JP6343523B2 - 車両の後部パネル - Google Patents

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Description

本発明は、車両の後部パネルに関する。
従来より、車両のバックドアやトランクリッドを構成する後部パネルが知られている。特許文献1には、この種のバックドアが開示されている。このバックドアでは、インナパネルの後側の上端部にアッパアウタパネルが、該インナパネルの後側の下部にロアアウタパネルが取り付けられる。アッパアウタパネルとロアアウタパネルとの間には、インナパネルの窓用開口部に対応する位置に窓部材が取り付けられる。インナパネルとアウタパネル(アッパアウタパネル及びロアアウタパネル)とは接着剤によって互いに固定される。
特開2011−219000号公報
後部パネルのアウタパネルでは、ライセンスプレート(ナンバープレート)を取り付けるための取付板と、取付板の上縁部から後方に延出する横板部とが形成されるのが一般的である。横板部には、開口が形成されており、開口の奥側にはノブ機構やランプ等が収納される収納空間が形成される。これにより、例えば開口を通じてノブ機構を操作し、後部パネルを開閉したり、ランプから開口を通過した光によってライセンスプレートを照らしたりできる。
一方、この種の後部パネルでは、ライセンスプレートの近傍の洗浄時において、洗浄液(洗浄水等)が開口を通じて収納空間に入り込んでしまうことがある。そこで、アウタパネルとインナパネルとの間には、収納空間を囲むように接着剤等によるシール部を形成している。これにより、収納空間に入り込んだ洗浄液が、アウタパネルとインナパネルとの間の内部空間に漏洩してしまうことを防止でき、例えば両者のパネルの間に配設されるハーネス等に液がかかったり、洗浄液が車両側まで漏洩したりすることを防止できる。
しかし、例えば接着剤の接着不良や劣化等が生じると、シール部では、必ずしも洗浄液を確実にシールできない可能性がある。また、シール部のシール性能を向上させようとすると、シール部の複雑化、高コスト化を招いてしまう。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は収納空間に入り込んだ洗浄液がシール部を通過してしまうのを確実に防止できるようにすることにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、収納空間を、開口に連通する収納室と、横壁部に隣接する隔離室とに仕切る遮蔽部を設けたものである。
具体的には、本発明は、樹脂性のインナパネルと、該インナパネルに重なり合うように取り付けられるアウタパネルとを備えた車両の後部パネルを対象とし、次のような解決手段を講じた。
即ち、第1の発明では、上記アウタパネルが、ライセンスプレートが取り付けられる取付部と、該取付部の上縁部から後方に延出するとともに開口が形成される横板部と、横板部の後端部から上方に延出する上部縦板部とを有し、インナパネルは、横板部及び上部縦板部の内側に収納空間を区画するための凹部と、該凹部の開放縁部から横板部に沿うように側方に延び、横板部との間にシール部を形成する横壁部と、収納空間に配置され、該収納空間を上記開口と連通する収納室と、上記横壁部に隣接する隔離室とに仕切るように上記凹部の内部の奥側面から後方に延出する遮蔽部とを有していることを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、上記遮蔽部は、該遮蔽部が上記横板部の上記開口に近接するように配置されることを特徴とする。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、上記遮蔽部は、上記凹部の内部の上側面及び奥側面と連続して形成される板状に構成されることを特徴とする。
第4の発明は、第1乃至第3のいずれか1つの発明において、上記遮蔽部は、該遮蔽部の後縁部の全域と上記アウタパネルの上記上部縦板部との間に縦長の隙間を形成するように構成されることを特徴とする。
第5の発明は、第1乃至第4のいずれか1つの発明において、上記遮蔽部は、該遮蔽部の下縁部と上記アウタパネルの上記横板部との間に横長の隙間を形成するように構成されることを特徴とする。
第1の発明では、アウタパネルの横板部及び上部縦板部と、インナパネルの凹部との間に収納空間が形成される。この収納空間には、例えばランプやノブ機構等の構成機器が収容される。車両の洗浄時においては、横板部に開口が形成されるため、この洗浄液が収納空間に入り込んでしまうことがある。ここで、本発明では、収納空間の内部において、該収納空間を、開口と連通する収納室と、シール部側寄りの隔離室とに仕切る遮蔽部が設けられる。このため、横板部の開口を通じて収納室に入り込んだ液が、遮蔽部に当たり再び開口へ導かれるため、この液を開口より収納室の外部へ排出できる。
また、仮に収納室に入り込んだ洗浄液が、遮蔽部とアウタパネルとの隙間を通過したとしても、この液はい勢いを殺がれて隔離室に流入する。このため、洗浄液がアウタパネルの横板部とインナパネルの横壁部との間のシール部まで至ることを回避でき、ひいては洗浄液がシール部を通過してしまうことを確実に防止できる。
この結果、本発明によれば、洗浄液がシール部を通過してインナパネルとアウタパネルの内側に入り込んでしまうことを防止でき、洗浄液がハーネス等にかかったり、車両側へ洗浄液が漏洩したりすることも防止できる。また、シール部の構造の複雑化・高コスト化を招くことなく、簡易な構造により、シール部の漏洩を防止できる。
第2の発明では、遮蔽部が横板部の開口に近接するように配置される。これにより、開口を通じて収納室に入り込んでしまった洗浄液が、遮蔽部に沿うようにして開口から排出され易くなる。また、このようにして遮蔽部を開口の近傍に位置させると、その分だけ隔離室の間隔(即ち、遮蔽部からシール部までの距離)が長くなる。この結果、隔離室に漏れ込んだ洗浄液がシール部へ至るのを一層確実に防止できる。
第3の発明では、遮蔽部がインナパネルの凹部の内部の上側面及び奥側面と連続して形成される板状に構成される。このため、遮蔽部は、凹部周辺を補強する補強リブ(補強板)として機能する。つまり、遮蔽部は、洗浄液がシール部を通過するのを防止する遮蔽板と、インナパネルの凹部の周辺を補強する補強板とを兼ねるので、部品点数を削減できる。
第4の発明では、遮蔽部の後端部の全域とアウタパネルの上部縦板部との間に縦長の隙間が形成される。遮蔽部と上部縦板部とが隙間なく干渉すると、インナパネルとアウタパネルの取付誤差が大きくなったり、取付強度が低下したりする虞がある。これに対し、このように遮蔽部と上部縦板部とが接触しないようにすることで、インナパネルとアウタパネルの取付誤差の増大や、取付強度の低下を回避できる。
また、このように遮蔽部の後端部と縦板部との間に縦長の隙間を形成することで、隔離室に入り込んでしまった洗浄液を、この隙間を介して収納室へ排出できる。これにより、隔離室に入り込んだ洗浄液がシール部へ至るのを一層確実に防止できる。
第5の発明では、遮蔽部の下端部とアウタパネルの横板部との間に横長の隙間が形成される。これにより、隔離室の底部に溜まった洗浄液を、その自重により、隙間を通じて収納室へ排出できる。これにより、隔離室に入り込んだ洗浄液がシール部へ至るのを一層確実に防止できる。
また、遮蔽部と横板部との干渉を抑制できるので、インナパネルとアウタパネルの取付誤差の増大や、取付強度の低下を防止できる。
図1は、本発明の実施形態に係る車両のバックドアを後側から視た全体斜視図である。 図2は、バックドアの分解斜視図である。 図3は、インナパネルの後面図である。 図4は、図3のIV部拡大斜視図である。 図5は、図1のV矢視の斜視図である。 図6は、図5のVI-VI線断面図である。 図7は、図5のVII-VII線断面図である。 図8(A)は、インナパネルにロアアウタパネルを取り付ける工程のうちロアアウタパネルを回動させる前の状態を示す図1のVIII-VIII線断面図である。図8(B)は、インナパネルにロアアウタパネルを取り付ける工程のうちロアアウタパネルを回動させる途中の状態を示す図1のVIII-VIII線断面図である。図8(C)は、インナパネルにロアアウタパネルを取り付ける工程のうちロアアウタパネルを回動させた後の状態を示す図1のVIII-VIII線断面図である。 図9は、比較例における図7相当図である。 図10は、変形例1に係る図4相当図である。 図11は、変形例1に係る膨出部の近傍を拡大した斜視図である。 図12は、変形例2に係る図4相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
《発明の実施形態》
本実施形態に係る後部パネルは、車両のバックドア10を構成している。バックドア10は、ハッチバック車の車体の後部のバックドア開口部(図示省略)を開閉する。図1に示すように、バックドア10の下部は、下方に向かうにつれて左右の幅が徐々に狭くなるような形状をしている。
図1及び図2に示すように、バックドア10は、該バックドア10の後側に位置する窓部材15及びアウタパネル20と、バックドア10の前側に位置するインナパネル40とを備えている。つまり、バックドア10では、インナパネル40の後側に窓部材15及びアウタパネル20が取り付けられる。
〈窓部材〉
窓部材15は、ガラス製あるいは樹脂製の透過性の材料で構成される。図1及び図2に示すように、窓部材15は、横長の略矩形板状に形成される。窓部材15の外周縁部には、矩形枠状の第1領域16が形成され、第1領域16の内側に略矩形状の第2領域17が形成される。第1領域16は、黒色のセラミクス等によって覆われている。第2領域17は、透明色であり、アウタパネル20の窓用開口部43に対応するように配置される。
〈アウタパネル〉
アウタパネル20の構成について、図1、図2、図5〜図7を参照しながら説明する。アウタパネル20は、インナパネル40よりも柔軟な樹脂材料で構成される。アウタパネル20は、例えばタルク入りPP(Polypropylene)等の熱可塑性樹脂で構成される。なお、アウタパネル20は、金属材料によって構成してもよい。図1及び図2に示すように、アウタパネル20は、互いに分割されたアッパアウタパネル21及びロアアウタパネル22によって構成される。
[アッパアウタパネル]
アッパアウタパネル21は、左右に横長の略矩形板状に形成されている。アッパアウタパネル21の下端部の全域には、前方に向かって凹むアッパ側段差部21aが形成されている(図2を参照)。
[ロアアウタパネル]
ロアアウタパネル22は、図示しない車体に取り付けられたテールランプを避けるように、下方に向かうにつれて左右の幅が狭くなるような台形板状に形成される。ロアアウタパネル22の上端部の全域には、前方に向かって凹むロア側段差部22aが形成される(図2を参照)。ロア側段差部22aの左右両端には、上方に突出する突出片23が1つずつ設けられている。各突出片23の上部には、インナパネル40の位置決め凸部45が挿入される位置決め孔23aが1つずつ形成される。
ロアアウタパネル22の中央部には、前方に向かって凹んだアウタ側凹部24が形成される。アウタ側凹部24の開放面は、上辺が底辺よりも大きい台形形状に形成される。アウタ側凹部24の底部(内側奥面)は、上方に向かうにつれて前側に傾斜している。アウタ側凹部24の底部は、ライセンスプレート30(ナンバープレート)が取り付けられる取付板25(取付部)を構成している(図5及び図7を参照)。取付板25には、ライセンスプレート30を固定するための2つの固定部材25a,25aが設けられる。
アウタ側凹部24の内側上壁部は、略水平に延びる横板部26構成している。つまり、横板部26は、アウタ側凹部24の上縁部から後方(外方)側に延出している。図5に示すように、横板部26は、左右に横長の略矩形状板状に形成されている。横板部26には、1つのノブ用開口27と2つの投光用開口28とが形成される。ノブ用開口27は、横板部26の長手方向の中間部に形成される。2つ投光用開口28,28は、ノブ用開口27の左側と右側とにそれぞれ1つずつ形成される。これらの開口27,28は、左右に横長の略矩形状に形成される。ノブ用開口27は、収納室S2に収容されるノブ機構31をアウタパネル20の外部へ露出させる。各投光用開口28は、収納室S2に収容される各ランプ32(光源部)の光を通過させる。これにより、ランプ32の光によってライセンスプレート30が照らされる。
ロアアウタパネル22では、アウタ側凹部24の上方に上部縦板部29が形成される(図6を参照)。上部縦板部29は、横板部26の後端部からロアアウタパネル22の上端に亘って上方に延出している。
〈インナパネル〉
インナパネル40の構成について、図2〜図4、図6、図7を参照しながら説明する。インナパネル40は、樹脂材料で構成される。具体的に、インナパネル40は、PP−GF(Poly propylene Glass Fiber)、PP−CF(Polypropylene Carbon Fiber)等の繊維補強材を含有する熱可塑性樹脂で構成される。インナパネル40は、射出成形によって一体に成形される。図3に示すように、インナパネル40の上部は略台形形状に形成され、インナパネル40の下部はロアアウタパネル22と同様に下方に向かうにつれて左右の幅が狭くなっている。
インナパネル40は、インナパネル本体41と、該インナパネル本体41の外縁全周に形成される外周壁部42と、インナパネル本体41の上部に形成される窓用開口部43と、詳細は後述する収納ユニット60とを備えている。インナパネル本体41は、板状に形成されるインナパネル40の本体部を構成している。外周壁部42は、インナパネル本体41の外周縁部から後方(アウタパネル20側)に向かって突出する環状に形成される。窓用開口部43は、インナパネル本体41の上部において、後方に向かって突出する環状の立壁部で構成され、その内部に略台形形状の開口を形成している。
インナパネル40には、窓用開口部43の上側に一対のヒンジ固定部44,44が左右に間隔をあけて形成されている。これらのヒンジ固定部44,44には、バックドア10を開閉するために車両側に設けられたヒンジが、締結部材を介して固定される(図示省略)。
インナパネル40の上端部には、アッパアウタパネル21が取り付けられる。具体的に、アッパアウタパネル21は、外周壁部42の上端部と窓用開口部43の上端部とに接着剤によって固定される。
インナパネル40には、窓用開口部43の下端部の左右両側に位置決め凸部45が1つずつ形成されている。各位置決め凸部45は、インナパネル本体41から後方に突出している。位置決め凸部45には、ロアアウタパネル22の突出片23の位置決め孔23aが嵌合する。これにより、インナパネル40にロアアウタパネル22に組み付ける際の位置決めが行われる。
インナパネル40の下部には、ロアアウタパネル22が取り付けられる。具体的に、ロアアウタパネル22は、窓用開口部43の下端部と外周壁部42の下端部とに接着剤を介して固定される。更に、上述した窓部材15は、取付状態のアッパアウタパネル21及びロアアウタパネル22の間に取り付けられる。具体的に、窓部材15は、アッパ側段差部21aとロア側段差部22aとの間に嵌め込められ、これらの段差部21a,22a及び外周壁部42の左右側縁部に接着剤を介して接着される(図2を参照)。
[収納ユニット]
図3に示すように、インナパネル40の下部の左右方向の中間部には、収納ユニット60が形成される。この収納ユニット60の詳細構造について、図3、図4、図6、図7を参照しながら説明する。
図3に示すように、収納ユニット60は、前面視において略矩形状に形成され、窓用開口部43の下端部から外周壁部42の下端部に亘って上下に延びている。図4に示すように、収納ユニット60は、その上下の中間部よりやや上方の部位から下端に亘って形成される下部ユニット61と、該下部ユニット61の上方に形成され且つ下部ユニット61よりも前後の高さが高い上部ユニット70とを備えている。
〔下部ユニット〕
下部ユニット61は、外形が前後に扁平な直方体形状に形成されている。下部ユニット61の下部には、直方体状のロック装置収納空間62が形成されている。ロック装置収納空間62の下端には、ロック装置(図示省略)が取り付けられるロック装置取付部62aが設けられる(図3を参照)。このロック装置は、車体側のストライカ(図示省略)に着脱可能に構成される。
下部ユニット61には、ロック装置収納空間62の上方に作業用開口63が形成される。作業用開口63は、前面視においてT字状に形成されている。作業用開口63は、インナパネル40の前側に形成される車両側開放部(図示省略)と連通している。この車両側開放部には、カバー部材(トリム)が着脱可能である。作業用開口63は、車両側開放部からロック装置を設置したり、ハーネス等を配線したりするための取付用ないしメンテナンス用の開口を構成している。
〔上部ユニット〕
図4及び図6に示すように、上部ユニット70の下部の左右方向の中間部には、インナ側凹部71(凹部)が形成されている。インナ側凹部71は、上部ユニットの下側の角部を切り欠くようにして前方へ凹んでいる。インナ側凹部71は、左右に横長に形成され、その内部に台形柱状の収納空間S1が形成されている。図6に示すように、収納空間S1は、ロアアウタパネル22の横板部26及び上部縦板部29の内側(裏側)に形成される。つまり、インナ側凹部71は、横板部26及び上部縦板部29の内側に収納空間S1を区画するように構成される。
インナ側凹部71は、上壁部72と、奥壁部73と、一対の側壁部74とによって構成される。上壁部72は、収納空間S1の上側に形成される。上壁部72は、略水平に延びる板状に形成される。上壁部72の内側面(下面)は、インナ側凹部71の内部の上側面72aを構成している。奥壁部73は、収納空間S1の奥側(前側)に形成される。奥壁部73は、下方に向かうにつれて前側に近づくように斜めに傾斜する板状に形成される。奥壁部73の内側面は、インナ側凹部71の内部の奥側面73aを形成している。
図4に示すように、奥壁部73には、1つのノブ取付開口部75と、2つのランプ取付開口部76とが形成される。ノブ取付開口部75には、ノブ機構31が収納空間S1に位置するように該ノブ機構31の基部が取り付けられる。各ランプ取付開口部76,76には、各ランプ32,32が収納空間S1に位置するように該ランプ32,32の基部が取り付けられる。各ランプ32は、該ランプ32の基部に形成された爪部がランプ取付開口部76の凹溝76aに係合することで、ランプ取付開口部76に固定される。
収納ユニット60では、上部ユニット70と下部ユニット61との間の2つの段差壁が、それぞれ横壁部77を構成している。横壁部77は、インナ側凹部71の開放縁部71aからロアアウタパネル22の横板部26に沿うように左右両側にそれぞれ延びている(図4及び図7を参照)。横壁部77は、概ね水平な板状に形成され、横板部26と近接している。
〔凸条部〕
図4に示すように、収納ユニット60には、上部ユニット70と下部ユニット61とに亘る2本の閉ループ状の凸条部81,82が形成される。各凸条部(81,82)は、その基端側から外方へ向かって突出している。これらの凸条部81,82は、外周側に形成される外側凸条部81と、該外側凸条部81に囲まれる内側凸条部82とで構成される。これらの凸条部81,82は、前面視において略矩形状に形成される。外側凸条部81と内側凸条部82とは、全域に亘って互いに等間隔を置くように平行となっている。
外側凸条部81は、上部ユニット70の後面70aに形成される上部外側凸条部81aと、下部ユニット61の後面61aに形成される下部外側凸条部81bと、上部ユニット70の2つの横壁部77にそれぞれ1つずつ形成される2本の中間外側凸条部81cとで構成される。内側凸条部82は、上部ユニット70の後面70aに形成される上部内側凸条部82aと、下部ユニット61の後面61aに形成される下部内側凸条部82bと、上部ユニット70の2つの横壁部77にそれぞれ1つずつ形成される2本の中間内側凸条部82cとで構成される。
上部外側凸条部81a及び上部内側凸条部82aは、下側が開放されたコの字状(Uの字状)に形成される。上部外側凸条部81a及び上部内側凸条部82aは、ロアアウタパネル22の上部縦板部29に対向している。
下部外側凸条部81b及び下部内側凸条部82bは、上側が開放されたコの字状(Uの字状)に形成される。下部外側凸条部81b及び下部内側凸条部82bは、ロアアウタパネル22の取付板25に対向している。
各中間外側凸条部81c及び各中間内側凸条部82cは、前後方向に延びる直線状に形成される。各中間外側凸条部81c及び各中間内側凸条部82cは、ロアアウタパネル22の横板部26に対向している。中間外側凸条部81cは、上部外側凸条部81aの一端と下部外側凸条部81bの一端との間に接続している。中間内側凸条部82cは、上部内側凸条部82aの他端と下部内側凸条部82bの他端との間に接続している。
外側凸条部81と内側凸条部82との間には、接着剤83が塗布され、この接着剤83が固化することでシール部84が構成される。
図6に示すように、インナパネル40に対してロアアウタパネル22が取り付けられた状態では、上部外側凸条部81aと上部内側凸条部82aとの間に塗布された接着剤83が、ロアアウタパネル22の上部縦板部29の裏面と接着する。この結果、上部ユニット70の後面70aと上部縦板部29との間に上側シール部84aが形成される。
インナパネル40に対してロアアウタパネル22が取り付けられた状態では、下部外側凸条部81bと下部内側凸条部82bとの間に塗布された接着剤83が、ロアアウタパネル22の取付板25の裏面と接着する。この結果、下部ユニット61の後面61aと取付板25との間に下側シール部84bが形成される。
図8に示すように、インナパネル40に対してロアアウタパネル22が取り付けられた状態では、隣接する2組の中間外側凸条部81c及び中間内側凸条部82cの間にそれぞれ塗布された接着剤83が、ロアアウタパネル22の横板部26の裏面と接着する。この結果、インナパネル40の各横壁部77とロアアウタパネル22の各横板部26との間にそれぞれ中間シール部84cが形成される。
〔遮蔽板〕
インナパネル40には、各中間シール部84cでの水漏れを防止するための2つの遮蔽板90(遮蔽部)が一体形成されている。各遮蔽板90は、インナパネル40のインナ側凹部71の内部の収納空間S1に配置されている。具体的には、図4に示すように、2枚の遮蔽板90は、収納空間S1の右側寄りに配置される第1遮蔽板90aと、収納空間S1の左側寄りに配置される第2遮蔽板90bとで構成される。
第1遮蔽板90aは、収納空間S1を2つの空間に仕切っている。即ち、第1遮蔽板90aは、収納空間S1をその左側の収納室S2とその右側の第1隔離室S3とに仕切っている。また、第2遮蔽板90bは、収納空間S1をその右側の収納室S2とその左側の第2隔離室S4とに仕切っている。
収納室S2は、ロアアウタパネル22の横板部26の各開口(ノブ用開口27及び2つの投光用開口28)に連通する空間を構成している。第1隔離室S3は、右側の横壁部77に隣接する空間を構成し、第2隔離室S4は、左側の横壁部77に隣接する空間を構成している。このように、収納空間S1は、2枚の遮蔽板90によって、該収納空間S1の左右両側に形成される2つの隔離室S3,S4と、これらの隔離室S3,S4の間に形成される1つの収納室S2とに区画される。
図4に示すように、第1遮蔽板90aは、収納室S2の右側の投光用開口27に近接している。これにより、第1隔離室S3の左右の間隔が拡大されている。また、第2遮蔽板90bは、収納室S2の左側の投光用開口27に近接している。これにより、第2隔離室S4の左右の間隔が拡大されている。
図6に示すように、各遮蔽板90は、左右の側方視において、インナ側凹部71及びロアアウタパネル22に沿うような略台形板状に形成されている。具体的に、遮蔽板90は、上壁部72に沿った上縁部91と、奥壁部73に沿った傾斜縁部92と、上部縦板部29に沿った後縁部93と、横板部26に沿った下縁部94とを有している。上縁部91及び下縁部94は、略水平方向に延びている。上縁部91の前後の長さは下縁部の前後の長さより大きい。後縁部93は、略鉛直方向に延びている。傾斜縁部92は、下方に向かうにつれて前側に近づくように斜めに傾斜している。
各遮蔽板90は、インナ側凹部71の奥側面73aから後方に延出している。具体的に、遮蔽板90では、インナ側凹部71の内部の上側面72a及び奥側面73aに亘って連続的に形成される板状に構成される。即ち、遮蔽板90では、上縁部91が上側面72aに一体に形成され、傾斜縁部92が奥側面73aに一体に形成されている。これにより、各遮蔽板90は、上部ユニット(例えば奥壁部73や上壁部72)を補強する補強リブ(補強板)として機能する。
図6に示すように、遮蔽板90の後縁部93の全域と、上部縦板部29との間には、僅かな間隔の縦長の隙間G1が形成されている。この縦長の隙間G1は、略鉛直方向に延び、収納室S2と、該収納室S2に隣接する隔離室(第1隣接室S3又は第2隣接室S4)とを互いに連通させている。
図6及び図7に示すように、遮蔽板90の下縁部94の全域と、横板部26との間には、僅かな間隔の横長の隙間G2が形成されている。この横長の隙間G2は、略水平方向に延び、収納室S2と、該収納室S2に隣接する隔離室(第1隣接室S3又は第2隣接室S4)とを互いに連通させている。また、図6に示すように、遮蔽板90は上壁部72から横板部26に向かうにつれて徐々に幅が狭くなる先細り形状をしている。つまり、遮蔽板90には、射出成形時の抜き勾配が形成されている。
〈遮蔽板の作用〉
ところで、車両の洗浄時には、ユーザ等が、洗浄液(例えば洗浄水)でライセンスプレート30(取付板25)の近傍を洗浄することがある。このライセンスプレート30の上側には、横板部26が形成され、この横板部26には、1つのノブ用開口27と2つの投光用開口28,28とが形成される(図5を参照)。このため、洗浄水は、これらの開口27,28を通じて収納空間S1へ入り込んでしまうことがある。
ここで、図9に示す比較例の構成のように、収納空間S1に入り込んだ洗浄水の一部が、横壁部77と横板部26との間の中間シール部84cに至ると、この洗浄水が中間シール部84cを通過して、インナパネル40とロアアウタパネル22の間の内部空間へ入り込んでしまう虞がある。特に、中間シール部84cは、上側シール部84aや下側シール部84bと比較してシール性能が低く、洗浄水が漏洩し易い。この理由について図8を参照しながら説明する。
インナパネル40にロアアウタパネル22を組み付ける製造方法では、まず、外側凸条部81と内側凸条部82との間に接着剤83を塗布する工程(第1工程)を行う。この際、接着剤83は、接着強度及びシール性を十分確保するために、比較的多く用いられる。
次いで、図8(A)に示すように、ロアアウタパネル22の上端部(図8の左端部)に形成される突出片23の位置決め孔23aに、インナパネル40の位置決め凸部45を挿通させる工程(第2工程)を行う。
次いで、図8(B)に示すように、位置決め凸部45を軸心としてロアアウタパネル22がインナパネル40に近づくように、ロアアウタパネル22を回動させる工程(第3工程)を行う。図8(A)の状態から図8(B)の状態へとロアアウタパネル22を回動させると、ロアアウタパネル22の角部26aが、インナパネル40の角部77aと最接近する。この結果、インナパネル40の角部77a近傍の表面の接着剤83が、ロアアウタパネル22の角部26aに当たり削ぎ落とされてしまう(図8(B)を参照)。
次いで、図8(C)に示すように、ロアアウタパネル22をインナパネル40に完全に被せた状態とし、ロアアウタパネル22とインナパネル40とを接着剤83により完全に接着する工程(第4工程)を行う。これにより、中間外側凸条部81cと中間内側凸条部82cとの間では、接着剤83が固化することで中間シール部84cが形成される。
しかし、このような組み付け工程では、インナパネル40の角部77aの近傍の接着剤83が削ぎ落とされるため、中間シール部84cでは、インナパネル40の角部77aの近傍に空隙85が形成され易い。従って、収納空間S1の周囲を覆うシール部84では、特に中間シール部84cのシール性能が低下しやすい傾向にある。
よって、上述のようにして、洗浄水が収納空間S1へ流入すると、この洗浄水が中間シール部84cを通過して、ロアアウタパネル22とインナパネル40の間の内部空間へ流入してしまうという問題が生じやすい。
そこで、本実施形態では、図7に示すように、収納空間S1に遮蔽板90を設け、洗浄水が中間シール部84c側へ至るのを防止している。具体的に、例えばホース18から噴出されて収納室S2へ入り込んだ洗浄水は、遮蔽板90に沿うようにして開口(図7の例では、右側の投光用開口27)へ案内される。これにより、収納室S2に入った水を速やかに排出できる。特に、遮蔽板90は、右側の投光用開口27に近接して配置されるため、遮蔽板90に案内された洗浄水を確実に投光用開口27へ導くことができ、収納室S2の排水性が向上する。
また、ホース18等より噴出された洗浄水は、インナ側凹部71の奥側面73aに衝突し易い。しかし、遮蔽板90は奥側面73aと一体形成されるため、奥側面73aの近傍の水が隔離室S3,S4へ直接勢いよく漏れ込んでしまうこともない。
一方、収納室S2の洗浄水の一部は、例えば縦長の隙間G1や横長の隙間G2(図6を参照)を通じて隔離室S3,S4へ入り込んでしまうこともある。しかし、この隔離室S3,S4によって、遮蔽板90から中間シール部84cまでの距離がある程度確保されているので、隔離室S3,S4の洗浄水が中間シール部84cへ至ることを防止できる。加えて、遮蔽板90を投光用開口27に近接して配置すると、遮蔽板90が投光用開口27に近づく分だけ隔離室S3,S4の左右の長さ(即ち、遮蔽板90から中間シール部84cまでの距離)が更に長くなる。従って、隔離室S3,S4の洗浄水がシール部へ至ることを一層確実に防止できる。
隔離室S3,S4に溜まった洗浄水は、縦長の隙間G1や横長の隙間G2を通じて収納室S2へ戻され、各開口27,28より収納室S2の外部へ排出される。特に、隔離室S3,S4の底部に溜まった洗浄水は、その自重により、隙間G2を通じて収納室S2へ戻される。
−実施形態の効果−
上記実施形態では、収納空間S1の内部において、該収納空間S1を収納室S2と隔離室S3,S4とに仕切る遮蔽板90が設けられる。このため、横板部26の各開口27,28を通じて収納室S2に入り込んだ洗浄水が、遮蔽板90に当たり再び開口27,28へ導かれるため、この洗浄水を開口27,28より収納室S2の外部へ排出できる。
また、仮に収納室S2に入り込んだ洗浄水が、遮蔽板90とアウタパネル20との隙間G1,G2を通過したとしても、この洗浄水は隔離室S3,S4に流入することになる。このため、洗浄水が中間シール部84cまで至ることを回避でき、ひいては洗浄水が中間シール部84cを通過してしまうことを確実に防止できる。
この結果、本実施形態によれば、洗浄水が中間シール部84cを通過してインナパネル40とアウタパネル20の内側に入り込んでしまうことを防止でき、洗浄水がハーネス等にかかったり、車両側へ洗浄水が漏洩したりすることも防止できる。また、中間シール部84cの構造の複雑化・高コスト化を招くことなく、簡易な構造により、中間シール部84cの漏洩を防止できる。
上記実施形態では、遮蔽板90が横板部26の投光用開口27に近接するように配置される。これにより、各開口27,28を通じて収納室S2に入り込んでしまった洗浄水が、遮蔽板90に沿うようにして投光用開口27から排出され易くなる。また、このようにして遮蔽板90を投光用開口27の近傍に位置させると、その分だけ隔離室S3,S4の間隔(即ち、遮蔽板90から中間シール部84cまでの距離)が長くなる。この結果、隔離室S3,S4に漏れ込んだ洗浄水が中間シール部84cへ至るのを一層確実に防止できる。
上記実施形態では、遮蔽板90がインナパネル40のインナ側凹部71の内部の上側面72a及び奥側面73aと連続して形成される板状に構成される。このため、遮蔽板90は、インナ側凹部71周辺を補強する補強リブ(補強板)として機能する。つまり、遮蔽板90は、洗浄水が中間シール部84cを通過するのを防止する遮蔽部と、インナ側凹部71の周辺を補強する補強板とを兼ねるので、部品点数を削減できる。
上記実施形態では、遮蔽板90の後縁部93の全域とアウタパネル20の上部縦板部29との間に縦長の隙間G1が形成される。遮蔽板90と上部縦板部29とが隙間なく干渉すると、インナパネル40とアウタパネル20の取付誤差が大きくなったり、取付強度が低下したりする虞がある。これに対し、このように遮蔽板90と上部縦板部29とが接触しないようにすることで、インナパネル40とアウタパネル20の取付誤差の増大や、取付強度の低下を回避できる。
また、このように遮蔽板90の後縁部93と上部縦板部29との間に縦長の隙間G1を形成することで、隔離室S3,S4に入り込んでしまった洗浄水を、この隙間G1を介して収納室S2へ排出できる。これにより、隔離室S3,S4に入り込んだ洗浄水が中間シール部84cへ至るのを一層確実に防止できる。
上記実施形態では、遮蔽板90の下縁部94とアウタパネル20の横板部26との間に横長の隙間G2が形成される。これにより、隔離室S3,S4の底部に溜まった洗浄水を、その自重により、隙間G2を通じて収納室S2へ排出できる。これにより、隔離室S3,S4に入り込んだ洗浄水が中間シール部84cへ至るのを一層確実に防止できる。
また、遮蔽板90と横板部26との干渉を抑制できるので、インナパネル40とアウタパネル20の取付誤差の増大や、取付強度の低下を防止できる。
《実施形態の変形例》
上述した実施形態については、以下のようは変形例の構成としてもよい。
−変形例1−
変形例1に係るバックドア10は、上記実施形態について、インナパネル40の2つの横壁部77の表面にそれぞれ膨出部95を形成している。図10に示すように、各膨出部95は、互いに隣接する2組の中間外側凸条部81cと中間内側凸条部82cとの間に、それぞれ1つずつ配置されている。各膨出部95は、中間外側凸条部81cと中間内側凸条部82cとの間の中間部に位置している。
図11に示すように、膨出部95は下面視において縦長の略長円形状に形成され、その縦断面が略円弧面状に形成されている。膨出部95のうち最も膨出高さ(前後の長さ)が大きい頂部95aは、該膨出部95の後端寄りに位置している。膨出部95は、頂部95aを挟んで後側に形成される後側膨出部95bと、頂部95aを挟んで前側に形成される前側膨出部95cとで構成される。前側膨出部95cの前後の長さは、後側膨出部95bの前後の長さよりも大きい。後側膨出部95bは、頂部95aに近づくにつれて左右の幅及び膨出高さが急激に拡大している。これに対し、前側膨出部95cは、頂部95aに近づくにつれて左右の幅及び膨出高さがなだらかに拡大している。
図8を示して既に説明したように、インナパネル40にロアアウタパネル22を組み付ける際には、インナパネル40の角部77aの表面の接着剤83が、ロアアウタパネル22の角部26aに当たり削ぎ落とされ、インナパネル40の角部77aに空隙85が形成され易い。これに対し、変形例1では、ロアアウタパネル22の角部77aの表面の接着剤83の流れが、後側膨出部95bによって規制されるため、接着剤83が削ぎ落とされることを抑制できる。また、図11に示すように、インナパネル40にロアアウタパネル22を組み付ける際には、膨出部95近傍の上側の面((図11のドットを付した領域A)に相対的に多量の接着剤83をと塗布する。これにより、図8(C)に示すように、インナパネル40にロアアウタパネル22を被せた際、領域Aの接着剤が空隙85側まで行き届き、このような空隙85の発生を防止できる。この結果、変形例1では、中間シール部84cのシール性能を向上でき、洗浄水の漏洩を一層確実に防止できる。
−変形例2−
図12に示すように、変形例2に係るバックドア10は、上記実施形態のインナパネル40の各隔離室S3,S4にそれぞれ補助遮蔽板96(補助遮蔽部)を配置したものである。補助遮蔽板96は、例えば隔離室S3,S4の左右方向の中間部に配置される。補助遮蔽板96の構造は、上述した遮蔽板90と同様である。この変形例2では、収納室S2に入り込んだ洗浄水が、遮蔽板90及び補助遮蔽板96によって遮られるため、洗浄水が中間シール部84cへ至るのを一層確実に防止できる。なお、補助遮蔽板96の枚数は1枚に限らず、2枚以上であってもよい。
《その他の実施形態》
上記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
上記実施形態の収納空間S1には、1つのノブ機構31と2つのランプ32とが収容され、横板部26には、これらに対応するように、1つのノブ用開口27と2つの投光用開口28とが形成される。しかしながら、収納空間S1に1つのノブ機構31だけを収容し、横板部26に1つのノブ用開口27を形成する構成としてもよい。また、収納空間S1に1つのランプ32を配置し、横板部26に1つの投光用開口27を形成してもよい。これらの構成においても、本発明を適用することで、上記実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
上記実施形態の遮蔽板90は、横板部26や上部縦板部29との間に隙間G1,G2を形成するように構成されている。しかし、遮蔽板90の後縁部93と上部縦板部29とを接触させてもよいし、遮蔽板90の下縁部94と横板部26とを接触させてもよい。
上記実施形態では、本発明の後部パネルをバックドア10に適用しているが、この後部パネルをトランクリッドに適用してもよい。
以上説明したように、本発明は、車両の後部パネルについて有用である。
10 バックドア
20 アウタパネル
25 取付板(取付部)
26 横板部
27 ノブ用開口(開口)
28 投光用開口(開口)
29 上部縦板部
30 ライセンスプレート
40 インナパネル
71 インナ側凹部(凹部)
71a 開放縁部
72a 上側面
73a 奥側面
77 横壁部
84c 中間シール部(シール部)
90 遮蔽板(遮蔽部)
93 後縁部
94 下縁部
G1 縦長の隙間
G2 横長の隙間
S1 収納空間
S2 収納室
S3 第1隔離室(隔離室)
S4 第2隔離室(隔離室)

Claims (5)

  1. 樹脂性のインナパネル(40)と、該インナパネル(40)に重なり合うように取り付けられるアウタパネル(20)とを備えた車両の後部パネルであって、
    上記アウタパネル(20)は、
    ライセンスプレート(30)が取り付けられる取付部(25)と、
    上記取付部(25)の上縁部から後方に延出するとともに、開口(27,28)が形成される横板部(26)と、
    上記横板部(26)の後端部から上方に延出する上部縦板部(29)とを有し、
    上記インナパネル(40)は、
    上記横板部(26)及び上記上部縦板部(29)の内側に収納空間(S1)を区画するための凹部(71)と、
    上記凹部(71)の開放縁部(71a)から上記横板部(26)に沿うように側方に延び、該横板部(26)との間にシール部(84c)を形成する横壁部(77)と、
    上記収納空間(S1)に配置され、該収納空間(S1)を上記開口(27,28)と連通する収納室(S2)と、上記横壁部(77)に隣接する隔離室(S3,S4)とに仕切るように上記凹部(71)の内部の奥側面(73a)から後方に延出する遮蔽部(90)とを有している
    ことを特徴とする車両の後部パネル。
  2. 請求項1において、
    上記遮蔽部(90)は、上記横板部(26)の上記開口(27,28)に近接するように配置される
    ことを特徴とする車両の後部パネル。
  3. 請求項1又は2において、
    上記遮蔽部(90)は、上記凹部(71)の内部の上側面(72a)及び奥側面(73a)と連続して形成される板状に構成される
    ことを特徴とする車両の後部パネル。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1つにおいて、
    上記遮蔽部(90)は、該遮蔽部(90)の後縁部(93)の全域と上記アウタパネル(20)の上記上部縦板部(29)との間に縦長の隙間(G1)を形成するように構成される
    ことを特徴とする車両の後部パネル。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1つにおいて、
    上記遮蔽部(90)は、該遮蔽部(90)の下縁部(94)と上記アウタパネル(20)の上記横板部(26)との間に横長の隙間(G2)を形成するように構成される
    ことを特徴とする車両の後部パネル。
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