JP2008126982A - 車両のドア構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】車体側に対するドアの取付剛性を向上させることが可能なドア構造の提供。
【解決手段】ドアアウタパネル2は、ドア窓部8の下縁を区画する。ドアインナパネルは、側板部と前板部とを有し、ドアアウタパネル2との間に閉空間を区画する。ウエストアウタレインフォース4は、閉空間内でドア窓部8の下縁に沿って配置され、ドアアウタパネル2の車幅方向内側面上に固定される。ドアビーム5は、閉空間内のウエストアウタレインフォース4の下方で前後方向に配置され、ドアアウタパネル2の車幅方向内側面上に固定される。ヒンジレインフォースは、閉空間内でドアインナパネルの前板部に固定される。連結部材30は、ウエストアウタレインフォース4の前端部とドアビーム5の前端部とに跨った状態でこれら2つの前端部に固定されて両者を連結すると共に、ドアインナパネルの前板部とヒンジレインフォースとに固定される。
【選択図】図1
【解決手段】ドアアウタパネル2は、ドア窓部8の下縁を区画する。ドアインナパネルは、側板部と前板部とを有し、ドアアウタパネル2との間に閉空間を区画する。ウエストアウタレインフォース4は、閉空間内でドア窓部8の下縁に沿って配置され、ドアアウタパネル2の車幅方向内側面上に固定される。ドアビーム5は、閉空間内のウエストアウタレインフォース4の下方で前後方向に配置され、ドアアウタパネル2の車幅方向内側面上に固定される。ヒンジレインフォースは、閉空間内でドアインナパネルの前板部に固定される。連結部材30は、ウエストアウタレインフォース4の前端部とドアビーム5の前端部とに跨った状態でこれら2つの前端部に固定されて両者を連結すると共に、ドアインナパネルの前板部とヒンジレインフォースとに固定される。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両のドア構造に関する。
キャブオーバー型トラックなどの車両のドアでは、ドアインナパネルに前端部がドアヒンジを介して車体側に回転自在に連結される。
ここで、ドアインナパネルに前端部にはドアの開閉時に負荷が加わるため、この前端部に補強のためのヒンジレインフォースを設ける場合がある。しかし、ヒンジレインフォースは局所的に設けられるため、十分な取付剛性が得られない可能性がある。
そこで、本発明は、車体側に対するドアの取付剛性を向上させることが可能なドア構造の提供を目的とする。
上記目的を解決すべく、本発明の第1の態様にかかるドア構造は、ドアアウタパネルとドアインナパネルとウエストアウタレインフォースとドアビームとヒンジレインフォースと連結部材とを備える。
ドアアウタパネルは、ドア窓部の少なくとも下縁を区画する。ドアインナパネルは、側板部と前板部とを有し、ドアアウタパネルとの間に閉空間を区画する。側板部は、ドアアウタパネルの車幅方向内側に対向配置される。前板部は、側板部の前端から曲折してドアアウタパネルに接合されるとともに、車体側に回転自在に連結される。
ウエストアウタレインフォースは、閉空間内でドア窓部の下縁に沿って配置され、ドアアウタパネルの車幅方向内側面上に固定されてドアアウタパネルを補強する。ドアビームは、閉空間内のウエストアウタレインフォースの下方で前後方向に配置され、ドアアウタパネルの車幅方向内側面上に固定されてドアアウタパネルを補強する。ヒンジレインフォースは、閉空間内でドアインナパネルの前板部に固定されてドアインナパネルを補強する。
連結部材は、ウエストアウタレインフォースの前端部とドアビームの前端部とに跨った状態でこれら2つの前端部に固定されて両者を連結すると共に、ドアインナパネルの前板部とヒンジレインフォースとに固定される。
上記構成では、ドアインナパネルの前板部及びヒンジレインレインフォースが連結部材を介してウエストアウタレインフォース及びドアビームに連結されるので、ドアの開閉時の負荷がウエストアウタレインフォース及びドアビームに分散され、車体側に対するドアの取付剛性が向上する。
本発明の第2の態様にかかるドア構造は、上記第1の態様のドア構造であって、ドアアウタパネルの車幅方向外側に配置され、ミラーを支持するミラー支持ステイを備える。連結部材は、ミラー支持ステイの下端側を支持する。
上記構成では、ドアアウタパネルを補強するウエストアウタレインフォースとドアビームとに跨った状態で固定される連結部材によってミラー支持ステイが支持されるので、ミラーの取付剛性が確保され、ミラーの振動を確実に抑えて耐久性を向上させることができる。
さらに、連結部材が、ウエストアウタレインフォース及びドアビームに加えて、ドアインナパネルとヒンジレインフォースにも固定されるので、ミラーの取付剛性がさらに向上する。
本発明によれば、車体側に対するドアの取付剛性を向上させることができる。
以下、本発明の第1実施形態を、図面に基づいて説明する。図1は本実施形態にかかる車両用のドアを車幅方向内側から視た側面図、図2は図1のドアを車幅方向内側から視た分解斜視図、図3は図1の要部拡大図、図4は図1のIV−IV矢視断面図、図5は図1のV−V矢視断面図、図6は図1のVI−VI矢視断面図である。なお、図中の「前」は車両前方を、「上」は車両上方を、「内」は車幅方向内側をそれぞれ示している。また、以下の説明において、車幅方向外側及び内側とは、ドアを閉止した状態での車幅方向外側及び内側を意味し、左右とは、車両前方を向いた状態での左右を意味する。また、図1〜図6は右側のドアを示すが、左右のドアはほぼ対称構造である。さらに、図1及び図2ではドアインナパネルを省略している。
図1〜図6に示すように、車両の車室を開閉するドア(サイドドア)1は、ドアアウタパネル2とドアインナパネル3とウエストアウタレインフォース4とドアビーム5とヒンジレインフォース6と連結部材30とを備える。
ドアアウタパネル2はドア1の外面を形成する。ドアインナパネル3は、ドアアウタパネル2の車幅方向内側に対向配置される側板部10と、側板部10の前端から車幅方向外側に曲折する前板部11とを有する。前板部11の前端部(車幅方向外端の先端部)は前方へ曲折してドアアウタパネル2の前端部に接合される。これにより、ドアアウタパネル2とドアインナパネル3との間に閉空間7が区画される。前板部11は、ヒンジ機構(図示外)によって車体側に回転自在に連結され、ドアアウタパネル2及びドアインナパネル3は、後上方に傾斜するドア窓部8の下縁を区画する。
ヒンジレインフォース6は、後部12と前部13とを有し、閉空間7内に配置される。ヒンジレインフォース6の後部12は、ドアインナパネル3の側板部10の車幅方向外側面(閉空間7を区画する面)に沿って配置されて、側板部10に接合される。前部13は、ドアインナパネル3の前板部11に沿って後部12の前端から車幅方向外側に曲折し、前板部11に接合される。なお、ドアインナパネル3の前板部11の前端部には、ヒンジレインフォース6の前部13の前端部と連結部材30の前端部とが重ねられた状態で接合される。これにより、ヒンジレインフォース6は、ドアインナパネル3のうちドア1の開閉時に負荷が加わる前板部11を主に補強する。
ウエストアウタレインフォース4は、略長板形状を有し、ドアアウタパネル2の車幅方向内側(閉空間7内)でドア窓部8の下縁に沿って配置され、ドアアウタパネル2の車幅方向内側面(閉空間7を区画する面)に接合されてドアアウタパネル2のドア窓部8の下縁付近を主に補強する。
ドアビーム5は、略長板形状を有し、閉空間7内のウエストアウタレインフォース4の下方で前後方向に配置され、ドアアウタパネル2の車幅方向内側面(閉空間7を区画する面)に接合されてドアアウタパネル2の中間部分を補強する。また、ドアビーム5は、車両衝突時のドア1の変形に際して、衝撃を吸収する機能と変形後のドア1の開放が許容されるようにドア1の変形モードを設定する機能とを有する。ウエストアウタレインフォース4が後上方に向かって傾斜しているため、ウエストアウタレインフォース4とドアビーム5とは、両者の前端部で最も近接する。
連結部材30は、略板形状を有し、ウエストアウタレインフォース4の前端部とドアビームの前端部とに跨った状態でこれら2つの前端部に固定されて両者を連結する。また、前述のように、連結部材30の前端部は、ドアインナパネル3の前板部11の前端部と、ヒンジレインフォース6の前部13の前端部とに重ねられて接合される。
本実施形態によれば、ドアインナパネル3の前板部11及びヒンジレインレインフォース6が連結部材30を介してウエストアウタレインフォース4及びドアビーム5に連結されるので、ドア1の開閉時の負荷がウエストアウタレインフォース4及びドアビーム5に分散され、車体側に対するドア1の取付剛性が向上する。
次に、本発明の第2実施形態を、図面に基づいて説明する。図7は本実施形態にかかる車両用のドアを車幅方向外側から視た側面図、図8は図7のIIX−IIX矢視断面図、図9は図7のIX−IX矢視断面図、図10は図7のX−X矢視断面図である。なお、本実施形態は、上記第1実施形態の連結部材30によってミラー支持ステイ40の下端部を支持するものであり、第1実施形態と共通する構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
図7〜図10に示すように、連結部材30の車幅方向内側面上の上下前後の4箇所の所定位置には、後述するロア支持部材42を締結固定するためのボルト43と螺合する4つのウエルドナット44がそれぞれ接合されている。
ミラー支持ステイ40は、上下方向に延びる略棒体状であり、ドアアウタパネル2の前上部の車幅方向外側に配置され、その中間部にミラー(ドアミラー)46が固定される。ミラー支持ステイ40の上端部は、ドアアウタパネル2のサッシュ部9の前上角部に固定されるアッパ支持部材41に回転自在に支持され、ミラー支持ステイ40の下端部は、ドアアウタパネル2のドア窓部8の前下角部の下方の車幅方向外側面上に配置されるロア支持部材42に回転自在に支持される。ロア支持部材42は、図9に示すように、ドアアウタパネル2とウエストアウタレインフォース4と連結部材30とを貫通する上方の2つのボルト43をウエルドナット44に螺合するとともに、図10に示すように、ドアアウタパネル2と連結部材30とを貫通する下方の2つのボルト43をウエルドナット44に螺合することによって、ドアアウタパネル2の車幅方向外側面上に締結固定される。なお、上方の締結部分におけるドアアウタパネル2とウエストアウタレインフォース4との間、及び下方の締結部分におけるドアアウタパネル2と連結部材30との間には、それぞれスペーサ45が設けられている。また、ロア支持部材42はカバー48によって覆われている。
本実施形態によれば、ドアアウタパネル2を補強するウエストアウタレインフォース4とドアビーム5とに跨った状態で固定される連結部材30によってミラー支持ステイ40の下端部が支持されるので、ミラー46の取付剛性が確保され、ミラー46の振動を確実に抑えて耐久性を向上させることができる。
さらに、連結部材30が、ウエストアウタレインフォース4及びドアビーム5に加えて、ドアインナパネル3とヒンジレインフォース6にも固定されるので、ミラー46の取付剛性がさらに向上する。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施形態について説明したが、この実施形態による本発明の開示の一部をなす論述及び図面により本発明は限定されることはない。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例及び運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論であることを付け加えておく。
1 ドア(サイドドア)
2 ドアアウタパネル
3 ドアインナパネル
4 ウエストアウタレインフォース
5 ドアビーム
6 ヒンジレインフォース
7 閉空間
8 ドア窓部
10 ドアインナパネルの側板部
11 ドアインナパネルの前板部
30 連結部材
40 ミラー支持ステイ
46 ミラー(ドアミラー)
2 ドアアウタパネル
3 ドアインナパネル
4 ウエストアウタレインフォース
5 ドアビーム
6 ヒンジレインフォース
7 閉空間
8 ドア窓部
10 ドアインナパネルの側板部
11 ドアインナパネルの前板部
30 連結部材
40 ミラー支持ステイ
46 ミラー(ドアミラー)
Claims (2)
- ドア窓部の少なくとも下縁を区画するドアアウタパネルと、
前記ドアアウタパネルの車幅方向内側に対向配置される側板部と、この側板部の前端から曲折して前記ドアアウタパネルに接合されるとともに車体側に回転自在に連結される前板部と、を有し、前記ドアアウタパネルとの間に閉空間を区画するドアインナパネルと、
前記閉空間内で前記ドア窓部の下縁に沿って配置され、前記ドアアウタパネルの車幅方向内側面上に固定されて該ドアアウタパネルを補強するウエストアウタレインフォースと、
前記閉空間内の前記ウエストアウタレインフォースの下方で前後方向に配置され、前記ドアアウタパネルの車幅方向内側面上に固定されて該ドアアウタパネルを補強するドアビームと、
前記閉空間内で前記ドアインナパネルの前板部に固定されて該ドアインナパネルを補強するヒンジレインフォースと、
前記ウエストアウタレインフォースの前端部と前記ドアビームの前端部とに跨った状態でこれら2つの前端部に固定されて両者を連結すると共に、前記ドアインナパネルの前板部と前記ヒンジレインフォースとに固定される連結部材と、を備えた
ことを特徴とする車両のドア構造。 - 請求項1に記載の車両のドア構造であって、
前記ドアアウタパネルの車幅方向外側に配置され、ミラーを支持するミラー支持ステイを備え、
前記連結部材は、前記ミラー支持ステイの下端側を支持する
ことを特徴とする車両のドア構造。
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2006
- 2006-11-24 JP JP2006317832A patent/JP2008126982A/ja active Pending
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2007
- 2007-11-19 WO PCT/JP2007/072401 patent/WO2008062761A1/ja active Application Filing
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