JP5947281B2 - テールゲート付き車体構造 - Google Patents
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Description
この車体構造は、テールゲートの上端および下端間に左右の副ドアが配置されている。すなわち、左右の副ドアは、テールゲートのドア開口内に収納されている(例えば、特許文献1参照。)。
このため、車室の空間が左右の副ドアのドア厚さ寸法分だけ小さくなり、車室の空間を大きく確保することが難しい。
さらに、インナパネル、アウタパネルが外側に膨出されることにより、重ね合わされたゲート本体およびドア本体の厚さ寸法を小さく抑えることが難しい。このため、ゲート本体および副ドアを一体化したテールゲート(テールゲートユニット)が大きくなることが考えられる。
さらに、ドア本体の下端をゲート本体の下端より車体後方に設けることにより、ゲート本体の下端およびドア本体の下端間の隙間が略鉛直に形成される。これにより、テールゲートの下端およびドア本体の下端間に異物が堆積することを防止できる。
また、ゲート本体の下端後方を装飾部材の下端で車体後方から覆うことにより、ゲート本体の下端を外部から隠すことができ、車両の意匠性を高めることができる。
また、ゲート本体やドア本体の各下端を装飾部材で覆うことにより、ゲート本体やドア本体の各下端を外部から隠すことができ、車両の意匠性を高めることができる。
さらに、車両の意匠性を高める装飾部材を一体に形成するようにした。これにより、装飾部材を一部材で形成でき、部品点数を抑えることができる。
これにより、ラビリンス構造で異物が内部に侵入することを防止でき、ゲート本体の下端およびドア本体の下端間の隙間に異物が侵入することを一層良好に防止できる。
これにより、飛び石などの異物がゲート本体の下端およびドア本体の下端間の隙間に侵入することを一層良好に防止できる。
装飾部材の下端を上り勾配に形成することにより、装飾部材の下端を下向きに大きく膨出させる必要がなく、装飾部材をコンパクトな形状(好適な形状)に形成できる。これにより、装飾部材が、例えば路面から突出した異物などに接触することを防止できる。
さらに、ドア本体の下端をゲート本体の下端より上方に設けることにより、装飾部材の形状を決める際の自由度を高めることができる。これにより、装飾部材の意匠性をさらに高めることができる。
よって、第1対向面および第2対向面同士を可能な限り近づけることが可能になり、第1対向面および第2対向面間の離間距離を小さく抑えることができる。これにより、ゲート本体およびドア本体間に異物が侵入することを良好に抑えることができる。
また、第1対向面および第2対向面間の離間距離を小さく抑えることにより、重ね合わされたゲート本体およびドア本体の厚さ寸法を小さく抑えることができる。
これにより、ゲート本体および副ドアを一体化したテールゲート(テールゲートユニット)の小型化を図ることが可能になり、テールゲートの取扱性(開閉性)を高めることができる。
図1、図2に示すように、テールゲート付き車体構造10は、車体11の後部12のうち上枠部13cに設けられたテールゲート15と、車体11の後部12のうち下枠部13dに設けられた外装部材25とを備えている。
後開口枠部13は、左右の枠部13a,13b、上枠部13cおよび下枠部13dで後面視略矩形状の枠体に形成されている。この後開口枠部13で後開口(開口)14が形成される。後開口14の上部(すなわち、後開口枠部13の上枠部13c)にテールゲート15が支持される。
後開口14を経て車室22および車外23が連通され、乗員の乗降や荷物の出し入れが可能になる。
但し、図2においては、構成の理解を容易にするためにテールゲート15の下端15aを上端15bより僅かに下方に配置された状態を示す。
テールゲート15が開かれることにより、テールゲート15が後開口枠部13の上枠部13cの位置で略水平に配置される。この状態において、後開口枠部13の後開口14が開放され、後開口14を経て車室22および車外23が連通される。
この状態において後開口枠部13の後開口14がテールゲート15で閉じられる。
このゲート本体16は、車幅方向において車外23側に膨出するように湾曲状に形成されている。
窓開口枠部26の窓内枠26aおよびドア開口枠部28のドア内枠28aは仕切枠31で兼用される。仕切枠31は、ゲート本体16の上端16aから下端16bに渡って上下方向に直線状に延ばされている。
図4に示すように、ゲート本体16は、車室22側に位置するゲートインナパネル34と、車外23側に位置するゲートアウタパネル35と、仕切枠31を形成する部位に介在される補強部材37とを備える。
ドア開口枠部28は、略矩形状枠体に形成されることによりドア開口(副開口)29(図5も参照)が開口される。
窓開口枠部26の窓開口27およびドア開口枠部28のドア開口29は、テールゲート15を閉じた状態で、それぞれ後開口枠部13の後開口14(図2参照)に連通される。
仕切枠31は、アウタ仕切部36、インナ仕切部34aおよび補強部材37が重ね合わされて形成される。仕切枠31に補強部材37が設けられることにより補強部材37で仕切枠31が補強される。
さらに、ゲート本体16の仕切枠31に副ドア20が支持されている。
図6に示すように、副ドア20が閉じられた状態において、ドア本体42の下端42b)の上方部位がゲート本体16(下端16b)の上方部位に車体後方から重なるように配置される。
また、ゲート本体16(左下端16c)の後方を副ドア20の下端20aで覆うことにより、ゲート本体16の左下端16cを外部から隠すことができ、車両の意匠性を高めることができる。
さらに、ドア装飾部材44は、副ドア20が閉じられた状態で、外表面44aがゲート装飾部材18の外表面18aに対して車体前後方向において略同一面(略面一)に配置される。
これにより、ゲート本体16の左下端16cおよびドア本体42の下端42b間の隙間S1に異物が侵入することを装飾下端44bで防止できる。
さらに、車両の意匠性を高めるドア装飾部材44が一体に形成される。これにより、ドア装飾部材44を一部材で形成でき、部品点数を抑えることができる。
ゲートアウタパネル35の車体後方にドアインナパネル51が配置される。ゲートアウタパネル35の第1対向面38およびドアインナパネル51の第2対向面53は、車体前後方向において隙間S1だけ離間した状態で、かつ、互いに対向するように配置される。
さらに、ゲート本体16やドア本体42の閉断面を大きく確保するために、通常、各パネル34,35,51,52が外側に膨出されている。
さらに、ゲート本体16やドア本体42の各パネル34,35,51,52が外側に膨出されることにより、重ね合わされたゲート本体16およびドア本体42の厚さ寸法を小さく抑えることが難しい。このため、ゲート本体16およびドア本体42を一体化したテールゲート(ゲートユニット)15が大きくなることが考えられる。
これにより、ゲート本体16およびドア本体42間の隙間S1に異物が侵入することを良好に抑えることができる。
これにより、ゲート本体16および副ドア20などを一体化したテールゲート(テールゲートユニット)15の小型化を図ることが可能になり、テールゲート15の取扱性(開閉性)を高めることができる。
ドア装飾部材44の装飾下端44bを上り勾配に形成することにより、装飾下端44bを下向きに大きく膨出させる必要がなく、ドア装飾部材44をコンパクトな形状(好適な形状)に形成できる。これにより、ドア装飾部材44が、例えば路面から突出した異物などに接触することを防止できる。
具体的には、外装部材25は、車体11の後部12のうち下枠部(下端)13dに取り付けられる取付部61と、取付部61の上端61aから車体前方に張り出される張出部62と、取付部61の下端61bから車体後方に延出する延出部63とを有する。
内側取付部65は、後部12の下枠部13dに沿って下枠部13dの左端から右端まで車幅方向に延ばされている。内側取付部65に複数のクリップ68の頭部68aが車幅方向に所定間隔をおいて取り付けられている。
複数のクリップ68の係止部68bが後部12の下枠部13dに係止されることにより、内側取付部65(すなわち、取付部61)が後部12の下枠部13dに取り付けられる。この状態において、外側装飾部66が車外23に臨むように設けられる。
延出部63は、取付部61の下端61bから車体後方に向けて略水平に延出された水平延出部71と、水平延出部71(延出部63)の後端63aから下方に向けて折り曲げられた折曲部72とを有する。
これにより、ラビリンス構造で異物が車外23から内部に侵入することを防止できる。
折曲部72は、延出部63の後端63aから車体前方で、かつ、下方に向けて下り勾配に張り出されている(折り曲げられている)。延出部63の後端63aが折曲部72で補強される。
これにより、延出部63の後端63aの剛性が折曲部72で高められ、路面から跳ね上げられた飛び石などを折曲部72(延出部63の後端63a)で好適に受けることができる。
図10に示すように、延出部63の左後部63cがドア装飾部材44の下縁44cに重ねられ、延出部63の左後部63cおよびドア装飾部材44の下縁44cでラビリンス構造が形成されている。
さらに、延出部63の後端63aの剛性が折曲部72で高められている。
これにより、飛び石などの異物がラビリンス構造を経て内部に入り込んだ場合でも、入り込んだ異物が第1対向面38および第2対向面53間の隙間S1に侵入することを良好に防止できる。
例えば、前記実施例で示したテールゲート付き車体構造、車体、車体の後部、後開口、テールゲート、ゲート本体、副ドア、外装部材、ドア開口、ゲートインナパネル、ゲートアウタパネル、第1対向面、ドア本体、ドア装飾部材、ドアインナパネル、ドアアウタパネル、第2対向面、取付部、延出部および折曲部などの形状や構成は例示したものに限定するものではなく適宜変更が可能である。
Claims (6)
- 車体の後部に設けられた開口を開閉するように、前記車体に支持されるテールゲートを備えたテールゲート付き車体構造であって、
前記テールゲートは、
車体に支持されるゲート本体と、
該ゲート本体に支持され、前記ゲート本体に開けられた副開口を開閉する副ドアと、を備え、
前記副ドアは、
前記ゲート本体に支持されるドア本体と、
該ドア本体に設けられた装飾部材と、を備え、
前記ドア本体の下端が、前記ゲート本体の下端より車体後方に設けられ、
かつ、前記装飾部材の下端が前記ゲート本体の下端後方を車体後方から覆うことを特徴とするテールゲート付き車体構造。 - 前記装飾部材は、
前記ドア本体が閉じられた状態で、該ドア本体の下端および前記ドア本体が重ねられた前記ゲート本体の下端を下方から覆うように一体に形成されていることを特徴とする請求項1記載のテールゲート付き車体構造。 - 前記車体に設けられた外装部材を備え、
前記外装部材は、
前記車体に取り付けられる取付部と、
該取付部から車体後方に延出する延出部と、を有し、
前記延出部が上下方向において前記装飾部材と重なるように設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のテールゲート付き車体構造。 - 前記延出部は、
該延出部の後端から下方に向けて折り曲げられる折曲部を有することを特徴とする請求項3記載のテールゲート付き車体構造。 - 前記ドア本体の下端は、前記ゲート本体の下端よりも上方に設けられていることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項記載のテールゲート付き車体構造。
- 前記ゲート本体は、
車室側に位置するゲートインナパネルと、
該ゲートインナパネルより車体後方に位置するゲートアウタパネルと、を備え、
前記ドア本体は、
前記ゲートアウタパネル側に位置するドアインナパネルと、
該ドアインナパネルより車体後方に位置するドアアウタパネルと、を備え、
前記ゲートアウタパネルおよび前記ドアインナパネルが車体前後方向において離間した状態で互いに対向するように配置され、
前記ゲートアウタパネルのうち、前記ドアインナパネルと対向する第1対向面が平面状に形成され、
前記ドアインナパネルのうち、前記ゲートアウタパネルと対向する第2対向面が平面状に形成されていることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項記載のテールゲート付き車体構造。
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