JP2015067015A - カウルトップカバー - Google Patents

カウルトップカバー Download PDF

Info

Publication number
JP2015067015A
JP2015067015A JP2013200896A JP2013200896A JP2015067015A JP 2015067015 A JP2015067015 A JP 2015067015A JP 2013200896 A JP2013200896 A JP 2013200896A JP 2013200896 A JP2013200896 A JP 2013200896A JP 2015067015 A JP2015067015 A JP 2015067015A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
top cover
cowl top
windshield
glass
glass parallel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013200896A
Other languages
English (en)
Inventor
大介 武井
Daisuke Takei
大介 武井
長田 秀彦
Hidehiko Osada
秀彦 長田
哲央 早川
Tetsuhisa Hayakawa
哲央 早川
大沼 直人
Naoto Onuma
大沼  直人
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Plast Co Ltd
Original Assignee
Nihon Plast Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nihon Plast Co Ltd filed Critical Nihon Plast Co Ltd
Priority to JP2013200896A priority Critical patent/JP2015067015A/ja
Priority to CN201410505599.4A priority patent/CN104512228A/zh
Priority to US14/497,683 priority patent/US9381948B2/en
Priority to GB1417084.9A priority patent/GB2520606B/en
Publication of JP2015067015A publication Critical patent/JP2015067015A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D25/00Superstructure or monocoque structure sub-units; Parts or details thereof not otherwise provided for
    • B62D25/08Front or rear portions
    • B62D25/081Cowls
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/34Protecting non-occupants of a vehicle, e.g. pedestrians
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60RVEHICLES, VEHICLE FITTINGS, OR VEHICLE PARTS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B60R21/00Arrangements or fittings on vehicles for protecting or preventing injuries to occupants or pedestrians in case of accidents or other traffic risks
    • B60R21/34Protecting non-occupants of a vehicle, e.g. pedestrians
    • B60R2021/343Protecting non-occupants of a vehicle, e.g. pedestrians using deformable body panel, bodywork or components

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

【課題】フロントガラスとカウルトップカバーを面一に配置可能で、且つ、フロントガラスが衝撃荷重を受けたときにフロントガラスを適切に変形させて衝撃荷重を効率的に吸収することが可能なカウルトップカバーを提供する。【解決手段】本発明のカウルトップカバー(10,10a,10b)は、カバー本体部(20,30,40)の後端部に、フロントガラス(3)と面一の外面を備えるガラス平行部(21,31,41)を有しており、そのガラス平行部(21,31,41)に、当該ガラス平行部(21,31,41)の肉厚が減少した少なくとも1列の脆弱部(26,36,46)が車幅方向に亘って配され、前記脆弱部(26,36,46)は、カバー本体部(20,30,40)が所定の大きさ以上の荷重を受けたときに変形又は破断可能に構成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、自動車のフロントガラスとボンネットフードとの間に配されるカウル部を被覆するカウルトップカバーに関する。
一般に、自動車には、動力用エンジンが搭載されたエンジンルームが車体前部に設置されており、このエンジンルームは、左右側面部がフェンダパネルにより覆われ、また、上面開口部が開閉自在なボンネットフードにより覆われている。
自動車のボンネットフードの後端部とフロントガラスの前端部との間には、エンジンルームと車室とを画成するようにカウル部が配置され、このカウル部を覆って外観を向上させるようにカウルトップカバーが取り付けられている。また、カウルトップカバーには、通常、外気を車体内に導入するための空気取入口(吸気口)が設けられている。
従来のカウルトップカバーは、前方側の下部に配されたパネル固定部を車体パネルに固定することにより、車体パネルに支持されている。また、カウルトップカバーの前方側の上部には、弾性的に変形可能なシール部材が固定されている。このシール部材が、閉鎖状態のボンネットフードの後端部下面に密着することにより、カウルトップカバーとボンネットフードとがシール部材を介して封止され、動力用エンジンの熱気や臭気がエンジンルームから漏れることを防いでいる。
このようなボンネットフードの後端部とフロントガラスの前端部との間に配されるカウルトップカバーの例が、例えば特開2011−51450号公報(特許文献1)などに記載されている。
この特許文献1に記載されているカウルトップカバーは、ボンネットの後端部をシール材を介して支持するシール乗せ部と、そのシール乗せ部の後端部を始点として下側に形成される縦壁部と、ダッシュパネルの上端部に支持されるパネル乗せ部とを有する。また、カウルトップカバーの縦壁部は、シール乗せ部の後端部を始点とした垂線を基準に後部側に所定角度になるよう形成されてなる第1斜面部と、その第1斜面部の前側に折曲形成されてなる第2斜面部とより構成されている。
このような特許文献1のカウルトップカバーでは、例えば物体(歩行者)がボンネットに衝突すること等によりボンネットに上面側から衝撃荷重が加えられる場合において、ボンネットの後端部が変形して下側に移動する際に、上方から下方に向けて加えられる衝撃荷重により第1斜面部と第2斜面部との折曲部が変形するため、カウルトップカバー(特に、縦壁部)が突っ張ることがなく、シール乗せ部を下方に移動させることができる。それにより、衝撃荷重を効率的に吸収できるため、ボンネットに衝突した物体が受ける衝撃を和らげることができる。
なお、特許文献1のカウルトップカバーの後端部は、フロントガラスの前端部のガラス面(外面)に重ね合わされて固定されている。また特許文献1には、例えば上述のようにボンネットの上面側に衝撃荷重が加えられてカウルトップカバーが変形する際に、カウルトップカバーの後端部がフロントガラスに対して相対的に移動可能であることが図示されている。
ところで、特許文献1のカウルトップカバーでは、上述したように、カウルトップカバ
ーの後端部がフロントガラスの前端部の外面に重なり合うことにより、カウルトップカバーとフロントガラスとが接合(係合)されている。また、従来のカウルトップカバーでは、フロントガラスの前端部と接合する構造として、カウルトップカバーの後端部に、二股状に分岐したクリップ状のガラス係着部を設けて、フロントガラスの前端部を挟み込んで支持する構造も採用されることがある。
しかし、この種の係合構造では、カウルトップカバーの後端部が、フロントガラスの外面に対して隆起した状態でカウルトップカバーとフロントガラスとが接合される。このようにカウルトップカバーの後端部がフロントガラスに対して隆起していると見栄えが悪く、自動車の外観品質の低下を招いていた。
また、カウルトップカバーの後端部がフロントガラスに対して隆起していることにより、カウルトップカバーとフロントガラスとの境界部に埃などの異物が堆積し易く、その堆積した異物を取り除く作業が煩雑となる問題があった。
そこで、特表2003−532574号公報(特許文献2)では、フロントガラスのガラス面に対するカウルトップカバーの後端部における隆起をなくし、フロントガラスのガラス面と、カウルトップカバーの後端部における外面とを同一平面上に配置することを可能にする係合構造が提案されている。
この特許文献2に記載されている係合構造は、カウルトップカバーの後端部に係止爪部を設けるとともに、フロントガラスの前端部の下面に、カウルトップカバーの係止爪部を嵌着させることが可能な嵌合部材を接着させて構成されている。
このような特許文献2の嵌合部材を利用する係合構造(嵌合構造)を採用することにより、フロントガラスのガラス面と、カウルトップカバーの外面とを同一平面上に配置することができる。このため、フロントガラスとカウルトップカバーの境界部における見栄えを高めることができ、また、その境界部に埃などの異物が堆積することを防止できる。
特開2011−51450号公報 特表2003−532574号公報
特許文献1に記載されているカウルトップカバーでは、例えばボンネットの上面側に衝撃荷重が加えられた場合、前述のようにカウルトップカバーの縦壁部が変形するとともに、カウルトップカバーの後端部がフロントガラスに対して相対的に移動することによって、カウルトップカバーのシール乗せ部を下方に移動させて衝撃荷重を吸収することができる。
また一方、例えば物体がフロントガラスに衝突してフロントガラスが衝撃荷重を受ける場合には、フロントガラスを飛散させることなく変形させることによって、衝撃荷重を吸収することが可能となる。この場合、カウルトップカバーの後端部がフロントガラスに対して相対的に移動することが可能であるため、カウルトップカバーの後端部がフロントガラスを押えることなく、フロントガラスの変形を適切に生じさせることができる。
しかし、このような特許文献1におけるカウルトップカバーとフロントガラスの係合構造では、前述のように、カウルトップカバーの後端部が、フロントガラスのガラス面に対
して隆起した状態となり、自動車の外観品質の低下や、異物の堆積などのような不具合を生じさせることがあった。
これに対して、特許文献2に記載されているように、嵌合部材を利用してカウルトップカバーとフロントガラスを接合する場合、前述のように、フロントガラスのガラス面と、カウルトップカバーの外面とを同一面上に配置することができる。
しかしこの場合、嵌合部材によってカウルトップカバーとフロントガラスとの相対的な位置が固定される。このため、例えば物体がフロントガラスに衝突してフロントガラスが衝撃荷重を受ける場合に、フロントガラスは飛散することなく変形しようとするものの、カウルトップカバーの後端部がフロントガラスを押えてフロントガラスの変形を生じさせ難くする虞がある。
このため、従来のカウルトップカバーでは、衝撃荷重を受けたフロントガラスを適切に変形させるために、例えばカウルトップカバーの後端部にフロントガラスと略平行に配されるガラス平行部の長さを長く確保するようにカウルトップカバーの設計を行うことが必要となる。その結果、カウルトップカバーの構造や形態などが制限され、カウルトップカバーにおける設計の自由度の低下を招いていた。
なお、上述のような嵌合部材を用いてカウルトップカバーとフロントガラスとを接合する場合において、カウルトップカバーがフロントガラスの変形を阻害することを防ぐために、例えばフロントガラスが衝撃荷重を受けたときに、カウルトップカバーの後端部に設けた係止爪部が嵌合部材から外れるような構造に設計することも考えられる。
しかしながら、このような構造では、カウルトップカバーの係止爪部と嵌合部材との間の嵌着力を高精度に調整するとともにその嵌着力の大きさを安定して確保する必要があるものの、係止爪部や嵌合部材の寸法精度にバラツキが出たときに、係止爪部と嵌合部材との間の嵌着力不足や嵌着力過剰による品質不良の問題が生じる虞がある。また、品質不良が生じないように寸法精度のバラツキを抑えるためには、製造コストの大幅な増大を招く。
本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたものであって、その具体的な目的は、フロントガラスのガラス面と、カウルトップカバーの外面とを同一平面上に配置することが可能で、且つ、フロントガラスが衝撃荷重を受けたときにフロントガラスを適切に変形させて衝撃荷重を効率的に吸収することが可能で、更には製造コストを低く抑えるとともに設計の自由度を高めることが可能なカウルトップカバーを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明により提供されるカウルトップカバーは、基本的な構成として、自動車のフロントガラスとボンネットフードとの間に配されるカウル部を被覆するカバー本体部と、前記カバー本体部における車長方向の後端部に配され、前記フロントガラスの前端部に嵌合部材を介して接続される係止爪部と、前記カバー本体部から前方に延設され、前記ボンネットフードとの間を封止するシール部材を固定する固定部とを有し、前記カバー本体部の後端部に、前記フロントガラスの延長線に沿うように前記フロントガラスと略平行に配され、前記フロントガラスのガラス面と面一の外面を備えるガラス平行部を有するカウルトップカバーにおいて、前記ガラス平行部に、当該ガラス平行部の肉厚が減少した脆弱部が車幅方向に亘って配され、前記脆弱部は、前記カバー本体部が所定の大きさ以上の荷重を受けたときに変形又は破断可能に構成されてなることを最も主要な特徴とするものである。
本発明に係るカウルトップカバーにおいて、前記脆弱部は、前記フロントガラスの前端縁に沿って湾曲して配されていることが好ましい。
また、前記脆弱部は、前記ガラス平行部における前後端縁間の間隔に対し、前記後端縁からの距離が30%以上70%以下となる領域に配されていることが好ましく、特に、前記脆弱部と前記フロントガラスの前端縁との間に一定の間隔が車幅方向に亘って設けられていることが更に好ましい。
更に、本発明のカウルトップカバーにおいて、前記脆弱部は、前記ガラス平行部の車幅方向の全体に連続的に又は間欠的に配されていることが好ましい。
また、前記脆弱部は、前記ガラス平行部の裏面に凹設された凹溝により構成されていることが好ましい。
本発明に係るカウルトップカバーでは、カバー本体部の後端部の裏面側に係止爪部が設けられており、この係止爪部をフロントガラスの前端部に固着された嵌合部材に嵌着させてカウルトップカバーとフロントガラスを接続することにより、カバー本体部の後端部に、フロントガラスの延長線に沿うようにフロントガラスと略平行に配され、フロントガラスのガラス面と面一の外面(言い換えると、フロントガラスのガラス面とが同一面上に配される外面)を備えるガラス平行部が設けられる。これにより、カウルトップカバーとフロントガラスとの境界部における見栄えが良くなり、また、両者の境界部に埃などの異物が堆積することを防止できる。
なお、本発明において、フロントガラスのガラス面とガラス平行部の外面とが面一であるとは、嵌合部材を介してカウルトップカバーとフロントガラスが接続される接続部分に、カウルトップカバーの肉厚程度の大きさの段差が生じないことを言い、例えばカウルトップカバーと嵌合部材との間や、嵌合部材とフロントガラスとの間に小さな凹凸が生じていても面一に含まれることとする。
また、本発明のカウルトップカバーでは、カバー本体部のガラス平行部に、カバー本体部の肉厚が部分的に減少して形成され、カバー本体部が所定の大きさ以上の荷重(応力)を受けたときに変形又は破断が可能な少なくとも1列の脆弱部が車幅方向に亘って設けられている。
このような本発明のカウルトップカバーによれば、歩行者などの物体がフロントガラスに衝突して、その衝撃荷重によりフロントガラスが変形する際に、カウルトップカバーのガラス平行部に設けた脆弱部にてカウルトップカバーを変形又は破断させることができる。それにより、フロントガラスの変形を、カウルトップカバーが妨げることを防いで、適切に生じさせることができるため、物体の衝突による衝撃荷重をフロントガラスの変形により吸収して、物体が受ける衝撃を効果的に安定して和らげることができる。
また本発明のカウルトップカバーでは、物体がボンネットフードの上面側やカウルトップカバーの上面側に衝突した場合にも、カウルトップカバーのガラス平行部に設けた脆弱部にてカウルトップカバーを適切に変形又は破断させて、衝撃荷重を効果的に吸収することも可能であるため、物体が受ける衝撃を安定して和らげることができる。
更に、本発明のカウルトップカバーでは、フロントガラスの変形を適切に生じさせる構造として、カウルトップカバーのガラス平行部に脆弱部を設ける構造を採用したことにより、ガラス平行部を長くすることなどの設計の制約を受けることがなくなり、カウルトップカバーの設計の自由度を高めることができ、また、製造コストへの負担も抑えることができる。
このような本発明のカウルトップカバーにおいて、脆弱部はフロントガラスの前端縁に沿って湾曲して配されている。これにより、フロントガラスが衝撃荷重を受けて変形する場合に、フロントガラスの前端縁に沿うようにカウルトップカバーを脆弱部で変形又は破断させることができるため、フロントガラスの変形を効率的に安定して生じさせることができる。
また、本発明のカウルトップカバーにおいて、脆弱部は、ガラス平行部における前後端縁間の間隔に対し、前記後端縁からの距離が30%以上70%以下となる領域に配されている。これにより、フロントガラスが衝撃荷重を受けて変形する場合に、カウルトップカバーを脆弱部で安定して変形又は破断させ、フロントガラスの変形をより効率的に生じさせることができる。
更に、脆弱部とフロントガラスの前端縁との間に一定の間隔が車幅方向に亘って設けられていること、言い換えると、脆弱部がフロントガラスの前端縁から所定距離で離間して車幅方向に亘って配されていることにより、フロントガラスに対して物体が車幅方向の何れの位置に衝突しても、カウルトップカバーを脆弱部で安定して変形又は破断させ、フロントガラスの変形を効率的に生じさせることができる。
特に、本発明のカウルトップカバーにおいては、例えば車体やカウルトップカバーのデザインなどに応じて、脆弱部を、ガラス平行部の車幅方向の全体に連続的に設けることができる。これにより、車幅方向の何れの位置においてもカウルトップカバーを脆弱部で安定して変形又は破断させて、フロントガラスの変形を効率的に生じさせることができる。
一方、本発明では、脆弱部を、ガラス平行部の車幅方向の全体に間欠的に設けることも可能である。これにより、カウルトップカバーを脆弱部で安定して変形又は破断させることができるとともに、カウルトップカバーの強度を安定して確保することができる。
また、本発明のカウルトップカバーにおいて、脆弱部は、ガラス平行部の裏面に凹設された凹溝により構成されている。これにより、脆弱部を簡単な構造で安定して形成できるため、脆弱部の形成による製造コストの増大を招くこともない。また、脆弱部がカウルトップカバーの裏面側に配されることにより、脆弱部が外部に露呈しないため、カウルトップカバーの見栄えを良くすることができるとともに、脆弱部となる凹溝に埃などの異物が溜まることを防止できる。
自動車の車体前部の要部を示す拡大斜視図である。 本発明の実施例1に係るカウルトップカバーの平面図である。 同カウルトップカバーについて、図2のIII−III線における断面を示す断面図である。 同カウルトップカバーにおいて、フロントガラスが衝撃荷重を受けた場合の状況を示す模式図である。 本発明の実施例2に係るカウルトップカバーの要部を示す拡大断面図である。 本発明の実施例3に係るカウルトップカバーの要部を示す拡大断面図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、実施例を挙げて図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下で説明する実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明と実質的に同一な構成を有し、かつ、同様な作用効果を奏しさえすれば、多様な変更が可能である。
例えば、以下の説明及び図面においては、フロントガラスを1枚の板状体として説明しているが、フロントガラスとしては、1枚の板状のガラスだけでなく、中間膜を挟んで構成される複合ガラスなどを用いることもできる。
図1は、自動車の車体前部の要部を示す拡大斜視図である。図2は、本実施例1に係るカウルトップカバーの平面図である。図3は、同カウルトップカバーについて、図2のIII−III線における断面を示す断面図である。
なお、以下の説明において、前後方向とは、車長方向であり、自動車が前進する方向を前方とし、後退する方向を後方とする。左右方向とは、車幅方向であり、運転者が前方を向いたときの左側及び右側の方向を、それぞれ左方及び右方とする。上下方向とは、車高方向であり、自動車に対して地面側の方向を下方とし、その反対側の方向を上方とする。
図1に示した自動車1では、フロントガラス3が車室の前方に配されているとともに、ボンネットフード4が、車体前部にある図示しないエンジンルームの上方を覆うようにして、開閉自在に配されている。フロントガラス3は、前端部から後端部にかけて上り傾斜して配されている。フロントガラス3の前方には左右一対のワイパー5が配されており、これらのワイパー5は、図示しない駆動モータによってフロントガラス3のガラス面上を回動可能に取り付けられている。
ボンネットフード4とフロントガラス3との間には、上方が開口した図示しないカウル部が配されており、このカウル部には、車室内に外気を導入する図示しない空調装置の空気取入部が接続されている。このカウル部を被覆するように、本実施例1のカウルトップカバー10が、車幅方向に沿って車体に取り付けられている。
本実施例1のカウルトップカバー10は、ポリプロピレン、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン共重合体、ポリアミド系合成樹脂などの熱可塑性樹脂を射出成形することにより形成されている。
このカウルトップカバー10は、図3に示したように、カウル部を被うカバー本体部20と、カバー本体部20の後端部に配される係止爪部11と、カバー本体部20の前端部に、エンジンルームとカウル部との間を区画するように上下方向に沿って配される前方縦壁部12と、前方縦壁部12の上端部から前方に向けて延出する上方延出部13と、前方縦壁部12の下端部から前方に向けて延出する下方延出部14とを有している。
カウルトップカバー10のカバー本体部20は、フロントガラス3と前方縦壁部12との間の領域に配されている。このカバー本体部20は、フロントガラス3と略平行に配されるガラス平行部21と、ガラス平行部21の前方側に配され、前方に向けて上り傾斜する上り傾斜部22と、上り傾斜部の前方側に配され、前方に向けて下り傾斜する下り傾斜部23とを有するとともに、ガラス平行部21から上り傾斜部22にかけてカバー本体部20の傾斜方向を変えるように谷状に屈曲形成された第1屈曲部24と、上り傾斜部22から下り傾斜部23にかけてカバー本体部20の傾斜方向を変えるように山状に屈曲形成された第2屈曲部25とを有している。
このようなカバー本体部20におけるガラス平行部21、上り傾斜部22、下り傾斜部23並びに第1及び第2屈曲部24,25の形態は、カウルトップカバー10の車幅方向全体に亘って形成されている。なお、本発明において、上り傾斜部22や下り傾斜部23の傾斜角度や、第1及び第2屈曲部24,25の曲率などは特に限定されず、任意に変更
することができ、また、車体の形状等に応じては、上り傾斜部22や下り傾斜部23を排除することも可能である。
本実施例1のガラス平行部21は、谷状に屈曲形成された第1屈曲部24から後方に向けて上り傾斜するようにカバー本体部20の後端部に設けられており、このガラス平行部21は、後述する嵌合部材7を介してフロントガラス3に連続するように配されている。この場合、ガラス平行部21は、フロントガラス3の延長線上に沿って、フロントガラス3と略平行に配されており、また、ガラス平行部21の外面(表面)は、嵌合部材7を介して、フロントガラス3の外側ガラス面と同一の面を形成している。
本実施例1において、ガラス平行部21の裏面には、ガラス平行部21の肉厚を局部的に減少させるように車幅方向に亘って凹設された1列の凹溝26が配されており、この凹溝26は、カウルトップカバー10のカバー本体部20が所定の大きさ以上の荷重(応力)を受けたときに変形又は破断可能な脆弱部となる。また、ガラス平行部21の凹溝26が形成されている部分以外の部分は、一定の肉厚を有している。なお、図2において、凹溝26は破線で示されている。
このように凹溝26がガラス平行部21の裏面に設けられていることにより、脆弱部を外部が見えないようにカウルトップカバー10に設けることができる。このため、カウルトップカバー10の見栄えを良くして、自動車1の外観品質を高めることができる。なお、本発明においては、脆弱部を構成する凹溝26をガラス平行部21の外面側に設けて、その凹溝26を模様やデザインの一部として利用することも可能である。
また、本発明において、凹溝26の溝深さ(すなわち、ガラス平行部21の裏面から凹溝26の溝底までの深さ寸法)は特に限定されず、カウルトップカバー10の材質、カウルトップカバー10に求められる強度、凹溝26にてガラス平行部21の変形又は破断を生じさせる荷重の大きさなどを考慮して適宜設定される。なお、本実施例1において、凹溝26の溝深さは、ガラス平行部21における凹溝26以外の部分の肉厚の1/2以上の大きさに設定されている。
本実施例1における1列の凹溝26は、略半円状の横断面を有して、ガラス平行部21の車幅方向の全体に亘って連続的に配されている。また、凹溝26は、ガラス平行部21の左右側縁部を除いて、図3に示したようなカウルトップカバー10の車幅方向に直交する断面を見たときに、ガラス平行部21の前端縁と後端縁との間の間隔(すなわち、ガラス平行部21の形成領域)に対して、ガラス平行部21の後端縁からの距離が30%以上70%以下、好ましくは40%以上60%以下となる領域に設けられている。
特に本実施例1において、凹溝26は、フロントガラス3から離間して、フロントガラス3の前端縁との間に一定の間隔が設けられる位置に配されており、また、車幅方向に対してフロントガラス3の前端縁に沿って湾曲して配されている。
なお、本実施例1の凹溝26は、上述のようにガラス平行部21の車幅方向の全体に亘って連続的に配されているが、カウルトップカバー10の強度が求められる場合などでは、凹溝26をガラス平行部21に車幅方向に亘って間欠的に設けることも可能である。この場合、間欠的に配される各凹溝26の大きさや、隣接する凹溝26間の間隔は、任意に設定することができる。
カバー本体部20におけるガラス平行部21の後端部には、ガラス平行部21の裏面(外部に露出する面とは反対側の面)に突設された係止爪部11が配されている。この係止爪部11は、断面視にてフック状又はキノコ状の形態を有しており、車幅方向に沿って連
続的に配されている。
この係止爪部11に係合する嵌合部材7は、ゴム又は熱可塑性エラストマーにより構成されている。また、嵌合部材7は、カウルトップカバー10とフロントガラス3との間に介在し、両者が直接接触することを防ぐ介在部7aと、介在部7aのカウルトップカバー10側に配され、カバー後端部の係止爪部11を嵌着する嵌着部7bと、介在部7aのフロントガラス3側に配され、フロントガラス3の前端部の裏面を接着等により固着させるガラス固着部7cとを有する。
この嵌合部材7は、フロントガラス3の前端部を車幅方向の全体に亘ってガラス固着部7cに固着(接着)させるとともに、カウルトップカバー10の係止爪部11を車幅方向の全体に亘って嵌着部7bにて嵌着させており、それによって、嵌合部材7を介してカウルトップカバー10とフロントガラス3とが接続されるとともに、フロントガラス3とカウルトップカバー10の相対的な位置関係が固定されている。
この場合、嵌合部材7は、カウルトップカバー10とフロントガラス3とを接続したときに、上述したように、カウルトップカバー10におけるガラス平行部21の外面と、嵌合部材7における介在部7aの先端外面と、フロントガラス3の外側のガラス面とが、連続する同一面となるような形状及び寸法を有する。また、この嵌合部材7を介して接続されたカウルトップカバー10のガラス平行部21とフロントガラス3の前端部とは略平行な位置関係で固定される。
これにより、カウルトップカバー10とフロントガラス3との接合部分における見栄えが良くなり、また、カウルトップカバー10とフロントガラス3との間に埃などの異物が堆積することを防止できる。
カウルトップカバー10の前方縦壁部12は、上り傾斜部22と上方延出部13との間から、エンジンルームとカウル部との間を区画するように、下方に向けて垂設されている。また、前方縦壁部12の下端部からは、前方側に屈曲する屈曲部14aを介して、下方延出部14が車前方側に向けて直線的に延設されている。この下方延出部14は車体パネル2に固定されている。
カウルトップカバー10の上方延出部13は、シール部材8を固定する固定部として、前方縦壁部12の上端部から前方に向けて直線的に延設されている。この上方延出部13における前端部の上面には、シール部材固定部が配されており、このシール部材固定部に、弾性変形可能なシール部材8が接着等により固定されている。
ここで、シール部材8は、ゴム又は熱可塑性エラストマーを用いて筒状に形成されており、シール部材8がシール部材固定部に固定されて所定の位置に配置されていることにより、ボンネットフード4を閉じたときに、ボンネットフード4の裏面側に配されるレインフォースメント4aに圧接して、カウルトップカバー10の上方延出部13とボンネットフード4との間を封止することができる。これによって、エンジンルームから熱気や臭気が、カウルトップカバー10の上面側(特に、カバー本体部20の上面側)に漏れ出ることを防止している。
また、本実施例1のカウルトップカバー10には、カバー本体部20及び前方縦壁部12のカウル部側に向いた壁面に、図示しない第1補強リブを立設することや、前方縦壁部12並びに上方及び下方延出部13,14のエンジンルーム側に向いた壁面に、図示しない第2補強リブを立設することも可能である。
この場合、カウルトップカバー10に設ける第1及び第2補強リブは、カウルトップカバー10の車幅方向における所定の領域に、所定の間隔を開けて、車長方向に沿って複数本形成されていることが好ましい。それにより、カウルトップカバー10の前半部側の領域の剛性を高めてその形状を保持し、例えばシール部材固定部の高さ位置などを安定させることができる。
以上のような構成を有する本実施例1のカウルトップカバー10では、上述のように、ガラス平行部21に脆弱部を構成する凹溝26が車幅方向に設けられている。それにより、例えば図4に示したように、フロントガラス3に物体9が衝突してフロントガラス3が大きな衝撃荷重を受けた場合、フロントガラス3が変形しながら下方に移動する際に、ガラス平行部21の脆弱部となる凹溝26にてガラス平行部21を変形(又は破断)させることができる。
これにより、嵌合部材7を介してフロントガラス3とカウルトップカバー10の相対的な位置関係が固定されていても、フロントガラス3の変形を、カウルトップカバー10が妨げることを防いで適切に生じさせることができ、それにより、フロントガラス3を下方側に円滑に移動させることができる。このため、物体9の衝突による衝撃荷重を、フロントガラス3の変形により効果的に吸収して、物体9が受ける衝撃を安定して和らげることができる。
なお、本実施例1のカウルトップカバー10では、物体9がボンネットフード4の上面側やカウルトップカバー10の上面側に衝突した場合にも、カウルトップカバー10のガラス平行部21に設けた凹溝26にてカウルトップカバー10を適切に変形(又は破断)させることができるため、その衝撃荷重を効果的に吸収することができる。
更に、本実施例1のカウルトップカバー10では、ガラス平行部21に脆弱部として凹溝26を設けたことにより、例えば衝撃荷重を受けたフロントガラスを適切に変形させるためにガラス平行部の長さを長く確保するといった従来のような設計上の制約を受けなくなる。このため、カウルトップカバー10の設計の自由度を高めることができる。更に、カウルトップカバー10の寸法制度に僅かな誤差があっても許容することができるため、製造コストの大幅な増大を招くこともない。
図5は、本実施例2に係るカウルトップカバーの要部を示す拡大断面図である。
なお、本実施例2において、前述の実施例1で説明した部品又は部材と実質的に同じ構成を有する部品及び部材については、同じ符号を用いて表すことによって、その説明を省略することとする。
本実施例2のカウルトップカバー10aは、前述の実施例1のカウルトップカバー10と同様に、ポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂を射出成形することにより形成されている。また、このカウルトップカバー10aは、カバー本体部30と、カバー本体部30の後端部に配される係止爪部11と、カバー本体部30の前端部に配される前方縦壁部12と、前方縦壁部12から前方に延出する上方延出部13及び下方延出部14とを有する。
本実施例2のカバー本体部30は、嵌合部材7を介してフロントガラス3に連続するように配されるガラス平行部31を有しており、このガラス平行部31は、フロントガラス3の延長線上に沿って、フロントガラス3と略平行に配されており、また、ガラス平行部31の外面(表面)は、嵌合部材7を介して、フロントガラス3の外側ガラス面と同一の面を形成している。
なお、本実施例2のカバー本体部30は、前述の実施例1のカウルトップカバー10と同様に、ガラス平行部31の前方側に配される上り傾斜部22と、上り傾斜部の前方側に配される下り傾斜部23とを有するとともに、ガラス平行部31と上り傾斜部22との間に谷状に屈曲形成された第1屈曲部24と、上り傾斜部22と下り傾斜部23と間に山状に屈曲形成された第2屈曲部25とを有している。
また、本実施例2におけるガラス平行部31の裏面には、ガラス平行部31の肉厚を減少させるように車幅方向に亘って凹設された2列の凹溝36が脆弱部として並列して配されている。この場合、各凹溝36は、略半円状の横断面を有して、ガラス平行部31の車幅方向の全体に連続的に配されている。また、2列の凹溝36は、フロントガラス3の前端縁に沿って湾曲して配されているとともに、ガラス平行部31の前端縁と後端縁との間の間隔に対して、ガラス平行部31の後端縁からの距離が30%以上70%以下となる領域に設けられている。
なお、本実施例2では、2列の凹溝36の一方又は両方を、ガラス平行部31に車幅方向に亘って間欠的に設けることも可能であり、また、2列の凹溝36のうちの一方を、ガラス平行部31の車幅方向の全体に設けずに、車幅方向におけるガラス平行部31の一部に部分的に設けることも可能である。更に、2列の凹溝36のうちの一方をガラス平行部31の裏面に設けるとともに、他方をガラス平行部31の表面(外面)に設けることも可能である。
このような2列の凹溝36がガラス平行部31に設けられた本実施例2のカウルトップカバー10aによれば、フロントガラス3に物体9が衝突してフロントガラス3が変形しながら下方に移動する際に、ガラス平行部31の凹溝36(脆弱部)にてガラス平行部31を、前述の実施例1の場合よりも容易に且つ安定して変形(又は破断)させることができる。このため、物体9の衝突による衝撃荷重をフロントガラスの変形により効果的に、またより安定して吸収することができる。
図6は、本実施例3に係るカウルトップカバーの要部を示す拡大断面図である。
本実施例3のカウルトップカバー10bは、カバー本体部40と、カバー本体部40の後端部に配される係止爪部11と、カバー本体部40の前端部に配される前方縦壁部12と、前方縦壁部12から前方に延出する上方延出部13及び下方延出部14とを有しており、また、カバー本体部40は、嵌合部材7を介してフロントガラス3に連続するように配されるガラス平行部41を有する。
このガラス平行部41の裏面には、ガラス平行部41の肉厚を減少させるように車幅方向に亘って凹設された凹溝46が脆弱部とし配されている。この場合、凹溝46は、開口側に長辺を有する略台形状の横断面を有して、ガラス平行部41の車幅方向の全体に連続的に配されており、その凹溝46の溝深さは、ガラス平行部41の肉厚の1/2以上に設定されている。
また、凹溝46は、ガラス平行部41の前端縁と後端縁との間の間隔に対して、ガラス平行部41の後端縁からの距離が30%以上70%以下となる領域に設けられている。特に本実施例3の凹溝46は、フロントガラス3の前端縁との間に一定の間隔を設けてフロントガラス3から離間した位置に、フロントガラス3の前端縁に沿って湾曲して配されている。
このような凹溝46がガラス平行部41に設けられた本実施例3のカウルトップカバー10bによっても、前述の実施例1の場合と同様に、フロントガラス3に物体9が衝突し
てフロントガラス3が変形しながら下方に移動する際に、ガラス平行部41の凹溝46(脆弱部)にてガラス平行部41を安定して変形(又は破断)させることができるため、物体9の衝突による衝撃荷重をフロントガラス3の変形により効果的に吸収することができる。
なお、カウルトップカバーのガラス平行部に脆弱部として設けられる凹溝の断面形状および配置としては、実施例1又は2のように略半円状の凹溝を1列又は2列で設けることや、実施例3のように略台形状の凹溝を1列で設けることが好ましい態様として挙げられる。
しかし、本発明においては、通常使用される状態では変形も破断も生じることなく、且つ、カウルトップカバーが所定の大きさ以上の荷重を受けた際に変形又は破断が生じる機能(以下、「脆弱部の機能」という)を果たすものであれば、脆弱部として、各種の断面形状の凹溝、又はガラス平行部の肉厚を部分的に薄くした薄肉部をガラス平行部に様々な態様で設けるようなその他の構造を採用することもできる。
例えば、ガラス平行部の脆弱部として、略半円状の凹溝を3列以上で設けることや、前後方向における溝幅が広い略矩形状又は略台形状の凹溝を2列以上で設けることが可能であり、また、溝幅が車幅方向において変化するような凹溝を1列又は複数列で設けても良い。
また、脆弱部となる凹溝を複数列で設ける場合には、これらの複数列の凹溝が互いに平行に配されることが好ましいが、車幅方向全体に亘って複数列で配される必要はなく、例えば凹溝が複数列で配される部分と凹溝が1列で配される部分とが車幅方向に混在していても良いし、また、2列の凹溝が交互に配されるように各列の凹溝がそれぞれ間欠的に設けられていても良い。
さらに、前述の実施例1〜3においては、脆弱部を構成する凹溝が、ガラス平行部の車幅方向の全体に設けられているが、本発明では、脆弱部を構成する凹溝をガラス平行部の車幅方向の一部の領域にのみ設けることも可能である。この場合、凹溝は、上述の脆弱部の機能を有効に果たすために、ガラス平行部の車幅方向の50%以上の領域に、好ましくは70%以上の領域に連続的に又は間欠的に設けられていることが好ましい。
1 自動車
2 車体パネル
3 フロントガラス
4 ボンネットフード
4a レインフォースメント
5 ワイパー
7 嵌合部材
7a 介在部
7b 嵌着部
7c ガラス固着部
8 シール部材
9 物体
10 カウルトップカバー
10a,10b カウルトップカバー
11 係止爪部
12 前方縦壁部
13 上方延出部
14 下方延出部
14a 屈曲部
20 カバー本体部
21 ガラス平行部
22 上り傾斜部
23 下り傾斜部
24 第1屈曲部
25 第2屈曲部
26 凹溝(脆弱部)
30 カバー本体部
31 ガラス平行部
36 凹溝(脆弱部)
40 カバー本体部
41 ガラス平行部
46 凹溝(脆弱部)

Claims (6)

  1. 自動車のフロントガラスとボンネットフードとの間に配されるカウル部を被覆するカバー本体部と、前記カバー本体部における車長方向の後端部に配され、前記フロントガラスの前端部に嵌合部材を介して接続される係止爪部と、前記カバー本体部から前方に延設され、前記ボンネットフードとの間を封止するシール部材を固定する固定部とを有し、前記カバー本体部の後端部に、前記フロントガラスの延長線に沿うように前記フロントガラスと略平行に配され、前記フロントガラスのガラス面と面一の外面を備えるガラス平行部を有するカウルトップカバーにおいて、
    前記ガラス平行部に、当該ガラス平行部の肉厚が減少した脆弱部が車幅方向に亘って配され、
    前記脆弱部は、前記カバー本体部が所定の大きさ以上の荷重を受けたときに変形又は破断可能に構成されてなる、
    ことを特徴とするカウルトップカバー。
  2. 前記脆弱部は、前記フロントガラスの前端縁に沿って湾曲して配されてなる請求項1記載のカウルトップカバー。
  3. 前記脆弱部は、前記ガラス平行部における前後端縁間の間隔に対し、前記後端縁からの距離が30%以上70%以下となる領域に配されてなる請求項1又は2記載のカウルトップカバー。
  4. 前記脆弱部と前記フロントガラスの前端縁との間に一定の間隔が車幅方向に亘って設けられてなる請求項1〜3のいずれかに記載のカウルトップカバー。
  5. 前記脆弱部は、前記ガラス平行部の車幅方向の全体に連続的に又は間欠的に配されてなる請求項1〜4のいずれかに記載のカウルトップカバー。
  6. 前記脆弱部は、前記ガラス平行部の裏面に凹設された凹溝により構成されてなる請求項1〜5のいずれかに記載のカウルトップカバー。
JP2013200896A 2013-09-27 2013-09-27 カウルトップカバー Pending JP2015067015A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013200896A JP2015067015A (ja) 2013-09-27 2013-09-27 カウルトップカバー
CN201410505599.4A CN104512228A (zh) 2013-09-27 2014-09-26 前围上盖板
US14/497,683 US9381948B2 (en) 2013-09-27 2014-09-26 Cowl top cover
GB1417084.9A GB2520606B (en) 2013-09-27 2014-09-26 Cowl top cover

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013200896A JP2015067015A (ja) 2013-09-27 2013-09-27 カウルトップカバー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015067015A true JP2015067015A (ja) 2015-04-13

Family

ID=52739380

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013200896A Pending JP2015067015A (ja) 2013-09-27 2013-09-27 カウルトップカバー

Country Status (4)

Country Link
US (1) US9381948B2 (ja)
JP (1) JP2015067015A (ja)
CN (1) CN104512228A (ja)
GB (1) GB2520606B (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6202743B2 (ja) * 2014-01-10 2017-09-27 日本プラスト株式会社 カウルトップカバー
JP2015137051A (ja) * 2014-01-23 2015-07-30 トヨタ自動車株式会社 カウルルーバの係止構造
JP6128277B2 (ja) * 2014-04-03 2017-05-17 トヨタ自動車株式会社 車両用カウル構造
US9996216B2 (en) * 2015-06-25 2018-06-12 medCPU, Ltd. Smart display data capturing platform for record systems
JP6514658B2 (ja) * 2016-03-31 2019-05-15 森六テクノロジー株式会社 カウルトップガーニッシュ
US10618455B2 (en) * 2016-12-30 2020-04-14 Valeo North America, Inc. Tunable impact feature in automotive lamps
JP7378296B2 (ja) * 2017-04-28 2023-11-13 Agc株式会社 カウルルーバとモール付きウインドシールドとの連接構造
US11021126B1 (en) * 2017-06-30 2021-06-01 Apple Inc. Windshield area intrusion control
JP2019025981A (ja) * 2017-07-27 2019-02-21 イスズモータースカンパニー(タイランド)リミテッド 車両の前部構造
JP7275644B2 (ja) * 2019-02-26 2023-05-18 トヨタ自動車株式会社 ヘッドアップディスプレイ装置
JP7183865B2 (ja) 2019-02-26 2022-12-06 トヨタ自動車株式会社 ヘッドアップディスプレイ装置及びヘッドアップディスプレイ装置の取付構造
USD1015961S1 (en) * 2022-04-14 2024-02-27 Zhejiang ZEEKR Automobile Research & DevCo., Ltd. Air grille for cowl of a vehicle

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2917585B2 (ja) * 1991-07-03 1999-07-12 日産自動車株式会社 自動車のカウルボックス
KR20010057991A (ko) * 1999-12-23 2001-07-05 이계안 자동차의 윈드 실드 글래스 하단 지지구조
DE20008555U1 (de) 2000-05-12 2000-08-17 Elkamet Kunststofftechnik Gmbh Abdichtungs-Anordnung für Fahrzeugscheiben
JP4415692B2 (ja) * 2004-02-13 2010-02-17 日産自動車株式会社 車両のカウル構造
JP4457909B2 (ja) * 2005-02-10 2010-04-28 トヨタ自動車株式会社 カウルルーバ
JP4425161B2 (ja) * 2005-02-22 2010-03-03 日本プラスト株式会社 カウルトップカバー
JP2011051450A (ja) 2009-09-01 2011-03-17 Nippon Plast Co Ltd 自動車用カウル構造
GB2473135B (en) * 2009-09-01 2012-08-08 Nihon Plast Co Ltd A cowl-top cover
JP4924739B2 (ja) * 2010-05-11 2012-04-25 日産自動車株式会社 自動車の車体構造
GB2506731B (en) * 2011-08-01 2014-10-29 Nihon Plast Co Ltd Structure of mounting cowl-top cover
JP6143530B2 (ja) * 2013-04-25 2017-06-07 日本プラスト株式会社 カウルトップカバー

Also Published As

Publication number Publication date
GB201417084D0 (en) 2014-11-12
US9381948B2 (en) 2016-07-05
CN104512228A (zh) 2015-04-15
GB2520606A (en) 2015-05-27
GB2520606B (en) 2016-04-06
US20150091331A1 (en) 2015-04-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2015067015A (ja) カウルトップカバー
US8602487B2 (en) Vehicle front structure and method of mounting hinge cover on vehicle
JP6350482B2 (ja) 自動車のデフレクタ構造
JP6143530B2 (ja) カウルトップカバー
JP5916065B2 (ja) カウルカバー装置
JP2010159010A (ja) 車両用カウルルーバ
JP2011031701A (ja) 車両のカウル部構造
JP7086194B2 (ja) ピラーアウターガーニッシュの取付構造
JP2006248405A (ja) 車体前部構造
JP2015116937A (ja) カウルトップカバー
JP4820476B2 (ja) カウルトップカバー
JP4776662B2 (ja) カウルルーバー
JP2008247223A (ja) 自動車のカウル構造
JP4781900B2 (ja) カウルトップカバー
JP5652216B2 (ja) 車両のカウル部構造
JP2010221870A (ja) ドアウエザストリップの取付構造
JP5222245B2 (ja) 自動車のフードシール構造
US10654526B2 (en) Vehicle body structure
US20210347236A1 (en) Vehicle roof device
JP4826958B2 (ja) 自動車のカウルボックス構造
JP5064148B2 (ja) 自動車のカウル構造
JP5717417B2 (ja) カウルトップカバー
JP2020179704A (ja) 車体前部構造
JP2009286322A (ja) カウルルーバ
JP5545537B2 (ja) カバー部材