JP5449285B2 - 車両前部構造及び車両のヒンジカバー取付方法 - Google Patents

車両前部構造及び車両のヒンジカバー取付方法 Download PDF

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Description

本発明は、車両のエンジンルームを閉塞するエンジンフードとウインドシールドガラスとの間に備えられるカウルトップの側端部に、ウインドシールドガラスの下端隅角部を覆うとともにエンジンフードとカウルトップとの隙間からフードヒンジを隠すヒンジカバーが配置された車両前部構造及び車両のヒンジカバー取付方法に関する。
車両前部構造として、フロントガラスの下端隅角部にフェンダカバーを配置し、フロントガラスの幅方向外側端縁とフロントピラーとの間隙に、フェンダカバー(ヒンジカバー)の裏面側に設けた係止部材を挿入して係止部材をフロントガラスの幅方向外側端部に係合させることによってフェンダカバーを車体に取付け、係止部材に、弾性変形可能な係止爪を有し、係止爪が折り畳まれた状態でフロントガラスの幅方向外側端縁とフロントピラーとの間隙に挿入され、間隙を通過したのちは、係止爪が折り畳まれた状態から復元してフロントガラスの幅方向外側端部の裏面を係止するように構成されたものが知られている。
この車両前部構造によれば、フロントガラスの幅方向外側端縁とフロントピラーとの間隙が小さい場合であっても、フェンダカバーを取付けることが可能である(例えば、特許文献1参照。)。
車両前部構造として、フェンダパネルを延長させ、フェンダパネルでフロントピラーの一部を構成する車両において、フロントガラスの下端隅角位置からフロントピラーに沿って延びるように付設されるカウルトップサイドガーニッシュ(ヒンジカバー)とフェンダパネルとの取付構造であり、カウルトップサイドガーニッシュに、フロントガラスに固定される基端部と、基端部から上方へ延び、フロントピラーの車両中央側の一部面を構成する縦壁と、縦壁の上部に形成された係合部と、を備え、フェンダパネルの延長部を係合部に係合させることで、フェンダパネルをカウルトップサイドガーニッシュに取付けるものも知られている。
この車両前部構造によれば、フェンダパネルの延長部分をカウルトップサイドガーニッシュで支持することができ、延長部分の剛性を向上することが可能である(例えば、特許文献2参照。)。
特開2010−100166号公報 特開2008−87616号公報
特許文献1の車両前部構造では、構造(建付)上の課題として、フロントガラスに係止爪を嵌合させるためにフロントガラスの下面にシール部材のない部分を設定しなければならない。ガラス面に当接する部分を支点に取付けるためにフロントガラスに傷がつく恐れがある。ヒンジカバーがガラス面に当接するために砂などを噛み、また振動により傷や異音の原因になることがある。
機能上の課題として、ヒンジカバーが大きな面積を占めるために目立って意匠性が悪い。ヒンジカバーのフロントガラス下端部分に雨水がたまる恐れがあり、排水に難がある。上方から配置するヒンジカバーの下方部分の面積が大きく、カウルトップの熱膨張の影響を受けやすい。
特許文献2の車両前部構造では、構造(建付)上の課題として、フロントガラスのガラス面に接着するので、作業工数及び管理工数が増加する。ヒンジカバーがガラス面に当接するために砂などを噛み、また振動により傷や異音の原因になることがある。フェンダパネルのフランジ部分にPP(ポリプロピレン)を直接当接させると塗装剥がれが起きる恐れがあり、フェンダパネルの錆の発生につながる。
機能上の課題として、特許文献1と同様に、ヒンジカバーが大きな面積を占めるために目立って意匠性が悪い。特許文献1と同様に、ヒンジカバーのフロントガラス下端部分に雨水がたまる恐れがあり、排水に難がある。特許文献1と同様に、上方から配置するヒンジカバーの下方部分の面積が大きく、カウルトップの熱膨張の影響を受けやすい。
本発明は、ウインドシールドガラスのガラス意匠面に砂等が噛むことがないとともに、振動が生じても傷や異音の発生を回避することができる車両前部構造を提供することを課題とする。また、本発明は、ヒンジカバー以外の部材を要することなく取付けができるとともに、ヒンジカバーの着脱も容易に行うことができる車両のヒンジカバー取付方法を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車両のエンジンルームを閉塞するエンジンフードとウインドシールドガラスとの間に備えられるカウルトップの側端部に、ウインドシールドガラスの下端隅角部を覆うとともにエンジンフードとカウルトップとの隙間からフードヒンジを隠すヒンジカバーが配置された車両前部構造であって、ヒンジカバーが、カウルトップの側端部から車両後方に延出され、ウインドシールドガラスの側部下面及び側部端面の車両前後方向に延在するシール部材に支持される後方固定部を有し、後方固定部の下端部に、車幅内方に突出する係止爪を有し、係止爪がシール部材を押圧することでヒンジカバーを支持することを特徴とする。
請求項2に係る発明は、ヒンジカバーに、カウルトップの側端部に車幅内方から固定する前方固定部を有することを特徴とする。
請求項3に係る発明は、車両に、ウインドシールドガラスの下端隅角部の外方にエンジンルームの側方を覆うフロントフェンダを備え、フロントフェンダに、車幅内端から車両下方に延出するフランジ部を有し、後方固定部の意匠面がフランジ部に沿って形成されることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、後方固定部の上端部に、フランジ部に嵌合する嵌合溝と、嵌合溝の一方を車幅外方から支持する溝支持部と、を備え、嵌合溝が、溝支持部より軟質の素材で成形されフランジ部を下方から跨いで挟持することを特徴とする。
請求項5に係る発明は、車両のエンジンルームを閉塞するエンジンフードとウインドシールドガラスとの間に備えられるカウルトップの側端部に、ウインドシールドガラスの下端隅角部を覆うとともにエンジンフードとカウルトップとの隙間からフードヒンジを隠すヒンジカバーと、ウインドシールドガラスの下端隅角部の外方に車幅内端から車両下方に延出するフランジ部を有するフロントフェンダと、を備え、ヒンジカバーに、カウルトップの側端部に固定する前方固定部と、カウルトップの側端部から車両後方に延出される後方固定部と、を有し、後方固定部が、車幅内方に突出する係止爪がウインドシールドガラスの側部下面及び側部端面の車両前後方向に延在するシール部材に押圧し、嵌合溝がフランジ部を下方から跨いで挟持することでヒンジカバーを支持するものであり、ヒンジカバーをフランジ部に沿って車両後方にスライドさせ、嵌合溝をフランジ部に嵌合させるとともに係止爪をシール部材に押圧する第1取付工程と、前方固定部をカウルトップの側端部に車幅内方から固定する第2取付工程と、により構成されることを特徴とする。
本発明は以下の効果を奏する。
請求項1に係る発明では、車両のエンジンルームを閉塞するエンジンフードとウインドシールドガラスとの間に備えられるカウルトップの側端部に、ウインドシールドガラスの下端隅角部を覆うとともにエンジンフードとカウルトップとの隙間からフードヒンジを隠すヒンジカバーが配置された。
ヒンジカバーが、カウルトップの側端部から車両後方に延出され、ウインドシールドガラスの側部下面及び側部端面の車両前後方向に延在するシール部材に支持される後方固定部を有するので、後方固定部がシール部材を押圧することができ、ヒンジカバーを支持することができる。これにより、ヒンジカバーがウインドシールドガラスのガラス意匠面に当接することを回避できる。この結果、砂等を噛むことがないとともに、振動が生じても傷や異音の発生を回避することができる。
また本発明では、後方固定部の下端部に、車幅内方に突出する係止爪を有し、係止爪がシール部材を押圧することでヒンジカバーを支持する。すなわち、後方固定部では車幅内方に突出する係止爪がシール部材を押圧することでヒンジカバーを支持することができる。これにより、請求項1に記載の効果をさらに発揮することができる。
また、後方固定部の下端部では車幅内方に突出する係止爪がシール部材を押圧することでヒンジカバーを支持する。これにより、容易に後方固定部の上下方向の位置決めが可能で、側部端面(ガラス接着部)にシール部材のない部分を形成する必要がない。従って、設計自由度を高めることができる。
請求項2に係る発明では、ヒンジカバーに、カウルトップの側端部に車幅内方から固定する前方固定部を有する。前方固定部は、シール部材に支持された後方固定部を支点に左右に弾性変形することができる。この結果、カウルトップが熱膨張しても前方固定部が左右に撓むことで、カウルトップ側の熱膨張を吸収することができる。
また、ヒンジカバーに、カウルトップの側端部に車幅内方から固定する前方固定部を有することで、前方固定部の近傍部分でフードヒンジを見えない様にすることができ、外観商品性を大幅に向上することができる。
請求項3に係る発明では、車両に、ウインドシールドガラスの下端隅角部の外方にエンジンルームの側方を覆うフロントフェンダを備え、フロントフェンダに、車幅内端から車両下方に延出するフランジ部を有し、後方固定部の意匠面がフランジ部に沿って形成される。すなわち、後方固定部がシール部材を押圧することでヒンジカバーを支持し、後方固定部の意匠面がフランジ部に沿って形成されるので、フロントフェンダとの一体感が高まり、フロントフェンダ廻りの意匠性の向上を図ることができる。
また、後方固定部がシール部材を押圧することでヒンジカバーを支持し、後方固定部の意匠面がフランジ部に沿って形成されるので、ヒンジカバー全体が薄く形成できる。これにより、ワイパ装置の作動によりウインドシールドガラスの側方に集められた雨水が、ウインドシールドガラスの下端隅角部に溜まることはない。この結果、ウインドシールドガラスの高い排水効果を得ることができる。また、砂等を噛むことがないとともに、振動が生じても傷や異音の発生を回避することができる。
後方固定部がシール部材を押圧することでヒンジカバーを支持し、後方固定部の意匠面がフランジ部に沿って形成されるので、ヒンジカバー全体が薄く形成できる。これにより、ウインドシールドガラス側にヒンジカバーが膨出しない。この結果、ワイパ装置が「タンデム式」の場合であっても、ワイパ稼動範囲に影響することを回避でき、設計自由度を拡げることができる。なお、タンデム式のワイパとは、2本(タンデム)のワイパアームが連動してウインドシールドガラスを払拭するタイプのワイパをいう。
請求項4に係る発明では、後方固定部の上端部に、フランジ部に嵌合する嵌合溝と、嵌合溝の一方を車幅外方から支持する溝支持部と、を備え、嵌合溝が、溝支持部より軟質の素材で成形されフランジ部を下方から跨いで挟持する。例えば、フロントフェンダのフランジ部に直接PP(ポリプロピレン)等の樹脂部材が当接すると、塗装剥がれによる錆等の発生の原因となるとともに振動騒音が発生する恐れがある。嵌合溝が溝支持部より軟質の素材で成形され、フランジ部を下方から跨いで挟持したので、塗装剥がれによる錆等の発生や振動騒音の発生を抑制することができる。
嵌合溝を、溝支持部より軟質の素材で成形する場合には、例えば、フロントフェンダとウインドシールドガラスとの間に挟み込むフードヒンジを、板状にて樹脂の二色成形で形成することができる。
請求項5に係る発明では、車両のエンジンルームを閉塞するエンジンフードとウインドシールドガラスとの間に備えられるカウルトップの側端部に、ウインドシールドガラスの下端隅角部を覆うとともにエンジンフードとカウルトップとの隙間からフードヒンジを隠すヒンジカバーと、ウインドシールドガラスの下端隅角部の外方に車幅内端から車両下方に延出するフランジ部を有するフロントフェンダと、を備える。
ヒンジカバーに、カウルトップの側端部に固定する前方固定部と、カウルトップの側端部から車両後方に延出される後方固定部と、を有し、後方固定部の下端部の車幅内方に突出する係止爪がウインドシールドガラスの側部下面及び側部端面の車両前後方向に延在するシール部材に押圧し、後方固定部の上端部の嵌合溝がフランジ部を下方から跨いで挟持することでヒンジカバーを支持する。
ヒンジカバーをフランジ部に沿って車両後方にスライドさせ、嵌合溝をフランジ部に嵌合させるとともに係止爪をシール部材に押圧する第1取付工程と、前方固定部をカウルトップの側端部に車幅内方から固定する第2取付工程と、により車両のヒンジカバー取付方法が構成される。
すなわち、ヒンジカバーを取付ける際には、第1取付工程でヒンジカバーをフランジ部に沿って車両後方にスライドさせ、嵌合溝をフランジ部に嵌合させるとともに係止爪をシール部材に押圧し、第2取付工程で前方固定部をカウルトップの側端部に車幅内方から固定するようにした。
これにより、ヒンジカバーがウインドシールドガラスのガラス意匠面に当接することを回避できる。この結果、砂等を噛むことがないとともに、振動が生じても傷や異音の発生を回避することができる。
また、ウインドシールドガラスのガラス意匠面に当接することはないので、ウインドシールドガラスの高い排水効果を得ることができる。
さらに、ウインドシールドガラスのガラス意匠面に取付のための構造体がないので、ヒンジカバー全体が薄く形成できる。これにより、ウインドシールドガラス側にヒンジカバーが膨出しない。この結果、ワイパ装置が「タンデム式」の場合であっても、ワイパ稼動範囲に影響することを回避でき、設計自由度を拡げることができる。
なお、ヒンジカバーを取り外す場合は、第2取付工程、第1取付工程の順に作業を進めればよく、ヒンジカバー以外の部材を要することなくヒンジカバーの取付けが可能となるとともに、ヒンジカバーの着脱性の向上を図ることができる。
本発明に係る車両前部構造が採用された車両を示す斜視図である。 本発明に係る車両前部構造の斜視図である。 図1の3矢視図である。 図2に示される車両前部構造の左斜視図である。 図3の5ー5線断面図である。 図3に示される車両前部構造の平面図である。 図3に示される車両前部構造のカウルトップの左端部の斜視図である。 図2の8部拡大図である。 図8の9ー9線断面図である。 図3に示される車両前部構造の車幅内側から見た左のヒンジカバーの斜視図である。 図3に示される車両前部構造の車幅外側から見た左のヒンジカバーの斜視図である。 図3に示される車両前部構造の左のヒンジカバーの平面図である。 図3に示される車両前部構造の前方固定部が示される斜視図である。 図3に示される車両前部構造の後方固定部が示される斜視図である。 図3に示される車両前部構造の車体左側が示される作用説明図である。 図3に示される車両前部構造の車体右側が示される作用説明図である。 車両のヒンジカバー取付方法の取り外し手順が示されるフローチャートである。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1〜図5に示されたように、車両10は、車体11に、エンジンルーム13の上方を閉塞するエンジンフード16と、エンジンルーム13の側方を覆う左右のフロントフェンダ17と、車室12の前方を透視可能に覆うウインドシールドガラス18と、このウインドシールドガラス18を支持するとともに、車両側部前方の骨格をなす左右のフロントピラー19と、ウインドシールドガラス18を払拭するワイパ装置21と、車室12の前方左側に設けられたステアリング22と、エンジンフード16とウインドシールドガラス18との間に備えられるカウルトップ24と、カウルトップ24が取付けられるカウルボックス25(図9参照)と、カウルトップ24の側端部53に、ウインドシールドガラス18の下端隅角部18aを覆うとともにエンジンフード16とカウルトップ24との隙間S1から左右のフードヒンジ26を隠す左右のヒンジカバー27と、を備える。
エンジンルーム13には、エンジン29等が配置されている。フロントフェンダ17は、ウインドシールドガラス18の下端隅角部18aの外方に設けられエンジンルーム13の側方を覆う部材である。フロントフェンダ17に、車幅内端17aから車両下方に延出するフランジ部31を有する。フロントピラー19は、ウインドシールドガラス18を接着する凹部32が形成される。カウルボックス25は、カウルトップ24が差し込まれる突起部45が形成される。
車両10は、ステアリング22が左に位置する左ハンドルの車両である。従って、ワイパ装置21の左ワイパアーム35を駆動する左の駆動軸33は車両左側に設けられ、右ワイパアーム36を駆動する右の駆動軸34は、車両中央左に設けられている。なお、右ハンドルの車両は、ワイパ装置の左ワイパアームを駆動する左の駆動軸は車両中央右側に設けられ、右ワイパアームを駆動する右の駆動軸は、車両右側に設けられている。
車両前部構造では、フードヒンジ26を覆うヒンジカバー27が、従来の被せる構造からフロントフェンダ17とウインドシールドガラス18との間に挟み込む板状に形成され、板状のヒンジカバー27でフードヒンジ26を見えない様にして車両10の外観商品性を大幅に向上することが可能になる。
なお、板状のヒンジカバー27は、図10に示されたように、軟質の素材75と硬質の素材76との二色成形で形成される。
ワイパ装置21は、2本(タンデム)のワイパアーム35,36が連動してウインドシールドガラス18を払拭するタンデム式のワイパである。
詳細には、ワイパ装置21は、駆動源としてのワイパモータ(不図示)と、このワイパモータで駆動されるリンク機構(不図示)と、このリンク機構で回転する左右の駆動軸33,34と、この左右の駆動軸33,34にそれぞれ取付けられる左右のワイパアーム35,36と、左右のワイパアーム35,36にそれぞれ取付けられる左右のワイパブレード37,38と、からなる。なお、左右のワイパブレード37,38には、ウインドシールドガラス18を払拭する左右のワイパゴム(不図示)が取付けられている。
ウインドシールドガラス18は、側部下面41がシール部材(シーラ)44を介して左右のフロントピラー19に取付けられ、上部下面がシール部材(不図示)を介してフロントルーフレール(不図示)に取付けられ、下部下面がシール部材(不図示)を介してカウルボックス25に支持されている。
ウインドシールドガラス18に設けられたシール部材44は、ウインドシールドガラス18の側部下面41及び側部端面42の車両前後方向に延在する。
図6〜図9に示されたように、カウルトップ24は、左の駆動軸33(図1参照)を臨ます左端部貫通孔51と、右の駆動軸34(図1参照)を臨ます左中央部貫通孔52と、左の側端部53に設けられ左のヒンジカバー27を取付ける左の取付部54と、右の側端部53に設けられ右のヒンジカバー27を取付ける右の取付部54(不図示)と、カウルボックス25にクリップ止めをするために、クリップ55を差し込む複数のクリップ孔56と、可視範囲のクリップ55を覆うカウルトップキャップ57,57(図7、図16参照)を落とし込むキャップ凹部58,58と、フードヒンジ26を臨ます左右のヒンジ切り欠き59,59と、カウルボックス25側の突起部45に差し込まれる差し込み部61と、を備える。
カウルボックス25側の突起部45は、車両前方に向けて突出させた突起であり、カウルトップ24は、カウルボックス25に対して車両前方にスライドさせることで外すことが可能である。
左の取付部54は、左のヒンジカバー27を係止する係止孔62,62が形成される。右の取付部54は、左の取付部54に車体中心に関して対称に形成される。
図1〜図6、図10〜図12に示されたように、左のヒンジカバー27は、ウインドシールドガラス18の下端隅角部18aを覆うとともに、エンジンフード16とカウルトップ24との隙間S1からフードヒンジ26を隠す部材である。さらに、左のヒンジカバー27は、カウルトップ24の側端部53に車幅内方から固定する前方固定部71と、カウルトップ24の側端部53から車両後方に延出され、ウインドシールドガラス18の側部下面41及び側部端面42の車両前後方向に延在するシール部材44に支持される後方固定部72と、これらの前方固定部71と後方固定部72とを繋ぐ中間接続部73と、を有する。
左のヒンジカバー27では、平面視略S字状(図12参照)で且つ板状に形成されるとともに、軟質の素材75と硬質の素材76との二色成形で形成される。軟質の素材75には、熱可塑性エラストマーが用いられ、硬質の素材76には、ポリプロピレン(PP)が用いられる。右のヒンジカバー27は、左のヒンジカバー27に車体中心に関して対称に形成される。
すなわち、ヒンジカバー27は、熱可塑性エラストマー75及びポリプロピレン76の異材同士を組合わせた一体成形がなされる。図中、ドット(点)のハッチングを施した部分が熱可塑性エラストマー75で形成された部分であり、他の部分がPP(ポリプロピレン)76で形成された部分である。
例えば、ヒンジカバー27をポリプロピレン76のみで作ると嵌合時に、フロントフェンダ17やフロントピラー19などの塗装部品にダメージを与え、錆の原因になる。熱可塑性エラストマー75のみで作ると形状維持に難があり、カウルトップ24などの他部品へ取付ける場合の取付性や強度の低下が避けられず、ガタツキの原因になる。
ヒンジカバー27では、フロントフェンダ17のフランジ部31に硬質の素材76であるポリプロピレンが直接当接すると、塗装剥がれの原因になるため内方に熱可塑性エラストマー75を配置している。
前方固定部71は、カウルトップ24の車幅外方に設けた係止孔62,62(図7参照)に係止されるクリップ爪(係合爪)77,77が設けられる。前方固定部(ヒンジカバー27の前端部)71は、カウルトップ24に車幅内方から固定されており、カウルトップ24が熱膨張しても前方固定部71が左右に撓むことで、カウルトップ24側の熱膨張を吸収することができる。
中間接続部73は、エンジンフード16の開閉時に、エンジンフード16の後端16aを回避する切り欠き78が形成される。すなわち、エンジンフード16の後端16aはヒンジカバー27に当接しない。
後方固定部72の上端部72aでは、フランジ部31に嵌合する第1及び第2の嵌合溝81,82と、第1及び第2の嵌合溝81,82の一方81a,82aを車幅外方からそれぞれ支持する第1及び第2の溝支持部83,84と、が形成される。
第1及び第2の嵌合溝81,82は、第1及び第2の溝支持部83,84より軟質の素材(熱可塑性エラストマー)75で成形されフランジ部31を下方から跨いで挟持する。
すなわち、フロントフェンダ17のフランジ部31には熱可塑性エラストマー75が当接し、フロントフェンダ17の塗装剥がれによる錆の発生や振動による異音の発生を防いでいる。
詳細には、嵌合溝81,82の一方81a,82aはリブ形状に形成され、車幅外方から硬質の素材(ポリプロピレン)76で形成された溝支持部83,84でそれぞれ支持される。嵌合溝81,82の他方81b,82bは爪形状に形成され、車幅内方からフランジ部31に当接して弾性変形する。嵌合溝81,82の底部81c,82cは、フランジ部31のエッジ31cから離間している。なお、嵌合溝81,82の爪形状に形成された他方81b,82bの先端は、弾性変形によりフランジ部31の内方に押圧される。
後方固定部72の下端部72bでは、係止爪87は、軟質の素材(熱可塑性エラストマー)75で成形され、シール部材44を押圧する。後方固定部72では、上端部72aの嵌合溝81,82がフランジ部31に嵌合し、下端部72bの係止爪87がシール部材44を押圧することでヒンジカバー27の後方固定部72が支持される。また、後方固定部72では、ヒンジカバー27の意匠面89が、フロントフェンダ17のフランジ部31に沿って形成される。
図10(a)は車幅内側から見た左のヒンジカバー27の斜視図であり、図10(b)は係止爪87の形状説明図である。係止爪87は、図10(b)に示されたように、平面視のこぎり状固定爪であり、ウインドシールドガラス18の側部端面(車幅端ライン)42に沿って傾斜した複数の爪部87a〜87eで構成される。また、シール部材44へのくわえ込み量は0.5mm程度に設定される。
後方固定部72の上端部72aは、フロントフェンダ17の車幅内方から下方に延出するフランジ部31に嵌合させることで車幅方向が位置決めされる。詳細には、嵌合溝81,82の一方(リブ)81a,82aがフロントフェンダ17のフランジ部31の外面31aに配置され、嵌合溝81,82の他方(爪)81b,82bがフロントフェンダ17のフランジ部31の内面31bに押圧され、車幅方向の位置決めがなされる。なお、フランジ部31の内面31bは、フロントフェンダ17の車幅内端17aと同一箇所である。
後方固定部72の下端部72bは、ウインドシールドガラス18をフロントピラー19の凹部32に接合するシール部材(接合用シーラ)44にくわえ込ませる。後方固定部72は、上端部72aと下端部72bとで上下方向が位置決めされる。すなわち、ウインドシールドガラス18のガラス意匠面88には当接してない。従って、砂等を噛むことがないとともに、振動が生じても傷や異音が発生しない。
また、後方固定部72は、上端部72aと下端部72bとで容易に上下方向の位置決めが可能であり、ウインドシールドガラス18の側部端面42にシール部材(シーラ)44のない部分を形成する必要がなく、設計自由度が高まる。
図15に示されたように、後方固定部72の意匠面89がフロントフェンダ17のフランジ部31に沿って形成されるので、矢印B1のように、左のワイパアーム35の下のウインドシールドガラス18上を流れることができる。この結果、雨水がウインドシールドガラス18に溜まらず排水効果が高い。
図12に示されたように、ヒンジカバー27が平面視略S字状に形成され、フロントフェンダ17(図3参照)との一体感を持たせたので、ヒンジカバー27が目立つことがなく、車両10の意匠性が向上する。ヒンジカバー27には、前方固定部71と後方固定部72とを繋ぐ中間接続部73を有するので、中間接続部73は十分に弾性変形することが可能であり、カウルトップ24の熱膨張を吸収することに寄与する。
図16に示されたように、ヒンジカバー27は板状に形成されたので、ヒンジカバー27の車幅方向幅が薄くウインドシールドガラス18側に膨出しない。同じワイパアーム36及びワイパブレード38を使用しても、寸法B2だけ車幅外方に寄せることが可能である。従って、ワイパ装置21が「タンデム式」の場合であっても、オーバーストローク分を十分に考慮することができる。すなわち、ワイパ稼動範囲に対する影響が僅かであり、設計自由度を確保することができる。
図1〜図6に示されたように、車両前部構造では、車両10のエンジンルーム13を閉塞するエンジンフード16とウインドシールドガラス18との間に備えられるカウルトップ24の側端部53に、ウインドシールドガラス18の下端隅角部18aを覆うとともにエンジンフード16とカウルトップ24との隙間S1からフードヒンジ26を隠すヒンジカバー27が配置された。
ヒンジカバー27が、カウルトップ24の側端部53から車両後方に延出され、ウインドシールドガラス18の側部下面41及び側部端面42の車両前後方向に延在するシール部材44に支持される後方固定部72を有するので、後方固定部72がシール部材44を押圧することができ、ヒンジカバー27を支持することができる。これにより、ヒンジカバー27がウインドシールドガラス18のガラス意匠面88に当接することを回避できる。この結果、砂等を噛むことがないとともに、振動が生じても傷や異音の発生を回避することができる。
図5及び図10に示されたように、車両前部構造では、後方固定部72の下端部72bに、車幅内方に突出する係止爪87を有し、係止爪87がシール部材44を押圧することでヒンジカバー27を支持する。すなわち、後方固定部72では車幅内方に突出する係止爪87がシール部材44を押圧することでヒンジカバー27を支持することができる。これにより、後方固定部72がシール部材44をさらに押圧することができ、ヒンジカバー27をさらに強固に支持することができる。
また、後方固定部72の下端部72bでは車幅内方に突出する係止爪87がシール部材44を押圧することでヒンジカバー27を支持する。これにより、容易に後方固定部72の上下方向の位置決めが可能で、側部端面(ガラス接着部)42にシール部材44のない部分を形成する必要がない。従って、設計自由度を高めることができる。
図4、図10及び図13に示されたように、車両前部構造では、ヒンジカバー27に、カウルトップ24の側端部53に車幅内方から固定する前方固定部71を有する。前方固定部71は、シール部材44に支持された後方固定部72を支点に左右に弾性変形することができる。この結果、カウルトップ24が熱膨張しても前方固定部71が左右に撓むことで、カウルトップ24側の熱膨張を吸収することができる。
また、ヒンジカバー27に、カウルトップ24の側端部53に車幅内方から固定する前方固定部71を有することで、前方固定部71の近傍部分でフードヒンジ26を見えない様にすることができ、外観商品性を大幅に向上することができる。
図3及び図6に示されたように、車両前部構造では、車両10に、ウインドシールドガラス18の下端隅角部18aの外方にエンジンルーム13の側方を覆うフロントフェンダ17を備え、フロントフェンダ17に、車幅内端17aから車両下方に延出するフランジ部31を有し、後方固定部72の意匠面89がフランジ部31に沿って形成される。
すなわち、後方固定部72がシール部材44を押圧することでヒンジカバー27を支持し、後方固定部72の意匠面89がフランジ部31に沿って形成されるので、フロントフェンダ17との一体感が高まり、フロントフェンダ17廻りの意匠性の向上を図ることができる。
また、後方固定部72がシール部材44を押圧することでヒンジカバー27を支持し、後方固定部72の意匠面89がフランジ部31に沿って形成されるので、ヒンジカバー27全体が薄く形成できる。これにより、ワイパ装置21の作動によりウインドシールドガラス18の側方に集められた雨水が、ウインドシールドガラス18の下端隅角部18aに溜まることはない。この結果、ウインドシールドガラス18の高い排水効果を得ることができる。また、砂等を噛むことがないとともに、振動が生じても傷や異音の発生を回避することができる。
後方固定部72がシール部材44を押圧することでヒンジカバー27を支持し、後方固定部72の意匠面89がフランジ部31に沿って形成されるので、ヒンジカバー27全体が薄く形成できる。これにより、ウインドシールドガラス18側にヒンジカバー27が膨出しない。この結果、ワイパ装置21が「タンデム式」の場合であっても、ワイパ稼動範囲に影響することを回避でき、設計自由度を拡げることができる。なお、タンデム式のワイパとは、2本(タンデム)のワイパアーム35,36が連動してウインドシールドガラス18を払拭するタイプのワイパをいう。
図6及び図10に示されたように、車両前部構造では、後方固定部72の上端部72aに、フランジ部31に嵌合する嵌合溝81,82と、嵌合溝81,82の一方81a,82aを車幅外方から支持する溝支持部83,84と、を備え、嵌合溝81,82が、溝支持部83,84より軟質の素材75で成形されフランジ部31を下方から跨いで挟持する。
例えば、フロントフェンダ17のフランジ部31に直接PP(ポリプロピレン)等の樹脂部材が当接すると、塗装剥がれによる錆等の発生の原因となるとともに振動騒音が発生する恐れがある。嵌合溝81,82が溝支持部83,84より軟質の素材で成形され、フランジ部31を下方から跨いで挟持したので、塗装剥がれによる錆等の発生や振動騒音の発生を抑制することができる。
嵌合溝81,82を、溝支持部83,84より軟質の素材75で成形する場合には、例えば、フロントフェンダ17とウインドシールドガラス18との間に挟み込むフードヒンジ26を、板状にて樹脂の二色成形で形成することができる。
次に、ヒンジカバー27の取付方法を説明する。
図17にヒンジカバー27の取付方法のフローチャートが示される。ST××はステップ番号である(符号は図1〜図16参照)。
ST01:ワイパ装置21の左右のワイパアーム35,36(図1参照)を、図2に示されたように、矢印A1,A1の如く左右の駆動軸33,34から取り外す。
ST02:カウルトップ24からカウルトップキャップ57を、図4に示されたように、矢印A2の如く2箇所取り外す。
ST03:カウルトップ24をカウルボックス25に係止しているクリップ55を、図4に示されたように矢印A3の如く8箇所取り外す。
ST04:図13に示されたように、左のヒンジカバー27のクリップ爪77,77を車幅内方に移動し、カウルトップ24(図7参照)の係止孔62,62から矢印A4,A4の如くクリップ爪77,77を取り外す。
右のヒンジカバー27も、同様に係止孔62,62から取り外す。
ST05:図9に示されたように、カウルトップ24を車両前方にスライドさせ、カウルボックス25の突起部45からカウルトップ24の差し込み部61を、矢印A5の如く取り外す。
ST06:図14に示されたように、左のヒンジカバー27をフロントフェンダ17のフランジ部31に沿って、矢印A6の如く車両前方且つ車幅内方に移動(スライド)し、左のヒンジカバー27をウインドシールドガラス18、フロントピラー19及びフロントフェンダ17から取り外す。
右のヒンジカバー27も、同様に取り外す。
なお、カウルトップ24を取付けるときには、上記行程(ST01〜ST06)の逆手順で行えばよい。ST06の逆手順が、ヒンジカバー27(図6、図10、図14参照)をフランジ部31に沿って車両後方にスライドさせ、嵌合溝81,82をフランジ部31に嵌合させるとともに係止爪87をシール部材44に押圧する第1取付工程である。
また、ST04の逆手順が、前方固定部71(図10、図13参照)をカウルトップ24の側端部53に車幅内方から固定する第2取付工程である。
図1〜図17に示されたように、車両のヒンジカバー取付方法では、車両10のエンジンルーム13を閉塞するエンジンフード16とウインドシールドガラス18との間に備えられるカウルトップ24の側端部53に、ウインドシールドガラス18の下端隅角部18aを覆うとともにエンジンフード16とカウルトップ24との隙間S1からフードヒンジ26を隠すヒンジカバー27と、ウインドシールドガラス18の下端隅角部18aの外方に車幅内端17aから車両下方に延出するフランジ部31を有するフロントフェンダ17と、を備える。
ヒンジカバー27に、カウルトップ24の側端部53に固定する前方固定部71と、カウルトップ24の側端部53から車両後方に延出される後方固定部72と、を有し、後方固定部72の下端部72bの車幅内方に突出する係止爪87がウインドシールドガラス18の側部下面41及び側部端面42の車両前後方向に延在するシール部材44に押圧し、後方固定部72の上端部72aの嵌合溝81,82がフランジ部31を下方から跨いで挟持することでヒンジカバー27を支持する。
ヒンジカバー27をフランジ部31に沿って車両後方にスライドさせ、嵌合溝81,82をフランジ部31に嵌合させるとともに係止爪87をシール部材44に押圧する第1取付工程(ST06)と、前方固定部71をカウルトップ24の側端部53に車幅内方から固定する第2取付工程(ST04)と、により車両のヒンジカバー取付方法が構成される。
すなわち、ヒンジカバー27を取付ける際には、第1取付工程(ST06)でヒンジカバー27を車両後方にスライドさせ、嵌合溝81,82をフランジ部31に嵌合させるとともに係止爪87をシール部材44に押圧し、第2取付工程(ST04)で前方固定部71をカウルトップ24の側端部53に車幅内方から固定するようにした。
これにより、ヒンジカバー27がウインドシールドガラス18のガラス意匠面88に当接することを回避できる。この結果、砂等を噛むことがないとともに、振動が生じても傷や異音の発生を回避することができる。
また、ウインドシールドガラス18のガラス意匠面88に当接することはないので、ウインドシールドガラス18の高い排水効果を得ることができる。
さらに、ウインドシールドガラス18のガラス意匠面88に取付のための構造体がないので、ヒンジカバー27全体が薄く形成できる。これにより、ウインドシールドガラス18側にヒンジカバー27が膨出しない。この結果、ワイパ装置21が「タンデム式」の場合であっても、ワイパ稼動範囲に影響することを回避でき、設計自由度を拡げることができる。
なお、ヒンジカバー27を取り外す場合は、第2取付工程、第1取付工程の順に作業を進めればよく、ヒンジカバー27以外の部材を要することなくヒンジカバー27の取付けが可能となるとともに、ヒンジカバー27の着脱性の向上を図ることができる。
尚、本発明に係る車両前部構造は、図7及び図11に示すように、ヒンジカバー27側にクリップ爪77,77が形成され、カウルトップ24側に係止孔62が形成されたが、これに限るものではなく、ヒンジカバー側に係止孔を形成し、カウルトップ側にクリップ爪を形成するものであってもよい。
本発明に係る車両前部構造は、図11に示すように、第1及び第2の嵌合溝81,82及び第1及び第2の溝支持部83,84は分割して形成されたが、これに限るものではなく、嵌合溝及び溝支持部は連続して形成されたものであってもよい。
本発明に係る車両前部構造は、セダンやワゴンなどの乗用車に採用するのに好適である。
10…車両、13…エンジンルーム、16…エンジンフード、17…フロントフェンダ、18…ウインドシールドガラス、18a…ウインドシールドガラスの下端隅角部、24…カウルトップ、26…フードヒンジ、27…ヒンジカバー、31…フランジ部、41…ウインドシールドガラスの側部下面、44…シール部材、53…カウルトップの側端部、71…前方固定部、72…後方固定部、72a…後方固定部の上端部、72b…後方固定部の下端部、81,82…嵌合溝、81a,82a…一方(リブ)、81b,82b…他方(爪)、83,84…溝支持部、87…係止爪、88…ガラス意匠面、89…ヒンジカバーの意匠面、S1…隙間。

Claims (5)

  1. 車両のエンジンルームを閉塞するエンジンフードとウインドシールドガラスとの間に備えられるカウルトップの側端部に、前記ウインドシールドガラスの下端隅角部を覆うとともにエンジンフードとカウルトップとの隙間からフードヒンジを隠すヒンジカバーが配置された車両前部構造であって、
    前記ヒンジカバーは、前記カウルトップの側端部から車両後方に延出され、前記ウインドシールドガラスの側部下面及び側部端面の車両前後方向に延在するシール部材に支持される後方固定部を有し、
    前記後方固定部の下端部は、車幅内方に突出する係止爪を有し、該係止爪が前記シール部材を押圧することで前記ヒンジカバーを支持する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両前部構造。
  2. 前記ヒンジカバーは、前記カウルトップの側端部に車幅内方から固定する前方固定部を有することを特徴とする請求項1に記載の車両前部構造。
  3. 前記車両は、前記ウインドシールドガラスの下端隅角部の外方に前記エンジンルームの側方を覆うフロントフェンダを備え、
    前記フロントフェンダは、車幅内端から車両下方に延出するフランジ部を有し、
    前記後方固定部は、意匠面が前記フランジ部に沿って形成されることを特徴とする請求項1に記載の車両前部構造。
  4. 前記後方固定部の上端部は、前記フランジ部に嵌合する嵌合溝と、該嵌合溝の一方を車幅外方から支持する溝支持部とを備え、
    前記嵌合溝は、前記溝支持部より軟質の素材で成形され前記フランジ部を下方から跨いで挟持することを特徴とする請求項3に記載の車両前部構造。
  5. 車両のエンジンルームを閉塞するエンジンフードとウインドシールドガラスとの間に備えられるカウルトップの側端部に、前記ウインドシールドガラスの下端隅角部を覆うとともにエンジンフードとカウルトップとの隙間からフードヒンジを隠すヒンジカバーと、前記ウインドシールドガラスの下端隅角部の外方に車幅内端から車両下方に延出するフランジ部を有するフロントフェンダと、を備え、
    前記ヒンジカバーは、前記カウルトップの側端部に固定する前方固定部と、前記カウルトップの側端部から車両後方に延出される後方固定部と、を有し、前記後方固定部の下端部は、車幅内方に突出する係止爪が前記ウインドシールドガラスの側部下面及び側部端面の車両前後方向に延在するシール部材に押圧し、前記後方固定部の上端部は、嵌合溝が前記フランジ部を下方から跨いで狭持することで前記ヒンジカバーを支持するものであり、
    前記ヒンジカバーをフランジ部に沿って車両後方にスライドさせ、前記嵌合溝を前記フランジ部に嵌合させるとともに前記係止爪を前記シール部材に押圧する第1取付工程と、前記前方固定部を前記カウルトップの側端部に車幅内方から固定する第2取付工程と、により構成される車両のヒンジカバー取付方法。
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