JP5457898B2 - スライド窓の排水構造 - Google Patents

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Description

本発明はスライド可能な可動窓を有するスライド窓に関し、特にその排水構造に関する。
固定窓に形成した開口をスライド可能な可動窓(可動ガラス)によって開閉するスライド窓では、可動窓を摺動可能に支持するウインドフレームの内部、特に可動窓の下縁部をガイドする下側ガイド部内に浸入した水を車外側に排出することが求められる。特許文献1のスライド窓は、ウインドフレームの車外側の面に水抜き穴を形成し、このウインドフレームの水抜き穴を、固定窓に形成した水抜き穴に連通させることで排水構造を構成している。
特許第3900167号
一般にウインドフレームはアルミニウムや鉄などの金属部材からなっており、大型のフレーム体として形成した後で水抜き穴を形成するのは、手間がかかり加工性が悪い。また、ウインドフレームの材質が鉄の場合、水抜き穴周りに錆が生じやすくなるため、その対策も必要とされる。
本発明は、低コストで生産性に優れるスライド窓の排水構造を提供することを目的とする。
本発明は、開口を有する固定窓の車内側に固定され、該開口を開閉する可動窓を摺動可能に支持するウインドフレームを有するスライド窓において、ウインドフレームのうち可動窓の下縁部を摺動可能に支持する下側ガイドの端部に着脱可能なエンドキャップを備え、該エンドキャップに、下側ガイドへの装着状態で該下側ガイド部の内部空間に連通する連通流路部と、該連通流路部から車外側に貫通する水抜き穴を形成したことを特徴としている。
ウインドフレームの下側ガイドに、可動窓を保持する弾性体からなるガラスランを収納するガラスラン保持部と、該ガラスラン保持部の下方に位置する中空の樋状部を形成し、下側ガイドの端部へのエンドキャップの装着状態で、該樋状部の延長上に連通流路部を位置させるとよい。
エンドキャップは、下側ガイドの端部への装着状態で、該下側ガイドの端面の少なくとも一部と連通流路部を隔てる止水壁を有することが好ましい。
また、エンドキャップは、連通流路部及び水抜き穴を有する本体部と、該本体部の上部を開閉可能な蓋部を備え、該蓋部を開放した状態では、下側ガイドの長手方向への可動窓の挿脱を許し、蓋部を閉じた状態で該可動窓の挿脱を規制するように構成してもよい。
さらに水抜き穴の内縁部から車外側に突出する嵌合突起をエンドキャップに設け、該エンドキャップの嵌合突起を固定窓に形成した水抜き穴に嵌合させることで、固定窓に対するエンドキャップの位置ずれを防ぐことができる。
以上の本発明のスライド窓の排水構造では、エンドキャップに水抜き穴を形成したことで、ウインドフレームに水抜き穴を形成する構造に比べて加工性に優れ、低コストで簡単に製造することが可能となった。また、ウインドフレームを鉄製とした場合の防錆性の向上にも寄与する。
本発明を適用したスライド窓を車内側から見た図である。 図1のスライド窓の分解斜視図である。 図1のA−A線に沿う断面図である。 エンドキャップ装着状態のウインドフレームの下側ガイド部の端部を車外側から見た斜視図である。 エンドキャップ装着状態のウインドフレームの下側ガイド部の端部を車内側から見た斜視図である。 ウインドフレームの下側ガイド部の端部からエンドキャップを取り外し、さらにエンドキャップをキャップ本体と蓋体に分解した状態の斜視図である。 車内側から見たエンドキャップの分解斜視図である。 エンドキャップを構成する蓋体を別角度から見た斜視図である。 エンドキャップ装着状態のウインドフレームの下側ガイド部の端部を車内側から見た図である。 図9のB−B線に沿う断面図である。 図9のC−C線に沿う断面図である。 図9のD−D線に沿う断面図である。 図9のE−E線に沿う断面図である。 図9のF−F線に沿う断面図である。 図11のG−G線に沿う断面図である。 本発明の第2の実施形態において、エンドキャップ装着状態のウインドフレームの下側ガイド部の端部を車外側から見た斜視図である。 第2の実施形態でエンドキャップを取り外した状態のウインドフレームの下側ガイド部の端部を示す斜視図である。 第2の実施形態におけるエンドキャップの本体部を車外側から見た斜視図である。 第2の実施形態におけるエンドキャップの本体部を車内側から見た斜視図である。 第2の実施形態におけるエンドキャップの本体部を図18とは別角度で車外側から見た斜視図である。 第2の実施形態におけるエンドキャップの蓋部を車外側から見た斜視図である。 第2の実施形態におけるエンドキャップの蓋部を車内側から見た斜視図である。 第2の実施形態におけるエンドキャップの蓋部を図21とは別角度で車外側から見た斜視図である。 第2の実施形態におけるエンドキャップの蓋部を図22とは別角度で車外側から見た斜視図である。 本発明の第3の実施形態におけるエンドキャップの蓋部の開放状態を示す斜視図である。
図1に完成状態、図2に分解状態を示すスライド窓10は自動車の車体側面に設けられるサイドウインドを構成し、不図示の車体側面に形成した窓開口の周縁部に対して固定される固定ガラス(固定窓)11と、該固定ガラス11に形成した矩形の開口13を開閉可能な可動ガラス(可動窓)14とを備える。
固定ガラス11の車内側には、可動ガラス14を固定ガラス11に沿って摺動可能に支持するウインドフレーム15が固定される。ウインドフレーム15は、鉄板をロール成形またはプレス成形して形成されており、開口13の下縁部に沿って延びる下側ガイド部16と、開口13の上縁部に沿って延びる上側ガイド部17と、下側ガイド部16と上側ガイド部17の一方の端部付近を接続する端末接続部18を有するコ字形状をなし、下側ガイド部16と上側ガイド部17の長手方向の中間には、端末接続部18と略平行な中間接続部19が設けられている。端末接続部18と中間接続部19は、開口13の前縁部と後縁部に沿う位置にある。
ウインドフレーム15における下側ガイド部16、上側ガイド部17及び端末接続部18はそれぞれ、内周側(開口13側)に向けて開口する筺形断面形状を有し、このウインドフレーム15の内周に沿って、弾性材からなるガラスラン20が配設されている。可動ガラス14は、その下縁部と上縁部がそれぞれ下側ガイド部16内と上側ガイド部17内でガラスラン20に保持され、該下側ガイド部16と上側ガイド部17の長手方向へ摺動移動可能に支持されている。中間接続部19は、下側ガイド部16及び上側ガイド部17に対して車外側にオフセットして設けられており、可動ガラス14の移動を妨げないようになっている。スライド窓10はさらに、可動ガラス14のスライドを規制するロック機構を備える。ロック機構は周知のものであり、本発明の要旨と関係がないため、図示及び説明を省略する。
図3以下を参照して、ウインドフレーム15における下側ガイド部16の詳細構造を説明する。図3や図6に示すように、下側ガイド部16は、ガラスラン20を保持し開口13側(上方)に向けて開口された中空のガラスラン保持部21と、ガラスラン保持部21の下部に位置する中空の樋状部22を有する2重底構造になっており、ガラスラン保持部21と樋状部22の車外側の面が固定ガラス11に対して接着固定される。ガラスラン保持部21の底部は、車外側から車内側に向けてU字状に突出形成された中間折曲部23と、該中間折曲部23に対して車内側に離間して位置する中間段部24によって形成され、この中間折曲部23と中間段部24にガラスラン20の底部が支持される(図3)。ガラスラン保持部21内には、車外側の壁面と車内側の壁面にそれぞれ、ガラスラン20の上方への移動を規制する抜止段部25、26が形成され、ガラスラン20はガラスラン保持部21内で一定の位置に保持される。図3に示すように、可動ガラス14の下縁部がガラスラン保持部21内に挿入され、ガラスラン20に設けた弾性リップによって可動ガラス14が挟持される。なお、図3ではガラスラン20の弾性リップの自由状態を示しており、可動ガラス14を挟持する状態では、弾性リップは車外側と車内側に広がるように弾性変形される。下側ガイド部16内でガラスラン20よりも奥側に浸入した水滴は、中間折曲部23と中間段部24の間の開口部を通して樋状部22内に落ちる。
図4、図5及び図9に示すように、下側ガイド部16の長手方向の端部にエンドキャップ30が取り付けられる。各図では下側ガイド部16のうち端末接続部18側の端部に取り付けられるエンドキャップ30を示しているが、これと反対側の端部にも同様のエンドキャップが装着される。この反対側端部のエンドキャップは、構成要素は図示のエンドキャップ30と共通であるが、下側ガイド部16の長手方向に関して該エンドキャップ30と略対称の形状をなしている。以下では、反対側端部のエンドキャップに特有の内容を説明する場合は、エンドキャップ30の対応する符号に「′」を付けて区別する。
エンドキャップ30は、キャップ本体(本体部)40と蓋体(蓋部)50により構成されている。キャップ本体40と蓋体50は合成樹脂の成形品である。キャップ本体40は、下側ガイド部16の端末部を挿入可能なフレーム挿入部41と、その先のエンド部42を有し、フレーム挿入部41のうち車外側の内壁には、下側ガイド部16に形成した位置決め孔27に係合可能な楔形断面の位置決め突起43が形成されている。この位置決め穴27と位置決め突起43の係合により、下側ガイド部16に対するエンドキャップ30の取り付け位置が決まる。エンド部42内には、樋状部22の延長上に位置する連通流路部44が形成されている。連通流路部44は、エンド部42の端面の一部を構成する端壁部44aと、該端壁部44aの上部からフレーム挿入部41側に向けて延びる上壁部44bと、エンド部42の両側壁とにより囲まれる部分である。上壁部44b上にはガラスガイド片45が形成されている。ガラスガイド片45は上方に向けて開口する溝45aを有するU字状をなし、溝45aは可動ガラス14が通過可能な幅を有している。ガラスガイド片45の両側には一対の位置決め壁46が形成され、それぞれの位置決め壁46には、上下2つずつ係合穴47が形成されている。さらに、エンド部42の車外側の壁面には、連通流路部44から車外側に貫通する円形の水抜き穴48が形成されている。
図2に示すように、固定ガラス11には、車内側と車外側を貫通する水抜き穴60、61が形成されている。前方の水抜き穴60は、ウインドフレーム15を図1の位置に固定したとき、下側ガイド部16のうち端末接続部18側の端部に設けられるエンドキャップ30の水抜き穴48に連通する位置に形成されている。後方の水抜き穴61は、ウインドフレーム15を図1の位置に固定したとき、下側ガイド部16のうち端末接続部18と反対側の端部に設けられるエンドキャップ30′の水抜き穴48′に連通する位置に形成されている。つまり、スライド窓10の完成状態では、下側ガイド部16の両端部に装着されるエンドキャップ30、30′の水抜き穴48、48′がそれぞれ、水抜き穴60、61を通じて車外側空間と連通される。
蓋体50は、キャップ本体40の上方開口部を塞ぐ上蓋部51と、該上蓋部51から下垂形成される端壁部52、嵌合部53及び内方延出腕54を有する。嵌合部53は、キャップ本体40のガラスガイド片45と一対の位置決め壁46の間に嵌合する形状である。嵌合部53の両側には、上下方向に位置を異ならせて2つずつ、楔形断面の係合突起55が設けられており、それぞれの係合突起55を係合穴47に係合させることで、蓋体50がキャップ本体40に取り付けられる。この取り付け状態で、端壁部52は、キャップ本体40側の端壁部44aと共にエンドキャップ30の端面を構成する。また、内方延出腕54は、蓋体50をキャップ本体40に取り付けた状態でフレーム挿入部41側に向く止水壁部54aを有し、図9、図11及び図15に示すように、下側ガイド部16の端部にエンドキャップ30を装着した状態で、この止水壁部54aが下側ガイド部16のうち中間折曲部23付近の端面領域に対向して位置される。
エンドキャップ30を、キャップ本体40と、該キャップ本体40の上部を開閉可能な蓋体50で構成したことにより、ウインドフレーム15に対する可動ガラス14の挿脱作業性が向上する。なお、可動ガラス14の挿入は、図2に矢印Hで示すように、ウインドフレーム15のうち端末接続部18と反対側の端部から行われるため、当該端部側に取り付けられるエンドキャップ30′の構成として説明する。可動ガラス14の挿入に際しては、下側ガイド部16に対してキャップ本体40′のみを装着し蓋体50′を外した状態(キャップ本体40′の上部を開放した状態)とし、該キャップ本体40′の端部側から下側ガイド部16の長手方向に沿って可動ガラス14が挿入される。このとき、ガラスガイド片45′の溝45a′に可動ガラス14を嵌合させることで、可動ガラス14をスムーズに挿入することができる。ウインドフレーム15への可動ガラス14の挿入が完了したら、キャップ本体40′に対して蓋体50′を取り付ける。蓋体50′は可動ガラス14の移動軌跡上に位置するため、蓋体50′の装着状態(蓋体50′でキャップ本体40′の上部を閉じた状態)では、ウインドフレーム15に対する可動ガラス14の挿脱が規制される。つまり、エンドキャップ30′は、キャップ本体40′単体ではウインドフレーム15(下側ガイド部16)への可動ガラス14の挿脱を許し、蓋体50′を組み付けることで可動ガラス14の挿脱を規制する構造である。以上の組み付け態様によれば、ウインドフレーム15への可動ガラス14の挿入後に蓋体50′を嵌め込むだけの作業で済むため、作業性に優れている。
以上の構成のスライド窓10では、フレーム挿入部41に下側ガイド部16の端部を挿入し、位置決め穴27に対して位置決め突起43を係合させることにより、下側ガイド部16に対するエンドキャップ30の装着位置が決まる。そして、このエンドキャップ30の装着状態で、樋状部22の延長上に連通流路部44が位置し、該連通流路部44から車外側に貫通させて水抜き穴48が貫通形成されている。したがって、下側ガイド部16内に浸入した水は、樋状部22を通ってエンドキャップ30の連通流路部44内に入り、エンドキャップ30の水抜き穴48と固定ガラス11の水抜き穴60(エンドキャップ30′側では水抜き穴48′と固定ガラス11の水抜き穴61)を通して車外側に排出される。なお、図示を省略するが、エンドキャップ30と下側ガイド部16の重畳部分は吸水性の中間材(スポンジなど)で封止されており、エンドキャップ30と下側ガイド部16の間から水漏れせず、確実に水抜き穴48側へ水が流れるようになっている。
この排水構造によると、金属部材からなる大型のウインドフレーム15に水抜き用の穴を形成せず、小型で成形が容易なエンドキャップ30(キャップ本体40)に水抜き穴48を形成したため、低コストで加工性に優れている。具体的には、本実施形態と異なりウインドフレーム15に水抜き穴を形成する場合には、ウインドフレーム15の成形後に後加工として水抜き穴を穿設するため、工数が多くなる。また、水抜き穴の周囲に形成されるバリを除去する手間もかかる。加えて、ウインドフレーム15の材質を鉄とした場合、水抜き穴形成に伴う切削部分における錆の発生も考慮する必要がある。これに対し、本実施形態では、合成樹脂製のエンドキャップ30(キャップ本体40)の成形時に水抜き穴48を形成することができるので、後加工で別途水抜き穴を形成する必要がなく工数を少なくできる。また、エンドキャップ30(キャップ本体40)自体が小型の部材であるため、仮に後加工で水抜き穴を形成する態様としても、ウインドフレーム15に水抜き穴を形成する場合に比べて取り回しに優れる。また、鉄製のウインドフレーム15と異なり、合成樹脂製のエンドキャップ30(キャップ本体40)では、水抜き穴48周りに錆が発生するおそれがない。
上述のように、下側ガイド部16の端部にエンドキャップ30を装着した状態では、内方延出腕54の止水壁部54aが下側ガイド部16における中間折曲部23付近の端面領域に対向して位置される(図9、図11及び図15参照)。当該端面領域は樋状部22から連通流路部44(水抜き穴48)に至る排水経路の近傍に位置しているが、このように連通流路部44と中間折曲部23付近の端面との間を隔てる止水壁部54aを設けることによって、当該端面領域への水の付着を防ぎ、防錆効果が得られる。
図16から図24に本発明の第2の実施形態を示す。この第2の実施形態で先の実施形態と共通する部分は、同じ符号で示し、説明を省略する。図17に示すように、ウインドフレーム15の下側ガイド部16には、その端末部を外囲する吸水体28が設けられている。吸水体28はスポンジなどの弾性を有する吸水材からなり、エンドキャップ130を下側ガイド部16に取り付けたときに、キャップ本体140のフレーム挿入部41の内周部との間で圧縮され、エンドキャップ130とウインドフレーム15の間の防水性を高める。
エンドキャップ130を構成するキャップ本体140の単体形状を図18から図20に示す。キャップ本体140には、フレーム挿入部41の車外側壁と車内側壁の内面に、下側ガイド部16のガラスラン保持部21の端面を当接させて挿入方向の移動規制を行う挿入規制リブ70、71が形成されている。フレーム挿入部41の底面には、挿入規制リブ70、71に対するガラスラン保持部21の端面の当接状態で樋状部22の端部が挿入嵌合される挿入嵌合部72(図20)が形成されている。この挿入規制リブ70、71と挿入嵌合部72により、下側ガイド部16に対するエンドキャップ130の挿入方向位置を精密に定めることができる。また、キャップ本体140のフレーム挿入部41の車外側壁と車内側壁の内面には、下側ガイド部16のガラスラン保持部21を両側から挟んで、フレーム幅方向へのエンドキャップ130の振れを防ぐガタ防止リブ73、74が形成されている。
キャップ本体140にはさらに、水抜き穴48の内縁部から車外側に向けて一対のガラス嵌合突起75が突設されている。このガラス嵌合突起75は、固定ガラス11の水抜き穴60(61)に嵌合して、固定ガラス11に対するエンドキャップ130の位置ずれを防ぐ。
キャップ本体140のエンド部42における車外側壁と車内側壁の内面には、上壁部44bから上方へ延設される一対の端末抜止リブ76が形成されている。また、車外側壁の端末抜止リブ76に隣接する位置には、上下方向押さえ凹部77が形成されている。
エンドキャップ130を構成する蓋体150の単体形状を図21から図24に示す。蓋体150は、キャップ本体140のガラスガイド片45と一対の端末抜止リブ76の間に挿入される板状挿入部80を有し、この板状挿入部80の両側部に突出する一対の側部規制片81と端壁部52との間に端末抜止リブ76を挟むことによって、キャップ本体140に対する蓋体150のフレーム長手方向への移動が規制される。また、蓋体150の端壁部52には、キャップ本体140の上下方向押さえ凹部77に係合する側方凸部82が形成されており、この上下方向押さえ凹部77に係合する側方凸部82の係合によって、キャップ本体140に対する蓋体150の上下方向の移動が規制される。さらに、蓋体150の内方延出腕54の車外側を向く面には、フレーム係合片83が設けられている。フレーム係合片83は、下側ガイド部16の抜止段部25(図17参照)に係合することで、ウインドフレーム15に対する蓋体150の上下方向の移動を規制する。
蓋体150の内方延出腕54の止水壁部54aには、蓋体150をキャップ本体140に取り付けた状態でフレーム挿入部41側に向く面側に、吸水体84が設けられている。また、蓋体150の板状挿入部80には、同じくフレーム挿入部41側に向く面側に、吸水体85が設けられている。吸水体84、85はスポンジなどの弾性を有する吸水材からなる。吸水体84は、下側ガイド部16の端部にエンドキャップ130を取り付けたときに、該下側ガイド部16の中間折曲部23付近の端面領域に接触して防水性を高める。吸水体85は、キャップ本体140と蓋体150を組み合わせたときにガラスガイド片45に接触して防水性を高める。
図25は本発明の第3の実施形態を示す。この第3の実施形態では、エンドキャップ130におけるキャップ本体140と蓋体150の基本構造は第2の実施形態と共通であるが、キャップ本体140と蓋体150が分離可能な別部材ではなく、開閉接続部90を介して接続された一体部材である点が相違する。開閉接続部90は、キャップ本体140側の端壁部44aと上壁部44bの境界部と、蓋体150側の端壁部52の下端部とを折曲可能に接続したものであり、図25のようにキャップ本体140に対して蓋体150を開いた状態と、図16のように閉じられた状態とにさせることができる。第1の実施形態で説明したように、図25に示す蓋体150の開放状態では、エンドキャップ130の端部からガラスガイド片45の溝45aに沿って可動ガラス14を進入させることができ、蓋体150を閉じることにより可動ガラス14の離脱方向移動を規制することができる。
以上、図示実施形態に基づき説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。例えば、本発明は図示実施形態のようにウインドフレームが鉄製の場合に特に有効であるが、ウインドフレームがアルミの押し出し成形品の場合なども適用が可能であり、加工性向上の効果が得られる。
また、図示実施形態のスライド窓10は、自動車のサイドウインドへの適用例であるが、可動窓をウインドフレームでスライド可能に支持する基本構造を有するものであれば、他の部位のスライド窓としても適用が可能である。
10 スライド窓
11 固定ガラス(固定窓)
14 可動ガラス(可動窓)
15 ウインドフレーム
16 下側ガイド部
17 上側ガイド部
18 端末接続部
19 中間接続部
20 ガラスラン
21 ガラスラン保持部
22 樋状部
23 中間折曲部
24 中間段部
28 吸水体
30 130 エンドキャップ
40 140 キャップ本体(本体部)
41 フレーム挿入部
42 エンド部
44 連通流路部
45 ガラスガイド片
48 水抜き穴
50 150 蓋体(蓋部)
51 上蓋部
54 内方延出腕
54a 止水壁部
60 61 水抜き穴
70 71 挿入規制リブ
72 挿入嵌合部
73 74 ガタ防止リブ
75 ガラス嵌合突起
76 端末抜止リブ
77 上下方向押さえ凹部
80 板状挿入部
81 側部規制片
82 側方凸部
83 フレーム係合片
84 85 吸水体
90 開閉接続部

Claims (5)

  1. 開口を有する固定窓の車内側に固定され、該開口を開閉する可動窓を摺動可能に支持するウインドフレームを有するスライド窓において、
    上記ウインドフレームのうち上記可動窓の下縁部を摺動可能に支持する下側ガイドの端部に着脱可能なエンドキャップを備え、該エンドキャップに、下側ガイドへの装着状態で該下側ガイド部の内部空間に連通する連通流路部と、該連通流路部から車外側に貫通する水抜き穴を形成したことを特徴とするスライド窓の排水構造。
  2. 請求項1記載のスライド窓の排水構造において、上記下側ガイドは、上記可動窓を保持する弾性体からなるガラスランを収納するガラスラン保持部と、該ガラスラン保持部の下方に位置する中空の樋状部を形成し、下側ガイドの端部への上記エンドキャップの装着状態で、該樋状部の延長上に上記連通流路部が位置するスライド窓の排水構造。
  3. 請求項1または2記載のスライド窓の排水構造において、上記エンドキャップは、上記下側ガイドの端部への装着状態で、該下側ガイドの端面の少なくとも一部と上記連通流路部を隔てる止水壁を有するスライド窓の排水構造。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項記載のスライド窓の排水構造において、上記エンドキャップは、上記連通流路部及び水抜き穴を有する本体部と、該本体部の上部を開閉可能な蓋部を備え、該蓋部を開放した状態で下側ガイドの長手方向への可動窓の挿脱を許し、蓋部を閉じた状態で該可動窓の挿脱を規制するスライド窓の排水構造。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項記載のスライド窓の排水構造において、上記エンドキャップは、上記水抜き穴の内縁部から車外側に突出する嵌合突起を備え、該エンドキャップの嵌合突起が上記固定窓に形成した水抜き穴に嵌合するスライド窓の排水構造。
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