JP3274079B2 - 横開き式バックドアの支持構造 - Google Patents

横開き式バックドアの支持構造

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JP3274079B2
JP3274079B2 JP06528797A JP6528797A JP3274079B2 JP 3274079 B2 JP3274079 B2 JP 3274079B2 JP 06528797 A JP06528797 A JP 06528797A JP 6528797 A JP6528797 A JP 6528797A JP 3274079 B2 JP3274079 B2 JP 3274079B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車の横開き式バ
ックドアの支持構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、リヤピラーを構成するアウタパネ
ルとインナパネルの後端部の間にエクステンションパネ
ルを架け渡して接合し、このエクステンションパネルの
後面にバックドアヒンジを取り付け、このバックドアヒ
ンジを介して横開き式バックドアを開閉可能に支持した
車両が知られている。
【0003】このような車両では、バックドアヒンジに
大きな荷重が作用するので、バックドアヒンジの取付部
を補強する必要がある。そのため、例えば実開平1−1
65713号公報のように、リヤピラーの内部に配置さ
れたレインフォースメントをエクステンションパネルの
前面にスポット溶接等によって接合するとともに、エク
ステンションパネルを間にしてバックドアヒンジとボル
トによって締結したものがある。レインフォースメント
の車幅方向外側の端部は前方へ延長され、この延長部の
前端がインナパネルに接合されている。また、レインフ
ォースメントの車幅方向外側の端部はエクステンション
パネルとリヤピラーインナパネルの後端部間に挟み込ん
で接合されている。そのため、インナパネルとレインフ
ォースメントとによって閉断面が形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような構造では、
レインフォースメントの車幅方向外側の端部をインナパ
ネルに接合している関係で、スポット溶接用の作業孔を
ヒンジの上下部に設定する必要があり、ヒンジの取付位
置が制約され、適切なヒンジ間距離を確保できない。そ
の結果、バックドアの支持強度が低下するという欠点が
あった。また、閉断面がレインフォースメントとインナ
パネルとで形成されているが、インナパネルはレインフ
ォースメントに比べて強度が低いので、必ずしも十分な
強度が得られない。特に、スペアタイヤなどを装着した
バックドアの場合、その重量が重くなり、バックドアヒ
ンジにかかる負担もそれだけ大きくなるので、変形がリ
ヤピラーの外板(インナパネルやアウタパネルなど)に
波及する可能性があった。
【0005】上記問題を解決するものとして、実開平3
−16578号公報のように、リヤピラーの内部に第1
の閉断面を構成するヒンジレインフォースメントとリヤ
ピラーレインフォースメントとを配置し、ヒンジレイン
フォースメントをエクステンションパネルを間にしてバ
ックドアヒンジと共に締結したものがある。この場合に
は、リヤピラーレインフォースメントの車幅方向内側の
端部を延長して、エクステンションパネルに接合するこ
とにより、エクステンションパネルとの間に第2の閉断
面を形成している。
【0006】このような構造であれば、2つのレインフ
ォースメントによって閉断面を構成しているので、支持
強度は向上するが、バックドアヒンジがヒンジレインフ
ォースメントの車幅方向内側面に結合された構造、つま
りバックドアヒンジの取付面が車体前後方向に延びる構
造に適用されるものであり、バックドアヒンジの取付面
が車体左右方向に延びる構造にはそのまま適用できな
い。また、上記構造の場合、最も強度の高い第1の閉断
面の断面積がバックドアヒンジの取付面の位置によって
制約されるので、補強材としての機能を十分に果たすこ
とができない。
【0007】また、上記従来技術のいずれの場合も、レ
インフォースメントによる補強構造は上下のバックドア
ヒンジ取付部に個別に設けられており、上下のバックド
アヒンジの中間部分に強度上の断点が生じるため、リヤ
ピラーに変形が生じやすいという欠点があった。
【0008】そこで、本発明の目的は、バックドアヒン
ジ取付部だけでなくその中間部の強度向上を図り、リヤ
ピラーの変形などを防止できる横開き式バックドアの支
持構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、リヤピラーを構成するアウタパネルとイ
ンナパネルの後端部の間にエクステンションパネルを架
け渡して接合し、このエクステンションパネルの後面に
上下2箇所にバックドアヒンジを取り付け、これらバッ
クドアヒンジを介して横開き式バックドアを開閉可能に
支持してなる車両において、上記リヤピラーの内部でか
つ少なくとも上下のバックドアヒンジ取付部の間に連続
的に配設され、エクステンションパネルの前側裏面に配
置されて上記バックドアヒンジとエクステンションパネ
ルを間にして締結され、左右両側に接合用フランジを有
する第1レインフォースメントと、上記リヤピラーの内
部でかつ少なくとも上下のバックドアヒンジ取付部の間
に連続的に配設され、左右両側に接合用フランジを有
し、これら接合用フランジが第1レインフォースメント
の接合用フランジと接合されて閉断面を形成する第2レ
インフォースメントとを備え、第1レインフォースメン
トまたは第2レインフォースメントの車幅方向内側の接
合用フランジより内側に延長部が形成され、この延長部
が上記エクステンションパネルと上記インナパネルの後
端部間に挟み込んで接合され、第1レインフォースメン
トと第2レインフォースメントの少なくとも一方の上端
部が上方へ延長されてバックドア開口部の上辺を構成す
るルーフ部と結合されるとともに、第1レインフォース
メントと第2レインフォースメントの少なくとも一方の
下端部が下方へ延長されてバックドア開口部の下辺を構
成するロアバック部の下端部と結合されたものである。
【0010】第1レインフォースメントと第2レインフ
ォースメントとをその左右の接合用フランジで接合する
ことにより、強度の高い閉断面構造体を形成しており、
この閉断面構造体を少なくとも上下のバックドアヒンジ
取付部の間に連続的に配設したので、強度上の断点がな
く、上下のバックドアヒンジ取付部だけでなく、その中
間部も確実に補強できる。また、第1レインフォースメ
ントはエクステンションパネルの前側裏面に配置されて
いるので、閉断面がバックドアヒンジの取付面の位置に
よって制約を受けず、大きな閉断面を構成できる。
【0011】第1レインフォースメントまたは第2レイ
ンフォースメントの車幅方向内側の延長部を、エクステ
ンションパネルとリヤピラーインナパネルの後端部間に
挟み込んで接合してあるので、インナパネルとの結合力
を発揮でき、バックドアオープニングの捩れ剛性を高め
ることができる。したがって、バックドアの重量が大き
くなっても、その荷重によってリヤピラーが変形するの
を防止できる。
【0012】また、インナパネルを取り付ける前の段階
で、バックドアを支持する部材(第1,第2レインフォ
ースメントおよびエクステンションパネル)の組付を終
えることができるので、インナパネルにスポット溶接用
の作業孔を形成する必要がない。また、ヒンジの取付位
置が制約されることがなく、バックドアの支持強度が得
られる適切なヒンジ間距離を確保できる。
【0013】第1レインフォースメントと第2レインフ
ォースメントの閉断面構造は、少なくともリヤピラーの
上下のバックドアヒンジ取付部の間に連続しているが、
さらに第1レインフォースメントと第2レインフォース
メントの少なくとも一方の上端部を上方へ延長してルー
フ部と結合するとともに、第1レインフォースメントと
第2レインフォースメントの少なくとも一方の下端部を
下方へ延長してロアバック部の下端部と結合している
この場合には、ルーフ部からロアバック部分まで連続し
た骨組材(レインフォースメントユニット)が設けられ
るため、リヤピラーがルーフ部とロアバック部と一体と
なってバックドアの重量を支えることができる。そし
て、レインフォースメントユニットがバックドア開口部
の上辺と下辺とを連結するので、バックドア開口部の捩
れ変形に対しても有効に補強効果を発揮できるという効
果がある。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は本発明にかかる横開き式バ
ックドアを備えた車両の後面図、図2はバックドアを省
略した車体右側後部の斜視図、図3〜図10はリヤピラ
ーの各部の断面、図11はレインフォースメントユニッ
トを示す。なお、図中、黒塗り部分はスポット溶接部を
示す。
【0015】バックドア1の後面にはスペヤタイヤ2が
取外し可能に装着されている。このバックドア1は、車
体右側のリヤピラー3に上下のバックドアヒンジ4,5
を支点として開閉可能に支持されている。バックドアヒ
ンジ4,5は、図5,図6に示すように、リヤピラー3
のバックドアヒンジ取付部3a,3bに固定されたヒン
ジブラケット4a,5aと、バックドア1に固定された
ヒンジアーム4b,5bとを、ヒンジピン4c,5cを
介して回動自在に連結したものである。
【0016】リヤピラー3は図3〜図6に示すようにア
ウタパネル10とインナパネル11とを備えており、そ
の前端部を重ね合わせてスポット溶接することにより、
クオータウインド(図2参照)のオープニングフランジ
を構成している。アウタパネル10とインナパネル11
の後端部は車幅方向に開いており、その間にはエクステ
ンションパネル12が架け渡して接合されている。すな
わち、エクステンションパネル12の車幅方向外側のフ
ランジ12aはアウタパネル10の後端部フランジ10
aの前面にスポット溶接され、エクステンションパネル
12の車幅方向内側のフランジ12bはインナパネル1
1の後端部フランジ11aと重ね合わせてスポット溶接
されている。このエクステンションパネル12の車幅方
向内側のフランジ12bとインナパネル11の後端部フ
ランジ11aとで、バックドア1のオープニングフラン
ジを形成している。
【0017】上記リヤピラー3の内部には、閉断面構造
をなすレインフォースメントユニットRが上下方向に配
設されている。図5,図6,図11に示されるように、
レインフォースメントRの主体部を構成する第1レイン
フォースメント14と第2レインフォースメント15は
共に断面ハット型に形成され、その左右両側には車幅方
向に延びる接合用フランジ14a,14bおよび15
a,15bが形成されている。これらフランジ14a,
14bおよび15a,15bをスポット溶接等で接合す
ることにより、ボックス状の閉断面16が形成される。
第1レインフォースメント14の底面はヒンジ取付面で
あるエクステンションパネル12の裏面に沿うように配
置され、スポット溶接されている。第2レインフォース
メント15の車幅方向内側の接合用フランジ15bには
内側に延びる延長部15cが一体に形成され、この延長
部15cが後方へ折曲されてインナパネル11とエクス
テンションパネル12の接合用フランジ11a,12b
の間に挟み込んでスポット溶接されている。
【0018】第1レインフォースメント14の裏側(前
面)にはヒンジリテーナ17a,17bが配置され、こ
のヒンジリテーナ17a,17bにはナット18a,1
8bが予め固定されている。ヒンジブラケット4a,5
aをエクステンションパネル12の表側(後面)に配置
し、複数本のヒンジ固定用ボルト13a,13bをエク
ステンションパネル12、第1レインフォースメント1
4を貫通して上記ナット18a,18bに締結すること
により、ヒンジブラケット4a,5aはリヤピラー3に
強固に固定される。
【0019】一方、バックドア1の車幅方向外側面に
は、ヒンジアーム4b,5bがボルト19a,19bに
よって固定されている。特に、ヒンジブラケット4a,
5aの取付面はリヤピラー3の車幅方向に設定され、ヒ
ンジアーム4b,5bの取付面はバックドア1の前後方
向に設定されているので、これら取付面が互いにほぼ直
角な関係にある。そのため、バックドア1の建付け調整
に当たって、あらゆる方向の調整が可能であり、調整作
業が簡単となる。上側のバックドアビンジ4はリヤコン
ビランプ20(図5参照)によって覆われ、下側のバッ
クドアヒンジ5はガーニッシュ21(図6参照)によっ
て覆われているため、バックドアヒンジ4,5が外部に
露出することがない。なお、上側のバックドアビンジ4
を覆ったリヤコンビランプ20の上端部はルーフ付近ま
でのびているので、バックドアビンジ4より上部のバッ
クドア1とリヤピラー3との隙間を連続的に覆うことが
できる。
【0020】レインフォースメントユニットRの上端部
はルーフ部と結合され、下端部はロアバック30の下端
部と結合されている。すなわち、第1レインフォースメ
ント14の上端部は、上側のバックドアヒンジ取付部3
aのやや上部で終端となっており、第2レインフォース
メント15はそれより上方へ延び、図4に示すようにエ
クステンションパネル12と第2レインフォースメント
15とで閉断面が形成されている。第2レインフォース
メント15の上端部裏側(前側)には、第3レインフォ
ースメント22の下端部が配置され、その車幅方向外側
の接合用フランジ22aが第2レインフォースメント1
5の車幅方向外側の接合用フランジ15aと共に、エク
ステンションパネル12に重ね合わせてスポット溶接さ
れている。また、第3レインフォースメント22の車幅
方向内側の接合用フランジ22bは第2レインフォース
メント15の裏面にスポット溶接されている。これによ
り、第3レインフォースメント22は第2レインフォー
スメント15と一体的に結合されている。
【0021】第3レインフォースメント22は第2レイ
ンフォースメント15より上方へ延び、図3のように車
幅方向外側の接合用フランジ22aがエクステンション
パネル12およびアウタパネル10と重ね合わせて接合
され、車幅方向内側の接合用フランジ22bがエクステ
ンションパネル12と接合されて、第3レインフォース
メント22とエクステンションパネル12とで閉断面が
形成されている。なお、この例では車幅方向内側の接合
用フランジ22bをエクステンションパネル12の車幅
方向内側の接合用フランジ12bの近傍に接合したが、
接合用フランジ22bを延長してインナパネル11とエ
クステンションパネル12の接合用フランジ11a,1
2b(バックドアオープニングフランジ)の間に挟み込
んでスポット溶接してもよい。この場合には、第3レイ
ンフォースメント22の結合強度が一層高くなる。
【0022】第3レインフォースメント22の上部はエ
クステンションパネル12よりさらに上方へ延びてお
り、その上端部22c,22dはルーフパネル23およ
びバックドアオープニングインナ24と結合されてい
る。すなわち、図10のように、第3レインフォースメ
ント22の外側の上端部22cはルーフモール嵌合溝2
5の底部でルーフパネル23の外側縁とルーフサイドア
ウタ26の内側縁との間に挟み込んでスポット溶接され
ている。また、内側の上端部22dはバックドアオープ
ニングインナ24の外側縁とルーフサイドインナ27の
内側縁との間に挟み込んでスポット溶接されている。な
お、ルーフサイドアウタ26はリヤピラー3のアウタパ
ネル10と連続しており、ルーフサイドインナ27はリ
ヤピラー3のインナパネル11と連続している。
【0023】第1レインフォースメント14の下端部は
第2レインフォースメント15より下方へ延びており、
バックドア開口部の下辺を構成するロアバック30の下
端部と結合されている。すなわち、ロアバック30の車
体中央部はロアバックアウタ31とロアバックインナ3
2とで閉断面に形成されており、ロアバックアウタ31
の車幅方向外側端部にはロアバック30の車幅方向両側
部(下コーナ部)を構成するエクステンションアウタロ
ア33がスポット溶接されている。エクステンションア
ウタロア33の上端は、図8のようにエクステンション
パネル12の下端部ともスポット溶接されており、ロア
バックアウタ31とエクステンションパネル12とを接
続する役目を有する。第1レインフォースメント14の
下端部は、図7,図8のようにエクステンションアウタ
ロア33とホイールハウスアウタ34との下端接合フラ
ンジ33a,34aの間に挟み込んでスポット溶接され
ている。第1レインフォースメント14の下端部は凸断
面形状を保ったまま下コーナ部まで延長されており、こ
の延長部14cは車幅方向内側へ屈曲している。上記延
長部14cは、図9のようにエクステンションアウタロ
ア33の裏面に沿っており、その上側の接合用フランジ
14dはロアバックアウタ31とエクステンションアウ
タロア33と共に接合され、下側の接合用フランジ14
eはエクステンションアウタロア33とエクステンショ
ンインナロア35の接合フランジ33a,35aの間に
挟み込んでスポット溶接されている。
【0024】図7のように、ロアバックインナ32の車
幅方向外側にはエクステンションインナロア35を介し
てホイールハウスインナ36がスポット溶接により接合
されている。ホイールハウスインナ36は車体前後方向
に延びており、その後端部外側面に上記ホイールハウス
アウタ34がスポット溶接されている。なお、37は後
輪タイヤである。上記のように、エクステンションイン
ナロア35とエクステンションアウタロア33の間の空
間にホイールハウスインナ36とホイールハウスアウタ
34の接合面を設定した、換言すればロアバックインナ
32より後方にホイールハウスインナ36とホイールハ
ウスアウタ34の接合面を設定したので、ホイールベー
スを延長でき、スペースを有効利用できるという利点が
ある。
【0025】上記のように、ルーフ部とロアバック部と
の間に連続したレインフォースメントユニットR(第1
〜第3レインフォースメント14,15,22)を設け
ることにより、リヤピラー3がルーフ部およびロアバッ
ク部と一体となってバックドア1の重量を支えることが
できる。そのため、バックドア1がスペアタイヤ2など
を装着した重量の大きなドアであっても、リヤピラー3
やその他の車体構造部に変形を与えずに支持することが
できる。そして、バックドア開口部の捩れ変形に対して
も有効に補強効果を発揮できる。
【0026】本発明は上記実施例に限定されるものでは
ない。上記実施例では、リヤピラー3の前側にクオータ
ウインドが位置する車両(図2参照)について説明した
が、リヤピラー3の前側にリヤドアが位置する5ドア車
や、リヤピラー3の前側にクオータウインドおよびリヤ
ドアのいずれも位置しない3ドア車にも、アウタパネル
10およびインナパネル11を変更するだけで同様に適
用できる。つまり、アウタパネル10およびインナパネ
ル11以外の部品を他の車種の車両にも適用でき、部品
を共通化することが可能である。
【0027】上記実施例では、レインフォースメントユ
ニットRを構成する第2レインフォースメント15の上
部に第3レインフォースメント22を継ぎ足し、この第
3レインフォースメント22をルーフ部と結合したが、
第2レインフォースメント15を上方に延長してルーフ
部と結合してもよい。さらに、第1レインフォースメン
ト14、第2レインフォースメント15および第3レイ
ンフォースメント22の他に、別のレインフォースメン
トを継ぎ足して構成してもよい。
【0028】上記のようなレインフォースメントユニッ
トRは、少なくともバックドアヒンジ4,5が固定され
る側(図では右側)のリヤピラー3に設けられるが、反
対側(左側)のリヤピラーにも設けるのが望ましい。こ
の場合には、バックドア開口部の開放端側の強度も向上
するので、バックドア1の閉鎖時の衝撃による車体の変
形を抑制できるという効果がある。
【0029】上記実施例では、各部材を接合する手段と
してスポット溶接を用いたが、これに限定されるもので
はない。
【0030】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、第1レインフォースメントと第2レインフォー
スメントとを左右の接合用フランジで接合して閉断面構
造体を形成し、この閉断面構造体を少なくとも上下のバ
ックドアヒンジ取付部の間に連続的に配設したので、強
度上の断点がなく、上下のバックドアヒンジ取付部だけ
でなくその中間部も補強できる。また、第1レインフォ
ースメントはエクステンションパネルの前側裏面に配置
されているので、閉断面がバックドアヒンジの取付面の
位置によって制約を受けず、大きな閉断面を構成でき
る。その結果、重量の大きな横開き式バックドアを装着
した場合でも、リヤピラーの変形を確実に防止できる。
さらに、第1レインフォースメントと第2レインフォー
スメントの少なくとも一方の上端部を上方へ延長してル
ーフ部と結合するとともに、第1レインフォースメント
と第2レインフォースメントの少なくとも一方の下端部
を下方へ延長してロアバック部の下端部と結合している
ので、ルーフ部からロアバック部分まで連続した骨組材
(レインフォースメントユニット)が設けられることと
なり、リヤピラーがルーフ部およびロアバック部と一体
となってバックドアの重量を支え、バックドア開口部の
捩れ変形を有効に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるバックドア支持構造を備えた車
両の一例の後面図である。
【図2】図1の車体右側のリヤーピラーの斜視図であ
る。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】図2のB−B線断面図である。
【図5】図2のC−C線断面図である。
【図6】図2のD−D線断面図である。
【図7】図2のE−E線断面図である。
【図8】図2のF−F線断面図である。
【図9】図2のG−G線断面図である。
【図10】図2のH−H線断面図である。
【図11】レインフォースメントユニットの斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 バックドア 3 リヤピラー 3a,3b バックドアヒンジ取付部 4,5 バックドアヒンジ 10 アウタパネル 11 インナパネル 14 第1レインフォースメント 14a,14b 接合用フランジ 15 第2レインフォースメント 15a,15b 接合用フランジ 15c 延長部 22 第3レインフォースメント 30 ロアバック R レインフォースメントユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−52825(JP,A) 実開 平3−16578(JP,U) 実開 昭57−83075(JP,U) 実開 平1−165713(JP,U) 実開 昭61−131376(JP,U) 実開 昭63−122177(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 25/08 B62D 25/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リヤピラーを構成するアウタパネルとイン
    ナパネルの後端部の間にエクステンションパネルを架け
    渡して接合し、このエクステンションパネルの後面に上
    下2箇所にバックドアヒンジを取り付け、これらバック
    ドアヒンジを介して横開き式バックドアを開閉可能に支
    持してなる車両において、 上記リヤピラーの内部でかつ少なくとも上下のバックド
    アヒンジ取付部の間に連続的に配設され、エクステンシ
    ョンパネルの前側裏面に配置されて上記バックドアヒン
    ジとエクステンションパネルを間にして締結され、左右
    両側に接合用フランジを有する第1レインフォースメン
    トと、 上記リヤピラーの内部でかつ少なくとも上下のバックド
    アヒンジ取付部の間に連続的に配設され、左右両側に接
    合用フランジを有し、これら接合用フランジが第1レイ
    ンフォースメントの接合用フランジと接合されて閉断面
    を形成する第2レインフォースメントとを備え、 第1レインフォースメントまたは第2レインフォースメ
    ントの車幅方向内側の接合用フランジより内側に延長部
    が形成され、この延長部が上記エクステンションパネル
    と上記インナパネルの後端部間に挟み込んで接合され、 第1レインフォースメントと第2レインフォースメント
    の少なくとも一方の上端部が上方へ延長されてバックド
    ア開口部の上辺を構成するルーフ部と結合されるととも
    に、第1レインフォースメントと第2レインフォースメ
    ントの少なくとも一方の下端部が下方へ延長されてバッ
    クドア開口部の下辺を構成するロアバック部の下端部と
    結合されている ことを特徴とする横開き式バックドアの
    支持構造。
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