JP2015127166A - テールゲート付き車体構造 - Google Patents
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Abstract
Description
各副ドアに導かれたワイヤハーネスは、各副ドアを経て電装部品に接続される。
この場合、テールゲートの車幅方向中央側(すなわち、ヒンジ側)から副ドアにワイヤハーネスを導き、導いたワイヤハーネスを副ドアの電装部品に接続することが好ましい。
このシール部材をテールゲートに適用した場合、テールゲートを雨天時に開放させた際にシール部材の凹んだ部分に雨水が溜まる。このため、テールゲートを閉じるときに、溜まった雨水が下方に導かれてテールゲートの操作者に降りかかることが考えられる。
さらに、面部の後部位をハーネス孔の車体後方に形成し、後部位にシール部材を配置させるようにした。
雨水を溜まり難くすることにより、テールゲートを操作者が閉じる際に、テールゲートの下端から雨水が飛散することを防いで操作者に雨水が降りかかることを防止できる。
これにより、雨水がハーネス孔からテールゲート(具体的には、ゲート本体、副ドアのいずれか一方)の内部に浸入することを防止できる。
これにより、例えば、ドアチェッカに附着した雨水などが凍結して、副ドアの開閉を妨げることを防止できる。
これにより、平面部に形成するハーネス孔の成形精度(位置精度)を確保でき、ハーネス孔に挿通させたハーネスを精度良く配索することができる。
ここで、ハーネス孔の車体後方にシール部材が配置される。よって、角形状部をハーネス孔の車体後方に配置できる。これにより、角形状部で形成する閉断面を大きくでき、ゲート本体の剛性を確保できる。
ここで、アウタハンドルは、操作者がアウタハンドルの内側(すなわち、ゲート本体側)に手を差し込んで施錠・解錠を操作するように構成されている。よって、ゲート本体のうち、アウタハンドルが設けられた部位の外面が凹状に形成され、厚さ寸法が小さくなる。
一方、ドアハーネス孔やハーネス孔はハーネスを挿通させる必要があるため開口寸法が大きくなる。このため、アウタハンドルが設けられて厚さ寸法が小さくなる部位に、ドアハーネス孔やハーネス孔を形成することが難しい。
これにより、テールゲートを車体後方に膨らませることなく、ドアハーネス孔やアウタハンドルを設けることができる。
図1、図2に示すように、テールゲート付き車体構造10は、車体11の後部12に設けられたテールゲート15を備えている。
車体11は、車体11の後部12に後開口枠部13を備え、後開口枠部13の上枠部13cにテールゲート15が支持されている。
後開口14を経て車室22および車外23が連通され、乗員の乗降や荷物の出し入れが可能になる。
但し、図2においては、構成の理解を容易にするためにテールゲート15の下端15aを上端15bより僅かに下方に配置された状態を示す。
テールゲート15が開かれることにより、テールゲート15が後開口枠部13の上枠部13cの位置で略水平に配置される。この状態において、後開口枠部13の後開口14が開放され、後開口14を経て車室22および車外23が連通される。
この状態において後開口枠部13の後開口14がテールゲート15で閉じられる。
このゲート本体16は、車幅方向において車外23側に膨出するように湾曲状に形成されている。
窓開口枠部26の窓内枠26aおよびドア開口枠部28のドア内枠28aは仕切枠31で兼用される。仕切枠31は、ゲート本体16の上端16aから下端16bに渡って上下方向に直線状に延ばされている。
ドア開口枠部28は、略矩形状枠体に形成されることによりドア開口(副開口)29が開口される。
窓開口枠部26の窓開口27およびドア開口枠部28のドア開口29は、テールゲート15を閉じた状態で、それぞれ後開口枠部13の後開口14(図2参照)に連通される。
インナパネル34は、仕切枠31の内面を形成するインナ仕切部34aを有する。
仕切枠31は、アウタ仕切部36、インナ仕切部34aおよび補強部材37が重ね合わされて形成される。仕切枠31に補強部材37が設けられることにより補強部材37で仕切枠31が補強される。
さらに、ゲート本体16の仕切枠31に副ドア20が支持されている。
ここで、ゲート本体16の車幅方向中央側に仕切枠31が設けられている。よって、ゲート本体16の車幅方向中央に上下のヒンジ41を介して副ドア20が開放自在に支持されている。
この状態において、ゲート本体16の車幅方向中央に上下のヒンジ41を介して副ドア20がテールゲート16の車幅方向外側(後開口枠部13の左枠部13a)から開放される。よって、開放された副ドア20を左枠部13aから離すことができる。
これにより、左枠部13aから乗降する際に、副ドア20が邪魔になることがない。
この副ドア20が閉じられることによりドア開口29が閉じられる。
また、副ドア20が閉じられた状態で、ゲート窓ガラス17の外表面17aとドア窓ガラス43の外表面43aとは、車体前後方向において略同一面(略面一)に形成されている。
テールゲート15の外表面19と、副ドア20の外表面45とは車体前後方向において略同一面(略面一)に形成されている。
テールゲート15の外表面19および副ドア20の外表面45で、テールゲート15の全外表面47が形成される。
離間部51は、テールゲート15が閉じられた状態において、ゲート本体16(仕切枠31)のアウタ仕切部36より車体後方において、アウタ仕切部36に重なるように配置される。
ここで、仕切枠31は、アウタ仕切部36、インナ仕切部34aおよび補強部材37が重ね合わされて形成されている。よって、アウタ仕切部36および補強部材37で閉断面58が形成されている。
ゲートハーネス孔61にハーネス62が挿通されることにより、ゲート本体16の内部38から副ドア20の内部39までハーネス62が配索される(図12も参照)。
ゲートハーネス孔61の車体後方に後部位57が位置する。
第3面部65および第4面部66で後部位57に角形状部(シール当接部)68が形成される。角形状部68は、ゲートハーネス孔61の車体後方に配置される。この角形状部68を備えたアウタ仕切36と、補強部材37とで閉断面58が形成される。
これにより、角形状部68(具体的には、アウタ仕切36)および補強部材37で閉断面58を大きく形成できる。閉断面58を大きくすることにより仕切枠31(ゲート本体16)の剛性を確保できる。
このため、仕切枠31(ゲート本体16)の剛性を確保することが難しい。
これにより、シール部材48の角形状部68に対する押圧力を高めることができ、シール部材48および角形状部68間の密封性を高めることができる。
第2面部64で成形公差を吸収することにより、角形状部68の成形精度を高めた状態で、さらに、平面部56の成形精度を高めることが可能になる。これにより、平面部56に形成するゲートハーネス孔61の成形精度(位置精度)を確保でき、ゲートハーネス孔61に挿通させたハーネス62を精度良く配索することができる。
よって、副ドア20でドア開口29を閉じた状態において、ドア開口29に沿ってドア開口枠部28の全周に亘ってシール部材48が当接される。ドア開口枠部28にドア内枠28aが含まれ、ドア内枠28aにアウタ面部55が含まれる。
ドア開口枠部28の全周に亘ってシール部材48が当接されることにより、ドア開口29の全周から雨水などがゲートハーネス孔61まで浸入することを防止できる。
溜まった水は、テールゲート15を閉じる際に、シール部材48に沿ってテールゲート15の下方に導かれ、テールゲート15の下端15aから水が勢いよく飛散することが考えられる。
このドアチェッカ75は、ドア内枠28a(仕切枠31)に支持ブラケット76および支持ピン77を介してアーム78が取り付けられ、副ドア20(ドア本体42)にケース79が取り付けられている。
これにより、例えば、ドアチェッカ75に附着した雨水などが凍結して、副ドア20の開閉を妨げることを防止でき、副ドア20の操作性を良好に確保できる。
ゲートアウタハンドル82は、操作者がゲートアウタハンドル82の内側(すなわち、ゲート本体16側)に手を差し込んで施錠・解錠を操作するように構成されている。
よって、ゲート本体16のうち、ゲートアウタハンドル82が設けられたハンドル部位(部位)84の外面84aが、手を差込み可能に車体前方へ向けて凹状に形成されている。これにより、ゲート本体16のうちハンドル部位84の厚さ寸法T1が小さく抑えられる。
すなわち、ゲートハーネス孔61から延ばされたハーネス62がグロメットを介してドアハーネス孔86に挿通される。ドアハーネス孔86に挿通されたハーネス62が副ドア20の内部39に導かれる。
このため、ゲートアウタハンドル82が設けられて厚さ寸法T1が小さくなるハンドル部位84に、ドアハーネス孔86やゲートハーネス孔61を形成することが難しい。
これにより、テールゲート15を車体後方に膨らませることなく、ドアハーネス孔86やゲートアウタハンドル82を設けることができる。
図13(a)に示すように、テールゲート15を雨天時に開放させることにより、雨水が離間部51に矢印Bの如く浸入する。離間部51に浸入した雨水が離間部51を経てシール部材48(図13(b)参照)側に流れる。
よって、シール部材48側に流れた雨水がシール部材48に沿ってテールゲート15の下端15a(図13(a)参照)に向けて導かれる。これにより、離間部51から浸入した雨水がシール部材48に溜まることを防止できる。
雨水がシール部材48に溜まっていないので、テールゲート15を閉じる際に、テールゲート15の下端15a(図13(a)参照)から雨水が飛散して操作者に降りかかることを防止できる。
これにより、雨水がゲートハーネス孔61からゲート本体16の内部38に浸入することをシール部材48で防止できる。
さらに、雨水がドアハーネス孔86からドア本体42の内部39(図9参照)に浸入することをシール部材48で防止できる。
例えば、前記実施例では、ゲート本体16にアウタ仕切部36を設けた例について説明したが、これに限らないで、副ドア20にアウタ仕切部36を設けることも可能である。
また、ゲート本体16および副ドア20間を密封するシール部材48を副ドア20に設けた例について説明したが、これに限らないで、シール部材48をゲート本体16に設けることも可能である。
Claims (6)
- 車体の後部に設けられた開口を、上下方向に回動して開閉するように、前記開口の上部で前記車体に支持されるテールゲートを備えたテールゲート付き車体構造であって、
前記テールゲートには、該テールゲートに開けられて前記開口に連通する副開口と、該副開口を開閉する副ドアとが設けられ、
前記テールゲートの外表面と、前記副ドアの外表面との間に所定距離をおいて離間する離間部が設けられ、
前記テールゲートのゲート本体、前記副ドアのいずれか一方には、前記離間部に対峙し、かつ、前記テールゲートを閉じた状態で車体前方に延在する面部が設けられ、
該面部には、前記ゲート本体から前記副ドアまで配索されるハーネスを挿通するためのハーネス孔が設けられ、
前記面部のうち、前記ハーネス孔の車体後方に位置する後部位に、前記ゲート本体および前記副ドア間を密封するシール部材が配置されることを特徴とするテールゲート付き車体構造。 - 前記副ドアと前記面部との間に、副ドアを開放位置に保持するドアチェッカが介装され、
前記ドアチェッカより車体後方に前記シール部材が配置されることを特徴とする請求項1記載のテールゲート付き車体構造。 - 前記面部は、
前記テールゲートを閉じた状態で車体前後方向に向けて平面形状に形成され、前記ハーネス孔が設けられた平面部と、
該平面部から車幅方向に延在する第2面部と、
該第2面部から車体後方に延在する第3面部と、
該第3面部から車幅方向に延在する第4面部と、を有し、
前記第3面部および前記第4面部で前記後部位に角形状部が形成され、該角形状部に前記シール部材が配置されることを特徴とする請求項1または請求項2記載のテールゲート付き車体構造。 - 前記シール部材は前記副開口に沿って該副開口の周縁全周に亘って配置されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のテールゲート付き車体構造。
- 前記角形状部で閉断面が形成されることを特徴とする請求項3記載のテールゲート付き車体構造。
- 前記テールゲートの前記ゲート本体には、前記テールゲートの施錠・解錠を操作するアウタハンドルが設けられ、
前記副ドアには、前記ハーネス孔に挿通された前記ハーネスを前記副ドア内に導くためのドアハーネス孔が設けられ、
前記ドアハーネス孔、前記アウタハンドルおよび前記ハーネス孔が、上下方向において上からこの順に設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載のテールゲート付き車体構造。
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