JP2023103538A - 車両下部フレーム構造 - Google Patents

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直希 中本
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Abstract

【課題】成形性を容易に確保でき、さらに、剛性を高くするとともに軽量化を図ることができる車両下部フレーム構造を提供する。【解決手段】車両下部フレーム構造10は、車両後方に延びる補助フレーム14を備える。補助フレーム14は、第1フレーム部41と、第2フレーム部42と、を備える。第1フレーム部41は、第1底部51と、第1底部51から立ち上げられた外壁部52と、を有する。第2フレーム部42は、第1底部51とともに底部55を形成する第2底部56と、第2底部56から立ち上げられた内壁部57と、を有する。補助フレーム14は、底部55、外壁部52、及び内壁部57により断面U字状に形成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、車両下部フレーム構造に関する。
車両下部フレーム構造として、例えば、フロントサイドメンバからアーム部が分岐されて車幅方向内側に延び、アーム部の後端部からトンネルサイドリインフォースメントが車両後方に向けて延びているものが知られている。アーム部は、本体部が上方に開口する断面U字状に形成されている。アーム部は、本体部のうち一対の上辺からフランジが本体の外側に向けて張り出されている。すなわち、アーム部は、本体部及び一対のフランジによりより上方に開口する断面ハット状に形成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005-219521号公報
上述のアーム部では、本体部がU字断面の形状に形成され、アーム部全体がハット断面に形成されている。このため、アーム部の断面形状が複雑になる。よって、アーム部を平板から曲げ成形する際に、アーム部の成形性を確保することが難しい。
また、アーム部の剛性を高めることにより、車両の車体剛性を向上させることが考えられる。しかし、アーム部の剛性を高めるためには、例えばアーム部の全体の板厚を厚くする必要があり、そのことが車両の軽量化を図る妨げになる。
加えて、アーム部の全体の板厚を厚くして剛性を高くする場合には、アーム部の成形性を確保することが一層難しくなる。
本発明は、成形性を容易に確保でき、さらに、剛性を高くするとともに軽量化を図ることができる車両下部フレーム構造を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
(1)本発明に係る車両下部フレーム構造は、フロントサイドフレーム(例えば、実施形態のフロントサイドフレーム12)の後部を構成するリアエンド部(例えば、実施形態のリアエンド部22)と、前記リアエンド部に対して車幅方向内側に配置され、車両後方に延びる補助フレーム(例えば、実施形態の補助フレーム14)と、を備え、前記補助フレームは、第1フレーム部(例えば、実施形態の第1フレーム部41)及び第2フレーム部(例えば、実施形態の第2フレーム部42)を備え、前記第1フレーム部は、車幅方向に向けて配置された第1底部(例えば、実施形態の第1底部51)と、前記第1底部の車幅方向外側の外辺から立ち上げられた外壁部(例えば、実施形態の外壁部52)と、を有し、前記第2フレーム部は、車幅方向に向けて配置されて前記第1底部に対して上下方向に重ねられることにより前記第1底部とともに底部を形成する第2底部(例えば、実施形態の第2底部56)と、前記第2底部の車幅方向内側の内辺から立ち上げられた内壁部(例えば、実施形態の内壁部57)と、を有し、前記第1底部、前記第2底部、前記外壁部、及び前記内壁部により、断面において一方が開口された形状をなしている。
このように、第1フレーム部の第1底部と第2フレーム部の第2底部とを重ねることにより補助フレームを形成するようにした。すなわち、補助フレームを、第1フレーム部と第2フレーム部とに2分割できる。このため、第1フレーム部及び第2フレーム部の断面形状を一方が開口された形状(例えばU字状断面)とする場合と比べて、各フレーム部を簡単な断面形状に形成できる。これにより、第1フレーム部と第2フレーム部との成形性(すなわち、補助フレームの成形性)を容易に確保できる。
さらに、第1フレーム部の第1底部と第2フレーム部の第2底部とを重ねることにより、第1底部及び第2底部に形成される底部の厚みを厚くできる。これにより、補助フレームの剛性を高くすることができる。また、底部の厚みを厚くして補助フレームの剛性を高くすることにより、例えば、補助フレーム全体の板厚を厚くして剛性を高くする場合に比べて軽量化を図ることができる。
したがって、車体剛性を向上させることができ、さらに車両の軽量化を図ることができる。
(2)前記第1フレーム部は、前記第1底部及び前記外壁部により断面L字状に形成されており、前記第2フレーム部は、前記第2底部及び前記外壁部により断面L字状に形成されていてもよい。
このように構成することで、第1フレーム部及び第2フレーム部をU字状断面と比べて簡単な断面形状に形成できる。これにより、第1フレーム部と第2フレーム部との成形性(すなわち、補助フレームの成形性)を容易に確保できる。
(3)前記補助フレームは、前記第2底部に対して下方に前記第1底部が重ねられていてもよい。
ここで、第1底部を有する第1フレーム部は、第2底部を有する第2フレーム部に対して車幅方向外側に配置されている。また、第1底部の車幅方向外側の外辺から外壁部が立ち上げられている。このため、第1底部は第1フレーム部の外壁部から車幅方向内側に向けて張り出されている。
このような構成のもと、上述の構成とすることで、第1底部の内辺と第2底部により形成される段差部を外壁部に対して車幅方向内側に大きく離して配置できる。加えて、第1底部の内辺のうち内側端面(換言すれば、段差部の内側端面)を車幅方向内側に向けて配置できる。
このため、例えば、前輪から水が飛散された場合や、車両の外側から水が飛散された場合に、飛散された水を段差部に付着し難くできる。これにより、飛散された水により段差部に錆などが発生することを抑制できる。
(4)前記補助フレームは、車両前方の前端部(例えば、実施形態の前端部14a)に設けられたサブフレーム(例えば、実施形態のサブフレーム16)が取り付けられる固定部を備え、前記第1底部及び前記第2底部が重ねられた重ね部(例えば、実施形態の重ね部65)は、前記前端部において車幅方向の幅(例えば、実施形態の第1幅W1)が、前記前端部から車両後方に延びる後方部(例えば、実施形態の後方部14b)に対して広く形成されていてもよい。
このように構成することで、幅広の重ね部により補助フレームの前端部の剛性を高めることができる。すなわち、固定部を剛性の高い補助フレームの前端部に固定できる。
これにより、例えば、前面衝突の際にサブフレームに入力した衝撃荷重で固定部を補助フレームの前端部から好適に脱落させることが可能になる。このため、サブフレームに搭載された駆動用の動力源を、サブフレームとともに車室の下方に移動させることができる。よって、車室の前部が動力源により車両後方に変形することを抑えて乗員を保護できる。
これに対して、前面衝突の際にサブフレームに入力した衝撃荷重で固定部が脱落しない場合、サブフレームに搭載された動力源が車両後方に移動して車室の前部を車両後方に変形させることが考えられる。このため、乗員の保護が難しくなるおそれがある。
また、補助フレームの前端部においてのみ重ね部の幅を広く形成した。このため、補助フレームの後方部において重ね部の幅を狭く形成できる。これにより、補助フレームの後方部において第1底部と第2底部との重なり量を少なく抑えることができる。したがって、補助フレームの前端部の剛性を高めるとともに、補助フレームの軽量化を図ることができる。
(5)前記重ね部は、第1重ね部(例えば、実施形態の第1重ね部66)及び第2重ね部(例えば、実施形態の第2重ね部67)を備え、前記第1重ね部は、前記前端部に形成されて車幅方向において複数の個所で接続される複数の第1接続部(例えば、実施形態の第1接続部71)を有し、前記第2重ね部は、前記後方部に形成されて車幅方向において1つの個所で接続される第2接続部(例えば、実施形態の第2接続部72)を有してもよい。
このように構成することで、第1重ね部の車幅方向において、複数の個所でスポット溶接などの接続が可能になる。これにより、第1重ね部を車幅方向において複数の第1接続部で接続できる。このため、第1重ね部の剛性を高めることにより、補助フレームの前端部の剛性を高めることができる。
ここで、剛性の高い補助フレームの前端部に固定部が固定されている。これにより、例えば、前面衝突の際にサブフレームに入力した衝撃荷重で固定部を補助フレームの前端部から好適に脱落させることが可能になる。このため、サブフレームに搭載された駆動用の動力源を、サブフレームとともに車室の下方に移動させることができる。よって、車室の前部が動力源により車両後方に変形することを抑えて乗員を保護できる。
また、補助フレームの後方部において第2重ね部の幅を狭く形成した。このため、第2重ね部の車幅方向において、スポット溶接などの接続を1つの個所に抑えることが可能になる。これにより、第2重ね部を接合する溶接工数の削減を図ることができ、溶接による作業性を向上させることができる。
本発明によれば、成形性を容易に確保でき、さらに、剛性を高くするとともに軽量化を図ることができる。
本発明の実施形態における車両下部フレーム構造を車両前方左下側からみた斜視図である。 本発明の実施形態における車両下部フレーム構造を車両後方左上側からみた斜視図である。 本発明の実施形態における補助フレームから補強部材を分解した状態を左上側からみた斜視図である。 図3のIV-IV線に沿って破断した断面図である。 図3のV-V線に沿って破断した断面図である。 本発明の実施形態における補助フレームを車両前方左下側からみた斜視図である。
以下、本発明の実施形態の車両下部フレーム構造を図面に基づいて説明する。図面において、矢印FRは車両の前方、矢印UPは車両の上方、矢印LHは車両の左側方を示す。車両下部フレーム構造は、概ね左右対称に構成されているので左側構成部材と右側構成部材とに同じ符号を付して右側構成部材について説明し、左側構成部材の説明を省略する。
<車両下部フレーム構造>
図1は、車両下部フレーム構造10を車両前方左下側からみた斜視図である。図2は、車両下部フレーム構造10を車両後方左上側からみた斜視図である。
図1、図2に示すように、車両下部フレーム構造10は、車両下部の骨格を構成するフレーム構造である。具体的には、車両下部フレーム構造10は、例えば、フロントサイドフレーム12と、フロントサイドフレーム12よりも車幅方向内側に配置された補助フレーム(トンネルサイドフレーム)14と、フロントサイドフレーム12や補助フレーム14よりも下方に配置されたサブフレーム16と、を備える。
フロントサイドフレーム12は、車両前方から車両後方へ向けて水平に延びるフロントサイドフレーム本体21と、フロントサイドフレーム12の後部を構成するリアエンド部22と、を備える。すなわち、リアエンド部22は、フロントサイドフレーム本体21の後端部21aから車両後方に向けて下方に傾斜するように延びている。
リアエンド部22には、車両幅方向外側に延びるアウトリガー24が設けられている。アウトリガー24の外端部24aから車両後方に向けてサイドシル26が延びている。
補助フレーム14は、リアエンド部22に対して車幅方向内側に配置されている。補助フレーム14は、車両前方の前端部14aがリアエンド部22に連結部27により連結されている。補助フレーム14は、フロアトンネルに沿って車両後方に向けて延び、フロアフレーム(いずれも図示せず)に接続されている。補助フレーム14についての詳細は後述する。
サブフレーム16は、フロントサイドフレーム本体21及び補助フレーム14の下方に配置されている。サブフレーム16は、前端部16aがフロントサイドフレーム本体21に下方から取付ボルト29により固定されている。サブフレーム16は、後端部16bが補助フレーム14の前端部14a(具体的には、後述する第1固定部44(図3参照))に下方から取付ボルト31により固定されている。
サブフレーム16の後端部16bには、ステー33の前端部33aが取付ボルト31により固定されている。ステー33は、後端部33bが補助フレーム14の後方部14b(具体的には、後述する第2固定部45(図3参照))に下方から取付ボルト34により固定されている。
サブフレーム16には、エンジン及びトランスミッションユニット、あるいは駆動用のモータなどの動力源や、ステアリング装置などが搭載されている。
<補助フレーム>
図3は、補助フレーム14から補強部材43を分解した状態を左上側からみた斜視図である。図4は、図3のIV-IV線に沿って破断した断面図である。図5は、図3のV-V線に沿って破断した断面図である。
図3から図5に示すように、補助フレーム14は、例えば、図示しないダッシュロアパネルやフロアパネルの下方に配置されている。ダッシュロアパネルは、例えばエンジンルーム(動力源ルーム)と車室とを仕切るパネルである。フロアパネルは、車室の床部を形成するパネルである。
補助フレーム14は、車幅方向外側に配置された第1フレーム部41と、車幅方向内側に配置された第2フレーム部42と、上方に配置された補強部材43と、補助フレーム14の前端部14aに設けられた第1固定部(固定部)44と、補助フレーム14の後方部14bに設けられた第2固定部45と、を備える。補助フレーム14は、本体部が第1フレーム部41と第2フレーム部42とに2分割に構成されている。
<第1フレーム部、第2フレーム部>
第1フレーム部41は、補助フレーム14のうち車幅方向外側のフレーム部を形成している。第1フレーム部41は、車幅方向に向けて水平に配置された第1底部51と、第1底部51の車幅方向外側の外辺51aから立ち上げられた外壁部52と、外壁部52の上辺52aから車幅方向外側に向けて張り出された第1フランジ53と、を有する。
第1フレーム部41は、第1底部51及び外壁部52により断面L字状に形成されている。また、第1フレーム部41は、第1底部51、外壁部52、及び第1フランジ53により断面クランク状に形成されている。
第2フレーム部42は、補助フレーム14のうち車幅方向内側のフレーム部を形成している。第2フレーム部42は、車幅方向に向けて水平に配置された第2底部56と、第2底部56の車幅方向内側の内辺56aから立ち上げられた内壁部57と、内壁部57の上辺57aから車幅方向内側に向けて張り出された第2フランジ58と、を有する。第2底部56は、第1底部51に対して上下方向に重ねられている。具体的には、第2底部56は、第1底部51に対して上方に重ねられている。
これにより、第1フレーム部41と第2フレーム部42とにより補助フレーム14の本体部が構成されている。このように、補助フレーム14の本体部を第1フレーム部41と第2フレーム部42とに2分割することにより、第1フレーム部41を補助フレーム14の断面U字状や断面ハット状に比べて簡単な断面形状に形成できる。
図6は、補助フレーム14を車両前方左下側からみた斜視図である。
図4から図6に示すように、第1フレーム部41の第1底部51は、第2フレーム部42の第2底部56に対して下方向に重ねられている。第1底部51及び第2底部56が上下方向に重ねられることにより、第1底部51及び第2底部56により補助フレーム14の底部55が形成されている。底部55は、第1底部51と第2底部56とが重ねられることにより、第1底部51及び第2底部56により厚みが厚く形成されている。この状態において、底部55には第1底部51の内辺51bと第2底部56により段差部62が形成されている。
ここで、第1底部51を有する第1フレーム部41は、第2底部56を有する第2フレーム部42に対して車幅方向外側に配置されている。また、第1底部51の車幅方向外側の外辺51aから外壁部52が立ち上げられている。このため、第1底部51は第1フレーム部41の外壁部52から車幅方向内側に向けて張り出されている。
これにより、段差部62は、外壁部52に対して車幅方向内側に大きく離して配置されている。加えて、第1底部51の内辺51bのうち内側端面51c(換言すれば、段差部62の内側端面51c)は、車幅方向内側に向けて配置されている。
図3から図5に戻って、第2フレーム部42は、第2底部56及び内壁部57により断面L字状に形成されている。また、第2フレーム部42は、第2底部56、内壁部57、及び第2フランジ58により断面クランク状に形成されている。すなわち、補助フレーム14の本体部を第1フレーム部41と第2フレーム部42とに2分割に構成することにより、補助フレーム14の第2フレーム部42を一方が開口された断面形状(断面U字状)や断面ハット状に比べて簡単な断面形状に形成できる。
補助フレーム14は、底部55、外壁部52、及び内壁部57により断面U字状に形成されている。換言すれば、底部55(第1底部51、第2底部56)、外壁部52、及び内壁部57により、断面において一方が開口された形状をなしている。以下、補助フレーム14のうち、底部55、外壁部52、及び内壁部57により断面U字状に形成された部位を「U字断面部61」ということがある。
U字断面部61は、第1フレーム部41や第2フレーム部42と比べて断面形状が複雑である。
U字断面部61において、外壁部52の上辺52aから第1フランジ53が車幅方向外側に向けて張り出されている。また、U字断面部61において、内壁部57の上辺57aから第2フランジ58が車幅方向内側に向けて張り出されている。このため、補助フレーム14は、U字断面部61、第1フランジ53、及び第2フランジ58により、断面ハット状に形成されている。補助フレーム14は、第1フレーム部41や第2フレーム部42と比べて断面形状が複雑である。
第1フランジ53及び第2フランジ58には、例えば、不図示のダッシュロアパネルやフロアパネルが上方から接続されている。これにより、補助フレーム14は、U字断面部61及びダッシュロアパネルやフロアパネルにより閉断面に形成されている。よって、補助フレーム14の剛性が高められている。
<重ね部>
補助フレーム14は、第1底部51及び第2底部56が上下方向に重ねられることにより重ね部65が形成されている。重ね部65は、第1重ね部66と、第2重ね部67と、を有する。第1重ね部66は、補助フレーム14のうち車両前方の前端部14aに形成されている。第1重ね部66は、車幅方向の第1幅(車幅方向の幅)W1が第2重ね部67の車幅方向の第2幅W2に対して車幅方向において広く形成されている。
さらに、第1重ね部66は、車幅方向において複数(実施形態では2つ)の第1接続部71(図6も参照)を有する。第1接続部71は、例えば、スポット溶接などにより接続される。本実施形態では、複数の接続個所として2箇所を例に説明するが、接続個所は2箇所に限らない。第1重ね部66は、車両前後方向に間隔をあけて複数の第1接続部71により接続されている。
第2重ね部67は、補助フレーム14において前端部14aから車両後方に延びる後方部14bに形成されている。換言すれば、第2重ね部67は、第1重ね部66から車両後方に延びる部位である。第2重ね部67は、第2幅W2が第1重ね部66の第1幅W1に対して車幅方向おいて狭く形成されている。
第2重ね部67は、車幅方向において1つの第2接続部72(図6も参照)を有する。第2接続部72は、例えば、スポット溶接などにより接続されている。第2重ね部67は、車両前後方向に間隔をあけて複数の第2接続部72により接続されている。
ここで、図6に示すように、例えば、補助フレーム14は、前端部14aの底部55に一対の凹部(例えば、ビード)75,76が形成されている。一対の凹部75,76は、前端部14aの底部55において上方に向けて凹むように形成されている。一対の凹部75,76は、車両前後方向に間隔をあけて配置されて車幅方向に延びている。これにより、補助フレーム14の前端部14aは一対の凹部75,76で補強されている。
図2、図3に示すように、補助フレーム14は、前端部14aがリアエンド部22に連結部27により連結されている。連結部27は、補助フレーム14の前端部14aに上方から接合されている。補助フレーム14の前端部14aには、補強部材43が上方から接続されている。これにより、補助フレーム14の前端部14aは、補強部材43により補強されている。
<第1固定部、第2固定部>
第1固定部44は、補助フレーム14の前端部14aにおいて第1重ね部66の車両前方で、かつ第1重ね部66の付近(近傍)に設けられている。第1固定部44は、連結部27及び補強部材43に設けられている。第1固定部44は、例えば、取付ボルト31(図1参照)が下方から貫通可能な貫通孔44aを有するカラーが使用されている。
第2固定部45は、第1固定部44と同様に、例えば、取付ボルト34(図1参照)が下方から貫通可能な貫通孔45aを有するカラーが使用されている。
図1、図2に示すように、第1固定部44には、サブフレーム16の後端部16bがステー33の前端部33aとともに下方から取付ボルト31により取り付けられている。第2固定部45には、ステー33の後端部33bが下方から取付ボルト34により取り付けられている。
以上説明したように、実施形態の車両下部フレーム構造10では、図3から図5に示すように、補助フレーム14の本体部を第1フレーム部41と第2フレーム部42とで2分割に構成した。第1フレーム部41の第1底部51と第2フレーム部42の第2底部56とを、上下方向に重ねることにより補助フレーム14を形成するようにした。このように、補助フレーム14を第1フレーム部41と第2フレーム部42とに2分割に構成することにより、第1フレーム部41及び第2フレーム部42を、補助フレーム14の例えば断面U字状や断面ハット状と比べて簡単な断面形状に形成できる。
具体的には、第1フレーム部41を第1底部51及び外壁部52により、補助フレーム14の断面U字状に比べて簡単な形状の断面L字状に形成できる。第1フレーム部41を第1底部51、外壁部52、及び第1フランジ53により、補助フレーム14の断面ハット状に比べて簡単な形状の断面クランク状に形成できる。
第2フレーム部42を第2底部56及び内壁部57により、補助フレーム14の断面U字状に比べて簡単な形状の断面L字状に形成できる。第2フレーム部42を第2底部56、内壁部57、及び第2フランジ58により、補助フレーム14の断面ハット状に比べて簡単な形状の断面クランク状に形成できる。
これにより、第1フレーム部41と第2フレーム部42との成形性(すなわち、補助フレームの成形性)を容易に確保できる。
第1フレーム部41の第1底部51と第2フレーム部42の第2底部56とが重ねられることにより、第1底部51及び第2底部56により形成される底部55の厚みが厚く形成されている。これにより、補助フレーム14の剛性を高くすることができる。底部55の厚みを厚くして補助フレームの剛性を高くすることにより、例えば、補助フレーム14の全体の板厚を厚くして剛性を高くする場合に比べて補助フレーム14の軽量化を図ることができる。
したがって、車体剛性を向上させることができ、さらに車両の軽量化を図ることができる。
図3から図6に示すように、第1底部51と第2底部56とが重ねられることにより、第1底部51の内辺51bと第2底部56により底部55に段差部62が形成されている。段差部62は、外壁部52に対して車幅方向内側に大きく離して配置されている。加えて、第1底部51の内辺51bのうち内側端面51c(換言すれば、段差部62の内側端面51c)は、車幅方向内側に向けて配置されている。
このため、例えば、不図示の前輪から水が飛散された場合や、車両の外側から水が飛散された場合に、飛散された水を段差部62に付着し難くできる。これにより、飛散された水により段差部62に錆などが発生することを抑制できる。
図1、図3、図6に示すように、補助フレーム14の前端部14aに第1固定部44を備え、第1固定部44にサブフレーム16を取り付けた。補助フレーム14の前端部14aにおいて、第1重ね部66の第1幅W1(図4参照)を第2重ね部67の第2幅W2(図5参照)より広く形成した。このため、第1重ね部66により補助フレーム14の前端部14aの剛性を高めることができる。すなわち、第1固定部44を剛性の高い補助フレーム14の前端部に固定できる。
これにより、例えば、前面衝突の際にサブフレーム16に入力した衝撃荷重で第1固定部44を補助フレーム14の前端部14aから好適に脱落させることが可能になる。したがって、サブフレーム16に搭載された駆動用の動力源(図示せず)を、サブフレーム16とともに車室の下方に移動させることができる。これにより、車室の前部が動力源により車両後方に変形することを抑えて乗員を保護できる。
これに対して、前面衝突の際にサブフレーム16に入力した衝撃荷重で第1固定部44が補助フレーム14の前端部14aから脱落しない場合、サブフレーム16に搭載された動力源が車両後方に移動して車室の前部を車両後方に変形させることが考えられる。この場合、乗員の保護が難しくなるおそれがある。
また、重ね部65のうち第1重ね部66の第1幅W1を、補助フレーム14の前端部14aにおいて広く形成した。このため、補助フレーム14の後方部14bにおいて第2重ね部67の第2幅W2を狭く形成できる。これにより、補助フレーム14の後方部14bにおいて第1底部51と第2底部56との重なり量を少なく抑えることができる。したがって、補助フレーム14の前端部14aの剛性を高めるとともに、補助フレーム14の軽量化を図ることができる。
補助フレーム14の前端部14aにおいて、第1重ね部66の第1幅W1を広く形成した。このため、第1重ね部66の車幅方向において、複数の個所(実施形態では2つの箇所)にスポット溶接などの接続が可能になる。これにより、第1重ね部66を車幅方向において複数の第1接続部71で接続できる。この結果、第1重ね部66の剛性を高めることにより、補助フレーム14の前端部14aの剛性を高めることができる。
ここで、剛性の高い補助フレーム14の前端部14aに第1固定部44が固定されている。これにより、例えば、前面衝突の際にサブフレーム16に入力した衝撃荷重で第1固定部44を補助フレーム14の前端部14aから好適に脱落させることが可能になる。このため、サブフレーム16に搭載された駆動用の動力源(図示せず)を、サブフレーム16とともに車室の下方に移動させることができる。よって、車室の前部が動力源により車両後方に変形することを抑えて乗員を保護できる。
補助フレーム14の後方部14bにおいて第2重ね部67の第2幅W2を狭く形成した。このため、第2重ね部67の車幅方向において、スポット溶接などの接続を1つの第2接続部72に抑えることが可能になる。これにより、第2重ね部67を接合する溶接工数の削減を図ることができ、溶接による作業性を向上させることができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
10…車両下部フレーム構造
12…フロントサイドフレーム
14…補助フレーム
14a…前端部(補助フレームの前端部)
14b…後方部
16…サブフレーム
22…リアエンド部
41…第1フレーム部
42…第2フレーム部
44…第1固定部(固定部)
51…第1底部
52…外壁部
55…底部
56…第2底部
57…内壁部
65…重ね部
66…第1重ね部
67…第2重ね部
71…第1接続部
72…第2接続部
W1…第1幅(車幅方向の幅)
W2…第2幅

Claims (5)

  1. フロントサイドフレームの後部を構成するリアエンド部と、
    前記リアエンド部に対して車幅方向内側に配置され、車両後方に延びる補助フレームと、
    を備え、
    前記補助フレームは、第1フレーム部及び第2フレーム部を備え、
    前記第1フレーム部は、
    車幅方向に向けて配置された第1底部と、
    前記第1底部の車幅方向外側の外辺から立ち上げられた外壁部と、
    を有し、
    前記第2フレーム部は、
    車幅方向に向けて配置されて前記第1底部に対して上下方向に重ねられることにより前記第1底部とともに底部を形成する第2底部と、
    前記第2底部の車幅方向内側の内辺から立ち上げられた内壁部と、
    を有し、
    前記第1底部、前記第2底部、前記外壁部、及び前記内壁部により、断面において一方が開口された形状をなしている
    ことを特徴とする車両下部フレーム構造。
  2. 前記第1フレーム部は、前記第1底部及び前記外壁部により断面L字状に形成されており、
    前記第2フレーム部は、前記第2底部及び前記外壁部により断面L字状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両下部フレーム構造。
  3. 前記補助フレームは、前記第2底部に対して下方に前記第1底部が重ねられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両下部フレーム構造。
  4. 前記補助フレームは、車両前方の前端部に設けられたサブフレームが取り付けられる固定部を備え、
    前記第1底部及び前記第2底部が重ねられた重ね部は、前記前端部において車幅方向の幅が、前記前端部から車両後方に延びる後方部に対して広く形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両下部フレーム構造。
  5. 前記重ね部は、第1重ね部及び第2重ね部を備え、
    前記第1重ね部は、前記前端部に形成されて車幅方向において複数の個所で接続される複数の第1接続部を有し、
    前記第2重ね部は、前記後方部に形成されて車幅方向において1つの個所で接続される第2接続部を有する
    ことを特徴とする請求項4に記載の車両下部フレーム構造。
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