JP2006312358A - 自動車のサイドボデー構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】 インナーリンフォース組立品の外側にサイドアウターパネルを組み合わせてなるサイドボデーにおいて、サイドドアの開口部のコーナー部近傍やホイールハウスアウターパネルのコーナー部近傍等の応力集中が大きい部位の剛性を増大させて、ボデー強度を向上せしめている。
【解決手段】 インナーリンフォース組立品21の外側にサイドアウターパネル2を組み合わせてなるサイドボデー1でサイドドアの開口部200を囲むことにより構成された自動車のサイドボデー構造であり、ホイールハウスアウターパネル10は、これを車両前方に延ばして車両前後方向に沿って延在するサイドシルリンフォース9に接合され、サイドシルリンフォース9とホイールハウスアウターパネル10とにそれぞれ接合されるリヤピラーリンフォース下部部材12が設けられ、この下部部材12は、サイドシルリンフォース9とホイールハウスアウターパネル10との接合部を跨いで開口部200のコーナー部200aの内側に設けられている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、インナーリンフォース組立品の外側にサイドアウターパネルを組み合わせてなるサイドボデーでサイドドアの開口部を囲むことにより構成された自動車のサイドボデー構造に関する。
図7は自動車のサイドボデー組立品の従来の一例を示しており、サイドボデーをインナー側とアウター側とを分離した形態で示す分解斜視図、図8はサイドボデーのインナー側を構成するインナーリンフォース組立品の分解斜視図、図9(A),(B),(C)はルーフサイドインナーパネルとリヤピラーリンフォースとの接合部近傍の詳細を示す拡大図、図10(A),(B)はサイドシルリンフォースとホイールハウスアウターパネルとの接合部近傍の詳細を示す拡大図である。
図7において、1はサイドドアの開口部200を囲む構造材を構成するサイドボデーであり、車体内側のインナーリンフォース組立品021と車体外側のサイドアウターパネル2とを相互に組み付けて構成されている。なお、図7等では車両の左側が示され、紙面左側が車両の前方である。
上記インナーリンフォース組立品021の分解態様を示す図8において、100はサイドドアの開口部200の後部縦方向パネルを構成するクォーターインナーコンポーネントであり、該クォーターインナーコンポーネント100は後部車輪を覆うホイールハウスアウターパネル10を備えている。9は車両前後方向に沿って延在しホイールハウスアウターパネル10の前部に接合されるサイドシルリンフォース、7及び8はセンターピラーインナーパネル及びセンターピラーリンフォース、6はフロントヒンジリンフォース、4及び5は開口部200のルーフ部補強パネルを構成するルーフサイドリンフォース及びフロントピラーリンフォース、11は開口部200の後部縦方向補強パネルを構成するリヤピラーリンフォースであり、これらの各要素部材をサブ組立することによってインナーリンフォースサブ組立品013が構成されている。
3は上記開口部200のルーフ部パネルを構成するルーフサイドインナーパネルであり、インナーリンフォースサブ組立品013に当該ルーフサイドインナーパネル3を組み付けることによってインナーリンフォース組立品021が構成されている。
また、サイドドアの開口部を囲むサイドボデーの接続構造において、パネル接合部の剛性向上に関する技術として、例えば、特許文献1、特許文献2等が提供されている。
特開平5−69859号公報 特許第3316787号公報
しかしながら、図7〜図10に示されるような従来の自動車のサイドボデー構造にあっては、次のような問題点がある。
すなわち、上記ルーフサイドインナーパネル3と、上記インナーリンフォースサブ組立品013を構成するリヤピラーリンフォース11との接合部近傍の詳細を示す図9(A)において、サイドアウターパネル2の内側に組み付けられるルーフサイドインナーパネル3の後端部とクォーターインナーコンポーネント100の上端部とは溶接接合部S10にて溶接接合されている。
かかるルーフサイドインナーパネル3の後端部とリヤピラーリンフォース11の上端部とは溶接接合部S10の近傍においては、図9(C)(B−B線断面図)に示すように、サイドアウターパネル2とクォーターインナーコンポーネント100との間にリヤピラーリンフォース11が介在した閉断面となっており、十分に高い剛性を備えている。
しかしながら、上記溶接接合部S10に隣り合わせた車両前方側の部位では、図9(B)(A−A線断面図)に示すように、サイドアウターパネル2及びルーフサイドインナーパネル3の2つのコンポーネントのみで構成された閉断面となっており、応力集中の大きいサイドドアの開口部200のコーナー部200b近傍において十分な剛性が得られ難いという問題を有していた。
また、上記サイドシルリンフォース9とホイールハウスアウターパネル10との接合部近傍の詳細を示す図10(A)において、サイドシルリンフォース9の後端部とホイールハウスアウターパネル10の前端部とは溶接接合部S11にて溶接接合されている。
しかしながら、上記溶接接合部S11の後方部位においては、図10(B)(C−C線断面図)に示すように、サイドアウターパネル2及びホイールハウスアウターパネル10の2つのコンポーネントのみで構成された閉断面となっており、応力集中の大きいホイールハウスアウターパネル10のコーナー部200a近傍において十分な剛性が得られ難いという問題を有していた。
本発明はこのような実状に鑑みてなされたものであって、その目的は、インナーリンフォース組立品の外側にサイドアウターパネルを組み合わせてなるサイドボデーにおいて、サイドドアの開口部のコーナー部近傍やホイールハウスアウターパネルのコーナー部近傍等の応力集中が大きい部位の剛性を増大させて、ボデー強度を向上せしめた自動車のサイドボデー構造を提供することにある。
前記従来技術の有する課題を解決するために、本発明は、インナーリンフォース組立品の外側にサイドアウターパネルを組み合わせてなるサイドボデーでサイドドアの開口部を囲むことにより構成された自動車のサイドボデー構造であって、後部車輪を覆うホイールハウスアウターパネルは、これを車両前方に延ばして車両前後方向に沿って延在するサイドシルリンフォースに接合されていると共に、前記サイドシルリンフォースと前記ホイールハウスアウターパネルとにそれぞれ接合されるリヤピラーリンフォース下部部材が設けられ、該リヤピラーリンフォース下部部材は、前記サイドシルリンフォースと前記ホイールハウスアウターパネルとの接合部を跨いで前記サイドドアの開口部のコーナー部の内側に設けられている。
また、本発明において、前記ホイールハウスアウターパネルの前端部位置は、前記リヤピラーリンフォース下部部材と前記サイドシルリンフォースとの接合部よりも車両後方に配置されている。
さらに、本発明において、前記サイドシルリンフォースと前記ホイールハウスアウターパネルとの接合部における前記リヤピラーリンフォース下部部材が跨ぐ部位の断面形状は、前記サイドシルリンフォースと前記ホイールハウスアウターパネルと前記リヤピラーリンフォース下部部材とにより構成された閉断面に形成されている。
また、本発明は、インナーリンフォース組立品の外側にサイドアウターパネルを組み合わせてなるサイドボデーでサイドドアの開口部を囲むことにより構成された自動車のサイドボデー構造であって、前記インナーリンフォース組立品は、前記サイドドアの開口部のルーフ部補強パネルを構成するルーフサイドリンフォースまたは前記サイドドアの開口部の後部縦方向補強パネルを構成するリヤピラーリンフォースのいずれか一方を車両前後方向に延長しており、前記ルーフサイドリンフォースと前記リヤピラーリンフォースとの接合部の断面形状が、前記ルーフサイドリンフォースと前記リヤピラーリンフォースとを直接接合してなる閉断面に形成されている。
さらに、本発明において、前記リヤピラーリンフォースには、ストライカ取付用のリテーナが取付けられている。
本発明によれば、後部車輪を覆うホイールハウスアウターパネルは、これを車両前方に延ばして車両前後方向に沿って延在するサイドシルリンフォースに接合されていると共に、前記サイドシルリンフォースと前記ホイールハウスアウターパネルとにそれぞれ接合されるリヤピラーリンフォース下部部材が設けられ、該リヤピラーリンフォース下部部材は、前記サイドシルリンフォースと前記ホイールハウスアウターパネルとの接合部を跨いで前記サイドドアの開口部のコーナー部の内側に設けられているので、応力集中の大きいホイールハウスアウターパネルのコーナー部近傍にホイールハウスアウターパネルとサイドシルリンフォースとの接合部が形成されないこととなり、当該接合部近傍の応力集中が緩和されて、当該接合部がコーナー部近傍に配置されている従来例のものよりも強度が向上する。
しかも、リヤピラーリンフォース下部部材は、応力集中の大きいサイドドア開口部のコーナー部の内側に配置してサイドシルリンフォースとホイールハウスアウターパネルとの接合部を跨ぐように構成されていることにより、リヤピラーリンフォース下部部材がサイドシルリンフォースとホイールハウスアウターパネルとの接合部の補強機能を果たすこととなって、当該接合部近傍の剛性が大きくなり、強固な接続構造が得られる。
また、本発明において、前記ホイールハウスアウターパネルの前端部位置は、前記リヤピラーリンフォース下部部材と前記サイドシルリンフォースとの接合部よりも車両後方に配置されているので、サイドシルリンフォースとホイールハウスアウターパネルとの接合部を設けたリヤピラーリンフォース下部部材の前端部とサイドシルリンフォースとの溶接接合作業を、ホイールハウスアウターパネルの前端部に邪魔されることなく行うことができる。
さらに、本発明において、前記サイドシルリンフォースと前記ホイールハウスアウターパネルとの接合部における前記リヤピラーリンフォース下部部材が跨ぐ部位の断面形状は、前記サイドシルリンフォースと前記ホイールハウスアウターパネルと前記リヤピラーリンフォース下部部材とにより構成された閉断面に形成されているので、応力集中の大きいホイールハウスアウターパネルのコーナー部近傍をサイドアウターパネル及びホイールハウスアウターパネルの2つのコンポーネントのみで閉断面形状に形成した従来例のものよりも、サイドドアの開口部のコーナー部の内側近傍の剛性をさらに向上させることができる。
一方、本発明によれば、前記インナーリンフォース組立品は、前記サイドドアの開口部のルーフ部補強パネルを構成するルーフサイドリンフォースまたは前記サイドドアの開口部の後部縦方向補強パネルを構成するリヤピラーリンフォースのいずれか一方を車両前後方向に延長しており、前記ルーフサイドリンフォースと前記リヤピラーリンフォースとの接合部の断面形状が、前記ルーフサイドリンフォースと前記リヤピラーリンフォースとを直接接合してなる閉断面に形成されているので、ルーフサイドリンフォースとリヤピラーリンフォースとの接合部の断面形状を、従来例のようにサイドアウターパネル及びルーフサイドインナーパネルの2つのコンポーネントのみで構成された閉断面と比べて、応力集中の大きいサイドドアの開口部のルーフ側コーナー部近傍の剛性を従来例のものよりも向上させることができる。
また、本発明において、前記リヤピラーリンフォースには、ストライカ取付用のリテーナが取付けられているので、リヤピラーリンフォースをストライカ取付用の補強部材と一体にすることが可能となり、部品点数を低減できるとともに、溶接などの組付工数を削減することができる。
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態に係る自動車のサイドボデー組立品におけるサイドボデーをインナー側とアウター側とに分離した形態で示す分解斜視図、図2は上記実施形態におけるインナー側を構成するインナーリンフォース組立品を示す分解斜視図である。
図1及び図2において、1はサイドドアの開口部200を囲む構造材を構成するサイドボデーであり、ボデー内側のインナーリンフォース組立品21とボデー外側のサイドアウターパネル2とを相互に組み付けて構成されている。なお、図1及び図2では車両の左側が示され、紙面左側が車両の前方である。
上記インナーリンフォース組立品21の分解態様を示す図2において、100はサイドドアの開口部200の後部縦方向パネルを構成するクォーターインナーコンポーネントであり、該クォーターインナーコンポーネント100は、後部車輪を覆うホイールハウスアウターパネル10を備えている。9は車両前後方向に沿って延在し、かつホイールハウスアウターパネル10の前部に結合されるサイドシルリンフォース、7及び8はセンターピラーインナーパネル及びセンターピラーリンフォース、6はフロントヒンジリンフォース、4及び5はサイドドアの開口部200のルーフ部補強パネルを構成するルーフサイドリンフォース及びフロントピラーリンフォース、11はサイドドアの開口部200の後部縦方向補強パネルを構成するリヤピラーリンフォースであり、これらの各要素部材をサイドアウターパネル2と溶接接合する前にサブ組立することによってインナーリンフォースサブ組立品13が構成されている。
また、3はサイドドアの開口部200のルーフ部パネルを構成するルーフサイドインナーパネルであり、上記インナーリンフォースサブ組立品13に当該ルーフサイドインナーパネル3を組み付けることによって、上記インナーリンフォース組立品21が構成されている。
12はリヤピラーリンフォース下部部材であり、上記サイドシルリンフォース9と上記クォーターインナーコンポーネント100を構成するホイールハウスアウターパネル10との接合部を跨いで、リヤドアの開口部200のコーナー部200aにおいて、サイドシルリンフォース9とホイールハウスアウターパネル10に対してヤドアの開口部側つまりコーナー部の内側に設けられている。
上記サイドシルリンフォース9と上記ホイールハウスアウターパネル10との接合部近傍の詳細を示す図3(A),(B),(C),(D)において、クォーターインナーコンポーネント100のホイールハウスアウターパネル10は、これを車両前方に延ばして断面がハット断面であるサイドシルリンフォース9の上下端のフランジ部に接合部S2にて溶接接合されている。
リヤピラーリンフォース下部部材12は、サイドシルリンフォース9とホイールハウスアウターパネル10との接合部200cを跨いで、サイドドアの開口部200のコーナー部200aの内側に配置され、リヤピラーリンフォース下部部材12とサイドシルリンフォース9とは、図3(B)で示すように、接合部S1にて溶接接合されている。また、図3(A),(D)で示すように、リヤピラーリンフォース下部部材12とホイールハウスアウターパネル10とは、車両外側で接合部S3にて溶接接合され、リヤピラーリンフォース下部部材12とサイドシルリンフォース9及びホイールハウスアウターパネル10の双方とは、図3(C)で示すように、接合部S2のリヤドアの開口部側にて溶接接合されている。また、図3(D)で示すように、車両内側でリヤピラーリンフォース下部部材12はクォーターインナーコンポーネント100の端部フランジに重ねられ、最終的にサイドアウターパネル2とともに溶接接合されている。
さらに、図3(A)で示すように、本発明の実施形態においては、ホイールハウスアウター10パネルの前端部10aがリヤピラーリンフォース下部部材12とサイドシルリンフォース9との接合部におけるリヤピラーリンフォース下部部材12の前端部12cよりも車両後方に配置されている。
このように構成することにより、サイドシルリンフォース9とホイールハウスアウターパネル10との接合部が設けられたリヤピラーリンフォース下部部材12の前端部12cとサイドシルリンフォース9との溶接接合作業を、ホイールハウスアウターパネル10の前端部10aに邪魔されることなく行うことが可能になる。
また、図2で示すように、上記リヤピラーリンフォース下部部材12のフランジ12aと上記リヤピラーリンフォース11のフランジ11bとは、クォーターインナーコンポーネント100に溶接接合されるようになっている。
しかも、サイドシルリンフォース9とホイールハウスアウターパネル10との接合部おけるリヤピラーリンフォース下部部材12が跨ぐ部位の断面形状は、図3(C)で示すように、サイドシルリンフォース9とホイールハウスアウターパネル10とリヤピラーリンフォース下部部材12とにより構成された閉断面に形成されている。
このように、リヤピラーリンフォース下部部材12を備えたサイドシルリンフォース9とホイールハウスアウターパネル10との接合部構成によれば、ホイールハウスアウターパネル10の端部を車両前方側に延長してサイドシルリンフォース9に接合するとともに、該サイドシルリンフォース9とホイールハウスアウターパネル10とを接合するリヤピラーリンフォース下部部材12を追設し、該リヤピラーリンフォース下部部材12をサイドシルリンフォース9とホイールハウスアウターパネル10との接合部を跨いでサイドドアの開口部200のコーナー部200aの内側に配置するように構成したので、応力集中の大きいホイールハウスアウター10のコーナー部200a近傍にホイールハウスアウターパネル10とサイドシルリンフォース9との接合部が形成されないこととなり、当該接合部近傍の応力集中が緩和されて、当該接合部がコーナー部200a近傍に配置されている従来例のものよりも強度が向上することになる。
また、リヤピラーリンフォース下部部材12をサイドドアの開口部200のコーナー部200aの内側に配置してサイドシルリンフォース9とホイールハウスアウターパネル10との接合部を跨ぐように構成することにより、リヤピラーリンフォース下部部材12がサイドシルリンフォース9とホイールハウスアウターパネル10との接合部の補強機能を果たすこととなり、当該接合部近傍の剛性が大きくなる。
さらに、サイドシルリンフォース9とホイールハウスアウターパネル10との接合部のリヤピラーリンフォース下部部材12が跨ぐ部位の断面形状を、サイドシルリンフォース9とホイールハウスアウターパネル10とリヤピラーリンフォース下部部材12とによりなる閉断面形状に形成したことによって、応力集中の大きいホイールハウスアウターパネル10のコーナー部200a近傍の剛性がさらに向上することになる。
次に、図4(A)は本発明の実施形態におけるルーフサイドインナーパネルとリヤピラーリンフォースとの接合部近傍の詳細を示す拡大斜視図、(B)は(A)におけるF−F線断面図、図5は図4の接合部近傍の詳細を示すルーフサイドインナーパネルを省略した図4のX矢視図である。
図4及び図5において、上記サイドドアの開口部200のルーフ部補強パネルを構成するルーフサイドリンフォース4は、これを車両後方に延長して、リヤピラーリンフォース11と接合部W3,W4にてそれぞれの閉断面を連続させるように溶接接合されている(または、リヤピラーリンフォース11を車両前方に延長してルーフサイドリンフォース4と溶接接合してもよい)。
また、図5で示すように、ルーフサイドリンフォース4とリヤピラーリンフォース11とを接合部W3,W4で溶接接合してサブ組立し、このサブ組立品とルーフサイドインナーパネル3とを溶接接合して組み立てる際には、図4(B)で示すように、リヤピラーリンフォース11に形成された作業孔11aから溶接ガンを挿入させて、図2で示すように、ルーフサイドインナーパネル3のフランジ3aとクォーターインナーコンポーネント100のフランジ10bとが接合部W71にて溶接接合されている。
さらに、図2で示すように、ルーフサイドリンフォース4とリヤピラーリンフォース11とのサブ組立品と前記ルーフサイドインナーパネル3とは、図5における接合部W1,W2,W5,W6にて溶接接合されている。
このような構成によれば、図7〜図10に示される従来例のように、サイドアウターパネル2及びルーフサイドインナーパネル3の2つのコンポーネントのみで構成された閉断面に対して、本実施形態ではルーフサイドリンフォース4とリヤピラーリンフォース11とを直接接合してなる閉断面形状としたことによって、応力集中の大きいサイドドアの開口部200のルーフ側コーナー部200b近傍の剛性を従来例のものよりも向上させることができる。
一方、図6は本発明の実施形態におけるリヤピラーリンフォースのストライカ取付用リテーナの取付態様を示す斜視図である。
図6において、30は上記リヤピラーリンフォース11に装着されたストライカ取付用のリテーナである。このように、リヤピラーリンフォース11にストライカ取付用のリテーナ30を取付けることにより、リヤピラーリンフォース11をストライカ取付用の補強部材と一体にすることが可能となり、部品点数を低減できるとともに、溶接などの組付工数を削減することができる。また、リヤピラーリンフォース下部部材12とサイドシルリンフォース9、及びルーフサイドリンフォース4とリヤピラーリンフォース11が溶接接合されて、補強部材を連結することが可能となり、特に車両のサイドドア開口の車両後方側のコーナー部の補強ができ、車両の剛性向上が可能となる。
以上、本発明の実施の形態につき述べたが、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。
本発明の実施形態に係る自動車のサイドボデー組立品におけるサイドボデーをインナー側とアウター側とに分離した形態で示す分解斜視図である。 上記実施形態におけるインナー側を構成するインナーリンフォース組立品を示す分解斜視図である。 (A)は上記実施形態におけるサイドシルリンフォースとホイールハウスアウターパネルとの接合部近傍の詳細を示す拡大斜視図、(B)は(A)におけるD−D線断面図、(C)は(A)におけるE−E線断面図、(D)は(A)におけるZ矢視図である。 (A)は上記実施形態におけるルーフサイドインナーパネルとリヤピラーリンフォースとの接合部近傍の詳細を示す拡大斜視図、(B)は(A)におけるF−F線断面図である。 図4の接合部近傍の詳細を示すルーフサイドインナーパネルを省略した図4のX矢視図である。 上記実施形態におけるリヤピラーリンフォースのストライカ取付用リテーナの取付態様を示す斜視図である。 自動車のサイドボデー組立品の従来技術を示し、サイドボデーをインナー側とアウター側とに分離した形態で示す分解斜視図である。 上記従来技術におけるインナー側を構成するインナーリンフォース組立品を示す分解斜視図である。 (A)は上記従来技術におけるルーフサイドインナーパネルとリヤピラーリンフォースとの接合部近傍の詳細を示す拡大図、(B)は(A)におけるA−A線断面図、(C)は(A)におけるB−B線断面図である。 (A)は上記従来技術におけるサイドシルリンフォースとホイールハウスアウターパネルとの接合部近傍を示す拡大斜視図、(B)は(A)におけるC−C線断面図である。
符号の説明
1 サイドボデー
2 サイドアウターパネル
3 ルーフサイドインナーパネル
4 ルーフサイドリンフォース
5 フロントピラーリンフォース
6 フロントヒンジリンフォース
7 センターピラーインナーパネル
8 センターピラーリンフォース
9 サイドシルリンフォース
10 ホイールハウスアウターパネル
10a 前端部
11 リヤピラーリンフォース
12 リヤピラーリンフォース下部部材
12c 前端部
13 インナーリンフォースサブ組立品
21 インナーリンフォース組立品
100 クォーターインナーコンポーネント
200 サイドドアの開口部
200a,200b コーナー部
200c サイドシルリンフォースとホイールハウスアウターパネルとの接合部
S,W 接合部

Claims (5)

  1. インナーリンフォース組立品の外側にサイドアウターパネルを組み合わせてなるサイドボデーでサイドドアの開口部を囲むことにより構成された自動車のサイドボデー構造であって、後部車輪を覆うホイールハウスアウターパネルは、これを車両前方に延ばして車両前後方向に沿って延在するサイドシルリンフォースに接合されていると共に、前記サイドシルリンフォースと前記ホイールハウスアウターパネルとにそれぞれ接合されるリヤピラーリンフォース下部部材が設けられ、該リヤピラーリンフォース下部部材は、前記サイドシルリンフォースと前記ホイールハウスアウターパネルとの接合部を跨いで前記サイドドアの開口部のコーナー部の内側に設けられていることを特徴とする自動車のサイドボデー構造。
  2. 前記ホイールハウスアウターパネルの前端部位置は、前記リヤピラーリンフォース下部部材と前記サイドシルリンフォースとの接合部よりも車両後方に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の自動車のサイドボデー構造。
  3. 前記サイドシルリンフォースと前記ホイールハウスアウターパネルとの接合部における前記リヤピラーリンフォース下部部材が跨ぐ部位の断面形状は、前記サイドシルリンフォースと前記ホイールハウスアウターパネルと前記リヤピラーリンフォース下部部材とにより構成された閉断面に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の自動車のサイドボデー構造。
  4. インナーリンフォース組立品の外側にサイドアウターパネルを組み合わせてなるサイドボデーでサイドドアの開口部を囲むことにより構成された自動車のサイドボデー構造であって、前記インナーリンフォース組立品は、前記サイドドアの開口部のルーフ部補強パネルを構成するルーフサイドリンフォースまたは前記サイドドアの開口部の後部縦方向補強パネルを構成するリヤピラーリンフォースのいずれか一方を車両前後方向に延長しており、前記ルーフサイドリンフォースと前記リヤピラーリンフォースとの接合部の断面形状が、前記ルーフサイドリンフォースと前記リヤピラーリンフォースとを直接接合してなる閉断面に形成されていることを特徴とする自動車のサイドボデー構造。
  5. 前記リヤピラーリンフォースには、ストライカ取付用のリテーナが取付けられていることを特徴とする請求項4に記載の自動車のサイドボデー構造。
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