JP6674656B2 - キャブ構造 - Google Patents

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本発明は、ハイルーフ型の車両のキャブ構造に関する。
特許文献1には、トラックキャブのハイルーフ構造が記載されている。このキャブは、通常の標準型のキャブより十分に高いハイルーフを具えている。ハイルーフは、樹脂材料によって作られたルーフ本体と、ルーフ本体の周縁部分の薄鋼板製のフランジ部材とから構成されている。キャブのルーフレールアウタ及びルーフレールインナには、ドリップレールが結合されている。ハイルーフのフランジ部材は、キャブ側のドリップレールに対し、スポット溶接によって固着される。
実開平1−170072号公報
特許文献1に記載のハイルーフ型のキャブでは、ドリップレールよりも下方のキャブ(以下、キャブ本体と称する)と、ハイルーフとが別体で形成されて、キャブ本体とハイルーフとを固着(接合)することによって形成される。このため、キャブの上方または下方からキャブの後面部に対して下方又は上方への荷重が入力した際に、キャブの後面部のキャブ本体とハイルーフとの接合部分に荷重が集中するおそれがあり、キャブの後面部の強度を確保することが難しい。
そこで、本発明は、上方または下方からの荷重に対するハイルーフ型の車両のキャブの後面部強度を確保することが可能なキャブ構造の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本開示は、車体フレームの上方にキャブ本体が配置され、キャブ本体の上方にハイルーフ部が固定的に設けられるハイルーフ型の車両のキャブ構造であって、リアマウントレールと本体側バックパネルと本体側レインフォースとルーフ側バックパネルと第1ルーフレインフォースとを備える。リアマウントレールは、車体フレームに下方から支持される被支持部を有し、キャブ本体の後端下部で車幅方向に延びる。本体側バックパネルは、リアマウントレールに沿ってキャブ本体の後端で起立してキャブ本体の後方を区画する。本体側レインフォースは、リアマウントレールの被支持部に固定される本体側下端部と、本体側バックパネルの上縁部に配置される本体側上端部とを有し、本体側下端部と本体側上端部との間で本体側バックパネルに沿って連続して直線状に延び、本体側バックパネルに固定されて本体側バックパネルを補強する。ルーフ側バックパネルは、本体側バックパネルの上縁部から連続して上方へ延びてハイルーフ部の後端で起立し、ハイルーフ部の後方を区画する。第1ルーフレインフォースは、本体側レインフォースの本体側上端部の上方に配置されて本体側上端部に連続するルーフ側下端部と、ルーフ側バックパネルの上縁部に配置されるルーフ側上端部とを有し、ルーフ側下端部とルーフ側上端部との間でルーフ側バックパネルに沿って連続して直線状に延び、ルーフ側バックパネルに固定されてルーフ側バックパネルを補強する。
本発明の第1の態様は、上記開示に係るキャブ構造であって、フロントレールと、左右のサイドレールと、バックレールと、第2ルーフレインフォースと、第3ルーフレインフォースとを備える。フロントレールは、キャブ本体の前面部の上端縁部に固定されて車幅方向に延びてキャブ本体の前面部の上端縁部を補強する。左右のサイドレールは、フロントレールの左右の両端部から連続して後方へ延び、キャブ本体の左右の側面部の上端縁部に固定されてキャブ本体の左右の側面部の上端縁部を補強する。バックレールは、車幅方向に延びて左右のサイドレールの後端部同士を連結し、本体側バックパネルの上端縁部に固定されて本体側バックパネルの上端縁部を補強する。第2ルーフレインフォースは、左右のサイドレールに固定されて左右のサイドレールから上方へ延びる左右の側面補強部と、車幅方向に延びて左右の側面補強部の上端部同士を連結する上面補強部とを有し、ハイルーフ部を補強する。第3ルーフレインフォースは、第2ルーフレインフォースの上面補強部に固定されて上面補強部から後方へ延びて第1ルーフレインフォースのルーフ側上端部に連続する。
上記構成では、ルーフ側レインフォースのルーフ側下端部が、本体側レインフォースの本体側上端部の上方に配置されて本体側上端部に連続する。すなわち、ルーフ側レインフォースと本体側レインフォースとが、ルーフ側バックパネルの上端縁部とリアマウントレールとの間で上下方向に連続して延びているので、キャブの上方または下方からキャブの後面部(両バックパネル及び両レインフォースを含む)に対して下方又は上方への荷重が入力した際(以下、単に荷重の入力時という)に、ハイルーフ部側とキャブ本体側との間で効率よく荷重を伝達することができる。このため、本体側レインフォースの本体上端部とルーフ側レインフォースのルーフ側下端部とが車幅方向に異なる位置に配置されて両レインフォースが上下方向に連続しない場合に比べ、荷重の入力時のキャブの後面部の所定箇所(ハイルーフ部とキャブ本体との接続部分など)への応力集中を防止することができ、キャブの後面部の強度を確保することができる。
また、本体側レインフォースの本体側下端部は、車体フレームに下方から支持されるリアマウントレールの被支持部に固定されるので、荷重の入力時にキャブの後面部から車体フレーム側へ荷重を効率よく伝達することができる。
本発明の第2の態様は、上記第1の態様のキャブ構造であって、本体側レインフォースと第1ルーフレインフォースとは、鉛直方向に沿って一直線状に延び
上記構成では、本体側レインフォースとルーフ側レインフォースとが鉛直方向に沿って一直線状に延びるので、荷重の入力時にハイルーフ部側とキャブ本体側との間で、さらに効率よく荷重を伝達することができる。
本発明の第3の態様は、上記第1の態様または上記第2の態様のキャブ構造であって、本体側レインフォースの本体側上端部は、バックレールの車幅方向の所定の位置に固定される。第1ルーフレインフォースのルーフ側下端部は、バックレールの車幅方向の上記所定の位置に固定されることによって、バックレールを介して本体側上端部に連続する
上記構成では、ルーフ側レインフォースと本体側レインフォースとの連結部分に、車幅方向に延びるルーフバックレールが設けられるので、荷重の入力時にハイルーフ部またはキャブ本体の一方から他方へ伝達される荷重をルーフバックレールによって車幅方向両側へ分散することができる。このため、例えば、本体側レインフォースに加え、リアマウントレールとルーフバックレールとの間で上下方向に延びる他のレインフォースを設けた場合には、荷重の入力時に荷重をさらに効率よく分散させることができ、キャブの後面部の所定箇所への応力集中を防止して、キャブの後面部の強度を確保することができる。
本発明によれば、上方または下方からの荷重に対するハイルーフ型の車両のキャブの後面部の強度を確保することができる。
本発明に係るキャブ構造を適用したハイルーフ型の車両の斜視図である。 キャブの概略的な後面図である。 キャブの後面部の概略的な斜視図である。 キャブの複数のレインフォースを概略的に示す斜視図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、各図において、FRは車両の前方を、UPは上方を、INは車幅方向内側をそれぞれ示す。また、以下の説明において、左右方向は車両前方を向いた状態での左右方向を意味する。
図1に示すように、本実施形態に係るキャブ構造は、キャブ10のルーフパネル30を上方へ膨出させてキャブ10の内部スペース(車室7)を上方へ拡大したハイルーフ型のトラック(車両)1のキャブ10に適用される。
図2に示すように、トラック1は、車両の前後に亘って延びる左右1対のサイドメンバ2と、車幅方向に延びて左右のサイドメンバ2同士を連結する複数のクロスメンバ3とを有する。左右のサイドメンバ2と複数のクロスメンバ3とは、トラック1の車体フレーム4を構成する。キャブ10の前端下部は、フロントキャブマウント(図示省略)を介して車体フレーム4の前端部に回転自在に支持される。キャブ10の後端下部は、左右のサイドメンバ2に対して固定されたリアキャブマウント5を介して車体フレーム4に下方から支持される。なお、図2には、1つのクロスメンバ3のみが示されている。
キャブ10は、キャブ本体11と、キャブ本体11の上方に配置されてキャブ10の内部スペースを上方へ拡大させるハイルーフ部12とを備え、トラック1の車体フレーム4の前部の上方に配置される。
図3及び図4に示すように、キャブ本体11は、ハイルーフ型の車両のキャブ10からハイルーフ部12を除いたものであって、キャブ本体底面部11aと、キャブ本体前面部11b(図1参照)と、左右1対のキャブ本体側面部11cと、キャブ本体後面部11dとを有する。
キャブ本体底面部11aは、車室7の下方で上下方向と交叉するフロアパネル13と、フロアパネル13の下方で前後方向に延びる左右1対のキャブアンダーフレーム16とを有し、キャブ10の下方を区画する。フロアパネル13は、リアキャブマウントレール(リアマウントレール)15を有する。リアキャブマウントレール15は、フロアパネル13を上方へ突出するように曲折して形成され、キャブ本体11の後端下部であるフロアパネル13の後端縁部で車幅方向に延び、フロアパネル13の後端縁部の剛性を確保する。リアキャブマウントレール15は、左右1対のマウントブラケット固定部(被支持部)18を有する。左右のマウントブラケット固定部18には、リアキャブマウントブラケット6が固定される。リアキャブマウントブラケット6は、リアキャブマウント5をロック可能なロック装置(図示省略)を有し、リアキャブマウント5に下方から支持される。すなわち、左右のマウントブラケット固定部18は、車体フレーム4に下方から支持される。左右のキャブアンダーフレーム16は、リアキャブマウントレール15の左右のマウントブラケット固定部18から連続して前方へ延び、フロアパネル13の下面に接合される。
キャブ本体前面部11bは、フロントウィンドウ21(図1参照)とフロントウィンドウ21の左右で起立する左右1対のピラー23とを有し、キャブ本体底面部11aの前端縁部に沿って起立して、キャブ10の前方を区画する。フロントウィンドウ21の上方で車幅方向に延びるキャブ本体前面部11bの上端縁部の後面側には、ルーフフロントレール24が固定されて車幅方向に延びる。ルーフフロントレール24は、左右のピラー23の上端部同士を連結し、キャブ本体前面部11bの上端縁部を補強する。キャブ本体前面部11bの上端縁部には、後述するようにハイルーフ部12の前端縁部が固定される。
左右のキャブ本体側面部11cは、車室7を側方に開放するドア開口27と、ドア開口27を開閉自在に閉止する左右のドア29(図3には、左側のドア29のみが示されている)とをそれぞれ有し、キャブ本体底面部11aの車幅方向の両端縁部に沿って起立して、キャブ10の側方(車幅方向両側方)を区画する。左右のキャブ本体側面部11cは、その車幅方向内側に複数のインナーパネル37を有し、複数のインナーパネル37によって補強されている。複数のインナーパネル37は、左右のキャブ本体側面部11cの後端縁部でリアキャブマウントレール15の左右の両端部から連続して上方へ延びるインナーパネル37aと、左右のキャブ本体側面部11cの上端縁部で前後方向に延びるルーフサイドレール37bとを有する。ルーフサイドレール37bは、ルーフフロントレール24の両端部から連続して後方へ延び、左右のキャブ本体側面部11cの上端縁部に固定的に設けられて閉断面を形成し、左右のキャブ本体側面部11cの上端縁部を補強する。ルーフサイドレール37bの後端部は、インナーパネル37aの上端部に連結される。左右のキャブ本体側面部11cの上端縁部には、後述するようにハイルーフ部12の左右の両端縁部が固定される。なお、左右のキャブ本体側面部11cを補強する複数のインナーパネル37は、上記に限定されるものではない。
キャブ本体後面部11dは、キャブバックパネル(本体側バックパネル)34と、ルーフバックレール35と、左右1対のバックパネルレインフォース(本体側レインフォース)36とを有する。キャブバックパネル34は、キャブ本体11の後方を区画する板体であって、リアキャブマウントレール15に沿ってキャブ本体11の後端で起立する。キャブバックパネル34の下端縁部は、リアキャブマウントレール15に固定される。ルーフバックレール35は、キャブバックパネル34の上端縁部34aの前面に固定されて車幅方向に延びキャブバックパネル34の上端縁部34aを補強する。ルーフバックレール35の左右の両端部は、左右のキャブ本体側面部11cのルーフサイドレール37bの後端部、及びインナーパネル37aの上端部に連結される。左右のバックパネルレインフォース36は、トラック1の左右両側に配置されてキャブバックパネル34の前面に固定され、鉛直方向に沿って上下方向に直線状に延びる。左右のバックパネルレインフォース36の下端部(本体側下端部)36aは、リアキャブマウントレール15の左右のマウントブラケット固定部18に固定される。左右のバックパネルレインフォース36の上端部(本体側上端部)36bは、ルーフバックレール35の車幅方向の左右の所定の位置32,33に連結される。すなわち、左右のバックパネルレインフォース36の上端部36bは、キャブバックパネル34の上端縁部34aに配置される。なお、ルーフバックレール35の車幅方向の上記所定の位置32,33とは、リアキャブマウントレール15の左右のマウントブラケット固定部18から鉛直方向に沿って上方に直線状に延びる左右のバックパネルレインフォース36が、ルーフバックレール35と交叉する位置である。
図3及び図4に示すように、ハイルーフ部12は、キャブ10の内部スペースを上方へ拡大させるように上方へ膨出する樹脂性のルーフパネル30と、ルーフパネル30を補強する複数(本実施形態では、4本)のルーフレインフォース38,39,40,41とによって形成される。ハイルーフ部12は、キャブ本体11を上方から覆うようにキャブ本体11の上方に配置され、キャブ本体11に対して固定される。
複数のルーフレインフォース38〜41は、略逆U字状の前後のルーフレインフォース38,39と、略逆L字状の左右のルーフレインフォース40,41とであり、それぞれが断面ハット状に形成される。前側のルーフレインフォース38は、左右のキャブ本体側面部11cのルーフサイドレール37bに固定されて鉛直方向に沿って直線状に上方へ延びる左右1対の側面補強部38a,38bと、車幅方向に延びて左右の側面補強部38a,38bの上端同士を連結する上面補強部38cとを一体的に有する。後側のルーフレインフォース39は、左右のキャブ本体側面部11cのルーフサイドレール37bに固定されて鉛直方向に沿って直線状に上方へ延びる左右1対の側面補強部39a,39bと、車幅方向に延びて左右の側面補強部39a,39bの上端同士を連結する上面補強部39cとを一体的に有し、前側のルーフレインフォース38から後方に離間した位置に配置される。左右のルーフレインフォース40,41は、後側のルーフレインフォース39の上面補強部39cに固定されて上面補強部39cから後方へ直線状に延びる上面補強部40a,41aと、上面補強部40a,41aの後端から曲折して鉛直方向に沿って直線状に下方へ延びる後面補強部(ルーフ側レインフォース)40b,41bとを一体的に有し、トラック1の左右両側に配置される。左右のルーフレインフォース40,41の後面補強部40b,41bの下端部(ルーフ側下端部)25は、左右のバックパネルレインフォース36の上端部36bの上方に配置されてキャブ本体後面部11dのルーフバックレール35の車幅方向の上記所定の位置32,33に固定され、ルーフバックレール35を介して左右のバックパネルレインフォース36の上端部36bに連続する。すなわち、左右のルーフレインフォース40,41の後面補強部40b,41bと、左右のバックパネルレインフォース36とは、鉛直方向に沿って一直線状に延びる。
ルーフパネル30は、パネル前面部30a(図1参照)とパネル上面部30bと左右のパネル側面部30c,30dとパネル後面部(ルーフ側バックパネル)30eとを一体的に有し、下方へ開放される空間31(図2参照)を区画する。パネル前面部30aは、その下端縁部がキャブ本体前面部11bのルーフフロントレール24に固定され、キャブ本体前面部11bの上端縁部から連続して後上方へ傾斜して延び、ハイルーフ部12の前方を区画する。パネル上面部30bは、パネル前面部30aの上端縁から曲折して後方へ延び、前後のルーフレインフォース38,39の上面補強部38c,39c及び左右のルーフレインフォース40,41の上面補強部40a,41aに上方から接した状態で固定され、ハイルーフ部12の上方を区画する。左右のパネル側面部30c,30dは、パネル上面部30bの車幅方向両端縁から曲折して下方へ延び、前後のルーフレインフォース38,39の側面補強部38a,38b,39a,39bに車幅方向外側から接した状態で固定され、ハイルーフ部12の車幅方向両端で起立してハイルーフ部12の車幅方向両側を区画する。左右のパネル側面部30c,30dの下端縁部は、左右のキャブ本体側面部11cの上端縁部のルーフサイドレール37bに固定される。パネル後面部30eは、パネル上面部30bの後端縁から曲折して下方へ延び、左右のルーフレインフォース40,41の後面補強部40b,41bに後方から接した状態で固定され、ハイルーフ部12の後端で起立してハイルーフ部12の後方を区画する。すなわち、左右のルーフレインフォース40,41の後面補強部40b,41bの上端部(ルーフ側上端部)26は、パネル後面部30eの上端縁部42に配置される。パネル後面部30eの下端縁部は、キャブ本体後面部11dの上端縁部のルーフバックレール35に固定される。
上記のように構成されたキャブ10では、左右のルーフレインフォース40,41の後面補強部40b,41bの下端部25は、ルーフバックレール35を介して左右のバックパネルレインフォース36の上端部36bに連続する。すなわち、左右のルーフレインフォース40,41の後面補強部40b,41bと、左右のバックパネルレインフォース36とが、ルーフパネル30のパネル後面部30eの上端縁部とリアキャブマウントレール15との間で上下方向に連続して延びているので、キャブ10の上方または下方からキャブ10の後面部(ルーフパネル30のパネル後面部30e、左右のルーフレインフォース40,41の後面補強部40b,41b、及びキャブ本体後面部11dを含む)に対して下方又は上方への荷重が入力した際(以下、単に荷重の入力時という)に、ハイルーフ部12側とキャブ本体11側との間で効率よく荷重を伝達することができる。このため、左右のバックパネルレインフォース36の上端部36bと、左右のルーフレインフォース40,41の後面補強部40b,41bの下端部25とが車幅方向に異なる位置に配置されて前記両レインフォース36,40b,41bが上下方向に連続しない場合に比べ、荷重の入力時のキャブ10の後面部の所定箇所(例えば、ハイルーフ部12とキャブ本体11との接続部分など)への応力集中を防止することができ、キャブ10の後面部の強度を確保することができる。
また、左右のルーフレインフォース40,41の後面補強部40b,41bと、左右のバックパネルレインフォース36とが鉛直方向に沿って一直線状に延びるので、荷重の入力時にハイルーフ部12側とキャブ本体11側との間で、さらに効率よく荷重を伝達することができ、キャブ10の後面部の強度を確保することができる。
また、左右のバックパネルレインフォース36の下端部36aが、リアキャブマウントレール15の左右のマウントブラケット固定部18に固定され、左右のマウントブラケット固定部18が、車体フレーム4に下方から支持されるので、荷重の入力時にキャブ10の後面部から車体フレーム4側へ荷重を効率よく伝達することができる。
また、左右のルーフレインフォース40,41の後面補強部40b,41bと、左右のバックパネルレインフォース36との連結部分に、車幅方向に延びるルーフバックレール35が設けられるので、荷重の入力時にハイルーフ部12からキャブ本体11へ伝達される荷重をルーフバックレール35によって車幅方向両側へ分散することができる。このため、荷重の入力時にハイルーフ部12側からの荷重を左右のキャブ本体側面部11cのインナーパネル37a側へ分散することができ、キャブ10の後面部の所定箇所への応力集中を防止して、キャブ10の後面部の強度を確保することができる。
従って、本実施形態によれば、上方または下方からの荷重に対するハイルーフ型のトラック1のキャブ10の後面部の強度を確保することができる。
なお、本実施形態では、フロアパネル13を上方へ突出するように曲折して形成したリアキャブマウントレール15を設けたが、これに限定されるものではない。例えば、リアキャブマウントレール15を、フロアパネル13とは別体で形成し、該リアキャブマウントレール15に対し、フロアパネル13の後端縁部及びキャブバックパネル34の下端縁部を固定してもよい。
また、本実施形態では、本発明に係るキャブ構造を、前端下部がフロントキャブマウント(図示省略)を介して車体フレーム4の前端部に回転自在に支持される(チルト可能な)キャブ10に適用したが、これに限定されるものではなく、チルトしないキャブ10に適用してもよい。この場合、リアキャブマウントレール15が左右のマウントブラケット固定部18を有することなく、リアキャブマウントレール15の所定の箇所(被支持部)がリアキャブマウント5に直接的または間接的に下方から支持されてもよい。
また、本実施形態では、ルーフパネル30のパネル後面部30eを、2つのルーフレインフォース(左右のルーフレインフォース40,41の後面補強部40b,41b)によって補強したが、これに限定されるものではなく、ルーフパネル30のパネル後面部30eを3以上のルーフレインフォースによって補強してもよい。例えば、左右のルーフレインフォース40,41の後面補強部40b,41bに加え、ルーフバックレール35の車幅方向両端部とルーフパネル30のパネル後面部30eの上端縁部との間で上下方向に延びるルーフレインフォース等を設けてもよい。
また、本実施形態では、キャブバックパネル34を補強するためにルーフバックレール35と、左右のバックパネルレインフォース36とを設けたが、これに限定されるものではなく、少なくともリアキャブマウントレール15の左右のマウントブラケット固定部18に固定される下端部(本体側下端部)と、キャブバックパネル34の上端縁部34aに配置される上端部(本体側上端部)とを有するバックパネルレインフォース(本体側レインフォース)を設けていればよい。
また、本実施形態では、左右のルーフレインフォース40,41を設け、左右のルーフレインフォース40,41の後面補強部40b,41bによってルーフパネル30のパネル後面部30eを補強したが、これに限定されるものではなく、少なくともパネル後面部30eの上端縁部42に配置される上端部(ルーフ側上端部)と、左右のバックパネルレインフォース36の上端部36bに連続する下端部(ルーフ側下端部)とを有するルーフレインフォース(ルーフ側レインフォース)を設けていればよい。
また、本実施形態では、左右のルーフレインフォース40,41の後面補強部40b,41bと左右のバックパネルレインフォース36とを、鉛直方向に沿って一直線状に延びるように配置したが、これに限定されるものではない。例えば、左右のルーフレインフォース40,41の後面補強部40b,41bと左右のバックパネルレインフォース36とを、鉛直方向に対して傾斜した状態で一直線状に延びるように配置してもよいし、或いは、左右のルーフレインフォース40,41の後面補強部40b,41b及び左右のバックパネルレインフォース36のうちの一方を鉛直方向に沿って直線状に延びるように配置するとともに、他方を鉛直方向に対して傾斜した状態で直線状に延びるように配置してもよい。
以上、本発明について、上記実施形態に基づいて説明を行ったが、本発明は上記実施形態の内容に限定されるものではなく、当然に本発明を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。すなわち、この実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施形態、実施例および運用技術等は全て本発明の範疇に含まれることは勿論である。
例えば、上記実施形態では、本発明に係るキャブ構造を、ハイルーフ型のトラック1のキャブ10に適用したが、これに限定されるものではなく、トレーラを牽引するハイルーフ型のトラクタ等のキャブに適用してもよい。
1:トラック(車両)
4:車体フレーム
10:キャブ
11:キャブ本体
12:ハイルーフ部
15:リアキャブマウントレール(リアマウントレール)
18:左右1対のマウントブラケット固定部(被支持部)
25:左右のルーフレインフォースの後面補強部の下端部(ルーフ側下端部)
26:左右のルーフレインフォースの後面補強部の上端部(ルーフ側上端部)
30:ルーフパネル
30e:ルーフパネルのパネル後面部(ルーフ側バックパネル)
32,33:ルーフバックレールの車幅方向の所定の位置
34:キャブバックパネル(本体側バックパネル)
34a:キャブバックパネルの上端縁部
35:ルーフバックレール
36:バックパネルレインフォース(本体側レインフォース)
36a:バックパネルレインフォースの下端部(本体側下端部)
36b:バックパネルレインフォースの上端部(本体側上端部)
40,41:左右のルーフレインフォース
40b,41b:左右のルーフレインフォースの後面補強部(ルーフ側レインフォース)
42:ルーフパネルのパネル後面部の上端縁部

Claims (3)

  1. 車体フレームの上方にキャブ本体が配置され、前記キャブ本体の上方にハイルーフ部が固定的に設けられるハイルーフ型の車両のキャブ構造であって、
    前記車体フレームに下方から支持される被支持部を有し、前記キャブ本体の後端下部で車幅方向に延びるリアマウントレールと、
    前記リアマウントレールに沿って前記キャブ本体の後端で起立して前記キャブ本体の後方を区画する本体側バックパネルと、
    前記リアマウントレールの前記被支持部に固定される本体側下端部と、前記本体側バックパネルの上端縁部に配置される本体側上端部とを有し、前記本体側下端部と前記本体側上端部との間で前記本体側バックパネルに沿って連続して直線状に延び、前記本体側バックパネルに固定されて前記本体側バックパネルを補強する本体側レインフォースと、
    前記本体側バックパネルの前記上端縁部から連続して上方へ延びて前記ハイルーフ部の後端で起立し、前記ハイルーフ部の後方を区画するルーフ側バックパネルと、
    前記本体側レインフォースの前記本体側上端部の上方に配置されて前記本体側上端部に連続するルーフ側下端部と、前記ルーフ側バックパネルの上端縁部に配置されるルーフ側上端部とを有し、前記ルーフ側下端部と前記ルーフ側上端部との間で前記ルーフ側バックパネルに沿って連続して直線状に延び、前記ルーフ側バックパネルに固定されて前記ルーフ側バックパネルを補強する第1ルーフレインフォースと、
    前記キャブ本体の前面部の上端縁部に固定されて車幅方向に延びて前記キャブ本体の前記前面部の前記上端縁部を補強するフロントレールと、
    前記フロントレールの左右の両端部から連続して後方へ延び、前記キャブ本体の左右の側面部の上端縁部に固定されて前記キャブ本体の前記左右の側面部の前記上端縁部を補強する左右のサイドレールと、
    車幅方向に延びて前記左右のサイドレールの後端部同士を連結し、前記本体側バックパネルの上端縁部に固定されて前記本体側バックパネルの前記上端縁部を補強するバックレールと、
    前記左右のサイドレールに固定されて前記左右のサイドレールから上方へ延びる左右の側面補強部と、車幅方向に延びて前記左右の側面補強部の上端部同士を連結する上面補強部とを有し、前記ハイルーフ部を補強する第2ルーフレインフォースと、
    前記第2ルーフレインフォースの前記上面補強部に固定されて前記上面補強部から後方へ延びて前記第1ルーフレインフォースの前記ルーフ側上端部に連続する第3ルーフレインフォースと、を備えた
    ことを特徴とするキャブ構造。
  2. 請求項1に記載のキャブ構造であって、
    前記本体側レインフォースと前記第1ルーフレインフォースとは、鉛直方向に沿って一直線状に延びる
    ことを特徴とするキャブ構造。
  3. 請求項1または請求項2に記載のキャブ構造であって
    記本体側レインフォースの前記本体側上端部は、前記バックレールの車幅方向の所定の位置に固定され、
    前記第1ルーフレインフォースの前記ルーフ側下端部は、前記バックレールの車幅方向の前記所定の位置に固定されることによって、前記バックレールを介して前記本体側上端部に連続する
    ことを特徴とするキャブ構造。
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