JP5957721B2 - 車両構造 - Google Patents
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Description
また、ロア部材のうち略水平に形成された部分は、フロアパネルに対し上下にずれて配置されているので、側面衝突時の荷重を逃がすことなくフロアパネルに伝達できず、ロア部材の曲げ剛性が低いという問題があった。
なお、アッパ部材及びロア部材の板厚を大きく設定してサイドシルの曲げ剛性及び圧潰荷重を高める手段も考えられるが、そうすると車体の重量増加を招くこととなる。
また、本発明によれば、ロア部材はフロアパネルとサイドシルアウタとの間に略水平に配置されることにより、側面衝突時の荷重を逃がすことなくフロアパネルに伝達できるので、側面衝突時の荷重に対するロア部材の曲げ剛性を向上させることができる。
したがって、本発明によれば、従来技術(例えば、特許文献1の発明)に比較して、サイドシルインナの曲げ剛性及び圧潰荷重を向上させることができる。
また、アッパ部材は、インナ上壁部の車幅方向内側から車内側かつ下方へ延出する傾斜壁部を有するので、アッパ部材の体積を減少させ、室内空間の拡大を図ることができる。
更に、アッパ部材が前記構成を具備するインナ上壁部及び傾斜壁部を有し、かつサイドシル全体の板厚を均一にした場合、サイドシルの中立軸は、曲げモーメントの耐力が最大になる断面中心と一致しないところ、本願発明では、アッパ部材とロア部材の板厚もしくは材質が異なる構成を採用するので、ハーネス配置用のスペースを確保し、かつアッパ部材の体積を減少させる構成を備えた場合であっても、サイドシルの中立軸を、曲げモーメントに対する耐力が最大になる断面中心に一致するように調整することができる。
また、アッパ部材の縦壁部は、フロアクロスメンバが結合される平坦面部よりも車幅方向外側に位置する底面を具備する凹み部を有し、かかる凹み部に変形抑制部材の一部が設けられることにより、凹み部の凹み量を適宜調整して、変形抑制部材の車幅方向内側面と、フロアクロスメンバとの結合面である平坦面部とを面一に設定したり、変形抑制部材の車幅方向内側面を平坦面部よりも車幅方向外側に設定したりすることができる。これにより、変形抑制部材を設けた場合であっても、フロアクロスメンバと変形抑制部材との干渉を回避して、フロアクロスメンバを上方から好適に設置できる。
これに対し、本発明によれば、フロアパネルの車幅方向側部は、アッパ部材と、略水平に配置されるロア部材との間に挟持され、かつフロアパネルとロア部材との間には、シール材が配置されることにより、例えば、ロア部材にシール材を塗布し、かつフロアパネルにアッパ部材を仮接合した後、ロア部材の水平面にフロアパネルを上方から載置できる。これにより、シール材とサイドシルとが擦れ合うのを回避してシール材の磨耗を抑制でき、シール不良を防止できる。
更に、アッパ部材にセンタピラーインナを接合すると、フロアパネル、アッパ部材、及びセンタピラーインナを一体に連結してからロア部材に組み付けることができるので、フロアパネル等の設置作業を簡便且つ短時間で行うことができる。
これに対し、本発明によれば、フロアパネルとアッパ部材とロア部材とのうち、スポット溶接部により互いに接合される部位は、水平状に形成されることにより、各部材は上下に重ね合わされてスポット溶接部で接合されるので、スポット溶接部の溶接方向(部材の積層方向)と側面衝突時の荷重入力方向とを略直交するように設定できる。これにより、側面衝突時において、剪断方向の荷重がスポット溶接部に加わっても、スポット溶接部が剥がれにくくなり、側面衝突時のスポット剥がれに対するタフネス性を向上させることができる。
また、ロア部材の水平面にフロアパネルを載置するので、ロア部材に対するフロアパネルの位置決めを容易に行うことができる。
ロア部材14は、本体部14aと、外フランジ部14bと、内フランジ部14cと、から構成される。
また、本実施形態によれば、ロア部材14は、フロアパネル20と高強度鋼板から成るサイドシルアウタ11との間に略水平に配置されることにより、側面衝突時の荷重を逃がすことなくフロアパネル20に伝達できるので、側面衝突時の荷重に対するロア部材14の曲げ剛性を向上させることができる。
したがって、本実施形態によれば、従来技術(例えば、特許文献1の発明)に比較して、サイドシルインナ12の曲げ剛性及び圧潰荷重を向上させることができる。
6b ダッシュボードロア
10 サイドシル
11 サイドシルアウタ
11a 上壁部
12 サイドシルインナ
13 アッパ部材
13a 上壁部(インナ上壁部)
13a1 水平面
13c 傾斜壁部
13d 縦壁部
13d1 凹み部
13d2 平坦面部
13d3 底面
13e 内フランジ部
13f 前フランジ部
13g 稜線部
14 ロア部材
14a 本体部
14c 内フランジ部
15 シール材
20 フロアパネル
21 フロアクロスメンバ
22 変形抑制部材
22a 内側面
30 センタピラーインナ
C1 車両
MR モータルーム(エンジンルーム)
R 車室
K 閉断面
Z(Z1,Z2)中立軸
X 断面中心
Claims (6)
- 車体の床面を構成するフロアパネルと、
前記フロアパネルの車幅方向側部に接合され、前後方向に沿って延在する閉断面のサイドシルと、を備えた車両構造であって、
前記サイドシルは、車外側に配置されるサイドシルアウタと、車内側に配置され、前記サイドシルアウタに接合されるサイドシルインナと、を有し、
前記サイドシルインナは、上下で二分割されて構成され、上側に配置されるアッパ部材と、下側に配置されるロア部材と、を有し、
前記アッパ部材は、前記サイドシルアウタの高さと略同等の高さに形成され、前後方向に沿って形成された複数の稜線部を有し、
前記ロア部材は、前記アッパ部材とは異なる板厚もしくは材質で形成され、前記フロアパネルと前記サイドシルアウタとの間に略水平に配置されており、
前記フロアパネルの車幅方向側部は、前記アッパ部材と前記ロア部材との間に挟持されており、
前記フロアパネルと前記アッパ部材と前記ロア部材とは、接合されており、
前記フロアパネルと前記ロア部材との間には、シール材が配置されており、
前記フロアパネルと前記アッパ部材と前記ロア部材とのうち、互いに接合される部位は、水平状に形成されることを特徴とする車両構造。 - 車体の床面を構成するフロアパネルと、
前記フロアパネルの車幅方向側部に接合され、前後方向に沿って延在する閉断面のサイドシルと、を備えた車両構造であって、
前記サイドシルは、車外側に配置されるサイドシルアウタと、車内側に配置され、前記サイドシルアウタに接合されるサイドシルインナと、を有し、
前記サイドシルインナは、上下で二分割されて構成され、上側に配置されるアッパ部材と、下側に配置されるロア部材と、を有し、
前記アッパ部材は、前記サイドシルアウタの高さと略同等の高さに形成され、前後方向に沿って形成された複数の稜線部を有し、
前記ロア部材は、前記アッパ部材の板厚より小さく形成され、前記フロアパネルと前記サイドシルアウタとの間に略水平に配置されており、
前記フロアパネルの車幅方向側部は、前記アッパ部材の水平状の内フランジ部と前記ロア部材の水平状の内フランジ部との間に上下に挟持されており、
前記フロアパネルの車幅方向側部と前記アッパ部材の内フランジ部と前記ロア部材の内フランジ部とが一体的に接合されていることを特徴とする車両構造。 - 車体の床面を構成するフロアパネルと、
前記フロアパネルの車幅方向側部に接合され、前後方向に沿って延在する閉断面のサイドシルと、を備えた車両構造であって、
前記サイドシルは、車外側に配置されるサイドシルアウタと、車内側に配置され、前記サイドシルアウタに接合されるサイドシルインナと、を有し、
前記サイドシルインナは、上下で二分割されて構成され、上側に配置されるアッパ部材と、下側に配置されるロア部材と、を有し、
前記アッパ部材は、前記サイドシルアウタの高さと略同等の高さに形成され、前後方向に沿って形成された複数の稜線部を有し、
前記ロア部材は、前記アッパ部材の板厚より小さく形成され、前記フロアパネルと前記サイドシルアウタとの間に略水平に配置されており、
前記アッパ部材は、前記サイドシルアウタの上壁部よりも低い位置に配置され、車幅方向に所定幅を有するインナ上壁部と、前記インナ上壁部の車幅方向内側から車内側かつ下方へ延出する傾斜壁部と、を有しており、
前記フロアパネルの車幅方向側部は、前記アッパ部材の水平状の内フランジ部と前記ロア部材の水平状の内フランジ部との間に上下に挟持されており、
前記フロアパネルと前記アッパ部材と前記ロア部材とのうち、互いに接合される部位は、水平状に形成されることを特徴とする車両構造。 - 車体の床面を構成するフロアパネルと、
前記フロアパネルの車幅方向側部に接合され、前後方向に沿って延在する閉断面のサイドシルと、を備えた車両構造であって、
前記サイドシルは、車外側に配置されるサイドシルアウタと、車内側に配置され、前記サイドシルアウタに接合されるサイドシルインナと、を有し、
前記サイドシルインナは、上下で二分割されて構成され、上側に配置されるアッパ部材と、下側に配置されるロア部材と、を有し、
前記アッパ部材は、前記サイドシルアウタの高さと略同等の高さに形成され、前後方向に沿って形成された複数の稜線部を有し、
前記ロア部材は、前記アッパ部材とは異なる板厚もしくは材質で形成され、前記フロアパネルと前記サイドシルアウタとの間に略水平に配置されており、
前記アッパ部材は、前記サイドシルアウタの上壁部よりも低い位置に配置され、車幅方向に所定幅を有するインナ上壁部と、前記インナ上壁部の車幅方向内側から車内側かつ下方へ延出する傾斜壁部と、前記傾斜壁部の車幅方向内側から下方へ延出する縦壁部と、を有しており、
前記フロアパネルの上方に設けられ、車幅方向に沿って延在するフロアクロスメンバを更に備え、
前記縦壁部は、前記フロアクロスメンバの一端が接合される平坦面部と、前記傾斜壁部の車幅方向内側に連続し、前記平坦面部よりも車幅方向外側に位置する底面を具備する凹み部と、を有し、
前記サイドシルには、前記インナ上壁部、前記傾斜壁部、及び前記凹み部に跨り、前後方向に沿って延在する変形抑制部材が設けられることを特徴とする車両構造。 - 前記インナ上壁部は、車幅方向と平行な水平面を有し、
前記凹み部の前記底面は、上下方向と平行な鉛直面を有することを特徴とする請求項4に記載の車両構造。 - エンジンルームと車室とを仕切るダッシュボードロアを更に備え、
前記アッパ部材の前端には、前後方向に対し直交する方向に延出するフランジ部が形成されており、
前記フランジ部は、前記ダッシュボードロアの後面に接合されることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の車両構造。
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