの前後方向剛性が向上するので、該ビード34cの前後方向の折れ変形を抑えて、車体剛性の向上を図ることができる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明のダンパ支持部は、実施例のダンパ支持ブラケット26に対応し、
以下同様に、
コーナレインフォースメントとの間で閉断面を形成するリヤピラーのインナパネルは、上側コーナインナパネル36に対応し、
リヤピラーインナパネルは、リヤピラーインナ33に対応し、
リヤピラーレインフォースメントは、リヤピラーレイン34に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、上記実施例においては、リヤピラー4の補強レインフォースメント50との連結部位に、補強レインフォースメント連結閉断面として内外2重構造のL字状閉断面40,54を形成したが、これは1重構造のL字状閉断面または箱形の閉断面、あるいはコ字状などのより複雑な凹状閉断面であってもよい。すなわち、コーナ稜線部と連結される車内側稜線部は、補強レインフォースメントと閉断面を介さずに直接的に剛体接続されていればよいので、リヤピラーの補強レインフォースメント連結閉断面における車内側面及び車外側面のどちらに設けられていてもよく、閉断面形状がL字状でなくとも良い。また接合方法は溶接に限らず、摩擦撹拌接合、真空接合、リベットやボルト等の連結部材、又は接着剤を用いてもよい。また、上記実施例においては、車両右側の構成についてのみ説明したが、車両左側の構成は、同右側の構成と左右対称または略対称に形成される。
以上説明したように、本発明は、左右のダンパ支持部の間に荷室が設けられ、車体後部に、左右のリヤピラーとリヤヘッダとリヤエンドパネルとで囲繞された荷室開口が設けられた自動車の後部車体構造について有用である。
4…リヤピラー
10…リヤヘッダ
11…ルーフパネル
12…リヤエンドパネル
13…荷室開口
19…リヤヘッダ閉断面
26…ダンパ支持ブラケット(ダンパ支持部)
27…荷室
33…リヤピラーインナ(リヤピラーインナパネル)
34…リヤピラーレイン(リヤピラーレインフォースメント)
36…上側コーナインナパネル
40…L字状閉断面(補強レインフォースメント連結閉断面)
50…補強レインフォースメント
60…コーナレインフォースメント
60b…上端部
61,61a,61b,61c…コーナ閉断面
70…ヒンジレインフォースメント
71…閉断面
X1,X2…稜線部(車内側稜線部)
X3…コーナ稜線部

Claims (3)

  1. 左右のダンパ支持部の間に荷室が設けられ、
    車体後部に、左右のリヤピラーとリヤヘッダとリヤエンドパネルとで囲繞された荷室開口が設けられた自動車の後部車体構造であって、
    上記荷室開口の上辺に上記リヤヘッダとルーフパネル後部とで車幅方向に延びるリヤヘッダ閉断面が形成され、
    上記リヤピラーは、上記荷室開口の左右側辺を形成し、車内側に突出して上下方向に延びる車内側稜線部を有し、
    該リヤピラーの車内側稜線部に、上記ダンパ支持部から後側に延びる補強レインフォースメントが連結され、
    上記車内側稜線部と上記リヤヘッダ閉断面の上面とを繋ぐコーナ稜線部を形成するように上記リヤピラーの車内側面を形成するリヤピラーインナパネルに沿ってコーナ閉断面が設けられた
    自動車の後部車体構造。
  2. 上記リヤピラーの上記補強レインフォースメントとの連結部位は、上記リヤピラーインナパネルに沿って補強レインフォースメント連結閉断面が形成され、
    該補強レインフォースメント連結閉断面の車外側の面に上記車内側稜線部が形成され、
    上記コーナ閉断面は上記補強レインフォースメント連結閉断面と連続する閉断面を形成し、
    上記補強レインフォースメント連結閉断面の車内側稜線部に連続するよう上記コーナ稜線部が形成された
    請求項1記載の自動車の後部車体構造。
  3. 上記リヤピラーインナパネルと接合されて上記コーナ閉断面を形成するコーナレインフォースメントが設けられ、
    上記リヤヘッダと、上記ルーフパネルより厚肉でリフトゲートを支持するヒンジレインフォースメントとで形成される閉断面の後部に対し、上記コーナレインフォースメントの上端部が挿入され、
    上記ヒンジレインフォースメントの下面と上記コーナ稜線部とを連結し、かつ、上記リヤヘッダとで閉断面を形成するように上記コーナレインフォースメントの上端部が上に凸のコ字状に形成された
    請求項1または2記載の自動車の後部車体構造。
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