JP4689686B2 - 開閉体の水抜き構造 - Google Patents
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Description
しかしながら、例えば洗車時など、予期せぬ方向から勢い良く水がかかった場合には、上記アウタハンドル取付部やキーシリンダ取付部などから、開閉体のパネル空間内に水が侵入することがある。
また、例えば特許文献2には、ドア開時にキーシリンダの車室内側端部と対向位置する凹部を有し、且つ、ドア閉時には水を車外に導くガイド部を有し、キーシリンダとキーシリンダ・ロッドとの連結部位周辺を車室内側から覆うカバープレートをバックドアの内側に設けた自動車のバックドア排水装置が開示されている。
これに対して、上記特許文献1や特許文献2に開示されるように、アウタハンドル取付部やキーシリンダ取付部など、開閉体のパネル空間内への水の侵入箇所から排水用開口まで直接に水を導くようにすることが考えられるが、この場合には、実際には構造が複雑で製造コストも高くなるという難点がある。
つまり、アウタパネル及びインナパネルの各ハンドル開口部を介して外部から侵入して来た水を、パネル空間の下端部を構成する略水平な部分から水を排出させていた従来に比して、非常にスムースに車外へ排出させることができる。これにより、テールゲートを開けた際に、パネル空間内に溜まっていた水がテールゲートの下端部分などから垂れ落ちてユーザに不快感を及ぼす等の不具合や、当該テールゲートを上方に開操作をした際に、その下端部分などから水が垂れ落ちて操作者の衣服等や荷室内の荷物等を濡らしてしまうという不具合の発生を、比較的簡単な構成で確実に防止することができる。
つまり、アウタパネル及びインナパネルの各キーシリンダ開口部を介して外部から侵入して来た水を、パネル空間の下端部を構成する略水平な部分から水を排出させていた従来に比して、非常にスムースに車外へ排出させることができる。これにより、テールゲートを開けた際に、パネル空間内に溜まっていた水がテールゲートの下端部分などから垂れ落ちてユーザに不快感を及ぼす等の不具合や、当該テールゲートを上方に開操作をした際に、その下端部分などから水が垂れ落ちて操作者の衣服等や荷室内の荷物等を濡らしてしまうという不具合の発生を、比較的簡単な構成で確実に防止することができる。
図1及び図2は、それぞれ上記自動車のテールゲートのアウタパネル及びインナパネルを示す正面説明図である。また、図3は、上記図2のインナパネル下部の一部分を拡大して示す正面説明図である。尚、これら説明図は何れも、テールゲートを車体に取り付けた場合に、車両後方から見て概略的に示したものである。
また、この中央凹部21の所定箇所には、キーシリンダ36(後述する図8参照)を取り付けるためのキーシリンダ開口部29が形成されている。更に、中央凹部21の左右側方にはランプ取付部22が設けられている。インナパネル10にも、これに対応したランプ取付部12が設けられている。
上記インナパネル10の合成樹脂材料としては、例えば、ガラス強化繊維が約40%配合されたポリプロピレン(PP)樹脂を用いた。また、アウタパネル20の合成樹脂材料としては、ポリカーボネイト(PC)樹脂およびアセチルニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)樹脂を原料とした樹脂材料を用いた。更に、接着剤としてはウレタン樹脂系のものを用いた。
尚、上記図4及び図5並びに後述する断面説明図において、破線表示の三角印は、接着剤の適用箇所を示している。
より具体的に説明すれば、インナパネル10とインナカバー30の間に形成されたカバー空間S2において、インナパネル10のハンドル開口部13の下側近傍に、上記水受け部41(第1水受け部)が設けられている。
該収集リブ16は、谷部17に向かって所定角度で立ち下がる傾斜部を有している。上記排水穴15からパネル空間S1内に排出された水は、インナパネル10の外表面とアウタパネル20の内表面の少なくとも何れか一方によって誘導されて収集リブ16に向かって落下し、上記収集リブ16により谷部17に向かって収集される。
ハンドル開口部23,13を介して外部から侵入して来た水は、上述のように、水受け部41で受け止められた後、収集リブ16で谷部17に収集され、最終的にはこのドレン穴18から車外に排出される。
このキーシリンダ取付部分についても、上記アウタパネル20よりも内側において、当該アウタパネル20に設けられたキーシリンダ開口部29の近傍に対応する箇所に、上記開口部29,19を介して外部から侵入して来た水を受け止める水受け部45(第2水受け部)が設けられている。
尚、この場合には、インナパネル10の外表面が、本願請求項に記載した「誘導路」の主要部を構成している。
図10は上記エアベント穴51を拡大して示すインナパネルの正面説明図、また、図11,図12および図13は、それぞれ図10におけるY11−Y11線,Y12−Y12線およびY13−Y13線に沿った断面説明図である。
上記各エアベント穴51は、テールゲート1を車体2に取り付けた状態で、テールゲート1のインナパネル10と車体パネル2との間の間隙部S3と、テールゲート1のパネル空間S1とを連通させる位置に設けられている。
従って、エアベント穴51からパネル空間S1内に侵入して来た水は、より確実に第3水受け部52からドレン穴55の少なくとも近傍まで誘導され、このドレン穴55から車外に排出される。
10 インナパネル
13 (インナパネルの)ハンドル開口部
16,46 収集リブ
17,47 谷部
18,48 ドレン穴
19 (インナパネルの)キーシリンダ開口部
20 アウタパネル
23 (アウタパネルの)ハンドル開口部
29 (アウタパネルの)キーシリンダ開口部
31 アウタハンドル
36 キーシリンダ
41 第1水受け部
45 第2水受け部
S1 パネル空間
S2 カバー空間
w 水滴
Claims (3)
- インナパネルとアウタパネルの少なくとも周縁部どうしを接合して構成され、車体後端の開口を開閉可能に覆うテールゲートの水抜き構造であって、
上記インナパネルの車室内側を覆い、該インナパネルとの間にカバー空間を形成するカバー体が配設され、
上記アウタパネルには、上記テールゲートのアウタハンドルを取り付けるハンドル開口部が設けられる一方、上記インナパネルにも、上記アウタパネルのハンドル開口部に対応したハンドル開口部が設けられており、
上記カバー空間内において、上記インナパネルのハンドル開口部の下側近傍に、アウタパネル及びインナパネルの各ハンドル開口部を介して外部から侵入して来た水を受け止める水受け部が、上記インナパネルと一体的に設けられ、
上記水受け部で受け止められた水を上記インナパネルと上記アウタパネルとの間に形成されたパネル空間内に排出する排水穴が、上記インナパネルに設けられており、
上記パネル空間の下端側に、少なくとも谷部を有して車幅方向に延びる収集リブが設けられ、
上記パネル空間に上記水受け部から上記収集リブに水を誘導する誘導路が設けられる一方、上記収集リブの谷部には、該谷部の水をテールゲートの外部に排出する排出穴が形成されている、
ことを特徴とするテールゲートの水抜き構造。 - インナパネルとアウタパネルの少なくとも周縁部どうしを接合して構成され、車体後端の開口を開閉可能に覆うテールゲートの水抜き構造であって、
上記インナパネルの車室内側を覆い、該インナパネルとの間にカバー空間を形成するカバー体が配設され、
上記アウタパネルには、上記テールゲートのキーシリンダを取り付けるキーシリンダ開口部が設けられる一方、上記インナパネルにも、上記アウタパネルのキーシリンダ開口部に対応したキーシリンダ開口部が設けられており、
上記カバー空間内において、上記インナパネルのキーシリンダ開口部の下側近傍に、アウタパネル及びインナパネルの各キーシリンダ開口部を介して外部から侵入して来た水を受け止める水受け部が、上記インナパネルと一体的に設けられ、
上記水受け部は、上記インナパネルと上記アウタパネルとの間に形成されたパネル空間側に向かって所定の傾斜角度で立ち下がるように形成されており、
上記パネル空間の下端側に、少なくとも谷部を有して車幅方向に延びる収集リブが設けられ、
上記パネル空間に上記水受け部から上記収集リブに水を誘導する誘導路が設けられる一方、上記収集リブの谷部には、該谷部の水をテールゲートの外部に排出する排出穴が形成されている、
ことを特徴とするテールゲートの水抜き構造。 - 上記インナパネル及びアウタパネルはともに合成樹脂製で、上記収集リブ及び上記誘導路は、上記インナパネル及びアウタパネルの何れか一方と一体に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のテールゲートの水抜き構造。
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