JP3524405B2 - 自動車の車体の上側部構造 - Google Patents
自動車の車体の上側部構造Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の車体の上
側部構造に関し、より詳しくは、ルーフサイドレールの
前後方向の中途部と、センタピラーの上端部との結合部
の構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】上記自動車の車体の上側部構造には、従
来、実公平7‐48444号公報で示されたものがあ
る。 【0003】上記公報のものによれば、車体はその上側
部を構成して前後方向に長く延びる左右一対のルーフサ
イドレールと、これら各ルーフサイドレールの前後方向
の中途部の下方で、上下方向に延びるよう設けられるセ
ンタピラーとを備えている。 【0004】上記ルーフサイドレールは、車幅方向で対
面するレールアウタパネルとレールインナパネルとを備
える一方、上記センタピラーは車幅方向で対面するピラ
ーアウタパネルおよびピラーインナパネルと、これら両
パネルの間に介設されるピラー補強パネルとを備えてい
る。 【0005】上記レールアウタパネルおよびレールイン
ナパネルの各上端縁とピラー補強パネルの上端縁とが互
いに結合させられる一方、上記レールアウタパネルの下
端縁とピラーアウタパネルの上端縁とが互いに結合させ
られると共に、上記レールインナパネルの下端縁とピラ
ーインナパネルの上端縁とが互いに結合させられてお
り、もって、上記ルーフサイドレールの中途部と、上記
センタピラーの上端部とが互いに結合され、この場合、
この結合部の結合強度は上記ピラー補強パネルにより補
強されている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
技術によれば、上記した結合部におけるルーフサイドレ
ールの内部空間は上記センタピラーの内部空間に向って
開口させられていて、これら各内部空間は互いに連通さ
せられている。 【0007】このため、上記ルーフサイドレールの中途
部と、センタピラーの上端部との結合部では、互いの結
合箇所が少ないことから、その結合強度の向上が阻害さ
れるおそれがある。よって、車体に対しその外側方から
何らかの物体が衝突した時(以下、これを「側突時」と
いう)など、車体にその外側方から外力が与えられたと
きには、この外力に十分に対抗する上で、上記した結合
強度をより向上させることが望まれている。 【0008】本発明は、上記のような事情に注目してな
されたもので、ルーフサイドレールの中途部と、センタ
ピラーの上端部との結合強度をより向上させて、特に、
「側突時」の外力に、より十分に対抗できるようにする
ことを課題とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の自動車の車体の上側部構造は、ルーフサイド
レール7が車幅方向で対面するレールアウタパネル27
とレールインナパネル28とを備え、上記ルーフサイド
レール7の前後方向の中途部11の下方で上下方向に延
びるよう設けられるセンタピラー12が車幅方向で対面
するピラーアウタパネル30およびピラーインナパネル
31と、これら両パネル30,31の間に介設されるピ
ラー補強パネル32とを備え、上記レールアウタパネル
27およびレールインナパネル28の各上端縁とピラー
補強パネル32の上端縁とを互いに結合させる一方、上
記レールアウタパネル27の下端縁とピラーアウタパネ
ル30の上端縁とを互いに結合させると共に、上記レー
ルインナパネル28の下端縁とピラーインナパネル31
の上端縁とを互いに結合させた自動車の車体の上側部構
造において、 【0010】上記ピラーインナパネル31がその上端縁
から一体的に延出する延出片31aを備え、この延出片
31aを上記ピラー補強パネル32の上部における上下
方向の中途部に結合させたものである。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。 【0012】図中符号1は自動車の板金製の車体で、矢
印Frは、その前方を示している。 【0013】上記車体1は、前車輪2と後車輪3とによ
り路面4上に支持されている。上記車体1は板金製で、
その下部にフロアパネルを含む下部部材6を備え、この
下部部材6が上記前車輪2と後車輪3とにより支持され
ている。また、上記車体1は、その各上側部を構成して
前後方向に長く延びる左右一対のルーフサイドレール
7,7を備え、これら左右ルーフサイドレール7,7に
ルーフパネル8が架設されている。 【0014】上記下部部材6の側部と上記各ルーフサイ
ドレール7の各前端部とを結合させるフロントピラー9
が設けられ、同上下部部材6の側部と上記各ルーフサイ
ドレール7の各後端部とを結合させるリヤピラー10が
設けられ、同上下部部材6の側部と各ルーフサイドレー
ル7の前後方向の各中途部11とを結合させるセンタピ
ラー12が設けられている。上記各ピラー9,10,1
2はいずれも上下方向に長く延びて車体1の側部を構成
し、上記各ルーフサイドレール7,7を上記下部部材6
に支持させると共に、これらルーフサイドレール7,7
を介して上記ルーフパネル8を上記下部部材6に支持さ
せている。 【0015】また、上記各部材6〜12で囲まれた上記
車体1の内部空間が車室13とされている。 【0016】上記車体1の側面にはサイドドア装置16
が設けられている。このサイドドア装置16は上記車体
1の側壁に形成される前後一対のドア開口17,17
と、これら各ドア開口17を開閉自在に閉じるドア18
と、これら各ドア18の前端部を上記フロントピラー9
とセンタピラー12とにそれぞれ枢支させる上下一対の
ヒンジ19とを備えている。前側のドア開口17は上記
下部部材6、ルーフサイドレール7の前部、フロントピ
ラー9、およびセンタピラー12で囲まれた空間により
形成され、後側のドア開口17は上記下部部材6、ルー
フサイドレール7の後部、リヤピラー10、およびセン
タピラー12で囲まれた空間により形成されている。 【0017】上記ドア18はサッシュレスドアで、その
下部を構成し車幅方向の厚さが薄い偏平な箱形をなして
上記ヒンジ19により枢支される板金製のドア本体21
と、このドア本体21の内部空間から上方に向い出退自
在に突出してこのドア本体21の上方の窓開口22を開
閉自在に閉じる窓ガラス23とを備えている。 【0018】上記ルーフサイドレール7は、車幅方向で
対面するレールアウタパネル27およびレールインナパ
ネル28と、これら両パネル27,28の間に介設され
るレール補強パネル29とを備えている。特に図4で示
すように、前後方向で各ピラー9,10,12が存在す
る部分を除いて、上記各パネル27〜29の上、下端縁
(以下、単に、上、下端縁という)同士は互いに重ね合
わされてスポット溶接S1,S2により互いに結合させ
られている。 【0019】上記レールアウタパネル27とレールイン
ナパネル28とは断面箱形にされると共に、これら各パ
ネル27,28と上記レール補強パネル29ともそれぞ
れ断面箱形にされ、もって、ルーフサイドレール7には
十分の強度と剛性とが与えられている。また、上記ルー
フサイドレール7の上端縁に上記ルーフパネル8の外側
端縁が上記スポット溶接S1により固着され、もって、
前記ルーフサイドレール7にルーフパネル8が固着され
て支持されている。 【0020】上記センタピラー12は、車幅方向で対面
するピラーアウタパネル30およびピラーインナパネル
31と、これら両パネル30,31の間に介設されるピ
ラー補強パネル32とを備え、これら各パネル30〜3
2は上下方向でそのほぼ全長にわたって、車幅方向で互
いに対面させられている。特に図5で示すように、上記
各パネル30〜32の前後方向における各端縁同士は互
いに重ね合わされて、スポット溶接S3,S4により互
いに結合させられている。 【0021】上記ピラーアウタパネル30とピラーイン
ナパネル31とは断面箱形にされると共に、これらパネ
ル30,31と上記ピラー補強パネル32ともそれぞれ
断面箱形にされ、もって、センタピラー12には十分の
強度と剛性とが与えられている。 【0022】上記ルーフサイドレール7の中途部11で
は、上記レールアウタパネル27の下端縁とピラーアウ
タパネル30の上端縁とが互いに一体的に結合させられ
ており、また、レールインナパネル28とレール補強パ
ネル29の各下端縁と、上記ピラーインナパネル31の
上端縁とが互いに重ね合わされてスポット溶接S5によ
り互いに結合させられている。上記レール補強パネル2
9の上端縁に対し、上記レールアウタパネル27とレー
ルインナパネル28の各上端縁はスポット溶接S1され
ておらず、これに代えて、上記ピラー補強パネル32の
上端縁が上記レールアウタパネル27とレールインナパ
ネル28の各上端縁に互いに重ね合わされてスポット溶
接S6により互いに結合させられている。 【0023】また、上記ピラーインナパネル31はその
上端縁から車体外側方の斜め上方に向って一体的に延出
する延出片31aを備えている。この延出片31aの延
出端部は上記ピラー補強パネル32の上部における上下
方向の中途部に重ね合わされてスポット溶接S7により
互いに結合させられ、もって、上記レールインナパネル
28、ピラー補強パネル32の上部、および延出片31
aによる結合体が断面箱形とされている。 【0024】即ち、上記ルーフサイドレール7の中途部
11も断面箱形とされたため、上記ルーフサイドレール
7の中途部11と、センタピラー12の上端部との結合
強度が、より向上することとなる。 【0025】よって、車体1に対する「側突時」の外力
に、より十分に対抗して、車体1の変形がより確実に抑
制される。 【0026】しかも、上記中途部11を含めて、上記ル
ーフサイドレール7はその長手方向のほぼ全体が断面箱
形とされて、上記中途部11に応力集中が生じることが
防止されており、このため、上記車体1は上記外力に、
より確実に対抗することとなる。 【0027】 【発明の効果】本発明によれば、ルーフサイドレールが
車幅方向で対面するレールアウタパネルとレールインナ
パネルとを備え、上記ルーフサイドレールの前後方向の
中途部の下方で上下方向に延びるよう設けられるセンタ
ピラーが車幅方向で対面するピラーアウタパネルおよび
ピラーインナパネルと、これら両パネルの間に介設され
るピラー補強パネルとを備え、上記レールアウタパネル
およびレールインナパネルの各上端縁とピラー補強パネ
ルの上端縁とを互いに結合させる一方、上記レールアウ
タパネルの下端縁とピラーアウタパネルの上端縁とを互
いに結合させると共に、上記レールインナパネルの下端
縁とピラーインナパネルの上端縁とを互いに結合させた
自動車の車体の上側部構造において、 【0028】上記ピラーインナパネルがその上端縁から
一体的に延出する延出片を備え、この延出片を上記ピラ
ー補強パネルの上部における上下方向の中途部に結合さ
せてある。 【0029】このため、上記レールインナパネル、ピラ
ー補強パネルの上部、および延出片による結合体が断面
箱形とされる。 【0030】即ち、上記ルーフサイドレールの中途部が
断面箱形とされたため、上記ルーフサイドレールの中途
部と、センタピラーの上端部との結合強度が、より向上
することとなる。 【0031】よって、車体に対する「側突時」の外力
に、より十分に対抗して、車体の変形がより確実に抑制
される。
側部構造に関し、より詳しくは、ルーフサイドレールの
前後方向の中途部と、センタピラーの上端部との結合部
の構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】上記自動車の車体の上側部構造には、従
来、実公平7‐48444号公報で示されたものがあ
る。 【0003】上記公報のものによれば、車体はその上側
部を構成して前後方向に長く延びる左右一対のルーフサ
イドレールと、これら各ルーフサイドレールの前後方向
の中途部の下方で、上下方向に延びるよう設けられるセ
ンタピラーとを備えている。 【0004】上記ルーフサイドレールは、車幅方向で対
面するレールアウタパネルとレールインナパネルとを備
える一方、上記センタピラーは車幅方向で対面するピラ
ーアウタパネルおよびピラーインナパネルと、これら両
パネルの間に介設されるピラー補強パネルとを備えてい
る。 【0005】上記レールアウタパネルおよびレールイン
ナパネルの各上端縁とピラー補強パネルの上端縁とが互
いに結合させられる一方、上記レールアウタパネルの下
端縁とピラーアウタパネルの上端縁とが互いに結合させ
られると共に、上記レールインナパネルの下端縁とピラ
ーインナパネルの上端縁とが互いに結合させられてお
り、もって、上記ルーフサイドレールの中途部と、上記
センタピラーの上端部とが互いに結合され、この場合、
この結合部の結合強度は上記ピラー補強パネルにより補
強されている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
技術によれば、上記した結合部におけるルーフサイドレ
ールの内部空間は上記センタピラーの内部空間に向って
開口させられていて、これら各内部空間は互いに連通さ
せられている。 【0007】このため、上記ルーフサイドレールの中途
部と、センタピラーの上端部との結合部では、互いの結
合箇所が少ないことから、その結合強度の向上が阻害さ
れるおそれがある。よって、車体に対しその外側方から
何らかの物体が衝突した時(以下、これを「側突時」と
いう)など、車体にその外側方から外力が与えられたと
きには、この外力に十分に対抗する上で、上記した結合
強度をより向上させることが望まれている。 【0008】本発明は、上記のような事情に注目してな
されたもので、ルーフサイドレールの中途部と、センタ
ピラーの上端部との結合強度をより向上させて、特に、
「側突時」の外力に、より十分に対抗できるようにする
ことを課題とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の自動車の車体の上側部構造は、ルーフサイド
レール7が車幅方向で対面するレールアウタパネル27
とレールインナパネル28とを備え、上記ルーフサイド
レール7の前後方向の中途部11の下方で上下方向に延
びるよう設けられるセンタピラー12が車幅方向で対面
するピラーアウタパネル30およびピラーインナパネル
31と、これら両パネル30,31の間に介設されるピ
ラー補強パネル32とを備え、上記レールアウタパネル
27およびレールインナパネル28の各上端縁とピラー
補強パネル32の上端縁とを互いに結合させる一方、上
記レールアウタパネル27の下端縁とピラーアウタパネ
ル30の上端縁とを互いに結合させると共に、上記レー
ルインナパネル28の下端縁とピラーインナパネル31
の上端縁とを互いに結合させた自動車の車体の上側部構
造において、 【0010】上記ピラーインナパネル31がその上端縁
から一体的に延出する延出片31aを備え、この延出片
31aを上記ピラー補強パネル32の上部における上下
方向の中途部に結合させたものである。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
により説明する。 【0012】図中符号1は自動車の板金製の車体で、矢
印Frは、その前方を示している。 【0013】上記車体1は、前車輪2と後車輪3とによ
り路面4上に支持されている。上記車体1は板金製で、
その下部にフロアパネルを含む下部部材6を備え、この
下部部材6が上記前車輪2と後車輪3とにより支持され
ている。また、上記車体1は、その各上側部を構成して
前後方向に長く延びる左右一対のルーフサイドレール
7,7を備え、これら左右ルーフサイドレール7,7に
ルーフパネル8が架設されている。 【0014】上記下部部材6の側部と上記各ルーフサイ
ドレール7の各前端部とを結合させるフロントピラー9
が設けられ、同上下部部材6の側部と上記各ルーフサイ
ドレール7の各後端部とを結合させるリヤピラー10が
設けられ、同上下部部材6の側部と各ルーフサイドレー
ル7の前後方向の各中途部11とを結合させるセンタピ
ラー12が設けられている。上記各ピラー9,10,1
2はいずれも上下方向に長く延びて車体1の側部を構成
し、上記各ルーフサイドレール7,7を上記下部部材6
に支持させると共に、これらルーフサイドレール7,7
を介して上記ルーフパネル8を上記下部部材6に支持さ
せている。 【0015】また、上記各部材6〜12で囲まれた上記
車体1の内部空間が車室13とされている。 【0016】上記車体1の側面にはサイドドア装置16
が設けられている。このサイドドア装置16は上記車体
1の側壁に形成される前後一対のドア開口17,17
と、これら各ドア開口17を開閉自在に閉じるドア18
と、これら各ドア18の前端部を上記フロントピラー9
とセンタピラー12とにそれぞれ枢支させる上下一対の
ヒンジ19とを備えている。前側のドア開口17は上記
下部部材6、ルーフサイドレール7の前部、フロントピ
ラー9、およびセンタピラー12で囲まれた空間により
形成され、後側のドア開口17は上記下部部材6、ルー
フサイドレール7の後部、リヤピラー10、およびセン
タピラー12で囲まれた空間により形成されている。 【0017】上記ドア18はサッシュレスドアで、その
下部を構成し車幅方向の厚さが薄い偏平な箱形をなして
上記ヒンジ19により枢支される板金製のドア本体21
と、このドア本体21の内部空間から上方に向い出退自
在に突出してこのドア本体21の上方の窓開口22を開
閉自在に閉じる窓ガラス23とを備えている。 【0018】上記ルーフサイドレール7は、車幅方向で
対面するレールアウタパネル27およびレールインナパ
ネル28と、これら両パネル27,28の間に介設され
るレール補強パネル29とを備えている。特に図4で示
すように、前後方向で各ピラー9,10,12が存在す
る部分を除いて、上記各パネル27〜29の上、下端縁
(以下、単に、上、下端縁という)同士は互いに重ね合
わされてスポット溶接S1,S2により互いに結合させ
られている。 【0019】上記レールアウタパネル27とレールイン
ナパネル28とは断面箱形にされると共に、これら各パ
ネル27,28と上記レール補強パネル29ともそれぞ
れ断面箱形にされ、もって、ルーフサイドレール7には
十分の強度と剛性とが与えられている。また、上記ルー
フサイドレール7の上端縁に上記ルーフパネル8の外側
端縁が上記スポット溶接S1により固着され、もって、
前記ルーフサイドレール7にルーフパネル8が固着され
て支持されている。 【0020】上記センタピラー12は、車幅方向で対面
するピラーアウタパネル30およびピラーインナパネル
31と、これら両パネル30,31の間に介設されるピ
ラー補強パネル32とを備え、これら各パネル30〜3
2は上下方向でそのほぼ全長にわたって、車幅方向で互
いに対面させられている。特に図5で示すように、上記
各パネル30〜32の前後方向における各端縁同士は互
いに重ね合わされて、スポット溶接S3,S4により互
いに結合させられている。 【0021】上記ピラーアウタパネル30とピラーイン
ナパネル31とは断面箱形にされると共に、これらパネ
ル30,31と上記ピラー補強パネル32ともそれぞれ
断面箱形にされ、もって、センタピラー12には十分の
強度と剛性とが与えられている。 【0022】上記ルーフサイドレール7の中途部11で
は、上記レールアウタパネル27の下端縁とピラーアウ
タパネル30の上端縁とが互いに一体的に結合させられ
ており、また、レールインナパネル28とレール補強パ
ネル29の各下端縁と、上記ピラーインナパネル31の
上端縁とが互いに重ね合わされてスポット溶接S5によ
り互いに結合させられている。上記レール補強パネル2
9の上端縁に対し、上記レールアウタパネル27とレー
ルインナパネル28の各上端縁はスポット溶接S1され
ておらず、これに代えて、上記ピラー補強パネル32の
上端縁が上記レールアウタパネル27とレールインナパ
ネル28の各上端縁に互いに重ね合わされてスポット溶
接S6により互いに結合させられている。 【0023】また、上記ピラーインナパネル31はその
上端縁から車体外側方の斜め上方に向って一体的に延出
する延出片31aを備えている。この延出片31aの延
出端部は上記ピラー補強パネル32の上部における上下
方向の中途部に重ね合わされてスポット溶接S7により
互いに結合させられ、もって、上記レールインナパネル
28、ピラー補強パネル32の上部、および延出片31
aによる結合体が断面箱形とされている。 【0024】即ち、上記ルーフサイドレール7の中途部
11も断面箱形とされたため、上記ルーフサイドレール
7の中途部11と、センタピラー12の上端部との結合
強度が、より向上することとなる。 【0025】よって、車体1に対する「側突時」の外力
に、より十分に対抗して、車体1の変形がより確実に抑
制される。 【0026】しかも、上記中途部11を含めて、上記ル
ーフサイドレール7はその長手方向のほぼ全体が断面箱
形とされて、上記中途部11に応力集中が生じることが
防止されており、このため、上記車体1は上記外力に、
より確実に対抗することとなる。 【0027】 【発明の効果】本発明によれば、ルーフサイドレールが
車幅方向で対面するレールアウタパネルとレールインナ
パネルとを備え、上記ルーフサイドレールの前後方向の
中途部の下方で上下方向に延びるよう設けられるセンタ
ピラーが車幅方向で対面するピラーアウタパネルおよび
ピラーインナパネルと、これら両パネルの間に介設され
るピラー補強パネルとを備え、上記レールアウタパネル
およびレールインナパネルの各上端縁とピラー補強パネ
ルの上端縁とを互いに結合させる一方、上記レールアウ
タパネルの下端縁とピラーアウタパネルの上端縁とを互
いに結合させると共に、上記レールインナパネルの下端
縁とピラーインナパネルの上端縁とを互いに結合させた
自動車の車体の上側部構造において、 【0028】上記ピラーインナパネルがその上端縁から
一体的に延出する延出片を備え、この延出片を上記ピラ
ー補強パネルの上部における上下方向の中途部に結合さ
せてある。 【0029】このため、上記レールインナパネル、ピラ
ー補強パネルの上部、および延出片による結合体が断面
箱形とされる。 【0030】即ち、上記ルーフサイドレールの中途部が
断面箱形とされたため、上記ルーフサイドレールの中途
部と、センタピラーの上端部との結合強度が、より向上
することとなる。 【0031】よって、車体に対する「側突時」の外力
に、より十分に対抗して、車体の変形がより確実に抑制
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図3の1‐1線矢視断面図である。
【図2】自動車の車体の全体側面図である。
【図3】図2の部分拡大部分破断図である。
【図4】図3の4‐4線矢視断面図である。
【図5】図3の5‐5線矢視断面図である。
【符号の説明】
1 車体
7 ルーフサイドレール
8 ルーフパネル
11 中途部
12 センタピラー
13 車室
27 レールアウタパネル
28 レールインナパネル
29 レール補強パネル
30 ピラーアウタパネル
31 ピラーインナパネル
31a 延出片
32 ピラー補強パネル
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B62D 25/04
B62D 25/06
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 ルーフサイドレール(7)が車幅方向で
対面するレールアウタパネル(27)とレールインナパ
ネル(28)とを備え、上記ルーフサイドレール(7)
の前後方向の中途部(11)の下方で上下方向に延びる
よう設けられるセンタピラー(12)が車幅方向で対面
するピラーアウタパネル(30)およびピラーインナパ
ネル(31)と、これら両パネル(30,31)の間に
介設されるピラー補強パネル(32)とを備え、上記レ
ールアウタパネル(27)およびレールインナパネル
(28)の各上端縁とピラー補強パネル(32)の上端
縁とを互いに結合させる一方、上記レールアウタパネル
(27)の下端縁とピラーアウタパネル(30)の上端
縁とを互いに結合させると共に、上記レールインナパネ
ル(28)の下端縁とピラーインナパネル(31)の上
端縁とを互いに結合させた自動車の車体の上側部構造に
おいて、 上記ピラーインナパネル(31)がその上端縁から一体
的に延出する延出片(31a)を備え、この延出片(3
1a)を上記ピラー補強パネル(32)の上部における
上下方向の中途部に結合させた自動車の車体の上側部構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31672898A JP3524405B2 (ja) | 1998-11-06 | 1998-11-06 | 自動車の車体の上側部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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