JP4154918B2 - 自動車の後部車体構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、リヤシートの後側に位置するパッケージメンバをリヤピラーに接続するような自動車の後部車体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、リヤピラーおよびその周辺部を補強する車体構造としては、例えば特開平10−218030号公報に記載のように、リヤピラー内部にレインフォースメントを設けるものが知られている。
【0003】
ところで、車両デザインの関係上、リヤピラーと、リヤシートの後側に位置するパッケージメンバとが、車両の前後方向にオフセットして配置された場合には、上述のようにリヤピラーの内部にレインフォースメントが存在していても、車体強度および剛性が不充分であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、タイヤハウスが一体形成されたインナパネルと、該インナパネルの上方に位置し、閉断面状のリヤピラーを形成すると共に、該インナパネルの上部と重合部にて接合されるリヤピラーインナとを備え、上記パッケージメンバの端部は、上記重合部近傍で、リヤピラー内に設けられたピラーレインフォースメントと、インナパネルの接合部に接続されることで、車体強度および剛性の向上を図ることができる自動車の後部車体構造の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明による自動車の後部車体構造は、リヤシートの後側に位置するパッケージメンバをリヤピラーに接続する自動車の後部車体構造であって、タイヤハウスが一体形成されたインナパネルと、該インナパネルの上方に位置し、閉断面状のリヤピラーを形成すると共に、該インナパネルの上部と重合部にて接合されるリヤピラーインナとを備え、上記パッケージメンバの端部は、上記重合部近傍で、リヤピラー内に設けられたピラーレインフォースメントと、インナパネルの接合部に接続されたものである。
【0006】
上記構成のパッケージメンバは、パッケージトレイと、このパッケージトレイに接合されるメンバと、の双方で構成してもよく、また、リヤピラーインナはキャブサイドパネルインナで構成してもよく、さらに、ピラーレインフォースメントはインナパネルとアウタパネルとで構成されるドア開口メンバの内部に環状に配設される環状レインフォースメントに設定してもよい。
【0007】
上記構成によれば、リヤピラーインナと、リヤピラー内に設けられたピラーレインフォースメントと、の接合部にパッケージメンバの端部を接続したので、車体強度および剛性の向上を図ることができる。
【0008】
この発明の一実施態様においては、上記パッケージメンバはパッケージレインフォースメントを介してリヤピラーインナに接続されたものである。
上記構成によれば、パッケージメンバをリヤピラーインナに直接接続する構造に対して、パッケージレインフォースメントを介して接続するので、組付け等における接続性の向上を図ることができる。
【0009】
この発明の一実施態様においては、上記パッケージレインフォースメントには、一方がフロア部材に固定されるガセット部材の他方が固定されたものである。
上記構成によれば、リヤピラーは、そのリヤピラーインナと、パッケージレインフォースメントと、ガセット部材と、を介してフロア部材に接続される構造となるので、フロアから入ってくる荷重をガセット部材を介してリヤピラーに分散させることができ、しかも、パッケージレインフォースメントにガセット部材の他方を固定したので、接続部の剛性向上を図ることができる。
【0010】
この発明の一実施態様においては、上記パッケージレインフォースメントは第1パッケージレインフォースメントと、第2パッケージレインフォースメントと、で構成されたものである。
上記構成によれば、パッケージレインフォースメントを第1パッケージレインフォースメントと、第2パッケージレインフォースメントと、の2部品で構成したので、1部品によるパッケージレインフォースメントの成形が困難なような場合においても、2部品により成形性よく構成することができると共に、接続作業性の向上を図ることができる。
【0011】
この発明の一実施態様においては、リヤピラーインナ側に配設される第2パッケージレインフォースメントは、パッケージメンバ側に配設される第1パッケージレインフォースメントより板厚が厚く形成されたものである。
【0012】
上記構成によれば、第2パッケージレインフォースメントの板厚を大に設定したので、第1および第2の各パッケージレインフォースメントの板厚を共に大とする構造に対して、軽量化を図りつつ、ガセット部材の取付け強度の向上と、コーナ部の曲り防止とを達成することができる。
【0013】
この発明の一実施態様においては、上記第2パッケージレインフォースメントには、電装系のアース端子が固定されたものである。
上記構成によれば、第2パッケージレインフォースメントを有効利用して、アース端子を取付けることができる。
【0014】
この発明の一実施態様においては、上記アース端子は第2パッケージレインフォースメントおよびリヤピラーインナに共締め固定されたものである。
上記構成によれば、共締め構造により、第2パッケージレインフォースメントと、リヤピラーインナと、の接合強度が向上し、かつ単一の締付け操作にて三者(アース端子、第2パッケージレインフォースメント、リヤピラーインナ)の共締めができるので、組付け性の向上を図ることができる。
【0015】
【実施例】
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は自動車の後部車体構造を示し、図1、図2において、フロアパネル1の中央部(または中間部)には車両の前後方向に延びる凸状のトンネル部2を一体形成する一方、上述のフロアパネル1の左右両側部において車両の前後方向に延びるサイドシル3,3を設けている。
【0016】
このサイドシル3は、サイドシルインナ4とサイドシルアウタ5とを接合して、車両の前後方向に延びるサイドシル閉断面6を有する車体剛性部材である。なお、上述のサイドシル閉断面6内には、サイドシルレインフォースメントまたは環状レインフォースメントが設けられる。
【0017】
また、上述のサイドシル3の後部には、図2に示すように、該部から後方に延びる左右一対のリヤサイドフレーム7,7を設け、フロアパネル1およびリヤフロア8の下面とリヤサイドフレーム7との間には閉断面9を形成している。
【0018】
上述のリヤフロア8は、フロアパネル1の後部にキックアップした部分、つまりキックアップ部10(段差部)を介して連結されたものであり、上述のトンネル部2の上部には、該トンネル部2に沿って車両の前後方向に延びて、前部がダッシュロアパネルに接合され、後部が上述のキックアップ部10に接合され、またスカート部がトンネル部2の左右両側面に接合されたトンネルレインフォースメント11(いわゆる、ハイマウント・バックボーンフレーム)を設け、このトンネルレインフォースメント11と、トンネル部2の上部左右との間には両者2,11に沿って車両の前後方向に延びる2つの閉断面12,12を形成して、フロア剛性および車体剛性の向上を図っている。
【0019】
また、フロアパネル1の上面において中央のトンネル部2を跨いで左右のサイドシル3,3(詳しくはサイドシルインナ4,4)を車幅方向に連結するクロスメンバ13,13(いわゆる、No.2クロスメンバとNo.3クロスメンバ、但し、図面では後側のNo.3クロスメンバのみを示す)を前後方向に離間させて、それぞれ設けている。
【0020】
これらの各クロスメンバ13,13は車幅方向に延びて、フロアパネル1との間に閉断面14を形成する車体剛性部材である。
さらに、上述のキックアップ部10の下部には、車幅方向に延びて左右のリヤサイドフレーム7,7相互間を連結するリヤクロスメンバ15(いわゆるNo.4クロスメンバ)を設け、このリヤクロスメンバ15とキックアップ部10との間には車幅方向に延びる閉断面16を形成している。
【0021】
加えて、図2に示すように、上述のリヤクロスメンバ15よりも所定距離後方において、リヤフロア8の下部には車幅方向に延びて左右のリヤサイドフレーム7,7相互間を連結する別のリヤクロスメンバ17(いわゆるNo.5クロスメンバ)を設け、このリヤクロスメンバ17と、リヤフロア8と、の間には車幅方向に延びる閉断面18を形成している。
【0022】
ところで、図2に示すように、シートクッション19とシートバック20とを備えたリヤシート21を設け、このリヤシート21のシートバック20の上部後側に位置するリヤパッケージメンバ22を設けている。
【0023】
このリヤパッケージメンバ22は、パッケージトレイ23と、このパッケージトレイ23の前側折曲げ部下面に接合されて車幅方向に延びる閉断面24を形成するフロントパッケージメンバ25と、上述のパッケージトレイ23の後部において車幅方向に延びるメンバ26とを備えた剛性部材であり、この実施例では車両デザインの関係上、図1に示すように、リヤピラー27とパッケージメンバ22とが車両の前後方向にオフセットして配置されている。
【0024】
図3は図1の要部拡大図、図4は図3のA−A線矢視断面図であって、図1、図3、図4に示すように、上述のリヤピラー27は、キャブサイドパネルアウタ28とキャブサイトパネルインナ29とを接合して閉断面状に構成されている。この実施例のキャブサイドパネルインナ29はヒンジピラーインナ、フロントピラーインナ、ルーフサイドインナと一体的に形成されている。
【0025】
また、上述のキャブサイドパネルインナ29の下部には、タイヤハウス30が一体形成されたインナパネル31を接合している。
すなわち、上述のインナパネル31のリヤピラーインナ部31aをキャブサイドパネルインナ29の下部車外側において所定幅で接合して、重合部32を形成している。
【0026】
また、この重合部32の前後間には、図4に示すように、ピラーレインフォースメントとしての環状レインフォースメント33を接合して、この環状レインフォースメント33とリヤピラーインナ部31aとの間には閉断面34を形成している。ここで、上述の環状レインフォースメント33はドア開口を形成するヒンジピラー、フロントピラー、ルーフサイド、リヤピラー27、サイドシル3等のドア開口メンバの内部に一体的かつ環状に配設されるものである。
【0027】
さらに、上述の環状レインフォースメント33の車外側面と、タイヤハウス30が一体形成されたインナパネル31の縦壁部31bとの間には、リヤピラーレインフォースメント35を接合して、これら両者31b,35間に閉断面36を形成している。
【0028】
上述のリヤパッケージメンバ22の両端部(但し、図面では一方のみを示す)を、閉断面状のリヤピラー27におけるキャブサイドパネルインナ29と、リヤピラー27内に設けられた環状レインフォースメント33との接合部αに接続するが、この実施例では、リヤパッケージメンバ22はパッケージレインフォースメント37A,37Bを介してキャブサイドパネルインナ29に接続している。
【0029】
つまり、この実施例では、パッケージレインフォースメントを第1パッケージレインフォースメント37Aと、第2パッケージレインフォースメント37Bと、の2部品で構成している。
【0030】
ここで、上述の第1パッケージレインフォースメント37Aは、図3に示すように、リヤパッケージメンバ22と縦壁部31bとを車幅方向に連結する略水平部38と、リヤパッケージメンバ22とタイヤハウス30上部とを上下方向に連結する略垂直部39と、この略垂直部39から車両前方へ膨出する膨出部40と、フランジ41とを有する剛性部材である。
【0031】
また、上述の第2パッケージレインフォースメント37Bは、図4、図5に示すように、その断面形状は略L字状に形成されていて、第1パッケージレインフォースメント37Aと、インナパネル31およびキャブサイドパネルインナ29とを接合すべく構成している。
【0032】
この第2パッケージレインフォースメント37Bは、車幅方向内方に面する取付け部42と、車両の前方に面する取付け部43とが環状フランジ部44に隆起部45を介して一体形成されたものであり、各取付け部42,43を平面視で略L字状に配設した剛性部材である。
【0033】
そして、一方の取付け部42の車外側の面、つまり、背面にはアース端子取付け用の四角ナット46を溶接固定すると共に、廻り止め用の孔47を形成している。
また、他方の取付け部43の背面にはV字状のガセット部材取付け用の複数のT字ナット48,48が予め溶接固定されている。
【0034】
しかも、第1パッケージレインフォースメント37Aと第2パッケージレインフォースメント37Bとの2部品において、キャブサイドパネルインナ29側に配設されるコーナ側の第2パッケージレインフォースメント37Bは、リヤパッケージメンバ22側に配設される第1パッケージレインフォースメント37Aよりも板厚が厚く形成されている。例えば、第2パッケージレインフォースメント37Bの板厚約1.6mmtに形成され、第1パッケージレインフォースメント37Aの板厚は約0.8mmtに形成されている。
【0035】
このように形成された第1および第2の各パッケージレインフォースメント37A,37Bを介して、図4に示す如く、リヤパッケージメンバ22が接合部αに接続されている。
【0036】
図4から明らかなように、第2パッケージレインフォースメント37Bの環状フランジ部44の一部はインナパネル31のリヤピラーインナ部31aに接合され、取付け部42はキャブサイドパネルインナ29の隆起部29aに接合されている。
【0037】
図6、図7に示すように、上述の第2パッケージレインフォースメント37Bにおける取付け部42にはキャブサイドパネルインナ29の隆起部29aを介してアース端子49が取付けられるが、上述の隆起部29aには第2パッケージレインフォースメント37Bの廻り止め用の孔47(図5参照)と対向して凹状の切欠き部29bが形成され、鉄板等の導電性金属材料から成るアース端子49には上述の切欠き部29bおよび孔47に挿入される爪部49aが一体形成されている。
【0038】
而して、アース線50を備えたアース端子49を取付け部42に取付ける際、まず爪部49aを切欠き部29bおよび孔47に挿入し、隆起部29aにアース端子49を対接させて、ボルト51を四角ナット46に締付けて、アース端子49、第2パッケージレインフォースメント37B、キャブサイドパネルインナ29の三者を共締め固定したものである。
【0039】
一方、図1、図2に示すように、リヤクロスメンバ15の閉断面16の上方に位置するトンネルレインフォースメント11の接合フランジ11aの上部には、断面門形状のブラケット52を取付けて、このブラケット52と接合フランジ11aとの間には別の閉断面を形成して、上下に2重閉断面構造を構成している。
【0040】
そして、この2重閉断面構造と成したブラケット52と、上方のパッケージレインフォースメント37A,37Bの重合部分とを連結するガセット部材53、いわゆるV字ブレース(brace)を設け、図1〜図4に示すように、このガセット部材53の上側両端部をボルト54を用いてT字ナット48(図4参照)に締付け、ガセット部材53の下側中央部(または下側中間部)をボルト、ナット等の取付け部材55(図2参照)を用いてブラケット52の前面に取付けている。
【0041】
ここで、上述のガセット部材53(ダイヤゴナルブレース)は正面視略V字状に形成されていて、この略V字状の形状部の全長に沿って補強部としての2条の凸状のビード53aが一体形成され、ガセット部材53それ自体の剛性向上が図られている。
【0042】
すなわち、2部品から成るパッケージレインフォースメント37A,37Bには、一方としての下部がブラケット52を介してリヤフロア8に固定されたガセット部材53の他方としての上部が固定されたものである。
【0043】
ところで、図4に示すように、フロントパッケージメンバ25と縦壁部31bとの間はパッケージガセット56で連結され、このパッケージガセット56と第1パッケージレインフォースメント37Aとの間にはサスハウジングレインフォースメント57が設けられている。なお、図中、Fは車両前方を示し、図2の58はリヤエンドパネル、図4の59はドアインナパネル60とドアアウタパネル61とを備えたリヤドアである。
【0044】
このように上記実施例の自動車の後部車体構造は、リヤシート21の後側に位置するリヤパッケージメンバ22をリヤピラー27に接続する自動車の後部車体構造であって、上記リヤパッケージメンバ22の端部は、閉断面状のリヤピラー27のリヤピラーインナ(キャブサイドパネルインナ29参照)とリヤピラー27内に設けられたピラーレインフォースメント(環状レインフォースメント33参照)との接合部αに接続されたものである。
【0045】
この構成によれば、リヤピラーインナ(キャブサイドパネルインナ29参照)とリヤピラー27内に設けられたピラーレインフォースメント(環状レインフォースメント33参照)との接合部αにリヤパッケージメンバ22の端部を接続したので、車体強度および剛性の向上を図ることができる。
【0046】
また、上記パッケージメンバ22はパッケージレインフォースメント37A,37Bを介してリヤピラーインナ(キャブサイドパネルインナ29参照)に接続されたものである。
この構成によれば、パッケージメンバ22をリヤピラーインナ(キャブサイドパネルインナ29参照)に直接接続する構造に対して、パッケージレインフォースメント37A,37Bを介して接続するので、組付け等における接続性の向上を図ることができる。
【0047】
さらに、上記パッケージレインフォースメント37A,37Bには、一方がフロア部材(フロアパネル1、リヤフロア8参照)に固定されるガセット部材53の他方が固定されたものである。
この構成によれば、リヤピラー27は、そのリヤピラーインナ(キャブサイドパネルインナ29参照)とパッケージレインフォースメント37A,37Bと、ガセット部材53とを介してフロア部材1,8に接続される構造となるので、フロアから入ってくる荷重をガセット部材53を介してリヤピラー27に分散させることができ、しかも、パッケージレインフォースメント37A,37Bにガセット部材53の他方を固定したので、その接続部の剛性向上を図ることができる。
【0048】
加えて、上記パッケージレインフォースメントは、第1パッケージレインフォースメント37Aと第2パッケージレインフォースメント37Bとで構成されたものである。
この構成によれば、パッケージレインフォースメントを、第1パッケージレインフォースメント37Aと第2パッケージレインフォースメント37Bとの2部品で構成したので、1部品によるパッケージレインフォースメントの成形が困難なような場合においても、2部品により成形性よく構成することができると共に、接続作業性の向上を図ることができる。
【0049】
また、リヤピラーインナ(キャブサイドパネルインナ29参照)側に配設される第2パッケージレインフォースメント37Bは、リヤパッケージメンバ22側に配設される第1パッケージレインフォースメント37Aより板厚が厚く形成されたものである。
【0050】
この構成によれば、第2パッケージレインフォースメント37Bの板厚を大に設定したので、第1および第2の各パッケージレインフォースメントの板厚を共に大とする構造に対して、軽量化を図りつつ、ガセット部材53の取付け強度の向上と、コーナ部の曲り防止とを達成することができる。
【0051】
さらに、上記第2パッケージレインフォースメント37Bには電装系のアース端子49が固定されたものである。
この構成によれば、第2パッケージレインフォースメント37Bを有効利用して、アース端子49を取付けることができる。
【0052】
そのうえ、上記アース端子49は、第2パッケージレインフォースメント37Bおよびリヤピラーインナ(キャブサイドパネルインナ29参照)に共締め固定されたものである。
この構成によれば、共締め構造により、第2パッケージレインフォースメント37Bと、リヤピラーインナ(キャブサイドパネルインナ29参照)と、の接合強度が向上し、かつ単一の締付け操作にて三者(アース端子49、第2パッケージレインフォースメント37B、リヤピラーインナとしてのキャブサイドパネルインナ29)の共締めができるので、組付け性および接合強度の向上を図ることができる。
【0053】
図8は自動車の後部車体構造の他の実施例を示し、図4の実施例ではパッケージレインフォースメントを、第1パッケージレインフォースメント37Aと第2パッケージレインフォースメント37Bとの2部品で構成したが、図8に示すこの実施例では、パッケージレインフォースメント37を1部品で構成したものである。
このように構成すると、部品点数および組付け工数の低減を図ることができる。なお、この実施例においても、その他の構成、作用、効果については先の実施例とほぼ同様であるから、図8において、前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0054】
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明のパッケージメンバは、実施例のリヤパッケージメンバ22に対応し、
以下同様に、
リヤピラーインナは、キャブサイドパネルインナ29に対応し、
ピラーレインフォースメントは、環状レインフォースメント33に対応し、
フロア部材は、フロアパネル1または/およびリヤフロア8に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
【0055】
【発明の効果】
この発明によれば、タイヤハウスが一体形成されたインナパネルと、該インナパネルの上方に位置し、閉断面状のリヤピラーを形成すると共に、該インナパネルの上部と重合部にて接合されるリヤピラーインナとを備え、上記パッケージメンバの端部を、上記重合部近傍で、リヤピラー内に設けられたピラーレインフォースメントと、インナパネルの接合部に接続したので、車体強度および剛性の向上を図ることができる効果がある。
【0056】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の自動車の後部車体構造を示す斜視図。
【図2】 図1の部分側面図。
【図3】 図1の要部拡大図。
【図4】 図3のA−A線矢視断面図。
【図5】 第2パッケージレインフォースメントの説明図。
【図6】 アース端子の固定構造を示す斜視図。
【図7】 図6のB−B線矢視断面図。
【図8】 自動車の後部車体構造の他の実施例を示す断面図。
【符号の説明】
1…フロアパネル(フロア部材)
8…リヤフロア(フロア部材)
21…リヤシート
22…リヤパッケージメンバ(パッケージメンバ)
27…リヤピラー
29…キャブサイトパネルインナ(リヤピラーインナ)
30…タイヤハウス
31…インナパネル
32…重合部
33…環状レインフォースメント(ピラーレインフォースメント)
37…パッケージレインフォースメント
37A…第1パッケージレインフォースメント
37B…第2パッケージレインフォースメント
49…アース端子
53…ガセット部材
α…接合部
Claims (7)
- リヤシートの後側に位置するパッケージメンバをリヤピラーに接続する自動車の後部車体構造であって、
タイヤハウスが一体形成されたインナパネルと、
該インナパネルの上方に位置し、閉断面状のリヤピラーを形成すると共に、該インナパネルの上部と重合部にて接合されるリヤピラーインナとを備え、
上記パッケージメンバの端部は、上記重合部近傍で、リヤピラー内に設けられたピラーレインフォースメントと、インナパネルの接合部に接続された
自動車の後部車体構造。 - 上記パッケージメンバはパッケージレインフォースメントを介してリヤピラーインナに接続された
請求項1記載の自動車の後部車体構造。 - 上記パッケージレインフォースメントには一方がフロア部材に固定されるガセット部材の他方が固定された
請求項2記載の自動車の後部車体構造。 - 上記パッケージレインフォースメントは第1パッケージレインフォースメントと第2パッケージレインフォースメントとで構成された
請求項2または3記載の自動車の後部車体構造。 - リヤピラーインナ側に配設される第2パッケージレインフォースメントは、パッケージメンバ側に配設される第1パッケージレインフォースメントより板厚が厚く形成された
請求項4記載の自動車の後部車体構造。 - 上記第2パッケージレインフォースメントには電装系のアース端子が固定された
請求項5記載の自動車の後部車体構造。 - 上記アース端子は第2パッケージレインフォースメントおよびリヤピラーインナに共締め固定された
請求項6記載の自動車の後部車体構造。
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