JP7177814B2 - 車体前部構造 - Google Patents
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Description
(1)本発明に係る車体前部構造(例えば、実施形態の車体前部構造10)は、フロントピラー(例えば、実施形態のフロントピラー14)から車体前方に延出されたフロントピラーエクステンション(例えば、実施形態のフロントピラーエクステンション52)と、前記フロントピラーエクステンションの前端部から車体前方に延出されてカウル(例えば、実施形態のカウルトップパネル22)の車幅方向外側に配置され、前記フロントピラーエクステンションとともに、車幅方向外側に開口する第1コ字断面部を形成するカウルサイドエクステンション(例えば、実施形態のカウルサイドエクステンション53)と、前記フロントピラーエクステンションおよび前記カウルサイドエクステンションから車体前方で、かつ下方に向けて垂れ下がるように延出され、前記第1コ字断面部に連続する第2コ字断面部に形成されたアッパメンバ本体部(例えば、実施形態のアッパメンバ本体部31)と、前記第1コ字断面部および前記第2コ字断面部で形成されたコ字断面の開口を塞ぐ蓋部材(例えば、実施形態のアッパメンバ蓋部材32)と、を備え、前記蓋部材、前記アッパメンバ本体部、前記フロントピラーエクステンション、および前記カウルサイドエクステンションにより、車体前方で、かつ下方に向けて連続する矩形閉断面のアッパメンバ(例えば、実施形態のアッパメンバ16)が形成されており、前記フロントピラーエクステンションは、前記フロントピラーから車体前方に向けて延出された上部ピラーエクステンション(例えば、実施形態の第1ピラーエクステンション54)を備え、前記上部ピラーエクステンションは、車体前方の前端部において上面(例えば、実施形態の第1エクステンション上壁61)に、前記カウルサイドエクステンションが上方から重ねられる上側固定部(例えば、実施形態の上側固定部69)を有する。
アッパメンバのうちカウルの側部に位置する後部が、第1コ字断面部および蓋部材で矩形閉断面に形成されることにより、強度、剛性が高く形成されている。また、アッパメンバは車体前方で、かつ下方に向けて垂れ下がるように延出されている。
このように、アッパメンバの後部の強度、剛性を高く形成することにより、アッパメンバの前方側の部位を下方へ折り曲げて衝撃エネルギーの吸収量を増すことができる。
また、上部ピラーエクステンションの前端部において上面に上側固定部を形成した。このため、上側固定部にカウルサイドエクステンションを上方から重ねて固定できる。これにより、上部ピラーエクステンションの前端部にカウルサイドエクステンションを容易に組み付けることができ、例えばスポット溶接で確実に接合できる。
さらに、下部ピラーエクステンションの前端部にアッパメンバ本体部の下壁を接合することにより、下部ピラーエクステンションをフロントピラーに向けるとともに下方に傾斜させることができる。
フロントピラーの下端部にはサイドシルが連結され、サイドシルが車体後方へ延出されている。これにより、下部ピラーエクステンションを下方に傾斜させることにより、下部ピラーエクステンションからフロントピラーに荷重が伝達された場合に、例えば、フロントピラーからサイドシルの側への荷重伝達性を高めることができる。
ここで、インナパネルは、フロントピラーを閉断面に形成するパネルである。このインナパネルの延出部にインナパネル固定部が接合されている。これにより、例えば、下部ピラーエクステンションが車体前後方向に長くなっても、下部ピラーエクステンション(すなわち、カウルサイド構造)の強度、剛性を高めることができる。
これにより、例えば、前面衝突により前突荷重が入力した場合に、アッパメンバから伝達される前突荷重をフロントピラーの下部側へ伝達する経路として、下部ピラーエクステンションが機能する。フロントピラーの下端部にはフロア部材(例えば、サイドシル)が連結され、フロア部材(サイドシル)が車体後方へ延出されている。
この結果、アッパメンバから伝達される前突荷重が、下部ピラーエクステンションおよびフロントピラーを経てフロントピラーの下端部からサイドシルなどのフロア部材側へ伝達されやすくなる。よって、フロントピラーが車室内側へ変形することを抑制することができる。
このため、上部ピラーエクステンションを車体上側へ延出させることにより、フロントピラーエクステンションがフロントピラーに接合される面積を大きく確保できる。これにより、例えば、アッパメンバから伝達される前突荷重を受けるフロントピラーの面積を大きく確保できる。さらに、第3接合部は、上部ピラーエクステンションの後端部から下方へ延びる上側フランジが矩形閉断面の内部に配置された状態でフロントピラーと接合されている。
これにより、例えば、アッパメンバから伝達された前突荷重を、フロントピラーの下部も含めた大きな面積(領域)で受けつつ、フロントピラーの上部側に前突荷重が集中することを防止できる。
図1は、車体前部構造10の側面図である。図2は、車体前部構造10からアッパメンバ蓋部材32を分解した側面図である。
図1、図2に示すように、車両Veは、例えば、車体の前部を構成する車体前部構造10と、車体前部構造10の下部から車体後方に延びているサイドシル12と、を備えている。
サイドシル12は、例えば、矩形状の閉断面に形成されることにより剛性の高い部材であり、車体下部骨格の一部を構成している。サイドシル12の前端部12aからフロントピラー(具体的には、フロントピラーロア)14が上方に向けて立ち上げられている。以下、フロントピラーロアをフロントピラー14として説明する。
車体前部構造10は、例えば、フロントピラー14と、フロントサイドフレーム15と、アッパメンバ16と、カウルサイド構造18と、を備えている。
フロントピラー14は、例えば、サイドシル12の前端部12aからカウルトップパネル(カウル)22まで立ち上げられている。フロントピラー14の上端部14aにフロントピラーアッパ23が連結されている。
フロントピラー14は、例えば、閉断面に形成されることにより剛性の高い部材であり、車体前部骨格の一部を構成している。具体的には、フロントピラー14は、例えば、主要な部位14Aがインナパネル25と、アウタパネル26と、により矩形状の閉断面に形成されている。インナパネル25は、車体内側に設けられている。アウタパネル26は、サイドパネルアウタ24のうち、フロントピラー14に対応する部位で形成されている。サイドパネルアウタ24は、車体の側面全体を車幅方向外側から覆う装飾用のパネル材である。
図2、図3に示すように、フロントピラー14は、例えば、主要な部位を除いた他の部位14Bがインナパネル25と、アウタパネル26と、フロントパネル27と、により矩形状の閉断面に形成されている。フロントピラー14の他の部位14Bは、アッパメンバ16やカウルサイド構造18が固定される部位である。以下、他の部位14Bを「カウルサイド接続部14B」ということもある。
インナパネル25は、カウルサイド接続部14Bにおいて、車体前方の部位に延出部(前部側面、前部側面部)29を有する。すなわち、インナパネル25に延出部29を有することにより、インナパネル25自体が車体前方に延びるパネルに形成されている。具体的には、延出部29は、カウルサイド構造18のフロントピラーエクステンション52(後述する)が延出される前部位(部位)14cから車体前方に向けて延ばされている。
図1に示すように、フロントサイドフレーム15は、例えば、サイドシル12のうち前端部12aの車体後方近傍の部位から車体前方に向けて延びている。フロントサイドフレーム15は、例えば矩形状の閉断面に形成されることにより剛性の高い部材であり、車体前部骨格の一部を構成している。フロントサイドフレーム15は、アッパメンバ16の車幅方向内側に設けられている。
図4は、図1のIV-IV線に沿って破断した断面図である。
図1、図2、図4に示すように、アッパメンバ16は、例えば、フロントピラー14およびカウルサイド構造18から車体前方で、かつ下方に向けて垂れ下がるように延出されている。アッパメンバ16は、アッパメンバ本体部31と、アッパメンバ蓋部材(蓋部材)32と、補強部材33と、を備えている。
以下、アッパメンバ本体部31のコ字状の断面を「アッパメンバコ字断面部(第2コ字断面部)」ということがある。
カウルサイド構造18のカウルサイドコ字断面部については後で詳しく説明する。
アッパメンバ蓋部材32は、後端部32aに複数の締結部(締結点)41を有する。締結部41は、フロントピラー14のアウタパネル26に締結ボルト(締結部材)42によって締結される部位である。実施形態では、締結部材として締結ボルト42を例示するが、例えば、リベットなどの他の締結部材を使用してもよい。
補強縦壁44は、アッパメンバ本体部31のメンバ側壁35に車幅方向外側から接合されている。補強下壁45は、アッパメンバ本体部31のメンバ下壁37に車体上方から接合されている。アッパメンバ本体部31の基部31aのうちメンバ側壁35およびメンバ下壁37に補強部材33が接合されることにより、アッパメンバ本体部31の基部31aが補強部材33で補強されている。
補強部材33は、後端部33aが、カウルサイド構造18の第2ピラーエクステンション55(後述する)の前端部に接合されている。
図5は、車体前部構造10を分解した側面図である。
図5に示すように、カウルサイド構造18は、カウルサイドパネル(カウルのサイドパネル)51と、フロントピラーエクステンション52と、カウルサイドエクステンション53と、を備えている。
カウルサイドパネル51は、カウルトップパネル22の外側部、インナパネル25の上端部25a(フロントピラー14の上端部14a)、ダッシュボードアッパ58の外側部に強固に固定されている。カウルサイドパネル51は、側面視において略三角形に形成され、車幅方向に対して直交するように配置されている。
図2、図6、図7に示すように、第1ピラーエクステンション54は、フロントピラー14のカウルサイド接続部14Bのうち上端部14aから車体前方に向けて延出されている。第1ピラーエクステンション54は、第2ピラーエクステンション55よりも車体上方に位置し、車体後方のフロントピラー14に向うに従って車体上側へ延出されている。
第1ピラーエクステンション54は、第1エクステンション上壁(上面、上面部)61と、第1エクステンション縦壁62と、第1エクステンションフランジ(上側フランジ)63と、を有する。
アッパメンバ16およびカウルサイド構造18の矩形閉断面については後で詳しく説明する。
このように、第1ピラーエクステンション54を車体上側へ延出させることにより、フロントピラーエクステンション52がフロントピラー14に接合される面積を大きく確保できる。これにより、例えば、アッパメンバ16から伝達される前突荷重Fを受けるフロントピラー14の面積を大きく確保できる。
前突荷重Fは、前面衝突によりアッパメンバ16に入力し、アッパメンバ16を経てフロントピラーエクステンション52に伝達される。
これにより、例えば、アッパメンバ16から伝達された前突荷重Fを、フロントピラー14の下部も含めた大きな面積(領域)で受け、かつ、フロントピラー14の上部側に前突荷重Fが集中することを防止できる。したがって、フロントピラー14が車体後方の車室内側へ変形することを抑制できる。
すなわち、上側固定部69に、カウルサイドエクステンション53のうちカウルサイドエクステンション上壁91(後述する)の後端部が上方から重ね合わされて接合されている。さらに、第1エクステンション縦壁62の前端部に、カウルサイドエクステンション53のうちカウルサイドエクステンション縦壁92(後述する)の後端部が車幅方向内側から重ね合わされて接合されている。
このように、上側固定部69にカウルサイドエクステンション53の後端部53aを上方から重ね合わせて接合できる。これにより、第1ピラーエクステンション54の前端部54bにカウルサイドエクステンション53を容易に組み付けることができ、例えばスポット溶接で確実に接合できる。
図8から図10に示すように、第2ピラーエクステンション55は、フロントピラー14のカウルサイド接続部14Bのうち、第1ピラーエクステンション54(図2参照)が延出された下方部位から車体前方に向けて延出されている。第2ピラーエクステンション55は、車体後方のフロントピラー14(カウルサイド接続部14B)に向うに従って車体下側へ延出されている。
第2ピラーエクステンション55は、第2エクステンション下壁(下面、下面部)72と、第2エクステンション縦壁73と、第2エクステンションフランジ(下側フランジ)74と、を有する。
ここで、インナパネル25は、フロントピラー14(カウルサイド接続部14B)を閉断面に形成するパネルである。このインナパネル25の延出部29にインナパネル固定部76が接合されている。これにより、例えば、第2ピラーエクステンション55が車体前後方向に長く形成されていても、第2ピラーエクステンション55(すなわち、カウルサイド構造18)の強度、剛性を高めることができる。
実施形態においては、第1接合部78は、締結部41に対して車体下方に設けられている。なお、第1接合部78を締結部41に対して車体上方に設けてもよい。
前突荷重Fは、前面衝突によりアッパメンバ16に入力し、アッパメンバ16を経てフロントピラー14に伝達される。
これにより、例えば、第2ピラーエクステンション55からフロントピラー14に前突荷重(荷重)F)が伝達された場合に、例えば、フロントピラー14からサイドシル12側への荷重伝達性を高めることができる。
前突荷重Fは、前面衝突によりアッパメンバ16に入力し、アッパメンバ16を経て第2ピラーエクステンション55に伝達される。
このため、アッパメンバ16から伝達される前突荷重Fを第2ピラーエクステンション55に伝達されやすくなる。これにより、例えば、アッパメンバ16から伝達される前突荷重Fが、第2ピラーエクステンション55およびフロントピラー14を経てフロントピラー14の下端部からサイドシル12(図1参照)などのフロア部材側へ伝達されやすくなる。したがって、フロントピラー14が車室内側へ変形することを抑制することができる。
さらに、下壁側接合部85は、アッパメンバ本体部31のメンバ下壁37のうち後端部、第2エクステンション下壁72の前端部、および補強下壁45の後端部が3枚重ねられて接合されている。
すなわち、補強部材33の後端部は、アッパメンバ本体部31の基部31aと第2ピラーエクステンション55の前端部とに挟み込まれた状態で接合されている。
このため、アッパメンバ16から伝達される前突荷重Fが、第2ピラーエクステンション55およびフロントピラー14を経てフロントピラー14の下端部14b(図1参照)からサイドシル12などのフロア部材側へ伝達されやすくなる。これにより、フロントピラー14が車室内側へ変形することを抑制できる。
カウルサイドエクステンション53は、カウルサイドパネル51の車幅方向外側に配置されて、カウルサイドパネル51に車幅方向外側から接合されている。
カウルサイドエクステンション上壁91は、縦向きのカウルサイドエクステンション縦壁92の上辺から車幅方向外側に向けて横向きに張り出されている。カウルサイドエクステンション縦壁92は、横向きのカウルサイドエクステンション上壁91の内辺から車体下側に向けて縦向きに張り出されている。
カウルサイドエクステンション上壁91およびカウルサイドエクステンション縦壁92によりカウルサイドエクステンション53が断面L字状に形成されている。
アッパメンバ本体部31は、カウルサイドエクステンション53の前端部および第2ピラーエクステンション55の前端部から車体前方で、かつ下方に向けて垂れ下がるように延出されている。アッパメンバ本体部31は、前述したように、車幅方向外側に開口するアッパメンバコ字断面部が形成されている。
すなわち、アッパメンバ16は、フロントピラー14から車体前方で、かつ下方に向けて垂れ下がるように延出されている。以下、アッパメンバ16のうち、垂れ下がるように延出された部位16cを「易変形部16c」ということがある。
アッパメンバ16は、カウルサイド構造18とともに矩形状の閉断面(すなわち、矩形閉断面)に形成されることにより強度、剛性の高い部材であり、車体前部骨格の一部を構成している。
ここで、アッパメンバ16は、カウルサイド構造18に位置する基部16bの強度、剛性が高く形成されている。また、アッパメンバ16の易変形部16cは、下方に垂れ下がるように車体前方に向けて延出されている。
これにより、アッパメンバ16の易変形部16cを、入力した前突荷重Fで下方へ折り曲げることができる。このように、アッパメンバ16の基部16bの強度、剛性をカウルサイド構造18で高く形成することにより、アッパメンバ16の易変形部16cを下方へ折り曲げて衝撃エネルギーの吸収量を増すことができる。
例えば、前記実施形態では、アッパメンバ16に入力する荷重として前突荷重Fを例に説明したが、これに限らない。その他の例として、例えば、オフセット前面衝突、スモールオーバラップ前面衝突などにより入力する荷重に適用してもよい。
12…サイドシル
14…フロントピラー(フロントピラーロア)
14c…フロントピラーエクステンションが延出される前部位(部位)
16…アッパメンバ
16c…易変形部
18…カウルサイド構造
22…カウルトップパネル(カウル)
25…インナパネル
29…延出部(前部側面、前部側面部)
31…アッパメンバ本体部
32…アッパメンバ蓋部材(蓋部材)
33…補強部材
35…メンバ側壁(側壁)
36…メンバ上壁
37…メンバ下壁(下壁)
41…締結部(締結点)
42…締結ボルト(締結部材)
51…カウルサイドパネル(カウルのサイドパネル)
52…フロントピラーエクステンション
53…カウルサイドエクステンション
54…第1ピラーエクステンション(上部ピラーエクステンション)
55…第2ピラーエクステンション(下部ピラーエクステンション)
61…第1エクステンション上壁(上面、上面部)
63…第1エクステンションフランジ(上側フランジ)
64…サイドパネル固定部
67…第3接合部
69…上側固定部
72…第2エクステンション下壁(下面、下面部)
74…第2エクステンションフランジ(下側フランジ)
76…インナパネル固定部
78…第1接合部
79…第2接合部
82…下側固定部
84…側壁側接合部(側壁側接合点)
85…下壁側接合部(下壁側接合点)
Ve…車両
Claims (9)
- フロントピラーから車体前方に延出されたフロントピラーエクステンションと、
前記フロントピラーエクステンションの前端部から車体前方に延出されてカウルの車幅方向外側に配置され、前記フロントピラーエクステンションとともに、車幅方向外側に開口する第1コ字断面部を形成するカウルサイドエクステンションと、
前記フロントピラーエクステンションおよび前記カウルサイドエクステンションから車体前方で、かつ下方に向けて垂れ下がるように延出され、前記第1コ字断面部に連続する第2コ字断面部に形成されたアッパメンバ本体部と、
前記第1コ字断面部および前記第2コ字断面部で形成されたコ字断面の開口を塞ぐ蓋部材と、を備え、
前記蓋部材、前記アッパメンバ本体部、前記フロントピラーエクステンション、および前記カウルサイドエクステンションにより、車体前方で、かつ下方に向けて連続する矩形閉断面のアッパメンバが形成されており、
前記フロントピラーエクステンションは、
前記フロントピラーから車体前方に向けて延出された上部ピラーエクステンションを備え、
前記上部ピラーエクステンションは、
車体前方の前端部において上面に、前記カウルサイドエクステンションが上方から重ねられる上側固定部を有する、
ことを特徴とする車体前部構造。 - 前記フロントピラーエクステンションは、
前記フロントピラーのうち前記上部ピラーエクステンションが延出された下方から車体前方に向けて延出された下部ピラーエクステンションを備え、
前記下部ピラーエクステンションは、
車体前方の前端部において下面に、前記アッパメンバ本体部の下壁が下方から重ねられる下側固定部を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の車体前部構造。 - 前記上部ピラーエクステンションは、
前記カウルのサイドパネルに車幅方向外側から重ねられるサイドパネル固定部を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の車体前部構造。 - 前記フロントピラーは、車体内側に設けられたインナパネルを備え、
前記インナパネルは、前記フロントピラーエクステンションが車体前方に向けて延出される部位から前記下部ピラーエクステンションに沿って車体前方に向けて延び、
前記下部ピラーエクステンションは、
前記インナパネルのうち車体前方に向けて延びた延出部に重ねられるインナパネル固定部を有する、
ことを特徴とする請求項2に記載の車体前部構造。 - 前記下部ピラーエクステンションの後端部から下方へ延びる下側フランジおよび前記フロントピラーが接合された第1接合部と、
前記アッパメンバ本体部および前記下部ピラーエクステンションの前端部が接合された第2接合部と、を有し、
前記第1接合部は、前記第2接合部よりも車体下方に位置している、
ことを特徴とする請求項2に記載の車体前部構造。 - 前記蓋部材は、
前記フロントピラーに締結部材によって締結され、前記第1接合部に対して車体高さ方向で異なる位置に設けられた締結部を有する、
ことを特徴とする請求項5に記載の車体前部構造。 - 前記アッパメンバ本体部の側壁及び前記下壁に接合され、前記アッパメンバ本体部を補強する補強部材を備え、
前記第2接合部は、前記アッパメンバ本体部、前記下部ピラーエクステンションの前端部、および前記補強部材が3枚重ねられて接合されている、
ことを特徴とする請求項5に記載の車体前部構造。 - 前記第2接合部は、
前記アッパメンバ本体部の前記側壁、前記下部ピラーエクステンションの前端部、および前記補強部材が3枚重ねられて接合された側壁側接合部、と、
前記アッパメンバ本体部の前記下壁、前記下部ピラーエクステンションの前端部、および前記補強部材が3枚重ねられて接合された下壁側接合部と、を有する、
ことを特徴とする請求項7に記載の車体前部構造。 - 前記上部ピラーエクステンションは、前記下部ピラーエクステンションよりも車体上方に位置し、車体後方の前記フロントピラーに向うに従って車体上側へ延出され、
前記上部ピラーエクステンションの後端部から下方へ延びて前記矩形閉断面の内部に位置する上側フランジと、前記フロントピラーと、が接合された第3接合部を有する、
ことを特徴とする請求項5に記載の車体前部構造。
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