JP5098398B2 - 車体のフロントピラー構造及びフロントピラー製造方法 - Google Patents
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Description
ところで、フロントピラーを有する乗用車等の車体では、その車体骨格部の組み立て時において、例えば、車体左右側枠部を成しフロントピラーを有する左右のサイドストラクチャ、フロア仮組み体、ダッシュパネル1仮組み体、ルーフ枠体等が予め形成され、その上で各仮組み体を相互に一体的に組付け結合して車体骨格部を製造している。
更に、フロントピラーロアのうち、その車室対向壁にはダッシュボードやその上部のカウルトップが一体結合され、前側壁部にはエンジンルームを覆うホイールエプロンの後端部が一体結合されている。なお、ホイールエプロンの車体外側にはフロントフェンダーが、フロントピラーロアの車外側にはフロントフェンダーの後端部がそれぞれボルト止めされている。
ところで、車体軽量化を図るべく、少なくとも、フロントピラーロアをアルミダイカストで形成した車体構造が知られて折り,その一例を図7に示した。このようなアルミダイカスト製のフロントピラーロア100を用いた場合、そのピラー上端結合部110に一体的に、例えば、アルミ押し出し材のフロントピラーアッパ120を一体的に結合することとなる。この場合、アッパ、ロアの両結合部の剛性を確保すべく、ピラー上端結合部110にフロントピラーアッパ120の下端重合部130を重ね、溶接している。
この溶接作業では溶接部w1の溶接長e0が長いため、重合面が合せにくくなり、溶組み工数が多く、作業時間が長くなり、合せ面の精度管理に手間取ることと成る。
本発明は、上述の課題に着目してなされたもので、フロントピラーロアのピラー上端結合部及びフロントピラーアッパの下端重合部の結合剛性、品質の安定化を確保した上で、溶組み工数や作業時間の低減を図ることができる車体のフロントピラー構造及び同フロントピラーの製造方法を提供することを目的とする。
この前部車体構造はダッシュパネル1およびその上部のカウルトップ2等の車幅方向Yに延びる前部壁体に対し、車体前後方向Xに延在するフロントサイドメンバ3が設けられる。このフロントサイドメンバ3にはホイールエプロン5(図2参照)が重ねて溶着され、その上部には車両前後方向Xに延在するフードリッジメンバ4が一体的に結合される。
ダッシュパネル1はエンジンルームERと車室Rとを区切るよう車幅方向Yに延設され、その左右側端には車両上下方向に延在するフロントピラー6がそれぞれ配置されている(図1には右側のみ示す)。
車体のフロア10の左右両側には車体前後方向Xに延在するサイドシル14が配置され、サイドシル14の前端部141にフロントピラーロア7の下部が一体結合されている。
図4に示すように、フロントピラーロア7はロアピラーインナ21とその外側に溶着されるロアピラアウタ22とで閉断面の縦柱状を成すように一体形成される。なお、ロアピラーインナ21とロアピラアウタ22とが前以てアルミダイカストにより成形されている。
図4に示すように、フードリッジメンバ4はこれに上縁部が溶着されているホイールエプロン5と共にエンジンルームERの側壁を形成している。
ホイールエプロン5の後端縁はダッシュパネル1に当接し、当接部位より縦長の接合フランジ501(図4参照)を屈曲形成し、これがダッシュパネル1に対して溶接される。更に、フードリッジメンバ4の後端縁はフロントピラーロア7に当接している。即ち、当接部のフランジ402(図4参照)がロアピラアウタ22の前側対向壁に当接し、ボルト止めされている。
図1に示すように、フロントピラーアッパ8の後上重合部である上端部801はルーフサイドレール13の前端に差し込み嵌合される。
フロントピラーアッパ8の主部802(図1乃至図3参照)の下端には前下重合部803(図2,図3参照)が形成されている。
図5に示すように、ピラーロアインナ21のピラー上端結合部214は前下重合部803を嵌合する平底部g1及びフランジ嵌合用の傾斜溝g2を有し、後方が上昇するような形状の凹部g3が中央に形成される。更に、図3に示すように、ピラー上端結合部214の前上縁には補強フランジ219が形成される。この補強フランジ219には複数の補強片fが一体形成されている。
図5に示すように、平底部g1には互いに所定量離れて結合ボス31が一体成形によって突き出し形成され、それぞれには貫通穴311が形成される。このピラー上端結合部214側の一対の結合ボス31はフロントピラーアッパ8の前下重合部803が互いに重なることで所定位置に位置決めされ、位置合せ工程を行うことができる。
更に、図5に示すように、結合ボス31の貫通穴311及び前下重合部803の螺子穴shに締結ボルトB1が挿通される。その上で、螺着処理が成されることで、ピラー上端結合部214の凹部g3にフロントピラーアッパ8の前下重合部803が位置決めされたまま締結され(図2,3参照)、締結工程が容易に成される。
即ち、この場合、ピラー上端結合部214の凹部g3に前下重合部803が先に締結ボルトB1で締結され、所定の締結力を保持した状態にある。その上で、ピラー上端結合部214の凹部g3と対向するフロントピラーアッパ8の前下重合部803が溶接される。
図1に示した車体のフロントピラー構造を採ることで、フロントピラーアッパの前下重合部803をフロントピラーロア7のピラー上端結合部214に容易に位置合わせできる。その上で、ピラー上端結合部214側のボス部31内の貫通穴311を挿通した締結ボルトB1(図5参照)が前下重合部803の螺子穴shに螺着されることで、ボルト締結による結合強度を確保できるので、溶接長Lwを比較的短くでき、熱歪の過度の発生を容易に抑制でき、溶組み工数や作業時間の低減を図ることができる。
2 フロントフェンダー
7 フロントピラーロア
8 フロントピラーアッパ
803 前下重合部
14 サイドシル
21 ロアピラーインナ
22 ロアピラアウタ
214,224 ピラー上端結合部
24,25 ボス部
26 ピラーアッパインナ
261 ピラーアッパインナの貫通穴
27 ピラーアッパアウタ
31 結合ボス
311 貫通穴
sh 螺子穴
B1 締結ボルト
X 前後方向
Y 車幅方向
Claims (3)
- 車室側方下部のサイドシル前部に対して縦向きで結合されたフロントピラーロアと、
上記フロントピラーロアのピラー上端結合部に対し前下重合部が連結され後上重合部がルーフサイドレールに一体結合されたフロントピラーアッパと、を有し、
上記フロントピラーアッパの前下重合部に螺子穴を形成し、上記ピラー上端結合部に貫通孔を有する結合ボス部を一体的に形成し、
上記結合ボス部の貫通孔に挿通されたボルトが上記前下重合部の螺子穴に螺着されることにより上記ピラー上端結合部に上記前下重合部が締結されると共に上記ピラー上端結合部に上記前下重合部が溶接された、ことを特徴とする車体のフロントピラー構造。 - 請求項1記載の車体のフロントピラー構造において、
上記ボス部が一体形成されたピラー上端結合部がアルミダイカストにより成形されたことを特徴とする車体のフロントピラー構造。 - 請求項1又は2記載の車体のフロントピラー構造を製造するフロントピラー製造方法において、
上記ピラー上端結合部の貫通穴に上記前下重合部の螺子孔を対向させる位置合せ工程と、上記螺子孔にボルトが螺着されることで上記前下重合部が上記上端結合部に締結される締結工程と、同締結工程後に上記ピラー上端結合部に上記前下重合部が溶接される溶接工程とを有することを特徴とするフロントピラー製造方法。
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