JP6371232B2 - 車両の後部開閉パネル - Google Patents

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Description

本発明は、排水構造を備えた車両の後部開閉パネルに関する。
特許文献1には、この種の後部開閉パネルを有する車両用バックドアが開示されている。このバックドアを構成する後部開閉パネルは、樹脂製インナパネルと樹脂製アウタパネルとを接着してなり、その下端部に水抜き孔(排水孔)を有する。そして、この後部開閉パネルは、キーシリンダから同パネルの内部に浸入した雨水などを、案内板によってアウタパネルの内面、つまりインナパネル側の前面に案内し、そのアウタパネルの前面を伝わせて水抜き孔から外部に排出するようになっている。
実開平5−3544号公報
ところで、バックドアには、後部開閉パネルのアウタパネルに、インナパネル側に凹んだ凹状のプレート取付部が設けられた構成を有するバックドアが存在する。
このようなバックドアのプレート取付部は、ライセンスプレート(ナンバープレート)を取り付けるためのプレート取付座と、このプレート取付座の上縁から車両後方に延びるアウタ段差部を有する。また、インナパネルには、アウタ段差部に対向するインナ段差部を有する部品取付部が設けられている。この部品取付部には、ロック装置やハーネスを設置するための車内側開口が形成されていると共に、インナ段差部には、バックドアの開閉を操作するためのノブ機構及びランプ等が取り付けられている。そして、アウタ段差部には、これらノブ機構及びランプを外部に臨ませる車外側開口が形成されている。バックドアは、その車外側開口を通してノブ機構を操作することで開閉したり、当該車外側開口を通したランプからの光によってライセンスプレートを照明したりできるようになっている。
こうしたプレート取付部を有する後部開閉パネルでは、ライセンスプレート近傍の洗浄時において、洗浄水が車外側開口を通じて内部に入り込んでしまうことがある。そうなると、後部開閉パネルの内部に浸入した洗浄水がインナパネルの車内側開口に流れ込み、同開口から繊維製内装材を経て車内側に漏れ出すといった不具合を招くおそれがある。そこで、アウタパネルとインナパネルとの間に、車外側開口を囲むようにこれら両パネルを接着剤で接着しそれによるシール部を形成することで、車外側開口から内部に浸入した洗浄水を車外側開口の周囲で堰き止めて、作業用開口への洗浄水の流入を防止することが考えられる。
しかし、シール部に接着剤の接着不良や劣化などが生じると、当該シール部では、必ずしも洗浄水を確実にシールできず、洗浄水がシール部の外側に漏れ出す可能性がある。このシール部は、インナ段差部とアウタ段差部とが対向する部分にも形成することになるため、シール部のうち特にこれら両段差部の間に形成される部分では、インナパネルにアウタパネルを組み付ける際に接着剤が削ぎ落とされて接着不良が生じ易い。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、シール部に接着不良が生じても水がインナパネルの車内側開口を通して車内側に漏れ出すのを防止することにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、シール部の外側に漏れ出した水をインナパネルの内面、つまりアウタパネル側の後面に沿わせて水抜き孔へ案内するようにした。
具体的には、本発明は、車体本体の後部開口を開閉可能な車両の後部開閉パネルを対象とする。この後部開閉パネルは、樹脂製インナパネルと樹脂製アウタパネルとが互いに対向した状態に接合されてなり、これら両パネルの間に内部空間を有する。後部開閉パネルの下端部には、その内部空間に浸入した水を外部に抜くための水抜き孔が設けられている。そして、本発明は、このような構成の後部開閉パネルにおいて、以下の解決手段を講じたものである。
すなわち、第1の発明は、インナパネル及びアウタパネルが閉状態で上下方向に延びる姿勢とされる縦壁部をそれぞれ有することを1つの構成要件とする。インナパネルの縦壁部には、車内側が凹みアウタパネル側へ突出した凸状の部品取付部が設けられている。この部品取付部は、閉状態で下方に臨み車両前後方向に段差を形成するインナ段差部と、閉状態でインナ段差部の下側に位置する段差下部とを有する。他方、アウタパネルの縦壁部には、インナパネル側に凹んだ凹状のプレート取付部が設けられている。このプレート取付部は、インナ段差部に対向するアウタ段差部と、部品取付部の段差下部と対向し且つ車両を特定する情報の記載されたプレートが取り付けられるプレート取付座とを有する。
部品取付部のうちインナ段差部には関連部品が取り付けられ、段差下部には内部空間と部品取付部の車内側空間とを連通する車内側開口が設けられている。アウタ段差部には、内部空間と車外とを連通し、関連部品を車外に臨ませる車外側開口が設けられている。さらに、後部開閉パネルは、インナパネルのうちインナ段差部を含む部分と、アウタパネルのうちアウタ段差部を含む部分とが、車外側開口を囲み且つその車外側開口と車内側開口とを仕切る形状に接着剤で接着されたシール部を有している。
アウタ段差部のうちシール部の外側に位置する部分には、インナ段差部に向けて突出したアウタガイド壁が、シール部のうちインナ段差部とアウタ段差部とを接着する部分に沿って設けられている。そして、第1の発明は、部品取付部に、アウタガイド壁のシール部側でそのアウタガイド壁と水の表面張力が作用する隙間をあけて対向し、インナ段差部から段差下部にまでアウタガイド壁よりも段差下部に沿って下方に長く延びる第1インナガイド壁と、この第1インナガイド壁とアウタガイド壁との間から流出する水を車内側開口の外側でインナパネルの縦壁部後面に沿わせて水抜き孔へ案内する第2インナガイド壁とが設けられていることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明の車両の後部開閉パネルにおいて、車体本体の後部開口を、上縁部に設けられたヒンジ取付部を中心とする上下方向への回動動作を以て開閉可能である構成を有する。そして、第2の発明は、第2インナガイド壁が、車内側開口の車幅方向における両側にて閉状態で上下方向に延びる一対の縦方向ガイド壁と、この縦方向ガイド壁よりも車幅方向における外側で段差下部の後面から側面に亘って車幅方向に延びる横方向ガイド壁とを有することを特徴とする。
第3の発明は、第2の発明の車両の後部開閉パネルにおいて、第2インナガイド壁が、一対の縦方向ガイド壁の間を車幅方向に延びてシール部と車内側開口とを仕切る仕切りガイド壁をさらに有することを特徴とする。
第1の発明によれば、シール部の外側に漏れ出した水を、アウタパネルの縦壁部に設けたアウタガイド壁と部品取付部に設けた第1インナガイド壁との間に表面張力によって保持しながら第1インナガイド壁のうちアウタガイド壁よりも下方に延びる部分に誘導し、その後に部品取付部の段差下部を経て第2インナガイド壁に伝わせることでインナパネルの縦壁部後面に沿わせて水抜き孔へ案内するようにしたから、シール部に接着不良が生じても、そのシール部の接着不良部分から後部開閉パネルの内部空間に浸入する水をインナパネルの車内側開口を避けて水抜き孔に流すことができ、洗浄水が車内側開口を通して車内側に漏れ出すのを防止することができる。
第2の発明によれば、後部開閉パネルの閉状態では、シール部の外側に漏れ出した水を車内側開口の外側でインナパネルに設けた一対の縦方向ガイド壁に伝わせて水抜き孔へ案内するようにし、且つ、後部開閉パネルの開状態では、シール部材の外側に漏れ出した水をインナパネルに設けた横方向ガイド壁に伝わせて車内側開口から遠ざける方向に誘導するようにしたので、後部開閉パネルの開閉動作に起因してその水が同パネルの内部空間で跳ね上がっても車内側開口に入り込むのを防止することができ、水が車内側開口を通して車内側に漏れ出すのをよりいっそう防止することができる。
第3の発明によれば、シール部の外側に漏れ出した水が車内側開口へ向かって流下してもその水を仕切りガイド壁で堰き止めるようにしたから、水をこの仕切りガイド壁に沿わせて車内側開口の外側へ案内することができ、車内側開口を通して水が車内側に漏れ出すのをよりいっそう防止することができる。
図1は、本発明の実施形態に係るバックドアを構成する後部開閉パネルを車両後側から見た斜視図である。 図2は、本発明の実施形態に係る後部開閉パネルの分解斜視図である。 図3は、本発明の実施形態に係る後部開閉パネルのインナパネルの後面図である。 図4は、図1のIVで示す方向から見た後部開閉パネルの部分斜視図である。 図5は、図3のVで囲んだ部分を拡大して示すインナパネルの部分斜視図である。 図6は、図4のVI−VI線における後部開閉パネルの断面図である。 図7は、図4のVII−VII線における後部開閉パネルの断面図である。 図8は、図4のVIII−VIII線における後部開閉パネルの断面図である。
以下、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、或いはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。また、以下の実施形態では、説明の便宜上、車両前後方向における前側を「前」、後側を「後」と称し、車両前方に向いて車幅方向における左側を「左」、右側を「右」と称し、車高方向における上側を「上」、下側を「下」と称する。これらのうち「前」、「後」、「上」、「下」については、特に明記しない限り、後部開閉パネルの閉状態での方向を意味するものとする。
この実施形態では、本発明に係る後部開閉パネルについて、車両用バックドアを構成する場合を例に挙げて説明する。図1に、本実施形態に係る車両用バックドアを構成する後部開閉パネル1を後側から見た斜視図を示す。車両用バックドアは、ハッチバック車の車体本体(不図示)の後端に設けられたバックドア開口を開閉する上下開閉式のバックドアであって、図1に示す後部開閉パネル1に、ライセンスプレート101やその照明用のランプ103、ロック装置を構成するラッチ、ノブ機構105等の関連部品(図1では不図示)が取り付けられた構成を有する。
<後部開閉パネルの構成>
後部開閉パネル1は、複数枚の樹脂製パネル3,5からなるドア本体7と、このドア本体7の上半部分に保持された樹脂製又はガラス性の窓パネル9とを備える。この後部開閉パネル1には、窓パネル9を通して車内へ採光可能な窓部11が設けられている。ドア本体7は、この窓部11が設けられたアッパ部7aと、窓パネル9よりも下側に位置するロア部7bとを有している。ドア本体7のロア部7bのうち中央部分には、ライセンスプレート101が取り付けられるプレート取付部13が設けられている。
図2にこの後部開閉パネル1の分解斜視図を示す。ドア本体7は、図2に示すように、車内側に位置する樹脂製のインナパネル3と、車外側に位置する樹脂製のアウタパネル5とが互いに対向した状態に接合されてなり、これら両パネル3,5の間に内部空間S1(図6〜図8参照)を有する。後部開閉パネル1は、このドア本体7の内部空間S1に浸入した水を外部に排出する排水構造を備える。
<インナパネルの構成>
図3にインナパネル3の後面図を示す。インナパネル3は、射出成形などで成形される一枚物のパネルであって、例えば、ガラス繊維入りポリプロピレン(PP−GF:Polypropylene Glass Fiber)や炭素繊維入りポリプロピレン(PP−CF:Polypropylene Carbon Fiber)などの繊維補強材を含有する熱可塑性樹脂からなる。このインナパネル3は、図2及び図3に示すように、アウタパネル5と前後方向において対向し、当該インナパネル3の主体をなす縦壁部15を有する。この縦壁部15の上半部分には、車幅方向に延びる略台形状の窓用開口17が形成されている。
インナパネル3のうちこの窓用開口17周りには、アウタパネル5側に立ち上がる内側立ち壁21と、この内側立ち壁21の後端から窓用開口17内方へ張り出した接合用の内側フランジ23とが全周に亘って設けられている。また、インナパネル3の外周縁部には、アウタパネル5側に立ち上がる外側立ち壁25と、この外側立ち壁25の後端から外側方へ張り出した接合用の外側フランジ27とが全周に亘って設けられている。
そして、インナパネル3のうち窓用開口17の左右両側の部分は、上述した縦壁部15、内側立ち壁21、内側フランジ23、外側立ち壁25及び外側フランジ27で構成された、後方に開口を向ける水平断面凹状のインナピラー部18でそれぞれ構成されている。これら各インナピラー部18のうち縦壁部15からなる底部の下側部分には、後述のアウタロアパネル47をインナパネル3に組み付ける際に上下左右方向の位置決めに用いられる位置決め凸部19が設けられている。
また、インナパネル3のうち窓用開口17よりも上側に位置する部分、具体的にはインナパネル3の上縁部で縦壁部15と外側立ち壁25との間の部分には、前側が凹んで後方に突出した一対のヒンジ取付部29が車幅方向における左右両側に互いに間隔をあけて設けられている。後部開閉パネル1は、これら各ヒンジ取付部29にボルト等の留め具で前方から固定される開閉用ヒンジを介して車体本体に取り付けられ、ヒンジ取付部29を中心とする上下方向への回転動作を以て開閉可能とされる。なお、この後部開閉パネル1は、全開状態で略水平な姿勢又は前方に向かって若干下傾した姿勢とされる。
また、インナパネル3の下縁部、具体的には外側立ち壁25の下辺部のうち左右方向における中央部分には、後部開閉パネル1を閉状態で車体本体にロックするためのラッチが取り付けられるラッチ取付部31が設けられている。さらに、外側立ち壁25の下辺部のうちこのラッチ取付部31の左右両側には、ドア本体7の内部空間S1に浸入した水を外部に抜くための水抜き孔33がそれぞれ設けられている。
また、インナパネル3の縦壁部15には、関連部品としてのライセンスプレート照明用のランプ103及びノブ機構105が取り付けられる部品取付部35が、内側立ち壁21の下辺部の左右方向における中央部分下側からロア部7bの上下方向における中程に亘って、車内側が凹みアウタパネル5側へ突出した凸状に設けられている。この部品取付部35によるインナパネル3の前側に形成された凹みは、図2に示すカバーパネル37で塞がれる。
部品取付部35は、図3に示すように、閉状態で下方に臨み前後方向に段差を形成するインナ段差部39と、このインナ段差部39よりも下側に位置する段差下部としてのプレート締結部41と、インナ段差部39よりも上側に位置する段差上部である部品収納部43とで構成されている。この部品取付部35の詳細な構成については後に説明する。
<アウタパネルの構成>
アウタパネル5は、図2に示すように、上下に分割された、上側に位置するアウタアッパパネル45と、下側に位置するアウタロアパネル47とで構成されている。これらアウタアッパパネル45及びアウタロアパネル47は、射出成形などで成形されるパネルであって、例えば、タルク入りポリプロピレン(PP−T:Polypropylene Talc)やこれにエチレンプロピレンジエンメチレンゴム(EPDM:Ethylene Propylene Diene Monomer)を混合した合成樹脂からなる。
アウタアッパパネル45は、車幅方向に細長い横長パネルであって、インナパネル3のうち窓用開口17よりも上側の部分に対向し、ドア本体7のアッパ部7aを構成している。アウタアッパパネル45の外周縁部は、インナパネル3の外側フランジ27のうち左右両側の側辺部における上端部分及び上辺部と、内側フランジ23の上辺部とに接着剤で接着されている。このアウタアッパパネル45の下縁部には、前方に凹んだ接合片49が車幅方向における略全体に亘って設けられている。
他方、アウタロアパネル47は、インナパネル3のうち窓用開口17よりも下側の部分に対向し、ドア本体7のロア部7bを構成している。このアウタロアパネル47の外周縁部は、インナパネル3の外側フランジ27のうち左右両側の側辺部における下半部分及び下辺部と、内側フランジ23の下辺部とに接着剤で接着されている。
アウタロアパネル47は、当該アウタロアパネル47の主体をなす縦壁部50を有する。この縦壁部50の上縁部には、前方に凹んだ接合片51が車幅方向における略全体に亘って設けられている。この接合片51の左右両端部分には、インナパネル3のうち窓用開口17の車幅方向における外側でインナピラー部18に沿って上方に延びるロア延出部53がそれぞれ設けられている。このロア延出部53には、位置決め凸部19を挿入するための位置決め孔55が形成されている。
プレート取付部13は、アウタロアパネル47のうち部品取付部35に対応する中央部分にインナパネル3側に凹んだ凹形状に形成されており、その開放面は、上辺が下辺よりも大きな台形状となっている。このプレート取付部13は、図1に示すように、上方に向かって前側に傾斜した姿勢で後方に臨むプレート取付座57と、このプレート取付座57の左右両側で上下方向に延びる一対の側壁部59と、プレート取付座57の上側でこれら一対の側壁部59を連結するアウタ段差部61とを有する。
プレート取付座57は、車両を特定する情報の記載されたライセンスプレート101が据え付けられる部分であって、部品取付部35のプレート締結部41と対向し、ライセンスプレート101を取り付けるためのボルト等の留め具を挿入する一対のプレート取付孔62を有する。また、アウタ段差部61は、部品取付部35のインナ段差部39と上下方向に対向し、閉状態で下方に臨みアウタロアパネル47の縦壁部50に前後方向の段差を形成している。
図4に、図1のIVで示す方向から見たプレート取付部13の部分斜視図を示す。なお、この図4では、後述の接着剤84が形成されている部分(シール部89)を点線で枠状に示している。アウタ段差部61には、図4に示すように、ドア本体7の内部空間S1と車外とを連通する車外側開口として、ノブ機構105を操作するためのノブ用開口63と、ライセンスプレート照明用のランプ103の光を通す一対の投光用開口65とが設けられている。ノブ用開口63は、アウタ段差部61の左右方向における中程に設けられて、ノブ機構105を車外に臨ませる開口である。投光用開口65は、そのノブ用開口63の左右両側にそれぞれ設けられて、ライセンスプレート照明用のランプ103を車外に臨ませる開口である。
<窓パネルの構成>
窓パネル9は、図2に示すように、後部開閉パネル1の左右両端に亘って車幅方向に延びる横長の略台形状に形成されている。この窓パネル9は、アウタアッパパネル45及びアウタロアパネル47の両接合片49,51の間に嵌め込まれて、窓用開口17を塞ぐと共に、ロア延出部53もろとも両インナピラー部18を覆っている。窓パネル9は、アウタアッパパネル45及びアウタロアパネル47の両接合片49,51と内側フランジ23及び外側フランジ27の側辺部とに後方から接着剤で接着されている。
窓パネル9のうち窓用開口17に対応する領域は透明な窓領域9aであって、この窓領域67の外側に位置する領域は黒色のセラミックス等からなる隠蔽層によって隠蔽された隠蔽領域9bとなっている。窓パネル9の窓領域9aは、インナパネル3の窓用開口17と共に窓部11を構成している。他方、窓パネル9の隠蔽領域9bは、アウタアッパパネル45及びアウタロアパネル47の両接合片49,51とインナピラー部18とに対応する部分を含む。そのことで、インナパネル3及びアウタパネル5と窓パネル9との接着部分とインナピラー部18の内部構造とが車外側から視認されないようになっている。
<排水構造の構成>
本実施形態の後部開閉用パネル1は、リブ状のガイド壁を複数有する排水構造に主な特徴があるから、その排水構造について部品取付部35の詳細な構成と併せて、図5〜図8を参照しながら以下に詳述する。
<部品取付部の詳細な構成>
図5は、図3のVで囲んだ部分を拡大して示す部品取付部35の斜視図である。図6は、図4のVI−VI線における後部開閉パネル1の断面図である。図7は、図4のVII−VII線における後部開閉パネル1の断面図である。図8は、図4のVIII−VIII線における後部開閉パネル1の断面図である。なお、図5では、後述の接着剤84が形成されている部分(シール部89)を二点鎖線で示し、部品取付部35の左端側にだけシール部89の外側に漏れ出した水の排出経路を一点鎖線で示す。また、図7には、車両洗浄時の洗浄水が収容空間S2に入り込んだときの様子を併せて示す。
部品取付部35は、図5に示すように、後面視で略矩形状の凸状構造体であって、その左右両側の側面、つまり部品収納部43及びプレート締結部41の左右両側面が、前方に向かうに連れて車幅方向における外側に広がるように若干傾斜している。
プレート締結部41には、ライセンスプレート101を留めるボルトなどの留め具が締結される一対の締結孔67が設けられていると共に、ラッチ取付部31にラッチを取り付けたりハーネス等を配線したりするための取付用ないしメンテナンス用の車内側開口としての作業用開口69が形成されている。一対の締結孔67は、プレート締結部41の後方に臨む後壁の上下方向における中程に左右方向に間隔をあけて設けられている。作業用開口69は、ドア本体7の内部空間S1と部品取付部35の車内側空間、つまり部品取付部35の前側にある凹みの内部空間とを連通していて、プレート締結部41の下端部の車幅方向における中程で後壁とその後壁下端から前方に延びる下壁とにかけて形成されている。
部品収納部43の左右方向における中間部分には、当該部品収納部43の下側の角を切り欠くようにして前方に凹んだ形状の取付凹部71が形成されている。この取付凹部71は、後側斜め下方に臨んで当該取付凹部71の底部をなす平板状の部品取付座73と、この部品取付座73の左右両側で互いに対向する一対の側壁部74と、部品取付座73の上側でこれら一対の側壁部74を連結する上壁部75とで構成されており、プレート取付部71の上側にアウタロアパネル47の縦壁部50との間に台形柱状の収容空間S2を形成する。
インナ段差部39は、上記取付凹部71と、この取付凹部71の左右両側で部品取付座73よりも下方に向いたサイド段差部77とを有する。部品取付座73の左右方向における中程には、ノブ機構105を取り付けるためのノブ取付用開口78が形成されている。ノブ機構105は、このノブ取付用開口78を挿通して収容空間S2に覗かせ、ノブ取付用開口78周縁との間をシーリングした状態で部品取付座73に取り付けられる。さらに、部品取付座73のうちこのノブ取付用開口78の左右両側には、ライセンスプレート照明用のランプ103を取り付けるためのランプ取付用開口79が形成されている。ライセンスプレート照明用のランプ103は、このランプ取付用開口79を挿通して収容空間S2に覗かせ、ランプ取付用開口79周縁との間をシーリングした状態で部品取付座73に取り付けられる。
部品取付部35のうち取付凹部71の周囲には、各々アウタロアパネル47側に突出した内側凸条部81及び外側凸条部83が、サイド段差部77を介してプレート締結部41と部品収納部43とに亘って設けられている。
内側凸条部81は、後面視で矩形の閉ループ状に形成されている。この内側凸条部81は、取付凹部71の上縁に沿って延びる内上側横条部81aと、この内上側横条部81aの左右両端から内上側横条部81aと直角をなす方向に延びる一対の内サイド縦条部81bと、これら一対の内サイド縦条部81bの下端同士を連結する内下側横条部81cとで構成されている。各内サイド縦条部81bは、部品収納部43の後面からサイド段差部77の下面を経てプレート締結部41の上端部後面にまで形成されている。内下側横条部81cは、プレート締結部71に形成されて、取付凹部71の下縁に沿って延びている。
他方、外側凸条部83は、下側が開放されたコ字状(U字状)に形成されていて、その長さ方向における全体に亘って内側凸条部81と等間隔をあけて平行に設けられている。この外側凸条部83は、内上側横条部81aに沿って延びる外上側横条部83aと、この外上側横条部83aの左右両端から内サイド縦条部81bに沿って部品収納部43の後面からサイド段差部77の下面を経てプレート締結部41の上端部後面にまで延びる一対の外サイド縦条部83bとで構成されている。これら内側凸条部81と外側凸条部83との間には、接着剤84が塗布されるシール溝85が形成されている。
また、プレート締結部41のうち内下側横条部81cの下側には、その内下側横条部81cと間隔をあけて平行に延びる、後方に突出したリブ状の仕切りガイド壁87が設けられている。この仕切りガイド壁87と内下側横条部81cとの間にも接着剤84が塗布されるシール溝85が形成されている。そして、部品取付部35のうち内側凸条部81の外周部分、つまりシール溝85の部分は、図6及び図7に示すように、アウタロアパネル47のうちシール溝85に対向する部分に接着剤84で接着されている。
そして、この接着剤84からなるシール部89が内側凸条部81の外周部分に閉ループ形状に形成されている(図3参照)。このシール部89は、ノブ用開口63及び投光用開口65を囲み、これらノブ用開口63及び投光用開口65と作業用開口69とを仕切っている。また、プレート締結部41のうち上縁部の左右方向における両端部分、つまり仕切りガイド壁87の上側で外サイド縦条部83bの車幅方向における外側部分には、図5に示すように、プレート締結部41のその他の部分に比べて前方に若干凹み、且つ車幅方向における外側に開放された凹み部90が設けられている。
<ガイド壁の構成>
サイド段差部77のうち外サイド縦条部83bの車幅方向における外側の部分は、内サイド縦条部81bと外サイド縦条部83bとの間の部分よりも上方に位置している。外サイド縦条部83bのうちサイド段差部77に形成された部分は、車幅方向における外側に臨む面が同方向における内側に臨む面よりも広くなっていて、外サイド縦条部83bのうちプレート締結部41に形成された部分と共にリブ状の第1インナガイド壁91を構成している。
プレート取付部13のアウタ段差部61のうちシール部89の車幅方向における両外側に位置する部分とそれに続くプレート取付座57の上縁部とには、図4、図7及び図8に示すように、サイド段差部77及びプレート締結部41に向けて突出したリブ状のアウタガイド壁93が、シール部89のうちサイド段差部77のシール溝85部分とアウタ段差部61とを接着する部分に沿ってL字状にそれぞれ設けられている。このアウタガイド壁93は、第1インナガイド壁91の車幅方向における外側でその第1インナガイド壁91と隙間tをあけて対向している。
換言すると、第1インナガイド壁91は、アウタガイド壁93のシール部89側でそのアウタガイド壁93と隙間tをあけて対向している。第1インナガイド壁91とアウタガイド壁93との隙間tは、水の表面張力が作用する隙間であって、シール部89の外側に漏れ出した水を保持して自重により誘導する通路を構成している。また、第1インナガイド壁91は、プレート締結部41に沿ってアウタガイド壁93よりも下方に長く延びており、これら第1インナガイド壁91とアウタガイド壁93との隙間を誘導された水は、プレート締結部41側で第1インナガイド壁91に沿って流れた後に、プレート締結部41の凹み部90で車幅方向における外側にリリースされる。
部品取付部35にはさらに、第1インナガイド壁91とアウタガイド壁93との間から流出する水を作業用開口69の車幅方向における外側でインナパネル3の縦壁部15後面に沿わせて水抜き孔33へ案内する第2インナガイド壁95が設けられている。この第2インナガイド壁95は、一対の締結孔67及び作業用開口69を囲む、後面視で下方に開放されたコ字状(U字状)の囲いガイド壁96と、この囲いガイド壁96の車幅方向における両外側でそれぞれ車幅方向に延びる2つの横方向ガイド壁97,98とを備える。
囲いガイド壁96は、上記仕切りガイド壁87と、後方に突出すると共に上下方向に延びるリブ状に形成された一対の縦方向ガイド壁99とを有する。仕切りガイド壁87は、両締結孔67の上側で一対の縦方向ガイド壁99の間を車幅方向に延びて、これら両縦方向ガイド壁99の上端同士を連結し、シール部89と作業用開口69とを仕切っている。各縦方向ガイド壁99は、プレート締結部41の後面から下面を経てそのプレート締結部41の下側部分にまで形成されている。
2つの横方向ガイド壁97,98は、仕切りガイド壁87の車幅方向における外側に位置する下側横方向ガイド壁97と、第1インナガイド壁91の車幅方向における外側に位置する上側横方向ガイド壁98とである。これら下側横方向ガイド壁97及び上側横方向ガイド壁98は、プレート締結部41の後面から側面を経てそのプレート締結部41の車幅方向における外側部分にまで互いに平行に形成されている。
<ガイド壁の作用>
車両の洗浄時には、作業者が洗浄水でライセンスプレート101と一緒にその近傍のプレート取付部13を洗浄することがある。このときの洗浄水を掛ける方向によっては、図7に示すように、洗浄水が、プレート取付部13のアウタ段差部61に形成されたノブ用開口63や投光用開口65を通じて収容空間S2へ入り込んでしまう。
ここで、後部開閉パネル1でノブ用開口63及び投光用開口65の周囲にはシール部89が形成されているので、このシール部89が良好な状態に形成されてシール性が充分に発揮されていれば、収容空間S2に入り込んだ洗浄水はシール部89で堰き止められて、洗浄水がドア本体の内部空間に浸入するのを防止することができる。
しかし、シール部89のうち特にサイド段差部77のシール溝85部分とアウタ段差部61との接着部分では、インナパネル3にアウタロアパネル47を組み付ける際に接着剤84が削ぎ落とされて接着不良が生じ易い。
すなわち、インナパネル3へのアウタロアパネル47の組付け作業では、インナパネル3のうちシール溝85を含む接着部分に接着剤84を塗布した後に、アウタロアパネル47を、ロア延出部53がインナパネル3に相対的に接近し、且つラッチ取付部31がインナパネル3から相対的に離間するように傾斜させた姿勢で、ロア延出部53の位置決め孔55に位置決め凸部19を挿入することでインナパネル3に位置決めし、その状態でアウタロアパネル47を、ラッチ取付部31をインナパネル3に接近させる方向に回転させ、インナパネル3に重ね合せることで接着する。このとき、サイド段差部77のシール溝85部分とアウタ段差部61とのすれ違いざまに、アウタ段差部61の下端部分がサイド段差部77のシール溝85部分に塗布した接着剤84に当たって削ぎ落とされ易い。そうなると、当該シール溝85部分とアウタ段差部61との間に隙間が形成されるため、シール部89でのサイド段差部77のシール溝85部分とアウタ段差部61と接着性が損なわれて接着不良を招く。
このようにシール部89のうちサイド段差部77のシール溝85部分とアウタ段差部61とを接着する部分に接着不良が生じると、ノブ用開口63や投光用開口65から収容空間S2に入り込んだ洗浄水がその接着不良部分からシール部89の外側に漏れ出し、ドア本体7の内部空間S1へ流入してしまうが、そのシール部89の外側に漏れ出した洗浄水は、第1インナガイド壁91とアウタガイド壁93との隙間tを表面張力によって保持されつつ自重で下方に誘導され、プレート締結部41側でその隙間tから第1インナガイド壁93のうちアウタガイド壁91よりも下方に延びる部分に沿って流れた後に、プレート締結部41の凹み部90で車幅方向における外側にリリースされる。
後部開閉パネル1が閉状態のときには、第1インナガイド壁91とアウタガイド壁93との隙間tから第1インナガイド壁91のうちアウタガイド壁93よりも下方に延びる部分を経てプレート締結部41にリリースされた洗浄水は、作業用開口69の車幅方向における外側で自重により縦方向ガイド壁99を伝って滑落し、インナパネル3の縦壁部15後面に沿わせて作業用開口69を避けながら水抜き孔33に案内された後に、その水抜き孔33から外部に排出される。
また、後部開閉パネル1が開状態のときには、第1インナガイド壁91とアウタガイド壁93との隙間tから第1インナガイド壁91のうちアウタガイド壁93よりも下方に延びる部分を経てプレート締結部41の凹み部90にリリースされた洗浄水は、当該凹み部90の後方にある段差(閉状態で下方にある段差)で縦方向ガイド壁99側への移動が規制されるため、その凹み部90の車幅方向における外側の開放端から下側横方向ガイド壁97及び上側横方向ガイド壁98を伝って作業用開口69から遠ざける方向に誘導され、その後に後部開閉パネル1が閉状態とされたときに、インナパネル3の縦壁部15後面に沿って滑落し、水抜き孔33から外部に排出される。これによって、後部開閉パネル1の開閉動作に起因して洗浄水がドア本体7の内部空間S1で跳ね上がっても車内側開口69に入り込むのを防止することができる。
−実施形態の効果−
この実施形態に係る後部開閉パネル1によると、シール部89の外側に漏れ出した洗浄水を、アウタロアパネル47の縦壁部50に設けたアウタガイド壁93と部品取付部35に設けた第1インナガイド壁91との隙間tを表面張力によって保持しながら自重によって第1インナガイド壁91に沿って流れるように誘導し、その後に第2インナガイド壁95に伝わせることでインナパネル3の縦壁部15後面に沿わせて水抜き孔33へ案内するようにしたから、シール部89に接着不良が生じても、そのシール部89の接着不良部分からドア本体7の内部空間S1に浸入した洗浄水をインナパネル3の作業用開口69を避けて水抜き孔33に流すことができ、洗浄水が作業用開口69を通して車内側に漏れ出すのを防止することができる。
なお、上記実施形態では、アウタパネル5がアウタアッパパネル45とアウタロアパネル47との2つの分割体で構成されている形態を例示したが、これに限らず、アウタパネル5は一枚物のパネルで構成されていてもよい。この場合、アウタパネル5は、例えばアウタアッパパネル45とアウタロアパネル47との間に窓用開口が形成されたミドルパネルを設けた構成とし、これら3者を一体的に成形することで製造される。
また、上記実施形態では、本発明の後部開閉パネルについて車両用バックドアを構成する場合を例に挙げて説明したが、これに限らず、本発明の後部開閉パネルは、トランクリッドを構成する場合にも適用可能である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明の技術的範囲は上記各実施形態に記載の範囲に限定されない。上記各実施形態が例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せに、さらに色々な変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲に属することは当業者に理解されるところである。
以上説明したように、本発明は、排水構造を備えた車両の後部開閉パネルについて有用であり、特に、アウタパネルの車外側開口を囲むシール部に接着不良が生じても、車外側開口から内部に浸入した水がインナパネルの車内側開口を通して車内側に漏れ出すのを防止することが要望される車両の後部開閉パネルに適している。
t…隙間、1…後部開閉パネル、3…インナパネル、5…アウタパネル、7…ドア本体、7a…アッパ部、7b…ロア部、9…窓パネル、9a…窓領域、9b…隠蔽領域、11…窓部、13…プレート取付部、15…縦壁部、17…窓用開口、18…インナピラー部、19…位置決め凸部、21…内側立ち壁、23…内側フランジ、25…外側立ち壁、27…外側フランジ、29…ヒンジ取付部、31…ラッチ取付部、33…水抜き孔、35…部品取付部、37…カバーパネル、39…インナ段差部、41…プレート締結部、43…部品収納部、45…アウタアッパパネル、47…アウタロアパネル、49…接合片、50…縦壁部、51…接合片、53…ロア延出部、55…位置決め孔、57…プレート取付座、59…側壁部、61…アウタ段差部、63…ノブ用開口(車外側開口)、65…投光用開口(車外側開口)、67…締結孔、69…作業用開口(車内側開口)、71…取付凹部、73…部品取付座、74…側壁部、75…上壁部、77…サイド段差部、78…ノブ取付用開口、79…ランプ取付用開口、81…内側凸条部、81a…内上側横条部、81b…内サイド縦条部、81c…内下側横条部、83…外側凸条部、83a…外上側横条部、83b…外サイド縦条部、84…接着剤、85…シール溝、87…仕切りガイド壁、89…シール部、90…凹み部、91…第1インナガイド壁、93…アウタガイド壁、95…第2インナガイド壁、96…囲いガイド壁、97…上側横方向ガイド壁、98…下側横方向ガイド壁、99…縦方向ガイド壁、101…ライセンスプレート、103…ランプ、105…ノブ機構

Claims (3)

  1. 樹脂製インナパネル(3)と樹脂製アウタパネル(5)とが互いに対向した状態に接合されてなり、これら両パネル(3,5)の間に内部空間(S1)を有し、該内部空間(S1)に浸入した水を外部に抜くための水抜き孔(33)が下端部に設けられた、車体本体の後部開口を開閉可能な車両の後部開閉パネル(1)であって、
    前記インナパネル(3)及び前記アウタパネル(5)は、閉状態で上下方向に延びる姿勢とされる縦壁部(15,50)をそれぞれ有し、
    前記インナパネル(3)の縦壁部(15)には、閉状態で下方に臨み車両前後方向に段差を形成するインナ段差部(39)と、閉状態で前記インナ段差部(39)の下側に位置する段差下部(41)とを有する、車内側が凹み前記アウタパネル(5)側へ突出した凸状の部品取付部(35)が設けられ、
    前記アウタパネル(5)の縦壁部(50)には、前記インナ段差部(39)に沿って延びるアウタ段差部(61)と、前記段差下部(41)と対向し且つ車両を特定する情報の記載されたプレート(101)が取り付けられるプレート取付座(57)とを有する、前記インナパネル(3)側に凹んだ凹状のプレート取付部(13)が設けられ、
    前記部品取付部(35)のうち前記インナ段差部(39)には関連部品(103,105)が取り付けられ、前記段差下部(41)には前記内部空間(S1)と前記部品取付部(35)の車内側空間とを連通する車内側開口(69)が設けられ、
    前記アウタ段差部(61)には、前記内部空間(S1)と車外とを連通し、前記関連部品(103,105)を車外に臨ませる車外側開口(63,65)が設けられ、
    前記インナパネル(3)のうち前記インナ段差部(39)を含む部分と、前記アウタパネル(5)のうち前記アウタ段差部(61)を含む部分とが、前記車外側開口(63,65)を囲み且つ該車外側開口(63,65)と前記車内側開口(69)とを仕切る形状に接着剤(84)で接着されたシール部(89)を有し、
    前記アウタ段差部(61)のうち前記シール部(89)の外側に位置する部分には、前記インナ段差部(39)に向けて突出したアウタガイド壁(93)が、前記シール部(89)のうち前記インナ段差部(39)と前記アウタ段差部(61)とを接着する部分に沿って設けられており、
    前記部品取付部(35)には、前記アウタガイド壁(93)の前記シール部(89)側で該アウタガイド壁(93)と水の表面張力が作用する隙間(t)をあけて対向し、前記インナ段差部(39)から前記段差下部(41)にまで前記アウタガイド壁(93)よりも前記段差下部(41)に沿って下方に長く延びる第1インナガイド壁(91)と、該第1インナガイド壁(91)と前記アウタガイド壁(93)との間から流出する水を前記車内側開口(69)の外側で前記インナパネル(3)の縦壁部(15)後面に沿わせて前記水抜き孔(33)へ案内する第2インナガイド壁(95)とが設けられている
    ことを特徴とする車両の後部開閉パネル。
  2. 請求項1に記載された車両の後部開閉パネルにおいて、
    前記車体本体の後部開口を、上縁部に設けられたヒンジ取付部(29)を中心とする上下方向への回転動作を以て開閉可能であり、
    前記第2インナガイド壁(95)は、前記車内側開口(69)の車幅方向における両側にて閉状態で上下方向に延びる一対の縦方向ガイド壁(99)と、該縦方向ガイド壁(99)よりも車幅方向における外側で前記段差下部(41)の後面から側面に亘って車幅方向に延びる横方向ガイド壁(97,98)とを有する
    ことを特徴とする車両の後部開閉パネル。
  3. 請求項2に記載された車両の後部開閉パネルにおいて、
    前記第2インナガイド壁(95)は、前記一対の縦方向ガイド壁(99)の間を車幅方向に延びて前記シール部(89)と前記車内側開口(69)とを仕切る仕切りガイド壁(87)をさらに有する
    ことを特徴とする車両の後部開閉パネル。
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