JP6380487B2 - 車両用バックドア - Google Patents

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Description

本発明は、車両用バックドアに関する。
特許文献1には、樹脂製のインナパネルと樹脂製のアウタパネルとを重ね合せて、ウレタン系の接着材で接合した車両用バックドアが開示されている。
特開2010−247676号公報
インナパネルと樹脂製のアウタパネルとを接着強度が高くかつ弾性が低い第1接着材で接着した車両用バックドアでは、高い接着強度が得られる反面、樹脂製のアウタパネルに熱ひずみが生じ易い。この熱ひずみを抑制する方法として、第1接着材よりも弾性が高い第2接着材を使用する方法があるが、一般的に、弾性が高い接着材は接着強度が低いため、インナパネルと樹脂製のアウタパネルとの接着強度が低くなる可能性がある。これらをふまえて、アウタパネルの意匠面ではない部位で接着強度が必要とされる部位には第1接着材を使用し、アウタパネルの意匠面となる部位には第1接着材よりも弾性が高い第2接着材を使用する方法が考えられる。
しかしながら、弾性が異なる第1接着材及び第2接着材を用いて接着を行う場合は、第1接着材と第2接着材の配設位置の公差の管理が難しく、第1接着材と第2接着材を連続させることが難しい。このため、第1接着材と第2接着材との間に隙間が生じることになる。ここで、インナパネルとアウタパネルとの間に雨水などの液体が浸入して溜まった状態で、車両用バックドアを開放状態にした場合に、この液体が、第1接着材と第2接着材との間を通って車内に浸入する可能性がある。つまり、弾性が異なる第1接着材及び第2接着材によりインナパネルと樹脂製のアウタパネルとを接着する車両用バックドアにおいて、車両用バックドアを開放状態にした場合に、車内に液体が浸入するのを抑制するには、改善の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、弾性が異なる第1接着材及び第2接着材によりインナパネルと樹脂製のアウタパネルとを接着する構成において、車両用バックドアを開放状態にした場合に、車内に液体が浸入するのを抑制することができる車両用バックドアを得ることが目的である。
請求項1に記載の発明に係る車両用バックドアは、上縁部に設けられたヒンジ回りに回動可能とされたインナパネルと、前記インナパネルよりも車両外側で前記インナパネルと車両前後方向に対向配置され、車両外側の一部に取付部材が取付けられた樹脂製のアウタパネルと、車両後方側から見たときに少なくとも一部が前記取付部材と重なる領域に配設され、前記インナパネルと前記アウタパネルとを接合する第1接着材と、前記第1接着材よりも弾性が高く、車両後方側から見たときに前記アウタパネルにおける前記取付部材が取付けられる部位を除く部位と重なる領域に少なくとも一部が配設され、前記第1接着材とで枠状に形成され、前記インナパネルと前記アウタパネルとを接合する第2接着材と、を有し、前記第1接着材及び前記第2接着材の一方は、車幅方向に延在する下底部と、該下底部の車幅方向両端から車両上下方向の上側に延びる下側延出部とを有し、前記第1接着材及び前記第2接着材の他方は、前記下底部よりも車両上下方向の上側に配設され車幅方向に延在する上底部と、該上底部の車幅方向両端から車両上下方向の下側に延び前記下側延出部と車幅方向に隙間をあけて隣り合う上側延出部とを有する。「弾性」とは、物体に力を加えているときに生じた変形が、力を除くと元に戻る性質である。
請求項1に記載の発明に係る車両用バックドアでは、閉止状態において、枠状の第1接着材及び第2接着材で囲まれた空間内に雨水などの液体が浸入して溜まる可能性がある。液体が溜まった状態で、車両用バックドアをヒンジ回りに回動して開放状態にした場合には、インナパネル及びアウタパネルの角度が変わり、液体が、下底部から上底部へ向けて流れる。また、液体の一部は、車幅方向に流れる。
ここで、第1接着材及び第2接着材で囲まれた空間において、下底部から上底部へ向けて流れた液体は、上底部と接触することで流れが規制される。さらに、下側延出部とは逆側に延びる上側延出部が、下側延出部と車幅方向に隙間をあけて隣り合っているので、車幅方向に流れた液体は、上側延出部及び下側延出部の少なくとも一方と接触して流れが規制される。このように、第1接着材及び第2接着材で囲まれた空間から外側(車内側)への液体の流れが規制されるので、車両用バックドアを開放状態にした場合に、車内に液体が浸入するのを抑制することができる。
請求項2に記載の発明に係る車両用バックドアの前記上側延出部は、前記下側延出部よりも車幅方向の内側に配設されている。
請求項2に記載の発明に係る車両用バックドアでは、上側延出部が下側延出部よりも車幅方向の内側に配設されているので、車両用バックドアを開放状態にした場合に、下側延出部に沿って流れた液体は、上側延出部と接触する。そして、上側延出部と接触した液体は、上側延出部に案内され上底部に向けて流れる。これにより、上側延出部と下側延出部との隙間に液体が浸入するのを抑制することができる。
請求項3に記載の発明に係る車両用バックドアの前記インナパネルには、車両後端に設けられたドア開口部の閉止状態において車両上下方向の上側が下側よりも車両後方側に位置する第1段差部が形成され、前記アウタパネルには、前記閉止状態において車両上下方向の上側が下側よりも車両後方側に位置し前記第1段差部と対向配置された第2段差部が形成され、前記下側延出部及び前記上側延出部は、前記第1段差部と前記第2段差部とが対向する領域に配設されている。
請求項3に記載の発明に係る車両用バックドアでは、車両用バックドアを開放状態にした場合に、第1段差部及び第2段差部が車両上下方向に沿った縦壁となる。なお、下側延出部及び上側延出部は、この縦壁に配設されている。ここで、下側延出部と上側延出部との隙間に液体の一部が浸入しようとした場合に、この液体には重力が作用する。このため、この液体は縦壁を上昇することができない。これにより、液体が下側延出部と上側延出部との隙間を流れるのを抑制することができる。
請求項4に記載の発明に係る車両用バックドアの前記下側延出部及び前記上側延出部は、車両後端に設けられたドア開口部の閉止状態において車両上下方向と交差する斜め方向に延びている。
請求項4に記載の発明に係る車両用バックドアでは、車両用バックドアを開放状態にした場合に、液体の一部が下側延出部と上側延出部との隙間に浸入しようとする。ここで、下側延出部及び上側延出部が、開放状態において、車両前後方向と交差する斜め方向に配設されるので、隙間に浸入しようとする液体には、浸入方向に作用する力の分力が作用する。つまり、隙間において液体に作用する力が減るので、液体が下側延出部と上側延出部との隙間を流れるのを抑制することができる。
請求項1に係る発明によれば、弾性が異なる第1接着材及び第2接着材によりインナパネルと樹脂製のアウタパネルとを接着する構成において、車両用バックドアを開放状態にした場合に、車内に液体が浸入するのを抑制することができる。
請求項2に係る発明によれば、上側延出部と下側延出部との隙間に液体が浸入するのを抑制することができる。
請求項3又は請求項4に係る発明によれば、液体が上側延出部と下側延出部との隙間を流れるのを抑制することができる。
本実施形態に係るバックドアが適用された車両を斜め後方側から見た斜視図である。 本実施形態に係るバックドアを開放位置に配置した状態を示す側面図である。 本実施形態に係るドアインナパネル、エクステンション及びドアアウタパネルを示す分解斜視図である。 本実施形態に係るドアインナパネル、エクステンション及びドアアウタパネルを示す背面図である。 本実施形態に係るエクステンションとドアアウタパネルとの接合部位を示す部分拡大斜視図である。 本実施形態に係るエクステンションとドアアウタパネルとの接合部位を模式的に示す縦断面図(図5の6−6線断面図)である。 本実施形態に係るバックドアの閉止状態の縦断面図(図4のM−M線断面図)である。 本実施形態に係るバックドアの閉止状態におけるエクステンションとドアアウタパネルとの間に溜まった水の流れを示す説明図である。 本実施形態に係るバックドアの開放状態の縦断面図(図4のM−M線断面図)である。 本実施形態に係るバックドアの開放状態におけるエクステンションとドアアウタパネルとの間に溜まった水の流れを示す説明図である。 比較例に係るバックドアにおける第1接着材及び第2接着材の配設状態を示す説明図である。
以下、図1〜図9に基づいて、本実施形態の車両用バックドアの一例としてのバックドア14について説明する。なお、図面に適宜示される矢印FRは車両前方を示し、矢印RRは車両後方を示し、矢印UPは車両上方を示し、矢印Wは車幅方向を示している。また、矢印OUTは車幅方向外側を示し、矢印Rは車幅方向右側を示している。以下、単に前後、左右、上下の方向を用いて説明する場合は、特に断りのない限り、車両前後方向の前後、車両左右方向(車両幅方向)の左右、車両上下方向の上下を示すものとする。
図1には、車体11と、バックドア14とを含んで構成された車両10が示されている。車体11の後端には、車両前後方向に開口したドア開口部12が形成されている。車体11におけるドア開口部12の上縁部及び後述するインナパネル22の上縁部25(図2参照)には、車幅方向を軸方向としてバックドア14を回動可能に支持するヒンジの一例としてのドアヒンジ13(図2参照)が設けられている。
〔バックドア〕
バックドア14は、ドアヒンジ13(図2参照)回りに回動されることで、ドア開口部12を開放及び閉止可能とされている。なお、バックドア14がドア開口部12を閉止する状態におけるバックドア14の位置を閉止位置と称する。また、バックドア14がドア開口部12を開放する状態でかつドアヒンジ13の回動が止まる状態におけるバックドア14の位置を開放位置と称する。
図2に示すように、バックドア14は、車両側面視で略L字状に形成されており、閉止位置に配置された状態において、ドア開口部12の車両上方及び車両後方を閉止する。また、バックドア14は、車両上下方向の上端部から車両後方斜め下方側へなだらかに延びるドア上部14Aと、ドア上部14Aの車両前後方向の後端部から車両下方側へ垂下されたドア下部14Bとで構成されている。なお、バックドア14を構成する各部の配置については、バックドア14が閉止位置に配置された状態で説明する。
図1に示すように、バックドア14は、バックドア本体15と、窓用のバックドアガラス16と、小窓用のロアガラス17と、リヤスポイラ18とを含んで構成されている。バックドアガラス16は、ドア上部14Aに配置されており、ロアガラス17は、ドア下部14Bの上部に配置されている。ロアガラス17の外縁部には、図示しないシール材が配設されている。リヤスポイラ18は、バックドアガラス16とロアガラス17との間に配置されている。バックドアガラス16、ロアガラス17及びリヤスポイラ18は、バックドア本体15に取付けられている。
図3に示すように、バックドア本体15は、インナパネル22と、アウタパネル24と、ブラケット82(図7参照)とを含んで構成されている。ここで、インナパネル22と、アウタパネル24と、後述する第1接着材72及び第2接着材74(図3参照)とをまとめてバックドア構造20と称する。
<インナパネル>
図2に示すインナパネル22は、車両10の車両前後方向の後端部で車両内側に位置しており、バックドア14が既述の閉止位置に配置された状態において、ドア開口部12を閉止する。また、図3に示すように、インナパネル22は、一例として、ドアインナパネル26とエクステンション28とを含んで構成されている。
(ドアインナパネル)
ドアインナパネル26は、バックドア本体15の主要部を構成するパネル部材であり、一例として、炭素繊維の短繊維がランダムに配向されたCFRP(carbon-fiber-reinforced plastic:炭素繊維強化樹脂)によって形成されている。また、ドアインナパネル26は、車両側面視で略L字状に形成されており、ドア上部14Aに配置された上部26Aと、ドア下部14Bに配置された下部26Bとを有する。
上部26Aには、窓用開口部27が形成されている。窓用開口部27には、バックドアガラス16(図1参照)が取付けられている。また、上部26Aには、後述するアウタアッパパネル42(図4参照)が取付けられている。下部26Bにおける車両上下方向の上側部分には、窓用開口部27よりも車幅方向に細長い小窓用開口部29が形成されている。小窓用開口部29には、ロアガラス17(図1参照)が取付けられている。また、下部26Bにおける小窓用開口部29よりも下側でかつ車両後方側には、車両後方側から見た正面視で車幅方向に長い矩形状の縦壁23が形成されている。ドアインナパネル26の車幅方向の中央部でかつ小窓用開口部29と縦壁23との間には、車両前後方向に貫通した貫通孔31が形成されている。
(エクステンション)
エクステンション28は、一例として、ドアインナパネル26と同様にCFRPによって形成されている。また、エクステンション28は、車両後方側に向けて凸状に形成された部材であり、縦壁23に車両後方側から重ねられて接合され、ドアインナパネル26の一部を構成している。
図5に示すように、エクステンション28は、車両上下方向の下側部分を構成する下部32と、下部32の上側に形成された第1段差部34と、第1段差部34の上側に形成された上部36と、周壁部38とを含んで構成されている。周壁部38は、下部32、第1段差部34及び上部36から車両前後方向の前側に延びる壁部である。また、周壁部38の前端部は、縦壁23に接合されている。
下部32は、車両後方側から正面視して車両上側に開口するU字状に形成された縁壁32Aと、縁壁32Aの内側に形成された中壁32Bとを有する。縁壁32Aは、車両上下方向及び車幅方向に沿った縦壁とされている。また、縁壁32Aの車両後方側(外側)の側面は、平面状に形成されている。中壁32Bは、縁壁32Aよりも車両前後方向の前側に配置され、車両上下方向及び車幅方向に沿った縦壁とされている。中壁32Bには、後述するライセンスプレート58(図1参照)を取付けるための図示しないボルトが締結される被締結部が露出される貫通孔33が形成されている。
第1段差部34は、バックドア14がドア開口部12(図1参照)を閉止する閉止状態において、車両上下方向の上側が下側よりも車両後方側に位置する部位である。言い換えると、第1段差部34は、車幅方向に見て断面がクランク状に形成された部位である。
第1段差部34は、一例として、下部32の車両上下方向の上端から車両前後方向の後側へ延びている。第1段差部34は、具体的には、車幅方向の両端部に配置され縁壁32Aに繋がる端壁34Aと、端壁34Aよりも内側に配置され中壁32Bに繋がる中壁34Bとを有する。端壁34Aは、エクステンション28の車幅方向の中央に対して左右対称に2箇所形成されている。また、端壁34Aは、一例として、車幅方向の外側が内側よりも下側に位置するように湾曲されている。中壁34Bは、端壁34Aよりも車両前後方向の長さが短い。
上部36は、第1段差部34の車両前後方向の後端から車両上下方向の上側に延びている。また、上部36は、車両後方側から正面視して車両下側に開口するU字状に形成された縁壁36Aと、縁壁36Aの車幅方向の内側に形成された傾斜壁36Bとを有する。縁壁36Aは、車両上下方向及び車幅方向に沿った縦壁とされている。また、縁壁36Aの車両後方側(外側)の側面は、平面状に形成されている。さらに、縁壁36Aの下端は、端壁34Aの後端と繋がっている。
傾斜壁36Bは、一例として、車両上下方向の上端部が下端部よりも車両前後方向の後側に位置する傾斜とされた壁である。また、傾斜壁36Bの下端部は、中壁34Bの車両前後方向の後端部と繋がっている。傾斜壁36Bには、後述するライセンスプレート58(図1参照)を照らす図示しないライセンスランプやバックドア14を開放させるための図示しないドアハンドルなどが配置される複数の貫通孔37が形成されている。
<アウタパネル>
図3に示すように、アウタパネル24は、インナパネル22よりも車両外側(車両後方側)でインナパネル22と車両前後方向に対向配置されている。また、アウタパネル24は、アウタアッパパネル42(図4参照)と、アウタロアパネル44とを含んで構成されている。
(アウタアッパパネル)
図4に示すアウタアッパパネル42は、一例として、CFRPによって形成されており、ドアインナパネル26の上部26Aの車両後方斜め上方側に接合されている。
(アウタロアパネル)
図3に示すアウタロアパネル44は、ドアインナパネル26に接合されたエクステンション28の車両後方側に後述する第1接着材72及び第2接着材74(図3参照)によって接合されている。また、アウタロアパネル44は、一例として、CFRPよりも線膨張係数の大きいTSOP(Toyota Super Olefin Polymer(登録商標):PP(ポリプロピレン)とEPDM(エチレン−プロピレン−ジエンゴム)とを含む熱可塑性樹脂)によって形成されている。アウタロアパネル44は、車両10(図1参照)の外観意匠面の一部を形成している。
アウタロアパネル44は、車両上下方向の下側部分を構成するプレート取付部52と、プレート取付部の縁部に形成された第2段差部54と、第2段差部54の上側に形成された上壁部56とを含んで構成されている。プレート取付部52は、アウタパネル24における車両外側の一部の一例である。
プレート取付部52は、車両後方側から正面視して、台形状に形成された縦壁53を有している。縦壁53は、車両上下方向及び車幅方向に沿って配置されている。また、縦壁53には、図示しないボルトが締結される被締結部が露出される貫通孔53Aが形成されており、仮想線(二点鎖線)で示す取付部材の一例としてのライセンスプレート58が取り付け可能とされている。貫通孔53Aは、既述の貫通孔33(図5参照)と連通されている。ライセンスプレート58は、車幅方向に長い矩形状となっている。さらに、縦壁53には、ドアインナパネル26とアウタロアパネル44との間に浸入した液体(一例として水)を車外へ排出するための水抜き孔55が形成されている。
図6には、エクステンション28の第1段差部34と、アウタロアパネル44の第2段差部54とが簡略化した断面図で示されている。第2段差部54は、既述の閉止状態において、車両上下方向の上側が下側よりも車両後方側に位置し、かつ第1段差部34と車両上下方向に対向配置された部位である。言い換えると、第2段差部54は、車幅方向に見て断面がクランク状に形成された部位である。
また、第2段差部54は、一例として、プレート取付部52の車両上下方向の上端部及び左右両端部から車両前後方向の後側へ延びる段差壁62を有している。段差壁62には、既述の図示しないライセンスランプやドアハンドルなどが配置される複数の貫通孔64(図5参照)が形成されている。貫通孔64の孔壁とライセンスランプとの間、貫通孔64の孔壁とドアハンドルとの間には、隙間が生じている。このため、アウタロアパネル44の外側から貫通孔64を通ってアウタロアパネル44とエクステンション28との間の空間Sに液体(水)が浸入する可能性がある。
上壁部56は、第2段差部54の車両前後方向の後端から車両上下方向の上側に延びている。また、上壁部56は、縦壁57を有している。縦壁57は、ライセンスプレート58(図1参照)の車両上下方向の上側に配置され、車両上下方向及び車幅方向に沿って配置されている。縦壁57には、一例として、エンブレム59(図1参照)が設けられている。上壁部56における縦壁57よりも車幅方向の外側には、テールランプ19(図1参照)が設けられている。
既述の閉止状態において、縁壁32Aと縦壁53は、車両前後方向に対向配置されている。縦壁53は、縁壁32Aよりも後側に配置されている。端壁34Aと段差壁62は、車両上下方向に対向配置されている。段差壁62は、端壁34Aよりも下側に配置されている。縁壁36Aと縦壁57は、車両前後方向に対向配置されている。縦壁57は、縁壁36Aよりも後側に配置されている。
<ブラケット>
図7に示すように、エクステンション28とアウタロアパネル44との間には、ブラケット82が設けられている。ブラケット82は、図示しないライセンスランプ及びドアハンドルを支持する部材である。また、ブラケット82は、ボルト84及びナット86によりエクステンション28に締結されている。なお、ブラケット82は、エクステンション28の貫通孔37は閉止しているが、アウタロアパネル44の貫通孔64は閉止していない。このため、既述のように、貫通孔64を通って空間Sに液体(水)が浸入する可能性がある。
<第1接着材>
第1接着材72は、一例として、80〔℃〕程度で硬化するウレタン系接着材で構成されている。そして、第1接着材72は、既述の空間Sにおいて、エクステンション28とアウタロアパネル44とを接合している。
図4に示すように、第1接着材72は、エクステンション28の縁壁32A及び端壁34Aにおいて、車両上下方向の上側に開口するU字の紐状に配設(塗布)されている。具体的には、第1接着材72は、車幅方向に延在する下底部の一例としての長尺部72Aと、長尺部72Aの車幅方向両端から車両上下方向の上側に延びる下側延出部の一例としての延出部72Bとを有する。長尺部72Aは、車両上下方向の下側に向けて凸状に湾曲されている。
延出部72Bの上部は、領域C(図6参照)に配設されている。つまり、延出部72Bは屈曲されている。ここで、延出部72Bの中央部及び下部は、既述の閉止状態において、車両上下方向と交差する斜め方向に延びている。具体的には、延出部72Bの中央部及び下部は、車両上下方向の下端が上端よりも車幅方向の内側に位置する傾斜配設されている。また、延出部72Bの上部は、既述の閉止状態において、車両前後方向と交差する斜め方向に延びている。具体的には、延出部72Bの上部は、車両前後方向の前端が後端よりも車幅方向の内側に位置する傾斜配設されている。延出部72Bの長尺部72A側とは反対側の端部には、一例として、車幅方向の外側に屈曲された屈曲部72Cが形成されている。
ここで、車両前後方向にライセンスプレート58を投影して、車両後方側から車両前後方向に見たときに、ライセンスプレート58と重なる領域を領域Aと称する。長尺部72Aは、領域Aに配設されている。言い換えると、領域Aは、図4において仮想の二点鎖線で示されたライセンスプレート58の外形線よりも内側の領域である。また、図4において、アウタロアパネル44におけるライセンスプレート58が取付けられる部位を除く部位と重なる領域を領域Bと称する。領域Bは、領域Aの外側の領域である。延出部72Bと屈曲部72Cは、一例として、領域Bに配設されている。
図5に示すように、長尺部72Aと、延出部72Bの中央部及び下部とは、縁壁32Aに配設されている。延出部72Bの上部及び屈曲部72Cは、端壁34Aに配設されている。言い換えると、延出部72Bは、既述の第1段差部34と第2段差部54(図6参照)とが対向する領域C(図6参照)に配設されている。
<第2接着材>
図4に示す第2接着材74は、第1接着材72よりも弾性が高い接着材であり、一例として、ブチルゴム系接着材(ブチルテープ)で構成されている。そして、第2接着材74は、既述の空間S(図6参照)において、エクステンション28とアウタロアパネル44とを接合している。また、第2接着材74は、車両後方側から車両前後方向に見て、第1接着材72とで略矩形の枠状に形成されている。
具体的には、第2接着材74は、エクステンション28の縁壁32A、端壁34A及び縁壁36A(図5参照)において、車両上下方向の下側に開口するU字の紐状に配設されている。また、第2接着材74は、車幅方向に延在する上底部の一例としての長尺部74Aと、長尺部74Aの車幅方向両端から車両上下方向の下側に延びる下側延出部の一例としての延出部74Bとを有する。
長尺部74Aは、車両上下方向の上側に向けて凸状に湾曲されている。また、長尺部74Aは、長尺部72Aよりも車両上下方向の上側に配設されている。
延出部74Bの中央部は、領域C(図6参照)に配設されている。つまり、延出部74Bは、車幅方向に見てクランク状に屈曲されている。ここで、延出部74Bの中央部は、既述の閉止状態において、車両前後方向と交差する斜め方向に延びている。具体的には、延出部74Bの中央部は、車両前後方向の前端が後端よりも車幅方向の内側に位置する傾斜配設されている。また、延出部74Bの下部は、既述の閉止状態において、車両上下方向と交差する斜め方向に延びている。具体的には、延出部74Bの下部は、車両上下方向の下端が上端よりも車幅方向の内側に位置する傾斜配設されている。延出部74Bの長尺部74A側とは反対側の端部には、一例として、車幅方向の内側に屈曲された屈曲部74Cが形成されている。
長尺部74A及び延出部74Bは、車両後方側から車両前後方向に見たときに領域Bに配設されている。屈曲部74Cは、一例として、領域Aに配設されている。
図5に示すように、長尺部74Aと、延出部74Bの上部及び中央部とは、縁壁36Aに配設されている。延出部74Bの下部は、端壁34Aに配設されている。言い換えると、延出部74Bは、既述の領域C(図6参照)に配設されている。また、延出部74Bは、延出部72Bと車幅方向に隙間Nをあけて隣り合っている。さらに、延出部74Bは、延出部72Bよりも車幅方向の内側に配設されている。
<比較例>
比較例のバックドア200について説明する。
図11に示す比較例のバックドア200は、インナパネル202と図示しないアウタパネルとを有する。また、バックドア200は、上縁部に設けられた図示しないヒンジ回りに回動可能とされている。インナパネル202は、ドアインナパネル204と、ドアインナパネル204に接合されたエクステンション206とを有する。エクステンション206は、バックドア200が図示しないドア開口部を閉止する閉止状態において、車幅方向及び車両上下方向に沿った縦壁210を有する。
縦壁210の車両上下方向の下部には、接着材212が配設されている。接着材212は、既述の第1接着材72(図4参照)と同様の材料で構成されている。縦壁210の車両上下方向の上部には、接着材214が配設されている。接着材214は、既述の第2接着材74(図4参照)と同様の材料で構成されている。接着材212及び接着材214は、エクステンション206と図示しないアウタパネルとを接合している。
接着材212は、車両前後方向に見て、車両上下方向の上側に開口するU字状の底部212Aと、底部212Aの車幅方向の両端部から車幅方向に沿って外側に延出された延出部212Bとを有する。接着材214は、車両前後方向に見て、車両上下方向の下側に開口するU字状の上部214Aと、上部214Aの車幅方向の両端部から車幅方向に沿って外側に延出された延出部214Bとを有する。延出部212Bと延出部214Bとは、車両上下方向に隙間Dを空けて隣り合っている。言い換えると、隙間Dは車幅方向に沿っている。
バックドア200において、水Qが、図示しないアウタパネルの隙間から接着材212と接着材214との間に浸入して溜まっていたとする。バックドア200を閉止位置から開放位置へ回動させたときに、溜まっていた水Qの大半は接着材214側へ流れるが、残りの水QCは、接着材212に沿って車幅方向に流れようとする。ここで、接着材212の車幅方向の両端部では、隙間Dが車幅方向に沿っているので、水QCは、隙間Dを通って外側へ流出する。つまり、比較例のバックドア200では、延出部212Bと延出部214Bとが車両上下方向に隙間Dを空けて隣り合っているので、車内に水QCが浸入するのを抑制し難い。
〔作用及び効果〕
次に、本実施形態のバックドア14の作用及び効果について説明する。
<接着材の硬化によるアウタロアパネルの歪>
図4に示すバックドア14では、車両前後方向に見てアウタロアパネル44とライセンスプレート58とが重なる領域Aにおいて、第1接着材72により、エクステンション28とアウタロアパネル44との接着強度が確保される。なお、第1接着材72が加熱されて硬化するときに、アウタロアパネル44の第1接着材72が配設された部位に歪が生じるが、この部位はライセンスプレート58により車両後方側から覆われているため、バックドア14の意匠性には影響しない。
一方、バックドア14における領域Bでは、第1接着材72よりも弾性が高い第2接着材74が用いられている。このため、第2接着材74が硬化するときに、アウタロアパネル44の第2接着材74が配設された部位には、第1接着材72が配設された部位よりも歪みが生じ難い。なお、第2接着材74の接着強度は第1接着材72に比べて低いが、第2接着材74が配設された部位は第1接着材72が配設された部位に比べて必要とされる接着強度が低いため、問題無い。
<バックドア閉止状態における水の浸入>
図7に示すように、バックドア14によるドア開口部12(図4参照)の閉止状態において、一例として、雨水などの水Qが貫通孔64を通って空間Sに浸入した場合には、水Qが重力の作用で落下して水抜き孔55から排出される。しかし、閉止状態において、水Qの量が多い場合には、水Qが空間Sに溜まる可能性がある。
図8に示すように、長尺部74Aの内側を縁壁36Aに沿って車両上下方向の下側に向けて流れる水(これを水QAと称する)は、延出部74Bを通って長尺部72Aに流れる。ここで、延出部74Bが延出部72Bと車幅方向に隣り合っているので、延出部74Bの下端に水QAが回り込むことがあっても、水QAは長尺部72A及び延出部72Bにより流れが規制される。なお、第1接着材72及び第2接着材74は、一例として、バックドア14の車幅方向の中央に対して左右対称に配置されている。このため、第1接着材72及び第2接着材74については、左側部分で説明して右側部分の説明を省略する。
延出部72Bと延出部74Bとの間には隙間Nが生じているが、隙間Nは、車両上下方向に延びる縁壁32Aに配置されている。そして、水QAには重力が作用している。このため、矢印QBで示すように、重力に抗して隙間Nに水QBが浸入するのを抑制することができる。つまり、隙間Nを通って車両10(図1参照)の車内に水QAが浸入するのを抑制することができる。
<バックドア開放状態における水の浸入>
図9に示すように、バックドア14をドアヒンジ13(図2参照)回りに回動して開放状態にした場合には、エクステンション28及びアウタロアパネル44の傾斜角度が変わり、縦壁53が車両前後方向及び車幅方向に沿った配置状態となる。このとき、空間Sに溜まっていた水Qの一部は、アウタロアパネル44とエクステンション28との間を通って水抜き孔55に向けて流れる。一方、空間Sに溜まっていた水Qの残りの部分は、長尺部72Aから長尺部74Aへ向けて流れる。また、長尺部74Aへ向けて流れる水Qの一部は、車幅方向に流れる。
図10に示すように、空間Sにおいて、長尺部72Aから長尺部74Aへ向けて流れた水QAは、長尺部74Aと接触することで流れが規制される。さらに、延出部72Bとは逆側に延びる延出部74Bが、延出部72Bと車幅方向に隙間Nをあけて隣り合っているので、車幅方向に流れた水は、延出部74B及び延出部72Bの少なくとも一方と接触して流れが規制される。このように、空間Sから隙間Nを通って外側(車内側)への水QAの流れが規制されるので、バックドア14を開放状態にした場合に、車内に水QAが浸入するのを抑制することができる。なお、車内への水QAの浸入の経路としては、例えば、空間Sから外側に流出した水QAがドアインナパネル26の貫通孔31(図7参照)を通って車両10(図1参照)の車内に浸入する経路がある。
また、バックドア14では、延出部74Bが延出部72Bよりも車幅方向の内側に配設されている。このため、バックドア14を開放状態にした場合に、延出部72Bに沿って流れた水QAの一部は、延出部74Bと接触する。そして、延出部74Bと接触した水QAは、延出部74Bに案内され長尺部74Aに向けて流れる。これにより、延出部72Bと延出部74Bとの間の隙間Nに水QAが浸入するのを抑制することができる。なお、バックドア14を開放する途中では、水QAは重力の作用により長尺部72Aに向けて流れる。
さらに、バックドア14では、開放状態にした場合に、第1段差部34及び第2段差部54が車両上下方向に沿った縦壁となる。なお、延出部72B及び延出部74Bは、この縦壁となる端壁34Aに配設されている。ここで、隙間Nに水QAの一部である水QBが浸入しようとした場合に、水QBには重力が作用する。このため、水QBは、端壁34Aを上昇することができない。これにより、水QBが隙間Nを流れるのを抑制することができる。
加えて、バックドア14では、開放状態にした場合に、水QBが隙間Nに浸入しようとするが、延出部72B及び延出部74Bが車両前後方向と交差する斜め方向に配設されている。このため、隙間Nに浸入しようとする水QBには、浸入方向に作用する力の分力が作用する。具体的には、水QAに作用する力は、延出部72B及び延出部74Bが延びる方向に沿った成分の第1分力と、延出部72B及び延出部74Bが延びる方向に対して垂直な方向の第2分力とに分かれる。第2分力は、延出部72B及び延出部74Bからの反力により打消されるので、水QAに作用する力は、第1分力に減る。つまり、延出部72B及び延出部74Bにおいて水QAに作用する力が減るので、隙間Nに水QAが流入するのを抑制することができる。
なお、本発明は上記の実施形態に限定されない。
バックドア14は、インナパネル22に第1段差部34が無く、アウタパネル24に第2段差部54が無いものであってもよい。インナパネル22は、樹脂製に限らず、金属製であってもよい。
取付部材は、アウタパネル24の一部を車両後方側から覆うものであれば、ライセンスプレート58に限らず、他の部材であってもよい。取付部材の他の例としては、ロアガラス17の周縁の一部に取付けられるカバー部材などが挙げられる。
第1接着材72は、第2接着材74よりも接着強度が得られかつ第2接着材74よりも弾性が低いものであれば、ウレタン系接着材に限らない。また、第1接着材72は、ライセンスプレート58と重なる領域内のみに配設されていてもよい。さらに、取付部材がライセンスプレート58以外の他部材である場合は、第1接着材72は、該他部材と重なる領域に配設されればよい。なお、延出部72Bには、屈曲部72Cが形成されていなくてもよい。
第2接着材74は、第1接着材72よりも弾性が高いものであれば、ブチルゴム系接着材に限らない。また、第2接着材74は、塗布により配設されるものであってもよい。さらに、第2接着材74は、車両後方側から見たときにアウタパネル24におけるライセンスプレート58が取付けられる部位を除く部位と重なる領域内のみに配設されていてもよい。加えて、取付部材がライセンスプレート58以外の他部材である場合は、第2接着材74は、アウタパネル24における該他部材が取付けられる部位を除く部位と重なる領域に配設されればよい。また、第2接着材74が配設される場所は、ライセンスプレート58(第1接着材72)よりも車両上下方向の下側でもよい。なお、延出部74Bには、屈曲部74Cが形成されていなくてもよい。
延出部72B及び延出部74Bは、水Qの浸入が抑制される程度に隙間Nが小さい場合は、第1接着材72よりも車幅方向の外側に配設されていてもよい。また、延出部72B及び延出部74Bは、第1段差部34と第2段差部54とが対向する領域C以外に配設されていてもよい。さらに、延出部72B及び延出部74Bは、ドア開口部12の閉止状態において車両上下方向に沿って延びていてもよい。
液体は、水(雨水)に限らず、例えば、洗車時に浸入した洗剤などの液体であってもよい。
以上、本発明の実施形態及び各変形例に係るバックドアについて説明したが、これらの実施形態及び各変形例を適宜組み合わせて用いても良いし、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
10 車両
12 開口部
13 ドアヒンジ(ヒンジの一例)
14 バックドア(車両用バックドアの一例)
22 インナパネル
24 アウタパネル
25 上縁部
34 第1段差部
54 第2段差部
58 ライセンスプレート(取付部材の一例)
72 第1接着材
72A 長尺部(下底部の一例)
72B 延出部(下側延出部の一例)
74 第2接着材
74A 長尺部(上底部の一例)
74B 延出部(上側延出部の一例)

Claims (4)

  1. 上縁部に設けられたヒンジ回りに回動可能とされたインナパネルと、
    前記インナパネルよりも車両外側で前記インナパネルと車両前後方向に対向配置され、車両外側の一部に取付部材が取付けられた樹脂製のアウタパネルと、
    車両後方側から見たときに少なくとも一部が前記取付部材と重なる領域に配設され、前記インナパネルと前記アウタパネルとを接合する第1接着材と、
    前記第1接着材よりも弾性が高く、車両後方側から見たときに前記アウタパネルにおける前記取付部材が取付けられる部位を除く部位と重なる領域に少なくとも一部が配設され、前記第1接着材とで枠状に形成され、前記インナパネルと前記アウタパネルとを接合する第2接着材と、
    を有し、
    前記第1接着材及び前記第2接着材の一方は、車幅方向に延在する下底部と、該下底部の車幅方向両端から車両上下方向の上側に延びる下側延出部とを有し、
    前記第1接着材及び前記第2接着材の他方は、前記下底部よりも車両上下方向の上側に配設され車幅方向に延在する上底部と、該上底部の車幅方向両端から車両上下方向の下側に延び前記下側延出部と車幅方向に隙間をあけて隣り合う上側延出部とを有する車両用バックドア。
  2. 前記上側延出部は、前記下側延出部よりも車幅方向の内側に配設されている請求項1に記載の車両用バックドア。
  3. 前記インナパネルには、車両後端に設けられたドア開口部の閉止状態において車両上下方向の上側が下側よりも車両後方側に位置する第1段差部が形成され、
    前記アウタパネルには、前記閉止状態において車両上下方向の上側が下側よりも車両後方側に位置し前記第1段差部と対向配置された第2段差部が形成され、
    前記下側延出部及び前記上側延出部は、前記第1段差部と前記第2段差部とが対向する領域に配設されている請求項1又は請求項2に記載の車両用バックドア。
  4. 前記下側延出部及び前記上側延出部は、車両後端に設けられたドア開口部の閉止状態において車両上下方向と交差する斜め方向に延びている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の車両用バックドア。
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