JP4354332B2 - 車両のカウルルーバ - Google Patents

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本発明は、車両のカウルルーバに係り、詳しくはカウルルーバに覆われた部分のメンテナンスを容易にすることができる車両のカウルルーバに関する。
車両のカウルルーバは、車両のフードとフロントガラス下部との間に設けられ、ワイパモータ等を覆って意匠性を高めるとともに、車室内へ外気を導入する導入口を備えている。また、カウルルーバは、フードとカウルの隙間から雨水等がエンジンルーム内に侵入するのを防止する役割も果たしている。
近年の車両においては、車室内の空間を広くすることが求められている。車両の大きさを変えずに車室内の空間を広くすると、エンジンルーム内でエンジンやバッテリ等が密な状態で配置されるようになる。また、カウルルーバもエンジンやサスペンションと近接する状態となり、一部の車両においてはカウルルーバがフロントサスペンションやバッテリあるいはブレーキ液リザーバタンクの注入口の上方に配設されるようになっている。その結果、カウルルーバがフロントサスペンション等の上方に配設された車両においては、交換等のフロントサスペンションのメンテナンス、ブレーキ液の補充あるいはバッテリ交換等の作業を行う際に、カウルルーバを車両から取り外す必要があった。カウルルーバの車両からの取り外しは、作業時間の増大及び作業コストの上昇を引き起こすという問題があった。
フロントサスペンションのメンテナンスを簡単に行うため、カウルルーバのフロントサスペンションの上方となる位置に開口部を設け、該開口部を被覆するとともにフロントサスペンションのメンテナンス時に該開口部を露出できる蓋体を有するカウルルーバが提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、ブレーキ液の注入口と対応する部分でカウルルーバを切り欠くようにしてサービス用蓋を形成したものも実施されている。
特開2003−276642号公報(明細書の段落[0007]、図1,3)
ところが、フードとカウルルーバとの隙間から雨水等がエンジンルーム内に侵入するのを防止するため、カウルルーバには、その前側に溝と、フードシールとが車幅方向に延びるように設けられている。従って、カウルルーバの途中を切り欠いて、サービス用蓋を設けた構成では、前記溝及びフードシールが蓋の部分で切断されて隙間が形成される。その結果、雨水等がエンジンルーム内に侵入したり、エンジンルーム(エンジンコンパートメント)内の空気が室内に侵入したりするという問題がある。また、別の作業、例えば、バッテリ交換の作業性を高めるため、バッテリと対応する箇所にも蓋部を設けると、前記溝及びフードシールが切断される箇所が増えて、前記問題がより顕著になる。
また、特許文献1のようにフロントサスペンションのメンテナンスのみを目的とした場合は、カウルルーバの開口部がカウルルーバの車幅方向の両端部となるため、カウルルーバの両端部における車両前後方向の長さを長くすることにより、前記開口部が溝やフードシールを切断しないように設けることは可能であるが、カウルルーバが大型となる。
本発明は、前記の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、カウルルーバ全体を取り外すのに比較して、取り外し作業が容易で、カウルルーバの溝及びフードシールを切断せずに、各種の作業を容易に行うことが可能なカウルルーバを提供することにある。
前記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、車両のフードとフロントガラス下部との間において、車両の幅方向に延びるように配設されるカウルルーバである。そして、ワイパの駆動部を覆う状態で前記フロントガラスの下縁に沿って車幅方向に延びる後ルーバ部と、前記後ルーバ部の前側に配置される前ルーバ部とに分割されている。前記前ルーバ部は、車幅方向に沿って延びる溝と、フードシールとが全長に亘って延びるように設けられ、後側が前記後ルーバ部に重なる状態で取り外し可能に支持される。
この発明では、カウルルーバは、前ルーバ部と後ルーバ部とに分割され、前ルーバ部が取り外し可能に支持される。従って、従来のカウルルーバ全体を取り外す構成に比較して、前ルーバ部の取り外し作業が簡単になる。そして、前ルーバ部を取り外すことにより、エンジンルーム後部寄りの部分の上方が開放され、フロントサスペンションのメンテナンスが容易になる。前ルーバ部には車幅方向全長に亘って延びるように溝及びフードシールが存在するため、カウルルーバの一部を切り欠くようにして蓋を形成した場合と異なり、溝やフードシールが途中で切断されない。その結果、雨水や洗車時の水等がエンジンルーム内に侵入したり、エンジンルーム内の熱い空気が溝やフードシールの隙間からエンジンルーム外に放出されてカウルルーバに形成された外気導入口から車室内に侵入したりするのを防止することができる。
請求項に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記後ルーバ部は、一対のルーバ部材が車幅方向に沿って延びるように連結されて構成されている。従って、この発明では、後ルーバ部が分割されていない構成に比較して、車体への組み付け作業が容易になるとともに、後ルーバ部を製造する際の金型を小さくできる。
本発明によれば、カウルルーバ全体を取り外すのに比較して、取り外し作業が容易で、カウルルーバの溝及びフードシールを切断せずに、各種の作業を容易に行うことを可能にすることができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図5に従って説明する。図1はカウルルーバの模式分解斜視図、図2(a)は後ルーバの連結部付近における模式断面図、(b)はワイパピボット用の孔の部分における(図1のB−B線における)模式断面図である。図3はブレーキ液リザーバタンクと対応する部分における(図1のC−C線における)模式断面図、図4はバッテリと対応する部分における(図1のD−D線における)模式断面図、図5はワイパ駆動部と対応する部分における(図1のE−E線における)模式断面図である。
図1に示すように、カウルルーバ11は、後ルーバ部12と前ルーバ部13とを備えている。後ルーバ部12及び前ルーバ部13は、樹脂を射出成形することにより構成されている。この実施の形態では、樹脂材として例えば、ポリプロピレンが使用されている。後ルーバ部12は、ワイパの駆動部を覆う状態でフロントガラス14(図2〜図5に鎖線で図示)の下縁に沿って車幅方向に延びるように形成されている。後ルーバ部12は、一対の右ルーバ部材12R及び左ルーバ部材12Lが車幅方向に沿って延びるように連結されて構成されている。車両の進行方向に向かって右側に組み付けられる右ルーバ部材12Rの連結側端部にはフランジ15が形成され、フランジ15には長孔15aが形成されている。左ルーバ部材12Lの連結側端部には、右ルーバ部材12Rの長孔15aに挿通されるピン15bが突設され、ピン15bが長孔15aに挿入されることにより右ルーバ部材12Rと左ルーバ部材12Lとが連結される。そして、後ルーバ部12の車幅方向両端に、車体に組み付ける際のボルト挿通孔16aを備えたフランジ16が形成されている。
後ルーバ部12は、図2〜図5に示すように、車体に組み付けられた状態において、ほぼフロントガラス14の延長線に沿って延びる上壁12aと、上壁12aの前端で屈曲されて下方へ延びる前壁12bとを備えている。また、後ルーバ部12は、前壁12bより前側において、車幅方向の中間部を、カウルを構成するカウルロア17で支持するための被支持部12cを備えている。即ち、後ルーバ部12は、少なくともカウル上に装備品が存在する箇所と対応する箇所、例えば、装備品の周辺又は装備品の車両方向前方にて、下部がカウルに支持される前壁12bを備えている。
図2〜図5に示すように、上壁12aの車両前後方向の長さ、前壁12bの高さ及び被支持部12cの車両前後方向の長さは、カウルロア17の形状に対応して、場所によって異なる大きさに形成されている。カウルロア17は、前ルーバ部13が取り外された状態で、各種のメンテナンス作業等を行う際の支障とならない形状に構成され、その前端位置が一定でないため、それに対応して上壁12aの車両前後方向の長さ、前壁12bの高さ及び被支持部12cの車両前後方向の長さが設定されている。被支持部12cの下面には所々に凸部12d(例えば、図2(a)に図示)が形成され、カウルロア17には凸部12dが係合する孔(図示せず)が形成されている。
後ルーバ部12は、ブレーキ液リザーバタンク27にブレーキ液容器28からブレーキ液を注入する際に、ブレーキ液容器と干渉しないように形成されている。具体的には、図3に示すように、上壁12aの車両前後方向の長さが他の箇所より短く形成されている。
右ルーバ部材12Rの上壁12aには、ワイパピボットが貫通するピボット孔18が2個形成されている。そして、図2(b)に示すように、後ルーバ部12が車体に組み付けられた状態において、ワイパピボット19の先端がピボット孔18から突出するようになっている。左ルーバ部材12Lには車室内への外気導入口20が設けられている。外気導入口20は、車幅方向に延びる1個の開口部で構成されている。
前ルーバ部13は、車幅方向両端に、車体に組み付ける際のボルト挿通孔21aを備えたフランジ21が形成されている。図2〜図5に示すように、前ルーバ部13には、前端にフードシール取付け部22が車幅方向に沿って、前ルーバ部13全長に亘って延びるように設けられている。フードシール取付け部22の後方には、溝23が車幅方向に沿って、前ルーバ部13全長に亘って延びるように設けられている。フードシール取付け部22には、車体に組み付けられた状態において、フード24と前ルーバ部13の上面との間のシールを確保するためのフードシール25が固定されている。フードシール25は、例えばゴム製でチューブ状に形成されている。
前ルーバ部13は、図2〜図5に示すように、車体に組み付けられた状態において、ワイパピボット19と対応する箇所を除いて、後ルーバ部12の上壁12aに当接する当接部13aと、当接部13aから前側斜め上方へ向かって延び、かつ途中でほぼフード24の延長線に沿って延びる上壁13bとを備えている。そして、前記フードシール取付け部22が上壁13bの前端より一段低くなり、溝23が断面ほぼ平行四辺形状となるように前ルーバ部13を構成する樹脂が射出成形されている。
図2〜図5に示すように、前ルーバ部13の上壁13bの車両前後方向の長さ、上壁13bの前端から溝23の底までの長さは、カウルロア17の形状及び後ルーバ部12の形状に対応して、場所によって異なる長さに形成されている。図1に示すように、前ルーバ部13の車両の進行方向に向かって左側には、車室内への外気導入口26が設けられている、外気導入口26は複数の孔で構成されている。
次に前記のように構成されたカウルルーバ11の作用を説明する。
カウルルーバ11を構成する後ルーバ部12を車体に組み付ける場合は、先ず右ルーバ部材12Rが組み付けられる。右ルーバ部材12Rは、被支持部12cの凸部12dがカウルロア17に形成された孔と係合する状態で位置決めされ、ボルト挿通孔16aに挿通される図示しないボルトを介して車体に固定される。次に、左ルーバ部材12Lが組み付けられる。左ルーバ部材12Lは、被支持部12cの凸部12dがカウルロア17に形成された孔と係合する状態で位置決めされ、ピン15bが右ルーバ部材12Rの長孔15aに挿通されて右ルーバ部材12Rに連結される。そして、その状態で、左ルーバ部材12Lのボルト挿通孔16aに挿通される図示しないボルトを介して左ルーバ部材12Lが車体に固定される。なお、フロントガラス14は、カウルアウタ31の上面に下縁が接着剤32により接着された状態で支持されている。そして、右ルーバ部材12R及び左ルーバ部材12Lを組み付けることにより、フロントガラス14の下端部が右ルーバ部材12R及び左ルーバ部材12Lによっても支持される。
次に前ルーバ部13が組み付けられる。前ルーバ部13の組み付けは、前ルーバ部13の下面に設けられた凸部がカウルロア17に設けられた係合孔(いずれも図示せず)と係合して位置決めされるとともに、当接部13aが後ルーバ部12の上壁12aに当接する状態で、フランジ21のボルト挿通孔21aに挿通される図示しないボルトを介して車体に固定される。即ち、前ルーバ部13は、後側が後ルーバ部12に重なる状態で取り外し可能にカウルロア17に支持される。
前ルーバ部13は、フロントサスペンションのメンテナンス、ブレーキ液の補充、バッテリの交換などの作業を行う場合には取り外される。前ルーバ部13の取外し作業は、ボルト挿通孔21aに挿通されたボルトを取り外した後、前ルーバ部13を上方へ移動させることで容易に行うことができる。
図2〜図5に示すように、カウルルーバ11が組み付けられた状態で、フード24が鎖線で示す閉鎖位置に配置されると、フード24の先端側下面がフードシール25に当接する。そして、フード24とカウルルーバ11との間のシールがカウルルーバ11の車幅方向全長に亘って確保される。また、カウルルーバ11の一部を切り欠いて蓋部を形成する構成と異なり、溝23が途中で切断されない。従って、雨水や洗車時の水が、フード24とカウルルーバ11との隙間から侵入したり、溝23の切断部の隙間から侵入したりすることが防止される。また、エンジンの駆動により熱せられたエンジンルーム内の熱い空気が、フード24とカウルルーバ11との間あるいは溝23の切断部の隙間から外部に放出され、両外気導入口26,20を経て車室内に導入されることも防止される。
図2(b)に示すように、前ルーバ部13が組み付けられた状態では、フロントサスペンションの締付け作業スペースS1が前ルーバ部13で覆われた状態になる。しかし、前ルーバ部13が取り外された状態では、フロントサスペンションの締付け作業スペースS1が開放され、後ルーバ部12を取り外すことなく、フロントサスペンションの締付け作業を行うことができる。
図3に示すように、前ルーバ部13が組み付けられた状態では、ブレーキ液リザーバタンク27の上方が前ルーバ部13で覆われた状態になり、この状態では前ルーバ部13がブレーキ液容器28と干渉し、ブレーキ液を注入することができない。しかし、前ルーバ部13が取り外された状態では、図3に鎖線で示すように、ブレーキ液容器28をブレーキ液リザーバタンク27にブレーキ液を注入する位置に配置することができる。従って、ブレーキ液の補充作業を簡単に行うことができる。
図4に示すように、前ルーバ部13が組み付けられた状態では、バッテリ29の上方の一部が前ルーバ部13で覆われた状態になり、この状態ではフード24を開放しただけでは、バッテリ29をエンジンルーム内から取り出す作業に手間がかかる。しかし、前ルーバ部13が取り外された状態では、バッテリ29を上方へ真っすぐ移動させることができ、バッテリの交換作業が容易になる。
後ルーバ部12の下方には、場所によって、図5に示すように、ワイパの駆動部30やワイパモータ等の装備品が配設されている箇所がある。後ルーバ部12の前側が自由端の状態では、フロントガラス14に上から衝突物が当たった際、あるいはカウルルーバ11に直接上から衝突物が当たった際に、カウルルーバ11に下方へ向かう衝撃荷重Fが作用すると、カウルルーバ11が容易に大きく撓み、カウルルーバ11が装備品に当たった時点で、衝突物に急激に大きな衝撃が加わることになる。しかし、後ルーバ部12は、前壁12bがカウルロア17に支持された状態で車体に組み付けられるため、カウルルーバ11に下方に向かう衝撃荷重Fが作用すると、前壁12bを含めカウルルーバ自体の変形にても衝撃が吸収され、カウルルーバ11が装備品に当たった時点で、急激に大きな衝撃が作用することを防止できる。
この実施形態では以下の効果を有する。
(1)カウルルーバ11は、ワイパの駆動部30を覆う状態でフロントガラス14の下縁に沿って車幅方向に延びる後ルーバ部12と、後ルーバ部12の前側に配置される前ルーバ部13とに分割されている。そして、前ルーバ部13は、車幅方向に沿って延びる溝23と、フードシール25とが全長に亘って延びるように設けられ、後側が後ルーバ部12に重なる状態で取り外し可能に支持される。従って、従来のカウルルーバ全体を取り外す構成に比較して、前ルーバ部13の取り外し作業が簡単になる。そして、前ルーバ部13を取り外すことにより、エンジンルーム後部寄りの部分の上方が開放され、フロントサスペンションのメンテナンスが容易になる。また、前ルーバ部13には車幅方向全長に亘って延びるように溝23及びフードシール25が存在するため、カウルルーバの一部を切り欠くようにして蓋を形成した場合と異なり、溝23やフードシール25が途中で切断されない。その結果、雨水や洗車時の水等がエンジンルーム内に侵入したり、エンジンルーム内の熱い空気が溝23やフードシール25の隙間からエンジンルーム外に放出されてカウルルーバ11に形成された外気導入口26,20から車室内に侵入したりするのを防止することができる。エンジンルーム内の熱い空気が外気導入口26,20から車室内に侵入するのが防止されるため、空調装置による車室内の空調を効率よく行うことができる。
(2)後ルーバ部12は、ブレーキ液リザーバタンク27にブレーキ液容器28からブレーキ液を注入する際に、ブレーキ液容器28と干渉しないように形成されている。従って、前ルーバ部13を取り外した状態で、ブレーキ液容器28が後ルーバ部12と干渉せずに、ブレーキ液をブレーキ液リザーバタンク27に補充することができる。
(3)後ルーバ部12は、カウルロア17上に装備品が存在する箇所と対応する箇所に、下部がカウルロア17に支持される前壁12bを備えている。従って、後ルーバ部12は、前壁12bがカウルロア17に支持された状態で車体に組み付けられるため、カウルルーバ11に下方に向かう衝撃荷重Fが作用すると、前壁12bを含めカウルルーバ自体の変形にても衝撃が吸収され、カウルルーバ11が装備品に当たった時点で、急激に大きな衝撃が作用することを防止できる。
(4)前ルーバ部13は、車幅方向中間部において一部がカウルロア17に支持されている。従って、両端部でのみ車体に支持される構成に比較して、取り付けられた状態において安定性が良くなる。
(5)後ルーバ部12は、一対の左ルーバ部材12L及び右ルーバ部材12Rが車幅方向に沿って延びるように連結されて構成されている。従って、後ルーバ部12が分割されていない構成に比較して、車体への組み付け作業が容易になるとともに、後ルーバ部12を製造する際の金型を小さくできる。
(6)後ルーバ部12は、バッテリ29の上方を覆わないように形成されている。従って、前ルーバ部13を取り外すことにより、バッテリ29の交換作業を簡単に行うことができる。
(7)後ルーバ部12及び前ルーバ部13は、樹脂が射出成形されているため、後ルーバ部12及び前ルーバ部13の断面形状が車幅方向の位置によって異なるように屈曲された形状であっても良好に形成できる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば次のように構成してもよい。
○ 後ルーバ部12は、一対の左ルーバ部材12L及び右ルーバ部材12Rが車幅方向に沿って延びるように連結された構成に限らず、図6に示すように、後ルーバ部12が車幅方向全長に亘って一体形成された構成でもよい。この場合、部品点数が少なくなり、一対の左ルーバ部材12L及び右ルーバ部材12Rをずれなく連結するための構成が不要になる。
○ 後ルーバ部12に設けられ、下部がカウル(カウルロア17)に支持される前壁12bは、カウル上に装備品が存在する箇所と対応する箇所にのみ設けてもよい。この場合も、後ルーバ部12の前側が自由端の状態に比較して、後ルーバ部12に作用する衝撃荷重Fの衝撃が減衰されずに後ルーバ部12が装備品に衝突することが抑制され、物に作用する衝撃が小さくなる。
○ 後ルーバ部12の前壁12bを省略してもよい。
〇 前ルーバ部13は、両端部でのみ車体に支持される構成としてもよい。
○ 後ルーバ部12及び前ルーバ部13は樹脂板を屈曲形成したものであっても良い。
○ 前ルーバ部13及び後ルーバ部12の車体への固定は手段は、ボルトに限定されるものではなく、クリップ等でも良い。
以下の技術的思想(発明)は前記実施形態から把握できる。
(1)前記後ルーバ部は、バッテリの上方を覆わないように形成されている。
カウルルーバの模式分解斜視図。 (a)は後ルーバの連結部付近における模式断面図、(b)はワイパピボット用の孔の部分における模式断面図。 ブレーキ液リザーバタンクと対応する部分の模式断面図。 バッテリと対応する部分の模式断面図。 ワイパ駆動部と対応する部分の模式断面図。 別の実施形態のカウルルーバの模式分解斜視図。
符号の説明
11…カウルルーバ、12…後ルーバ部、12b…前壁、13…前ルーバ部、14…フロントガラス、17…カウルを構成するカウルロア、23…溝、24…フード、25…フードシール、27…ブレーキ液リザーバタンク、28…ブレーキ液容器、30…駆動部。

Claims (2)

  1. 車両のフードとフロントガラス下部との間において、車両の幅方向に延びるように配設されるカウルルーバであって、
    ワイパの駆動部を覆う状態で前記フロントガラスの下縁に沿って車幅方向に延びる後ルーバ部と、前記後ルーバ部の前側に配置される前ルーバ部とに分割され、前記前ルーバ部は、車幅方向に沿って延びる溝と、フードシールとが全長に亘って延びるように設けられ、後側が前記後ルーバ部に重なる状態で取り外し可能に支持される車両のカウルルーバ。
  2. 前記後ルーバ部は、一対のルーバ部材が車幅方向に沿って延びるように連結されて構成されている請求項1に記載の車両のカウルルーバ
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