JP6166789B2 - 車体後部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車体後部に車が衝突した際に、その衝撃を吸収する車体後部構造に関する。
従来、上述した種の車体後部構造として、例えば特許文献1に記載のものがある。これは次のような構造となっている。リヤフロアの後端に下端が溶接されて立設されたリヤエンドインナの上部内面に、車幅方向にリヤパネルクロスメンバ(以降、クロスメンバともいう)を溶着して閉断面構造部を形成する。また、リヤエンドインナの略中央部外面に車幅方向にリヤエンドアウタを溶着して閉断面構造部を形成する。そして、それらの閉断面構造部の左右両端を、リヤエンドインナと共に左右のサイドパネルに結合した構造となっている。この構造において、車体後部に車が比較的軽く衝突した際に、その衝撃をクロスメンバ及びリヤエンドアウタで吸収できるようになっている。
実開平4−137975号公報
ところで、リヤエンドインナ(リヤパネル)を補強するためのクロスメンバの左右端部がサイドパネルまで延びている。このため、クロスメンバが大型部品となって車体重量及びコストが増加することになる。そこで、クロスメンバを車幅方向に短くし、この短いクロスメンバを車幅中央部分に配設し、車体の軽量化及び低コスト化を図ることが考えられる。しかし、この場合、クロスメンバが短いので車体後部の剛性及び強度が低下するという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、リヤパネルクロスメンバを配設した際に車体後部の剛性及び強度の低下を抑制しながら車体の軽量化及び低コスト化を図ることができる車体後部構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための手段として、請求項1に係る発明は、車体フロアの後端に接合されて上方に立ち上がるリヤパネルと、当該リヤパネルの後面に接合されて車幅方向に延びるリヤパネルクロスメンバとを有する車体後部構造であって、前記リヤパネルクロスメンバは、前記リヤパネルに上下に所定間隔離れて接合される上フランジ及び下フランジと、前記上フランジの下端から車両後方に延びる上面と、前記下フランジの上端から車両後方に延びる下面と、前記上面及び前記下面の後端同士を繋ぐ後面とにより形成されるハット状断面部を備えると共に、当該リヤパネルクロスメンバの車幅方向の両端の開口を閉塞するバルクヘッド部を備え、前記バルクヘッド部は、前記リヤパネルクロスメンバの前記後面の車幅方向両端の各々に一体に形成されて前記両端の開口を閉塞するように延設され、前記上面及び前記下面に接合されていることを特徴とする。
この構成によれば、リヤパネルの後面に接合されたクロスメンバの車幅方向の両端の開口が、クロスメンバの上面及び下面に接合されたバルクヘッド部により閉塞されているので、クロスメンバの閉断面が拡大又は縮小するような変形を抑えることができる。このため、クロスメンバ並びに、クロスメンバが配設された車体後部の剛性及び強度を向上させることができる。従って、車両の振動、騒音性能や乗り心地、車体後方への衝突(後突)を吸収する後突性能を向上させることができる。
また、バルクヘッド部による剛性及び強度の向上分、クロスメンバの車幅方向の長さを短くすることができる。このため、クロスメンバを車体後部の中央部分のみに設けて車体の軽量化及び低コスト化を図ることが可能となる。本発明では、バルクヘッド部の後辺がクロスメンバの後面に一体に形成されているので、後突時にその後辺と後面との境界が剥離することがなく、このため、後突時の衝撃をクロスメンバで、より強く吸収することができる。
請求項2に係る発明は、前記リヤパネルは、車幅方向に延びる横ビードと、当該横ビードを跨ぐように上下方向に延びる縦ビードとを備え、前記リヤパネルクロスメンバは、前記横ビード及び前記縦ビードを車両後方側から覆うように設けられることを特徴とする。
この構成によれば、リヤパネルが縦及び横ビードを備えるので、リヤパネルの剛性及び強度を向上させることができる。更に、縦及び横ビードをクロスメンバによって後方側から覆うことで、縦及び横ビードとクロスメンバとが協働してリヤパネルの変形を抑制し、車体後部の剛性及び強度を向上させることができる。
また、リヤパネルはフロア後部のジャッキアップ荷重を上方に伝達する役目を備えるが、この荷重は横ビードに集中し易い。このため、横ビードを覆うようにクロスメンバを取り付けることで、ジャッキアップ荷重をクロスメンバにも分散して伝達させることができ、これにより横ビードへの応力集中を避けることができる。従って、ジャッキアップ荷重に対する剛性も向上させることができる。
請求項3に係る発明は、前記上フランジ及び前記下フランジの何れか一方又は双方は、前記縦ビードに接合されていることを特徴とする。
この構成によれば、他の部位に比較して変形し難い縦ビードにクロスメンバを接合することで、リヤパネルとクロスメンバの接合部に加えられる荷重の影響を小さくすることができる。これによって、クロスメンバに大きな荷重が加わっても、接合部の剥離を抑制することができる。従って、車体後部の剛性及び強度を、より向上させることができる。
請求項4に係る発明は、前記リヤパネルの前面に接合されて上下方向に延びるリヤパネルレインフォースメントを更に備え、前記リヤパネルクロスメンバは、前記リヤパネルレインフォースメントと車両の前後方向に重なる位置に配置されていることを特徴とする。
この構成によれば、車体後部に加わる荷重をリヤパネルレインフォースメントにも分散することができるので、車体後部の剛性及び強度を向上させることができる。また、ジャッキアップ荷重もリヤパネルレインフォースメントに伝達することができるので、ジャッキアップ荷重に対する剛性も向上させることができる。
請求項5に係る発明は、前記リヤパネルクロスメンバは、当該リヤパネルクロスメンバの上面の車幅方向の両端から下方に屈曲する上側接合部と、当該リヤパネルクロスメンバの下面の車幅方向の両端から上方に屈曲する下側接合部とを備え、前記バルクヘッド部は、前記上側接合部及び前記下側接合部に接合されることで、前記両端の開口を閉塞していることを特徴とする。
この構成によれば、クロスメンバの両端の開口を塞ぐバルクヘッド部が、クロスメンバの両端の開口で下側及び上側に突き出た上側接合部及び下側接合部に接合されているので、クロスメンバへのバルクヘッド部の接合強度がより強くなる。従って、クロスメンバの閉断面が拡大又は縮小するような変形を、より強く抑制することができる。
請求項6に係る発明は、前記バルクヘッド部は、前記リヤパネルクロスメンバの上面の側に屈曲する上面側接合部と、当該リヤパネルクロスメンバの下面の側に屈曲する下面側接合部とを備え、前記上面側接合部が前記上面に、前記下面側接合部が前記下面に接合されることで、前記両端の開口を閉塞していることを特徴とする。
この構成によれば、クロスメンバの両端の開口を塞ぐバルクヘッド部の上面側接合部がクロスメンバの上面に、下面側接合部が下面に接合されているので、クロスメンバへのバルクヘッド部の接合強度がより強くなる。従って、クロスメンバの閉断面が拡大又は縮小するような変形を、より強く抑制することができる。
本発明によれば、リヤパネルクロスメンバを配設した際に車体後部の剛性及び強度の低下を抑制しながら車体の軽量化及び低コスト化を図ることができる車体後部構造を提供することができる。
(a)は本発明の実施形態に係る自動車の車体後部構造を車両後方側から見た斜視図、(b)は車体後部構造を車両室内側から見た斜視図である。 図1(a)のA−A断面の端面図である。 リヤパネルの横ビード及び縦ビード、並びにジャッキアップ部を示す図である。 リヤパネルクロスメンバの後側から見た外観構成を示す斜視図である。 図4のB−B断面図である。 リヤパネルの後面にリヤパネルクロスメンバを接合した構成を示す図である。 図4のB−B断面に対応するリヤパネルクロスメンバの両端開口の閉塞構造の変形例を示す図である。
<実施形態の構成>
本発明の実施形態について、図1乃至図6を参照して詳細に説明する。説明において、同一要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。また、方向を説明する場合は、車両の運転者からみた前後左右上下に基づいて説明する。
図1(a)は本発明の実施形態に係る自動車の車体後部構造10を車両後方側から見た斜視図、(b)は車体後部構造10を車両室内側から見た斜視図である。図2は図1(a)のA−A断面の端面図である。図1及び図2に示すように、車体後部構造10は、リヤパネル11と、リヤパネルクロスメンバ13と、リヤパネルレインフォースメント15と、リヤパネルインナ17と、テールゲートストライカレインフォースメント(以降、テールレインフォースメントともいう)19とを備えて構成されている。これらの構成要素は主に金属材料により形成されている。
リヤパネル11は、図示せぬ車体フロアの後端に溶接(接合)されて上方に立ち上がるパネルである。リヤパネル11の上部には、テールゲート用開口12の一部が設けられている。このリヤパネル11は、図3に示すように、複数の横ビード11a,11aと、複数の縦ビード11b,11bと、ジャッキアップ部11cとを備える。
また、リヤパネル11は、図2に示すように、車幅方向中央付近において、上下方向に延在する第1壁部11eと、第1壁部11eの上端から上方且つ後方に傾斜して延出する第1傾斜部11fと、第1傾斜部11fの上端から上方に延出する第2壁部11gと、第2壁部11gの上端から上方且つ後方に傾斜して延出する第2傾斜部11hと、第2傾斜部11hの上端から上方に延出する第3壁部11iとを有している。
第1壁部11eと第1傾斜部11fとの間の稜線が最も下側の横ビード11aを形成し、第1傾斜部11fと第2壁部11gとの間の稜線が下から2番目の横ビード11a、第2壁部11gと第2傾斜部11hとの間の稜線が下から3番目の横ビード11aを形成している。
縦ビード11bは、図3に示すようにリヤパネル11に横ビード11aを跨ぐように上下方向に凸状に延びる稜線を形成したものである。この上下方向に延びる縦ビード11bは、車幅方向に間隔を開けて互いに平行に複数本形成されている。図2には、最も下側の横ビード11aを跨ぐ1つの縦ビード11bを破線で表した。なお、「跨ぐ」とは、「交差する」ことを表現している。
ジャッキアップ部11cは、リヤパネル11の下端中央部分を凹状に成形したものである。このジャッキアップ部11cに、ジャッキ先端部21をセットして車体を持ち上げるようになっている。
一方、リヤパネル11の後面には、図1(a)に示すように、車幅方向に沿って延びるクロスメンバ13が設けられている。このクロスメンバ13は、図4に示すように、リヤパネル11{図1(a)参照}に上下に所定間隔離れて溶接される上フランジ13a及び下フランジ13bと、上フランジ13aの下端から車両後方に延びる上面13cと、下フランジ13bの上端から車両後方に延びる下面13dと、上面13c及び下面13dの後端同士を繋ぐ後面13eとにより形成されるハット状断面部13f(図2参照)を備える。
また、クロスメンバ13は、図4のB−B断面の端面図である図5に示すように、当該クロスメンバ13の車幅方向の両端の開口13g,13gにおいて、上面13cの両端から下方に屈曲する上側接合部13i,13iと、下面13eの両端から上方に屈曲する下側接合部13j,13jとを備える。更に、クロスメンバ13は、図4に示す後面13eの車幅方向両端13p,13pの各々に一体に繋がって延設されるバルクヘッド部13h,13hを備える。
両側のバルクヘッド部13h,13hは、図5に示すように、各々が一対の上側接合部13i及び下側接合部13jに溶接されることで、両端の開口13gを閉塞している。このようにクロスメンバ13は、上下フランジ13a,13b側が開口した車幅方向に細長い箱形状を成している。このクロスメンバ13の車幅方向の長さは、車幅寸法の半分よりも短い長さとされている。
また、クロスメンバ13は、図6に示すように、最も下側の横ビード11a及びこの横ビード11aを跨ぐ縦ビード11bを車両後方側から覆うようにリヤパネル11の後面の中央部分に配設され、×印で示す位置が溶接されている。この構成では、クロスメンバ13の上フランジ13aのみが複数の縦ビード11bの上に溶接されている。但し、縦ビード11bを更に下方に伸ばし、この縦ビード11bに上フランジ13a及び下フランジ13bの双方が溶接されている構成としてもよい。又は、上フランジ13aはリヤパネル11に溶接され、下フランジ13bのみが縦ビード11bに溶接されている構成としてもよい。
また、図1及び図2に示すように、リヤパネル11の前面側のジャッキアップ部11cの上方には、上下方向に延びるリヤパネルレインフォースメント15が設けられている。このリヤパネルレインフォースメント15は、リヤパネル11を挟んでクロスメンバ13と車両前後方向で重なるように設けられている。また、リヤパネルレインフォースメント15の下端は、ジャッキアップ部11cの凹形状の上端に合わされて溶接されている。これにより、ジャッキ先端部21がセットされる凹形状の部分が補強されている。
更に、リヤパネルレインフォースメント15は、ジャッキアップ部11cの凹形状の横幅よりもやや広い幅で上方に延び、この途中部分が図2に示すようにリヤパネル11と、後述するリヤパネルインナ17の下フランジ17aとに挟まれて溶接されている。このように、リヤパネルレインフォースメント15がリヤパネル11に溶接されることで、ジャッキアップ方向の車体強度が高められている。
また、図1(b)に示すようにリヤパネル11の前面の上端部分には、車幅方向に延びて両側で上方に立ち上がるリヤパネルインナ17が配設されている。このリヤパネルインナ17は、その下フランジ17aがリヤパネルレインフォースメント15及びリヤパネル11の前面と溶接され、上フランジ17bが、図2に示すように、後述するテールレインフォースメント19を挟んでリヤパネル11の上端部に溶接されている。更に、リヤパネルインナ17は、車幅方向に延びる長手部分が前面側に膨らむ湾曲形状を成し、この湾曲形状と後方のリヤパネル11との間に細長い筒状の空間(閉断面)が形成されている。
また、図1(b)に示すように、リヤパネルインナ17の上端中央部分は長方形状に開口しており、この開口部分にテールレインフォースメント19が配設されている。このテールレインフォースメント19が配設された開口部分は、図示はしないがリアドアのストライカをロックするロック部材を備えている。テールレインフォースメント19は、図2に示すように、リヤパネルレインフォースメント15の上端部とリヤパネルインナ17の切欠き下辺部との間、並びにリヤパネル11の上端部とリヤパネルインナ17の切欠き上辺部との間に配設されている。
このような車体後部構造10を有する自動車において、図1(a)に矢印Y1で示すように、後方から他の車が車体後部のクロスメンバ13に比較的軽く衝突したとする。この場合、クロスメンバ13が撓んだり凹んだりして、その衝撃が吸収される。この際、クロスメンバ13は上述したように箱形状で強度が強いので、クロスメンバ13のみが変形し、他の構成要素であるリヤパネル11等が変形することは殆どない。従って、クロスメンバ13のみを交換すれば済むようになっている。
<実施形態の効果>
以上説明したように、本実施形態の車体後部構造10は、リヤパネル11の後面に溶接等により接合されて車幅方向に延びるクロスメンバ13を有する構成とした。クロスメンバ13は、リヤパネル11に上下に所定間隔離れて接合される上フランジ13a及び下フランジ13bと、上フランジ13aの下端から車両後方に延びる上面13cと、下フランジ13bの上端から車両後方に延びる下面13dと、上面13c及び下面13dの後端同士を繋ぐ後面13eとにより形成されるハット状断面部13fを備えると共に、クロスメンバ13の車幅方向の両端の開口13gを閉塞するバルクヘッド部13hを備える。バルクヘッド部13hは、クロスメンバ13の後面13eの車幅方向両端13p,13p(図4参照)の各々に一体に繋がって両端の開口13gを閉塞するように延設され、上面13c及び下面13dに接合されている。
この構成によれば、リヤパネル11の後面に接合されたクロスメンバ13の車幅方向両端の開口13gが、クロスメンバ13の後面13eに一体に設けられ、且つクロスメンバ13の上面13c及び下面13dに接合されたバルクヘッド部13hにより閉塞されているので、クロスメンバ13の閉断面が拡大又は縮小するような変形を抑えることができる。このため、クロスメンバ13並びに、クロスメンバ13が配設された車体後部の剛性及び強度を向上させることができる。従って、車両の振動、騒音性能や乗り心地、車体後方への衝突(後突)を吸収する後突性能を向上させることができる。
また、バルクヘッド部13hによる剛性及び強度の向上分、クロスメンバ13の車幅方向の長さを短くすることができる。このため、クロスメンバ13を車体後部の中央部分のみに設けて車体の軽量化及び低コスト化を図ることが可能となる。
更には、バルクヘッド部13hの後辺13p,13p(図4参照)には後突時の応力が集中し易い。なお、バルクヘッド部13hの後辺13p,13pは、クロスメンバ13の後面13eの両端13p,13pと一体に繋がった境界であるため同一符号13p,13pを引用してある。
ここで、バルクヘッド部13hの後辺13p,13pがクロスメンバ13の後面13eに一体形成でなく、別部材のバルクヘッド部の後辺が、クロスメンバ13の後面13eに接合されている構成を想定する。この構成の場合、後突時にクロスメンバ13の後面13eが前方側に撓むので、その後面13eとバルクヘッド部の後辺との接合部にせん断荷重等が入力されてその接合部が剥離する。このため、後突時の衝撃をバルクヘッド部に伝達できなくなる可能性がある。
しかし、本実施形態の車体後部構造10では、バルクヘッド部13hの後辺13p,13pがクロスメンバ13の後面13eに一体に形成されている。このため、後突時にその後辺13p,13pと後面13eとの境界が剥離することが無くなり、後突時の衝撃をクロスメンバ13で、より強く吸収することができる。
また、リヤパネル11は、車幅方向に延びる横ビード11aと、当該横ビード11aを跨ぐように上下方向に延びる縦ビード11bとを備え、クロスメンバ13は、横ビード11a及び縦ビード11bを車両後方側から覆うように設けられる構成とした。
この構成によれば、リヤパネル11が縦及び横ビード11a,11bを備えるので、リヤパネル11の剛性及び強度を向上させることができる。更に、縦及び横ビード11a,11bをクロスメンバ13によって後方側から覆うことで、縦及び横ビード11a,11bとクロスメンバ13とが協働してリヤパネル11の変形を抑制し、車体後部の剛性及び強度を向上させることができる。
また、リヤパネル11はフロア後部のジャッキアップ荷重を上方に伝達する役目を備えるが、この荷重は横ビード11aに集中し易い。このため、横ビード11aを覆うようにクロスメンバ13を取り付けたことで、ジャッキアップ荷重をクロスメンバ13にも分散して伝達させることができ、これにより横ビード11aへの応力集中を避けることができる。従って、ジャッキアップ荷重に対する剛性も向上させることができる。
また、上フランジ13a及び下フランジ13bは、縦ビード11bに接合される構成とした。
この構成によれば、他の部位に比較して変形し難い縦ビード11bにクロスメンバ13を接合することで、リヤパネル11とクロスメンバ13の接合部に加えられる荷重の影響を小さくすることができる。これによって、クロスメンバ13に大きな荷重が加わっても、接合部の剥離を抑制することができる。従って、車体後部の剛性及び強度を、より向上させることができる。
また、リヤパネル11の前面に接合されて上下方向に延びるリヤパネルレインフォースメント15を更に備え、クロスメンバ13は、リヤパネルレインフォースメント15と車両の前後方向に重なる位置に配置される構成とした。
この構成によれば、車体後部に加わる荷重をリヤパネルレインフォースメント15にも分散することができるので、車体後部の剛性及び強度を向上させることができる。また、ジャッキアップ荷重もリヤパネルレインフォースメント15に伝達することができるので、ジャッキアップ荷重に対する剛性も向上させることができる。
また、クロスメンバ13は、当該クロスメンバ13の上面13cの車幅方向の両端から下方に屈曲する上側接合部と、当該クロスメンバ13の下面13dの車幅方向の両端から上方に屈曲する下側接合部とを備え、バルクヘッド部13hは、上側接合部及び下側接合部に接合されることで、両端の開口13gを閉塞する構成とした。
この構成によれば、クロスメンバ13の両端の開口13gを塞ぐバルクヘッド部13hが、クロスメンバ13の両端の開口13gで下側及び上側に突き出た上側接合部及び下側接合部に接合されているので、クロスメンバ13へのバルクヘッド部13hの接合強度がより強くなる。従って、クロスメンバ13の閉断面が拡大又は縮小するような変形を、より強く抑制することができる。
<変形例>
次に、クロスメンバ13の変形例を、図7を参照して説明する。図7は図4のB−B断面に対応するクロスメンバ13の両端開口13gの閉塞構造の変形例を示す図である。図7に示すように、クロスメンバ13は、ハット状断面部13f(図2参照)を備え、車幅方向の両端に開口13g,13gを有し、その後面13e(図4参照)の車幅方向両端13p,13p(図4参照)の各々に一体に繋がって両端の開口13gを閉塞するように延設されたバルクヘッド部13hを備える。
バルクヘッド部13hは、クロスメンバ13の上面13cの側に屈曲する上面側接合部13m,13mと、当該クロスメンバ13の下面13dの側に屈曲する下面側接合部13n,13nとを備える。そして、バルクヘッド部13hの上面側接合部13mがクロスメンバ13の上面13cに、下面側接合部13nが下面13dに接合されることで、両端の開口13gを閉塞する構成となっている。但し、図7では上面側接合部13m及び下面側接合部13nが、上面13c及び下面13dの表面に接合されているが、上面13c及び下面13dの裏面に接合されていてもよい。
この構成によれば、クロスメンバ13の両端の開口13gを塞ぐバルクヘッド部13hの上面側接合部13mがクロスメンバ13の上面13cに、下面側接合部13nが下面13dに接合されているので、クロスメンバ13へのバルクヘッド部13hの接合強度がより強くなる。従って、クロスメンバ13の閉断面が拡大又は縮小するような変形を、より強く抑制することができる。
10 車体後部構造
11 リヤパネル
11a 横ビード
11b 縦ビード
11c ジャッキアップ部
13 リヤパネルクロスメンバ
13a 上フランジ
13b 下フランジ
13c 上面
13d 下面
13e 後面
13f ハット状断面部
13g 開口
13h バルクヘッド部
13i 上側接合部
13j 下側接合部
13m 上面側接合部
13n 下面側接合部
15 リヤパネルレインフォースメント
17 リヤパネルインナ
17a 下フランジ
17b 上フランジ
19 テールゲートストライカレインフォースメント

Claims (6)

  1. 車体フロアの後端に接合されて上方に立ち上がるリヤパネルと、当該リヤパネルの後面に接合されて車幅方向に延びるリヤパネルクロスメンバとを有する車体後部構造であって、
    前記リヤパネルクロスメンバは、前記リヤパネルに上下に所定間隔離れて接合される上フランジ及び下フランジと、前記上フランジの下端から車両後方に延びる上面と、前記下フランジの上端から車両後方に延びる下面と、前記上面及び前記下面の後端同士を繋ぐ後面とにより形成されるハット状断面部を備えると共に、当該リヤパネルクロスメンバの車幅方向の両端の開口を閉塞するバルクヘッド部を備え、
    前記バルクヘッド部は、前記リヤパネルクロスメンバの前記後面の車幅方向両端の各々に一体に形成されて前記両端の開口を閉塞するように延設され、前記上面及び前記下面に接合されていることを特徴とする車体後部構造。
  2. 前記リヤパネルは、車幅方向に延びる横ビードと、当該横ビードを跨ぐように上下方向に延びる縦ビードとを備え、
    前記リヤパネルクロスメンバは、前記横ビード及び前記縦ビードを車両後方側から覆うように設けられることを特徴とする請求項1に記載の車体後部構造。
  3. 前記上フランジ及び前記下フランジの何れか一方又は双方は、前記縦ビードに接合されていることを特徴とする請求項2に記載の車体後部構造。
  4. 前記リヤパネルの前面に接合されて上下方向に延びるリヤパネルレインフォースメントを更に備え、
    前記リヤパネルクロスメンバは、前記リヤパネルレインフォースメントと車両の前後方向に重なる位置に配置されていることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の車体後部構造。
  5. 前記リヤパネルクロスメンバは、当該リヤパネルクロスメンバの上面の車幅方向の両端から下方に屈曲する上側接合部と、当該リヤパネルクロスメンバの下面の車幅方向の両端から上方に屈曲する下側接合部とを備え、
    前記バルクヘッド部は、前記上側接合部及び前記下側接合部に接合されることで、前記両端の開口を閉塞していることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の車体後部構造。
  6. 前記バルクヘッド部は、前記リヤパネルクロスメンバの上面の側に屈曲する上面側接合部と、当該リヤパネルクロスメンバの下面の側に屈曲する下面側接合部とを備え、前記上面側接合部が前記上面に、前記下面側接合部が前記下面に接合されることで、前記両端の開口を閉塞していることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の車体後部構造。
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