JP6123782B2 - 車両用樹脂バックドア構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用樹脂バックドア構造に関する。
下記特許文献1には、樹脂製のインナパネルと樹脂製のアウタパネルとを接着剤によって接合した車両用樹脂バックドア構造が開示されている。この車両用樹脂バックドア構造について簡単に説明すると、アウタパネルの車幅方向内側端部に屈曲部が形成されており、当該屈曲部がインナパネルの内側壁に接着剤によって接合されている。また、アウタパネルの車幅方向外側端部が、インナパネルのフランジ部に接着剤によって接合されている。これにより、インナパネルとアウタパネルとによって閉断面が形成される。
特開2014−131896号公報
しかしながら、上記車両用樹脂バックドア構造では、以下に示す点において改善の余地がある。すなわち、上記車両用樹脂バックドア構造では、バックウインドウガラス(ガラス板)がアウタパネルの車幅方向外側端部に接着剤によって接合されている。よって、インナパネルのフランジ部とバックウインドウガラスとの間には、2箇所の接着層が介在されているため、バックウインドウガラスを安定的に支持するという点において改善の余地がある。
本発明は、上記事実を考慮し、ガラス板を安定的に支持することができる車両用樹脂バックドア構造を提供することを目的する。
請求項1に記載の車両用樹脂バックドア構造は、車体に開閉可能に支持された車両用樹脂バックドアの全体の骨格を構成すると共に、上部に車両後方視認用の開口部が形成された樹脂製のインナパネルと、前記開口部の周囲に且つ前記インナパネルに対して車両外側に配置され、前記インナパネルに第1接着剤によって接合されることによって内部に閉断面部を有する骨格構成部を前記インナパネルと共に形成する樹脂製のアウタパネルと、前記骨格構成部を構成する前記インナパネルに第2接着剤によって接合されて前記開口部を車両外側から塞ぐガラス板と、前記インナパネルにおける前記骨格構成部を形成する部分の一部を構成し、前記車両用樹脂バックドアが閉じた状態において前記車体に直接的又は間接的に当接される当接壁部と、を備え、前記骨格構成部は、前記ガラス板と対向して配置され、前記インナパネルと前記アウタパネルとが接合された第1接合部と、前記第1接合部に対して前記開口部側に配置され、前記インナパネルと前記アウタパネルとが接合された第2接合部と、を有しており、前記第1接合部と前記ガラス板とが前記第2接着剤によって接合されている。
請求項1に記載の車両用樹脂バックドア構造では、車体に開閉可能に支持された車両用樹脂バックドアの全体の骨格が樹脂製のインナパネルによって構成されており、インナパネルに車両後方視認用の開口部が形成されている。この開口部の周囲には、インナパネルに対して車両外側において、樹脂製のアウタパネルが配置されており、アウタパネルがインナパネルに第1接着剤によって接合されている。これにより、開口部の周囲には、インナパネルとアウタパネルによって、内部に閉断面部を有する骨格構成部が形成されている。
ここで、ガラス板が、骨格構成部を構成するインナパネルに第2接着剤によって接合されて、開口部を車両外側から塞いでいる。これにより、ガラス板がインナパネルに直接接合されるため、主として車両用樹脂バックドアの剛性を確保するインナパネルによってガラス板を直接支持することができる。
しかも、インナパネルにおける骨格構成部を形成する部分の一部が当接壁部とされており、当接壁部は、直接的又は間接的に車体に当接されている。このため、ガラス板からインナパネルに作用する荷重(例えば、ガラス板の自重によってインナパネルに作用する荷重など)を、車両用樹脂バックドアの全体に分散させつつ、車体へ分散させることができる。以上により、ガラス板を安定的に支持することができる。
また、請求項1に記載の車両用樹脂バックドア構造では、インナパネルとアウタパネルとが接合された第1接合部及び第2接合部を骨格構成部が有している。すなわち、骨格構成部では、第1接合部及び第2接合部の2箇所の接合部において、インナパネルとアウタパネルとが接合されている。そして、第1接合部とガラス板とが第2接着剤によって接合されている。このため、車両用樹脂バックドアを閉めたときに生じる衝撃荷重が車体からインナパネルに入力されると、第1接合部及び第2接合部の2箇所の部位において当該衝撃荷重が分散されてアウタパネルに伝達されると共に、第2接着剤を介してガラス板に伝達される。これにより、車両用樹脂バックドアの開閉時に生じる衝撃荷重を効果的に分散させることができる。
請求項2に記載の車両用樹脂バックドア構造は、請求項1に記載の発明において、前記第1接合部は、前記インナパネルに設けられ、前記閉断面部の外部へ延出されたインナ側フランジ部と、前記アウタパネルに設けられ、前記閉断面部の外部へ延出されて前記インナ側フランジ部に接合されるアウタ側フランジ部と、を含んで構成されており、前記インナ側フランジ部の先端側の部分には、前記アウタ側フランジ部よりも前記閉断面部の外部へ延出された延設部が形成され、前記延設部に前記ガラス板が前記接着剤によって接合されている。
請求項2に記載の車両用樹脂バックドア構造では、第1接合部が、インナパネルのインナ側フランジ部と、アウタパネルのアウタ側フランジ部と、を含んで構成されており、インナ側フランジ部及びアウタ側フランジ部は、閉断面部の外部へ延出されている。つまり、第1接合部が閉断面部の外部へ延出されている。また、インナ側フランジ部の先端側の部分には、アウタ側フランジ部よりも閉断面部の外部へ延出された延設部が形成されており、当該延設部にガラス板が第2接着剤によって接合されている。これにより、第1接合部の接合長さを確保しつつ、インナパネルにおける第2接着剤を設置する部位を確保することができる。
請求項3に記載の車両用樹脂バックドア構造は、請求項2に記載の発明において、前記第1接合部が前記骨格構成部の長手方向から見た断面視で前記ガラス板と平行に延在されている。
請求項3に記載の車両用樹脂バックドア構造では、例えば、車両用樹脂バックドアの開閉時において、第1接合部のインナパネル及びアウタパネルに対する第1接着剤の接合強度を高く確保することができる。すなわち、車両用樹脂バックドアの開閉時には、車両内側への荷重がガラス板から第1接合部に作用すると共に、ガラス面に沿った荷重もガラス板から第1接合部に作用する。このガラス面に沿った荷重は、第1接着剤に対してインナパネルとアウタパネルとをせん断させる方向の荷重となる。このため、インナパネルとアウタパネルとを第1接着剤に対して剥離させる方向の荷重が作用する場合と比べて、第1接着剤のインナパネル及びアウタパネルに対する接合強度を高く確保することができる。これにより、車両用樹脂バックドアの開閉時において、第1接合部のインナパネル及びアウタパネルに対する第1接着剤の接合強度を高く確保することができる。
請求項4に記載の車両用樹脂バックドア構造は、請求項2又は請求項3に記載の発明において、前記第2接合部が前記車両用樹脂バックドアの閉状態において、前記開口部の周囲に左右一対に配置されている前記骨格構成部の長手方向から見た断面視で車両上下方向に延在されている。
請求項4に記載の車両用樹脂バックドア構造では、骨格構成部がガラス板を支持している状態において、第2接合部のインナパネル及びアウタパネルに対する第2接合部の接合強度を高く確保することができる。すなわち、車両用樹脂バックドアの閉状態において、開口部の周囲に左右一対に配置されている骨格構成部の長手方向から見た断面視で第2接合部が車両上下方向に延在されているため、ガラス板の自重によってインナパネルとアウタパネルとをせん断させる方向の荷重が第2接合部の第1接着剤に作用する。このため、インナパネルとアウタパネルとを第1接着剤に対して剥離させる方向の荷重が作用する場合と比べて、第2接合部における第1接着剤のインナパネル及びアウタパネルに対する接合強度を高く確保することができる。これにより、骨格構成部がガラス板を支持している状態において、第2接合部のインナパネル及びアウタパネルに対する第2接合部の接合強度を高く確保することができる。
請求項5に記載の車両用樹脂バックドア構造は、請求項2〜請求項4の何れか1項に記載の発明において、前記第2接着剤が前記ガラス板の車幅方向両側縁部に沿って配置されて、前記ガラス板の車幅方向両端部が前記インナ側フランジ部に接合されている。
請求項5に記載の車両用樹脂バックドア構造では、ガラス板の車幅方向両端部がガラス板の車幅方向両側縁部に沿ってインナ側フランジ部に接合されているため、ガラス板を一層安定的に支持することができる。
請求項6に記載の車両用樹脂バックドア構造は、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の発明において、前記第2接着剤が前記ガラス板の外周縁部に沿って前記ガラス板の全周に亘って配置されて、前記ガラス板の外周部が前記インナパネルに接合されている。
請求項6に記載の車両用樹脂バックドア構造は、ガラス板の外周部がガラス板の全周に亘ってインナパネルに接合されているため、この場合にも、ガラス板を一層安定的に支持することができる。
請求項1に記載の車両用樹脂バックドア構造によれば、ガラス板を安定的に支持することができる。
また、請求項1に記載の車両用樹脂バックドア構造によれば、車両用樹脂バックドアの開閉時に生じる衝突荷重を効果的に分散させることができる。
請求項2に記載の車両用樹脂バックドア構造によれば、第1接合部の接合長さを確保しつつ、インナパネルにおける第2接着剤を設置する部位を確保することができる。
請求項3に記載の車両用樹脂バックドア構造によれば、車両用樹脂バックドアの開閉時において、第1接合部のインナパネル及びアウタパネルに対する第1接着剤の接合強度を高く確保することができる。
請求項4に記載の車両用樹脂バックドア構造によれば、骨格構成部がガラス板を支持している状態において、第2接合部のインナパネル及びアウタパネルに対する第2接合部の接合強度を高く確保することができる。
請求項5及び請求項6に記載の車両用樹脂バックドア構造によれば、ガラス板を一層安定的に支持することができる。
本実施の形態に係る車両用樹脂バックドア構造が適用された車両用樹脂バックドアの骨格構成部を骨格構成部の長手方向から見た断面図(図2の1−1線拡大断面図)である。 図1に示される車両用樹脂バックドアの全体を模式的に示す車両後方側から見た斜視図である。 図2に示される車両用樹脂バックドアのドアアウタパネルをドアインナパネルから分解した分解斜視図である。 図1に示される骨格構成部における第1接合部の構造及び第1接合部とリアウインドガラスとの接合構造の第1のバリエーションを示す断面図である。 図1に示される骨格構成部における第1接合部の構造及び第1接合部とリアウインドガラスとの接合構造の第2のバリエーションを示す断面図である。 図1に示される骨格構成部における第1接合部の構造及び第1接合部とリアウインドガラスとの接合構造の第3のバリエーションを示す断面図である。 図1に示される骨格構成部における第1接合部の構造及び第1接合部とリアウインドガラスとの接合構造の第4のバリエーションを示す断面図である。 図1に示される骨格構成部における第1接合部の構造及び第1接合部とリアウインドガラスとの接合構造の第5のバリエーションを示す断面図である。 図1に示される骨格構成部における第1接合部の構造及び第1接合部とリアウインドガラスとの接合構造の第6のバリエーションを示す断面図である。 比較例におけるバックドアの骨格構成部を示す図1に対応する断面図である。
以下、図面を用いて本実施の形態に係る車両用樹脂バックドア構造10が適用された車両用樹脂バックドア12(以下、単にバックドア12という)について説明する。なお、各図に適宜示される矢印FRは、バックドア12が適用された車両(自動車)の車両前方側を示しており、又矢印UPは車両上方側を示している。さらに、矢印OUTは車幅方向外側を示している。
図2には、バックドア12が左斜め後側から見た斜視図にて示されている。この図に示されるように、バックドア12は、車両の後端部に設けられている。そして、バックドア12の上端部が車幅方向を軸方向として車体にヒンジ結合されて、バックドア12が車体に開閉可能に支持されている。
このバックドア12は、車両側面視で略L字状に形成されると共に、バックドア12の上端部から車両後方側へなだらかに延長されたドア上部16と、ドア上部16の後端部から車両下方側へ垂下されたドア下部18と、によって構成されている。以下、リアウインドガラス20が装着されるドア上部16について詳細に説明する。
ドア上部16は、略矩形の枠状に構成された骨格構成部22を含んで構成されており、骨格構成部22の内側に車両後方視認用の開口部24が形成されている。また、ドア上部16には、開口部24を車両外側から塞ぐガラス板としてのリアウインドガラス20が設けられており、リアウインドガラス20は骨格構成部22に支持されている。なお、リアウインドガラス20は、車両外側へ緩やかに湾曲した略矩形平板状に形成されている。
図1は骨格構成部22の側部を車両幅方向に切断したときの断面図である。骨格構成部22は、車両内側に配置されたインナパネルとしてのドアインナパネル26と、車両外側に配置されたアウタパネルとしてのドアアウタパネル28と、によって構成されている。ドアインナパネル26及びドアアウタパネル28はいずれも樹脂製とされている。具体的には、ドアインナパネル26及びドアアウタパネル28は、CFRP(carbon-fiber-reinforced plastic ;炭素繊維強化樹脂)によって構成されている。
なお、図3に示されるように、ドアインナパネル26は、バックドア12の全体の骨格を成すように比較的大型のパネル部材として構成されており、ドアインナパネル26に上記開口部24が形成されている。また、開口部24の周囲に左右一対のドアアウタパネル28が配置されている。この一対のドアアウタパネル28は左右対称に構成されており、ドアアウタパネル28が開口部24に対して車幅方向両側及び車両上側に配置されている。そして、上述の如く、ドアアウタパネル28とドアインナパネル26とによって骨格構成部22を構成している。このため、バックドア12では、主としてドアインナパネル26によってバックドア12の剛性を確保するように構成されている。また、ドアインナパネル26の下部は、図示しないロアアウタパネル等によって車両外側から覆われている。
図1に戻って、ドアアウタパネル28は、リアウインドガラス20に対して平行に配置されたアウタ側上壁部28Aと、アウタ側上壁部28Aの車両幅方向内側の端部からリアウインドガラス20に対して離間する方向へ略直角に屈曲されたアウタ側側壁部28Bと、アウタ側側壁部28Bの延出方向側の端部から車両下方側へ鈍角に屈曲されたアウタ側下壁部28Cと、によって構成されている。
一方、ドアインナパネル26は、アウタ側側壁部28Bよりも車両幅方向外側に配置されかつアウタ側側壁部28Bに対して平行に配置されたインナ側側壁上部26Aと、インナ側側壁上部26Aの車両下方側の端部からL字状に延出された「当接壁部」としてのインナ側側壁下部26Bと、を備えている。インナ側側壁上部26Aはアウタ側上壁部28Aまで延出された後、車両幅方向外側へ屈曲されてインナ側フランジ部26Cとされている。インナ側フランジ部26Cの車両幅方向外側の端部はリアウインドガラス20側へ略直角に屈曲されて外端部26Dとされている。さらに、インナ側側壁下部26Bはアウタ側下壁部28Cまで延出された後、車両上方側へ屈曲されてインナ側下壁部26Eとされている。
なお、インナ側側壁上部26Aには、先端部に雄ねじが形成された図示しないダンパステーのボールジョイント30がナット32によって締結(固定)されている。そのため、インナ側側壁上部26Aは、他の部位よりも板厚が厚く形成されている。また、バックドア12が閉じた状態では、インナ側側壁下部26Bが、車体54に取り付けられたウエザーストリップ52に当接されている。そして、この状態では、ウエザーストリップ52がインナ側側壁下部26Bによって押圧されて弾性変形している。これにより、インナ側側壁下部26Bがウエザーストリップ52を介して車体54に当接されている。なお、上述のようにウエザーストリップ52は車体54に取り付けられているが、ウエザーストリップ52をドアインナパネル26(インナ側側壁下部26B)に一体に形成してもよい。この場合には、インナ側側壁下部26Bがウエザーストリップ52を介して直接的に車体54に当接される。
ここで、上述したアウタ側上壁部28Aは、リアウインドガラス20に沿って略真っ直ぐに車両幅方向に延出されている。そして、アウタ側上壁部28Aの車両幅方向外側の部分(詳しくは、後述する閉断面部38に対して車幅方向外側へ延出される部分)がアウタ側フランジ部34とされている。
一方、上述したインナ側フランジ部26Cは、アウタ側フランジ部34に重ね合されるインナ側接合部26C1と、インナ側接合部26C1の車両幅方向外側の端部から段部26C2を介して更に車両幅方向外側(インナ側フランジ部26Cの先端側)へ延設された延設部26C3と、によって構成されている。なお、段部26C2の高さは、後述する構造用接着剤36の硬化後の厚さをアウタ側フランジ部34の板厚に加えた寸法と略同一に設定されている。このため、アウタ側フランジ部34がインナ側接合部26C1に接合された状態では、両者の表面は同一平面上に位置されている(面一になっている)。
そして、上述したインナ側接合部26C1に第1接着剤としての構造用接着剤36が塗布されてアウタ側フランジ部34が重ね合されることにより、アウタ側フランジ部34がインナ側フランジ部26C(インナ側接合部26C1)に接合されている。同様に、アウタ側下壁部28Cがインナ側下壁部26Eに構造用接着剤36によって接合されている。これにより、骨格構成部22の内部には、ドアインナパネル26とドアアウタパネル28とによって閉断面部38が形成されている。なお、構造用接着剤36としては、例えば、高強度低伸び2液ウレタン系接着剤が使用可能である。
そして、骨格構成部22におけるインナ側フランジ部26C(インナ側接合部26C1)及びアウタ側フランジ部34の部分が第1接合部40とされている。また、第1接合部40は閉断面部38の外部(詳しくは、閉断面部38に対して車幅方向外側(開口部24とは反対側))に配置されると共に、リアウインドガラス20と平行に延在されている。一方、骨格構成部22におけるアウタ側下壁部28C及びインナ側下壁部26Eの部分が、第2接合部42とされており、第2接合部42は第1接合部40に対して車幅方向内側(開口部24側)に配置されている。また、第2接合部42は、車両上下方向に沿って延在されて、閉断面部38の内部と外部とを区画する壁部として構成されている。
また、インナ側フランジ部26Cにアウタ側フランジ部34が接合された状態では、インナ側フランジ部26Cとアウタ側上壁部28Aとの継ぎ目に隙間44が形成されている。隙間44の端44Aは、アウタ側フランジ部34の先端部とインナ側フランジ部26Cの段部26C2との間に位置されている。この隙間44の端44Aを塞ぐように第2接着剤としての周辺部品用接着剤46が配置されており、周辺部品用接着剤46によってインナ側フランジ部26Cの延設部26C3及びアウタ側フランジ部34とリアウインドガラス20の三者が相互に接合されている。
具体的には、周辺部品用接着剤46がリアウインドガラス20の車幅方向両側縁部に沿って配置されて、リアウインドガラス20の車幅方向両側端部がインナ側フランジ部26Cに接合されている。これにより、リアウインドガラス20が、ドアインナパネル26の延設部26C3に直接的に接合されて、骨格構成部22によって支持されるようになっている。さらに、図2において太線で示されるように、周辺部品用接着剤46がリアウインドガラス20の上端縁部及び下端縁部に沿って配置されて、リアウインドガラス20の上端部及び下端部がドアインナパネル26に接合されている。すなわち、リアウインドガラス20の外周部がリアウインドガラス20の全周に亘って周辺部品用接着剤46によってドアインナパネル26に接合されている。なお、周辺部品用接着剤46としては、例えば、1液ウレタン系接着剤が使用可能である。
また、周辺部品用接着剤46は、構造用接着剤36よりも高い耐水性を有している。耐水性が高いか低いかについての試験は、JIS K6850(接着剤の引張り接着強さ試験)に準拠して行われる。具体的には、第1パネル及び第2パネルに相当する二つのテストピース(一例として、縦25mm×横200mm×高さ0.8mm)をそれぞれ用意し、双方のテストピースを接合代10mmで試験対象となる接着剤で接合する。そして、接着後のテストピースを所定温度(例えば、60℃等)の温水に所定期間(例えば、10日等)浸漬した後、常温下で引張耐水性確認試験(引張せん断試験)を行う。試験終了後、破断したときの発生荷重と破壊の状態を確認し、これに基づいて耐水性の高低を判断する。発生荷重については使用する部品(部品の用途)によって前提となる入力荷重が異なるため一概には定まらないが、使用する部品が定まれば(各社ごとに)決められる。破壊の状態には3種類ある。いずれかのテストピースと接着剤との界面で破壊が生じる界面破壊が生じていた場合は、耐水性が低いと評価する。一方、接着剤自身が破壊する凝集破壊が生じていた場合並びにいずれかのテストピース自体が破壊する材料破壊が生じていた場合には、耐水性が高いと評価する。因みに、構造用接着剤36の一例として挙げた上記高強度低伸び2液ウレタン系接着剤を用いて両テストピースを接着した場合には、界面剥離が生じる。このため、高強度低伸び2液ウレタン系接着剤の耐水性は低いと評価される。これに対し、周辺部品用接着剤46の一例として挙げた上記1液ウレタン系接着剤を用いてテストピースを接着した場合には、凝集破壊が生じる。このため、1液ウレタン系接着剤の耐水性は高いと評価される。
さらに、延設部26C3には、周辺部品用接着剤46の車両幅方向外側に(隣接して)止水部材であるダム部材48が配設されている。これにより、延設部26C3とリアウインドガラス20との間がダム部材48によってシールされている。なお、以上の構成は、図2に示される骨格構成部22の上部においても同様に構成されている。
次に本実施の形態の作用及び効果について説明する。
上記のように構成されたバックドア12では、リアウインドガラス20を支持する骨格構成部22が、ドアインナパネル26とドアアウタパネル28とによって構成されている。具体的には、ドアインナパネル26のインナ側フランジ部26Cと、ドアアウタパネル28のアウタ側フランジ部34と、が構造用接着剤36によって接合されて、骨格構成部22の第1接合部40が形成されている。また、ドアインナパネル26のアウタ側下壁部28Cと、ドアアウタパネル28のインナ側下壁部26Eと、が構造用接着剤36によって接合されて、骨格構成部22の第2接合部42が形成されている。そして、骨格構成部22は、内部に閉断面部38を有する閉断面構造を成している。
ここで、リアウインドガラス20が、骨格構成部22を構成するドアインナパネル26に周辺部品用接着剤46によって接合されて、開口部24を車両外側から塞いでいる。具体的には、リアウインドガラス20が、ドアインナパネル26におけるインナ側フランジ部26Cの延設部26C3に周辺部品用接着剤46によって直接的に接合されている。これにより、リアウインドガラス20がドアインナパネル26に直接的に接合されているため、バックドア12の剛性を主に確保するドアインナパネル26によってリアウインドガラス20を直接支持することができる。
しかも、ドアインナパネル26のインナ側側壁下部26Bが、ウエザーストリップ52を介して車体54に当接されている。このため、リアウインドガラス20からドアインナパネル26に作用する荷重(例えば、リアウインドガラス20の自重によってドアインナパネル26に作用する荷重やバックドア12を閉じるときにリアウインドガラス20からドアインナパネル26に作用する車両内側への荷重)を、バックドア12の全体に分散させつつ、車体54へ分散させることができる。以上により、リアウインドガラス20を安定的に支持することができる。
さらに、本実施の形態では、リアウインドガラス20がドアインナパネル26に直接的に接合されているため、リアウインドガラス20とドアインナパネル26との間に周辺部品用接着剤46による1層の接着層が介在される構成となっている。このため、従来技術のように2層の接着層がインナパネルとガラス板との間に介在される構成と比べて、リアウインドガラス20を安定的に接合することができると共に、バックドア12の剛性を高くすることができる。
また、骨格構成部22は、上述したようにドアインナパネル26とドアアウタパネル28とが接合される第1接合部40及び第2接合部42を有している。すなわち、骨格構成部22では、第1接合部40及び第2接合部42の2箇所の接合部において、ドアインナパネル26とドアアウタパネル28とが接合されている。そして、第1接合部40におけるインナ側フランジ部26Cの延設部26C3にリアウインドガラス20が周辺部品用接着剤46によって接合されている。このため、バックドア12の開閉時(主としてバックドア12を閉めるとき)に生じる衝撃荷重が車体54から骨格構成部22を構成するドアインナパネル26に入力されると、当該衝撃荷重が第1接合部40及び第2接合部42の2箇所の部位において分散されてドアアウタパネル28へ伝達されると共に、第1接合部40を介してリアウインドガラス20に伝達される。これにより、バックドア12の開閉時におけるドアインナパネル26とドアアウタパネル28との接合部における応力集中を抑制しつつ、当該衝撃荷重を効果的に分散させることができる。その結果、例えば、バックドア12の開閉時における耐衝撃性を向上することができると共に、バックドア12の開閉耐久性を向上することができる。
また、第1接合部40が、インナ側フランジ部26Cと、アウタ側フランジ部34と、を含んで構成されており、インナ側フランジ部26C及びアウタ側フランジ部34は、閉断面部38に対して車幅方向外側へ延出されている。また、インナ側フランジ部26Cの先端側の部分には、延設部26C3が形成されており、延設部26C3はアウタ側フランジ部34よりも車幅方向外側へ延出されている。そして、延設部26C3にリアウインドガラス20が周辺部品用接着剤46によって接合されている。これにより、第1接合部40の接合長さを確保しつつ、ドアインナパネル26における周辺部品用接着剤46を設置する部位を確保することができる。
さらに、第1接合部40がリアウインドガラス20と平行に延在されている。このため、バックドア12の開閉時において、第1接合部40のインナ側フランジ部26Cとアウタ側フランジ部34に対する構造用接着剤36の接合強度を高く確保することができる。すなわち、バックドア12の開閉時には、車両内側への荷重がリアウインドガラス20から第1接合部40に作用すると共に、リアウインドガラス20のガラス面に沿った荷重(図1も矢印A参照)もリアウインドガラス20から第1接合部40に作用する。このガラス面に沿った荷重は、構造用接着剤36に対してインナ側フランジ部26Cとアウタ側フランジ部34とをせん断させる方向の荷重となる。このため、インナ側フランジ部26Cとアウタ側フランジ部34とを構造用接着剤36に対して剥離させる方向の荷重が作用する場合と比べて、構造用接着剤36のインナ側フランジ部26C及びアウタ側フランジ部34に対する接合強度を高く確保することができる。これにより、バックドア12の開閉時において、第1接合部40のインナ側フランジ部26Cとアウタ側フランジ部34に対する構造用接着剤36の接合強度を高く確保することができる。
また、バックドア12の閉状態において、開口部24の周囲に左右一対に配置されている骨格構成部22の開口部24の周方向から見た断面視で、骨格構成部22における第2接合部42が車両上下方向に延在されている。このため、骨格構成部22がリアウインドガラス20を支持している状態において、第2接合部42のインナ側下壁部26E及びアウタ側下壁部28Cに対する構造用接着剤36の接合強度を高く確保することができる。すなわち、第2接合部42は車両上下方向に延在されているため、リアウインドガラス20の自重によってインナ側下壁部26Eとアウタ側下壁部28Cとをせん断させる方向の荷重が第2接合部42の構造用接着剤36に作用する。このため、インナ側下壁部26Eとアウタ側下壁部28Cとを構造用接着剤36に対して剥離させる方向の荷重が作用する場合と比べて、第2接合部42における構造用接着剤36のインナ側下壁部26E及びアウタ側下壁部28Cに対する接合強度を高く確保することができる。これにより、骨格構成部22がリアウインドガラス20を支持している状態において、第2接合部42のインナ側下壁部26E及びアウタ側下壁部28Cに対する構造用接着剤36の接合強度を高く確保することができる。
さらに、骨格構成部22の第2接合部42が閉断面部38の内部と外部とを区画する壁部として構成されている。このため、樹脂材によって構成されたドアインナパネル26及びドアアウタパネル28において、骨格構成部22の閉断面部38の面積を大きくさせて、骨格構成部22の捩り剛性及び曲げ剛性を高くすることができる。
以下、この点について、図10に示された金属により構成されたバックドアと比較して説明する。なお、図10では、本実施の形態と同様に構成されている部品(部位)に対して同一符号を付している。図10に示されたドアインナパネル26及びドアアウタパネル28では、それぞれ金属製とされているため、ドアインナパネル26及びドアアウタパネル28を溶接等によって接合する必要がある。このため、比較例における本願の第2接合部42に対応する接合部42が、第1接合部40と同様に閉断面部38の外部に配置されて、溶接用のガンGを用いて接合される。このため、金属製のドアインナパネル26及びドアアウタパネル28では、溶接用のガンGを配置するスペースを確保する必要があるため、その分閉断面部38の面積が小さくなる。
これに対して、本実施の形態では、ドアインナパネル26及びドアアウタパネル28が樹脂材によって構成されて、骨格構成部22の第2接合部42が閉断面部38の内部と外部とを区画する壁部として構成されている。これにより、上記比較例に比べて、骨格構成部22の閉断面部38の面積が大きくなるため、骨格構成部22の捩り剛性及び曲げ剛性を高くすることができる。
リアウインドガラス20の外周端部がリアウインドガラス20の全周に亘って周辺部品用接着剤46によってドアインナパネル26に接合されている。これにより、リアウインドガラス20を一層安定的に支持することができる。
次に、図4〜図9を用いて、本実施の形態における第1接合部40の構造及び第1接合部40とリアウインドガラス20との接合構造のバリエーションについて説明する。なお、図4〜図9では、主として第1接合部40の構造のバリエーションを図示しているため、骨格構成部22の全体の形状を略矩形状にして簡易的に図示している。
<バリエーション1>
図4に示されるように、バリエーション1は、以下に示す点を除いて、本実施の形態と同様に構成されている。すなわち、バリエーション1では、ドアインナパネル26のインナ側フランジ部26Cが、インナ側側壁上部26Aに対して車幅方向内側へ屈曲されると共に、リアウインドガラス20と略平行に配置されている。また、ドアアウタパネル28のアウタ側フランジ部34は、インナ側フランジ部26Cに対して車両外側において、インナ側フランジ部26Cの先端側の部分と重ね合わされている。すなわち、バリエーション1では、アウタ側フランジ部34が閉断面部38に対して車幅方向外側へ延出されておらず、第1接合部40が、閉断面部38の内部と外部とを区画する壁部として構成されている。そして、リアウインドガラス20がインナ側フランジ部26Cの基端側の部分に周辺部品用接着剤46によって直接的に接合されている。換言すると、リアウインドガラス20がドアインナパネル26のみに接合されている。よって、バリエーション1においてもリアウインドガラス20がドアインナパネル26に直接支持されるため、リアウインドガラス20を安定的に支持することができる。
<バリエーション2>
図5に示されるように、バリエーション2は、以下に示す点を除いて、上記バリエーション1と同様に構成されている。すなわち、バリエーション2では、第1接合部40において、アウタ側フランジ部34に対してインナ側フランジ部26Cが車両外側(リアウインドガラス20側)に配置されている。そして、リアウインドガラス20がインナ側フランジ部26Cに周辺部品用接着剤46によって直接的に接合されている。換言すると、リアウインドガラス20がドアインナパネル26のみに接合されている。よって、バリエーション2においても、リアウインドガラス20がドアインナパネル26に直接支持されるため、リアウインドガラス20を安定的に支持することができる。
また、バリエーション2では、アウタ側フランジ部34に対してインナ側フランジ部26Cが車両外側(リアウインドガラス20側)に配置されているため、インナ側フランジ部26Cとリアウインドガラス20との間の接着面積を大きくすることができる。したがって、周辺部品用接着剤46によるリアウインドガラス20とドアインナパネル26との間の接着強度を高くすることができる。
<バリエーション3>
図6に示されるように、バリエーション3は、以下に示す点を除いて、本実施の形態と同様に構成されている。すなわち、バリエーション3では、ドアインナパネル26のインナ側フランジ部26Cにおいて、段部26C2が省略されており、インナ側接合部26C1と延設部26C3とが直接連結されている。そして、延設部26C3が本実施の形態よりも車幅方向外側へ延出されて、リアウインドガラス20がインナ側フランジ部26Cの延設部26C3に周辺部品用接着剤46によって直接的に接合されている。換言すると、リアウインドガラス20がドアインナパネル26のみに接合されている。よって、バリエーション3においてもリアウインドガラス20がドアインナパネル26に直接支持されるため、リアウインドガラス20を安定的に支持することができる。
<バリエーション4>
図7に示されるように、バリエーション4は、以下に示す点を除いて、本実施の形態と同様に構成されている。すなわち、バリエーション4では、インナ側フランジ部26Cの延設部26C3が、バリエーション3と同様に本実施の形態よりも車幅方向外側へ延出されている。そして、リアウインドガラス20がインナ側フランジ部26Cの延設部26C3に周辺部品用接着剤46によって直接的に接合されている。換言すると、リアウインドガラス20がドアインナパネル26のみに接合されている。よって、バリエーション4においてもリアウインドガラス20がドアインナパネル26に直接支持されるため、リアウインドガラス20を安定的に支持することができる。また、本実施の形態と比べて、リアウインドガラス20とドアインナパネル26との接着面積を大きくすることができる。
<バリエーション5>
図8に示されるように、バリエーション5は、以下に示す点を除いて、上記バリエーション3と同様に構成されている。すなわち、バリエーション5では、ドアアウタパネル28のアウタ側フランジ部34の先端部が、ドアインナパネル26のインナ側フランジ部26Cの延設部26C3まで延びている。換言すると、アウタ側フランジ部34の略全体とインナ側フランジ部26Cの略全体とが重なり合うように構成されている。また、アウタ側フランジ部34には、孔部50が形成されており、孔部50によってインナ側フランジ部26Cがリアウインドガラス20側へ露出するようになっている。そして、孔部50内に周辺部品用接着剤46が配置されて、リアウインドガラス20がインナ側フランジ部26Cに周辺部品用接着剤46によって直接的に接合されている。換言すると、リアウインドガラス20がドアインナパネル26のみに接合されている。よって、バリエーション5においてもリアウインドガラス20がドアインナパネル26に直接支持されるため、リアウインドガラス20を安定的に支持することができる。
<バリエーション6>
図9に示されるように、バリエーション6は、以下に示す点を除いて、上記バリエーション1と同様に構成されている。すなわち、バリエーション6では、ドアアウタパネル28のアウタ側フランジ部34の先端部が、ドアインナパネル26のインナ側フランジ部26Cの基端側まで延びている。また、アウタ側フランジ部34には、バリエーション5と同様に孔部50が形成されており、孔部50によってインナ側フランジ部26Cがリアウインドガラス20側へ露出するようになっている。そして、孔部50内に周辺部品用接着剤46が配置されて、リアウインドガラス20がインナ側フランジ部26Cに周辺部品用接着剤46によって直接的に接合されている。換言すると、リアウインドガラス20がドアインナパネル26のみに接合されている。よって、バリエーション6においてもリアウインドガラス20がドアインナパネル26に直接支持されるため、リアウインドガラス20を安定的に支持することができる。
以上のように、バリエーション1〜バリエーション6では、リアウインドガラス20がドアインナパネル26のみに周辺部品用接着剤46によって接合されている。このため、ドアインナパネル26(インナ側フランジ部26C)にドアアウタパネル28(アウタ側フランジ部34)を介してリアウインドガラス20を接合する構成と比べて、ドアインナパネル26(インナ側フランジ部26C)に対するリアウインドガラス20の位置を一層安定化させることができる。
なお、バリエーション5及びバリエーション6において、周辺部品用接着剤46が孔部50の周縁部に接合されるように周辺部品用接着剤46を配置してもよい。
10 車両用樹脂バックドア構造
12 車両用樹脂バックドア
20 リアウインドガラス(ガラス板)
22 骨格構成部
24 開口部
26 ドアインナパネル
26B インナ側側壁下部(当接壁部)
26C インナ側フランジ部
26C3 延設部
28 ドアアウタパネル
34 アウタ側フランジ部
36 構造用接着剤(第1接着剤)
38 閉断面部
40 第1接合部
42 第2接合部
46 周辺部品用接着剤(第2接着剤)
50 車体
52 ウエザーストリップ(他の部材)

Claims (6)

  1. 車体に開閉可能に支持された車両用樹脂バックドアの全体の骨格を構成すると共に、上部に車両後方視認用の開口部が形成された樹脂製のインナパネルと、
    前記開口部の周囲に且つ前記インナパネルに対して車両外側に配置され、前記インナパネルに第1接着剤によって接合されることによって内部に閉断面部を有する骨格構成部を前記インナパネルと共に形成する樹脂製のアウタパネルと、
    前記骨格構成部を構成する前記インナパネルに第2接着剤によって接合されて前記開口部を車両外側から塞ぐガラス板と、
    前記インナパネルにおける前記骨格構成部を形成する部分の一部を構成し、前記車両用樹脂バックドアが閉じた状態において前記車体に直接的又は間接的に当接される当接壁部と、を備え
    前記骨格構成部は、
    前記ガラス板と対向して配置され、前記インナパネルと前記アウタパネルとが接合された第1接合部と、
    前記第1接合部に対して前記開口部側に配置され、前記インナパネルと前記アウタパネルとが接合された第2接合部と、
    を有しており、
    前記第1接合部と前記ガラス板とが前記第2接着剤によって接合されている車両用樹脂バックドア構造。
  2. 前記第1接合部は、
    前記インナパネルに設けられ、前記閉断面部の外部へ延出されたインナ側フランジ部と、
    前記アウタパネルに設けられ、前記閉断面部の外部へ延出されて前記インナ側フランジ部に接合されるアウタ側フランジ部と、
    を含んで構成されており、
    前記インナ側フランジ部の先端側の部分には、前記アウタ側フランジ部よりも前記閉断面部の外部へ延出された延設部が形成され、前記延設部に前記ガラス板が前記第2接着剤によって接合されている請求項1に記載の車両用樹脂バックドア構造。
  3. 前記第1接合部が前記骨格構成部の長手方向から見た断面視で前記ガラス板と平行に延在されている請求項2に記載の車両用樹脂バックドア構造。
  4. 前記第2接合部が前記車両用樹脂バックドアの閉状態において、前記開口部の周囲に左右一対に配置されている前記骨格構成部の長手方向から見た断面視で車両上下方向に延在されている請求項2又は請求項3に記載の車両用樹脂バックドア構造。
  5. 前記第2接着剤が前記ガラス板の車幅方向両側縁部に沿って配置されて、前記ガラス板の車幅方向両端部が前記インナ側フランジ部に接合されている請求項2〜請求項4の何れか1項に記載の車両用樹脂バックドア構造。
  6. 前記第2接着剤が前記ガラス板の外周縁部に沿って前記ガラス板の全周に亘って配置されて、前記ガラス板の外周部が前記インナパネルに接合されている請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の車両用樹脂バックドア構造。
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