JP6156300B2 - 車体構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車体構造に関する。
下記特許文献1の図4には、車体構造の一例として、樹脂製のバックドアに関する技術が開示されている。簡単に説明すると、この先行技術では、各々樹脂製とされたドアインナパネルとドアアウタパネルとを接着剤で接合することによりバックドアの骨格部が構成されている。さらに、ドアアウタパネルの縁部にリアウインドガラスが接着剤で接合されている。なお、説明の便宜上、前者の接着剤を「第1の接着剤」と称し、後者の接着剤を「第2の接着剤」と称す。
上記バックドアの接合構造を防水の観点から検討すると、リアウインドガラスの外側から浸入した水については、第2の接着剤によって堰き止められる。しかし、リアウインドガラスの内側に付着した結露水については、第2の接着剤によって堰き止められないため、第1の接着剤側へ浸入してくる。但し、この先行技術では、ドアアウタパネルの縁部の端末部が第1の接着剤側へ屈曲されているため、この屈曲部によって結露水の第1の接着剤側への浸入がある程度抑制される。
特開2013−220688号公報(図4)
上記先行技術による場合、第1の接着剤側への結露水の浸入が屈曲部によってある程度抑制されると思われる。しかしながら、路面入力によってドアインナパネルやドアアウタパネルに振動が伝わるなどした場合に、屈曲部の先端とドアインナパネルとの間に隙間が生じ、結露水が第1の接着剤側へ浸入することも考えられる。
本発明は上記事実を考慮し、ガラス板の外側からの水の浸入とガラス板の内側に付着した結露水の浸入の両方を効果的に防止又は抑制することができる車体構造を得ることが目的である。
請求項1記載の本発明に係る車体構造は、第1パネル及び第2パネルの少なくとも一方が樹脂製とされ、当該第1パネルに設けられた第1接合部と当該第2パネルに設けられた第2接合部とを第1接着部によって接合することにより構成され、かつガラス装着用の開口部の周囲に配置された骨格構成部と、前記開口部を車両外側から塞ぐように配置されたガラス板と、前記第1パネルと前記第2パネルとの継ぎ目に形成された隙間の端を塞ぎ又は覆うように配置されて、当該第1パネル及び当該第2パネルと前記ガラス板との三者を相互に接合する第2接着部と、を有し、前記第1パネルは、前記第1接合部と当該第1接合部から段部を介して前記ガラス板側へ延設された延設部とを含んで構成されていると共に、前記第2パネルにおける前記第2接合部の端部と前記第1パネルの前記段部との間に前記隙間の端が配置されており、さらに、当該第2接合部の端部と当該延設部とが前記ガラス板と共に前記第2接着部によって相互に接合されている。
請求項1記載の本発明によれば、第1パネル及び第2パネルの少なくとも一方が樹脂製とされている。そして、第1パネルに設けられた第1接合部と第2パネルに設けられた第2接合部とが、第1接着部によって接合されることにより、骨格構成部が構成される。この骨格構成部はガラス装着用の開口部の周囲に配置されており、ガラス板はこの開口部を車両外側から塞ぐように配置される。
ここで、第1接着部は第1接合部と第2接合部との間で押し潰された状態で拡がっている。本発明では、この第1パネルと第2パネルとの継ぎ目に形成された隙間の端を塞ぎ又は覆うように第2接着部が配置されて、当該第2接着部によって第1パネル及び第2パネルとガラス板との三者が相互に接合される。これにより、ガラス板の外側から浸入した水及びガラス板の内側に付着した結露水は、いずれも第2接着部によって堰き止められる。すなわち、第2接着部によって第1パネルと第2パネルとの継ぎ目に形成された隙間への水の浸入が物理的に阻止される。
また、本発明によれば、第1パネルの第1接合部に第2パネルの第2接合部を第1接着部によって接合した状態では、第2接合部の端部と第1パネルの段部との間に前述した隙間の端が配置される。この状態で第2接合部の端部と第1パネルの延設部とがガラス板と共に第2接着部によって相互に接合されて、当該隙間の端が塞がれ又は覆われる。このように本発明では、第1パネルの延設部と第2パネルの第2接合部との間に段差が生じ難くなり、段差の高さの設定によっては両者を面一にすることができる。このため、作業者が第1パネルの延設部及び第2パネルの第2接合部上に第2接着部を配置し易くなる。
請求項記載の本発明に係る車体構造は、第1パネル及び第2パネルの少なくとも一方が樹脂製とされ、当該第1パネルに設けられた第1接合部と当該第2パネルに設けられた第2接合部とを第1接着部によって接合することにより構成され、かつガラス装着用の開口部の周囲に配置された骨格構成部と、前記開口部を車両外側から塞ぐように配置されたガラス板と、前記第1パネルと前記第2パネルとの継ぎ目に形成された隙間の端を塞ぎ又は覆うように配置されて、当該第1パネル及び当該第2パネルと前記ガラス板との三者を相互に接合する第2接着部と、を有し、前記第1パネルは、前記第1接合部と当該第1接合部に隣接しかつ第1接合部に対して同一平面上に配置された延設部とを含んで構成されていると共に、前記第2パネルの第2接合部の端部と前記第1パネルの第1接合部との間に前記隙間の端が配置されており、さらに、当該第2接合部の端部と当該第1パネルの延設部とが前記ガラス板と共に前記第2接着部によって相互に接合されている。
請求項記載の本発明によれば、第1パネルの第1接合部に第2パネルの第2接合部を第1接着部によって接合した状態では、第2接合部の端部と第1パネルの第1接合部との間に前述した隙間の端が配置される。この状態で第2接合部の端部と第1パネルの延設部とがガラス板と共に第2接着部によって相互に接合されて、当該隙間の端が塞がれ又は覆われる。このように本発明では、第1パネルに段差等の加工を施さなくても、第1パネルの延設部と第2パネルの第2接合部とをガラス板と共に第2接着部で相互に接合することができる。このため、第1パネルの加工工程を省くことができる。
請求項記載の本発明に係る車体構造は、第1パネル及び第2パネルの少なくとも一方が樹脂製とされ、当該第1パネルに設けられた第1接合部と当該第2パネルに設けられた第2接合部とを第1接着部によって接合することにより構成され、かつガラス装着用の開口部の周囲に配置された骨格構成部と、前記開口部を車両外側から塞ぐように配置されたガラス板と、前記第1パネルと前記第2パネルとの継ぎ目に形成された隙間の端を塞ぎ又は覆うように配置されて、当該第1パネル及び当該第2パネルと前記ガラス板との三者を相互に接合する第2接着部と、を有し、前記第1接合部と前記第2接合部とが前記隙間を空けて同一平面上に配置されていると共に、当該隙間の一部又は全部に前記第1接着部が充填されて第1接合部と第2接合部とが接合されており、さらに、当該第1接合部と当該第2接合部とが前記ガラス板と共に前記第2接着部によって相互に接合されている。
請求項記載の本発明によれば、第1パネルの第1接合部と第2パネルの第2接合部とが隙間を空けて同一平面上に配置されており、この隙間の一部又は全部に第1接着部が充填される。これにより、第1パネルと第2パネルとが相互に接合される。さらに、この状態で第1接合部と第2接合部とがガラス板と共に第2接着部によって相互に接合されて、当該隙間の端が塞がれ又は覆われる。このように本発明では、第1パネルの第1接合部と第2パネルの第2接合部とを重ね合わせない場合にも、第1接着部側への水の浸入を抑制又は防止することができる。また、この場合、第1接合部と第2接合部とを面一にすることができるため、請求項に記載の発明と同様に、作業者が第1パネルの第1接合部及び第2パネルの第2接合部上に第2接着部を配置し易くなる。さらに、第1パネルの第1接合部及び第2パネルの第2接合部の双方とも特別な加工を施さなくてよいため、請求項に記載の発明と同様に、パネルの加工工程を省くことができる。つまり、本発明は、請求項に記載の発明及び請求項に記載の発明の双方の利点を合わせ持つ。
加えて、第1接着部と第2接着部とがガラス板側から見て重なる位置関係になるため、第1接着部による第1接合部と第2接合部との接合(接着)効果を第2接着部が直接的に補う効果が得られる。つまり、第1接合部と第2接合部との隙間は通常狭く設定されるため、第1接着部を隙間に充填しても、その接着範囲(面積)は限られるが、ガラス板側から見て第1接着部と重なる位置で第2接着部が第1接合部と第2接合部とを接合(接着)するため、第2接着部が第1接着部の接着力を補うことができる。
請求項記載の本発明に係る車体構造は、第1パネル及び第2パネルの少なくとも一方が樹脂製とされ、当該第1パネルに設けられた第1接合部と当該第2パネルに設けられた第2接合部とを第1接着部によって接合することにより構成され、かつガラス装着用の開口部の周囲に配置された骨格構成部と、前記開口部を車両外側から塞ぐように配置されたガラス板と、前記第1パネルと前記第2パネルとの継ぎ目に形成された隙間の端を塞ぎ又は覆うように配置されて、当該第1パネル及び当該第2パネルと前記ガラス板との三者を相互に接合する第2接着部と、を有し、前記第2接着部は、前記第1パネル及び前記第2パネルと前記ガラス板との間に配置された弾性体と、この弾性体と当該ガラス板との両方に接着されて両者の間をシールする第1接着部材と、当該弾性体と当該第1パネル及び当該第2パネルとの両方に接着されて両者の間をシールする第2接着部材と、を含んで構成されている。
請求項記載の本発明によれば、第1接着部材がガラス板に接着されると共に第2接着部材が第1パネル及び第2パネルの両方に接着される。これにより、第1接着部材とガラス板との間がシールされると共に第2接着部材と第1パネル及び第2パネルとの間がシールされる。さらに、第1接着部材と第2接着部材との間には弾性体が介在される。このため、車両走行時に骨格構成部に伝達された路面入力が弾性体によって減衰される。
請求項記載の本発明に係る車体構造は、第1パネル及び第2パネルの少なくとも一方が樹脂製とされ、当該第1パネルに設けられた第1接合部と当該第2パネルに設けられた第2接合部とを第1接着部によって接合することにより構成され、かつガラス装着用の開口部の周囲に配置された骨格構成部と、前記開口部を車両外側から塞ぐように配置されたガラス板と、前記第1パネルと前記第2パネルとの継ぎ目に形成された隙間の端を塞ぎ又は覆うように配置されて、当該第1パネル及び当該第2パネルと前記ガラス板との三者を相互に接合する第2接着部と、を有し、前記第2接着部よりも前記ガラス板の端部側に前記第1パネルと前記ガラス板との間をシールするダム部材が配設されている。
請求項記載の本発明によれば、ガラス板の外側からの水が浸入しようとした場合、まず最初にダム部材によって当該水の浸入が阻害される。
請求項6記載の本発明に係る車体構造は、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の発明において、前記第1接着部は、構造用接着剤とされている。
請求項6記載の本発明によれば、第1接着部が構造用接着剤とされているため、高い剛性が得られる。このため、第1パネル及び第2パネルの少なくとも一方を樹脂製として車体の軽量化を図った場合にも、骨格構成部に高い剛性が得られる。
請求項7記載の本発明に係る車体構造は、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の発明において、前記第2接着部は、前記第1接着部よりも高い耐水性を有している。
請求項7記載の本発明によれば、第2接着部は第1接着部よりも高い耐水性を有しているため、上述したガラス板の外側から浸入した水及びガラス板の内側に付着した結露水が、第1パネルと第2パネルとの継ぎ目に形成される隙間内へ浸入することはない。つまり、第2接着部が止水材の役割を果たす。
請求項8記載の本発明に係る車体構造は、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の発明において、前記第2接着部は接着剤とされており、当該第2接着部が前記隙間の端を塞ぐように配置されている。
請求項8記載の本発明によれば、接着剤とされた第2接着部が隙間の端を塞ぐように配置されるため、言い換えると第2接着部が隙間内へ充填される必要はないため、第2接着部の塗布量(使用量)を抑えることができる。
請求項9記載の本発明に係る車体構造は、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の発明において、前記第2接着部は接着剤とされており、当該第2接着部が前記隙間の端から当該隙間内へ充填されている。
請求項9記載の本発明によれば、接着剤とされた第2接着部が隙間の端から隙間内へ充填されているため、その分、第1パネルと第2パネルとの接着面積が増加する。
請求項10記載の本発明に係る車体構造は、請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の発明において、前記第1パネルは、樹脂製とされかつバックドアの車両内側に配置されるドアインナパネルとされ、前記第2パネルは、樹脂製とされかつ前記バックドアの車両外側に配置されるドアアウタパネルとされ、前記ガラス板は、前記バックドアのリアウインドガラスとされている。
請求項10記載の本発明によれば、上述した各請求項に記載された発明の作用がバックドアに対して得られる。すなわち、リアウインドガラスの外側から入る水及びリアウインドガラスの内側に付着した結露水は、第1パネルと第2パネルとの継ぎ目に形成された隙間の端を塞ぎ又は覆うように配置されて、ドアインナパネル及びドアアウタパネルとガラス板との三者を相互に接合する第2接着部によって堰き止められる。
以上説明したように、請求項1記載の本発明に係る車体構造は、ガラス板の外側からの水の浸入とガラス板の内側に付着した結露水の浸入の両方を効果的に防止又は抑制することができるという優れた効果を有する。
また、請求項1記載の本発明に係る車体構造は、ガラス板を第1パネル及び第2パネルに組付ける前工程となる第2接着部の塗布作業性を向上させることができると共にその作業時間を短縮することができるという優れた効果を有する。
請求項記載の本発明に係る車体構造は、生産性を向上させることができると共にその分コストを削減することができるという優れた効果を有する。
請求項記載の本発明に係る車体構造は、請求項及び請求項に記載の効果に加えて、第1接着部による第1接合部と第2接合部との接合力(接着力)を第2接着部で補完することができるという優れた効果を有する。
請求項記載の本発明に係る車体構造は、車両走行時におけるガラス板の振動を効果的に抑制することができるという優れた効果を有する。
請求項記載の本発明に係る車体構造は、ガラス板の外側からの水の浸入をより効果的に防ぐことができる(浸水抑制の効果が更に高くなる)という優れた効果を有する。
請求項6記載の本発明に係る車体構造は、車体の軽量化を図りつつ、金属製の補強部材を追加することなく骨格構成部の高い剛性を確保することができ、ひいてはガラス板の支持剛性を高めることができるという優れた効果を有する。
請求項7記載の本発明に係る車体構造は、第1パネルと第2パネルとの継ぎ目に形成された隙間への水の浸入を第2接着部によって物理的に妨げる効果と、第2接着部の性質(物性)面からの止水効果の両方を得ることができるという優れた効果を有する。特に、請求項6記載の発明を引用した請求項7記載の本発明に係る車体構造の場合、第2接着部が水の浸入を効果的に防止又は抑制することで、構造用接着剤と第1パネル又は第2パネルとの間に界面剥離が生じることを阻止することができる点で非常に優れている。
請求項8記載の本発明に係る車体構造は、止水部材を廃止することができ、その分コスト削減を図ることができるという優れた効果を有する。
請求項9記載の本発明に係る車体構造は、第1パネルと第2パネルとの接合強度を上げることができるという優れた効果を有する。
請求項10記載の本発明に係る車体構造は、リアウインドガラスの外側から入る水及びリアウインドガラスの内側に付着した結露水が、ドアインナパネルとドアアウタパネルとを接合する第1接着部側へ浸入するのを効果的に抑制又は防止することができるという優れた効果を有する。さらに、請求項10記載の本発明に係る車体構造は、各請求項に記載された発明で得られる効果がバックドアに対して得られるという優れた効果を有する。
第1実施形態に係るバックドアの接合構造における側部断面構造を示す図4(A)、(B)の1−1線に沿った拡大断面図である。 第1実施形態に係るバックドアの接合構造における上部断面構造を示す図4(A)の1−1線に沿った拡大断面図である。 図1の要部を拡大した拡大断面図である。 (A)は図1及び図2に示される接合構造が適用されたバックドアを備えた車両の後部外観の平面図であり、(B)は当該車両の側部外観の側面図である。 第2実施形態のバリエーション1の接合構造を模式的に示す図3に対応する拡大断面図である。 (A)は第2実施形態のバリエーション2の接合構造を模式的に示す図5に対応する拡大断面図であり、(B)は(A)の類似構造(変形例)を示す拡大断面図である。 第3実施形態のバリエーション1の接合構造を模式的に示す図3に対応する拡大断面図である。 第3実施形態のバリエーション2の接合構造を模式的に示す図3に対応する拡大断面図である。 第4実施形態に係るバックドアの接合構造を模式的に示す図1に対応する拡大断面図である。
〔第1実施形態〕
以下、図1〜図4を用いて、本発明に係る車体構造の第1実施形態について説明する。なお、各図に適宜示される矢印FRは車両前方側を示しており、又矢印UPは車両上方側を示している。さらに、矢印INは車両幅方向内側を示している。
図4(A)には、本実施形態に係るバックドアを備えた車両の後部が平面視で概略的に示されている。また、図4(B)には、当該車両の後部が側面視で概略的に示されている。これらの図に示されるように、この車両10の後端部には、当該後端部に設けられたラッゲージルーム(図示省略)を開閉するためのバックドア12が、上縁部回りに車両上下方向に開閉可能に設けられている。
このバックドア12は車両側面視で略L字状に形成されており、ルーフパネル14の後端部から車両後方側へなだらかに延長されたドア上部16と、ドア上部16の後端部から車両下方側へ垂下されたドア下部18と、によって構成されている。以下、リアウインドガラス20が装着されたドア上部16について詳細に説明する。
図1及び図2に示されるように、ドア上部16は、略矩形の枠状に構成された骨格構成部22と、この骨格構成部22に支持されて骨格構成部22内に形成された開口部24を閉塞するガラス板としてのリアウインドガラス20と、を含んで構成されている。なお、リアウインドガラス20は、車両外側へ緩やかに湾曲した略矩形平板状に形成されている。
図1は骨格構成部22の側部を車両幅方向に切断したときの断面図であり、図2は骨格構成部22の上部を車両前後方向に切断したときの断面図であるが、以下においては主に図1を用いて骨格構成部22の構造を説明することにする。
骨格構成部22は、車両内側に配置された第1パネルとしてのドアインナパネル26と、車両外側に配置された第2パネルとしてのドアアウタパネル28と、によって構成されている。ドアインナパネル26及びドアアウタパネル28はいずれも樹脂製とされている。具体的には、ドアインナパネル26及びドアアウタパネル28は、CFRP(carbon-fiber-reinforced plastic ;炭素繊維強化樹脂)によって構成されている。
ドアアウタパネル28は、リアウインドガラス20に対して平行に配置されたアウタ側上壁部28Aと、アウタ側上壁部28Aの車両幅方向内側の端部からリアウインドガラス20に対して離間する方向へ略直角に屈曲されたアウタ側側壁部28Bと、アウタ側側壁部28Bの延出方向側の端部から車両幅方向外側へ鈍角に屈曲されて車両下方側へ延びるアウタ側下壁部28Cと、によって構成されている。
一方、ドアインナパネル26は、アウタ側側壁部28Bよりも車両幅方向外側に配置されかつアウタ側側壁部28Bに対して平行に配置されたインナ側側壁上部26Aと、インナ側側壁上部26Aの車両下方側の端部からL字状に延出されたインナ側側壁下部26Bと、を備えている。インナ側側壁上部26Aはアウタ側上壁部28Aまで延出された後、車両幅方向外側へ屈曲されてインナ側上壁部26Cとされている。インナ側上壁部26Cの車両幅方向外側の端部はリアウインドガラス20側へ略直角に屈曲されて外端部26Dとされている。さらに、インナ側側壁下部26Bはアウタ側下壁部28Cまで延出された後、車両幅方向内側かつ車両上方側へ屈曲されてインナ側下壁部26Eとされている。なお、インナ側側壁上部26Aには、先端部に雄ねじが形成された図示しないダンパステーのボールジョイント30がナット32によって締結(固定)されている。そのため、インナ側側壁上部26Aは、他の部位よりも板厚が厚く形成されている。
ここで、図3に拡大して示されるように、上述したアウタ側上壁部28Aは、リアウインドガラス20に沿って略真っ直ぐに車両幅方向に延出されている。そして、アウタ側上壁部28Aの車両幅方向外側の部分が第2結合部としてのアウタ側接合部34とされている。
一方、上述したインナ側上壁部26Cは、アウタ側接合部34に重ね合される第1接合部としてのインナ側接合部26C1と、インナ側接合部26C1の車両幅方向外側の端部から段部26C2を介して更に車両幅方向外側へ延設された延設部26C3と、によって構成されている。なお、段部26C2の高さは、アウタ側接合部34の板厚に後述する構造用接着剤36の硬化後の厚さを加えた寸法と略同一に設定されている。このため、アウタ側接合部34がインナ側接合部26C1に接合された状態では、両者の表面は同一平面上に位置されている(面一になっている)。
上述したインナ側接合部26C1に第1接着部としての構造用接着剤36が塗布されてアウタ側接合部34が重ね合されることにより、アウタ側接合部34がインナ側接合部26C1に接合されている。同様に、図1に示されるように、アウタ側下壁部28Cがインナ側下記26Eに構造用接着剤36によって接合されている。上記により、ドアインナパネル26とドアアウタパネル28とによって閉断面部38が形成されている。なお、構造用接着剤36としては、例えば、高強度低伸び2液ウレタン系接着剤が使用可能である。
また、図3に戻り、インナ側接合部26C1にアウタ側接合部34が接合された状態では、インナ側上壁部26Cとアウタ側上壁部28Aとの継ぎ目に隙間40が形成されている。隙間40の端40Aは、アウタ側接合部34の先端部とインナ側上壁部26Cの段部26C2との間に位置されている。この隙間40の端40Aを塞ぐように第2接着部としての周辺部品用接着剤42が配置されており、この周辺部品用接着剤42によってインナ側上壁部26Cの延設部26C3及びアウタ側接合部34とリアウインドガラス20の三者が相互に接合されている。なお、周辺部品用接着剤42としては、例えば、1液ウレタン系接着剤が使用可能である。
また、周辺部品用接着剤42は、構造用接着剤36よりも高い耐水性を有している。耐水性が高いか低いかについての試験は、JIS K6850(接着剤の引張り接着強さ試験)に準拠して行われる。具体的には、第1パネル及び第2パネルに相当する二つのテストピース(一例として、縦25mm×横200mm×高さ0.8mm)をそれぞれ用意し、双方のテストピースを接合代10mmで試験対象となる接着剤で接合する。そして、接着後のテストピースを所定温度(例えば、60℃等)の温水に所定期間(例えば、10日等)浸漬した後、常温下で引張耐水性確認試験(引張せん断試験)を行う。試験終了後、破断したときの発生荷重と破壊の状態を確認し、これに基づいて耐水性の高低を判断する。発生荷重については使用する部品(部品の用途)によって前提となる入力荷重が異なるため一概には定まらないが、使用する部品が定まれば(各社ごとに)決められる。破壊の状態には3種類ある。いずれかのテストピースと接着剤との界面で破壊が生じる界面破壊が生じていた場合は、耐水性が低いと評価する。一方、接着剤自身が破壊する凝集破壊が生じていた場合並びにいずれかのテストピース自体が破壊する材料破壊が生じていた場合には、耐水性が高いと評価する。因みに、構造用接着剤36の一例として挙げた上記高強度低伸び2液ウレタン系接着剤を用いて両テストピースを接着した場合には、界面剥離が生じる。このため、高強度低伸び2液ウレタン系接着剤の耐水性は低いと評価される。これに対し、周辺部品用接着剤42の一例として挙げた上記1液ウレタン系接着剤を用いてテストピースを接着した場合には、凝集破壊が生じる。このため、1液ウレタン系接着剤の耐水性は高いと評価される。
さらに、延設部26C3には、周辺部品用接着剤42の車両幅方向外側に(隣接して)止水部材であるダム部材44が配設されている。これにより、延設部26C3とリアウインドガラス20との間がシールされている。
以上の構成は、図2に示される骨格構成部22の上部においても同様であり、図1に付した符号と同様に符号を付してその説明を省略する。なお、図2に示される構成において図1に示される構成と異なる点は、ドアインナパネル26のインナ側側壁上部26Aに固定されている部材がボールジョイント30ではなく、バックドア12のドアヒンジ46のドア側固定部46Bである点である。すなわち、ドアヒンジ46は、車体上部後端48にボルト52で固定されたU字状のヒンジベース46Aと、ヒンジベース46Aの上端部から接線方向へ延出されたドア側固定部46Bと、ヒンジベース46Aの上端部においてドア側固定部46Bの基端部を回動可能に軸支する図示しないヒンジピンと、によって構成されている。このドア側固定部46Bがボルト52及びナット54でヒンジリテーナ56と共にインナ側側壁上部26Aに締結(固定)されている。
(本実施形態の作用・効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
ドアインナパネル26及びドアアウタパネル28はいずれも樹脂製(CFRP製)とされている。そして、ドアインナパネル26に設けられたインナ側接合部26C1とドアアウタパネル28に設けられたアウタ側接合部34とが、構造用接着剤36によって接合されることにより、骨格構成部22が構成される。この骨格構成部22はガラス装着用の開口部24の周囲に配置されており、リアウインドガラス20はこの開口部24を車両外側から塞ぐように配置される。
ここで、構造用接着剤36はインナ側接合部26C1とアウタ側接合部34との間で押し潰された状態で拡がっている。本実施形態では、このインナ側上壁部26Cとアウタ側上壁部28Aとの継ぎ目に形成された隙間40の端40Aを塞ぐように周辺部品用接着剤42が配置されて、当該周辺部品用接着剤42によってドアインナパネル26及びドアアウタパネル28とリアウインドガラス20との三者が相互に接合される。これにより、リアウインドガラス20の外側から浸入した水及びリアウインドガラス20の内側に付着した結露水は、いずれも周辺部品用接着剤42によって堰き止められる。すなわち、周辺部品用接着剤42によってインナ側上壁部26Cとアウタ側上壁部28Aとの継ぎ目に形成された隙間40への水の浸入が物理的に阻止される。その結果、本実施形態によれば、リアウインドガラス20の外側からの水の隙間40への浸入とリアウインドガラス20の内側に付着した結露水の隙間40への浸入の両方を効果的に防止又は抑制することができる。
また、本実施形態では、第1接着部が構造用接着剤36とされているため、高い剛性が得られる。このため、ドアインナパネル26及びドアアウタパネル28の少なくとも一方を樹脂製として車体の軽量化を図った場合にも、骨格構成部22に高い剛性が得られる。その結果、本実施形態によれば、車体の軽量化を図りつつ、金属製の補強部材を追加することなく骨格構成部22の高い剛性を確保することができ、ひいてはリアウインドガラス20の支持剛性を高めることができる。
さらに、本実施形態では、周辺部品用接着剤42は第1接着部(構造用接着剤36)よりも高い耐水性を有しているため、上述したリアウインドガラス20の外側から浸入した水及びリアウインドガラス20の内側に付着した結露水が、インナ側上壁部26Cとアウタ側上壁部28Aとの継ぎ目に形成される隙間40内へ浸入することはない。つまり、周辺部品用接着剤42が止水材の役割を果たす。これにより、本実施形態によれば、インナ側上壁部26Cとアウタ側上壁部28Aとの継ぎ目に形成された隙間40への水の浸入を周辺部品用接着剤42によって物理的に妨げる効果と、周辺部品用接着剤42の性質面からの止水効果の両方を得ることができる。特に、周辺部品用接着剤42が水の浸入を効果的に防止又は抑制することで、構造用接着剤36とドアインナパネル26又はドアアウタパネル28との間に界面剥離が生じることを阻止することができる点で非常に優れている。
この点について補足すると、金属で構成されるバックドア等の自動車用ボデー部品を、軽量化する目的で樹脂化する際には、金属並みの剛性を確保するため、複数部品による閉断面構成を採用し、各部品の接合に高剛性な構造用接着剤を用いることが考えられる。しかし、構造用接着剤(特にウレタン系接着剤)は水に覆われた環境下では、部材と構造用接着剤との間で界面剥離が発生し、接着性能が充分に発揮されない場合がある。このため、安定的な強度品質を確保する観点から、接着部に水が浸入しないように配慮することが重要である。これに対し、本実施形態では、高い耐水性を有する周辺部品用接着剤42が隙間42の端40Aを塞ぐことにより、隙間42に水が浸入して溜まることが抑制され、構造用接着剤36と水に接した状態になることが避けられる。その結果、周辺部品用接着剤42とドアインナパネル26又はドアアウタパネル28との間に界面剥離が生じることを阻止することができる。
また、本実施形態では、ドアインナパネル26のインナ側接合部26C1にドアアウタパネル28のアウタ側接合部34を配置すると、アウタ側接合部34の端部とドアインナパネル26の段部26C2との間に前述した隙間40の端40Aが配置される。この状態でアウタ側接合部34の端部とドアインナパネル26の延設部26C3とがリアウインドガラス20と共に周辺部品用接着剤42によって相互に接合されて、当該隙間40の端40Aが塞がれる。このように本実施形態では、ドアインナパネル26の延設部26C3とドアアウタパネル28のアウタ側接合部34との間に段差が生じ難くなり、段部26C2の高さの設定によっては両者を面一にすることができる。このため、作業者がドアインナパネル26の延設部26C3及びドアアウタパネル28のアウタ側接合部34上に周辺部品用接着剤42を配置し易くなる。その結果、本実施形態によれば、リアウインドガラス20をドアインナパネル26及びドアアウタパネル28に組付ける前工程となる周辺部品用接着剤42の塗布作業性を向上させることができると共にその作業時間を短縮することができる。
さらに、本実施形態では、周辺部品用接着剤42が隙間40の端40Aを塞ぐように配置されるため、言い換えると周辺部品用接着剤42が隙間40内へ充填される必要はないため、周辺部品用接着剤42の塗布量(使用量)を抑えることができる。よって、本実施形態によれば、周辺部品用接着剤42に要するコストを抑えつつ、リアウインドガラス20の外側から入る水及びリアウインドガラス20の内側面に付着する結露水が、構造用接着剤36側へ浸入するのを効果的に抑制又は防止することができる。
また、本実施形態では、リアウインドガラス20の外側からの水が浸入しようとした場合、まず最初にダム部材44によって当該水の浸入が阻害される。このため、本実施形態によれば、リアウインドガラス20の外側からの水の浸入をより効果的に防ぐことができる(浸水抑制の効果が更に高くなる)。
〔第2実施形態〕
次に、図5及び図6を用いて、本発明に係る車体構造の第2実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
この第2実施形態では、第1接合部及び第2接合部の構造のバリエーションについて説明する。
<バリエーション1>
図5に示されるバリエーション1では、第1パネルとしてのドアインナパネル60は、段差のない平板状に形成されている。なお、図5は、図3を模式化したものである。すなわち、ドアインナパネル60は、第1接合部60Aと当該第1接合部60Aに隣接しかつ第1接合部60Aに対して同一平面上に配置された延設部60Bとを含んで構成されている。ドアインナパネル60の第1接合部60Aには、構造用接着剤36によってドアアウタパネル62の第2接合部62Aが接合されている。これにより、第2接合部62Aは構造用接着剤36を介して第1接合部60Aに重ね合されている。また、ドアアウタパネル62の第2接合部62Aの端部とドアインナパネル60の第1接合部60Aとの間に第1実施形態で説明した隙間40の端40Aが配置されている。さらに、第2接合部62Aの端部と当該ドアインナパネル60の延設部60Bとがリアウインドガラス20と共に周辺部品用接着剤42によって相互に接合されている。
上記構成によれば、ドアインナパネル60の第1接合部60Aにドアアウタパネル62の第2接合部62Aを配置すると、第2接合部62Aの端部とドアインナパネル60の第1接合部60Aとの間に前述した隙間40の端40Aが配置される。この状態で第2接合部62Aの端部とドアインナパネル60の延設部60Bとがリアウインドガラス20と共に周辺部品用接着剤42によって相互に接合されて、当該隙間40の端40Aが塞がれる。このように本実施形態のバリエーション1では、ドアインナパネル60に段差等の加工を施さなくても、ドアインナパネル60の延設部60Bとドアアウタパネル62の第2接合部62Aとをリアウインドガラス20と共に周辺部品用接着剤42で相互に接合することができる。このため、ドアインナパネル60の加工工程を省くことができる。その結果、本実施形態のバリエーション1によれば、バックドア12の生産性を向上させることができると共にその分コストを削減することができる。
<バリエーション2>
図6に示されるバリエーション2では、ドアインナパネル70の第1接合部70Aとドアアウタパネル72の第2接合部72Aとが、所定幅の隙間74を空けて(隔てて)同一平面上に配置されている。
さらに、図6(A)に示される例では、この隙間74の一部に構造用接着剤36がリアウインドガラス20と反対側から充填されることにより、第1接合部70Aと第2接合部72Aとが接合されている。さらに、第1接合部70Aと第2接合部72Aとがリアウインドガラス20と共に周辺部品用接着剤42によって相互に接合されている。これにより、隙間74の端74Aが周辺部品用接着剤42によって塞がれている。
一方、図6(B)に示される例では、上記隙間74の全部に構造用接着剤36が充填されることにより、第1接合部70Aと第2接合部72Aとが接合されている。第1接合部70Aと第2接合部72Aとが接合された状態では、構造用接着剤36が隙間74の両端74Aから溢れて構造用接着剤36が隙間74の両側に盛られた状態で硬化されている。そして、構造用接着剤36の盛られた部分76に周辺部品用接着剤42が重ねて充填され、第1接合部70A及び第2接合部72Aとリアウインドガラス20とが互いに接合されている。なお、この場合、隙間74の端74Aは周辺部品用接着剤42によって(構造用接着剤36を介して)覆われている。
上記構成によれば、ドアインナパネル70の第1接合部70Aとドアアウタパネル72の第2接合部72Aとが隙間74を空けて同一平面上に配置されており、この隙間74の一部又は全部に構造用接着剤36が充填される。これにより、ドアインナパネル70とドアアウタパネル72とが相互に接合される。さらに、この状態で第1接合部70Aと第2接合部72Aとがリアウインドガラス20と共に周辺部品用接着剤42によって相互に接合されて、当該隙間74の端74Aが塞がれ(図6(A)の場合)又は覆われる(図6(B)の場合)。このように本実施形態のバリエーション2では、ドアインナパネル70の第1接合部70Aとドアアウタパネル72の第2接合部72Aとを重ね合わせない場合にも、構造用接着剤36側への水の浸入を抑制又は防止することができる。また、この場合、第1接合部70Aと第2接合部72Aとを面一にすることができるため、作業者がドアインナパネル70の第1接合部70A及びドアアウタパネル72の第2接合部72A上に周辺部品用接着剤42を配置し易くなる。さらに、ドアインナパネル70の第1接合部70A及びドアアウタパネル72の第2接合部72Aの双方とも特別な加工を施さなくてよいため、パネルの加工工程を省くことができる。
加えて、構造用接着剤36と周辺部品用接着剤42とがリアウインドガラス20側から見て重なる位置関係になるため、構造用接着剤36による第1接合部70Aと第2接合部72Aとの接合(接着)効果を周辺部品用接着剤42が直接的に補う効果が得られる。つまり、第1接合部70Aと第2接合部72Aとの隙間74は狭く設定されるため、構造用接着剤36を隙間74に充填しても、その接着範囲(面積)は限られるが、リアウインドガラス20側から見て構造用接着剤36と重なる位置で周辺部品用接着剤42が第1接合部70Aと第2接合部72Aとを接合(接着)するため、周辺部品用接着剤42が構造用接着剤36の接着力を補うことができる。
上記より、本実施形態のバリエーション2によれば、構造用接着剤36による第1接合部70Aと第2接合部72Aとの接合力(接着力)を周辺部品用接着剤42で補完することができる。
〔第3実施形態〕
次に、図7及び図8を用いて、本発明に係る車体構造の第3実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態等と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
この第3実施形態では、第2接着部のバリエーションについて説明する。
<バリエーション1>
図7に示されるバリエーション1では、ドアインナパネル26の第1接合部及びドアアウタパネル28の第2接合部の構造(パネルの継ぎ方)については、前述した第1実施形態の場合と略同様に構成されている。すなわち、ドアインナパネル26はインナ側接合部26C1、段部26C2、延設部26C3を備えており、このインナ側接合部26C1にドアアウタパネル28のアウタ側接合部34が構造用接着剤36で接合されている。
但し、アウタ側接合部34の端部(段部26C2と対向する部分)は、段部26C2の傾斜方向と反対方向にカットされている。これにより、インナ側接合部26C1にアウタ側接合部34が接合された状態では、両者の継ぎ目に隙間40が形成されるものの、第1実施形態とは異なり、隙間40の端40Aが略V字状に形成されている。さらに、インナ側接合部26C1及びアウタ側接合部34とリアウインドガラス20とを互いに接合している周辺部品用接着剤42の一部が隙間40内に充填されている。隙間40内に充填された周辺部品接着剤42は、構造用接着剤36と接している。
上記構成によれば、周辺部品用接着剤42が隙間40の端40Aから隙間40内へ充填されているため、その分、ドアインナパネル26とドアアウタパネル28との接着面積が増加する。その結果、ドアインナパネル26とドアアウタパネル28との接合強度を上げることができる。
なお、上記実施形態では、周辺部品接着剤42が構造用接着剤36と接触しているが、これに限らず、周辺部品接着剤42が隙間40内に充填されるものの、構造用接着剤36には接触していない構成にしてもよい。
<バリエーション2>
図8に示されるバリエーション2では、ドアインナパネル26の第1接合部及びドアアウタパネル28の第2接合部の構造(パネルの継ぎ方)については、前述した第1実施形態の場合と同一に構成されている。すなわち、ドアインナパネル26はインナ側接合部26C1、段部26C2、延設部26C3を備えており、このインナ側接合部26C1にドアアウタパネル28のアウタ側接合部34が構造用接着剤36で接合されている。インナ側接合部26C1にアウタ側接合部34が接合された状態では、両者の継ぎ目に隙間40が形成されている。隙間40の端40Aは、アウタ側接合部34の先端部とインナ側上壁部26Cの段部26C2との間に位置されている。この隙間40の端40Aを塞ぐように第2接着部80が配置されており、この第2接着部80によってインナ側上壁部26Cの延設部26C3及びアウタ側接合部34とリアウインドガラス20の三者が相互に接合されている。
第2接着部80は、ドアインナパネル26及びドアアウタパネル28とリアウインドガラス20との間に配置された弾性体82と、この弾性体82と当該リアウインドガラス20の両方に接着されて両者の間をシールする第1接着部材84と、当該弾性体82とドアインナパネル26及びドアアウタパネル28との両方に接着されて両者の間をシールする第2接着部材86と、を含んで構成されている。弾性体82は一例としてゴム材料によって構成されている。また、第1接着部材84及び第2接着部材86は一例として両面テープで構成されている。
上記構成によれば、第1接着部材84がリアウインドガラス20に接着されると共に第2接着部材86がドアインナパネル26及びドアアウタパネル28の両方に接着される。これにより、第1接着部材84とリアウインドガラス20との間がシールされると共に第2接着部材86とドアインナパネル26及びドアアウタパネル28との間がシールされる。さらに、第1接着部材84と第2接着部材86との間には弾性体82が介在される。このため、車両走行時に骨格構成部22に伝達された路面入力が弾性体82によって減衰される。その結果、本実施形態によれば、車両走行時におけるリアウインドガラス20の振動を効果的に抑制することができる。
〔第4実施形態〕
次に、図9を用いて、第4実施形態について説明する。なお、この第4実施形態は、参考例とする。また、前述した第1実施形態等と同一構成部分については、同一番号を付してその説明を省略する。
この第4実施形態では、バックドア90の骨格構成部92がドアインナパネル94とドアアウタパネル96とによって構成されている点で前述した第1実施形態と同様であるが、断面構造は多少異なる構成とされている。具体的には、ドアインナパネル94の断面形状はハット形とされており、開放側端部がリアウインドガラス98に向けられたU字状の断面形状とされた本体部94Aと、この本体部94Aの両端部からリアウインドガラス98に沿って互いに離間する方向へ張り出された左右一対のフランジ部94B、94Cと、これらのフランジ部94B、94Cの端部からリアウインドガラス94側へ屈曲された左右一対の縦壁部94D、94Eと、によって構成されている。左右のフランジ部94B、94Cはドアインナパネル94の第1接合部を兼ねており、この左右のフランジ部94B、94Cにドアアウタパネル96の車両幅方向の両端部、即ち第2接合部96A、96Bが低強度高伸ウレタン系接着剤100によって接合されている。これにより、骨格構成部92には、閉断面部102が形成されている。なお、低強度高伸ウレタン系接着剤100は、構造用接着剤ではなく、周辺部品用接着剤に属するものである。リアウインドガラス98も、同じ低強度高伸ウレタン系接着剤100によってドアアウタパネル96の第2接合部96Bに接合されている。
ここで、上述したドアインナパネル94とドアアウタパネル96との継ぎ目(合わせ目)に形成された隙間の端、即ちドアインナパネル94の車両幅方向外側の端部に形成された縦壁部94Eとドアアウタパネル96の第2接合部96Bとの間に形成された隙間104の端104Aは、周辺部品用接着剤42によって塞がれている。具体的には、縦壁部94Eと第2接合部96Bにおける車両幅方向外側の端部とリアウインドガラス98の車両幅方向外側の端部の三者に跨るように周辺部品用接着剤42が塗布又は充填されることにより、当該三者が互いに接合されている。これにより、縦壁部94Eと第2接合部96Bとの間に形成された隙間104の端104Aが周辺部品用接着剤42によって塞がれている。
上記構成によれば、バックドア90の骨格構成部92に対する剛性の確保の仕方が、前述した第1実施形態〜第3実施形態で説明した骨格構成部22とは異なっている。つまり、この実施形態では、ドアインナパネル94のフランジ部94B、94Cとドアアウタパネル96の第2接合部96A、96Bとが低強度高伸ウレタン系接着剤100によって接合されているため、骨格構成部92としての剛性は前述した第1実施形態〜第3実施形態の骨格構成部22よりも低くなっている。そのため、骨格構成部92に図示しない補強部材を設定することで骨格構成部92の剛性を確保するようになっている。このようにして構成された骨格構成部92に対しても、ドアインナパネル94の縦壁部94E及びドアアウタパネル96の第2接合部96Bとリアウインドガラス98とを周辺部品用接着剤42によって相互に接合することにより、リアウインドガラス98の外側から浸入した水やリアウインドガラス98の内側に付着した結露水は周辺部品用接着剤42によって堰き止められる。周辺部品用接着剤42の耐水性は高いため、これらの水が隙間104内へ浸入することはなく、低強度高伸ウレタン系接着剤100がこれらの水に浸かることはない。従って、この実施形態によっても、前述した第1実施形態等の基本的効果は得られる。
また、本実施形態では、ドアインナパネル94がフランジ部4Cの端部からリアウインドガラス98側へ屈曲された縦壁部94Eを備えているため、この縦壁部94Eを止水壁として利用することができる。その結果、本実施形態によれば、止水部材を廃止することができ、その分コスト削減を図ることができる。
なお、前述した第3実施形態のバリエーション2の第2接着材80をこの実施形態に適用する場合は、第2接着部材86を延長して第2接合部96Bと縦壁部94Eとに跨って両者を接合するようにすればよい。
〔実施形態の補足説明〕
上述した実施形態では、車体構造の一例としてバックドア12に対して本発明を適用したが、これに限らず、第1パネル及び第2パネルの少なくとも一方のパネルが樹脂製とされた骨格構成部にガラス板が接合される部位に適用可能である。例えば、サイドドアにおいて固定窓と固定窓を支持するフレーム部との接合や、ワンボックス車のルーフにおいてサンルーフとサンルーフを支持する骨格構成部との接合等に、本発明を適用してもよい。
また、第1実施形態を例にして説明すると、ドアインナパネル26及びドアアウタパネル28のいずれも樹脂製であったが、これに限らず、第1パネル及び第2パネルの少なくとも一方のパネルが樹脂製とされていればよい。従って、第1パネル及び第2パネルのいずれか一方が樹脂製とされており、第1パネル及び第2パネルのいずれか他方が鋼板やアルミニウム合金板等の金属製とされていてもよい。
さらに、上述した実施形態では、バックドアに対して本発明に係る車体構造を適用したが、本発明に係る車体構造の技術的思想をフード、ルーフ、ラッゲージドア等の車両外板にまで拡張することも可能である。その場合、例えば、以下のように発明を捉えることが可能である。
車両外板部材の外側からの水の浸入と車両外板部材の内側に付着した結露水の浸入の両方を効果的に防止又は抑制することができる車体構造を提供することを目的とし、
「第1パネル及び第2パネルの少なくとも一方が樹脂製とされ、当該第1パネルに設けられた第1接合部と当該第2パネルに設けられた第2接合部とを第1接着部によって接合することにより構成された骨格構成部と、
車両外側に配置されると共に前記骨格部材に支持された車両外板部材と、
前記第1パネルと前記第2パネルとの継ぎ目に形成された隙間の端を塞ぎ又は覆うように配置されて、当該第1パネル及び当該第2パネルと前記ガラス板との三者を相互に接合する第2接着部と、
を有する車体構造。」
と捉えることも可能である。
上記構成の発明によれば、第1パネル及び第2パネルの少なくとも一方が樹脂製とされている。そして、第1パネルに設けられた第1接合部と第2パネルに設けられた第2接合部とが、第1接着部によって接合されることにより、骨格構成部が構成される。この骨格構成部に車両外側に配置された車両外板部材が支持される。
ここで、第1接着部は第1接合部と第2接合部との間で押し潰された状態で拡がっている。上記発明では、この第1パネルと第2パネルとの継ぎ目に形成された隙間の端を塞ぎ又は覆うように第2接着部が配置されて、当該第2接着部によって第1パネル及び第2パネルと車両外板部材との三者が相互に接合される。これにより、車両外板部材の外側から浸入した水及びガラス板の内側に付着した結露水は、いずれも第2接着部によって堰き止められる。すなわち、第2接着部によって第1パネルと第2パネルとの継ぎ目に形成された隙間への水の浸入が物理的に阻止される。
その結果、上記発明に係る車体構造は、車両外板部材の外側からの水の浸入と車両外板部材の内側に付着した結露水の浸入の両方を効果的に防止又は抑制することができる。
上記発明をフードに適用する場合は、パワーユニットルーム内に水が浸入して補器類にかかることを防ぐことができるメリットがあり、上記発明をラッゲージドアに適用する場合は、ラッゲージルーム内に収容された荷物等に水がかかって支障をきたすことを回避できるメリットがある。
12 バッグドア
20 リアウインドガラス(ガラス板)
22 骨格構成部
26 ドアインナパネル(第1パネル)
26C1 インナ側接合部(第1接合部)
26C2 段部
26C3 延設部
28 ドアアウタパネル(第2パネル)
34 アウタ側接合部(第2接合部)
36 構造用接着剤(第1接着部)
40 隙間
40A 端
42 周辺部品用接着剤(第2接着部)
44 ダム部材
60 ドアインナパネル(第1パネル)
60A 第1接合部
60B 延設部
62 ドアアウタパネル(第2パネル)
62A 第2接合部
70 ドアインナパネル(第1パネル)
70A 第1接合部
72 ドアアウタパネル(第2パネル)
72A 第2接合部
74 隙間
74A 端
80 第2接着部
82 弾性体
84 第1接着部材
86 第2接着部材
92 骨格構成部
94 ドアインナパネル(第1パネル)
94B フランジ部(第1接合部)
94C フランジ部(第1接合部)
94E 縦壁部
96 ドアアウタパネル(第2パネル)
96A 第2接合部
96B 第2接合部
98 リアウインドガラス(ガラス板)
100 低強度高伸ウレタン系接着剤(第2接着部)
104 隙間
104A 端

Claims (10)

  1. 第1パネル及び第2パネルの少なくとも一方が樹脂製とされ、当該第1パネルに設けられた第1接合部と当該第2パネルに設けられた第2接合部とを第1接着部によって接合することにより構成され、かつガラス装着用の開口部の周囲に配置された骨格構成部と、
    前記開口部を車両外側から塞ぐように配置されたガラス板と、
    前記第1パネルと前記第2パネルとの継ぎ目に形成された隙間の端を塞ぎ又は覆うように配置されて、当該第1パネル及び当該第2パネルと前記ガラス板との三者を相互に接合する第2接着部と、
    を有し、
    前記第1パネルは、前記第1接合部と当該第1接合部から段部を介して前記ガラス板側へ延設された延設部とを含んで構成されていると共に、
    前記第2パネルにおける前記第2接合部の端部と前記第1パネルの前記段部との間に前記隙間の端が配置されており、
    さらに、当該第2接合部の端部と当該延設部とが前記ガラス板と共に前記第2接着部によって相互に接合されている、
    車体構造。
  2. 第1パネル及び第2パネルの少なくとも一方が樹脂製とされ、当該第1パネルに設けられた第1接合部と当該第2パネルに設けられた第2接合部とを第1接着部によって接合することにより構成され、かつガラス装着用の開口部の周囲に配置された骨格構成部と、
    前記開口部を車両外側から塞ぐように配置されたガラス板と、
    前記第1パネルと前記第2パネルとの継ぎ目に形成された隙間の端を塞ぎ又は覆うように配置されて、当該第1パネル及び当該第2パネルと前記ガラス板との三者を相互に接合する第2接着部と、
    を有し、
    前記第1パネルは、前記第1接合部と当該第1接合部に隣接しかつ第1接合部に対して同一平面上に配置された延設部とを含んで構成されていると共に、
    前記第2パネルの第2接合部の端部と前記第1パネルの第1接合部との間に前記隙間の端が配置されており、
    さらに、当該第2接合部の端部と当該第1パネルの延設部とが前記ガラス板と共に前記第2接着部によって相互に接合されている、
    車体構造。
  3. 第1パネル及び第2パネルの少なくとも一方が樹脂製とされ、当該第1パネルに設けられた第1接合部と当該第2パネルに設けられた第2接合部とを第1接着部によって接合することにより構成され、かつガラス装着用の開口部の周囲に配置された骨格構成部と、
    前記開口部を車両外側から塞ぐように配置されたガラス板と、
    前記第1パネルと前記第2パネルとの継ぎ目に形成された隙間の端を塞ぎ又は覆うように配置されて、当該第1パネル及び当該第2パネルと前記ガラス板との三者を相互に接合する第2接着部と、
    を有し、
    前記第1接合部と前記第2接合部とが前記隙間を空けて同一平面上に配置されていると共に、
    当該隙間の一部又は全部に前記第1接着部が充填されて第1接合部と第2接合部とが接合されており、
    さらに、当該第1接合部と当該第2接合部とが前記ガラス板と共に前記第2接着部によって相互に接合されている、
    車体構造。
  4. 第1パネル及び第2パネルの少なくとも一方が樹脂製とされ、当該第1パネルに設けられた第1接合部と当該第2パネルに設けられた第2接合部とを第1接着部によって接合することにより構成され、かつガラス装着用の開口部の周囲に配置された骨格構成部と、
    前記開口部を車両外側から塞ぐように配置されたガラス板と、
    前記第1パネルと前記第2パネルとの継ぎ目に形成された隙間の端を塞ぎ又は覆うように配置されて、当該第1パネル及び当該第2パネルと前記ガラス板との三者を相互に接合する第2接着部と、
    を有し、
    前記第2接着部は、前記第1パネル及び前記第2パネルと前記ガラス板との間に配置された弾性体と、この弾性体と当該ガラス板との両方に接着されて両者の間をシールする第1接着部材と、当該弾性体と当該第1パネル及び当該第2パネルとの両方に接着されて両者の間をシールする第2接着部材と、を含んで構成されている、
    車体構造。
  5. 第1パネル及び第2パネルの少なくとも一方が樹脂製とされ、当該第1パネルに設けられた第1接合部と当該第2パネルに設けられた第2接合部とを第1接着部によって接合することにより構成され、かつガラス装着用の開口部の周囲に配置された骨格構成部と、
    前記開口部を車両外側から塞ぐように配置されたガラス板と、
    前記第1パネルと前記第2パネルとの継ぎ目に形成された隙間の端を塞ぎ又は覆うように配置されて、当該第1パネル及び当該第2パネルと前記ガラス板との三者を相互に接合する第2接着部と、
    を有し、
    前記第2接着部よりも前記ガラス板の端部側に前記第1パネルと前記ガラス板との間をシールするダム部材が配設されている、
    車体構造。
  6. 前記第1接着部は、構造用接着剤とされている、
    請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の車体構造。
  7. 前記第2接着部は、前記第1接着部よりも高い耐水性を有している、
    請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の車体構造。
  8. 前記第2接着部は接着剤とされており、当該第2接着部が前記隙間の端を塞ぐように配置されている、
    請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の車体構造。
  9. 前記第2接着部は接着剤とされており、当該第2接着部が前記隙間の端から当該隙間内へ充填されている、
    請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の車体構造。
  10. 前記第1パネルは、樹脂製とされかつバックドアの車両内側に配置されるドアインナパネルとされ、
    前記第2パネルは、樹脂製とされかつ前記バックドアの車両外側に配置されるドアアウタパネルとされ、
    前記ガラス板は、前記バックドアのリアウインドガラスとされている、
    請求項1〜請求項のいずれか1項に記載の車体構造。
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