JP2010184618A - カウルルーバの取付構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構成で組み付けが容易に行なわれるようにしたカウルルーバを提供する。
【解決手段】自動車のフロントガラス21の下縁とフロントフード22との間に配置されたカウルルーバ11の後端をフロントガラスの下縁に液密的に係合させるカウルルーバの取付構造10であって、カウルルーバ後端の下方の車体側に、フロントガラスの下縁に沿って車幅方向に延びるモール12を取り付け、モールはその長手方向に沿って第一の係合部12aを有し、カウルルーバ11はその後端の下面に車幅方向に延びる第二の係合部13を備えており、第一の係合部12aが第二の係合部13と係合することで、カウルルーバ11の後端11aをモールを介して車体側に固定保持するように、カウルルーバの取付構造10を構成する。
【選択図】図2
【解決手段】自動車のフロントガラス21の下縁とフロントフード22との間に配置されたカウルルーバ11の後端をフロントガラスの下縁に液密的に係合させるカウルルーバの取付構造10であって、カウルルーバ後端の下方の車体側に、フロントガラスの下縁に沿って車幅方向に延びるモール12を取り付け、モールはその長手方向に沿って第一の係合部12aを有し、カウルルーバ11はその後端の下面に車幅方向に延びる第二の係合部13を備えており、第一の係合部12aが第二の係合部13と係合することで、カウルルーバ11の後端11aをモールを介して車体側に固定保持するように、カウルルーバの取付構造10を構成する。
【選択図】図2
Description
本発明は、自動車のフロントガラスとフロントフードとの間に配置されるカウルルーバに関し、特にその後端の車体側への取付構造に関するものである。
一般に、自動車のフロントガラス(ウィンドウシールドガラス)は、自動車の車体に対して、その上縁がフロントヘッダ部により支持され、またその下縁がカウル部により支持されている。
このようなカウル部においては、フロントフードの後端とフロントガラスとの間に設けられたカウルルーバによって、雨水や洗車水等の水の浸入を防止し、車室内への外気取り入れを確保すると共に、カウル部を覆って装飾している。
このようなカウル部においては、フロントフードの後端とフロントガラスとの間に設けられたカウルルーバによって、雨水や洗車水等の水の浸入を防止し、車室内への外気取り入れを確保すると共に、カウル部を覆って装飾している。
このようなカウルルーバは、例えば図4及び図5に示すように構成されている。図4及び図5において、カウルルーバ1は、自動車2のフロントガラス2aの下端とフロントフード3の後端との間に配置されている。
カウルルーバ1は、図5に示すように、前端から後方へ続く領域が下方へ突出した凹状の樋状部1aとして形成されていると共に、この樋状部1aの下部が、フロントカウルパネル4の先端4aに対して接合されている。
また、カウルルーバ1は、その前端1bの上面に備えたシール部5が、フロントフードの閉鎖時にフロントフード3の後端3aに液密的に当接している。
さらに、カウルルーバ1は、フロントフード3の後端3aから後方に位置する部分が外側に露出しており、その後端1cがフロントガラス2aの下端2bに係合している。
また、カウルルーバ1は、その前端1bの上面に備えたシール部5が、フロントフードの閉鎖時にフロントフード3の後端3aに液密的に当接している。
さらに、カウルルーバ1は、フロントフード3の後端3aから後方に位置する部分が外側に露出しており、その後端1cがフロントガラス2aの下端2bに係合している。
カウルルーバ1の後端1cは、図5及び図6に示すように、この後端1cに一体成形された断面L字形のフック5を備えている。このフック5は、図7に示すように、カウルルーバ1の後端1cに対して、横方向に並んで複数個、図示の場合、5個設けられており、フロントガラス2aの下端2bに対して下側から当接し、フロントガラス2aの下端2bをカウルルーバ1の後端1cに一体成形されたリップ1dとの間で弾性的に挟持する。
また、カウルルーバ1の後端1cは、フロントガラス2aの下端2bに対して上側から当接する。その際、当該後端1cに一体に形成されたリップ1dが、この後端1cから後方へ延びている。そして、このリップ1dがフロントガラス2aの下端2bに密着して、カウルルーバ1の下側への水の浸入を防止している。
このような構成のカウルルーバ1によれば、フロントガラス2aとフロントフード3との間において、エンジンルームから車室への臭気,熱風や騒音が遮断され、また外部からエンジンルーム内への雨水や洗車水等の浸入が阻止される。
また、フロントガラス2aとフロントフード3との間で、その下側に位置するカウル構造の内部へのゴミ,水,雪等の侵入が防止されると共に、カウル構造内に設けられるワイパーユニットが保護され、また車室内への空調吸気口及び通路が確保される。
また、フロントガラス2aとフロントフード3との間で、その下側に位置するカウル構造の内部へのゴミ,水,雪等の侵入が防止されると共に、カウル構造内に設けられるワイパーユニットが保護され、また車室内への空調吸気口及び通路が確保される。
さらに、フロントガラス2aとフロントフード3との間の領域がカウルルーバ1で覆われることによって、内側のカウル部が隠蔽され、カウルルーバ1自体の意匠により装飾されることになる。
その際、このカウルルーバ1の後端1cにフック5を有する構造によって、部品点数を増大させることなく、フロントガラス2aの下端2bを隙間なく保持し、シール性を確保することができる。
その際、このカウルルーバ1の後端1cにフック5を有する構造によって、部品点数を増大させることなく、フロントガラス2aの下端2bを隙間なく保持し、シール性を確保することができる。
これに対して、特許文献1には、フロントガラスの下側縁に取り付けられる硬質合成樹脂材から成るカウルルーバ本体と、カウルルーバ本体の一側縁に一体成形され、フロントガラスの下側縁部を挟持可能な開口を有する軟質材から成る挟持部とを具備することを特徴とするカウルルーバが開示されている。
特許文献2には、カウルトップガーニッシュの後端部に、これと一体に成形されたモール部をウィンドウシールド側に向けて延設すると共に、カウルトップガーニッシュの後端部とモール部との間に凹部を形成し、カウルトップガーニッシュを設置した際に、モール部がウィンドウシールドの前端部に当接して、この凹部が狭められるようにしたことを特徴とする、カウルトップガーニッシュの取付構造が開示されている。
特許文献3には、フロントウィンドウガラスの下端に、断面ほぼE字形で下側の第一の溝の溝幅を上側の第二の溝の溝幅よりも大きくしたクリップを、その第一の溝にフロントウィンドウガラスの下端を嵌入接着して取り付ける一方、カウルルーバの端末部を、クリップの第二の溝に圧入しクリップを介してフロントウィンドウガラスの下端に固定し、同時にカウルルーバ後端の後端面に取り付けたモールのリップ状の後端縁をフロントウィンドウガラス面に圧接せしめたことを特徴とする、車両用カウルルーバ後端の固定構造が開示されている。
特許文献4には、カウルトップガーニッシュをウィンドウシールドパネルに固定するためのクリップにおいて、カウルトップガーニッシュの取付部に固定される基部側の固定部とウィンドウシールパネルの取付孔に係止する先端側の係止部とを備え、係止部にはウィンドウシールドパネルに係止した状態で相対的にウィンドウシールドパネルをカウルトップガーニッシュに近づける方向に弾性的に付勢する引き込み部崖異性されていることを特徴とするクリップと、このクリップを利用したカウルトップガーニッシュの取付構造が開示されている。
ところで、上述したカウルルーバ1においては、カウルルーバ1を組み付ける際に、フロントガラス2aの下端2bの前方から、他の部品を避けながらフロントガラス2aの傾斜に合わせて、フック5の内側にフロントガラス2aの下端2bを相対的に挿入しなければならない。この組み付けには手間がかかるので、組み付け性の面から課題であった。
また、カウルルーバ1の後端1cに取り付けられたフック5により、フロントガラス2aの下端2bを挟み込んで保持しているので、フロントガラス2aとの接触部分が強く当接することで傷ついたり、自動車の走行時の振動によって異音が発生することを防止するために、図6に示すように、フック5の先端付近のフロントガラス2aと接触する可能性のある領域に、プロテクタ5aを貼着等により備える必要があった。
さらに、カウルルーバ1に対して上方から強い力が加えられると、カウルルーバ1の変形によって、カウルルーバ1の後端1cから後方に延びるリップ1dがフロントガラス2aの下端2bから車両前方にずれて外れてしまうことがある。このようなカウルルーバ1の変形及びリップ1dの脱落を防止するために、カウルルーバ1の変形を抑制するための補強を行なう必要があった。
また、カウルルーバ1の成形後の変形や製品バラツキによって、リップ1dがフロントガラス2aの表面から浮き上がって隙間が生じることがある。このような隙間が生じると、リップ1dとフロントガラス2aの間から、車両内側に雨水,洗車水等の水が浸入する可能性があるため、水の浸入防止のために、図5及び図6に示すように、カウルルーバ1の後端1cの下側に、雨樋6を設ける必要があった。
これに対して、特許文献1のカウルルーバによれば、カウルルーバの後端に二色成形により軟質材から成る挟持部を一体成形している。このため部品点数は少なくなる。しかしながら、組み付け自体は、前述したカウルルーバ1と同じであるので、組み付けに手間がかかってしまう。
特許文献2のカウルトップガーニッシュ取付構造によれば、カウルトップガーニッシュの後端に一体成形されたモール部は、上述したカウルトップ1のリップ1dと同じ構成であり、単にフロントガラスの下端との間の液密性を保証するものにすぎない。
特許文献3の車両用カウルルーバ後端の固定構造によれば、断面E字形のクリップの第一の溝にフロントガラスの下端を所定間隔で前もって挿入して接着固定しておき、このクリップの第二の溝内にカウルルーバの後端を挿入することで、カウルルーバの組み付けが行なわれる。
しかしながら、クリップを前もってフロントガラスの下端に対して所定間隔で接着する作業が必要であり、接着材が乾燥硬化する間、待機することが必要となり、連続して継ぎの作業を行なうことができず、組み付け時間が長くなってしまう。
しかしながら、クリップを前もってフロントガラスの下端に対して所定間隔で接着する作業が必要であり、接着材が乾燥硬化する間、待機することが必要となり、連続して継ぎの作業を行なうことができず、組み付け時間が長くなってしまう。
本発明は以上の点に鑑み、簡単な構成で組み付けが容易に行なわれるようにしたカウルルーバの取付構造を提供することを目的とする。
上記目的は、本発明によれば、自動車のフロントガラスの下縁とフロントフードとの間に配置されたカウルルーバの後端をフロントガラスの下縁に液密的に係合させるカウルルーバの取付構造であって、カウルルーバ後端の下方の車体側に、フロントガラスの下縁に沿って車幅方向に延びるモールが取り付けられていて、モールが、その長手方向に沿って第一の係合部を有しており、カウルルーバが、その後端の下面に車幅方向に延びる第二の係合部を備えていて、第一の係合部が第二の係合部と係合することで、カウルルーバの後端がモールを介して車体側に固定保持されることにより達成される。
カウルルーバの取付構造において、第一の係合部が溝部または突条部であって、第二の係合部が突条部または溝部であってもよい。
第二の係合部はカウルルーバと一体に成形されていてもよい。
モールは弾性材料から形成されていてもよい。
カウルルーバの取付構造において、後縁から後方に延びてフロントガラスの下縁に被さるリップは、カウルルーバと別体に形成されていてもよい。
上記構成によれば、カウルルーバの組み付けの際には、カウルルーバの後端の全幅に亘って設けられた第二の係合部を、車体側に設けられたモールの対応する第一の係合部に対して、上側から嵌入させだけの簡単な作業で、これらの第一の係合部と第二の係合部が互いに係合して、カウルルーバの後端がフロントガラスの下端付近で車体側に固定される。従って、カウルルーバの組み付けの際に、従来のように他の部品を避けたり、フロントガラスの傾斜に合わせて挿入する等の手間が不要となり、容易に且つ短時間で組み付けを行なうことができる。
ここで、カウルルーバがフロントガラスに対して強く当たることがないので、フロントガラスが傷ついたり、走行時に異音が発生するようなことはない。
また、カウルルーバの後端の全幅に亘って固定することにより、カウルルーバに対して上方から強い力が加えられてカウルルーバが大きく変形しても、その後端のリップがフロントガラス下端から車両前方にずれることがなくなり、カウルルーバの脱落が防止されることになる。
また、カウルルーバの後端の全幅に亘って固定することにより、カウルルーバに対して上方から強い力が加えられてカウルルーバが大きく変形しても、その後端のリップがフロントガラス下端から車両前方にずれることがなくなり、カウルルーバの脱落が防止されることになる。
さらに、カウルルーバの成形後の変形による製品バラツキによって、その後端のリップがフロントガラスの表面から浮き上がって隙間が生じたとしても、カウルルーバの後端が車体側に取り付けられたモールと密着していることにより、車両内側への雨水,洗車水等の水の浸入を防止することができる。
以上のように、本発明によれば、簡単な構成で組み付けが容易に行なわれるようにしたカウルルーバの取付構造が提供される。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明のカウルルーバの取付構造の一実施形態を備えた自動車を示し、図2は、カウルルーバの取付構造の要部の構成を示している。
図1、図2に示すように、カウルルーバの取付構造10は、カウルルーバ11とモール12とから構成されている。
図1は、本発明のカウルルーバの取付構造の一実施形態を備えた自動車を示し、図2は、カウルルーバの取付構造の要部の構成を示している。
図1、図2に示すように、カウルルーバの取付構造10は、カウルルーバ11とモール12とから構成されている。
カウルルーバ11は、図1、図2に示すように、自動車20のフロントガラス21の下端とフロントフード22の後端との間に配置されている。
カウルルーバ11は、図5に示した従来のカウルルーバ1と同様、その前端の上面に備えたシール部(図示せず)が、フロントフード22の後端に液密的に当接している。
さらに、カウルルーバ11は、フロントフード22の後端22aから後方に位置する部分が外側に露出しており、その後端11aがフロントガラス21の下端21aに係合している。
さらに、カウルルーバ11は、フロントフード22の後端22aから後方に位置する部分が外側に露出しており、その後端11aがフロントガラス21の下端21aに係合している。
カウルルーバ11の後端11aは、図2及び図3に示すように、第二の係合部としての突条部13を備えている。この突条部13は、カウルルーバ11と一体成形されており、図3に示すように、カウルルーバ11の後端11aに沿って、横方向、即ち車幅方向に全幅に亘って延びている。また、この突条部13はその断面形状が、図2に示すように、先端が太く形成されている。
カウルルーバ11の後端11aは、フロントガラス21の下端21aに対して上側から当接する。その際、当該後端11aに取り付けられたリップ11bが、この後端11aから後方に延びている。そして、このリップ11bがフロントガラス21の下端21aに密着して、カウルルーバ11の下側への水の浸入を防止している。
ここで、リップ11bは、カウルルーバ11とは別体に構成されており、フロントガラス21の下端21aへの密着性を高めるために、カウルルーバ11とは異なる材料、例えば軟質材料により成形されていてもよい。
ここで、リップ11bは、カウルルーバ11とは別体に構成されており、フロントガラス21の下端21aへの密着性を高めるために、カウルルーバ11とは異なる材料、例えば軟質材料により成形されていてもよい。
一方、モール12は、自動車20の車体側、例えばカウル部を構成するカウルパネル23に対して取り付けられている。
このモール12は、弾性材料により形成されており、カウルパネル23の車幅方向に、フロントフード22の後端22aに対応する幅に亘って延びている。モール12は、第一の係合部として、上側に開口した溝部12aを備えており、この溝部12aは、弾性変形しながら上述したカウルルーバ11の突条部13を受容し、その復元力に基づいてこの突条部13を保持する。
このモール12は、弾性材料により形成されており、カウルパネル23の車幅方向に、フロントフード22の後端22aに対応する幅に亘って延びている。モール12は、第一の係合部として、上側に開口した溝部12aを備えており、この溝部12aは、弾性変形しながら上述したカウルルーバ11の突条部13を受容し、その復元力に基づいてこの突条部13を保持する。
また、モール12はその溝部12aの底部にて長手方向、即ち車幅方向に分散した複数箇所で貫通穴12bを備えている。
他方、前述した車体側のカウルパネル23は、このモール12の各貫通穴12bに対応する位置にそれぞれ取付穴23aを備えており、各取付孔23aにはそれぞれ固定用のクリップ24が装着されている。
これにより、モール12がカウルパネル23に対して所定位置に持ち来たされ、各貫通穴12bにクリップ24が押し込まれることによって、モール12は、各クリップ24によってカウルパネル23に対して液密的に固定・保持される。
他方、前述した車体側のカウルパネル23は、このモール12の各貫通穴12bに対応する位置にそれぞれ取付穴23aを備えており、各取付孔23aにはそれぞれ固定用のクリップ24が装着されている。
これにより、モール12がカウルパネル23に対して所定位置に持ち来たされ、各貫通穴12bにクリップ24が押し込まれることによって、モール12は、各クリップ24によってカウルパネル23に対して液密的に固定・保持される。
本発明によるカウルルーバの取付構造10は以上のように構成されており、カウルルーバ11の組み付けは以下のように行なわれる。
まず、クリップ24がカウルパネル23の各取付穴23aに装着される。
続いて、モール12の貫通穴12bが各クリップ24に押圧されることで、各クリップ24が対応する貫通穴12b内に押し込まれる。これにより、モール12が各クリップ24を介してカウルパネル23に対して液密的に装着される。
続いて、モール12の貫通穴12bが各クリップ24に押圧されることで、各クリップ24が対応する貫通穴12b内に押し込まれる。これにより、モール12が各クリップ24を介してカウルパネル23に対して液密的に装着される。
次に、カウルルーバ11の後端11aがモール12に対向する位置に持ち来たされ、カウルルーバ11の後端11aに備えられた突条部13が、モール12の溝部12a内に押し込まれる。
これにより、カウルルーバ11の後端11aは、その車幅方向の全幅に亘ってモール12を介してカウルパネル23に対して固定・保持される。
これにより、カウルルーバ11の後端11aは、その車幅方向の全幅に亘ってモール12を介してカウルパネル23に対して固定・保持される。
最後に、従来と同様に、カウルルーバ11の前側が車体側に固定される。
以上で、カウルルーバ11の組み付け作業が完了する。
以上で、カウルルーバ11の組み付け作業が完了する。
このように、カウルルーバ11の後端11aの組み付けは、その後端11aの突条部13を、車体側に設けられたモール12の溝部12a内に押し込むだけの簡単な作業によって行なわれる。従って、従来のように、他の部品を避けたり、フロントガラス21の傾斜に合わせて挿入する等の複雑な作業が不要となり、容易に且つ短時間でカウルルーバ11の組み付けを行なうことができる。
ここで、カウルルーバ11の後端11aは、モール12を介して車体側に保持されており、フロントガラス21に対しては別体のリップ11bが液密的に接触しているだけである。従って、カウルルーバ11が、フロントガラス21に強く当たることがないので、フロントガラス21が傷付いたり、走行時に異音が発生するようなことはない。そのため、従来のようなプロテタクを設ける必要がなくなる。
なお、フロントガラス21に接触するリップ11bは、カウルルーバ11と別体に構成されているので、リップ11b自体を軟質材料により成形することによって、フロントガラス21の傷付きをより一層確実に防止することができる。
なお、フロントガラス21に接触するリップ11bは、カウルルーバ11と別体に構成されているので、リップ11b自体を軟質材料により成形することによって、フロントガラス21の傷付きをより一層確実に防止することができる。
また、カウルルーバ11の後端11aは、その全幅に亘って設けられた突条部13によって車体側に固定・保持されるので、この突条部13によってカウルルーバ11が補強される。そのため、カウルルーバ11に対して上方から強い力が加えられたとしても、カウルルーバ11が大きく変形することはなく、カウルルーバ11の脱落が防止されると共に、別途カウルルーバ11を補強する必要がない。
さらに、カウルルーバ11の成形後の変形や製品バラツキによって、その後端11aのリップ11bがフロントガラス21の表面から浮き上がって隙間が生じ、この隙間から内部に雨水,洗車水等の水が浸入したとしても、カウルルーバ11の後端11aが車体側に取り付けられたモール12と密着していることで、車両内側への雨水,洗車水等の水の浸入を防止することができる。そのため、従来のような雨樋を追加して設ける必要がない。
本発明は、上記実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態においては、車体側に設けられる第一の係合部がモール12の溝部12aであり、カウルルーバ11の後端11aに設けられる第二の係合部が突条部13であるが、これに限らず、モール12に突条部を設けると共に、カウルルーバ11の後端11aに溝部を設けてもよいことは明らかである。
例えば、上述した実施形態においては、車体側に設けられる第一の係合部がモール12の溝部12aであり、カウルルーバ11の後端11aに設けられる第二の係合部が突条部13であるが、これに限らず、モール12に突条部を設けると共に、カウルルーバ11の後端11aに溝部を設けてもよいことは明らかである。
このようにして、本発明によれば、簡単な構成により、組み付けが容易に行なわれるようにした、極めて優れたカウルルーバを提供することができる。
10 カウルルーバの取付構造
11 カウルルーバ
11a 後端
11b 別体のリップ
12 モール
12a 溝部(第一の係合部)
12b 貫通穴
13 突条部(第二の係合部)
20 自動車
21 フロントガラス
21a 下端
22 フロントフード
22a 後端
23 カウルパネル(車体側)
23a 取付穴
24 クリップ
11 カウルルーバ
11a 後端
11b 別体のリップ
12 モール
12a 溝部(第一の係合部)
12b 貫通穴
13 突条部(第二の係合部)
20 自動車
21 フロントガラス
21a 下端
22 フロントフード
22a 後端
23 カウルパネル(車体側)
23a 取付穴
24 クリップ
Claims (6)
- 自動車のフロントガラスの下縁とフロントフードとの間に配置されたカウルルーバの後端をフロントガラスの下縁に液密的に係合させるカウルルーバの取付構造であって、
上記カウルルーバ後端の下方の車体側に、フロントガラスの下縁に沿って車幅方向に延びるモールが取り付けられていて、
上記モールが、その長手方向に沿って第一の係合部を有しており、
上記カウルルーバが、その後端の下面に車幅方向に延びる第二の係合部を備えていて、
上記第一の係合部が上記第二の係合部と係合することにより、上記カウルルーバの後端が上記モールを介して車体側に固定保持されることを特徴とする、カウルルーバの取付構造。 - 前記第一の係合部が溝部であって、前記第二の係合部が突条部であることを特徴とする、請求項1に記載のカウルルーバの取付構造。
- 前記第一の係合部が突条部であって、前記第二の係合部が溝部であることを特徴とする、請求項1に記載のカウルルーバの取付構造。
- 前記第二の係合部が前記カウルルーバと一体に成形されていることを特徴とする、請求項1から3の何れかに記載のカウルルーバの取付構造。
- 前記モールが弾性材料から形成されていることを特徴とする、請求項2に記載のカウルルーバの取付構造。
- 前記カウルルーバの後縁から後方に延びて前記フロントガラスの下縁に被さるリップが前記カウルルーバと別体に形成されていることを特徴とする、請求項1から5の何れかに記載のカウルルーバの取付構造。
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