JP4678491B2 - ドアの補強構造 - Google Patents

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本発明は、横開きに回動するドアのアウタパネルにタイヤを装着しているドアの補強構造に関する。
自動車にバックドアが設けられ、バックドアには車体の後部ピラーの一方側に設けたヒンジを回動中心にして横開きするタイプのものがある。バックドアのヒンジ取付部は、ドアの自重が集中して負荷するため、強度を大きくする必要があり、ヒンジ取付部が補強部材などで強化されている。一方、バックドアには、外側にスペアタイヤなどのタイヤ取付部を備えているものがある。この種のバックドアは、ドアの自重に加えてタイヤの自重がさらにヒンジ取付部に負荷するため、バックドアにタイヤを装着しない車種より、よりヒンジ取付部及びバックドアのタイヤ取付部を補強する必要がある。
そのため、バックドアは、ヒンジの取付部が設けられている側の側部とタイヤの取付部を設けたドアの中央部、すなわちそのバックドアの中央部よりヒンジ取付部がある側が補強されている。
バックドアの他方側(ヒンジ取付部がある側と反対側)には、ドアを開けるためのハンドルや車体側のストライカと係合してバックドアの閉状態を維持したりバックドアをロックするラッチ機構が配設されているが、バックドアのヒンジ取付部側ほどの補強がされていないのが実状である。
実用新案登録第2548441号公報 特開2004−330962号公報
タイヤを装着しているバックドアは、タイヤの下部に車両後方から外力が負荷すると、タイヤは塑性変形することなく、タイヤの下側がタイヤの取付部を中心に傾斜するようにして車体の前方に移動し、バックドア(特にアウタパネル)が塑性変形するおそれがある。ラッチのドアの開操作やロック及びロック解除は、横開きのドアではロッドの上下動で行っているものが殆どであり、バックドアの変形によりロッドが押されたり若しくは変形したりすると、ラッチが誤作動することも考えられる。
上述したように、バックドア内部は、タイヤ取付部よりもヒンジ側にわたって補強されているので、何らかの補強手段がないとハンドルを設けている側がより塑性変形しやすいこととなる。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、タイヤの局部的な入力がバックドアに負荷したときに、ラッチ機構やハンドルの周囲を補強することができるドアの補強構造を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために、車体に対して横開きに回動するドアがインナパネルとアウタパネルとを備え、ドアのアウタパネルの外側にタイヤが装着され、前記ドアの一端側にドアを回動させるヒンジ取付部を設け、前記ドアの他端側にドアを開けるハンドルとドアを車体側にロックするラッチとを備えたドアの補強構造において、前記ドアの一端側と他端側にわたって横方向に延在するクロスメンバを設けるとともに前記ドアの他端側のラッチ取付面に側部補強パネルを上下方向に延設し、該側部補強パネルを前記ラッチからハンドルまでの高さ位置及び前記クロスメンバと重なる高さ位置にわたって配設し、前記側部補強パネルと前記クロスメンバとを接合するようにした。
上記発明は、前記側部補強パネルをラッチ取付面から前記ドアの室内側に位置する前記インナパネル面に沿って、L字形状断面に形成することができる。
また、上記発明は、前記ハンドルと前記ドアに取付けたタイヤの外周部との間にハンドル部補強ブラケットを設け、該ハンドル部補強ブラケットを前記クロスメンバに取付け、前記ハンドル部補強ブラケットを前記クロスメンバから前記アウタパネルの裏面まで突出させることができる。
さらに、上記発明は、前記横方向に延在するクロスメンバと前記ドア下部との間にわたって、前記タイヤの取付部を補強するリーンフォースメントを設け、該リーンフォースメントと前記ハンドル部補強ブラケットとの間に位置する前記クロスメンバの部分に脆弱部を形成することができる。
本発明のドアの補強構造は、ドアの一端側と他端側にわたって横方向に延在するクロスメンバを設けるとともに前記ドアの他端側のラッチ取付面に側部補強パネルを上下方向に延設し、該側部補強パネルを前記ラッチからハンドルまでの高さ位置及び前記クロスメンバと重なる高さ位置にわたって配設し、さらに前記側部補強パネルと前記クロスメンバとを接合したので、ハンドルからラッチまでの範囲を側部補強パネルとクロスメンバにて補強することができ、これらの部分の変形を抑止することができる。クロスメンバと側部補強パネルとを接合したので、側部補強パネルの取付け状態がクロスメンバにて補強される。
上記発明は、前記側部補強パネルをラッチ取付面から前記ドアの室内側に位置する前記インナパネル面に沿って、L字形状断面に形成したので、ラッチ機構がL字形状の側部補強パネルで覆われることにより、よりラッチ取付部を補強することができる。
また、上記発明は、前記ハンドルと前記ドアに取付けたタイヤの外周部との間にハンドル部補強ブラケットを設け、該ハンドル部補強ブラケットを前記クロスメンバに取付け、前記ハンドル部補強ブラケットを前記クロスメンバから前記アウタパネルの裏面まで突出させたので、クロスメンバとアウタパネルとの間にハンドル部補強ブラケットを設けることにより、外力が車両後方からバックドア(アウタパネル)に負荷したときに、ハンドル部補強ブラケットがバックドア(アウタパネル)を支える役割を果たし、クロスメンバとアウタパネルの間を一定の間隔に維持させることができる。
さらに、上記発明は、前記横方向に延在するクロスメンバと前記ドア下部との間わたって、前記タイヤの取付部を補強するリーンフォースメントを設け、該リーンフォースメントと前記ハンドル部補強ブラケットとの間に位置する前記クロスメンバの部分に脆弱部を形成したので、ハンドル部補強ブラケットを基準として脆弱部をハンドルがある部分と反対側に形成したので、脆弱部が変形することによって脆弱部に対してハンドル側のバックドアの変形を軽減することができる。
以下、本発明の実施の形態によるドアの補強構造について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係わる自動車のバックドアとバックドアに装着されるスペアタイヤとその取付部の分解斜視図、図2は、バックドアのアウタパネルを外して車体の後方からバックドアの補強部材を見たドアの背面図、図3は、バックドアのインナパネルとその補強部材の分解斜視図、図4はバックドアの縦断面図である。
自動車の後部に配設されているバックドア1には、タイヤ取付ブラケット4が取付けられ、この取付ブラケット4を介してスペアタイヤなどのタイヤ5がバックドア1に装着される。バックドア1の車体に対して右側には、ヒンジの取付部6a,6bが上下の箇所に設けられ、バックドア1は、ヒンジ軸16a(図5参照)を回転中心として、横開きに回動可能である。
バックドア1は、車室側に位置するインナパネル2と車外側に位置するアウタパネル3とを備え、これらのパネル2,3間にはタイヤの取付部とヒンジ取付部6a,6bを補強するバックドア1の補強構造が備わっている。補強構造の構成物は、主として図3に示すように、ヒンジ補強パネル7、上側部補強パネル9、下側部補強パネル10(なお、上側部補強パネル9、下側部補強パネル10を総称して側部補強パネル8とする)クロスメンバ11、リーンフォースメント12及び下部メンバ13を設けている。
それらの構成物のうちヒンジ補強パネル7は、バックドア1の右側にある上下ヒンジ取付部6a,6bとなる部位に上下方向に延在して配設され、図5に示すように、バックドア1の一端部側(車両左右方向でヒンジ取付側)でインナパネル2とともにほぼクランク(先端側はL字)形状に折り曲げられ、バックドア1の右側部に配置するヒンジ16のヒンジ取付部6aとその先端側に位置するフランジ7aを形成している。
バックドア1の反対側のドア他端側(車両左右方向でラッチ取付側)に位置する側部補強パネル8は、バックドア1の左側に上下方向にラッチからハンドルまでの高さ位置及びクロスメンバと重なる高さ位置にわたって延在し、図6に示すように、バックドア1の他端側でインナパネル2とともにほぼクランク(先端側はL字)形状に折り曲げられ、先端部に車幅方向外側に延びるフランジ8aが形成されている。フランジ8aは、上側部補強パネル9のクロスメンバ11がある高さから、ほぼ下側部補強パネル10との接合部まで形成され、インナパネル2と接合されている。そして、フランジ8aはシーラ22を介在させてアウタパネル3と連結されている。なお、側部補強パネル8は、上側の上側部補強パネル9よりも下側の下側部補強パネル10の板厚を薄く形成している。
クロスメンバ11は、バックドア1の窓15の窓枠下部15aのドア幅方向に沿ってバックドア1の一端部側から他端側まで延在し、図5に示すように、その一端側が、ヒンジ補強パネル7の車幅方向外側に延びるフランジ7aに重ねられ、インナパネル2とともに3層重ねで接合されている。また、クロスメンバ11は、図6に示すように、バックドア1の他端側では、バックドア1の左側部に位置させてクロスメンバ11の折曲げ部11aが、インナパネル2と上側部補強パネル9面に重ねられて、パネルの3層重ねで接合bされている。側部補強パネル8は、このクロスメンバ11が有る部分で3層重ねで接合され、その上下ではインナパネル2との2層重ねで接合されている。
図4に示すように、クロスメンバ11は、バックドア1の左右中間位置において縦断面が略ハット形状であり、その上端部と下端部でインナパネル2と接合し、インナパネル2とクロスメンバ11とによって、閉じ断面16を形成している。この閉じ断面16は、バックドア1の車幅方向のほぼ一端部から他端部まで形成している。
クロスメンバ11の背面の突出面11dには、図7に示すように、リーンフォースメント12の上端部が接合されている。リーンフォースメント12は、略四角形状であり、ほぼ車幅方向の中間位置に配置され、リーンフォースメント12の下端部には、車体の後方側に折曲げたフランジ12aが形成されている。図8に示すように、フランジ12aは、インナパネル2で形成されたドア底面17と接合され、図4及び図7に示すように、このリーンフォースメント12には、タイヤ5を装着するタイヤ取付ブラケット4を取付けるための溶接ナット14が取付けられている。
図9に示すように、クロスメンバ11には、一対の突き出し部11b,11bを左右に形成し、リーンフォースメント12には、突き出し部11b,11bの後方に対応させて、突出部12b,12bを形成している。そして、左右突き出し部11b,11b及び左右突出部12b,12bの両外側にある傾斜部に溶接部c,cで両者を接合している。
下部メンバ13は一端が、リーンフォースメント12の後面に接合され、他端がヒンジ補強パネル7に接合され、下部メンバ13の下端は、図8に示すように、車体の後面側に折曲げたフランジ13aをドア底面17に接合している。
図1に示すように、バックドア1の左側には、バックドア1を開けるハンドル18がアウタパネル3に設けられ、バックドア1の内部には、図2に示すように、バックドア1をロックするラッチ19がインナパネル2側となる上側部補強パネル9に配設されている。ハンドル18は、バックドア1のヒンジ取付部6a,6bと反対側に設けられ、ほぼクロスメンバ11の下端と同じ高さ、若しくは車両後方から見て重複する高さに配置されている。ラッチ19は、ハンドル18よりも低い位置に配置され、バックドア1を形成するインナパネル2のラッチ取付面2aに取付けられている。ハンドル18とラッチ19の間には、ハンドル18の操作をラッチ19側に伝えるロッド20が連結されている。
図12に示すように、上側部補強パネル9はこのハンドル18及びラッチ19を設けている部分ではクランク形状に形成され、この上側部補強パネル9が、ハンドル18とラッチ19の側部と前側を覆うように配置されている。
ハンドル18よりもドア内方側、すなわち、ハンドル18とリーンフォースメント12との間には、ハンドル18に近接させてハンドル部補強金具21が設けられている。ハンドル部補強金具21は、図10、図11に示すように、クロスメンバ11の下端部にサイド取付部21c,21cが溶接dによって接合され、上端取付部21bがクロスメンバの11の上下中間位置にある車体の後方側の突出面11dに溶接eによって接合されている。また、図11に示すように、ハンドル部補強金具21の後端面21aは、アウタパネル3の裏面まで突出し、その形状がアウタパネル3の裏面に沿うように形成され、アウタパネル3と後端面21aとの間にシーラ22を介在させてアウタパネル3と連結されている。
図2に示されているように、このハンドル部補強金具21とクロスメンバ11と上側部補強パネル9とをコ字形に配置し、車両後方側から見てその内部に、ハンドル18およびラッチ19とこれらに連結されているロッド20が、それらの補強部材9,11,21で囲まれるように配置されている。さらに、図12に示されているように、平面視でハンドル18のドア内部側部材、およびラッチ19とこれらに連結されているロッド20が、それらの補強部材9,21の間となるように配置されている。
クロスメンバ11のハンドル部補強金具21を設けた位置よりもドア1の中央側、すなわち、ハンドル補強金具21とリーンフォースメント12の間に位置する突出面11dには、車体の前方側に窪む凹部11cを縦方向に形成している。この凹部11cは、ほぼタイヤ5がバックドアに装着されたときのタイヤ5の外周面若しくは外周面の近くに位置し、凹部に対してハンドル部補強金具21側のクロスメンバ11の部分に比べて脆弱となる脆弱部となるように形成している。
次に本実施の形態のドアの補強構造の作用、効果について説明する。
本実施の形態では、バックドア1の全体の補強として、バックドア1の幅方向にわたって配設されているクロスメンバ11に、タイヤ5を支持するリーンフォースメント12を固定している。そのため、バックドア1の開閉の際に、クロスメンバ11に負荷するタイヤ5の重力と慣性力からなる荷重を分散し、リーンフォースメント12の左右上端側でクロスメンバ11がほぼ均等に荷重を受けることができる。
また、バックドア1の他端側のハンドル取付部周辺の補強として、本実施の形態では、ハンドル部補強金具21とクロスメンバ11と上側部補強パネル9によって、ハンドル18のドア内部側部材、ラッチ19、ロッド20が囲まれるように配置している。このように、ラッチ19などがそのような補強部材に囲まれることにより、タイヤ5に後方からの入力があってバックドア1が変形するような場合は、ハンドル補強金具21がアウタパネル3とクロスメンバ11の間で、突っ張り棒のような役割を果たし、クロスメンバ11とアウタパネル3の間を一定の間隔に維持させることによって、効果的にアウタパネル3のハンドル取付部の剛性を確保できる。また、側部補強パネル8は、バックドア1の他端側でインナパネル2とともにほぼクランク形状に折り曲げられ、フランジ8aはシーラ22を介在させてアウタパネル3と連結されているので、インナパネル2とアウタパネル3の間を一定の間隔に維持させることができる。よって、ハンドル部補強金具21とクロスメンバ11と上側部補強パネル9とによるコ字形状の補強空間が形成され、該補強空間のアウタパネル3の沈み込みが軽減され、バックドア1の変形によりロッド20が押されたり若しくは変形したりする不具合が防止される。
ハンドル部補強金具21を、タイヤ5の後方側からの荷重に対して近接した箇所に配置しているので、タイヤ5からの荷重を効果的に受け止めることが出来る。また、ハンドル部補強金具21の形状およびその取付位置と入力位置の関係で、タイヤ5からの荷重入力に対して、ハンドル補強金具21の溶接接合位置(e)が剪断方向の入力となるので、ハンドル補強金具21の回転、倒れを効果的に抑制する効果がある。
図2及び図7に示すクロスメンバ11に設けた脆弱部(凹部11c)は、ハンドル部補強金具21よりもバックドア1の中央側に配置されているので、タイヤ5の後方から入力がドア1に負荷したときは、凹部11cでクロスメンバ11が曲がり、ハンドル部側への荷重を吸収し、ハンドル18側の変形を軽減することができる。これにより、ハンドル18側の形状が維持され、ハンドル18とラッチ19の相対位置の変化を抑えることができ、ロッド20が押されたり若しくは変形したりする不具合を防止することができる。また、ハンドル部周辺の補強構造を簡素化することができる。
本実施例では、下部メンバ13は側部補強パネル8まで延設されておらず、側部補強パネル8とリーンフォースメント12の間が比較的強度の弱い部位となり、脆弱部とこの部分を結ぶ部分が、バックドア1が変形する変形部となる。側部補強パネル8は、上側の上側部補強パネル9よりも下側の下側部補強パネル10の板厚を薄く形成しているので、変形に有利に作用する。下部メンバ13が側部補強パネル8まで延設されて結合されている場合は、別途変形を制御する脆弱部を下部メンバ13にも設けることが出来る。
このように、本実施の形態では、タイヤ5を介するドア変形に対して、ハンドル18及びラッチ19間周辺を局部的に高剛性としている。また、ドア1のパネル構造物のみでの対応のため、コストが安くドア剛性にもプラス効果があり、バックドア1としての機能にも犠牲がなく、追加部品も最小限に抑えている。
側部補強パネル8は、上側部補強パネル9よりも下側部補強パネル10の板厚を薄くすることにより、車体重量の軽量化を図っている。また、下側部補強パネル10をインナパネル2の底面まで延長して接合することにより、バックドア1の左下コーナ部の強度、剛性上の負荷を分散することができ、組立時の位置調整が容易である。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、勿論、本発明はこれに限定されることなく本発明の技術的思想に基いて種々の変形及び変更が可能である。
上記実施の形態では、図12に示すように、ラッチ19、ロッド20などを上部補強金具でコ字形状に囲ったが、図13に示すように、さらに一枚補強ブラケット23を追加することにより、閉じ断面の中に配設するようにしてもよい。具体的には、補強ブラケット23は略クランク形状に形成し、補強ブラケット23の一端は、インナパネル2と側部補強パネル8のフランジ8aとの重合部に重ねられて溶接で接合する。そして、アウタパネル3の裏面側のハンドル18が取付けられている部分の下部に沿って配設し、ハンドル18を越えた部分でインナパネル2側に折り曲げられて、インナパネル2面で溶接により接合されている。こうして、ハンドル18、ラッチ19及びこれらを連結するロッド20の変形を抑制することができる。
また、図14に示すように、ハンドル18の内側のみの補強が必要である場合は、ハンドル補強金具21の下側に補強ブラケット25をハンドル18の取付部の下側まで延ばし、クロスメンバ11とハンドル補強金具21と補強ブラケット25によって、上下方向にコ字形状に配置してもよい。この場合は、補強ブラケット25はさらに補強ブラケット25の先端部と、クロスメンバ11とを連結する補強ブラケット26を追加してもよい。また、ハンドル補強金具21と上側部ブラケット9とを連結する補強ブラケット27を設けることによって、ロ字形状にしてハンドル部を補強してもよい。こうすることにより、ハンドル5、ラッチ19及びロッド20の変形を防止することができる。
さらに、上記実施の形態では、ハンドル補強金具21を板金構造部材として設定したが、ハンドル補強金具21を、板金材として別部品又は他の高剛性樹脂部材で形成し、ボルト、ナットでクロスメンバ11に取付けるようにしてもよい。さらには、高剛性発泡部材を設定してもよく、塗装工程で発泡させて硬化ができる。なお、発泡後の位置の確保のためブラケットなどを併設してもよい。
クロスメンバ11については、差厚鋼板を使用して剛性コントロールしてもよく、さらにクロスメンバ11を分割することも可能である。また、上側部補強パネル9と下側部補強パネル10とを一体成形による差厚鋼板で形成し、下側部補強パネル10の部分の肉厚を薄く形成してもよい。
クロスメンバ11に形成した凹部11cは、クロスメンバ11に負荷が加わったときの変形点であるので、凹部にかえて、薄肉部などや切り欠きなどによって、脆弱部とすることができる。
本発明の実施の形態によるドアの補強構造を採用した自動車のバックドアとバックドアに装着されるスペアタイヤとその取付部の分解斜視図である。 図1のバックドアのアウタパネルを外して車体の後方から見たインナパネルと補強部材の背面図である。 図2のバックドアのインナパネルとその補強部材の分解斜視図である。 図2のバックドアにアウタパネル加えた図2におけるA−A線方向の断面図である。 図2におけるB−B線方向の断面図である。 図2におけるC−C線方向の断面図である。 図2のクロスメンバと下部メンバとリーンフォースメントを部組した状態の車体の後方側から見た背面図である。 図1に示すバックドア底部の平面図である。 図7におけるD−D線方向の断面図である。 図2におけるF−F線方向の断面図である。 図7に示すハンドル補強金具の拡大斜視図である。 図2におけるE−E線方向の断面図である。 本発明のドアの補強構造における変形例の断面図である。 本発明のドアの補強構造における他の変形例のバックドアの背面図(アウタパネルを外した状態)である。
符号の説明
1 バックドア
2 インナパネル
3 アウタパネル
4 取付ブラケット
5 タイヤ
6a,6b ヒンジ取付部
7 ヒンジ補強パネル
7a フランジ
8 側部補強パネル
8a フランジ
9 上側部補強パネル
10 下側部補強パネル
11 クロスメンバ
11a 折り曲げ部
11c 凹部
12 リーンフォースメント
12a フランジ
13 下部メンバ
13a フランジ
14 溶接ナット
15 窓
15a 下枠部
16 ヒンジ
17 ドア底面
18 ハンドル
19 ラッチ
20 ロッド
21 ハンドル部補強金具
21a 後端面
22 シーラ
23 補強ブラケット

Claims (4)

  1. 車体に対して横開きに回動するドアがインナパネルとアウタパネルとを備え、ドアのアウタパネルの外側にタイヤが装着され、前記ドアの一端側にドアを回動させるヒンジ取付部を設け、前記ドアの他端側にドアを開けるハンドルとドアを車体側にロックするラッチとを備えたドアの補強構造において、
    前記ドアの一端側と他端側にわたって横方向に延在するクロスメンバを設けるとともに前記ドアの他端側のラッチ取付面に側部補強パネルを上下方向に延設し、該側部補強パネルを前記ラッチから前記ハンドルまでの高さ位置及び前記クロスメンバと重なる高さ位置にわたって配設し、前記側部補強パネルと前記クロスメンバとを接合したことを特徴とするドアの補強構造。
  2. 前記側部補強パネルをラッチ取付面から前記ドアの室内側に位置する前記インナパネル面に沿って、L字形状断面に形成したことを特徴とする請求項1に記載のドアの補強構造。
  3. 前記ハンドルと前記ドアに取付けたタイヤの外周部との間にハンドル部補強ブラケットを設け、該ハンドル部補強ブラケットを前記クロスメンバに取付け、前記ハンドル部補強ブラケットを前記クロスメンバから前記アウタパネルの裏面まで突出させたことを特徴とする請求項1又は2に記載のドアの補強構造。
  4. 前記横方向に延在するクロスメンバと前記ドア下部との間にわたって、前記タイヤの取付部を補強するリーンフォースメントを設け、該リーンフォースメントと前記ハンドル部補強ブラケットとの間に位置する前記クロスメンバの部分に脆弱部を形成したことを特徴とする請求項3に記載のドアの補強構造。
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