JP5992901B2 - テールゲート付き車体構造 - Google Patents

テールゲート付き車体構造 Download PDF

Info

Publication number
JP5992901B2
JP5992901B2 JP2013272801A JP2013272801A JP5992901B2 JP 5992901 B2 JP5992901 B2 JP 5992901B2 JP 2013272801 A JP2013272801 A JP 2013272801A JP 2013272801 A JP2013272801 A JP 2013272801A JP 5992901 B2 JP5992901 B2 JP 5992901B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
damper
opening
tailgate
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013272801A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015127171A (ja
Inventor
友樹 山口
友樹 山口
和也 丹治
和也 丹治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2013272801A priority Critical patent/JP5992901B2/ja
Priority to CN201410828780.9A priority patent/CN104742703B/zh
Publication of JP2015127171A publication Critical patent/JP2015127171A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5992901B2 publication Critical patent/JP5992901B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、車体の後部に開口(後開口)が設けられ、後開口の上部にテールゲートが上下方向に回動自在に支持されるテールゲート付き車体構造に関する。
テールゲート付き車体構造として、車体の後部に後開口(主開口)が設けられ、後開口の上部にテールゲートが上下方向に開閉自在に設けられ、テールゲートにドア開口(副開口)が設けられ、ドア開口に左右の副ドアが横方向(車幅方向)に開閉自在に設けられたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
一方、車体構造のなかには、ドアなどの開閉体に制振用のダイナミックダンパーを設けたものがある。開閉体にダイナミックダンパーを設けることにより、例えば、エンジンのアイドリング中に開閉体に発生する振動や、車両の走行中に受ける外力で開閉体に発生する振動などを抑える(軽減する)ことができる。
実用新案登録第2514650号公報
ところで、特許文献1の車体構造はテールゲートに副ドアが設けられている。よって、テールゲートおよび副ドアの2部材に発生する振動をダイナミックダンパーでまとめて抑える(軽減する)ことが好ましい。
しかし、2部材に発生する振動をダイナミックダンパーでまとめて抑えることは難しく、ダイナミックダンパーを設ける箇所を決める際に工夫が要求される。
本発明は、テールゲートおよび副ドアの振動を好適に抑える(軽減する)ことができるテールゲート付き車体構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車体の後部に設けられた開口を開閉するように、前記車体に回動自在に支持されるテールゲートを備えたテールゲート付き車体構造であって、前記テールゲートには、ゲート本体部の車幅方向の一部に形成され前記開口に連通する副開口と、該副開口を開閉する副ドアとが設けられ、前記テールゲートは、前記ゲート本体部の上端が前記車体の開口の上縁部に回動自在に支持され、前記副ドアは、前記ゲート本体部の前記副開口に隣接する車幅方向内側の側縁部に回動自在に支持され、前記副ドアは、ドア本体と、ドア窓ガラスと、ドアハンドルと、ダンパー取付部と、制振用のダイナミックダンパーとが設けられており、
前記ドア本体は、車体の後部の車室内側から車外側の方向に沿ってドアインナパネルと、ドアアウタパネルとを有し、前記ダンパー取付部は、前記ドアインナパネルに設けられ、前記ダイナミックダンパーを取り付けるための取付開口を有し、前記インナパネルにおける前記テールゲートが閉じられた状態で前記副ドアの上下方向の中央近傍かつ前記ドアハンドルの車幅方向内側に隣接して配置され、前記インナパネルと前記アウタパネルとの間に形成された空間であって、前記アウタパネルにおける前記ドア窓ガラスの下端に形成された閉断面に対向した位置に設けられ、前記ダイナミックダンパーは、ダンパー本体が前記取付開口を介して前記インナパネルから前記アウタパネル側に突出するように、前記閉断面から延びるフランジに設けられた前記ダンパー取付部に取り付けられていることを特徴とする。
請求項2は、前記ドア本体には、前記ドアアウタパネルの車外側に意匠面を形成するドア装飾部材が設けられていることを特徴とする。
請求項3は、前記ダイナミックダンパーは、ダンパー本体と、前記ダンパー本体の車体前方側の表面に設けられた第1取付ブラケットと、前記ダンパー本体の車体後方側の裏面に設けられた第2取付ブラケットとを備え、前記第1取付ブラケットは、前記ダンパー本体の表面に設けられたベースから車幅方向に延びる内側取付部及び外側取付部を有し、前記第2取付ブラケットは、前記ダンパー本体の裏面から下方に延びる下側延出部を有し、前記内側取付部及び前記外側取付部が前記ダンパー取付部における前記取付開口を形成する車幅方向の縁部に取り付けられ、前記延出部が前記ダンパー取付部における前記取付開口を形成する下方の縁部に取り付けられることを特徴とする。
請求項4は、前記テールゲートは、前記ゲート本体部の上端が前記車体の開口の上縁部に設けられたゲートヒンジにより上下方向に回動自在に支持され、前記副ドアは、前記ゲート本体部の前記副開口に隣接する車幅方向内側の側縁部に設けられたドアヒンジを介して車幅方向に回動自在に支持されていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、テールゲートの制振と副ドアの制振の両立と、ダンパー取付部の補強構造を実現することが可能となる。
ところで、テールゲートに副ドアを設けることにより、例えば、エンジンのアイドリング中や、車両の走行中に、テールゲートに比べて副ドアに大きな振動が発生することが考えられる。そこで、副ドアにダイナミックダンパーを設けるようにした。
よって、副ドアに発生する大きな振動をダイナミックダンパーで軽減できるので、副ドアの振動でテールゲートの振動が増幅することを抑えることができる。これにより、テールゲートおよび副ドアの振動を好適に抑える(軽減する)ことができる。
また、請求項1に係る発明では、ドアパネルのインナパネルを車体前方に設け、アウタパネルを車外側に設けた。アウタパネルを車外側に設けることにより、アウタパネルが意匠面の近傍に配置され、あるいは、アウタパネルで意匠面を形成することが考えられる。
そこで、ドアパネルのインナパネルにダイナミックダンパーを取り付けるようにした。
よって、意匠面を考慮することなく、ダイナミックダンパーを取り付ける箇所を決めることができる。
これにより、ダイナミックダンパーを取り付ける箇所を決める際に設計の自由度を高めることができる。
請求項2に係る発明では、ドアパネルのインナパネルにダイナミックダンパーを取り付けるようにしたので、意匠面を考慮することなく、ダイナミックダンパーを取り付ける箇所を決める際に設計の自由度を高めることができる
請求項3に係る発明では、内側取付部、外側取付部および下側延出部の3箇所でダンパー取付部にダイナミックダンパーが取り付けられることにより、ダイナミックダンパーの上方に上側取付部を設ける必要がない。これにより、ダイナミックダンパーを、副ドアのうち、ドア窓ガラスの下方で、かつ下端近傍に取り付けることができる。
請求項4に係る発明では、エンジンのアイドリング中や車両の走行中に、副ドアに発生する大きな振動をダイナミックダンパーで軽減できる。また、副ドアに発生する大きな振動を軽減することにより、副ドアの振動でテールゲートの振動が増幅することを抑えることができる。
本発明に係るテールゲート付き車体構造のテールゲートを閉じた状態を示す背面図である。 本発明に係るテールゲート付き車体構造のテールゲートを開けた状態を示す背面図である。 図1のテールゲートを車体から外した状態を示す斜視図である。 図3のテールゲートを分解した状態を示す斜視図である。 図3の5矢視図である。 図5の6−6線断面図であり、副ドアからゲート装飾部材およびドア装飾部材44を外した状態を示す。 図1のテールゲート付き車体構造から副ドアを開けた状態を示す斜視図である。 図5の8−8線断面図であり、副ドアからゲート装飾部材およびドア装飾部材44を外した状態を示す。 図5の9部拡大図である。 図8の10部拡大図である。 図9の副ドアからダイナミックダンパーを外した状態を示す正面図である。 図6の12部拡大図である。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前(Fr)」、「後(Rr)」、「左(L)」、「右(R)」は運転者から見た方向にしたがう。
実施例に係るテールゲート付き車体構造10について説明する。
図1、図2に示すように、テールゲート付き車体構造10は、車体11の後部12に設けられたテールゲート15を備えている。
車体11は、車体11の後部12に後開口枠部13を備え、後開口枠部13の上枠部13cにテールゲート15が支持されている。
後開口枠部13は、左右の枠部13a,13b、上枠部13cおよび下枠部13dで後面視略矩形状の枠体に形成されている。この後開口枠部13で後開口(開口)14が形成される。後開口14の上部(すなわち、後開口枠部13の上枠部13c)にテールゲート15が支持される。
後開口14を経て車室22および車外23が連通され、乗員の乗降や荷物の出し入れが可能になる。
図3、図4に示すように、テールゲート15は、後開口枠部13の上枠部13c(図1参照)にゲートヒンジを介して上下方向に回動自在に支持されたゲート本体16と、ゲート本体16に設けられたゲート窓ガラス17と、ゲート窓ガラス17の下方に設けられたゲート装飾部材(装飾部材)18と、ゲート本体16を開閉する副ドア20とを備えている。
図2に示すように、テールゲート15が開かれることにより、テールゲート15の下端15aがテールゲート15の上端15bと略同じ高さ位置に配置される。
但し、図2においては、構成の理解を容易にするためにテールゲート15の下端15aを上端15bより僅かに下方に配置された状態を示す。
テールゲート15が開かれることにより、テールゲート15が後開口枠部13の上枠部13cの位置で略水平に配置される。この状態において、後開口枠部13の後開口14が開放され、後開口14を経て車室22および車外23が連通される。
一方、図1に示すように、テールゲート15が閉じられることにより、テールゲート15の下端15aがテールゲート15の上端15bの下方に配置される。すなわち、テールゲート15が閉じられることにより、テールゲート15が略鉛直に配置される。
この状態において後開口枠部13の後開口14がテールゲート15で閉じられる。
図2、図4に示すように、ゲート本体16は、後開口枠部13の後開口14を開閉可能に外形が略矩形状に形成され、ゲート上端(上端)16aが後開口枠部13の上枠部13cにゲートヒンジを介して上下方向に回動自在に支持されている。
このゲート本体16は、車幅方向において車外23側に膨出するように湾曲状に形成されている。
図4、図5に示すように、ゲート本体16は、略右側上半部に開けられた窓開口枠部26と、ゲート本体16の略左側全域に開けられたドア開口枠部28とを備えている。
窓開口枠部26の窓内枠26aおよびドア開口枠部28のドア内枠28aは仕切枠31で兼用される。窓内枠26aは、窓開口枠部26のうち車幅方向内側に設けられる枠である。ドア内枠28aは、ドア開口枠部28のうち車幅方向内側に設けられる枠である。
仕切枠31は、ゲート本体16のゲート上端16aからゲート下端16bに渡って上下方向に直線状に延ばされている。この仕切枠31は、ドア開口枠部28のうち車幅方向内側の縁部を形成する枠である。
図6に示すように、ゲート本体16は、車室22側に位置するゲートインナパネル34と、車外23側に位置するゲートアウタパネル35と、仕切枠31を形成する部位に介在される補強部材37とを備える。
図5に戻って、窓開口枠部26は、略矩形状枠体に形成されることにより窓開口27が開口される。
ドア開口枠部28は、略矩形状枠体に形成されることによりドア開口(副開口)29が開口される。
窓開口枠部26の窓開口27およびドア開口枠部28のドア開口29は、テールゲート15を閉じた状態で、それぞれ後開口枠部13の後開口14(図2参照)に連通される。
図6に示すように、ドア開口枠部28の車幅方向外側にドア外枠28bが設けられている。ドア外枠28bは、ゲート本体16の車幅方向左側の左ゲート側部16c(テールゲート15の車幅方向一方のゲート側部)に位置する。
ゲートアウタパネル35は、ゲートインナパネル34より車体後方に位置し、仕切枠31の外面を形成するアウタ仕切部(板状部)36を有する。
ゲートインナパネル34は、仕切枠31の内面を形成するインナ仕切部34aを有する。
仕切枠31は、アウタ仕切部36、インナ仕切部34aおよび補強部材37が重ね合わされて形成される。仕切枠31に補強部材37が設けられることにより補強部材37で仕切枠31が補強される。
図4に示すように、窓開口枠部26およびドア開口枠部28の剛性が仕切枠31で確保されている。窓開口枠部26にゲート窓ガラス17が車体後方から設けられている。また、窓開口枠部26下方のゲートアウタパネル35にゲート装飾部材18が車体後方から設けられている。
さらに、ゲート本体16の仕切枠31に副ドア20が上下のドアヒンジ41を介して支持されている。
図7に示すように、副ドア20が水平方向(矢印A方向)に開かれることにより車体11(後部12)のドア開口29が開放される。一方、副ドア20が閉じられることによりドア開口29が閉じられる。
さらに、図2に示すように、副ドア20が閉じられた状態で、ゲート装飾部材18の外表面18aと副ドア20(ドア装飾部材44)の外表面44aとは、車体前後方向において略同一面(略面一)に形成されている。
また、副ドア20が閉じられた状態で、ゲート窓ガラス17の外表面17aと副ドア20(ドア窓ガラス43)の外表面43aとは、車体前後方向において略同一面(略面一)に形成されている(図3も参照)。
ここで、図4に示すように、ゲート本体16に、ゲート窓ガラス17やゲート装飾部材(装飾部材)18が設けられている。さらに、ゲート本体16に副ドア20が設けられ、副ドア20にドア窓ガラス43やドア装飾部材44が設けられている。
図4、図6に戻って、副ドア20は、仕切枠31に上下のドアヒンジ41を介して回動自在に支持されるドア本体(ドアパネル)42と、ドア本体42の上半部(上部)42aに設けられたドア窓ガラス(ウインドガラス)43と、ドア窓ガラス43の下方(すなわち、ドア本体42の下半部)42bに設けられたドア装飾部材44とを備えている。
ドア本体42は、車幅方向外方の左ドア側縁(車幅方向一方の側縁)42cが左ゲート側部16c(ドア外枠28b)側に位置し、車幅方向外方の右ドア側縁(車幅方向他方の側縁)42dが仕切枠31に上下のドアヒンジ41を介して回動自在に支持されている。
さらに、ドア本体42は、上下方向略中央で、かつ、左ドア側縁42c(すなわち、ドア開口枠部28のドア外枠28b側)にアウタハンドル51が設けられている。アウタハンドル51は、副ドア20を開閉するためのハンドルである。
よって、アウタハンドル51を操作することにより、ドア本体42(すなわち、副ドア20)が、上下のドアヒンジ41を軸にしてドア開口29を左ドア側縁42c側から矢印Bの如く開き始める。
ドア装飾部材44は、外面が車外23に臨み、意匠面を形成する部材である。
図6、図8に示すように、ドア本体42は、車体前方に位置するドアインナパネル(インナパネル)53と、ドアインナパネル53より車体後方に位置するドアアウタパネル(アウタパネル)54とを備える。
ドアインナパネル53は、ドアアウタパネル54に対して車体前方に設けられている。よって、ドアインナパネル53およびドアアウタパネル54間に車体前後方向において比較的大きな空間55が確保される。
ドアアウタパネル54は、副ドア20のドア装飾部材44(すなわち、意匠面)の車体前方側に対峙し、かつ、ドア装飾部材44(図4参照)の裏面に対して車体前後方向に隣接して設けられている。
図5に示すように、ドア本体42は、ドア窓ガラス43の下方に設けられたダンパー取付部61を有する。ダンパー取付部61は、ドアインナパネル53に形成されている。このダンパー取付部61は、ドア窓ガラス43の下方で、かつ、ドア窓ガラス43の下端43b近傍に位置する。
さらに、ダンパー取付部61は、左ドア側縁42cの車幅方向内側近傍に設けられる。よって、副ドア20が閉じられた状態においてダンパー取付部61がドア外枠28bの近傍に位置する。
加えて、ダンパー取付部61は、テールゲート15が閉じられた状態において、副ドア20の上下方向中央20a近傍に位置する。また、ダンパー取付部61は、アウタハンドル51の車幅方向内側に隣接して位置する。
ダンパー取付部61に制振用のダイナミックダンパー63が取り付けられる。よって、ダイナミックダンパー63は副ドア20に設けられる。
図9、図10に示すように、ダンパー取付部61がドアアウタパネル54から車体前方に所定間隔をおいて配置されることにより、ダンパー取付部61およびドアアウタパネル54に車体前後方向において比較的大きな空間55が確保される。
図11に示すように、ダンパー取付部61は、ドアインナパネル53の上折曲部53aの下端近傍で、かつ、下折曲部53bの途中に設けられている。ダンパー取付部61が上折曲部53aや下折曲部53bで補強され、好適な剛性に確保されている。
さらに、図10に示すように、ドアアウタパネル54は、ダンパー取付部61の車体後方の部位54aが閉断面に形成されている。この閉断面の部位54aは、ドアインナパネル53の上フランジ53cおよびドアアウタパネル54の上フランジ54bを経てダンパー取付部61に連結されている。よって、ダンパー取付部61が閉断面の部位54aで補強される。
図10、図11に戻って、ダンパー取付部61に取付開口62が形成されている。取付開口62は、上辺62a、下辺62b、内辺62cおよび外辺62dで略矩形状に開口されている。
取付開口62の下辺62bに、下辺62bから下方に向けて車体後方に傾斜する段部53dが形成されている。
図11、図12に示すように、ダンパー取付部61の取付開口62のうち外辺62dおよび内辺62cが連結部66で連結されている。外辺62dおよび内辺62cを連結部66で連結することにより、ダンパー取付部61が連結部66で補強される。
連結部66は、ダイナミックダンパー63を収納可能に略U字状に形成されている。
ダイナミックダンパー63は、一般に用いられる制振用のダンパーである。このダイナミックダンパー63は、略矩形体状に形成されたダンパー本体71と、ダンパー本体71の表面71a側にベース73が設けられた第1取付ブラケット72と、ダンパー本体71の裏面71b側に設けられた第2取付ブラケット81とを備えている。
第1取付ブラケット72は、ベース73から車幅方向内側に延ばされる内側取付部74と、ベース73から車幅方向外側に延ばされる外側取付部75とを有する。
内側取付部74は、ダンパー本体71から車幅方向内側に延ばされ、ダンパー取付部61の外側(すなわち、車体前方側)に配置される。外側取付部75は、ダンパー本体71から車幅方向外側に延ばされ、ダンパー取付部61の外側(すなわち、車体前方側)に配置される。
図10、図11に示すように、第2取付ブラケット81は、ダンパー本体71の裏面71bに設けられる基端部82と、基端部82から下方に延ばされた下側延出部83とを備えている。
基端部82は、ダンパー本体71の裏面71bに設けられることにより、ダンパー取付部61の内側(すなわち、車体後方側)の空間55に配置される。
下側延出部83は、先端に下側取付部84を有する。
下側延出部83は、基端部82から下辺62bを経てダンパー取付部61の外側(車体前方側)に延ばされ、さらに段部53dに沿って下方に延ばされることにより、下側取付部84がダンパー取付部61の外側(すなわち、車体前方側)に配置される。
これにより、第2取付ブラケット81は、段部53d(すなわち、取付開口62の下辺62b)を跨ぐように断面略V字状に形成される。
内側取付部74、外側取付部75および下側取付部84がボルト86、ナット87でダンパー取付部61にダイナミックダンパー63が取り付けられる。この状態において、ダンパー本体71の裏面71b側がダンパー取付部61の車体前方側から取付開口62を経て空間55に配置(収納)される。
また、ダンパー本体71の表面71a側が第1取付ブラケット72で支持され、ダンパー本体71の裏面71bが第2取付ブラケット81で支持されることにより、第1、第2の取付ブラケット72,81でダイナミックダンパー63が好適に支持される。
図9に示すように、内側取付部74、外側取付部75および下側取付部84の3箇所でダンパー取付部61にダイナミックダンパー63が取り付けられることにより、ダイナミックダンパー63の上方に上側取付部を設ける必要がない。
これにより、ダイナミックダンパー63を、副ドア20のうち、ドア窓ガラス43の下方で、かつ下端43b近傍に取り付けることができる。さらに、ダイナミックダンパー63を、副ドア20のうち、左ドア側縁42c近傍に取り付けることができる。
つぎに、ダイナミックダンパー63を副ドア20に設けた理由を図1、図4〜図6、図10などに基づいて説明する。
すなわち、図1に示すように、テールゲート付き車体構造10は車体11の後部12にテールゲート15が上下方向に開閉自在に設けられ、テールゲート15に副ドア20が開閉自在に設けられている。
このため、テールゲート15にダイナミックダンパー63を設けた場合、テールゲート15に発生する振動をダイナミックダンパー63で軽減しても、軽減されたテールゲート15の振動で副ドア20に振動が発生することが考えられる。
加えて、テールゲート15に副ドア20をさらに設けることにより、例えば、エンジンのアイドリング中や車両の走行中に、テールゲート15に比べて副ドア20に大きな振動が発生することが考えられる。
そこで、副ドア20にダイナミックダンパー63を設けるようにした。よって、副ドア20に発生する大きな振動をダイナミックダンパー63で軽減できる。副ドア20に発生する大きな振動を軽減することにより、副ドア20の振動でテールゲート15の振動が増幅することを抑えることができる。
これにより、テールゲート15および副ドア20の振動を好適に抑える(軽減する)ことができる。
ここで、図10に示すように、ドアアウタパネル54を車外23側に設けることにより、ドアアウタパネル54が意匠面(すなわち、ドア装飾部材44(図4参照))の近傍に配置されている。
そこで、ダイナミックダンパー63は副ドア20のドアインナパネル53に取り付けるようにした(図8も参照)。よって、意匠面(すなわち、ドア装飾部材44)を考慮することなく、ダイナミックダンパー63を取り付ける箇所を決めることができる。
これにより、ダイナミックダンパー63を取り付ける箇所を決める際に設計の自由度を高めることができる。
加えて、図5に示すように、ダイナミックダンパー63は、ドア窓ガラス43の下方で、かつ、ドア窓ガラス43の下端43b近傍に取り付けられる。これにより、車室22(図2参照)からドア窓ガラス43を経て車両の後方を目視する際に、ダイナミックダンパー63で視界を遮らないようにでき、車両の後方視認性を確保できる。
また、図4、図5に示すように、ダイナミックダンパー63をドア窓ガラス43の下端43b近傍に取り付けることにより、テールゲート15が閉じられた状態において、副ドア20の上下方向中央20a近傍にダイナミックダンパー63を設けることが可能になる。
ここで、副ドア20の上端20bや下端20cにダイナミックダンパー63を設けた場合、反対側の端がダイナミックダンパー63から大きく離れた状態になる。このため、ダイナミックダンパー63から離れた反対側の端に振幅の大きな振動が発生することが考えられる。
そこで、副ドア20の上下方向中央20a近傍にダイナミックダンパー63を設けて、ダイナミックダンパー63を副ドア20の上端20bや下端20cから大きく離さないようにした。
これにより、副ドア20の振動をダイナミックダンパー63で効率よく抑えることができる。
さらに、図1に示すように、ダイナミックダンパー63を副ドア20の上下方向中央20a近傍に設けることにより、副ドア20の下端20cに設けた場合に比して、ダイナミックダンパー63を上枠部13cのゲートヒンジに近づけることができる。ゲートヒンジの支軸はテールゲート15の回動中心である。
よって、テールゲート15をゲートヒンジ(支軸)を軸にして開閉する際に、操作者の手にかかる荷重を小さく抑えることができる。これにより、テールゲート15を円滑に開閉することができ、テールゲート15の操作性を高めることができる。
ここで、図6に示すように、ドア本体42の右ドア側縁42dが仕切枠31に上下のドアヒンジ41(下ドアヒンジ41は図4参照)を介して回動自在に支持される。よって、ドア本体42(すなわち、副ドア20)が、上下のドアヒンジ41を軸にしてドア開口29を左ドア側縁42c側から矢印Bの如く開き始める。
すなわち、ドア本体42の左ドア側縁42cは、副ドア20が支持される右ドア側縁42dから離れた位置に配置されている。よって、副ドア20のうち左ドア側縁42c近傍に発生する振動の振幅が大きくなることが考えられる。
そこで、副ドア20のうち、左ドア側縁42c近傍にダイナミックダンパー63を設けるようにした。よって、副ドア20に発生する振動を効率よく抑えることができる。
これにより、副ドア20に発生する振動を効率よく抑えて、テールゲート15および副ドア20の振動を好適に抑える(軽減する)ことができる。
なお、本発明に係るテールゲート付き車体構造は、前述した実施例に限定されるものではなく適宜変更、改良などが可能である。
例えば、前記実施例では、副ドア20のドアアウタパネル54にドア装飾部材44を設けてドア装飾部材44で意匠面を形成する例について説明したが、これに限らないで、ドアアウタパネル54で意匠面を形成するように構成することも可能である。
この場合でも、意匠面(すなわち、ドアアウタパネル54)を考慮することなく、ダイナミックダンパー63を取り付ける箇所を決めることができる。
これにより、ダイナミックダンパー63を取り付ける箇所を決める際に設計の自由度を高めることができる。
また、前記実施例では、ダンパー取付部61の取付開口62のうち外辺62dおよび内辺62cを連結部66で連結する例について説明したが、これに限らないで、取付開口62の外辺62dおよび内辺62cを連結部66で連結しないように構成することも可能である。
さらに、前記実施例で示したテールゲート付き車体構造、車体、車体の後部、後開口、テールゲート、ゲート本体、左ゲート側部、副ドア、ドア開口、ドア本体、ドア本体の上半部、左ドア側縁、右ドア側縁、ドア窓ガラス、ドアインナパネル、ドアアウタパネル、ダンパー取付部およびダイナミックダンパーなどの形状や構成は例示したものに限定するものではなく適宜変更が可能である。
本発明は、車体の後部に設けられた後開口の上部にテールゲートが上下方向に回動自在に支持されるテールゲート付き車体構造を備えた自動車への適用に好適である。
10…テールゲート付き車体構造、11…車体、12…車体の後部、14…後開口(開口)、15…テールゲート、15b…テールゲートの上端、16…ゲート本体、16c…左ゲート側部(テールゲートの車幅方向一方のゲート側部)、20…副ドア、20a…副ドアの上下方向中央、22…車室、23…車外、29…ドア開口(副開口)、42…ドア本体(ドアパネル)、42a…ドア本体の上半部(上部)、42c…左ドア側縁(車幅方向一方の側縁)、42d…右ドア側縁(車幅方向他方の側縁)、43…ドア窓ガラス(ウインドガラス)、53…ドアインナパネル(インナパネル)、54…ドアアウタパネル(アウタパネル)、55…空間、61…ダンパー取付部、63…ダイナミックダンパー、71…ダンパー本体、71b…裏面

Claims (4)

  1. 車体の後部に設けられた開口を開閉するように、前記車体に回動自在に支持されるテールゲートを備えたテールゲート付き車体構造であって、
    前記テールゲートには、ゲート本体部の車幅方向の一部に形成され前記開口に連通する副開口と、該副開口を開閉する副ドアとが設けられ、
    前記テールゲートは、前記ゲート本体部の上端が前記車体の開口の上縁部に回動自在に支持され、
    前記副ドアは、前記ゲート本体部の前記副開口に隣接する車幅方向内側の側縁部に回動自在に支持され、
    前記副ドアは、ドア本体と、ドア窓ガラスと、ドアハンドルと、ダンパー取付部と、制振用のダイナミックダンパーとが設けられており、
    前記ドア本体は、車体の後部の車室内側から車外側の方向に沿ってドアインナパネルと、ドアアウタパネルとを有し、
    前記ダンパー取付部は、前記ドアインナパネルに設けられ、
    前記ダイナミックダンパーを取り付けるための取付開口を有し、
    前記インナパネルにおける前記テールゲートが閉じられた状態で前記副ドアの上下方向の中央近傍かつ前記ドアハンドルの車幅方向内側に隣接して配置され、
    前記インナパネルと前記アウタパネルとの間に形成された空間であって、前記アウタパネルにおける前記ドア窓ガラスの下端に形成された閉断面に対向した位置に設けられ、
    前記ダイナミックダンパーは、ダンパー本体が前記取付開口を介して前記インナパネルから前記アウタパネル側に突出するように、前記閉断面から延びるフランジに設けられた前記ダンパー取付部に取り付けられていることを特徴とするテールゲート付き車体構造。
  2. 前記ドア本体には、前記ドアアウタパネルの車外側に意匠面を形成するドア装飾部材が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のテールゲート付き車体構造。
  3. 前記ダイナミックダンパーは、ダンパー本体と、前記ダンパー本体の車体前方側の表面に設けられた第1取付ブラケットと、前記ダンパー本体の車体後方側の裏面に設けられた第2取付ブラケットとを備え、
    前記第1取付ブラケットは、前記ダンパー本体の表面に設けられたベースから車幅方向に延びる内側取付部及び外側取付部を有し、
    前記第2取付ブラケットは、前記ダンパー本体の裏面から下方に延びる下側延出部を有し、
    前記内側取付部及び前記外側取付部が前記ダンパー取付部における前記取付開口を形成する車幅方向の縁部に取り付けられ、前記延出部が前記ダンパー取付部における前記取付開口を形成する下方の縁部に取り付けられることを特徴とする請求項1または2に記載のテールゲート付き車体構造。
  4. 前記テールゲートは、前記ゲート本体部の上端が前記車体の開口の上縁部に設けられたゲートヒンジにより上下方向に回動自在に支持され、
    前記副ドアは、前記ゲート本体部の前記副開口に隣接する車幅方向内側の側縁部に設けられたドアヒンジを介して車幅方向に回動自在に支持されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のテールゲート付き車体構造。
JP2013272801A 2013-12-27 2013-12-27 テールゲート付き車体構造 Expired - Fee Related JP5992901B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013272801A JP5992901B2 (ja) 2013-12-27 2013-12-27 テールゲート付き車体構造
CN201410828780.9A CN104742703B (zh) 2013-12-27 2014-12-26 带尾门的车身构造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013272801A JP5992901B2 (ja) 2013-12-27 2013-12-27 テールゲート付き車体構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015127171A JP2015127171A (ja) 2015-07-09
JP5992901B2 true JP5992901B2 (ja) 2016-09-14

Family

ID=53583175

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013272801A Expired - Fee Related JP5992901B2 (ja) 2013-12-27 2013-12-27 テールゲート付き車体構造

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5992901B2 (ja)
CN (1) CN104742703B (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6104219B2 (ja) * 2014-10-17 2017-03-29 本田技研工業株式会社 車両
US10875581B2 (en) * 2018-11-30 2020-12-29 Nissan North America, Inc. Vehicle trunk lid
JP7287843B2 (ja) * 2019-06-20 2023-06-06 トヨタ自動車九州株式会社 自動車のバックドアダンパー取付部補強構造

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006298352A (ja) * 2005-03-22 2006-11-02 Toyo Tire & Rubber Co Ltd ダイナミックダンパ、ダイナミックダンパユニット及びそのダイナミックダンパの製造方法
JP5314467B2 (ja) * 2009-03-17 2013-10-16 東洋ゴム工業株式会社 バックドアダンパ
CN102039810A (zh) * 2009-10-13 2011-05-04 鲁泊凡 组合轮辋轮毂电机驱动超微型电动轿车
EP2502770B1 (en) * 2009-11-16 2014-02-12 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Top-hinged door structure
EP2386435A1 (en) * 2010-05-10 2011-11-16 Tofas Turk Otomobil Fabrikasi Anonim Sirketi A commercial vehicle with a door assembly
JP5741420B2 (ja) * 2011-12-19 2015-07-01 トヨタ自動車株式会社 車両用バックドア構造

Also Published As

Publication number Publication date
CN104742703A (zh) 2015-07-01
CN104742703B (zh) 2017-04-12
JP2015127171A (ja) 2015-07-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8132845B2 (en) Vehicle door structure
JP5439805B2 (ja) 車両のドア構造
JP5493838B2 (ja) 車体後部構造
JP5992901B2 (ja) テールゲート付き車体構造
JP6066976B2 (ja) テールゲート付き車体構造
JP2004009975A (ja) センターピラーレス車両のドア構造
JP4876828B2 (ja) 自動車の側部車体構造
JP5947281B2 (ja) テールゲート付き車体構造
JP2008126982A (ja) 車両のドア構造
JP5104371B2 (ja) 自動車の側部構造
JP2009083800A (ja) 車両のバックドア補強構造
JP5756650B2 (ja) 車両用ドアのドアミラー取付け構造
JP4715039B2 (ja) 車両の側部車体構造
JP4678683B2 (ja) 自動車の車体補強構造
JP6876270B2 (ja) 車両の後部車体構造
JP5848321B2 (ja) テールゲート付き車体構造
JP5847794B2 (ja) テールゲート付き車体構造
JP6084999B2 (ja) テールゲート付き車両
JPH09104228A (ja) 車両用ドア
JP3113703U (ja) 車両用ドアの構造
JP6973901B2 (ja) 車両側面の補強構造
JP6820802B2 (ja) 多目的車両
JP6590785B2 (ja) ラゲージサイドトリムの組付構造
JP6372735B2 (ja) 自動車用ドアのドアトリム構造
JP2016049835A (ja) 自動車の車体構造

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150707

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150903

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20160329

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160412

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160613

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160729

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160818

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5992901

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees