JP6275967B2 - 車両の車体前部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、フロントウィンドガラスの前下端縁部に沿って延びる樹脂製のカウルルーバを備えた車両の車体前部構造に関するものである。
上記車両の車体前部構造には、従来、下記特許文献1に示されるものがある。この公報のものによれば、車両の車体前部構造は、車体の幅方向に延びるフロントカウルと、このフロントカウル側から後上方に向かって延び車体内部の車室の前面を形成するフロントウィンドガラスと、このフロントウィンドガラスの前下端縁部に沿って延び、上下方向に貫通する貫通孔を有する樹脂製のカウルルーバと、このカウルルーバの上面に設置され、電力の供給により発熱する発熱体とを備えている。
ここで、降雪状態での車両の走行時には、上記フロントウィンドガラスの外面に降りかかった雪は、その自重やワイパ装置のワイパブレードの下方回動による払拭動作により上記フロントウィンドガラスの外面上からカウルルーバ上に移動させられて、ここに大きく積み重ねられがちとなる。そして、このようにカウルルーバ上に大きく積み重ねられた雪は、上記フロントウィンドガラスを通しての前方視界を阻害したり、上記ワイパブレードの下方回動動作を阻害したりするおそれを生じる。そこで、上記発熱体の発熱により、上記カウルルーバ上の雪が融解されて除去されるようになっている。
実開昭59−124758号公報
ところで、−20℃のような寒冷地では、上記のようにカウルルーバ上に積み重ねられた雪は、短時間で互いに凍結すると共に上記カウルルーバに強固に付着することとなって、このカウルルーバ上に凍結雪が形成されがちとなる。
このため、前記従来の技術における発熱体により上記凍結雪を融解させようとすると、この発熱体には大きい電力を消費する大きい容量のものが要求される。よって、その分、車両の生産コストが極めて高価になるおそれが生じる。
そこで、従来では、上記のような寒冷地において、カウルルーバ上に凍結雪が形成された場合には、乗員は車両を一旦停止させるなどして降車し、上記カウルルーバに対し叩くなどの外力を与え、このようにして、カウルルーバから凍結雪を剥離、除去する作業が行われる。
しかしながら、車両の種類によっては、上記カウルルーバの幅寸法が狭い場合があり、この場合には、凍結雪を効果的に剥離、除去するための外力をカウルルーバに対し容易には与え難い場合がある。また、カウルルーバから凍結雪を剥離、除去する場合に、このカウルルーバに効果的に外力を与える上で、このカウルルーバには、より適した部位が存在するが、この部位を車体の外部から見出すことは容易でない。よって、上記カウルルーバ上からの凍結雪の剥離、除去作業は煩雑なものとなっている。
本発明は、上記のような事情に注目してなされたもので、本発明の目的は、車両の生産コストが高価になることを抑制しつつ、カウルルーバ上に形成された凍結雪を、このカウルルーバ上から容易に剥離、除去できるようにすることである。
請求項1の発明は、車体2の幅方向に延びるフロントカウル8と、このフロントカウル8側から後上方に向かって延び、車体2内部の車室3の前面を形成するフロントウィンドガラス10と、このフロントウィンドガラス10の前下端縁部に沿って延び、上下方向に貫通する貫通孔31を有する樹脂製のカウルルーバ19とを備えた車両の車体前部構造において、
上記フロントウィンドガラス10の前下端縁部よりも車体2の前方側における上記カウルルーバ19の部分に上方に向かって突出するボス部37を一体的に形成し、上記カウルルーバ19に、複数の上記貫通孔31が隣接して配置されたフレームを一体的に形成し、上記ボス部37に連接するよう複数の上記貫通孔31を配置したことを特徴とする車両の車体前部構造である。
請求項2の発明は、上記カウルルーバ19に形成された格子状フレーム33における複数の通気孔34を上記貫通孔31とし、上記ボス部37に上記格子状フレーム33を一体的に結合し、
上記フロントウィンドガラス10の前面に向かってウォッシャ液44を噴射可能とする噴射ノズル45を上記ボス部37に取り付けたことを特徴とする請求項1に記載の車両の車体前部構造である。
なお、この項において、上記各用語に付記した符号や図面番号は、本発明の技術的範囲を後述の「実施例」の項や図面の内容に限定解釈するものではない。
本発明による効果は、次の如くである。
請求項1の発明は、車体の幅方向に延びるフロントカウルと、このフロントカウル側から後上方に向かって延び、車体内部の車室の前面を形成するフロントウィンドガラスと、このフロントウィンドガラスの前下端縁部に沿って延び、上下方向に貫通する貫通孔を有する樹脂製のカウルルーバとを備えた車両の車体前部構造において、
上記フロントウィンドガラスの前下端縁部よりも車体の前方側における上記カウルルーバの部分に上方に向かって突出するボス部を一体的に形成し、上記カウルルーバに、複数の上記貫通孔が隣接して配置されたフレームを一体的に形成し、上記ボス部に連接するよう複数の上記貫通孔を配置している。
このため、上記ボス部は、このボス部が上記カウルルーバにおいて上方に向かって突出している分、車体の外部から見出し易く、かつ、操作し易いものとなる。よって、上記ボス部に対して押す、叩く、捻るなどの外力を与えることは容易にできる。しかも、上記ボス部に隣接するよう上記カウルルーバに貫通孔を形成したため、上記カウルルーバにおいて上記ボス部に隣接する貫通孔の周辺部分の剛性は適度に低くさせることができる。よって、上記のようにボス部に外力を与えて、このボス部を弾性的に変位させれば、これに連動して、このボス部に隣接する貫通孔の周辺部分を円滑に弾性変形させることができる。
この結果、上記カウルルーバ上の凍結雪は容易に解砕されるなどして、この凍結雪は上記カウルルーバ上から容易に剥離、除去可能とされる。
そして、上記したカウルルーバ上からの凍結雪の剥離、除去には、従来の技術にて説明の大きい電力を消費する発熱体のようなものは無くて足りる。よって、車両の生産コストが高価になることを抑制しつつ、カウルルーバ上から凍結雪を容易に剥離、除去できる。
請求項2の発明は、上記カウルルーバに形成された格子状フレームにおける複数の通気孔を上記貫通孔とし、上記ボス部に上記格子状フレームを一体的に結合している。
このため、上記カウルルーバに通常形成される格子状フレームにおける各通気孔を上記貫通孔に利用したことから、その分、車両の生産コストが高価になることを更に抑制しつつ、カウルルーバ上から凍結雪を容易に剥離、除去できる。
また、上記したように、ボス部に格子状フレームを一体的に結合したため、前記したようにカウルルーバ上から凍結雪を剥離、除去しようとして上記ボス部に外力を与えて弾性的に変位させた場合には、上記格子状フレームの各部は、上記ボス部の変位に直接連動してそれぞれより確実に弾性変形し、上記凍結雪の各部を効果的に解砕させる。よって、上記カウルルーバ上からの凍結雪の剥離、除去が更に容易にできる。
また、上記フロントウィンドガラスの前面に向かってウォッシャ液を噴射可能とする噴射ノズルを上記ボス部に取り付けている。
このため、上記フロントウィンドガラスに対し通常設けられる噴射ノズルの取り付け座を上記ボス部に兼用させたことから、その分、車両の生産コストが高価になることを、より確実に抑制しつつ、カウルルーバ上から凍結雪を容易に剥離、除去できる。
実施例1を示し、図3の部分拡大断面図である。 実施例1を示し、車体の部分平面図である。 実施例1を示し、図2のI-I線矢視拡大断面図である。 実施例1を示し、図1で示したものの斜視図である。 実施例2を示し、図4に相当する図である。
本発明の車両の車体前部構造に関し、車両の生産コストが高価になることを抑制しつつ、カウルルーバ上に形成された凍結雪をこのカウルルーバ上から容易に剥離、除去できるようにする、という目的を実現するため、本発明を実施するための形態は、次の如くである。
即ち、車両の車体前部構造は、車体の幅方向に延びるフロントカウルと、このフロントカウル側から後上方に向かって延び、車体内部の車室の前面を形成するフロントウィンドガラスと、このフロントウィンドガラスの前下端縁部に沿って延び、上下方向に貫通する貫通孔を有する樹脂製のカウルルーバとを備える。上記フロントウィンドガラスの前下端縁部よりも車体の前方側における上記カウルルーバの部分に上方に向かって突出するボス部が形成される。このボス部に隣接するよう上記貫通孔が配置される。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例1を添付の図1〜4に従って説明する。
図1〜4において、符号1は、自動車で例示される車両であり、矢印Frは、この車両1の進行方向の前方を示している。また、下記する左右とは、上記前方に向かっての車両1の車体2の幅方向をいうものとする。
上記車体2の前後方向の中途部の内部が車室3とされ、車体2の前部の内部が走行駆動用エンジン(不図示)を内有するエンジンルーム4とされる。
上記車体2は、この車体2の前後方向における中途部で上下方向に延び、この車体2の中途部の側部の骨格部材を構成する板金製の左右フロントピラー7,7と、車体2の幅方向に長く延び、上記各フロントピラー7の長手方向の中途部に両端支持され、車体2の骨格部材を構成するフロントカウル8と、このフロントカウル8から下方に延出し、上記各フロントピラー7の下部に両端支持されて車室3の下部とエンジンルーム4とを仕切るダッシュパネル9と、上記各フロントピラー7の上部とフロントカウル8とで囲まれた空間を閉じるフロントウィンドガラス10とを備える。
上記フロントカウル8は、上下方向で互いに対面する板金製のアウタ、インナカウルパネル13,14を有している。これら両パネル13,14の各後端縁部はスポット溶接S1により互いに結合され、インナカウルパネル14の下端部とダッシュパネル9の上端縁部とはスポット溶接S2により互いに結合される。上記両パネル13,14の間の空間15は前方に向かって開口している。上記アウタカウルパネル13の前端縁部の外面に上記フロントウィンドガラス10の前下端縁部が接合される。
上記車体2は、上記フロントウィンドガラス10の前下端縁部の前側に隣接し、この前下端縁部に沿って車体2の幅方向に延びる樹脂製のカウルルーバ19と、このカウルルーバ19の前方に形成される上記エンジンルーム4の上端開口をその上方から開閉可能に閉じるフード20と、上記カウルルーバ19の前端縁部とフード20の後端縁部との間に介設される弾性変形可能なシール材21とを備えている。
上記カウルルーバ19は、上下方向で対面するアウタ、インナルーバパネル24,25を有している。これら両パネル24,25の各前端縁部は連結具27により互いに連結される。上記アウタルーバパネル24の後端縁部は、上記アウタカウルパネル13の前端縁部に他の連結具28により連結されると共に上記フロントウィンドガラス10の前下端縁部の外面に接合される。また、上記インナルーバパネル25の後端縁部は上記フロントカウル8のインナカウルパネル14の前端縁部に結合される。
上記アウタルーバパネル24は、車体2の側面視(図1,3)で、その長手方向の各部断面がそれぞれ全体としてU字形状とされる。車体2の幅方向における上記アウタルーバパネル24の左側部の前部に上下方向に貫通する貫通孔31が形成される。なお、この貫通孔31は、上記アウタルーバパネル24の右側部の前部にも形成してもよい。
上記カウルルーバ19には格子状フレーム33が一体的に形成され、この格子状フレーム33において碁盤目状に配置された複数の通気孔34が上記貫通孔31とされる。これら貫通孔31(通気孔34)はそれぞれ互いに同形同大の矩形状とされる。なお、上記貫通孔31は排水孔としても利用される。
上記フロントウィンドガラス10の前下端縁部よりも車体2の前方側における上記カウルルーバ19のアウタルーバパネル24の前部がわ部分に、上方に向かって突出する左右一対のボス部37,37が形成される。これら各ボス部37は、上記アウタルーバパネル24の前部がわ部分が上方に向かって膨出することによりこのアウタルーバパネル24に一体的に形成される。また、上記ボス部37の突出端部(上端部)は前記フード20の後端縁部の後方近傍で、このフード20の後端縁部よりも上方に位置している。
上記左右ボス部37,37のうち、左側のボス部37は上記貫通孔31群に隣接するよう配置される。また、上記ボス部37に上記格子状フレーム33が一体的に結合される。
降雨時や降雪時に、上記フロントウィンドガラス10の外面に付着する雨水や雪を払拭するワイパ装置40が設けられる。このワイパ装置40は、一端部が上記カウルルーバ19のアウタルーバパネル24の後部に枢支具41により枢支され、この枢支具41を中心として他端部がわが上記フロントウィンドガラス10の外面を摺動するよう上、下方回動A,Bする左右一対のワイパブレード42,42と、これら各ワイパブレード42を上、下方回動A,Bさせるよう駆動する不図示のワイパ電動機と、上記各ボス部37の突出端部にそれぞれ取り付けられ、上記フロントウィンドガラス10の外面に向かってウォッシャ液44を噴射可能とする左右一対の噴射ノズル45,45とを有している。
ところで、降雪状態での車両1の走行時には、上記フロントウィンドガラス10の外面に降りかかった雪Cは、その自重やワイパ装置40における各ワイパブレード42の下方回動Bによる払拭動作により上記カウルルーバ19上に大きく積み重ねられがちとなる。また、特に寒冷地では、上記カウルルーバ19上に積み重ねられた雪は短時間で互いに凍結すると共に上記カウルルーバ19に強固に付着することとなって、このカウルルーバ19上に凍結雪Dが形成されがちとなる。そして、この場合には、この凍結雪Dを上記カウルルーバ19から剥離、除去する作業を行うことが必要とされる。
この場合、前記したように、フロントウィンドガラス10の前下端縁部よりも車体2の前方側における上記カウルルーバ19の部分に上方に向かって突出するボス部37を形成し、このボス部37に隣接するよう上記貫通孔31を配置している。
このため、上記ボス部37は、このボス部37が上記カウルルーバ19において上方に向かって突出している分、車体2の外部から見出し易く、かつ、操作し易いものとなる。よって、上記ボス部37に対して押す、叩く、捻るなどの外力を与えることは容易にできる。
しかも、上記ボス部37に隣接するよう上記カウルルーバ19に貫通孔31を形成したため、上記カウルルーバ19において上記ボス部37に隣接する貫通孔31の周辺部分の剛性は適度に低くさせることができる。よって、上記のようにボス部37に外力を与えて、このボス部37を、例えば、図1中一点鎖線で示すように傾くよう弾性的に変位させれば、これに連動して、このボス部37に隣接する貫通孔31の周辺部分を円滑に弾性変形させることができる。
この結果、上記カウルルーバ19上の凍結雪Dは容易に解砕されるなどして、この凍結雪Dは上記カウルルーバ19上から容易に剥離、除去可能とされる。
そして、上記したカウルルーバ19上からの凍結雪Dの剥離、除去には、従来の技術にて説明の大きい電力を消費する発熱体のようなものは無くて足りる。よって、車両1の生産コストが高価になることを抑制しつつ、カウルルーバ19上から凍結雪Dを容易に剥離、除去できる。
また、上記ボス部37の突出端部は上記カウルルーバ19のアウタルーバパネル24の前端縁部や上記フード20の後端縁部よりも上方に位置している。
このため、断面がU字形状の上記アウタルーバパネル24の上面の凹部内に一杯に凍結雪Dが形成されたとしても、上記アウタルーバパネル24の突出端部は上記凍結雪Dや上記フード20の後端縁部の各上面から上方に突出する。よって、上記ボス部37を車体2の外部から見出すことや、このボス部37に対し外力を与えることは、上記凍結雪Dやフード20に邪魔されることなく容易にできることから、上記カウルルーバ19上からの凍結雪Dの剥離、除去は更に容易にできる。
また、上記カウルルーバ19上から凍結雪Dを剥離、除去する場合に、上記左右ボス部37,37をそれぞれ把持してこれらに対し車体2の前後方向で互いに逆の外力を与え、これにより、上記カウルルーバ19を全体的に弾性的に捻り変形させるようにしてもよい。
また、前記したように、カウルルーバ19に形成された格子状フレーム33における複数の通気孔34を上記貫通孔31とし、上記ボス部37に上記格子状フレーム33を一体的に結合している。
このため、上記カウルルーバ19に通常形成される格子状フレーム33における各通気孔34を上記貫通孔31に利用したことから、その分、車両1の生産コストが高価になることを更に抑制しつつ、カウルルーバ19上から凍結雪Dを容易に剥離、除去できる。
また、上記したように、ボス部37に格子状フレーム33を一体的に結合したため、前記したようにカウルルーバ19上から凍結雪Dを剥離、除去しようとして上記ボス部37に外力を与えて弾性的に変位させた場合には、上記格子状フレーム33の各部は、上記ボス部37の変位に直接連動して、それぞれより確実に弾性変形し、上記凍結雪Dの各部を上記カウルルーバ19上から効果的に剥離させる。よって、上記カウルルーバ19上からの凍結雪Dの剥離、除去が更に容易にできる。
また、上記フロントウィンドガラス10の前面に向かってウォッシャ液44を噴射可能とする噴射ノズル45を上記ボス部37に取り付けている。
このため、上記フロントウィンドガラス10に対し通常ワイパ装置40が設けられるが、このワイパ装置40のウォッシャ液44噴射用の噴射ノズル45の取り付け座を上記ボス部37に兼用させたことから、その分、車両1の生産コストが高価になることを、より確実に抑制しつつ、カウルルーバ19上から凍結雪Dを容易に剥離、除去できる。
なお、上記ボス部37は、上記カウルルーバ19上から凍結雪Dを剥離、除去する上で、外力を与えるに適した部分である。そこで、上記ボス部37の上部側面に、外力が与えられるに適した部分であることを示すため、「PUSH」、「氷」等の注記48が設定される。
以下の図5は、実施例2を示している。この実施例2は、前記実施例1と構成、作用効果において多くの点で共通している。そこで、これら共通するものについては、図面に共通の符号を付してその重複した説明を省略し、異なる点につき主に説明する。また、これら実施例における各部分の構成を、本発明の目的、作用効果に照らして種々組み合せてもよい。
本発明をより詳細に説明するために、その実施例2を添付の図5に従って説明する。
図5において、上記格子状フレーム33は、車体2の幅方向に延びると共に幅方向が上下方向に延び、車体2の前後方向で複数本設けられる横向きフレーム材33aと、これら各横向きフレーム材33aに交差するよう車体2の前後方向に延びると共に幅方向が上下方向に延び、車体2の幅方向で複数本設けられる縦向きフレーム材33bとを有し、これら横向き、縦向きフレーム材33a,33bは互いに一体的に形成される。また、上記格子状フレーム33の横向き、縦向きフレーム材33a,33bは、それぞれカウルルーバ19の上面の一般面よりも上方に突設されている。
上記構成によれば、上記格子状フレーム33は、上記横向き、縦向きフレーム材33a,33bを有したことにより、特にその上方からの外力に対する剛性が向上し、上記各通気孔34を形成したことによる剛性の低下が補填される。
一方、前記したようにカウルルーバ19上から凍結雪Dを剥離、除去しようとして上記ボス部37に外力を与えて弾性的に変位させた場合には、上記格子状フレーム33を構成して上記カウルルーバ19の上面の一般面よりも上方に突設されている横向き、縦向きフレーム材33a,33bの各部は、上記ボス部37の変位に直接連動して、それぞれより確実に弾性変形し、上記凍結雪Dの各部を効果的に解砕させる。よって、上記カウルルーバ19上からの凍結雪Dの剥離、除去が更に容易にできる。
1 車両
2 車体
3 車室
4 エンジンルーム
8 フロントカウル
10 フロントウィンドガラス
19 カウルルーバ
20 フード
21 シール材
24 アウタルーバパネル
25 インナルーバパネル
31 貫通孔
33 格子状フレーム
33a 横向きフレーム材
33b 縦向きフレーム材
34 通気孔
37 ボス部
40 ワイパ装置
41 枢支具
42 ワイパブレード
44 ウォッシャ液
45 噴射ノズル
A 上方回動
B 下方回動
C 雪
D 凍結雪

Claims (2)

  1. 車体の幅方向に延びるフロントカウルと、このフロントカウル側から後上方に向かって延び、車体内部の車室の前面を形成するフロントウィンドガラスと、このフロントウィンドガラスの前下端縁部に沿って延び、上下方向に貫通する貫通孔を有する樹脂製のカウルルーバとを備えた車両の車体前部構造において、
    上記フロントウィンドガラスの前下端縁部よりも車体の前方側における上記カウルルーバの部分に上方に向かって突出するボス部を一体的に形成し、
    上記カウルルーバに、複数の上記貫通孔が隣接して配置されたフレームを一体的に形成し、
    上記ボス部に連接するよう複数の上記貫通孔を配置したことを特徴とする車両の車体前部構造。
  2. 上記カウルルーバに形成された格子状フレームにおける複数の通気孔を上記貫通孔とし、上記ボス部に上記格子状フレームを一体的に結合し、
    上記フロントウィンドガラスの前面に向かってウォッシャ液を噴射可能とする噴射ノズルを上記ボス部に取り付けたことを特徴とする請求項1に記載の車両の車体前部構造。
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