JP6253683B2 - 車体構造 - Google Patents

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Description

本発明は、ドアロック装置の取り付け構造を改良した車体構造に関する。
車体には、ドアを係脱可能に保持するドアロック装置が取り付けられている。このようなドアロック装置を備えた車体構造は、特許文献1から知られている。
特許文献1で知られている車体構造は、車幅方向外側のホイールハウスアウタと車幅方向内側のホイールハウスインナとによって、リヤホイールハウスを構成している。このホイールハウスアウタは、車輪の上半部を覆う側面視円弧状の外側カバー部と、この外側カバー部の車幅方向内端から起立した縦壁部とからなる。この縦壁部は、外側カバー部の車幅方向内端に沿っている。この縦壁部の壁面は、車幅方向を向いている。外側カバー部と縦壁部とのコーナには、補強部材が設けられている。この補強部材の前端面にはストライカが取り付けられている。このストライカは、ドアを係脱可能に保持するドアロック装置の一種である。車体の側部に形成されたドア開口は、ドアによって開閉される。
車両には、車室からドアの内壁面へ向かう外力、いわゆる車幅方向外向きの外力が発生し得る。ドアの内壁面に作用した車幅方向外向きの外力は、ドアからドアロック装置を介して補強部材へ伝わる。この車幅方向外向きの外力を、車体によって十分に受け止めるには、この車体に対するドアロック置の安定した取り付け状態を確保することが求められる。しかし、補強部材は、外側カバー部と縦壁部とのコーナに設けられているにすぎない。このため、車体に対するドアロック装置の取り付け強度を高めるには、改良の余地がある。
特開2012−116408号公報
本発明は、車体に対するドアロック装置の安定した取り付け状態を、確保することができる技術を提供することを課題とする。
本発明によれば、車体構造は、車体にシートを取り付けるシートブラケットと、前記車体に取り付けられてドアを係脱可能に保持するドアロック装置と、前記車体に対する前記ドアロック装置の取付部分を補強する補強部材とを含み、前記車体は、車体上下方向に延びているピラーを有し、前記ピラーは、車幅方向の内側に位置したピラーインナと、車幅方向の外側に位置して前記ピラーインナに結合されてなるピラーアウタとからなり、前記ドアロック装置は、前記補強部材と前記車体のアウタパネルとを介して、当該車体に取り付けられており、前記補強部材は、前記シートブラケットに結合された第1結合点と、前記ピラーインナと前記ピラーアウタの両方と、前記シートブラケットとに結合された第2結合点と、を有している。このため、車室側からドアの内壁面に作用した外力(車幅方向外向きの外力)が、ドアからドアロック装置へ伝わったときに、この外力を、補強部材とシートブラケットとシートとが協働して、十分に受け止めることができる。従って、車体に対するドアロック装置の安定した取り付け状態を、確保することができる。つまり、車体に対するドアロック装置の取り付け部分が、外力によって車外側へ変形しないように、補強部材とシートブラケットとシートとが共働して、支えることができる。ドアロック装置の取り付け部分の変形を防止することによって、車体のドア開口とドアとの間の隙間の発生を、防止することができる。
記補強部材は、前記第1結合点と前記シートブラケットに結合された第2結合点と、を有している。このため、第1結合点を中心として補強部材に発生するモーメントを、防止することができる。つまり、車体に対するドアロック装置の取り付け強度を高め、且つ安定した取り付け状態を確保することができる。ドアロック装置の取り付け部分の変形を、より防止することができるので、車体のドア開口とドアとの間の隙間の発生を、より防止することができる。
記車体は、車体上下方向に延びているピラーを有する。このピラーは、車幅方向の内側に位置したピラーインナと、車幅方向の外側に位置して前記ピラーインナに結合されてなるピラーアウタとからなる。前記補強部材は、前記ピラーインナと前記ピラーアウタの両方に対しても、前記第2結合点において結合された構成である。このように、補強部材の第2結合点は、シートブラケットの他に、ピラーインナとピラーアウタとにも結合される。このため、車体に対するドアロック装置の取り付け強度を一層高め、且つ安定した取り付け状態を一層確保することができる。ドアロック装置の取り付け部分の変形を、より防止することができるので、車体のドア開口とドアとの間の隙間の発生を、より防止することができる。
さらに好ましくは、前記ドアロック装置は、車体前後方向において、前記第1結合点と前記第2結合点の間に位置している。このため、車体前方と車体後方のいずれの方向の外力(前後方向の外力)が、ドアロック装置に作用した場合であっても、第1結合点と第2結合点とは、互いに協働して概ね均等に前後方向の外力を受けることができる。つまり、第1結合点と第2結合点の一方だけに偏った、過大な負荷がかかることを防止することができる。従って、車体に対するドアロック装置の安定した取り付け状態を、より一層確保することができる。ドアロック装置の取り付け部分の変形を一層防止することができ、車体のドア開口とドアとの間の隙間の発生を、一層防止することができる。
さらに好ましくは、前記シートブラケットは、前記車体のなかの、前記ピラーインナよりも車幅方向の内側に設けられている。車室側から車幅方向外側へ向かう外力(車幅方向外向きの外力)が、ドアロック装置へ作用した場合に、シートブラケットは車幅方向外側へ引っ張られる。しかし、シートブラケットは、ピラーインナよりも車幅方向の内側に設けられている。このため、ピラーインナとピラーアウタも、シートブラケットと共に車幅方向外側へ引っ張られることになる。この結果、補強部材とシートブラケットとピラーインナとピラーアウタの、全てによって、車幅方向外向きの外力を受け止めることができる。従って、車体は、前記車幅方向外向きの外力に対して大きい耐力を発揮することができる。車体に対するドアロック装置の安定した取り付け状態を、より一層確保することができる。ドアロック装置の取り付け部分の変形を一層防止することができ、車体のドア開口とドアとの間の隙間の発生を、一層防止することができる。
さらに好ましくは、前記補強部材は、前記ピラーアウタに結合された第3結合点を有する。この第3結合点は、前記ドアロック装置よりも車幅方向の外側に位置している。このように、第1結合点がドアロック装置よりも車幅方向の内側に位置しているのに対し、第3結合点はドアロック装置よりも車幅方向の外側に位置している。ドアロック装置は、車幅方向において、第1結合点と第3結合点との間に位置することになる。このため、車幅方向外向きと車幅方向内向きの、いずれの方向の外力が、ドアロック装置に作用した場合であっても、第1結合点と第3結合点とは、互いに協働して概ね均等に外力を受けることができる。つまり、第1結合点と第3結合点の一方だけに偏った、過大な負荷がかかることを防止することができる。従って、車体に対するドアロック装置の安定した取り付け状態を、より一層確保することができる。ドアロック装置の取り付け部分の変形を一層防止することができ、車体のドア開口とドアとの間の隙間の発生を、一層防止することができる。
さらに好ましくは、前記第1結合点と前記第2結合点と前記第3結合点とは、各結合点を頂点とした三角形状に配置されている。第1、第2及び第3結合点が、全て同一直線上に配置された場合には、この直線の延長線に沿った外力は、いずれか1つの結合点のみに作用することが多い。これに対し、3つの結合点は、各結合点を頂点とした三角形状に配置されている。このため、前記外力は3つの結合点のなかの、少なくとも2つの結合点に作用することが多くなる。従って、車体に対するドアロック装置の安定した取り付け状態を、より一層確保することができる。ドアロック装置の取り付け部分の変形を一層防止することができ、車体のドア開口とドアとの間の隙間の発生を、一層防止することができる。
さらに好ましくは、前記ピラーアウタは、前記車体を上から見て車幅方向に対し略直交した直交面を有する。前記補強部材は、前記車体を上から見て前記直交面に対し傾斜した傾斜面と、前記第2結合点を有した舌片部とを有する。前記第2結合点は、前記ピラーアウタのなかの前記直交面に結合されている。前記舌片部は、前記傾斜面から前記第2結合点の部位にかけて捩れている。
このように、補強部材の傾斜面は、ピラーアウタのなかの直交面に対して傾斜している。舌片部は、補強部材の傾斜面から、直交面に結合される第2結合点の部位にかけて、捩れている。舌片部は捩れた構成なので、単なる平板によって構成した場合に比べて高剛性である。しかも、舌片部は高剛性であるにもかかわらず、捩れただけの簡単な構成ですむ。さらには、ピラーアウタの直交面に対する、補強部材の傾斜面の傾斜角は、ドアがドア開口を閉じる方向へ移動する際の、ドア進入角度に合わせて設定することができる。つまり、傾斜面の傾斜角を適宜設定することによって、ドア進入角度を自由に設定することができる。しかも、傾斜面の傾斜角に合わせて、舌片部の捩れ角を適宜設定するだけで、この舌片部の第2結合点を直交面に容易に且つ確実に結合することができる。
本発明では、車体に対するドアロック装置の安定した取り付け状態を、確保することができる。
本発明による車体後部の右半分を車室側から見た斜視図である。 図1の2−2線に沿った断面図である。 図1に示されるシートブラケット周りの斜視図である。 図3に示されるシートブラケットを車室側から見た側面図である。 図1に示されるドア開口周りのなかのアウタパネルを外した構成を車幅方向外側から見た斜視図である。 図5に示される補強部材の斜視図である。 図6に示される補強部材の平面図である。 図1に示されるドア開口周りのなかのアウタパネルを設けた構成を車幅方向外側から見た斜視図である。
本発明を実施するための形態を添付図に基づいて以下に説明する。
実施例に係る車体前部構造について図面に基づき説明する。なお、車体の「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は運転者から見た方向に従い、Frは前側、Rrは後側、Leは左側、Riは右側を示す。
図1に示されるように、乗用車等の車両10は、モノコックボディの車体11を有する。この車体11は、車両10の車幅方向の中心を通って車両前後方向へ延びる車幅中心線CLに対し、実質的に左右対称形に形成されている。本実施例では、車体11の後部の右半分のみを図示している。車体11の後部の左半分は、前記右半分に対して左右対象形である他には同じ構成なので図示せず、詳しい説明も省略する。
図1及び図2に示されるように、車体11は、左右の側面にそれぞれドア開口12を有している。この左右のドア開口12は、図2に想像線によって示された左右のドア13によって開閉される。この左右のドア13は、スライドドア又はスイングドアの構成であり、車体11にドアロック装置14によって係脱可能に保持される。このドアロック装置14は、車体11に取り付けられており、ストライカによって構成されている。一方、ドア13は、ドアロック装置14に係脱可能なラッチ15を有している。このラッチ15は、ドア13のなかの、閉鎖側の端面に設けられている。
図1に示されるように、車体11は、車体後部の左右に位置して前後方向へ延びた左右のリヤサイドフレーム21と、左右のリヤサイドフレーム21から起立した左右のピラー22(リヤピラー22)と、左右のピラー22の上端から車体前後方向へ延びた左右のルーフレール23と、左右のリヤサイドフレーム21の上側且つ側部に設けられた左右のホイールハウス24と、左右のリヤサイドフレーム21間に張られたフロアパネル25とを含む。
前記左右のドア開口12は、左右のリヤサイドフレーム21と左右のピラー22と左右のルーフレール23とによって形成されている。
車体11に形成された車室31には、左右のシート32が設けられている。この左右のシート32は、車体11にシートブラケット33によって取り付けられた、跳ね上げ式シートである。詳しく述べると、この左右のシート32は、左右のホイールハウス24の上部に左右のヒンジ機構34によって折り畳み可能に取り付けられている。この左右のヒンジ機構34は、左右のホイールハウス24の上部に取り付けられており、シートクッション35のシートフレーム(図示せず)のなかの、車幅方向外側の端部を上下スイング可能に支持している。
左右のホイールハウス24の車幅方向外側の端面は、左右のピラー22に直接に結合されるとともに、左右のシートブラケット33を介して左右のピラー22に結合されている。従って、左右のシートブラケット33は、車体11に設けられ、この車体11にシート32を固定する構成であるということができる。
図2に示されるように、左右のピラー22は、車体上下方向に延びた平面視閉断面状の部材である。この左右のピラー22は、それぞれ車幅方向の内側に位置したピラーインナ40と、車幅方向の外側に位置してピラーインナ40に結合されてなるピラーアウタ50とからなる。ピラーインナ40は、板面を車幅方向へ向けた縦板状に形成されている。ピラーアウタ50は、ピラーインナ40側を開放した平面視略ハット状断面に形成されている。
詳しく述べると、ピラーアウタ50は、板面を車幅方向へ向けた縦板状の側板51と、側板51の前端からピラーインナ40へ向かって延びた縦板状の前板52と、前板52の先端から車体前方へ延びた前フランジ53と、側板51の後端からピラーインナ40へ向かって延びた縦板状の後板54と、後板54の先端から車体後方へ延びた後フランジ55とからなる。
前フランジ53と後フランジ55とは、ピラーインナ40の車幅方向外面に重なっており、互いにスポット溶接によって結合されてなる。この前フランジ53と後フランジ55の、各板面53a,55aは、車体11を上から見て車幅方向に対し略直交した直交面である。以下、前フランジ53と後フランジ55の、各板面53a,55aのことを、適宜「直交面53a,55a」と言い換えることにする。このように、ピラーアウタ50は、車体11を上から見て車幅方向に対し略直交した直交面53a,55aを有する。
ピラーインナ40は、第1延長部41と第2延長部42とを有する。第1延長部41と第2延長部42とは、ピラーインナ40の高さ方向に全体にわたって、一体に形成されている。第1延長部41は、ピラーインナ40のなかの、ピラーアウタ50の前フランジ53が重なっている部位の前端から、車幅方向内側且つ前方へ延びた、縦板状の部分である。第2延長部42は、第1延長部41の先端から前方へ延びた縦板状の部分である。この第2延長部42の板面は、車幅方向を向いており、ピラーアウタ50の前フランジ53に対して実質的に(基本的に)平行である。
図2〜図4に示されるように、シートブラケット33は、車体11のなかの、ピラーインナ40よりも車幅方向の内側に設けられている。詳しく述べると、シートブラケット33は、ホイールハウス24の上部に結合されたハウス結合部61と、このハウス結合部61の車幅方向外側の端から上方へ延びた上方延長片62と、この上方延長片62の前端から車体前方へ延びた前方延長片63とからなる。上方延長片62と前方延長片63とは、板面を車幅方向に向けた縦板状に形成されている。上方延長片62は、ピラーインナ40の前部のなかの車室31側の面に、重ねられ且つ結合されてなる。前方延長片63は、ピラーインナ40の第2延長部42のなかの車室31側の面に、重ねられ且つ結合されてなる。
次に、ドアロック装置14の取付構造及び補強構造について説明する。図2〜図4に示されるように、車体11に対するドアロック装置14の取付構造は、補強部材70によって補強されている。この補強部材70は、ピラー22に対してドア開口12側に位置するとともに、ピラー22に近接している。補強部材70は、ピラーアウタ50の前板52及び前フランジ53と、ピラーインナ40の第1延長部41とを、ドア開口12側から覆った構成である。
より詳しく述べると、図2、図5〜図7に示されるように、補強部材70は、基板71と前方延長片72と舌片部73と後板74と後方延長片75とからなる。
基板71は、ピラーインナ40の第1延長部41の板面に概ね沿うように傾斜した、縦板状の部分である。つまり、基板71の板面71aは、車体11を上から見て直交面53a(前フランジ53の板面53a)に対し傾斜している。この基板71の板面71aのことを、適宜「傾斜面71a」と言い換える。ドアロック装置14の基端部14aは、基板71にボルト76,76によって結合されている。
前方延長片72は、基板71の前端から車体の前下方へ延びた縦板状の部分であり、ピラーインナ40の第2延長部42の車幅方向外面に沿っている。前方延長片72の下端部72aには、第1のボルト挿通用孔72b(図6参照)が形成されている。この第1のボルト挿通用孔72bの中心P1のことを「第1結合点P1」という。
前方延長片72の下端部72aと第1結合点P1は、ドアロック装置14よりも車内側に位置している。ピラーインナ40の第2延長部42には、貫通孔42aが形成されている。この貫通孔42aは、前方延長片72の下端部72aが重なる部位に位置している。貫通孔42aの大きさは、前方延長片72の下端部72aを嵌め込み可能な大きさに設定されている。前方延長片72の下端部72aは、貫通孔42aからシートブラケット33側へ露出して、前方延長片63に重ねられている。このため、第1結合点P1は、シートブラケット33に結合可能である。
舌片部73は、基板71の下端から車体下方へ延びた縦板状の部分である。この舌片部73は、基板71に対して別部材によって構成、又は基板71に一体に形成されている。舌片部73の下端部73aは、ピラーアウタ50の前フランジ53の車幅方向外面53a(直交面53a)に対して、ボルト止め可能に重なっている。つまり、舌片部73は、上端部73bから下端部73aへかけて捩れている。舌片部73の下端部73aには、第2のボルト挿通用孔73c(図6参照)が形成されている。この第2のボルト挿通用孔73cの中心P2のことを「第2結合点P2」という。
第2結合点P2は、ピラーアウタ50のなかの直交面53a(前フランジ53の板面53a)に結合可能である。つまり、第2結合点P2は、第1結合点P1とは異なる箇所においてシートブラケット33に結合可能である。このように、舌片部73は、傾斜面71aから第2結合点P2の部位(下端部73a)にかけて捩れている。補強部材70は、ピラーインナ40とピラーアウタ50の両方に対しても、第2結合点P2において結合可能な構成である。
後板74は、基板71の後端から車体後方へ延びた縦板状の部分であり、ピラーアウタ50の前フランジ53の車幅方向外側に位置している。後板74の後端は、ピラーアウタ50における、側板51と前板52とのコーナに対して車幅方向外側に位置している。
後方延長片75は、後板74の後端から車体後方へ延びた縦板状の部分である。後方延長片75の後端部75aは、ピラーアウタ50の側板51の車幅方向外面に対して、ボルト止め可能に重なっている。後方延長片75の後端部75aには、第3のボルト挿通用孔75b(図6参照)が形成されている。この第3のボルト挿通用孔75bの中心P3のことを「第3結合点P3」という。この第3結合点P3は、ドアロック装置14よりも車幅方向の外側に位置している。
このように、補強部材70は、第1結合点P1と第2結合点P2と第3結合点P3とを有している。図6に示されるように、これらの各結合点P1,P2,P3は、ドアロック装置14よりも下位に位置していることが好ましい。第1結合点P1と第2結合点P2と第3結合点P3とは、各結合点P1,P2,P3を頂点とした三角形状に配置されている。図2に示されるように、ドアロック装置14は、車体前後方向において、第1結合点P1と第2結合点P2の間、つまり第1及び第2結合点P2間の範囲Arに位置している。
図2及び図8に示されるように、補強部材70の外面には、アウタパネル80が被されている。このアウタパネル80は、ドア開口12の縁なかの、ドアロック装置14周りの、車体11の外板の一部を構成している。詳しく述べると、アウタパネル80は、補強部材70に沿った形状に形成されており、この補強部材70のなかの、基板71と前方延長片72と舌片部73の、それぞれの外面に重ねられ且つスポット溶接によって結合されている。
アウタパネル80の前端部81は、ピラーインナ40の第2延長部42の前端部に重ねられ且つスポット溶接によって結合されている。但し、図2及び図3に示されるように、アウタパネル80の前端部81は、シートブラケット33の前方延長片63の前端部に対して、直接に重ねられ且つスポット溶接によって結合される。このような直接の結合を可能とするために、ピラーインナ40の第2延長部42の前端部には、切欠部42b(図5参照)が形成されている。
ピラー22とアウタパネル80とは、図2に想像線によって示されたサイドアウタパネル91によって覆われている。このサイドアウタパネル91は、車体11の一部を構成しており、アウタパネル80の前端部に重ねられ且つスポット溶接によって結合されている。また、サイドアウタパネル91の前端部は、ピラーインナ40の第2延長部42の前端部や、アウタパネル80の前端部に重ねられ且つスポット溶接によって結合される。
図2及び図6に示されるように、第1結合点P1では、第1のボルト挿通用孔72bを挿通した第1のボルト92によって、シートブラケット33の第2延長部42と、補強部材70の前方延長片72の下端部72aと、アウタパネル80とが結合されている。
また、第2結合点P2では、第2のボルト挿通用孔73cを挿通した第2のボルト93によって、シートブラケット33の上方延長片62と、ピラーインナ40と、ピラーアウタ50の前フランジ53と、補強部材70の舌片部73の下端部73aとが結合されている。
また、第3結合点P3では、第3のボルト挿通用孔75bを挿通した第3のボルト94によって、ピラーアウタ50の側板51と後方延長片75の後端部75aとが結合されている。
さらに、図2及び図8に示されるように、アウタパネル80には、ドアロック装置14を車外に露出させるための開口82が形成されている。この開口82周囲では、補強部材70の基板71とアウタパネル80とサイドアウタパネル91とが、複数のボルト95によって結合される。
このように、ドアロック装置14は、補強部材70の基板71とアウタパネル80とを介して、車体11に取り付けられている。そして、補強部材70は、少なくとも第1結合点P1をシートブラケット33に結合することによって、車体11に対するドアロック装置14の取付部分を補強している。より好ましくは、補強部材70は、第2結合点P2をシートブラケット33に結合するとともに、第3結合点P3をピラーアウタ50に結合することによって、車体11に対するドアロック装置14の取付部分を、より一層補強している。
上記構成をまとめると、次の通りである。図2に示されるように、ドアロック装置14は車体11に取り付けられている。補強部材70は、車体11に対するドアロック装置14の取付部分を補強している。この補強部材70は、シートブラケット33に結合可能な第1結合点P1を有する。この第1結合点P1は、ドアロック装置14よりも車内側(車室31側)に位置している。
このため、車室31側からドア13の内壁面13aに作用した外力fs、つまり車幅方向外向きの外力fsが、ドア13からドアロック装置14へ伝わったときに、この外力fsを、補強部材70とシートブラケット33とシート32(図1参照)とが協働して、十分に受け止めることができる。従って、車体11に対するドアロック装置14の安定した取り付け状態を、確保することができる。つまり、車体11に対するドアロック装置14の取り付け部分が、外力fsによって車外側へ変形しないように、補強部材70とシートブラケット33とシート32とが共働して、支えることができる。ドアロック装置14の取り付け部分の変形を防止することによって、車体11のドア開口12とドア13との間の隙間の発生を、防止することができる。
さらに、補強部材70は、第1結合点P1とは異なる箇所においてシートブラケット33に結合可能な第2結合点P2を有している。このため、第1結合点P1を中心として補強部材70に発生するモーメントを、防止することができる。つまり、車体11に対するドアロック装置14の取り付け強度を高め、且つ安定した取り付け状態を確保することができる。ドアロック装置14の取り付け部分の変形を、より防止することができるので、車体11のドア開口12とドア13との間の隙間の発生を、より防止することができる。
さらに、補強部材70の第2結合点P2は、シートブラケット33の他に、ピラーインナ40とピラーアウタ50とにも結合される。このため、車体11に対するドアロック装置14の取り付け強度を一層高め、且つ安定した取り付け状態を一層確保することができる。ドアロック装置14の取り付け部分の変形を、より防止することができるので、車体11のドア開口12とドア13との間の隙間の発生を、より防止することができる。
さらに、ドアロック装置14は、車体前後方向において、第1結合点P1と第2結合点P2の間、つまり第1及び第2結合点P2間の範囲Arに位置している。このため、車体前方と車体後方のいずれの方向の外力(前後方向の外力)が、ドアロック装置14に作用した場合であっても、第1結合点P1と第2結合点P2とは、互いに協働して概ね均等に外力を受けることができる。つまり、第1結合点P1と第2結合点P2の一方だけに偏った、過大な負荷がかかることを防止することができる。従って、車体11に対するドアロック装置14の安定した取り付け状態を、より一層確保することができる。ドアロック装置14の取り付け部分の変形を一層防止することができ、車体11のドア開口12とドア13との間の隙間の発生を、一層防止することができる。
さらに、車室31側から車幅方向外側へ向かう外力fs(車幅方向外向きの外力fs)が、ドアロック装置14へ作用した場合に、シートブラケット33は車幅方向外側へ引っ張られる。しかし、シートブラケット33は、ピラーインナ40よりも車幅方向の内側に設けられている。このため、ピラーインナ40とピラーアウタ50も、シートブラケット33と共に車幅方向外側へ引っ張られることになる。この結果、補強部材70とシートブラケット33とピラーインナ40とピラーアウタ50の、全てによって、車幅方向外向きの外力fsを受け止めることができる。従って、車体11は、前記外力fsに対して大きい耐力を発揮することができる。車体11に対するドアロック装置14の安定した取り付け状態を、より一層確保することができる。ドアロック装置14の取り付け部分の変形を一層防止することができ、車体11のドア開口12とドア13との間の隙間の発生を、一層防止することができる。
さらには、第1結合点P1がドアロック装置14よりも車幅方向の内側に位置しているのに対し、第3結合点P3はドアロック装置14よりも車幅方向の外側に位置している。ドアロック装置14は、車幅方向において、第1結合点P1と第3結合点P3との間に位置することになる。このため、車幅方向外向きと車幅方向内向きの、いずれの方向の外力が、ドアロック装置14に作用した場合であっても、第1結合点P1と第3結合点P3とは、互いに協働して概ね均等に外力を受けることができる。つまり、第1結合点P1と第3結合点P3の一方だけに偏った、過大な負荷がかかることを防止することができる。従って、車体11に対するドアロック装置14の安定した取り付け状態を、より一層確保することができる。ドアロック装置14の取り付け部分の変形を一層防止することができ、車体11のドア開口12とドア13との間の隙間の発生を、一層防止することができる。
さらには、第1、第2及び第3結合点P1〜P3が、全て同一直線上に配置された場合には、この直線の延長線に沿った外力は、いずれか1つの結合点のみに作用することが多い。これに対し、図6に示されるように、3つの結合点P1〜P3は、この各結合点P1,P2,P3を頂点とした三角形状に配置されている。このため、前記直線の延長線に沿った外力は、3つの結合点P1〜P3のなかの、少なくとも2つの結合点に作用することが多くなる。従って、車体11に対するドアロック装置14の安定した取り付け状態を、より一層確保することができる。ドアロック装置14の取り付け部分の変形を一層防止することができ、車体11のドア開口12とドア13との間の隙間の発生を、一層防止することができる。
さらに、補強部材70の傾斜面71aは、ピラーアウタ51のなかの直交面53aに対して傾斜している。舌片部73は、補強部材70の傾斜面71aから、直交面53aに結合される第2結合点P2の部位にかけて、捩れている(図6も参照)。舌片部73は捩れた構成なので、単なる平板によって構成した場合に比べて高剛性である。しかも、舌片部73は高剛性であるにもかかわらず、捩れただけの簡単な構成ですむ。さらには、ピラーアウタ50の直交面53aに対する、補強部材70の傾斜面71aの傾斜角は、ドア13がドア開口12を閉じる方向へ移動する際の、ドア進入角度に合わせて設定することができる。つまり、傾斜面71aの傾斜角を適宜設定することによって、ドア進入角度を自由に設定することができる。しかも、傾斜面71aの傾斜角に合わせて、舌片部73の捩れ角を適宜設定するだけで、この舌片部73の第2結合点P2を直交面53aに容易に且つ確実に結合することができる。
本発明の車体構造は、スライドドアを有している車両に採用するのに好適である。
10 車両
11 車体
13 ドア
13a ドアの内壁面
14 ドアロック装置
14a 基端部
22 ピラー
31 車室
32 シート
33 シートブラケット
40 ピラーインナ
50 ピラーアウタ
53a ピラーアウタの直交面
70 補強部材
71a 補強部材の傾斜面
73 舌片部
fs 車室側からドアの内壁面に作用した外力
P1 第1結合点
P2 第2結合点
P3 第3結合点

Claims (6)

  1. 車体にシートを取り付けるシートブラケットと、
    前記車体に取り付けられてドアを係脱可能に保持するドアロック装置と、
    前記車体に対する前記ドアロック装置の取付部分を補強する補強部材とを含み、
    前記車体は、車体上下方向に延びているピラーを有し、
    前記ピラーは、車幅方向の内側に位置したピラーインナと、車幅方向の外側に位置して前記ピラーインナに結合されてなるピラーアウタとからなり、
    前記ドアロック装置は、前記補強部材と前記車体のアウタパネルとを介して、当該車体に取り付けられており、
    前記補強部材は、
    前記シートブラケットに結合された第1結合点と、
    前記ピラーインナと前記ピラーアウタの両方と、前記シートブラケットとに結合された第2結合点と、を有している車体構造。
  2. 前記ドアロック装置は、車体前後方向において、前記第1結合点と前記第2結合点の間に位置していることを特徴とする請求項記載の車体構造。
  3. 前記シートブラケットは、前記車体のなかの、前記ピラーインナよりも車幅方向の内側に設けられていることを特徴とする請求項記載の車体構造。
  4. 前記補強部材は、前記ピラーアウタに結合された第3結合点を有し、
    この第3結合点は、前記ドアロック装置よりも車幅方向の外側に位置していることを特徴とする請求項又は請求項記載の車体構造。
  5. 前記第1結合点と前記第2結合点と前記第3結合点とは、各結合点を頂点とした三角形状に配置されていることを特徴とする請求項記載の車体構造。
  6. 前記ピラーアウタは、前記車体を上から見て車幅方向に対し略直交した直交面を有し、
    前記補強部材は、前記車体を上から見て前記直交面に対し傾斜した傾斜面と、前記第2結合点を有した舌片部とを有し、
    前記第2結合点は、前記ピラーアウタのなかの前記直交面に結合されており、
    前記舌片部は、前記傾斜面から前記第2結合点の部位にかけて捩れていることを特徴とする請求項のいずれか1項記載の車体構造。
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